GP120特異抗原、その結合体;その調製と使用のための方法
本発明は、式(I)を有している化合物を提供し:式中、R1、R2A、R2B、R3、R4、W1、W2、およびW3は、本明細書中で定義されるとおりであり;本発明はさらに、その合成のための方法、その組成物、およびHIVの処置におけるその使用方法、HIVの予防のための方法、および被験体においてHIV特異的抗体を誘導するための方法を提供し、これらには、その必要がある被験体に、有効量の本明細書中で開示される本発明の化合物のいずれかを、結合形態で、または結合させることなく、適切な免疫学的キャリアーと組み合わせてのいずれかで投与する段階が含まれる。別の態様においては、本発明は、本発明のgp120グリカンまたは糖ペプチドに特異的に結合する抗体または抗体断片を提供する。
【化1】
【化1】
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の構造:
【化1】
を有する単離された化合物であって、
式中、各R1の存在は、独立して、水素または酸素保護基であり;
各R2AおよびR2Bの存在は、独立して、水素または窒素保護基であり;
各R3の存在は、独立して、水素、保護基、または以下の構造:
【化2】
を有する糖部分を含む炭水化物ドメインであり、
式中、YはNHまたはOであり;a、b、およびcは、互いに独立して、0、1、または2であり;dは1〜3の整数であり;ただし、dの括弧で囲まれた構造は、フラノース部分またはピラノース部分を示し、bとcとの和は1または2であり;R0は水素、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリール基であり;各R5、R6、およびR7の存在は、独立して、水素、OH、ORi、NRiiRiii、NHCORi、F、CH2OH、CH2ORi、または置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)ヒドロキシアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)アシルオキシアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;各Ri、Rii、およびRiiiの存在は、独立して、水素、保護基、シアル酸部分、CHO、COORiv、または置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリール基であるか、あるいはRiiとRiiiは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の複素環部分またはヘテロアリール部分を形成し;そして各Rivの存在は、独立して、H、または置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;
W1、W2、およびW3は、独立して、必要に応じて置換されたマンノース部分、ガラクトース部分、またはラクトサミン部分であり;そして
R4は、−OR4Aまたは−NHR4Aであり;R4Aは水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アミノアシル部分、ペプチドのアミノアシル残基、タンパク質のアミノアシル残基であるか、あるいはR4Aは、構造の残りの部分か、またはそれが結合しているNもしくはO原子に、直接かまたはクロスリンカーを介してかのいずれかで共有結合したタンパク質、ペプチド、または脂質部分を含み;
ただし、該化合物は、天然に存在するgp120糖タンパク質でも、以下の構造:
【化3】
【化4】
を有する化合物でもない、化合物。
【請求項2】
W3が、上記で定義されたようなR1、R3であるか、あるいは以下の構造:
【化5】
を有する部分であり、
式中、Xは、−OR1または−NR2AR2Bであり;各R8の存在は、独立して、R1またはシアル酸部分である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
W1およびW2が、独立して、R1、R3、または以下の構造:
【化6】
を有する部分であり、
式中、各R8の存在は、独立して、R1またはシアル酸部分である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
以下の構造:
【化7】
を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
以下の構造:
【化8】
を有する、請求項1に記載の化合物であって、
式中、XはOR1またはNR2AR2Bである、化合物。
【請求項6】
各R1の存在が、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−Si(R1A)3、−C(=O)R1A、−C(=S)R1A、−C(=NR1A)R1B、−SO2R1Aであり、R1AおよびR1Bは各々独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルキニル、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、−C(=O)R1C、または−ZR1Cであり、Zは、−O−、−S−、−NR1Dであり、各R1CおよびR1Dの存在は、独立して、水素、またはアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルキニル、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、またはヘテロアリール部分である、請求項1、4、または5に記載の化合物。
【請求項7】
各R1の存在が、独立して、水素、アルキルアリール、−Si(R1A)3、または−C(=O)R1Aである、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
各R1の存在が、独立して、水素、Bn、またはBzである、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
各−NR2AR2Bの存在について、R2AまたはR2Bの少なくとも1つの存在が、独立して窒素保護基である、請求項1、4、または5に記載の化合物。
【請求項10】
各NR2AR2B、R2A、およびR2Bの存在が、独立して、水素、アルキル、アルケニル、−C(=O)R2C、−C(=O)OR2C、−SR2C、SO2R2Cであるか、あるいはR2AおよびR2Bが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の複素環部分またはヘテロアリール部分を形成し;各R2Cの存在が、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルキニル、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、−C(=O)R2D、または−ZR2Dであり、Zは、−O−、−S−、−NR2Eであり、各R2DおよびR2Eの存在は、独立して、水素、またはアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルキニル、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、またはヘテロアリール部分である、請求項1、4、または5に記載の化合物。
【請求項11】
各−NR2AR2Bの存在について、R2AまたはR2Bの少なくとも1つの存在が、独立して、−C(=O)R2AまたはSO2R2Aであるか;あるいは、R2AおよびR2Bが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の複素環部分またはヘテロアリール部分を形成する、請求項1、4、または5に記載の化合物。
【請求項12】
各−NR2AR2Bの存在について、R2AまたはR2Bの少なくとも1つの存在が、独立して、アシル、−SO2Phであるか、あるいは、R2AおよびR2Bが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、アジド部分または置換もしくは非置換のフタルイミド部分を形成する、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
Xが−OR1である、請求項5に記載の化合物。
【請求項14】
各R3の存在が、独立して、水素、アルキルアリール、−Si(R3A)3、または−C(=O)R3Aであり、R3Aが水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルキニル、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、−C(=O)R3B、または−ZR3Bであり、Zが、−O−、−S−、NR3Cであり、各R3BおよびR3Cの存在が、独立して、水素、またはアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルキニル、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、またはヘテロアリール部分である、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
各R1およびR3の存在が、独立して、水素、アルキルアリール、−Si(R3A)3、または−C(=O)R3Aであり、R3Aが水素、アルキルアリール、−Si(R3A)3、または−C(=O)R3Aであり、R3Aが水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルキニル、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、−C(=O)R3B、または−ZR3Bであり、Zが、−O−、−S−、−NR3Cであり、各R3BおよびR3Cの存在が、独立して、水素、またはアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルキニル、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、またはヘテロアリール部分である、請求項1、4、または5に記載の化合物。
【請求項16】
R4が−OR4Aであり、R4を有する糖単位が以下の構造:
【化9】
を有する、請求項1、4、または5に記載の化合物であって、
式中、R1、R2A、およびR2Bは、上記で一般的に定義されたとおりであり、本明細書中のクラスおよびサブクラスに属し;R4Aは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、アミノアシル部分、ペプチドのアミノアシル残基、タンパク質のアミノアシル残基、−Si(R4B)3、−C(=O)R4B、−C(=S)R4B、−C(=NR4B)R4C、−SO2R4Bであり、R4BおよびR4Cは各々独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルキニル、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、−C(=O)R4D、または−ZR4Dであり、Zは、−O−、−S−、−NR4Eであり、各R4DおよびR4Eの存在は、独立して、水素、またはアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルキニル、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、またはヘテロアリール部分であるか;あるいはR4Aは、それが結合しているO原子に、直接かまたはクロスリンカーを介してかのいずれかで共有結合した、タンパク質、ペプチド、または脂質部分を含む、化合物。
【請求項17】
R4が−NHR4Aであり、R4を有する糖単位が以下の構造:
【化10】
を有する、請求項1、4、または5に記載の化合物であって、
式中、R1、R2A、およびR2Bは、上記で一般的に定義されたとおりであり、本明細書中のクラスおよびサブクラスに属し;R4Aは、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アミノアシル部分、ペプチドのアミノアシル残基、タンパク質のアミノアシル残基であるか、あるいはR4Aは、構造の残りの部分か、またはそれが結合しているN原子に、直接かまたはクロスリンカーを介してかのいずれかで共有結合したタンパク質、ペプチド、または脂質部分を含む、化合物。
【請求項18】
R4Aが水素である、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
R4Aが、その構造がNグリコシル化部位付近のgp120の構造と同一であるかまたは密接に関連するかのいずれかであるペプチドの、アミノアシル残基を含む、請求項17に記載の化合物。
【請求項20】
前記アミノアシル残基がAsnである、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
R4が−NHR4Aであり、R4Aが、その構造が、Nグリコシル化部位付近のgp120の構造と同一であるかまたは密接に関連するペプチドの、アスパラギン残基(Asn)を含み、R4を有する前記糖単位が以下の構造:
【化11】
を有する、請求項1、4、または5に記載の化合物であって、
式中、アミノ酸残基のいずれかが、1つ以上の保護基を有し得る、化合物。
【請求項22】
R4を有する前記糖単位が、以下の構造:
【化12】
を有する、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
R4を有する前記糖単位が、以下の構造:
【化13】
を有する、請求項21に記載の化合物。
【請求項24】
以下の構造:
【化14】
を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項25】
以下の構造:
【化15】
を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項26】
以下の構造:
【化16】
を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項27】
以下の構造:
【化17】
を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項28】
以下の構造:
【化18】
を有する1つ以上の炭水化物ドメインを含む、多抗原性構築物であって、
式中、各R1の存在は、独立して、水素または酸素保護基であり;
各R2AおよびR2Bの存在は、独立して、水素または窒素保護基であり;
各R3の存在は、独立して、水素、保護基、または以下の構造:
【化19】
を有する糖部分を含む炭水化物ドメインであり:
式中、YはNHまたはOであり;a、b、およびcは各々独立して、0、1、または2であり;dは1〜3の整数であり;ただし、dの括弧で囲まれた構造は、フラノース部分またはピラノース部分を示し、bとcとの和が1または2であり;R0は水素、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリール基であり;各R5、R6、およびR7の存在は、独立して、水素、OH、ORi、NRiiRiii、NHCORi、F、CH2OH、CH2ORi、または置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)ヒドロキシアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)アシルオキシアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;各Ri、Rii、およびRiiiの存在は、独立して、水素、保護基、シアル酸部分、CHO、COORiv、または置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリール基であるか、あるいはRiiとRiiiは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の複素環部分またはヘテロアリール部分を形成し;各Rivの存在は、独立して、H、または置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;
W1、W2、およびW3は、独立して、必要に応じて置換されたマンノース部分、ガラクトース部分、またはラクトサミン部分であり;
各炭水化物ドメインは、独立して、リンカー系に共有結合されており、該リンカー系は、ペプチドまたは非ペプチドの性質であり、該リンカー系は環式もしくは非環式であり得る、構築物。
【請求項29】
W3が、請求項28で定義されるようなR1、R3であるか、または以下の構造:
【化20】
を有する部分である、請求項28に記載の構築物であって、
式中、Xは、−OR1または−NR2AR2Bであり;各R8の存在は、独立して、R1またはシアル酸部分である、構築物。
【請求項30】
W1およびW2が、独立して、R1、R3、または以下の構造:
【化21】
を有する部分である、請求項28に記載の構築物であって、
式中、各R8の存在は、独立して、R1またはシアル酸部分である、構築物。
【請求項31】
1つ以上の炭水化物ドメインが、以下の構造:
【化22】
を有する、請求項28に記載の構築物。
【請求項32】
1つ以上の炭水化物ドメインが、以下の構造:
【化23】
を有する、請求項28に記載の構築物。
【請求項33】
前記リンカー系がペプチドである、請求項28に記載の構築物。
【請求項34】
前記リンカー系が、gp120における炭水化物の空間位置に近接するように設計される、請求項28に記載の構築物。
【請求項35】
前記リンカー系がさらに、キャリアー免疫賦活剤に結合される、請求項28に記載の構築物。
【請求項36】
前記構築物が、2つ以上のアミノ酸または他の構造単位から構成される骨格を含み、1つ以上の該アミノ酸または構造単位が、独立して、以下の構造:
【化24】
を有するグリコシド部分で置換されている、請求項28に記載の多抗原性構築物であって、
式中、各L1の存在は、独立して、置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖の環式もしくは非環式の、飽和もしくは不飽和の脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり;そして
各Aの存在は、独立して、以下の式:
【化25】
の炭水化物ドメインであり:
式中、各R1の存在は、別々に、水素または酸素保護基であり;
各R2AおよびR2Bの存在は、独立して、水素または窒素保護基であり;
各R3の存在は、独立して、水素、保護基、または以下の構造:
【化26】
を有する糖部分を含む炭水化物ドメインであり:
式中、YはNHまたはOであり;a、b、およびcは各々独立して、0、1、または2であり;dは1〜3の整数であり;ただし、dの括弧で囲まれた構造は、フラノース部分またはピラノース部分を示し、bとcとの和が1または2であり;R0は水素、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリール基であり;各R5、R6、およびR7の存在は、独立して、水素、OH、ORi、NRiiRiii、NHCORi、F、CH2OH、CH2ORi、または置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)ヒドロキシアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)アシルオキシアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;各Ri、Rii、およびRiiiの存在は、独立して、水素、保護基、シアル酸部分、CHO、COORiv、または置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリール基であるか、あるいはRiiおよびRiiiは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の複素環部分またはヘテロアリール部分を形成し;各Rivの存在は、独立して、H、または置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;
W1、W2、およびW3は、独立して、必要に応じて置換されたマンノース部分、ガラクトース部分、またはラクトサミン部分である、構築物。
【請求項37】
以下の構造:
【化27】
を有する、請求項36に記載の構築物であって、
式中、qは0または1であり;
各sの存在は、独立して、2〜20の整数であり;
tは1〜6の整数であり;
RX1は、水素、アルキル、アシル、アリール、ヘテロアリール、−アルキル(アリール)、−アルキル(ヘテロアリール)、または窒素保護基であるか;あるいはRX1は、最後に存在するスペーサー上の置換基に共有結合し、それによって環式骨格を形成し;
Rは水素または免疫原性キャリアーであり;
各構造単位SUの存在は、独立して、置換もしくは非置換の脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはペプチド部分であり;
各スペーサーの存在は、独立して、置換もしくは非置換の脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはペプチド部分であり;
前記リンカーは、遊離のカルボン酸、−O−、(カルボキサミド)アルキルカルボキサミド、MBS、第一級カルボキサミド、モノアルキルカルボキサミドもしくはジアルキルカルボキサミド、モノアリールカルボキサミドもしくはジアリールカルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(カルボキシ)アルキルカルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(アルコキシカルボニル)アルキル−カルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(カルボキシ)アリールアルキルカルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(アルコキシカルボニル)アルキルカルボキサミド、2から約20個のヒドロキシアシル残基を含むオリゴエステル断片、2から約20個のアミノアシル残基を含むペプチド断片、または直鎖もしくは分岐鎖のアルキルまたはアリールカルボン酸エステルのいずれかであり;
各L1の存在は、独立して、置換もしくは非置換の脂肪族部分またはヘテロ脂肪族部分であり;そして
各Aの存在は、独立して、式(Idet)、(IIdet)、または(IIIdet)の炭水化物ドメインである、構築物。
【請求項38】
各L1の存在が、独立して、−O(CHRaa)n−または−NHC(=O)(CHRaa)n−であり、各nの存在が、独立して、1〜10の整数であり;各Raaの存在が、水素、低級アルキル、アリール、ヘテロアリール、−アルキル(アリール)、または−アルキル(ヘテロアリール)である、請求項37に記載の構築物。
【請求項39】
前記構造単位SUが、各存在について、独立して、アミノ酸残基、ペプチジル部分、二価のアリールもしくはヘテロアリール部分、または置換もしくは非置換のC1−6アルキリデン鎖もしくはC2−6アルケニリデン鎖であり、2つまでの隣接していないメチレン単位が、独立して、必要に応じて、CO、CO2、COCO、CONRZ1、OCONRZ1、NRZ1NRZ2、NRZ1NRZ2CO、NRZ1CO、NRZ1CO2、NRZ1CONRZ2、SO、SO2、NRZ1SO2、SO2NRZ1、NRZ1SO2NRZ2、O、S、またはNRZ1によって置換され;各RZ1およびRZ2の存在が、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはアシルである、請求項37に記載の構築物。
【請求項40】
前記構造単位SUの各存在がアミノ酸残基であり、前記クラスター化多抗原性構築物が以下の構造:
【化28】
を有する、請求項39に記載の構築物であって、
式中、qは0または1であり;
各sの存在は、独立して、2〜20の整数であり;
tは1〜6の整数であり;
RX1は、水素、アルキル、アシル、アリール、ヘテロアリール、−アルキル(アリール)、−アルキル(ヘテロアリール)、または窒素保護基であり;
Rは水素または免疫原性キャリアーであり;
各スペーサーの存在は、独立して、置換もしくは非置換の脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはペプチド部分であり;
前記リンカーは、遊離のカルボン酸、−O−、(カルボキサミド)アルキルカルボキサミド、MBS、第一級カルボキサミド、モノアルキルカルボキサミドもしくはジアルキルカルボキサミド、モノアリールカルボキサミドもしくはジアリールカルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(カルボキシ)アルキルカルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(アルコキシカルボニル)アルキル−カルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(カルボキシ)アリールアルキルカルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(アルコキシカルボニル)アルキルカルボキサミド、2から約20個のヒドロキシアシル残基を含むオリゴエステル断片、2から約20個のアミノアシル残基を含むペプチド断片、または直鎖もしくは分岐鎖のアルキルまたはアリールカルボン酸エステルのいずれかであり;
各L1の存在は、独立して、置換もしくは非置換の脂肪族部分またはヘテロ脂肪族部分であり;そして
各Aの存在は、独立して、式(Idet)、(IIdet)、または(IIIdet)の炭水化物ドメインである、構築物。
【請求項41】
前記スペーサーが、各存在について、独立して、−(CHRsp)n−であり、nは1〜8であり、各Rspの存在は、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−アルキル(アリール)、−アルキル(ヘテロアリール)、−ORsp1、−SRsp1、または−NRsp1Rsp2であり、Rsp1およびRsp2は、独立して、水素、低級アルキル;1つ以上のα−アミノ酸残基を含むペプチジル部分、または以下の構造:
【化29】
を有する二価のアリール部分である、請求項37または40に記載の構築物。
【請求項42】
以下の構造:
【化30】
を有する、請求項40に記載の構築物であって、
式中、各L1の存在は、独立して、−O(CHRaa)n−または−NHC(=O)(CHRaa)n−であり、各nの存在は、独立して、1〜10の整数であり;各Raaの存在は、水素、低級アルキル、アリール、ヘテロアリール、−アルキル(アリール)、または−アルキル(ヘテロアリール)であり;
各Rspの存在は、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−アルキル(アリール)、−アルキル(ヘテロアリール)、−ORsp1、−SRsp1、または−NRsp1Rsp2であり、Rsp1およびRsp2は、独立して、水素、低級アルキル、または1つ以上のα−アミノ酸残基を含むペプチジル部分であり;
s1、s2、およびs3は、独立して、2〜5の整数であり;
A1〜A3は、独立して、式(Idet)、(IIdet)、または(IIIdet)の炭水化物ドメインであり、これらは互いに異なり;そして
RX2は、水素、アルキル、アシル、アリール、ヘテロアリール、−アルキル(アリール)、−アルキル(ヘテロアリール)、または窒素保護基である、構築物。
【請求項43】
以下の構造:
【化31】
を有する、請求項42に記載の構築物であって、
式中、R、RX2、Rsp、s1、s2、およびs3、ならびにA1〜A3は、請求項30で定義されるとおりであり;各nの存在は、独立して、1〜10の整数であり;各Raaの存在は、水素、低級アルキル、アリール、ヘテロアリール、−アルキル(アリール)、または−アルキル(ヘテロアリール)である、構築物。
【請求項44】
各Aの存在が、独立して、以下の構造:
【化32】
のうちの1つを有する炭水化物ドメインである、請求項37または40に記載の構築物。
【請求項45】
以下の構造:
【化33】
を有する、請求項40に記載の構築物であって、
式中、該リンカーは、−O−、−NRG−、NRG(CRHRJ)kNRK−、NRG(CRHRJ)kNRK(C=O)(CRHRJ)kS−、−(CRHRJ)kNRK−、−O(CRHRJ)kNRK−、2から約20個のヒドロキシアシル残基を含むオリゴエステル断片、2から約20個のアミノアシル残基を含むペプチド断片、または直鎖もしくは分岐鎖のアルキルもしくはアリールカルボン酸エステルであり、各kの存在は、独立して、1〜5であり;
各RG、RH、RJ、またはRKの存在は、独立して、水素、直鎖もしくは分岐鎖の、置換もしくは非置換の環式アルキル部分もしくは非環式アルキル部分、または置換もしくは非置換のアリール部分であり;
該クロスリンカーは、該キャリアーを該リンカーと結合させ得る架橋試薬に由来する部分であり;
該キャリアーは、ペプチド、タンパク質、または脂質であり;
nは1、2、3、または4であり;
qは0または1であり;
各RA、RB、およびRCの存在は、独立して、水素、置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖の低級アルキル、または置換もしくは非置換のフェニルであり;そして
各RD、RE、およびRFの存在は、それぞれ独立して、式(Idet)、(IIdet)、または(IIIdet)の炭水化物ドメインである、構築物。
【請求項46】
前記リンカーが、構造−NH(CH2)tNHC(=O)(CH2)vS−を有する部分であり、tおよびvが各々1〜6の整数である、請求項37、40、または45に記載の構築物。
【請求項47】
tが3であり、vが1である、請求項46に記載の構築物。
【請求項48】
以下の構造:
【化34】
を有する、請求項40に記載の構築物であって、
式中、m’、n’、およびp’は約8と20との間の整数であり;
jは1と約8との間の整数であり、
Rv、RA、RB、およびRCは、独立して、水素、置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖の低級アルキル、または置換もしくは非置換のフェニルであり;そして
RD、RE、およびRFは、各々独立して、式(Idet)、(IIdet)、または(IIIdet)の炭水化物ドメインである、構築物。
【請求項49】
以下の構造:
【化35】
を有する、請求項40に記載の構築物であって、
式中、nおよびpは、各々独立して、1〜6の整数であり;
m’、n’、およびp’は約8と20との間の整数であり;
jは1と約8との間の整数であり、
Rは窒素保護基であり、
Rv、ならびにRA、RB、RC、REおよびRFは、各存在について、独立して、水素、置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖の低級アルキル、または置換もしくは非置換のフェニルであり;
各RDの存在は、独立して、式(Idet)、(IIdet)、または(IIIdet)の炭水化物ドメインである、構築物。
【請求項50】
各RD、RE、およびRFの存在が、独立して、以下の構造:
【化36】
【化37】
のうちの1つを有する炭水化物ドメインである、請求項48または49に記載の構築物。
【請求項51】
以下の構造を有する二量体糖ペプチド:
【化38】
式中、各ペプチドは同じであっても異なっていてもよく;各Aの存在は、独立して、以下の構造を有する炭水化物ドメインであり:
【化39】
【化40】
式中、各R1の存在は、独立して、水素または酸素保護基であり;
各R2AおよびR2Bの存在は、独立して、水素または窒素保護基であり;
各R3の存在は、独立して、水素、保護基、または以下の構造を有する糖部分を含む炭水化物ドメインであり:
【化41】
式中、YはNHまたはOであり;a、b、およびcは互いに独立して、0、1、または2であり;dは1〜3の整数であり;ただし、d個の括弧つきの構造は、フラノースまたはピラノース部分を示し、bとcの和が1または2であり;R0は水素、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリー基であり;各R5、R6、およびR7の存在は、独立して、水素、OH、ORi、NRiiRiii、NHCORi、F、CH2OH、CH2ORi、または置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)ヒドロキシアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)アシルオキシアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;各Ri、Rii、およびRiiiの存在は、独立して、水素、保護基、シアル酸部分、CHO、COORiv、または置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリール基であるか、あるいはRiiとRiiiが、それらが結合している窒素原子と共に、置換もしくは未置換の複素環またはヘテロアリール部分を形成し;各Rivの存在は、独立して、H、または置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;
W1、W2、およびW3は、独立して、必要に応じて置換されたマンノース、ガラクトース、またはラクトサミン部分である。
【請求項52】
各L1の存在が、独立して、−O(CHRaa)n−または−NHC(=O)(CHRaa)n−であり、各nの存在が、独立して、1〜10の整数であり;各Raaの存在が、水素、低級アルキル、アリール、ヘテロアリール、−アルキル(アリール)、または−アルキル(ヘテロアリール)である、請求項51に記載の糖ペプチド。
【請求項53】
各L1の存在が、アスパルチル側鎖である、請求項52に記載の糖ペプチド。
【請求項54】
ペプチドが、Nグリコシル化部位付近のgp120の構造と同一であるかまたはそれと非常に類似しているかのいずれかである構造を有する、請求項52に記載の糖ペプチド。
【請求項55】
ペプチドが、アミノ酸配列:Cys−Asn−Ile−Ser−Argを含み、アミノ酸残基のいずれか1つが1つ以上の保護基を有していてもよい、請求項54に記載の糖ペプチド。
【請求項56】
ペプチドが、アミノ酸配列:Ala−Phe−Val−Thr−Ile−Gly−Lys−Ile−Gly−Asn−Met−Arg−Gln−Ala−His−Cys−Asn−Ile−Ser−Argを含み、アミノ酸残基のいずれか1つが1つ以上の保護基を有していてもよい、請求項54に記載の糖ペプチド。
【請求項57】
以下の構造を有する、請求項52に記載の糖ペプチド:
【化42】
式中、各Aの存在は、独立して、以下の構造の1つを有する炭水化物ドメインである:
【化43】
【化44】
【請求項58】
以下の構造を有する、請求項52に記載の糖ペプチド:
【化45】
式中、各Aの存在は、独立して、以下の構造の1つを有する炭水化物ドメインである:
【化46】
【化47】
【請求項59】
以下の構造を有する単離された化合物を調製するための方法:
【化48】
式中、各R1の存在は、独立して、水素または酸素保護基であり;
各R2AおよびR2Bの存在は、独立して、水素または窒素保護基であり;
各R3の存在は、独立して、水素、保護基、または以下の構造を有する糖部分を含む炭水化物ドメインであり:
【化49】
式中、YはNHまたはOであり;a、b、およびcは互いに独立して、0、1、または2であり;dは1〜3の整数であり;ただし、d個の括弧つきの構造は、フラノースまたはピラノース部分を示し、bとcの和が1または2であり;R0は水素、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリー基であり;各R5、R6、およびR7の存在は、独立して、水素、OH、ORi、NRiiRiii、NHCORi、F、CH2OH、CH2ORi、または置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)ヒドロキシアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)アシルオキシアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;各Ri、Rii、およびRiiiの存在は、独立して、水素、保護基、シアル酸部分、CHO、COORiv、または置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリール基であるか、あるいはRiiとRiiiが、それらが結合している窒素原子と共に、置換もしくは未置換の複素環またはヘテロアリール部分を形成し;各Rivの存在は、独立して、H、または置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;
W1、W2、およびW3は、独立して、必要に応じて置換されたマンノース、ガラクトース、またはラクトサミン部分であり;
前記方法は、以下の工程を含む:
(a)以下の構造を有するα−O−保護炭水化物構築物を提供する工程:
【化50】
式中、R4Aは水素または適切な酸素保護基であり;
(b)工程(a)の構築物を適切な条件下で反応させて、以下の構造を有するβ−アミノ炭水化物構築物を形成させる工程:
【化51】
(c)前記β−アミノ炭水化物構築物を適切な条件下で、構造がNグリコシル化部位付近のgp120の構造と同一であるかまたはそれと非常に類似しているかのいずれかであり、−CH2CO2H部分を含むペプチドと反応させて、以下の構造を有する糖ペプチドを形成させる工程:
【化52】
【請求項60】
工程(a)の炭水化物構築物を適切な条件下で反応させてβ−アミノ炭水化物構築物を形成させる工程において、カチェトコフアミノ化条件が使用される、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
NH4HCO3/H2Oが使用される、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
工程(b)のβ−アミノ炭水化物構築物において、各R1およびR3の存在が水素であり、各−NR2AR2Bの存在が−NHAcである、請求項59に記載の方法。
【請求項63】
β−アミノ炭水化物構築物を適切な条件下で、構造がNグリコシル化部位付近のgp120の構造と同一であるかまたはそれと非常に類似しているかのいずれかであるペプチドと反応させる工程において、反応条件が、HATUおよびヒューニッヒの塩基(Hunig’s base)が適切な溶媒である条件を含む、請求項59に記載の方法。
【請求項64】
ペプチドが以下の構造を有する、請求項63に記載の方法:
【化53】
式中、R11は水素または−StBuである。
【請求項65】
工程(c)の糖ペプチドが以下の構造を有する、請求項59に記載の方法:
【化54】
【請求項66】
工程(b)で形成されたβ−アミノ炭水化物構築物において、各R1の存在が水素であり、各−NR2AR2Bの存在が−NHAcである、請求項59に記載の方法。
【請求項67】
工程(a)のα−O−保護炭水化物構築物が以下の構造を有し:
【化55】
そして、工程(c)で形成される糖ペプチドが以下の構造:
【化56】
を有する、請求項59に記載の方法。
【請求項68】
工程(a)のα−O−保護炭水化物構築物が以下の構造を有し:
そして、工程(c)で形成される糖ペプチドが以下の構造:
【化57】
を有する、請求項59に記載の方法。
【請求項69】
工程(a)のα−O−保護炭水化物構築物が以下の構造を有し:
【化58】
そして、工程(c)で形成される糖ペプチドが以下の構造:
【化59】
を有する、請求項59に記載の方法。
【請求項70】
工程(a)のα−O−保護炭水化物構築物が以下の構造を有し:
【化60】
式中、MCAはモノクロロ酢酸を示し、
そして、工程(c)で形成される糖ペプチドが以下の構造:
【化61】
を有する、請求項59に記載の方法。
【請求項71】
工程(c)で形成された糖ペプチドを、適切なポリペプチドの存在下での自然な化学結合(Native Chemical Ligation)条件におき、以下の構造を有する糖ペプチドを形成させる工程をさらに含む、請求項59に記載の方法:
【化62】
【請求項72】
ポリペプチドが、以下のアミノ酸配列:Ala−Phe−Val−Thr−Ile−Gly−Lys−Ile−Gly−Asn−Met−Arg−Gln−Ala−His−Cys−Asn−Ile−Ser−Argを含み、アミノ酸残基のいずれか1つ以上が、1つ以上の保護基または自然な化学結合に適切な部分を有していてもよい、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
ポリペプチドが、以下の構造:Ala−Phe−Val−Thr−Ile−Gly−Lys−Ile−Gly−Asn−Met−Arg−Gln−Ala−His−SRを有し;式中、Rは、化学結合を行うために適切な官能基であり;得られる糖ペプチドが以下の構造を有する、請求項71に記載の方法:
【化63】
【請求項74】
ポリペプチドが、以下の構造:Ala−Phe−Val−Thr−Ile−Gly−Lys−Ile−Gly−Asn−Met−Arg−Gln−Ala−His−SRを有し;式中、Rは、化学結合を行うために適切な官能基であり;得られる糖ペプチドが以下の構造を有する、請求項71に記載の方法:
【化64】
【請求項75】
以下の構造を有する、α−O−保護炭水化物構築物を調製するための方法:
【化65】
式中、各R9の存在は、独立して、BzまたはAcであり;
前記方法は、以下の工程を含む:
(a)以下の構造を有する三糖:
【化66】
を、以下の構造:
【化67】
式中、R10は低級アルキルまたはアリールである;
を有する単糖と、適切な条件下で活性化剤の存在下でカップリングさせて、以下の構造を有する保護された四糖を形成させる工程:
【化68】
(b)工程(a)で形成させた保護された四糖を適切な条件下で部分的に脱保護して、部分的に脱保護された以下の構造を有する四糖を形成させる工程:
【化69】
(c)工程(b)で形成させた部分的に脱保護された四糖を、以下の構造を有する単糖:
【化70】
式中、R10は低級アルキルまたはアリールである;
と適切な条件下で活性化剤の存在下でカップリングさせて、以下の構造を有する保護された五糖を形成させる工程:
【化71】
(d)工程(c)で形成させた五糖を適切な条件下で部分的に脱保護して、部分的に脱保護された以下の構造を有する五糖を形成させる工程:
【化72】
(e)工程(d)で形成させた部分的に脱保護された五糖を、以下の構造:
【化73】
式中、R10は低級アルキルまたはアリールである;
を有する単糖と、適切な条件下で活性化剤の存在下でカップリングさせて、以下の構造を有する八糖を形成させる工程:
【化74】
(f)工程(e)で形成させた八糖を適切な条件下で部分的に脱保護して、部分的に脱保護された以下の構造を有する八糖を形成させる工程:
【化75】
(g)工程(f)で形成させた部分的に脱保護された八糖を、以下の構造:
【化76】
を有する単糖と、適切な条件下で活性化剤の存在下でカップリングさせて、α−O−保護炭水化物構築物とする工程。
【請求項76】
以下の構造を有するα−O−保護炭水化物構築物を調製するための方法:
【化77】
前記方法は、以下の工程を含む:
(a)以下の構造を有する三糖:
【化78】
を、以下の構造:
【化79】
式中、R10は低級アルキルまたはアリールである;
を有する単糖と、適切な条件下で活性化剤の存在下でカップリングさせて、以下の構造を有する保護された四糖を形成させる工程:
【化80】
(b)工程(a)で形成させた保護された四糖を適切な条件下で部分的に脱保護して、部分的に脱保護された以下の構造を有する四糖を形成させる工程:
【化81】
(c)工程(b)で形成させた部分的に脱保護された四糖を以下の構造を有するエチルチオグリコシド:
【化82】
と適切な条件下でカップリングさせて、以下の構造を有する保護された六糖を形成させる工程:
【化83】
(d)工程(c)で形成させた六糖を適切な条件下で部分的に脱保護して、部分的に脱保護された以下の構造を有する六糖を形成させる工程:
【化84】
(e)工程(d)で形成させた部分的に脱保護された六糖を、以下の構造:
【化85】
式中、R10は低級アルキルまたはアリールである;
を有する単糖と、適切な条件下で活性化剤の存在下でカップリングさせて、以下の構造を有する七糖を形成させる工程:
【化86】
(f)工程(e)で形成させた七糖を適切な条件下で部分的に脱保護して、部分的に脱保護された以下の構造を有する七糖を形成させる工程:
【化87】
(g)工程(f)で形成させた部分的に脱保護された七糖を、以下の構造:
【化88】
を有する単糖と、適切な条件下で活性化剤の存在下でカップリングさせて、α−O−保護炭水化物構築物とする工程。
【請求項77】
以下の構造を有する1つ以上の炭水化物ドメインを含む多抗原性糖結合体上に存在しているいずれか1つ以上の炭水化物抗原に特異的である、抗体または抗体断片:
【化89】
式中、各R1の存在は、独立して、水素または酸素保護基であり;
各R2AおよびR2Bの存在は、独立して、水素または窒素保護基であり;
各R3の存在は、独立して、水素、保護基、または以下の構造を有する糖部分を含む炭水化物ドメインであり:
【化90】
式中、YはNHまたはOであり;a、b、およびcは互いに独立して、0、1、または2であり;dは1〜3の整数であり;ただし、d個の括弧つきの構造は、フラノースまたはピラノース部分を示し、bとcの和が1または2であり;R0は水素、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリー基であり;各R5、R6、およびR7の存在は、独立して、水素、OH、ORi、NRiiRiii、NHCORi、F、CH2OH、CH2ORi、または置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)ヒドロキシアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)アシルオキシアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;各Ri、Rii、およびRiiiの存在は、独立して、水素、保護基、シアル酸部分、CHO、COORiv、または置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリール基であるか、あるいはRiiとRiiiが、それらが結合している窒素原子と共に、置換もしくは未置換の複素環またはヘテロアリール部分を形成し;各Rivの存在は、独立して、H、または置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;
W1、W2、およびW3は、独立して、必要に応じて置換されたマンノース、ガラクトース、またはラクトサミン部分であり;
各炭水化物ドメインは、別々に、リンカーシステムに共有結合されており、前記リンカーシステムは、ペプチドまたは非ペプチドの性質であり;前記リンカーシステムは環式であっても非環式であってもよく;そして
前記抗体は、精製されたポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体である。
【請求項78】
抗原中の炭水化物ドメインが以下の構造を有する、請求項77に記載の抗体または抗体断片:
【化91】
【請求項79】
抗原が以下の構造を有する、請求項77に記載の抗体または抗体断片:
【化92】
式中、Xは、OR1またはNR2AR2Bである。
【請求項80】
抗原が、2つ以上の構造単位から構成された環式もしくは非環式またはペプチドもしくは非ペプチド骨格を含む多抗原性構築物であり、前記構造単位の1つ以上が、別々に、以下の構造を有するグリコシド部分で置換されている、請求項77に記載の抗体または抗体断片:
【化93】
式中、各L1の存在は、独立して、置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖の環式もしくは非環式の、飽和もしくは不飽和の脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり;そして
各Aの存在は、独立して、以下の式の炭水化物ドメインであり:
【化94】
式中、各R1の存在は、別々に、水素または酸素保護基であり;
各R2AおよびR2Bの存在は、独立して、水素または窒素保護基であり;
各R3の存在は、独立して、水素、保護基、または以下の構造を有する糖部分を含む炭水化物ドメインであり:
【化95】
式中、YはNHまたはOであり;a、b、およびcは互いに独立して、0、1、または2であり;dは1〜3の整数であり;ただし、d個の括弧つきの構造は、フラノースまたはピラノース部分を示し、bとcの和が1または2であり;R0は水素、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリー基であり;各R5、R6、およびR7の存在は、独立して、水素、OH、ORi、NRiiRiii、NHCORi、F、CH2OH、CH2ORi、または置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)ヒドロキシアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)アシルオキシアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;各Ri、Rii、およびRiiiの存在は、独立して、水素、保護基、シアル酸部分、CHO、COORiv、または置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリール基であるか、あるいはRiiとRiiiが、それらが結合している窒素原子と共に、置換もしくは未置換の複素環またはヘテロアリール部分を形成し;各Rivの存在は、独立して、H、または置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;そして
W1、W2、およびW3は、独立して、必要に応じて置換されたマンノース、ガラクトース、またはラクトサミン部分である。
【請求項81】
抗原が以下の構造を有する、請求項80に記載の抗体または抗体断片:
【化96】
式中、qは0または1であり;
各sの存在は、独立して、2〜20の整数であり;
tは1〜6の整数であり;
RX1は、水素、アルキル、アシル、アリール、ヘテロアリール、−アルキル(アリール)、−アルキル(ヘテロアリール)、または窒素保護基であるか;あるいは、RX1は、最後に存在するスペーサー上の置換基に共有結合して、それにより環式骨格を形成し;
Rは水素または免疫原性キャリアーであり;
各構造単位SUの存在は、独立して、置換もしくは未置換の脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはペプチド部分であり;
各スペーサーの存在は、独立して、置換もしくは未置換の脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはペプチド部分であり;
リンカーは、遊離のカルボン酸、−O−、(カルボキサミド)アルキルカルボキサミド、MBS、第一級カルボキサミド、モノ−もしくはジアルキルカルボキサミド、モノ−もしくはジアリールカルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(カルボキシ)アルキルカルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(アルコキシカルボニル)アルキル−カルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(カルボキシ)アリールアルキルカルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(アルコキシカルボニル)アルキルカルボキサミド、2から約20個のヒドロキシアシル残基を含むオリゴエステル断片、2から約20個のアミノアシル残基を含むペプチド断片、または直鎖もしくは分岐鎖のアルキルまたはアリールカルボン酸エステルのいずれかであり;
各L1の存在は、独立して、置換もしくは未置換の脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり;そして
各Aの存在は、独立して、式(Idet)、(IIdet)、または(IIIdet)の炭水化物ドメインである。
【請求項82】
抗原が以下の構造を有する、請求項80に記載の抗体または抗体断片:
【化97】
式中、qは0または1であり;
各sの存在は、独立して、2〜20の整数であり;
tは1〜6の整数であり;
RX1は、水素、アルキル、アシル、アリール、ヘテロアリール、−アルキル(アリール)、−アルキル(ヘテロアリール)、または窒素保護基であり;
Rは水素または免疫原性キャリアーであり;
各スペーサーの存在は、独立して、置換もしくは未置換の脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはペプチド部分であり;
リンカーは、遊離のカルボン酸、−O−、(カルボキサミド)アルキルカルボキサミド、MBS、第一級カルボキサミド、モノ−もしくはジアルキルカルボキサミド、モノ−もしくはジアリールカルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(カルボキシ)アルキルカルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(アルコキシカルボニル)アルキル−カルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(カルボキシ)アリールアルキルカルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(アルコキシカルボニル)アルキルカルボキサミド、2から約20個のヒドロキシアシル残基を含むオリゴエステル断片、2から約20個のアミノアシル残基を含むペプチド断片、または直鎖もしくは分岐鎖のアルキルまたはアリールカルボン酸エステルのいずれかであり;
各L1の存在は、独立して、置換もしくは未置換の脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり;そして
各Aの存在は、独立して、式(Idet)、(IIdet)、または(IIIdet)の炭水化物ドメインである。
【請求項83】
抗原が以下の構造を有する、請求項80に記載の抗体または抗体断片:
【化98】
式中、リンカーは、−O−、−NRG−、NRG(CRHRJ)kNRK−、NRG(CRHRJ)kNRK(C=O)(CRHRJ)kS−、−(CRHRJ)kNRK−、−O(CRHRJ)kNRK−、2から約20個のヒドロキシアシル残基を含むオリゴエステル断片、2から約20個のアミノアシル残基を含むペプチド断片、または直鎖もしくは分岐鎖のアルキルもしくはアリールカルボン酸エステルであり、各kの存在は、独立して、1〜5であり;
各RG、RH、RJ、またはRKの存在は、独立して、水素、直鎖もしくは分岐鎖の、置換もしくは未置換の環式もしくは非環式アルキル部分であるか、または置換もしくは未置換のアリール部分であり;
クロスリンカーは、キャリアーをリンカーと結合させることができる架橋試薬から誘導体化された部分であり;
キャリアーはペプチド、タンパク質、または脂質であり;
nは1、2、3、または4であり;
qは0または1であり;
各RA、RB、およびRCの存在は、独立して、水素、置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖の低級アルキル、または置換もしくは未置換のフェニルであり;そして
各RD、RE、およびRFの存在は、それぞれ独立して、式(Idet)、(IIdet)、または(IIIdet)の炭水化物ドメインである。
【請求項84】
抗原が以下の構造を有する、請求項80に記載の抗体または抗体断片:
【化99】
式中、nおよびpは、それぞれ独立して、1〜6の整数であり;
m’、n’、およびp’は約8から20の間の整数であり;
jは1から約8の間の整数であり、
Rは窒素保護基であり、
Rv、ならびにRA、RB、RC、REおよびRFは、それぞれの存在について、独立して、水素、置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖の低級アルキル、または置換もしくは未置換のフェニルであり;
各RDの存在は、独立して、式(Idet)、(IIdet)、または(IIIdet)の炭水化物ドメインである。
【請求項85】
抗原が以下の構造を有する、請求項80に記載の抗体または抗体断片:
【化100】
式中、各ペプチドは同じであっても異なっていてもよく;各Aの存在は、独立して、式(Idet)、(IIdet)、または(IIIdet)の炭水化物ドメインである。
【請求項86】
抗原が以下の構造を有する、請求項85に記載の抗体または抗体断片:
【化101】
式中、各Aの存在は、独立して、以下の構造の1つを有する炭水化物ドメインである:
【化102】
【請求項87】
抗原が以下の構造を有する、請求項85に記載の抗体または抗体断片:
【化103】
式中、各Aの存在は、独立して、以下の構造の1つを有する炭水化物ドメインである:
【化104】
【請求項88】
抗体がモノクローナル抗体である、請求項77に記載の抗体または抗体断片。
【請求項89】
薬学的に適切な希釈剤またはキャリアーと混合して、有効量の請求項28または29に記載の構築物を含む、薬学的組成物。
【請求項90】
免疫賦活剤と混合して有効量の請求項28または29に記載の構築物を含む、被験体において免疫応答を誘発するための組成物であって、該量が被験体において抗体を誘導するために有効な量である、組成物。
【請求項91】
免疫賦活剤が、サルモネラ・ミネソタ(Salmonella minnesota)細胞、カルメット・ゲラン桿菌(bacille Calmette−Guerin)、またはQS21を含む、請求項90に記載の組成物。
【請求項92】
請求項90に記載の組成物を被験体に投与する工程を含む、被験体において抗体を誘発する方法。
【請求項93】
有効量の請求項90に記載の組成物を被験体に投与する工程を含む、HIV感染を予防する方法。
【請求項94】
有効量の請求項90に記載の組成物を、その必要がある被験体に投与する工程を含む、HIV感染を処置する方法。
【請求項95】
応答が、gp120の表面上に発現される炭水化物エピトープを含む抗原に対するものであり、前記抗原が、請求項28または29に記載の構築物である、免疫応答を誘発する方法。
【請求項96】
アジュバントを投与する工程をさらに含む、請求項94に記載の方法。
【請求項1】
以下の構造:
【化1】
を有する単離された化合物であって、
式中、各R1の存在は、独立して、水素または酸素保護基であり;
各R2AおよびR2Bの存在は、独立して、水素または窒素保護基であり;
各R3の存在は、独立して、水素、保護基、または以下の構造:
【化2】
を有する糖部分を含む炭水化物ドメインであり、
式中、YはNHまたはOであり;a、b、およびcは、互いに独立して、0、1、または2であり;dは1〜3の整数であり;ただし、dの括弧で囲まれた構造は、フラノース部分またはピラノース部分を示し、bとcとの和は1または2であり;R0は水素、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリール基であり;各R5、R6、およびR7の存在は、独立して、水素、OH、ORi、NRiiRiii、NHCORi、F、CH2OH、CH2ORi、または置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)ヒドロキシアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)アシルオキシアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;各Ri、Rii、およびRiiiの存在は、独立して、水素、保護基、シアル酸部分、CHO、COORiv、または置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリール基であるか、あるいはRiiとRiiiは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の複素環部分またはヘテロアリール部分を形成し;そして各Rivの存在は、独立して、H、または置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;
W1、W2、およびW3は、独立して、必要に応じて置換されたマンノース部分、ガラクトース部分、またはラクトサミン部分であり;そして
R4は、−OR4Aまたは−NHR4Aであり;R4Aは水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アミノアシル部分、ペプチドのアミノアシル残基、タンパク質のアミノアシル残基であるか、あるいはR4Aは、構造の残りの部分か、またはそれが結合しているNもしくはO原子に、直接かまたはクロスリンカーを介してかのいずれかで共有結合したタンパク質、ペプチド、または脂質部分を含み;
ただし、該化合物は、天然に存在するgp120糖タンパク質でも、以下の構造:
【化3】
【化4】
を有する化合物でもない、化合物。
【請求項2】
W3が、上記で定義されたようなR1、R3であるか、あるいは以下の構造:
【化5】
を有する部分であり、
式中、Xは、−OR1または−NR2AR2Bであり;各R8の存在は、独立して、R1またはシアル酸部分である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
W1およびW2が、独立して、R1、R3、または以下の構造:
【化6】
を有する部分であり、
式中、各R8の存在は、独立して、R1またはシアル酸部分である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
以下の構造:
【化7】
を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
以下の構造:
【化8】
を有する、請求項1に記載の化合物であって、
式中、XはOR1またはNR2AR2Bである、化合物。
【請求項6】
各R1の存在が、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、−Si(R1A)3、−C(=O)R1A、−C(=S)R1A、−C(=NR1A)R1B、−SO2R1Aであり、R1AおよびR1Bは各々独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルキニル、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、−C(=O)R1C、または−ZR1Cであり、Zは、−O−、−S−、−NR1Dであり、各R1CおよびR1Dの存在は、独立して、水素、またはアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルキニル、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、またはヘテロアリール部分である、請求項1、4、または5に記載の化合物。
【請求項7】
各R1の存在が、独立して、水素、アルキルアリール、−Si(R1A)3、または−C(=O)R1Aである、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
各R1の存在が、独立して、水素、Bn、またはBzである、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
各−NR2AR2Bの存在について、R2AまたはR2Bの少なくとも1つの存在が、独立して窒素保護基である、請求項1、4、または5に記載の化合物。
【請求項10】
各NR2AR2B、R2A、およびR2Bの存在が、独立して、水素、アルキル、アルケニル、−C(=O)R2C、−C(=O)OR2C、−SR2C、SO2R2Cであるか、あるいはR2AおよびR2Bが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の複素環部分またはヘテロアリール部分を形成し;各R2Cの存在が、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルキニル、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、−C(=O)R2D、または−ZR2Dであり、Zは、−O−、−S−、−NR2Eであり、各R2DおよびR2Eの存在は、独立して、水素、またはアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルキニル、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、またはヘテロアリール部分である、請求項1、4、または5に記載の化合物。
【請求項11】
各−NR2AR2Bの存在について、R2AまたはR2Bの少なくとも1つの存在が、独立して、−C(=O)R2AまたはSO2R2Aであるか;あるいは、R2AおよびR2Bが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の複素環部分またはヘテロアリール部分を形成する、請求項1、4、または5に記載の化合物。
【請求項12】
各−NR2AR2Bの存在について、R2AまたはR2Bの少なくとも1つの存在が、独立して、アシル、−SO2Phであるか、あるいは、R2AおよびR2Bが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、アジド部分または置換もしくは非置換のフタルイミド部分を形成する、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
Xが−OR1である、請求項5に記載の化合物。
【請求項14】
各R3の存在が、独立して、水素、アルキルアリール、−Si(R3A)3、または−C(=O)R3Aであり、R3Aが水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルキニル、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、−C(=O)R3B、または−ZR3Bであり、Zが、−O−、−S−、NR3Cであり、各R3BおよびR3Cの存在が、独立して、水素、またはアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルキニル、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、またはヘテロアリール部分である、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
各R1およびR3の存在が、独立して、水素、アルキルアリール、−Si(R3A)3、または−C(=O)R3Aであり、R3Aが水素、アルキルアリール、−Si(R3A)3、または−C(=O)R3Aであり、R3Aが水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルキニル、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、−C(=O)R3B、または−ZR3Bであり、Zが、−O−、−S−、−NR3Cであり、各R3BおよびR3Cの存在が、独立して、水素、またはアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルキニル、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、またはヘテロアリール部分である、請求項1、4、または5に記載の化合物。
【請求項16】
R4が−OR4Aであり、R4を有する糖単位が以下の構造:
【化9】
を有する、請求項1、4、または5に記載の化合物であって、
式中、R1、R2A、およびR2Bは、上記で一般的に定義されたとおりであり、本明細書中のクラスおよびサブクラスに属し;R4Aは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、アミノアシル部分、ペプチドのアミノアシル残基、タンパク質のアミノアシル残基、−Si(R4B)3、−C(=O)R4B、−C(=S)R4B、−C(=NR4B)R4C、−SO2R4Bであり、R4BおよびR4Cは各々独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルキニル、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、ヘテロアリール、−C(=O)R4D、または−ZR4Dであり、Zは、−O−、−S−、−NR4Eであり、各R4DおよびR4Eの存在は、独立して、水素、またはアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルキニル、ヘテロ脂肪族、ヘテロ脂環式、アリール、またはヘテロアリール部分であるか;あるいはR4Aは、それが結合しているO原子に、直接かまたはクロスリンカーを介してかのいずれかで共有結合した、タンパク質、ペプチド、または脂質部分を含む、化合物。
【請求項17】
R4が−NHR4Aであり、R4を有する糖単位が以下の構造:
【化10】
を有する、請求項1、4、または5に記載の化合物であって、
式中、R1、R2A、およびR2Bは、上記で一般的に定義されたとおりであり、本明細書中のクラスおよびサブクラスに属し;R4Aは、水素、脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、アミノアシル部分、ペプチドのアミノアシル残基、タンパク質のアミノアシル残基であるか、あるいはR4Aは、構造の残りの部分か、またはそれが結合しているN原子に、直接かまたはクロスリンカーを介してかのいずれかで共有結合したタンパク質、ペプチド、または脂質部分を含む、化合物。
【請求項18】
R4Aが水素である、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
R4Aが、その構造がNグリコシル化部位付近のgp120の構造と同一であるかまたは密接に関連するかのいずれかであるペプチドの、アミノアシル残基を含む、請求項17に記載の化合物。
【請求項20】
前記アミノアシル残基がAsnである、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
R4が−NHR4Aであり、R4Aが、その構造が、Nグリコシル化部位付近のgp120の構造と同一であるかまたは密接に関連するペプチドの、アスパラギン残基(Asn)を含み、R4を有する前記糖単位が以下の構造:
【化11】
を有する、請求項1、4、または5に記載の化合物であって、
式中、アミノ酸残基のいずれかが、1つ以上の保護基を有し得る、化合物。
【請求項22】
R4を有する前記糖単位が、以下の構造:
【化12】
を有する、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
R4を有する前記糖単位が、以下の構造:
【化13】
を有する、請求項21に記載の化合物。
【請求項24】
以下の構造:
【化14】
を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項25】
以下の構造:
【化15】
を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項26】
以下の構造:
【化16】
を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項27】
以下の構造:
【化17】
を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項28】
以下の構造:
【化18】
を有する1つ以上の炭水化物ドメインを含む、多抗原性構築物であって、
式中、各R1の存在は、独立して、水素または酸素保護基であり;
各R2AおよびR2Bの存在は、独立して、水素または窒素保護基であり;
各R3の存在は、独立して、水素、保護基、または以下の構造:
【化19】
を有する糖部分を含む炭水化物ドメインであり:
式中、YはNHまたはOであり;a、b、およびcは各々独立して、0、1、または2であり;dは1〜3の整数であり;ただし、dの括弧で囲まれた構造は、フラノース部分またはピラノース部分を示し、bとcとの和が1または2であり;R0は水素、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリール基であり;各R5、R6、およびR7の存在は、独立して、水素、OH、ORi、NRiiRiii、NHCORi、F、CH2OH、CH2ORi、または置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)ヒドロキシアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)アシルオキシアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;各Ri、Rii、およびRiiiの存在は、独立して、水素、保護基、シアル酸部分、CHO、COORiv、または置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリール基であるか、あるいはRiiとRiiiは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の複素環部分またはヘテロアリール部分を形成し;各Rivの存在は、独立して、H、または置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;
W1、W2、およびW3は、独立して、必要に応じて置換されたマンノース部分、ガラクトース部分、またはラクトサミン部分であり;
各炭水化物ドメインは、独立して、リンカー系に共有結合されており、該リンカー系は、ペプチドまたは非ペプチドの性質であり、該リンカー系は環式もしくは非環式であり得る、構築物。
【請求項29】
W3が、請求項28で定義されるようなR1、R3であるか、または以下の構造:
【化20】
を有する部分である、請求項28に記載の構築物であって、
式中、Xは、−OR1または−NR2AR2Bであり;各R8の存在は、独立して、R1またはシアル酸部分である、構築物。
【請求項30】
W1およびW2が、独立して、R1、R3、または以下の構造:
【化21】
を有する部分である、請求項28に記載の構築物であって、
式中、各R8の存在は、独立して、R1またはシアル酸部分である、構築物。
【請求項31】
1つ以上の炭水化物ドメインが、以下の構造:
【化22】
を有する、請求項28に記載の構築物。
【請求項32】
1つ以上の炭水化物ドメインが、以下の構造:
【化23】
を有する、請求項28に記載の構築物。
【請求項33】
前記リンカー系がペプチドである、請求項28に記載の構築物。
【請求項34】
前記リンカー系が、gp120における炭水化物の空間位置に近接するように設計される、請求項28に記載の構築物。
【請求項35】
前記リンカー系がさらに、キャリアー免疫賦活剤に結合される、請求項28に記載の構築物。
【請求項36】
前記構築物が、2つ以上のアミノ酸または他の構造単位から構成される骨格を含み、1つ以上の該アミノ酸または構造単位が、独立して、以下の構造:
【化24】
を有するグリコシド部分で置換されている、請求項28に記載の多抗原性構築物であって、
式中、各L1の存在は、独立して、置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖の環式もしくは非環式の、飽和もしくは不飽和の脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり;そして
各Aの存在は、独立して、以下の式:
【化25】
の炭水化物ドメインであり:
式中、各R1の存在は、別々に、水素または酸素保護基であり;
各R2AおよびR2Bの存在は、独立して、水素または窒素保護基であり;
各R3の存在は、独立して、水素、保護基、または以下の構造:
【化26】
を有する糖部分を含む炭水化物ドメインであり:
式中、YはNHまたはOであり;a、b、およびcは各々独立して、0、1、または2であり;dは1〜3の整数であり;ただし、dの括弧で囲まれた構造は、フラノース部分またはピラノース部分を示し、bとcとの和が1または2であり;R0は水素、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリール基であり;各R5、R6、およびR7の存在は、独立して、水素、OH、ORi、NRiiRiii、NHCORi、F、CH2OH、CH2ORi、または置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)ヒドロキシアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)アシルオキシアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;各Ri、Rii、およびRiiiの存在は、独立して、水素、保護基、シアル酸部分、CHO、COORiv、または置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリール基であるか、あるいはRiiおよびRiiiは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、置換もしくは非置換の複素環部分またはヘテロアリール部分を形成し;各Rivの存在は、独立して、H、または置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;
W1、W2、およびW3は、独立して、必要に応じて置換されたマンノース部分、ガラクトース部分、またはラクトサミン部分である、構築物。
【請求項37】
以下の構造:
【化27】
を有する、請求項36に記載の構築物であって、
式中、qは0または1であり;
各sの存在は、独立して、2〜20の整数であり;
tは1〜6の整数であり;
RX1は、水素、アルキル、アシル、アリール、ヘテロアリール、−アルキル(アリール)、−アルキル(ヘテロアリール)、または窒素保護基であるか;あるいはRX1は、最後に存在するスペーサー上の置換基に共有結合し、それによって環式骨格を形成し;
Rは水素または免疫原性キャリアーであり;
各構造単位SUの存在は、独立して、置換もしくは非置換の脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはペプチド部分であり;
各スペーサーの存在は、独立して、置換もしくは非置換の脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはペプチド部分であり;
前記リンカーは、遊離のカルボン酸、−O−、(カルボキサミド)アルキルカルボキサミド、MBS、第一級カルボキサミド、モノアルキルカルボキサミドもしくはジアルキルカルボキサミド、モノアリールカルボキサミドもしくはジアリールカルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(カルボキシ)アルキルカルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(アルコキシカルボニル)アルキル−カルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(カルボキシ)アリールアルキルカルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(アルコキシカルボニル)アルキルカルボキサミド、2から約20個のヒドロキシアシル残基を含むオリゴエステル断片、2から約20個のアミノアシル残基を含むペプチド断片、または直鎖もしくは分岐鎖のアルキルまたはアリールカルボン酸エステルのいずれかであり;
各L1の存在は、独立して、置換もしくは非置換の脂肪族部分またはヘテロ脂肪族部分であり;そして
各Aの存在は、独立して、式(Idet)、(IIdet)、または(IIIdet)の炭水化物ドメインである、構築物。
【請求項38】
各L1の存在が、独立して、−O(CHRaa)n−または−NHC(=O)(CHRaa)n−であり、各nの存在が、独立して、1〜10の整数であり;各Raaの存在が、水素、低級アルキル、アリール、ヘテロアリール、−アルキル(アリール)、または−アルキル(ヘテロアリール)である、請求項37に記載の構築物。
【請求項39】
前記構造単位SUが、各存在について、独立して、アミノ酸残基、ペプチジル部分、二価のアリールもしくはヘテロアリール部分、または置換もしくは非置換のC1−6アルキリデン鎖もしくはC2−6アルケニリデン鎖であり、2つまでの隣接していないメチレン単位が、独立して、必要に応じて、CO、CO2、COCO、CONRZ1、OCONRZ1、NRZ1NRZ2、NRZ1NRZ2CO、NRZ1CO、NRZ1CO2、NRZ1CONRZ2、SO、SO2、NRZ1SO2、SO2NRZ1、NRZ1SO2NRZ2、O、S、またはNRZ1によって置換され;各RZ1およびRZ2の存在が、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはアシルである、請求項37に記載の構築物。
【請求項40】
前記構造単位SUの各存在がアミノ酸残基であり、前記クラスター化多抗原性構築物が以下の構造:
【化28】
を有する、請求項39に記載の構築物であって、
式中、qは0または1であり;
各sの存在は、独立して、2〜20の整数であり;
tは1〜6の整数であり;
RX1は、水素、アルキル、アシル、アリール、ヘテロアリール、−アルキル(アリール)、−アルキル(ヘテロアリール)、または窒素保護基であり;
Rは水素または免疫原性キャリアーであり;
各スペーサーの存在は、独立して、置換もしくは非置換の脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはペプチド部分であり;
前記リンカーは、遊離のカルボン酸、−O−、(カルボキサミド)アルキルカルボキサミド、MBS、第一級カルボキサミド、モノアルキルカルボキサミドもしくはジアルキルカルボキサミド、モノアリールカルボキサミドもしくはジアリールカルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(カルボキシ)アルキルカルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(アルコキシカルボニル)アルキル−カルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(カルボキシ)アリールアルキルカルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(アルコキシカルボニル)アルキルカルボキサミド、2から約20個のヒドロキシアシル残基を含むオリゴエステル断片、2から約20個のアミノアシル残基を含むペプチド断片、または直鎖もしくは分岐鎖のアルキルまたはアリールカルボン酸エステルのいずれかであり;
各L1の存在は、独立して、置換もしくは非置換の脂肪族部分またはヘテロ脂肪族部分であり;そして
各Aの存在は、独立して、式(Idet)、(IIdet)、または(IIIdet)の炭水化物ドメインである、構築物。
【請求項41】
前記スペーサーが、各存在について、独立して、−(CHRsp)n−であり、nは1〜8であり、各Rspの存在は、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−アルキル(アリール)、−アルキル(ヘテロアリール)、−ORsp1、−SRsp1、または−NRsp1Rsp2であり、Rsp1およびRsp2は、独立して、水素、低級アルキル;1つ以上のα−アミノ酸残基を含むペプチジル部分、または以下の構造:
【化29】
を有する二価のアリール部分である、請求項37または40に記載の構築物。
【請求項42】
以下の構造:
【化30】
を有する、請求項40に記載の構築物であって、
式中、各L1の存在は、独立して、−O(CHRaa)n−または−NHC(=O)(CHRaa)n−であり、各nの存在は、独立して、1〜10の整数であり;各Raaの存在は、水素、低級アルキル、アリール、ヘテロアリール、−アルキル(アリール)、または−アルキル(ヘテロアリール)であり;
各Rspの存在は、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−アルキル(アリール)、−アルキル(ヘテロアリール)、−ORsp1、−SRsp1、または−NRsp1Rsp2であり、Rsp1およびRsp2は、独立して、水素、低級アルキル、または1つ以上のα−アミノ酸残基を含むペプチジル部分であり;
s1、s2、およびs3は、独立して、2〜5の整数であり;
A1〜A3は、独立して、式(Idet)、(IIdet)、または(IIIdet)の炭水化物ドメインであり、これらは互いに異なり;そして
RX2は、水素、アルキル、アシル、アリール、ヘテロアリール、−アルキル(アリール)、−アルキル(ヘテロアリール)、または窒素保護基である、構築物。
【請求項43】
以下の構造:
【化31】
を有する、請求項42に記載の構築物であって、
式中、R、RX2、Rsp、s1、s2、およびs3、ならびにA1〜A3は、請求項30で定義されるとおりであり;各nの存在は、独立して、1〜10の整数であり;各Raaの存在は、水素、低級アルキル、アリール、ヘテロアリール、−アルキル(アリール)、または−アルキル(ヘテロアリール)である、構築物。
【請求項44】
各Aの存在が、独立して、以下の構造:
【化32】
のうちの1つを有する炭水化物ドメインである、請求項37または40に記載の構築物。
【請求項45】
以下の構造:
【化33】
を有する、請求項40に記載の構築物であって、
式中、該リンカーは、−O−、−NRG−、NRG(CRHRJ)kNRK−、NRG(CRHRJ)kNRK(C=O)(CRHRJ)kS−、−(CRHRJ)kNRK−、−O(CRHRJ)kNRK−、2から約20個のヒドロキシアシル残基を含むオリゴエステル断片、2から約20個のアミノアシル残基を含むペプチド断片、または直鎖もしくは分岐鎖のアルキルもしくはアリールカルボン酸エステルであり、各kの存在は、独立して、1〜5であり;
各RG、RH、RJ、またはRKの存在は、独立して、水素、直鎖もしくは分岐鎖の、置換もしくは非置換の環式アルキル部分もしくは非環式アルキル部分、または置換もしくは非置換のアリール部分であり;
該クロスリンカーは、該キャリアーを該リンカーと結合させ得る架橋試薬に由来する部分であり;
該キャリアーは、ペプチド、タンパク質、または脂質であり;
nは1、2、3、または4であり;
qは0または1であり;
各RA、RB、およびRCの存在は、独立して、水素、置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖の低級アルキル、または置換もしくは非置換のフェニルであり;そして
各RD、RE、およびRFの存在は、それぞれ独立して、式(Idet)、(IIdet)、または(IIIdet)の炭水化物ドメインである、構築物。
【請求項46】
前記リンカーが、構造−NH(CH2)tNHC(=O)(CH2)vS−を有する部分であり、tおよびvが各々1〜6の整数である、請求項37、40、または45に記載の構築物。
【請求項47】
tが3であり、vが1である、請求項46に記載の構築物。
【請求項48】
以下の構造:
【化34】
を有する、請求項40に記載の構築物であって、
式中、m’、n’、およびp’は約8と20との間の整数であり;
jは1と約8との間の整数であり、
Rv、RA、RB、およびRCは、独立して、水素、置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖の低級アルキル、または置換もしくは非置換のフェニルであり;そして
RD、RE、およびRFは、各々独立して、式(Idet)、(IIdet)、または(IIIdet)の炭水化物ドメインである、構築物。
【請求項49】
以下の構造:
【化35】
を有する、請求項40に記載の構築物であって、
式中、nおよびpは、各々独立して、1〜6の整数であり;
m’、n’、およびp’は約8と20との間の整数であり;
jは1と約8との間の整数であり、
Rは窒素保護基であり、
Rv、ならびにRA、RB、RC、REおよびRFは、各存在について、独立して、水素、置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖の低級アルキル、または置換もしくは非置換のフェニルであり;
各RDの存在は、独立して、式(Idet)、(IIdet)、または(IIIdet)の炭水化物ドメインである、構築物。
【請求項50】
各RD、RE、およびRFの存在が、独立して、以下の構造:
【化36】
【化37】
のうちの1つを有する炭水化物ドメインである、請求項48または49に記載の構築物。
【請求項51】
以下の構造を有する二量体糖ペプチド:
【化38】
式中、各ペプチドは同じであっても異なっていてもよく;各Aの存在は、独立して、以下の構造を有する炭水化物ドメインであり:
【化39】
【化40】
式中、各R1の存在は、独立して、水素または酸素保護基であり;
各R2AおよびR2Bの存在は、独立して、水素または窒素保護基であり;
各R3の存在は、独立して、水素、保護基、または以下の構造を有する糖部分を含む炭水化物ドメインであり:
【化41】
式中、YはNHまたはOであり;a、b、およびcは互いに独立して、0、1、または2であり;dは1〜3の整数であり;ただし、d個の括弧つきの構造は、フラノースまたはピラノース部分を示し、bとcの和が1または2であり;R0は水素、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリー基であり;各R5、R6、およびR7の存在は、独立して、水素、OH、ORi、NRiiRiii、NHCORi、F、CH2OH、CH2ORi、または置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)ヒドロキシアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)アシルオキシアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;各Ri、Rii、およびRiiiの存在は、独立して、水素、保護基、シアル酸部分、CHO、COORiv、または置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリール基であるか、あるいはRiiとRiiiが、それらが結合している窒素原子と共に、置換もしくは未置換の複素環またはヘテロアリール部分を形成し;各Rivの存在は、独立して、H、または置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;
W1、W2、およびW3は、独立して、必要に応じて置換されたマンノース、ガラクトース、またはラクトサミン部分である。
【請求項52】
各L1の存在が、独立して、−O(CHRaa)n−または−NHC(=O)(CHRaa)n−であり、各nの存在が、独立して、1〜10の整数であり;各Raaの存在が、水素、低級アルキル、アリール、ヘテロアリール、−アルキル(アリール)、または−アルキル(ヘテロアリール)である、請求項51に記載の糖ペプチド。
【請求項53】
各L1の存在が、アスパルチル側鎖である、請求項52に記載の糖ペプチド。
【請求項54】
ペプチドが、Nグリコシル化部位付近のgp120の構造と同一であるかまたはそれと非常に類似しているかのいずれかである構造を有する、請求項52に記載の糖ペプチド。
【請求項55】
ペプチドが、アミノ酸配列:Cys−Asn−Ile−Ser−Argを含み、アミノ酸残基のいずれか1つが1つ以上の保護基を有していてもよい、請求項54に記載の糖ペプチド。
【請求項56】
ペプチドが、アミノ酸配列:Ala−Phe−Val−Thr−Ile−Gly−Lys−Ile−Gly−Asn−Met−Arg−Gln−Ala−His−Cys−Asn−Ile−Ser−Argを含み、アミノ酸残基のいずれか1つが1つ以上の保護基を有していてもよい、請求項54に記載の糖ペプチド。
【請求項57】
以下の構造を有する、請求項52に記載の糖ペプチド:
【化42】
式中、各Aの存在は、独立して、以下の構造の1つを有する炭水化物ドメインである:
【化43】
【化44】
【請求項58】
以下の構造を有する、請求項52に記載の糖ペプチド:
【化45】
式中、各Aの存在は、独立して、以下の構造の1つを有する炭水化物ドメインである:
【化46】
【化47】
【請求項59】
以下の構造を有する単離された化合物を調製するための方法:
【化48】
式中、各R1の存在は、独立して、水素または酸素保護基であり;
各R2AおよびR2Bの存在は、独立して、水素または窒素保護基であり;
各R3の存在は、独立して、水素、保護基、または以下の構造を有する糖部分を含む炭水化物ドメインであり:
【化49】
式中、YはNHまたはOであり;a、b、およびcは互いに独立して、0、1、または2であり;dは1〜3の整数であり;ただし、d個の括弧つきの構造は、フラノースまたはピラノース部分を示し、bとcの和が1または2であり;R0は水素、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリー基であり;各R5、R6、およびR7の存在は、独立して、水素、OH、ORi、NRiiRiii、NHCORi、F、CH2OH、CH2ORi、または置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)ヒドロキシアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)アシルオキシアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;各Ri、Rii、およびRiiiの存在は、独立して、水素、保護基、シアル酸部分、CHO、COORiv、または置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリール基であるか、あるいはRiiとRiiiが、それらが結合している窒素原子と共に、置換もしくは未置換の複素環またはヘテロアリール部分を形成し;各Rivの存在は、独立して、H、または置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;
W1、W2、およびW3は、独立して、必要に応じて置換されたマンノース、ガラクトース、またはラクトサミン部分であり;
前記方法は、以下の工程を含む:
(a)以下の構造を有するα−O−保護炭水化物構築物を提供する工程:
【化50】
式中、R4Aは水素または適切な酸素保護基であり;
(b)工程(a)の構築物を適切な条件下で反応させて、以下の構造を有するβ−アミノ炭水化物構築物を形成させる工程:
【化51】
(c)前記β−アミノ炭水化物構築物を適切な条件下で、構造がNグリコシル化部位付近のgp120の構造と同一であるかまたはそれと非常に類似しているかのいずれかであり、−CH2CO2H部分を含むペプチドと反応させて、以下の構造を有する糖ペプチドを形成させる工程:
【化52】
【請求項60】
工程(a)の炭水化物構築物を適切な条件下で反応させてβ−アミノ炭水化物構築物を形成させる工程において、カチェトコフアミノ化条件が使用される、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
NH4HCO3/H2Oが使用される、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
工程(b)のβ−アミノ炭水化物構築物において、各R1およびR3の存在が水素であり、各−NR2AR2Bの存在が−NHAcである、請求項59に記載の方法。
【請求項63】
β−アミノ炭水化物構築物を適切な条件下で、構造がNグリコシル化部位付近のgp120の構造と同一であるかまたはそれと非常に類似しているかのいずれかであるペプチドと反応させる工程において、反応条件が、HATUおよびヒューニッヒの塩基(Hunig’s base)が適切な溶媒である条件を含む、請求項59に記載の方法。
【請求項64】
ペプチドが以下の構造を有する、請求項63に記載の方法:
【化53】
式中、R11は水素または−StBuである。
【請求項65】
工程(c)の糖ペプチドが以下の構造を有する、請求項59に記載の方法:
【化54】
【請求項66】
工程(b)で形成されたβ−アミノ炭水化物構築物において、各R1の存在が水素であり、各−NR2AR2Bの存在が−NHAcである、請求項59に記載の方法。
【請求項67】
工程(a)のα−O−保護炭水化物構築物が以下の構造を有し:
【化55】
そして、工程(c)で形成される糖ペプチドが以下の構造:
【化56】
を有する、請求項59に記載の方法。
【請求項68】
工程(a)のα−O−保護炭水化物構築物が以下の構造を有し:
そして、工程(c)で形成される糖ペプチドが以下の構造:
【化57】
を有する、請求項59に記載の方法。
【請求項69】
工程(a)のα−O−保護炭水化物構築物が以下の構造を有し:
【化58】
そして、工程(c)で形成される糖ペプチドが以下の構造:
【化59】
を有する、請求項59に記載の方法。
【請求項70】
工程(a)のα−O−保護炭水化物構築物が以下の構造を有し:
【化60】
式中、MCAはモノクロロ酢酸を示し、
そして、工程(c)で形成される糖ペプチドが以下の構造:
【化61】
を有する、請求項59に記載の方法。
【請求項71】
工程(c)で形成された糖ペプチドを、適切なポリペプチドの存在下での自然な化学結合(Native Chemical Ligation)条件におき、以下の構造を有する糖ペプチドを形成させる工程をさらに含む、請求項59に記載の方法:
【化62】
【請求項72】
ポリペプチドが、以下のアミノ酸配列:Ala−Phe−Val−Thr−Ile−Gly−Lys−Ile−Gly−Asn−Met−Arg−Gln−Ala−His−Cys−Asn−Ile−Ser−Argを含み、アミノ酸残基のいずれか1つ以上が、1つ以上の保護基または自然な化学結合に適切な部分を有していてもよい、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
ポリペプチドが、以下の構造:Ala−Phe−Val−Thr−Ile−Gly−Lys−Ile−Gly−Asn−Met−Arg−Gln−Ala−His−SRを有し;式中、Rは、化学結合を行うために適切な官能基であり;得られる糖ペプチドが以下の構造を有する、請求項71に記載の方法:
【化63】
【請求項74】
ポリペプチドが、以下の構造:Ala−Phe−Val−Thr−Ile−Gly−Lys−Ile−Gly−Asn−Met−Arg−Gln−Ala−His−SRを有し;式中、Rは、化学結合を行うために適切な官能基であり;得られる糖ペプチドが以下の構造を有する、請求項71に記載の方法:
【化64】
【請求項75】
以下の構造を有する、α−O−保護炭水化物構築物を調製するための方法:
【化65】
式中、各R9の存在は、独立して、BzまたはAcであり;
前記方法は、以下の工程を含む:
(a)以下の構造を有する三糖:
【化66】
を、以下の構造:
【化67】
式中、R10は低級アルキルまたはアリールである;
を有する単糖と、適切な条件下で活性化剤の存在下でカップリングさせて、以下の構造を有する保護された四糖を形成させる工程:
【化68】
(b)工程(a)で形成させた保護された四糖を適切な条件下で部分的に脱保護して、部分的に脱保護された以下の構造を有する四糖を形成させる工程:
【化69】
(c)工程(b)で形成させた部分的に脱保護された四糖を、以下の構造を有する単糖:
【化70】
式中、R10は低級アルキルまたはアリールである;
と適切な条件下で活性化剤の存在下でカップリングさせて、以下の構造を有する保護された五糖を形成させる工程:
【化71】
(d)工程(c)で形成させた五糖を適切な条件下で部分的に脱保護して、部分的に脱保護された以下の構造を有する五糖を形成させる工程:
【化72】
(e)工程(d)で形成させた部分的に脱保護された五糖を、以下の構造:
【化73】
式中、R10は低級アルキルまたはアリールである;
を有する単糖と、適切な条件下で活性化剤の存在下でカップリングさせて、以下の構造を有する八糖を形成させる工程:
【化74】
(f)工程(e)で形成させた八糖を適切な条件下で部分的に脱保護して、部分的に脱保護された以下の構造を有する八糖を形成させる工程:
【化75】
(g)工程(f)で形成させた部分的に脱保護された八糖を、以下の構造:
【化76】
を有する単糖と、適切な条件下で活性化剤の存在下でカップリングさせて、α−O−保護炭水化物構築物とする工程。
【請求項76】
以下の構造を有するα−O−保護炭水化物構築物を調製するための方法:
【化77】
前記方法は、以下の工程を含む:
(a)以下の構造を有する三糖:
【化78】
を、以下の構造:
【化79】
式中、R10は低級アルキルまたはアリールである;
を有する単糖と、適切な条件下で活性化剤の存在下でカップリングさせて、以下の構造を有する保護された四糖を形成させる工程:
【化80】
(b)工程(a)で形成させた保護された四糖を適切な条件下で部分的に脱保護して、部分的に脱保護された以下の構造を有する四糖を形成させる工程:
【化81】
(c)工程(b)で形成させた部分的に脱保護された四糖を以下の構造を有するエチルチオグリコシド:
【化82】
と適切な条件下でカップリングさせて、以下の構造を有する保護された六糖を形成させる工程:
【化83】
(d)工程(c)で形成させた六糖を適切な条件下で部分的に脱保護して、部分的に脱保護された以下の構造を有する六糖を形成させる工程:
【化84】
(e)工程(d)で形成させた部分的に脱保護された六糖を、以下の構造:
【化85】
式中、R10は低級アルキルまたはアリールである;
を有する単糖と、適切な条件下で活性化剤の存在下でカップリングさせて、以下の構造を有する七糖を形成させる工程:
【化86】
(f)工程(e)で形成させた七糖を適切な条件下で部分的に脱保護して、部分的に脱保護された以下の構造を有する七糖を形成させる工程:
【化87】
(g)工程(f)で形成させた部分的に脱保護された七糖を、以下の構造:
【化88】
を有する単糖と、適切な条件下で活性化剤の存在下でカップリングさせて、α−O−保護炭水化物構築物とする工程。
【請求項77】
以下の構造を有する1つ以上の炭水化物ドメインを含む多抗原性糖結合体上に存在しているいずれか1つ以上の炭水化物抗原に特異的である、抗体または抗体断片:
【化89】
式中、各R1の存在は、独立して、水素または酸素保護基であり;
各R2AおよびR2Bの存在は、独立して、水素または窒素保護基であり;
各R3の存在は、独立して、水素、保護基、または以下の構造を有する糖部分を含む炭水化物ドメインであり:
【化90】
式中、YはNHまたはOであり;a、b、およびcは互いに独立して、0、1、または2であり;dは1〜3の整数であり;ただし、d個の括弧つきの構造は、フラノースまたはピラノース部分を示し、bとcの和が1または2であり;R0は水素、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリー基であり;各R5、R6、およびR7の存在は、独立して、水素、OH、ORi、NRiiRiii、NHCORi、F、CH2OH、CH2ORi、または置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)ヒドロキシアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)アシルオキシアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;各Ri、Rii、およびRiiiの存在は、独立して、水素、保護基、シアル酸部分、CHO、COORiv、または置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリール基であるか、あるいはRiiとRiiiが、それらが結合している窒素原子と共に、置換もしくは未置換の複素環またはヘテロアリール部分を形成し;各Rivの存在は、独立して、H、または置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;
W1、W2、およびW3は、独立して、必要に応じて置換されたマンノース、ガラクトース、またはラクトサミン部分であり;
各炭水化物ドメインは、別々に、リンカーシステムに共有結合されており、前記リンカーシステムは、ペプチドまたは非ペプチドの性質であり;前記リンカーシステムは環式であっても非環式であってもよく;そして
前記抗体は、精製されたポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体である。
【請求項78】
抗原中の炭水化物ドメインが以下の構造を有する、請求項77に記載の抗体または抗体断片:
【化91】
【請求項79】
抗原が以下の構造を有する、請求項77に記載の抗体または抗体断片:
【化92】
式中、Xは、OR1またはNR2AR2Bである。
【請求項80】
抗原が、2つ以上の構造単位から構成された環式もしくは非環式またはペプチドもしくは非ペプチド骨格を含む多抗原性構築物であり、前記構造単位の1つ以上が、別々に、以下の構造を有するグリコシド部分で置換されている、請求項77に記載の抗体または抗体断片:
【化93】
式中、各L1の存在は、独立して、置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖の環式もしくは非環式の、飽和もしくは不飽和の脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり;そして
各Aの存在は、独立して、以下の式の炭水化物ドメインであり:
【化94】
式中、各R1の存在は、別々に、水素または酸素保護基であり;
各R2AおよびR2Bの存在は、独立して、水素または窒素保護基であり;
各R3の存在は、独立して、水素、保護基、または以下の構造を有する糖部分を含む炭水化物ドメインであり:
【化95】
式中、YはNHまたはOであり;a、b、およびcは互いに独立して、0、1、または2であり;dは1〜3の整数であり;ただし、d個の括弧つきの構造は、フラノースまたはピラノース部分を示し、bとcの和が1または2であり;R0は水素、直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリー基であり;各R5、R6、およびR7の存在は、独立して、水素、OH、ORi、NRiiRiii、NHCORi、F、CH2OH、CH2ORi、または置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)ヒドロキシアルキル、(モノ−、ジ−、もしくはトリ)アシルオキシアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;各Ri、Rii、およびRiiiの存在は、独立して、水素、保護基、シアル酸部分、CHO、COORiv、または置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アシル、アリールアルキル、またはアリール基であるか、あるいはRiiとRiiiが、それらが結合している窒素原子と共に、置換もしくは未置換の複素環またはヘテロアリール部分を形成し;各Rivの存在は、独立して、H、または置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、アリールアルキル、またはアリール基であり;そして
W1、W2、およびW3は、独立して、必要に応じて置換されたマンノース、ガラクトース、またはラクトサミン部分である。
【請求項81】
抗原が以下の構造を有する、請求項80に記載の抗体または抗体断片:
【化96】
式中、qは0または1であり;
各sの存在は、独立して、2〜20の整数であり;
tは1〜6の整数であり;
RX1は、水素、アルキル、アシル、アリール、ヘテロアリール、−アルキル(アリール)、−アルキル(ヘテロアリール)、または窒素保護基であるか;あるいは、RX1は、最後に存在するスペーサー上の置換基に共有結合して、それにより環式骨格を形成し;
Rは水素または免疫原性キャリアーであり;
各構造単位SUの存在は、独立して、置換もしくは未置換の脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはペプチド部分であり;
各スペーサーの存在は、独立して、置換もしくは未置換の脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはペプチド部分であり;
リンカーは、遊離のカルボン酸、−O−、(カルボキサミド)アルキルカルボキサミド、MBS、第一級カルボキサミド、モノ−もしくはジアルキルカルボキサミド、モノ−もしくはジアリールカルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(カルボキシ)アルキルカルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(アルコキシカルボニル)アルキル−カルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(カルボキシ)アリールアルキルカルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(アルコキシカルボニル)アルキルカルボキサミド、2から約20個のヒドロキシアシル残基を含むオリゴエステル断片、2から約20個のアミノアシル残基を含むペプチド断片、または直鎖もしくは分岐鎖のアルキルまたはアリールカルボン酸エステルのいずれかであり;
各L1の存在は、独立して、置換もしくは未置換の脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり;そして
各Aの存在は、独立して、式(Idet)、(IIdet)、または(IIIdet)の炭水化物ドメインである。
【請求項82】
抗原が以下の構造を有する、請求項80に記載の抗体または抗体断片:
【化97】
式中、qは0または1であり;
各sの存在は、独立して、2〜20の整数であり;
tは1〜6の整数であり;
RX1は、水素、アルキル、アシル、アリール、ヘテロアリール、−アルキル(アリール)、−アルキル(ヘテロアリール)、または窒素保護基であり;
Rは水素または免疫原性キャリアーであり;
各スペーサーの存在は、独立して、置換もしくは未置換の脂肪族、ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリール、またはペプチド部分であり;
リンカーは、遊離のカルボン酸、−O−、(カルボキサミド)アルキルカルボキサミド、MBS、第一級カルボキサミド、モノ−もしくはジアルキルカルボキサミド、モノ−もしくはジアリールカルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(カルボキシ)アルキルカルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(アルコキシカルボニル)アルキル−カルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(カルボキシ)アリールアルキルカルボキサミド、直鎖もしくは分岐鎖の(アルコキシカルボニル)アルキルカルボキサミド、2から約20個のヒドロキシアシル残基を含むオリゴエステル断片、2から約20個のアミノアシル残基を含むペプチド断片、または直鎖もしくは分岐鎖のアルキルまたはアリールカルボン酸エステルのいずれかであり;
各L1の存在は、独立して、置換もしくは未置換の脂肪族またはヘテロ脂肪族部分であり;そして
各Aの存在は、独立して、式(Idet)、(IIdet)、または(IIIdet)の炭水化物ドメインである。
【請求項83】
抗原が以下の構造を有する、請求項80に記載の抗体または抗体断片:
【化98】
式中、リンカーは、−O−、−NRG−、NRG(CRHRJ)kNRK−、NRG(CRHRJ)kNRK(C=O)(CRHRJ)kS−、−(CRHRJ)kNRK−、−O(CRHRJ)kNRK−、2から約20個のヒドロキシアシル残基を含むオリゴエステル断片、2から約20個のアミノアシル残基を含むペプチド断片、または直鎖もしくは分岐鎖のアルキルもしくはアリールカルボン酸エステルであり、各kの存在は、独立して、1〜5であり;
各RG、RH、RJ、またはRKの存在は、独立して、水素、直鎖もしくは分岐鎖の、置換もしくは未置換の環式もしくは非環式アルキル部分であるか、または置換もしくは未置換のアリール部分であり;
クロスリンカーは、キャリアーをリンカーと結合させることができる架橋試薬から誘導体化された部分であり;
キャリアーはペプチド、タンパク質、または脂質であり;
nは1、2、3、または4であり;
qは0または1であり;
各RA、RB、およびRCの存在は、独立して、水素、置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖の低級アルキル、または置換もしくは未置換のフェニルであり;そして
各RD、RE、およびRFの存在は、それぞれ独立して、式(Idet)、(IIdet)、または(IIIdet)の炭水化物ドメインである。
【請求項84】
抗原が以下の構造を有する、請求項80に記載の抗体または抗体断片:
【化99】
式中、nおよびpは、それぞれ独立して、1〜6の整数であり;
m’、n’、およびp’は約8から20の間の整数であり;
jは1から約8の間の整数であり、
Rは窒素保護基であり、
Rv、ならびにRA、RB、RC、REおよびRFは、それぞれの存在について、独立して、水素、置換もしくは未置換の直鎖もしくは分岐鎖の低級アルキル、または置換もしくは未置換のフェニルであり;
各RDの存在は、独立して、式(Idet)、(IIdet)、または(IIIdet)の炭水化物ドメインである。
【請求項85】
抗原が以下の構造を有する、請求項80に記載の抗体または抗体断片:
【化100】
式中、各ペプチドは同じであっても異なっていてもよく;各Aの存在は、独立して、式(Idet)、(IIdet)、または(IIIdet)の炭水化物ドメインである。
【請求項86】
抗原が以下の構造を有する、請求項85に記載の抗体または抗体断片:
【化101】
式中、各Aの存在は、独立して、以下の構造の1つを有する炭水化物ドメインである:
【化102】
【請求項87】
抗原が以下の構造を有する、請求項85に記載の抗体または抗体断片:
【化103】
式中、各Aの存在は、独立して、以下の構造の1つを有する炭水化物ドメインである:
【化104】
【請求項88】
抗体がモノクローナル抗体である、請求項77に記載の抗体または抗体断片。
【請求項89】
薬学的に適切な希釈剤またはキャリアーと混合して、有効量の請求項28または29に記載の構築物を含む、薬学的組成物。
【請求項90】
免疫賦活剤と混合して有効量の請求項28または29に記載の構築物を含む、被験体において免疫応答を誘発するための組成物であって、該量が被験体において抗体を誘導するために有効な量である、組成物。
【請求項91】
免疫賦活剤が、サルモネラ・ミネソタ(Salmonella minnesota)細胞、カルメット・ゲラン桿菌(bacille Calmette−Guerin)、またはQS21を含む、請求項90に記載の組成物。
【請求項92】
請求項90に記載の組成物を被験体に投与する工程を含む、被験体において抗体を誘発する方法。
【請求項93】
有効量の請求項90に記載の組成物を被験体に投与する工程を含む、HIV感染を予防する方法。
【請求項94】
有効量の請求項90に記載の組成物を、その必要がある被験体に投与する工程を含む、HIV感染を処置する方法。
【請求項95】
応答が、gp120の表面上に発現される炭水化物エピトープを含む抗原に対するものであり、前記抗原が、請求項28または29に記載の構築物である、免疫応答を誘発する方法。
【請求項96】
アジュバントを投与する工程をさらに含む、請求項94に記載の方法。
【図1】
【公表番号】特表2006−514981(P2006−514981A)
【公表日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−571002(P2004−571002)
【出願日】平成15年12月3日(2003.12.3)
【国際出願番号】PCT/US2003/038471
【国際公開番号】WO2004/050711
【国際公開日】平成16年6月17日(2004.6.17)
【出願人】(500516056)スローン − ケッタリング インスティチュート フォー キャンサー リサーチ (14)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年12月3日(2003.12.3)
【国際出願番号】PCT/US2003/038471
【国際公開番号】WO2004/050711
【国際公開日】平成16年6月17日(2004.6.17)
【出願人】(500516056)スローン − ケッタリング インスティチュート フォー キャンサー リサーチ (14)
【Fターム(参考)】
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