EphB4の卵巣癌を標的とする診断マーカー及び治療剤としての利用
ある具体例において、本発明は、卵巣癌におけるEphB4活性を阻害するための組成物、及び方法を提供する。他の具体例において、本発明は、卵巣癌を治療するための方法及び組成物を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
卵巣癌を治療する方法であって、該方法は、有効量のEphB4インヒビターを、それを必要とする患者に、投与することを含む方法。
【請求項2】
前記のEphB4インヒビターが、ポリペプチド、ポリペプチド類似体、ペプチド模倣物、抗体、核酸、RNAi構築物、核酸類似体、及び小型分子よりなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記のEphB4インヒビターが、抗体又はその抗原結合性断片である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記の抗体又はその抗原結合性断片が、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体又は抗体断片、ディアボディ、キメラ抗体又は抗体断片、ヒト化抗体又は抗体断片、脱免疫化したヒト抗体又は抗体断片、完全ヒト抗体又は抗体断片、一本鎖抗体、Fv、Fd、Fab、Fab'、及びF(ab')2よりなる群から選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記の抗体又はその抗原結合性断片が、モノクローナル抗体である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記のモノクローナル抗体が、ヒト化抗体である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記の抗体又はその抗原結合性断片が、EphB4の細胞外部分に位置されたエピトープに結合して、EphB4活性を阻害する、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記の抗体又はその抗原結合性断片が、EphB4配列のアミノ酸16〜198、327〜427又は428〜537内に位置されたエピトープに結合する、請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記の抗体又はその抗原結合性断片が、重鎖可変領域を含み、該重鎖可変領域が、SEQ ID NO:261、SEQ ID NO:262又はSEQ ID NO:263よりなる群から選択するアミノ酸配列を有する一以上のCDR領域を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項10】
前記の抗体又はその抗原結合性断片が、軽鎖可変領域を含み、該軽鎖可変領域が、SEQ ID NO:264、SEQ ID NO:265又はSEQ ID NO:266よりなる群から選択するアミノ酸配列を有する一以上のCDR領域を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項11】
抗体又はその抗原結合性断片が、更なる機能的部分に共有結合されている、請求項3に記載の方法。
【請求項12】
更なる機能的部分が、検出可能な標識である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
検出可能な標識が、蛍光標識又は発色性標識から選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記の検出可能な標識が、セイヨウワサビペルオキシダーゼ又はアルカリホスファターゼから選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
更なる機能的部分が、ポリエチレングリコール(PEG)部分を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
抗体又はその抗原結合性断片が、EphB4活性を阻害する、請求項3に記載の方法。
【請求項17】
抗体又はその抗原結合性断片が、EphB4キナーゼ活性を刺激する、請求項3に記載の方法。
【請求項18】
前記のEphB4インヒビターが、下記より選択される可溶性ポリペプチドである、請求項1に記載の方法:
(i)EphB4タンパク質の細胞外ドメインのアミノ酸配列を含む可溶性ポリペプチドであって、EphB4ポリペプチドが単量体であり、EphrinB2ポリペプチドに特異的に結合する当該可溶性ポリペプチド;及び
(ii)EphrinB2タンパク質の細胞外ドメインのアミノ酸配列を含む可溶性ポリペプチドであって、可溶性EphrinB2ポリペプチドが単量体であり、EphB4ポリペプチドに高い親和性で結合する当該可溶性ポリペプチド。
【請求項19】
可溶性ポリペプチドが、EphB4タンパク質の球状ドメインを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
可溶性ポリペプチドが、EphB4のアミノ酸配列の残基1〜522に対して少なくとも90%同一の配列を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
可溶性ポリペプチドが、EphB4のアミノ酸配列の残基1〜412に対して少なくとも90%同一の配列を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
可溶性ポリペプチドが、EphB4のアミノ酸配列の残基1〜312に対して少なくとも90%同一の配列を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
可溶性ポリペプチドが、EphrinB2のアミノ酸配列の残基1〜225に対して少なくとも90%同一の配列を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項24】
可溶性ポリペプチドが、融合タンパク質である、請求項18に記載の方法。
【請求項25】
可溶性ポリペプチドが、少なくとも一つの改変アミノ酸残基を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項26】
可溶性ポリペプチドが、EphrinB2とEphB4の相互作用を阻止する、請求項18に記載の方法。
【請求項27】
可溶性ポリペプチドが、EphrinB2又はEphB4のクラスター形成を阻止する、請求項18に記載の方法。
【請求項28】
可溶性ポリペプチドが、EphrinB2又はEphB4のリン酸化を阻止する、請求項18に記載の方法。
【請求項29】
EphB4インヒビターが、核酸化合物である、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
前記の核酸化合物が、約15〜100ヌクレオチド長であり、生理的条件下でEphB4核酸配列にハイブリダイズして、該EphB4の発現を減じる、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記の核酸が、RNAi構築物及びアンチセンスオリゴヌクレオチドよりなる群から選択される、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記のRNAi構築物が、dsRNA又はsiRNAよりなる群から選択される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記のsiRNAが、19〜30ヌクレオチド長である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記のsiRNAが、21〜23ヌクレオチド長である、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記のsiRNA配列が、SEQ ID NO:1及びSEQ ID NO:2よりなる群から選択される、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
前記のアンチセンスオリゴヌクレオチドが、19〜30ヌクレオチド長である、請求項29に記載の方法。
【請求項37】
前記のアンチセンスオリゴヌクレオチドの配列が、SEQ ID NO:5よりなる、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記のEphB4インヒビターが、全身投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項39】
前記のEphB4インヒビターが、局所投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項40】
前記のEphB4インヒビターが、抗癌活性を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項41】
前記の抗癌活性が、アポトーシスの促進、腫瘍成長の阻止、癌細胞増殖の阻止、癌細胞移動の阻止、癌細胞の転移の阻止、血管形成の阻止、及び腫瘍細胞死を引き起こすことよりなる群から選択される、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記のEphB4インヒビターが、製薬上許容しうるキャリアーと配合される、請求項1に記載の方法。
【請求項43】
卵巣癌が、EphB4を発現する少なくとも一種の癌細胞を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項44】
卵巣癌細胞が、同等の組織に由来する非癌性細胞と比べて一層高レベルのEphB4を発現する、請求項1に記載の方法。
【請求項45】
卵巣癌が、転移性である、請求項1に記載の方法。
【請求項46】
卵巣癌が、血管形成依存性であり又は血管形成非依存性である、請求項1に記載の方法。
【請求項47】
前記の患者が、ヒトである、請求項1に記載の方法。
【請求項48】
EphB4インヒビターと相加的又は相乗的に卵巣癌細胞を阻止する少なくとも一種の更なる抗癌化学療法剤を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項49】
EphB4インヒビターと相加的又は相乗的に血管形成を阻止する少なくとも一種の更なる抗血管形成剤を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項50】
EphB4インヒビターの、卵巣癌の治療のための医薬の製造における利用。
【請求項51】
卵巣癌の患者を治療する方法であって、(a)EphB4を発現する複数の癌細胞を有する卵巣癌を患者において同定すること;及び(b)その患者にEphB4インヒビターを投与することを含む当該方法。
【請求項52】
前記のEphB4インヒビターが、ポリペプチド、ポリペプチド類似体、ペプチド模倣物、抗体、核酸、RNAi構築物、核酸類似体、及び小型分子よりなる群から選択される、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
患者における卵巣癌の成長速度を減じる方法であって、卵巣癌の成長速度を減じるのに十分な量のEphB4インヒビターを投与することを含む当該方法。
【請求項54】
前記のEphB4インヒビターが、ポリペプチド、ポリペプチド類似体、ペプチド模倣物、抗体、核酸、RNAi構築物、核酸類似体、及び小型分子よりなる群から選択される、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
カスパーゼ−8の活性化を誘導する方法であって、EphB4インヒビターを投与することを含む当該方法。
【請求項56】
被験体が卵巣癌を有しているかどうかを検出する方法であって、該方法は、下記:
(a)該被験体から試料を得ること;及び
(b)その試料におけるEphB4タンパク質及び/又はmRNAの発現レベルを評価する
ことを含み、対照と比較してEphB4タンパク質及び/又はmRNAの増大したレベルが、その被験体が卵巣癌を有していることを示す当該方法。
【請求項57】
前記の被験体が、ヒトである、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記の卵巣癌が、転移性卵巣癌である、請求項56に記載の方法。
【請求項59】
EphB4タンパク質の発現レベルが、抗体ベースのアッセイで評価される、請求項56に記載の方法。
【請求項60】
EphB4タンパク質又はmRNAのレベルが、正常な卵巣組織におけるレベルの少なくとも2倍である、請求項56に記載の方法。
【請求項61】
試料が、組織試料、血液試料、及び血清試料よりなる群から選択される、請求項56に記載の方法。
【請求項62】
卵巣癌の患者の予後を示す方法であって、該方法は、下記:
(a)該患者から試料を得ること;
(b)その試料におけるEphB4タンパク質及び/又はmRNAの発現レベルを評価する
ことを含み、対照と比べて高レベルのEphB4タンパク質及び/又はmRNAは、悪い予後を示す当該方法。
【請求項63】
前記の哺乳動物が、ヒトである、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記の卵巣癌が、転移性卵巣癌である、請求項62に記載の方法。
【請求項65】
EphB4タンパク質又はmRNAのレベルが、正常な卵巣組織におけるレベルの少なくとも2倍である、請求項62に記載の方法。
【請求項66】
試料が、組織試料、血液試料、及び血清試料よりなる群から選択される、請求項62に記載の方法。
【請求項67】
卵巣癌診断用キットであって、抗EphB4抗体又はその結合性抗体断片、検出用標識、及びキット使用のための指示書を含む当該卵巣癌診断用キット。
【請求項68】
検出用標識が、蛍光標識又は発色性標識である、請求項67に記載のキット。
【請求項69】
前記のキットが、セイヨウワサビペルオキシダーゼ又はアルカリホスファターゼを含む、請求項67に記載のキット。
【請求項70】
重鎖可変領域を含むEphB4抗体又はその抗原結合性断片であって、重鎖可変領域がSEQ ID NO:261を含むCDR1、SEQ ID NO:262を含むCDR2及びSEQ ID NO:263を含むCDR3を含む当該EphB4抗体又はその抗原結合性断片。
【請求項71】
重鎖可変領域が、SEQ ID NO:42のアミノ酸配列を含む、請求項70に記載の抗体。
【請求項72】
SEQ ID NO:264を含むCDR1、SEQ ID NO:265を含むCDR2及びSEQ ID NO:266を含むCDR3を含む軽鎖可変領域を更に含む、請求項70に記載の抗体。
【請求項73】
軽鎖可変領域が、SEQ ID NO:39のアミノ酸配列を含む、請求項72に記載の抗体。
【請求項74】
抗体が、ヒト化抗体又はその抗体断片である、請求項70に記載の抗体。
【請求項75】
軽鎖可変領域を含むEphB4抗体又はその抗原結合性断片であって、軽鎖可変領域がSEQ ID NO:264を含むCDR1、SEQ ID NO:265を含むCDR2及びSEQ ID NO:266を含むCDR3を含む当該EphB4抗体又はその抗原結合性断片。
【請求項76】
軽鎖可変領域が、SEQ ID NO:39のアミノ酸配列を含む、請求項75に記載の抗体。
【請求項77】
SEQ ID NO:261を含むCDR1、SEQ ID NO:262を含むCDR2及びSEQ ID NO:263を含むCDR3を含む重鎖可変領域を更に含む、請求項75に記載の抗体。
【請求項78】
重鎖可変領域が、SEQ ID NO:42のアミノ酸配列を含む、請求項77に記載の抗体。
【請求項79】
抗体が、ヒト化抗体又はその抗体断片である、請求項75に記載の抗体。
【請求項80】
軽鎖可変領域を含むEphB4抗体又はその抗原結合性断片であって、軽鎖可変領域がSEQ ID NO:11を含むCDR1、SEQ ID NO:12を含むCDR2及びSEQ ID NO:13を含むCDR3を含む当該EphB4抗体又はその抗原結合性断片。
【請求項1】
卵巣癌を治療する方法であって、該方法は、有効量のEphB4インヒビターを、それを必要とする患者に、投与することを含む方法。
【請求項2】
前記のEphB4インヒビターが、ポリペプチド、ポリペプチド類似体、ペプチド模倣物、抗体、核酸、RNAi構築物、核酸類似体、及び小型分子よりなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記のEphB4インヒビターが、抗体又はその抗原結合性断片である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記の抗体又はその抗原結合性断片が、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体又は抗体断片、ディアボディ、キメラ抗体又は抗体断片、ヒト化抗体又は抗体断片、脱免疫化したヒト抗体又は抗体断片、完全ヒト抗体又は抗体断片、一本鎖抗体、Fv、Fd、Fab、Fab'、及びF(ab')2よりなる群から選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記の抗体又はその抗原結合性断片が、モノクローナル抗体である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記のモノクローナル抗体が、ヒト化抗体である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記の抗体又はその抗原結合性断片が、EphB4の細胞外部分に位置されたエピトープに結合して、EphB4活性を阻害する、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記の抗体又はその抗原結合性断片が、EphB4配列のアミノ酸16〜198、327〜427又は428〜537内に位置されたエピトープに結合する、請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記の抗体又はその抗原結合性断片が、重鎖可変領域を含み、該重鎖可変領域が、SEQ ID NO:261、SEQ ID NO:262又はSEQ ID NO:263よりなる群から選択するアミノ酸配列を有する一以上のCDR領域を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項10】
前記の抗体又はその抗原結合性断片が、軽鎖可変領域を含み、該軽鎖可変領域が、SEQ ID NO:264、SEQ ID NO:265又はSEQ ID NO:266よりなる群から選択するアミノ酸配列を有する一以上のCDR領域を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項11】
抗体又はその抗原結合性断片が、更なる機能的部分に共有結合されている、請求項3に記載の方法。
【請求項12】
更なる機能的部分が、検出可能な標識である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
検出可能な標識が、蛍光標識又は発色性標識から選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記の検出可能な標識が、セイヨウワサビペルオキシダーゼ又はアルカリホスファターゼから選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
更なる機能的部分が、ポリエチレングリコール(PEG)部分を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
抗体又はその抗原結合性断片が、EphB4活性を阻害する、請求項3に記載の方法。
【請求項17】
抗体又はその抗原結合性断片が、EphB4キナーゼ活性を刺激する、請求項3に記載の方法。
【請求項18】
前記のEphB4インヒビターが、下記より選択される可溶性ポリペプチドである、請求項1に記載の方法:
(i)EphB4タンパク質の細胞外ドメインのアミノ酸配列を含む可溶性ポリペプチドであって、EphB4ポリペプチドが単量体であり、EphrinB2ポリペプチドに特異的に結合する当該可溶性ポリペプチド;及び
(ii)EphrinB2タンパク質の細胞外ドメインのアミノ酸配列を含む可溶性ポリペプチドであって、可溶性EphrinB2ポリペプチドが単量体であり、EphB4ポリペプチドに高い親和性で結合する当該可溶性ポリペプチド。
【請求項19】
可溶性ポリペプチドが、EphB4タンパク質の球状ドメインを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
可溶性ポリペプチドが、EphB4のアミノ酸配列の残基1〜522に対して少なくとも90%同一の配列を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
可溶性ポリペプチドが、EphB4のアミノ酸配列の残基1〜412に対して少なくとも90%同一の配列を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
可溶性ポリペプチドが、EphB4のアミノ酸配列の残基1〜312に対して少なくとも90%同一の配列を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
可溶性ポリペプチドが、EphrinB2のアミノ酸配列の残基1〜225に対して少なくとも90%同一の配列を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項24】
可溶性ポリペプチドが、融合タンパク質である、請求項18に記載の方法。
【請求項25】
可溶性ポリペプチドが、少なくとも一つの改変アミノ酸残基を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項26】
可溶性ポリペプチドが、EphrinB2とEphB4の相互作用を阻止する、請求項18に記載の方法。
【請求項27】
可溶性ポリペプチドが、EphrinB2又はEphB4のクラスター形成を阻止する、請求項18に記載の方法。
【請求項28】
可溶性ポリペプチドが、EphrinB2又はEphB4のリン酸化を阻止する、請求項18に記載の方法。
【請求項29】
EphB4インヒビターが、核酸化合物である、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
前記の核酸化合物が、約15〜100ヌクレオチド長であり、生理的条件下でEphB4核酸配列にハイブリダイズして、該EphB4の発現を減じる、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記の核酸が、RNAi構築物及びアンチセンスオリゴヌクレオチドよりなる群から選択される、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記のRNAi構築物が、dsRNA又はsiRNAよりなる群から選択される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記のsiRNAが、19〜30ヌクレオチド長である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記のsiRNAが、21〜23ヌクレオチド長である、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記のsiRNA配列が、SEQ ID NO:1及びSEQ ID NO:2よりなる群から選択される、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
前記のアンチセンスオリゴヌクレオチドが、19〜30ヌクレオチド長である、請求項29に記載の方法。
【請求項37】
前記のアンチセンスオリゴヌクレオチドの配列が、SEQ ID NO:5よりなる、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記のEphB4インヒビターが、全身投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項39】
前記のEphB4インヒビターが、局所投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項40】
前記のEphB4インヒビターが、抗癌活性を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項41】
前記の抗癌活性が、アポトーシスの促進、腫瘍成長の阻止、癌細胞増殖の阻止、癌細胞移動の阻止、癌細胞の転移の阻止、血管形成の阻止、及び腫瘍細胞死を引き起こすことよりなる群から選択される、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記のEphB4インヒビターが、製薬上許容しうるキャリアーと配合される、請求項1に記載の方法。
【請求項43】
卵巣癌が、EphB4を発現する少なくとも一種の癌細胞を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項44】
卵巣癌細胞が、同等の組織に由来する非癌性細胞と比べて一層高レベルのEphB4を発現する、請求項1に記載の方法。
【請求項45】
卵巣癌が、転移性である、請求項1に記載の方法。
【請求項46】
卵巣癌が、血管形成依存性であり又は血管形成非依存性である、請求項1に記載の方法。
【請求項47】
前記の患者が、ヒトである、請求項1に記載の方法。
【請求項48】
EphB4インヒビターと相加的又は相乗的に卵巣癌細胞を阻止する少なくとも一種の更なる抗癌化学療法剤を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項49】
EphB4インヒビターと相加的又は相乗的に血管形成を阻止する少なくとも一種の更なる抗血管形成剤を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項50】
EphB4インヒビターの、卵巣癌の治療のための医薬の製造における利用。
【請求項51】
卵巣癌の患者を治療する方法であって、(a)EphB4を発現する複数の癌細胞を有する卵巣癌を患者において同定すること;及び(b)その患者にEphB4インヒビターを投与することを含む当該方法。
【請求項52】
前記のEphB4インヒビターが、ポリペプチド、ポリペプチド類似体、ペプチド模倣物、抗体、核酸、RNAi構築物、核酸類似体、及び小型分子よりなる群から選択される、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
患者における卵巣癌の成長速度を減じる方法であって、卵巣癌の成長速度を減じるのに十分な量のEphB4インヒビターを投与することを含む当該方法。
【請求項54】
前記のEphB4インヒビターが、ポリペプチド、ポリペプチド類似体、ペプチド模倣物、抗体、核酸、RNAi構築物、核酸類似体、及び小型分子よりなる群から選択される、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
カスパーゼ−8の活性化を誘導する方法であって、EphB4インヒビターを投与することを含む当該方法。
【請求項56】
被験体が卵巣癌を有しているかどうかを検出する方法であって、該方法は、下記:
(a)該被験体から試料を得ること;及び
(b)その試料におけるEphB4タンパク質及び/又はmRNAの発現レベルを評価する
ことを含み、対照と比較してEphB4タンパク質及び/又はmRNAの増大したレベルが、その被験体が卵巣癌を有していることを示す当該方法。
【請求項57】
前記の被験体が、ヒトである、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記の卵巣癌が、転移性卵巣癌である、請求項56に記載の方法。
【請求項59】
EphB4タンパク質の発現レベルが、抗体ベースのアッセイで評価される、請求項56に記載の方法。
【請求項60】
EphB4タンパク質又はmRNAのレベルが、正常な卵巣組織におけるレベルの少なくとも2倍である、請求項56に記載の方法。
【請求項61】
試料が、組織試料、血液試料、及び血清試料よりなる群から選択される、請求項56に記載の方法。
【請求項62】
卵巣癌の患者の予後を示す方法であって、該方法は、下記:
(a)該患者から試料を得ること;
(b)その試料におけるEphB4タンパク質及び/又はmRNAの発現レベルを評価する
ことを含み、対照と比べて高レベルのEphB4タンパク質及び/又はmRNAは、悪い予後を示す当該方法。
【請求項63】
前記の哺乳動物が、ヒトである、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記の卵巣癌が、転移性卵巣癌である、請求項62に記載の方法。
【請求項65】
EphB4タンパク質又はmRNAのレベルが、正常な卵巣組織におけるレベルの少なくとも2倍である、請求項62に記載の方法。
【請求項66】
試料が、組織試料、血液試料、及び血清試料よりなる群から選択される、請求項62に記載の方法。
【請求項67】
卵巣癌診断用キットであって、抗EphB4抗体又はその結合性抗体断片、検出用標識、及びキット使用のための指示書を含む当該卵巣癌診断用キット。
【請求項68】
検出用標識が、蛍光標識又は発色性標識である、請求項67に記載のキット。
【請求項69】
前記のキットが、セイヨウワサビペルオキシダーゼ又はアルカリホスファターゼを含む、請求項67に記載のキット。
【請求項70】
重鎖可変領域を含むEphB4抗体又はその抗原結合性断片であって、重鎖可変領域がSEQ ID NO:261を含むCDR1、SEQ ID NO:262を含むCDR2及びSEQ ID NO:263を含むCDR3を含む当該EphB4抗体又はその抗原結合性断片。
【請求項71】
重鎖可変領域が、SEQ ID NO:42のアミノ酸配列を含む、請求項70に記載の抗体。
【請求項72】
SEQ ID NO:264を含むCDR1、SEQ ID NO:265を含むCDR2及びSEQ ID NO:266を含むCDR3を含む軽鎖可変領域を更に含む、請求項70に記載の抗体。
【請求項73】
軽鎖可変領域が、SEQ ID NO:39のアミノ酸配列を含む、請求項72に記載の抗体。
【請求項74】
抗体が、ヒト化抗体又はその抗体断片である、請求項70に記載の抗体。
【請求項75】
軽鎖可変領域を含むEphB4抗体又はその抗原結合性断片であって、軽鎖可変領域がSEQ ID NO:264を含むCDR1、SEQ ID NO:265を含むCDR2及びSEQ ID NO:266を含むCDR3を含む当該EphB4抗体又はその抗原結合性断片。
【請求項76】
軽鎖可変領域が、SEQ ID NO:39のアミノ酸配列を含む、請求項75に記載の抗体。
【請求項77】
SEQ ID NO:261を含むCDR1、SEQ ID NO:262を含むCDR2及びSEQ ID NO:263を含むCDR3を含む重鎖可変領域を更に含む、請求項75に記載の抗体。
【請求項78】
重鎖可変領域が、SEQ ID NO:42のアミノ酸配列を含む、請求項77に記載の抗体。
【請求項79】
抗体が、ヒト化抗体又はその抗体断片である、請求項75に記載の抗体。
【請求項80】
軽鎖可変領域を含むEphB4抗体又はその抗原結合性断片であって、軽鎖可変領域がSEQ ID NO:11を含むCDR1、SEQ ID NO:12を含むCDR2及びSEQ ID NO:13を含むCDR3を含む当該EphB4抗体又はその抗原結合性断片。
【図1】
【図2−1】
【図2−2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2−1】
【図2−2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2010−521467(P2010−521467A)
【公表日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−553630(P2009−553630)
【出願日】平成20年3月12日(2008.3.12)
【国際出願番号】PCT/US2008/003355
【国際公開番号】WO2008/112290
【国際公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(509257020)バスジーン セラピューティクス,インコーポレイテッド (5)
【氏名又は名称原語表記】VASGENE THERAPEUTICS,INC.
【住所又は居所原語表記】501 Elmwood Avenue,Sharon Hill,PA 19079 U.S.A.
【出願人】(509257031)ボード・オブ・リージェンツ・オブ・ザ・ユニバーシティ・オブ・テキサス・システム (1)
【氏名又は名称原語表記】BOARD OF REGENTS OF THE UNIVERSITY OF TEXAS SYSTEM
【住所又は居所原語表記】The University of Texas,201 W.7th Street,Austin,Tx 78701 U.S.A.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月12日(2008.3.12)
【国際出願番号】PCT/US2008/003355
【国際公開番号】WO2008/112290
【国際公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(509257020)バスジーン セラピューティクス,インコーポレイテッド (5)
【氏名又は名称原語表記】VASGENE THERAPEUTICS,INC.
【住所又は居所原語表記】501 Elmwood Avenue,Sharon Hill,PA 19079 U.S.A.
【出願人】(509257031)ボード・オブ・リージェンツ・オブ・ザ・ユニバーシティ・オブ・テキサス・システム (1)
【氏名又は名称原語表記】BOARD OF REGENTS OF THE UNIVERSITY OF TEXAS SYSTEM
【住所又は居所原語表記】The University of Texas,201 W.7th Street,Austin,Tx 78701 U.S.A.
【Fターム(参考)】
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