説明

GSMモバイルシステムにおける粗悪フレームインジケーター

音声フレームの粗悪フレーム表示のためのシステムおよび方法は、信号対雑音比(SNR)を推定することと、音声フレームの巡回冗長検査コード(CRC)値をチェックすることを含む。音声フレームがCRCエラー検出に失敗するまたはSNRがあらかじめ指定された値を下回ると、粗悪フレーム表示(BFI)フラッグがセットされる。音声フレームがCRCエラー検出をパスし、SNRがあらかじめ指定された値を上回ると、音声フレームの受信信号品質測定基準が高いしきい値、必要なら、低いしきい値に対してチェックされる。現在の受信信号品質測定基準が高いしきい値と低いしきい値との間にあるとき、以前の音声フレームのためのBFIフラッグと受信信号品質測定基準がチェックされる。BFIフラグは、SNRの値、CRC値、現在と前の受信信号品質測定基準および前のBFIフラグによってセットされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、音声符号化を使用する無線ディジタル通信に関し、特に音声送信の受信における粗悪データフレームを検出するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)は、世界中のいくつかの国で動作可能なGSMネットワークを有したモバイル通信システムである。900メガヘルツ(MHz)、および1.8ギガヘルツ(GHz)で動作する兄弟システム(DCS1800と呼ばれる)、および1.9GHzで動作する兄弟システム(GSM1900またはPCS1900と呼ばれ、北米で動作している)はヨーロッパ電気通信規格機関(ETSI)により発行されるGSM規格に従って指定される。GSMによりサポートされる基本的な電気通信サービスは電話である。他のタイプの通信のように、音声は、ディジタルストリームのようにGSMネットワークを介してディジタル的に符号化され送信される。
【0003】
図1は、一般的なGSMネットワーク100の一般的なアーキテクチャを示す。GSMネットワーク100はいくつかの機能エンティティーから構成される。その機能およびインターフェースは、例えばETSIにより発行された規格に従う。GSMネットワーク100は3つのサブシステムに分割することができる。移動局またはサブシステム102は、加入者、例えば電話として移動局102を使用する人により運ばれる。基地局サブシステム(BSS)104は、移動局102を備えた無線リンク106をコントロールする。ネットワークサブシステム108(その主要部分はモバイルサービス交換センター(MSC)110である)は、移動局102を使用する人のようなモバイルユーザー間、およびモバイルユーザーと固定ネットワークユーザーとの間の呼の切換を実行する。MSC110はモビリティ管理動作を取り扱う。移動局102と基地局サブシステム104は、エアーインターフェース無線チャネル112としても知られる、Umインターフェース112を介して通信する。基地局サブシステム104はAインターフェース114を介してモバイルサービススイッチングセンター110と通信する。
【0004】
移動局102はモバイル機器116(端末)と加入者アイデンティティモジュール(SIM)118と呼ばれるスマートカードを含む。SIM118は個人的な移動性を提供するので、ユーザーは特定の端末、すなわちモバイル機器116に関係なく加入したサービスにアクセスすることができる。SIMカード118を別のGSM端末(図示せず)に挿入することにより、ユーザーはその端末で呼を受信することができ、その端末から電話をかけることができ、他の加入されたサービスを受信することができる。
【0005】
基地局サブシステム104は、基本トランシーバー局(BTS)120と基地局コントローラー(BSC)122の2つの部分を含む。1つ以上の基本トランシーバー局120は、標準化されたAbisインターフェース124を介して基地局コントローラー122と通信し、(システムの他の部分における場合のように)異なる供給者により作られたコンポーネント間の動作を可能にする。基本トランシーバー局120はセルを定義する無線トランシーバーを収容し、移動局、例えば移動局102と無線リンクプロトコルを処理する。大きな市街地では、多くの基本トランシーバー局120が潜在的に配備されるであろう。基地局コントローラー122は、1つ以上の基本トランシーバー局120のための無線リソースを管理する。例えば、基地局コントローラー122は、無線チャネルセットアップ、周波数ホッピング、およびハンドオーバーを処理する。基地局コントローラー122は移動局102とMSC110との間の接続である。
【0006】
ネットワークサブシステム108の中央のコンポーネントはMSC110である。MSC110は、公衆交換電話網(PSTN)またはインテグレーテッドサービスディジタルネットワーク(ISDN)の通常のスイッチングノードのように動作し、さらに、登録、認証、ロケーションの更新、および移動する加入者に対する呼ルーチングのようなモバイル加入者を処理するために必要な機能性を提供する。これらのサービスはいくつかの機能エンティティーと一緒に提供される。これらの機能エンティティーは一緒になってネットワークサブシステム108を形成する。MSC110は、(PSTN、ISDN、パケット交換パブリックデータネットワーク(PSDN)および回路交換パブリックデータネットワーク(CSPDN)のような)固定ネットワーク126への接続を提供する。MSC110およびホームロケーションレジスタ(HLR)128のようなネットワークサブシステム108における機能エンティティー間のシグナリングは、ISDNにおけるトランクシグナリングに使用され、現在のパブリックネットワークに広範囲に使用されているシグナリングナンバー7(SS7)を使用する。例えば、HLR128とビジターロケーションレジスター(VLR)130は、MSC110と一緒になってGSMの呼ルーチングおよびローミング能力を提供する。機器アイデンティティレジスタ(EIR)132は、ネットワーク上のすべての有効なモバイル機器のリストを含むデータベースである。認証センター(AuC)134は、無線チャネル112を介した認証と暗号に使用される、各加入者のSIM118カードに記憶される秘密鍵のコピーを記憶する保護されたデータベースである。
【0007】
GSMは、複数のユーザー間で無線チャネル112の制限された帯域幅を共有するために、すなわち、複数の移動局102と基本トランシーバー局120との間の通信のために時分割多元接続(TDMA)および周波数分割多元接続(FDMA)の組み合わせを使用する。GSMにより使用されるFDMAは、無線チャネルの最大25メガヘルツ(MHz)の帯域幅の周波数による、200キロヘルツ(kHz)間隔で124の搬送波周波数に分割することを含む。1つ以上の搬送周波数が各基本トランシーバー局120に割り当てられる。次に、これらの搬送周波数の各々は、図2にしめされるTDMAスキーム200のようなTDMAスキームを用いて時間で分割される。
【0008】
図2は、GSMにより使用される例示TDMAスキーム200のタイミング構造を図解する。TDMAスキーム200における時間の基本単位は図2においてバースト期間202により図解される、バースト期間(BP)と呼ばれる。バースト期間202は、15/26ミリ秒(ms)すなわちほぼ0.577ms存続する。8つのバースト期間202は、TDMAフレーム204(120/26ms、すなわちほぼ4.615ms)にグループ分けされる。TDMAフレーム204は、論理チャネルの定義のための基本単位を形成する。例えば、チャネルは、TDMAフレーム204ごとにバースト期間202の1つとして定義してもよい。チャネルは、対応するバースト期間202の数と位置により定義される。
【0009】
トラフィックチャネル(TCH)206は音声およびデータトラフィックを運ぶために使用される。トラフィックチャネル206は、26のTDMAフレーム204のグループである、26フレームマルチフレーム208を用いて定義される。26フレームマルチフレームの長さは120msであり、これはどのようにバースト期間202の長さが定義されるかである(フレームあたり8バースト期間により分割された26TDMAフレームにより分割された120ms)。26のTDMAフレーム204から、それらのうちの24はトラフィックチャネル206のために使用される。図2で示すように一つは遅い関連する制御チャネル(SACCH)210のために使用される。また1つは現在未使用のTDMAフレーム212である。アップリンクとダウンリンクのためのトラフィックチャネル206は、3バースト期間だけ時間的に分離されるので、移動局102は、同時に送信と受信をする必要がなく、従って、電子機器を簡単にする。
【0010】
4つの異なるタイプのバースト、すなわちGSMにおいて送信のために使用されるバースト期間202を占有するデータがある。バースト214のような通常のバーストはデータおよびほとんどのシグナリングを運ぶために使用される。通常のバーストは、図2に示すように、2つの57ビット情報ブロック、データビット216、イコライゼーションに使用される26ビットトレーニングシーケンス218、各情報ブロックのための1スチールビット220、すなわち、高速相関制御チャネル(FACCH)に使用されるデータビット216、各エンドにおける3つのテールビットおよび8.25ビットガードシーケンス224からなる156.25ビット156のトータルレングスを有する。通常のバースト214の156.25ビットは、0.577msで送信され、270.833kbpsのグロスビットレートを与える。
【0011】
GSMはディジタルシステムであり、従って本質的にアナログである音声はディジタル化しなければならない。(「コーデック」または「ボコーダ」とも呼ばれる)GSMの音声エンコーダ/デコーダーは、長期予測ループを有したレギュラーパルスエクサイテッドリニア予測符号器(RPE−−LPC)と呼ばれるディジタル化技術を採用する。基本的に、非常に迅速に変化しない以前の音声サンプルからの情報を用いて現在の音声サンプルを予測する。スピーチは20ミリセカンドのサンプルに分割される。分割されたサンプルの各々は、260ビットとしてボコーダにより符号化され、フルレート音声コーディングと呼ばれる、13kbpsの合計ビットレートを与える。
【0012】
自然および人工的な電磁妨害のために、エアーインターフェース、無線チャネル112を介して送信された符号化された音声またはデータ信号は、エラーから保護されなければならない。GSMはこの保護を達成するために、畳み込み符号化およびブロックインターリービングを使用する。使用されるアルゴリズムは音声の場合とデータの場合とで異なる。
【0013】
音声の場合、ボコーダは、20ms音声サンプル毎に、音声フレームと呼ばれる260ビットブロックを生成する。この260ビットのいくつかのビットまたは音声フレームは、他より知覚された音声品質に対してより重要である。従って、ビットは3つのクラスに分割される。クラス1a−50ビット−ビットエラーに最も敏感である。クラス1b−132ビット−ビットエラーに適度に敏感である。クラス2−7ビット−ビットエラーに最も敏感でない。
【0014】
クラス1aはエラー検出のために追加された3ビットの巡回冗長コード(CRC)を有する。エラーが検出されるなら、260ビットブロックを含む音声フレームは、破損し過ぎで理解できない。これは「粗悪音声フレーム」または「粗悪フレーム」と呼ばれ、破棄される。廃棄された音声フレームは、以前に正しく受信された音声フレームの減衰されたバージョンと交換される。132クラス1bビットおよび4ビットテールシーケンス(189ビットの合計)と一緒に53クラス1aビットは、制約長4の1/2レート畳み込み符号器に入力される。各入力ビットは、以前の4入力ビットの組み合わせに基づいて2つの出力ビットとして符号化される。畳み込み符号器は378ビットを出力し、それに、保護されない78の残りのクラス2ビットが追加される。したがって、すべての20ms音声サンプルは22.8 kbpsのビットレートを与えて、456ビットとして符号化される。
【0015】
エアーインターフェース、無線チャネル112に共通のバーストエラーに対してさらに保護するために、各音声サンプルはインターリーブされる。畳み込み符号器により出力される456ビットは、57ビットの8ブロックに分割され、これらのブロック8つの連続するタイムスロットバースト214、すなわちバースト期間202で送信される。各タイムスロットバースト214は、データビット216の2つの57ビット情報ブロックを運ぶことができるので、各バースト214は、2つの異なる音声サンプルからトラフィックを運ぶ。
【0016】
不連続な送信(DTX)は、沈黙の期間に送信機をオフにすることにより通常の会話における時間の40パーセント未満人が話すという事実を利用する方法であり、それにより電力を節約する。DTXの最も重要なコンポーネントは音声活動検出である。DTX音声活動検出はバックグラウンドノイズの存在にもかかわらず音声と雑音の入力を区別する。音声信号が雑音として誤って解釈されるなら、送信機はオフになりクリッピングと呼ばれる非常にうるさい効果が受信側で聞かれる。他方、雑音が非常にしばしば音声信号として誤って解釈されるなら、DTXの効率は劇的に減少する。さらに、送信機がオフになると、GSMのディジタルの性質により、受信側において全面的な沈黙が聞かれる。接続が死んでいないことを受信機に保証するために、送信側の背景雑音の特性に一致させることにより受信側で快適な雑音が作られる。
【0017】
ETSIにより発行されたGSM規格、例えば、ヨーロッパ規格電気通信シリーズ(ESTS)11.10 リリース1999は、セクション14.1において、特にセクション14.1.1.1および14.1.1.2において、移動局、例えば移動局102は、ボコーダを通過する粗悪音声フレームに関してDTXモードにおける性能のあるレベルに適合する必要がある。電話、すなわち移動局102は複数のタイプのサービス、例えば、同じ電話でGSMとPCS1900を供給するなら、移動局102は、各動作周波数、例えばGSMの900MHzおよびPCS1900の1.9GHzにおける性能基準に適合する必要がある。GSM規格は、粗悪フレーム表示(BFI)として試験される性能に言及し、ボコーダを通過する粗悪音声フレームは「検出されない粗悪フレーム」と呼ばれる。GSM規格は、例えば、ボコーダを通過するフレームの0.041%未満が検出されない粗悪フレームであることを要求する。これは、60秒に1つの検出されない粗悪フレーム未満に相当する。例えば、DTXモードにおいて、沈黙又は単に背景雑音を含むフレームは、ボコーダを通過することを防止しなければならない粗悪な音声フレームを生じるかもしれない。
【0018】
トラフィックチャネル206のようなフルレート音声トラフィックチャネル(TCH/FまたはTCH/FS)において、CRCエラー検出のために3ビットしか使用されないという事実は、CRCエラー検出が粗悪なフレームを正しく受信した音声フレーム、すなわち良好なフレームとしてボコーダに通過させるかなりの確率があることを意味する。例えば、移動局102への入力が純粋に白色雑音またはランダムに変調されたデータであるとき、3ビットCRCの各ビットは、ランダムデータを正しく一致させる50−50チャンス、すなわち確率1/2を有するので、CRCは何も通過すべきでないとき、ランダムデータの1/23=12.5%を通過させるであろう。種々の技術的な考察のために、例えば、フレームの半分は、FACCHのための40ビットCRCに失敗するFACCHフレームとして解釈してもよいので、ランダムデータのわずか6.25%がCRCを通過すると仮定してもよい。これは、GSM規格により要求される0.041%に比べると受け入れられない。
【0019】
以上のように、CRCを通過した粗悪フレームを検出することにより音声フレームの3ビットCRCエラー検出の制限を克服するGSM移動局のための粗悪フレーム表示の必要性がある。また、入力信号が無いが依然としてCRCを通過するこれらのフレームがボコーダを通過するのを防止するGSM移動局のための粗悪フレーム表示の必要性がある。さらに、良好な信号が受信されているとき、無視できる数の良好な音声フレームを機能させなくする粗悪なフレーム表示の必要性がある。
【発明の概要】
【0020】
本発明の1つの観点において、音声フレームの粗悪な表示のための方法は、音声フレームの信号対雑音比を推定することと、音声フレームが巡回冗長コードエラー検出を通過するか失敗するか否かを示す巡回冗長コードをチェックすることと、音声フレームが巡回冗長コードエラー検出を通過し、信号対雑音比があらかじめ指定された値を上回るとき、音声フレームの現在の受信信号品質基準をチェックすることと、現在の受信信号品質基準が高いしきい値を上回らず、低いしきい値を上回るとき、以前のBFIフラッグおよび以前の受信信号品質基準をチェックすることと、現在のBFIフラッグをセットして、音声フレームが、信号対雑音比、巡回冗長コード値、現在の受信信号品質基準、以前のBFIフラッグ、および以前の受信信号品質基準に従う粗悪フレームであるか否かをチェックすることとを含む。
【0021】
本発明の他の観点において、GSM移動局のための音声フレームの粗悪フレーム表示のための方法は、音声フレームの信号対雑音比を推定することと、音声フレームが巡回冗長コードエラー検出を通過するかまたは失敗するか否かを示す巡回冗長コード値をチェックすることと、音声フレームが巡回冗長コードエラー検出に失敗すると現在のBFIフラッグをセットして粗悪フレームを表示することと、信号対雑音比が信号対雑音比のあらかじめ指定された値を下回るとき、現在のBFIフラッグをセットして粗悪フレームを表示することと、音声フレームが巡回冗長コードエラー検出を通過し、信号対雑音比があらかじめ指定した値を上回るとき音声フレームの現在の受信信号品質基準をチェックすることと、現在の受信信号品質基準が高いしきい値を上回るとき現在のBFIフラッグをセットして良好なフレームを表示することと、現在の受信信号品質基準が低いしきい値を上回らないとき現在のBFIフラッグをセットして粗悪フレームを表示することと、前記の受信信号品質基準が高いしきい値を上回らず、低いしきい値を上回るとき、以前のBFIフラッグをセットして以前の受信信号品質基準をチェックすることと、以前のBFIフラッグが良好なフレームを表示するかまたは以前の受信信号品質基準が高いしきい値を上回るか、またはその両方の場合、現在のBFIフラッグをセットして良好なフレームを表示することと、以前のBFIフラッグが粗悪なフレームを表示し、以前の受信信号品質基準が高いしきい値を上回らないとき、現在のBFIフラッグをセットして粗悪フレームを表示することとを含む。
【0022】
本発明のさらなる観点において、GSM移動局における音声フレームの粗悪フレーム表示のための方法は、音声フレームの信号対雑音比を供給するステップと、音声フレームのための巡回冗長コードエラー検出を評価し、音声フレームが巡回冗長コードエラー検出を通過するかまたは失敗するかを示す巡回冗長コード値を供給するステップと、音声フレームを復号されたフレームに復号するためのステップと、復号されたフレームを再度符号化フレームに再符号するステップと、音声フレームを再符号化フレームと相関させて相関関係を供給するステップと、相関関係を用いて現在の受信信号品質基準を供給するステップと、以前のBFIフラッグおよび以前の受信信号品質基準を記憶するステップと、信号対雑音比とあらかじめ指定された値との比較を供給するステップと、音声フレームが巡回冗長コードエラー検出を通過し、信号対雑音比があらかじめ指定された値を上回るとき、現在の受信信号品質基準を高いしきい値と比較するステップと、現在の受信信号品質基準が高いしきい値を上回らないとき現在の受信信号品質基準を低いしきい値と比較するステップと、現在の受信信号品質基準が高いしきい値を上回らず、低いしきい値を上回るとき以前のBFIフラッグと以前の受信信号品質基準をチェックするステップと、現在のBFIフラッグをセットして、信号対雑音比、巡回冗長コード値、現在の受信信号品質基準、以前の受信信号品質基準および以前のBFIフラッグの比較により音声フレームが粗悪フレームか良好フレームかを表示するステップとを含む。
【0023】
本発明の他の観点において、音声フレームを受信するGSM移動局は、音声フレームの信号対雑音比を推定する手段と、音声フレームが巡回冗長コードエラー検出を通過するか失敗するかを示す巡回冗長コード値をチェックする手段と、音声フレームが巡回冗長コードエラー検出を通過し、信号対雑音比があらかじめ指定された値を上回るとき、音声フレームの現在の受信信号品質基準をチェックする手段と、現在の受信信号品質基準が高いしきい値を上回らず、低いしきい値を上回るとき、以前のBFIフラッグと以前の受信信号品質基準をチェックする手段と、現在のBFIフラッグをセットして、信号対雑音比、巡回冗長コード値、現在の受信信号品質基準、以前の受信信号品質基準および以前のBFIフラッグにより音声フレームが粗悪フレームか否かを表示する手段とを含む。
【0024】
本発明の更に他の観点において、音声フレームを受信する移動局は、音声フレームの信号対雑音比を供給し、巡回冗長コードエラー検出を評価し、音声フレームが巡回冗長コードエラー検出を通過するか失敗するかを表示する巡回冗長コード値を供給し、音声フレームを復号されたフレームに復号するDSPモジュールと、DSPモジュールに接続され、復号されたフレームを受信し、復号されたフレームを再符号化フレームに再符号化するエンコーダと、エンコーダと接続され、音声フレームを再符号化されたフレームと相関させて相関関係を供給し、相関関係を用いて現在の受信信号品質基準を供給する相関器と、DSPモジュールと相関器に接続されたBFIモジュールとを含む。
【0025】
動作において、BFIモジュールは、以前のBFIフラッグと以前の受信信号品質基準を記憶し、信号対雑音比を受信し、信号対雑音比と、あらかじめ指定された値との比較を供給し、巡回冗長コード値を受信し、音声フレームが巡回冗長コードエラー検出を通過し、信号対雑音比があらかじめ指定された値を上回るとき、現在の受信信号品質基準を受信し、現在の受信信号品質基準を高いしきい値と比較し、現在の受信信号品質基準が高いしきい値を上回らないとき、現在の受信信号品質基準を低いしきい値と比較し、現在の受信信号品質基準が高いしきい値を上回らず、低いしきい値を上回るとき、以前のBFIフラッグと以前の受信信号品質基準をチェックし、BFIフラッグをセットし、信号対雑音比、巡回冗長コード値、現在の受信信号品質基準、以前の受信信号品質基準および以前のBFIフラッグにより音声フレームが粗悪なフレームか良好なフレームかを表示する。
【0026】
本発明のさらに他の観点において、GSMシステムは、音声フレームを受信する移動局を含む。移動局は、無線周波数信号を復調して移動局により受信される音声フレームを供給する受信機と、音声フレームの信号対雑音比を供給し、音声フレームのための巡回冗長コードエラー検出を評価し、音声フレームが巡回冗長コードエラー検出を通過するか失敗するかを示す巡回冗長コード値を供給し、音声フレームをビタビデコーダーを用いて復号されたフレームに復号するDSPモジュールと、DSPモジュールに接続され、復号されたフレームを受信し、復号されたフレームを再符号化フレームに再符号化するエンコーダと、エンコーダと接続され、音声フレームを再符号化されたフレームと相関させて相関関係を供給し、相関関係を用いて、現在の受信信号品質基準を供給する相関器と、DSPモジュールおよび相関器と接続されたBFIモジュールとを含む。
【0027】
動作において、BFIモジュールは、信号対雑音比を受信し、信号対雑音比とあらかじめ指定された値との比較を供給し、巡回冗長コード値を受信し、巡回冗長コード値が、音声フレームが巡回冗長コードエラー検出に失敗したことを示すとき、現在のBFIフラッグをセットして、粗悪フレームを表示し、信号対雑音比があらかじめ指定された値を下回るとき現在のBFIフラッグをセットして粗悪フレームを表示し、現在の受信信号品質基準を受信し、音声フレームが巡回冗長コードエラー検出を通過し、信号対雑音比があらかじめ指定された値を上回るとき、現在の受信信号品質基準を、相関関係の第1のあらかじめ指定された値に対応する高いしきい値と比較し、現在の受信信号品質基準が高いしきい値を上回るとき現在のBFIフラッグをセットして良好なフレームを表示し、現在の受信信号品質基準が高いしきい値を上回らないとき、現在の受信信号品質基準を相関関係の第2のあらかじめ指定された値に対応する低いしきい値と比較し、現在の受信信号品質基準が低いしきい値を上回らないとき現在のBFIフラッグをセットして粗悪フレームを表示し、現在の受信信号品質基準が高いしきい値を上回らず、低いしきい値を上回るとき、以前のBFIと以前の受信信号品質基準をチェックし、現在の受信信号品質基準が高いしきい値を上回らず、低いしき値を上回り、かつ以前のBFIフラッグが良好なフレームを示しまたは以前の受信信号品質が高いしき値を上回るときまたはその両方のとき、現在のBFIフラッグをセットし、良好なフレームを表示し、現在の受信信号品質基準が高いしきい値を上回らず、低いしきい値を上回り、かつ以前のBFIフラッグが粗悪なフレームを示し、以前の受信信号品質基準が高いしきい値を上回らないとき、現在のBFIフラッグをセットし、粗悪なフレームを表示する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
本発明のこれらのおよび他の特徴、観点および利点は、以下の図面、記載およびクレームを参照してさらに良く理解されるようになるであろう。
【0029】
以下の詳細な説明は、本発明を実施する最良の現在熟考されたモードの説明である。
【0030】
その説明は限定的な意味に取られるべきでないが、本発明の範囲は添付されたクレームにより最も良く定義されるので、単に本発明の一般的な原理を図解する目的で説明がなされている。
【0031】
概して、本発明の一実施形態は、CRCエラー検出を通過した粗悪フレームを検出することにより、GSM規格で指定された音声フレームの3ビットCRCエラー検出の制限を克服するGSM移動局のための粗悪フレーム表示のための方法を提供する。GSM規格は、粗悪フレーム表示のための性能レベル仕様を提供するけれども、この規格は、性能レベル基準に適合するガイダンスを提供していないので、性能レベル基準に適合するための方法およびシステムは典型的に独自に開発したものである。例えば、本発明の一実施形態は、粗悪音声フレームの検出を支援するおよび失敗するために、すなわち粗悪音声フレームがボコーダに到達するのを防止するために使用することができる新規な受信信号品質基準を提供してもよい。また、例えば、一実施形態は、粗悪な音声フレームの検出を支援し、粗悪な音声フレームかつ粗悪な音声フレームを働かせなくするために入力信号の信号対雑音比(SNR)の推定を使用してもよい。したがって、一実施形態において、CRCを通過するがそれに対して入力信号が無い、すなわち、粗悪なSNRのフレームがボコーダを通過するのを防止するGSM移動局のための粗悪なフレーム表示を提供する。同様に、一実施形態において、良いSNRを備えた信号が受信されている場合、悪いフレーム表示は、無視できる数のフレームを働かせなくしてもよい。
【0032】
図3を参照すると、本発明の意思実施例に従う例示移動局が図解される。移動局300は、例えば、GSMネットワーク100(図1)のようなGSMシステムと一緒に使用されてもよい。この場合移動局300は移動局102と一緒にまたは移動局102の代わりに使用されてもよい。移動局300は受信機302を含んでいてもよい。受信機302は、無線チャネル112とも呼ばれるUmインターフェース112を介して無線リンク106から送信された26フレームのマルチフレーム208のようなデータ通信を受信してもよい。通信は、受信機302が復調してもよい無線周波数信号として受信されてもよい。
【0033】
技術的に知られているように、受信機302はまた解読、バーストアセンブリング、デインターリービングのような機能を実行してもよく、ディジタル信号処理(DSP)およびデコーディングのためにDSPモジュール306にディジタルデータ304を供給してもよい。データ304は、符号化された音声フレーム305の形態であってもよい。
【0034】
DSPモジュール306は、技術的に知られたDSP技術を用いてディジタルデータ304のための信号対雑音比(SNR)307を推定し、符号化された音声フレーム305のためのSNR307を粗悪フレーム表示(BFI)モジュール308に供給してもよい。DSPモジュール306は、また符号化された音声フレーム305のための巡回冗長コード(CRC)エラー検出を評価し、それにより、例えば、符号化された音声フレーム305がCRCエラー検出を通過することを示すために、すなわち、CRCエラー検出が符号化された音声フレーム305においてエラーを検出しないことを示すためにBFIモジュール308に1のCRC値303を供給してもよい。あるいは、DSPモジュール306は例えば、符号化された音声フレーム305がCRCエラー検出に失敗する、すなわち、CRBエラー検出は、符号化された音声フレーム305にエラーを検出することを示すために、BFIモジュール308に0のCRC値303を供給してもよい。
【0035】
DSPモジュール306は、例えばビタビデコーダーを用いてディジタルデータ304の符号化された音声フレーム305を復号し、復号された音声フレーム309をBFIモジュール308に供給してもよい。復号された音声フレームのSNR307およびCRC値303は、復号された音声フレーム309が復号された符号化された音声フレーム305のためのSNR307の値およびCRC値303であってよい。
【0036】
DSPモジュール306は、エンコーダ312により再符号化された音声フレーム315に再符号化されるために、復号された音声フレームのビタビ入力および出力310をエンコーダ312に渡してもよい。再符号化された音声フレーム315は、相関器316に渡してもよい。
【0037】
相関器316は、統計的に再符号化された音声フレーム315を入力音声フレーム305と相関してもよい。例えば独立したデータソースの統計的相関は、−1.0乃至+1.0の値に及ぶかもしれない。しかしながら、再符号化された音声フレーム315は、入力音声フレーム305に依存する。従って、再符号化された音声フレーム315と入力音声フレーム305との相関は、例えば、おおよそ0.3乃至1.0の値に及ぶかもしれない。
【0038】
高い相関、例えば0.854乃至1.0は、再符号化された音声フレーム315および入力音声フレーム305との間のデータにおいて良好な一致を示すかもしれない。それゆえ、ビタビデコーダーの出力にエラーをほとんど示すことができない。反対に、低い相関、例えば0.3乃至0.824は、再符号化された音声フレーム315と入力音声フレーム305との間のデータに貧弱な一致を示すかもしれない。それゆえ、ビタビデコーダーの出力により多くのエラーを示すことができる。したがって、相関器316は、再符号化された音声フレーム315と入力音声フレーム305との相関を用いて、復号された音声フレーム309が期待するかもしれないどのようにエラーを無くすかを測定することができる「受信信号品質」(RSQ)317を供給してもよい。RSQ測定基準317は、例えば、再符号化された音声フレーム315と入力音声フレーム305との間の相関の値に対応する16ビット数として表してもよい。RSQ測定基準317はBFIモジュール308に渡してもよい。
【0039】
次に、BFIモジュール308は、復号された音声フレーム309のSNR307、復号された音声フレーム309のRSQ測定基準317、復号された音声フレーム309のCRC値303を用いて、復号された音声フレーム309をボコーダ318に渡すかを決定してもよい。例えばボコーダ318は上述したように、長期予測ループを有した規則的なパルス励起−線形予測コーダ(RPE−−LPC)であってもよい。
【0040】
動作において、BFIモジュールは最初に現在の音声フレームと呼ばれる、現在考慮中の復号された音声フレーム309のCRC値303とSNR307をチックしてもよい。CRC値303が0(CRCはエラーを検出した)またはSNR307があらかじめ指定された値、これは例えばデシベル(dB)で測定してもよいが、この値を下回るかまたは(その両方)なら、現在の音声フレーム309は、粗悪フレームであると表示してもよい。SNRのためのあらかじめ指定された値は、また図4に示すように「SNRしきい値」として呼んでもよい。あらかじめ指定された値はテストに基づいて選択してもよい(例えば、テストは、0.5dBのあらかじめ指定された値は、GSM規格に適合する性能レベルを供給してもよいことを示す)。0.5dBより大きなあらかじめ指定された値は、RSQ測定基準317上の粗悪フレーム表示の信頼性を減少するように選択してもよく、反対に、0.5dB未満、例えば0.0と0.5dBとの間のあらかじめ指定された値は、RSQ測定基準317上の粗悪フレーム表示の信頼性を増加するように選択してもよい。現在のフレーム309が粗悪フレームであると表示されるとき、現在のBFIフラッグ、例えばレジスタまたはBFIモジュール308のレジスタ内のビットは、粗悪フレームを示すようにセットしてもよい。すなわち、現在の音声フレーム309は粗悪フレームであり、現在の音声フレーム309は、破棄されボコーダ318には渡されないかもしれない。現在の音声フレーム309が廃棄されると、そのかわりに良好フレームであると示された最も最近の以前の音声フレーム309は、ボコーダ318に渡されてもよい。
【0041】
別の方法では、条件が適用されない、すなわちCRC値303が1であり(CRCはエラーを検出しなかった)およびSNR307があらかじめ指定された値を上回るの両方であるなら、BFIモジュール308は、その次に現在の音声フレーム309のRSQ測定基準317をチェックしてもよい。
【0042】
RSQ測定基準317がテストに基づいて選択されてもよいあらかじめ決定された高いしきい値を上回るなら(例えば、テストが、0.854の相関に対応するあらかじめ決定された高いしきい値は、GSM規格に適合する性能レベルを供給してもよいなら)、現在の音声フレーム309は、良好なフレームであると表示してもよい。例えば、BFIモジュール308の現在のBFIフラグは、良好なフレームを示すように設定してもよく、現在の音声フレーム309は、次にボコーダ318に渡されてもよい。
【0043】
他方、RSQ測定基準317が、テストに基づいて選択されてもよいあらかじめ決定された低いしきい値を上回らないなら、(例えば、テストは、0.824の条件に対応するあらかじめ決定された高いしきい値がGSM規格を満足するのに適した性能レベルを供給してもよいなら)、現在の音声フレーム309は、粗悪フレームであると表示してもよい。BFIモジュールの現在のBFIフラッグは次に、粗悪フレームを表示するようにセットされてもよく、現在の音声フレーム309は、破棄されボコーダ318に渡されなくてもよい。
【0044】
反対に、RSQ測定基準317は予め決定された高いしきい値を上回らないがあらかじめ決定された低いしきい値を上回るなら、(例えば0.854の相関と0.824の相関との間)、BFIモジュール308は、以前の音声フレーム309をチェックしてもよい。すなわち、20ms音声サンプルに対応する音声フレーム309は、現在の音声フレーム309に対応する20ms音声サンプルに早急に(時間的に)先行する。
【0045】
以前の音声フレームのための以前のBFIフラッグが良好なフレームまたは以前のRSQ測定基準317を示すなら、すなわち、以前の音声フレーム309のために評価されたRSQ測定基準317が、あらかじめ決定された高いしきい値を上回ったなら、現在の音声フレーム309は、良好なフレームであると表示してもよい。従って、BFIモジュール308の現在のBFIフラッグは、良好なフレームであるようにセットしてもよく、現在の音声フレーム309は、ボコーダ318に渡されてもよい。以前の音声フレーム309のための以前のBFIフラッグが粗悪フレームを示し、以前のRSQ測定基準317は、あらかじめ決定された高いしきい値を上回らなかったなら、現在の音声フレーム309は、粗悪フレームであると表示してもよい。従って、BFIモジュール308の現在のBFIフラッグは、粗悪フレームであることを示すようにセットされてもよく、現在の音声フレーム309は、破棄されボコーダ318に渡されなくてもよい。
【0046】
図4を参照すると、図3に示される移動局300のようなGSMシステムのための移動局における粗悪フレーム表示のための方法400の例示実施形態が図解される。例えば、方法400は、移動局300のプロセッサーのようなハードウエアで実施してもよい。また、方法400は、例えば移動局300内のメモリ内に位置するソフトウエアで実施してもよい。
【0047】
典型的な方法400はステップ402,404、405、406、407、408、409、410、411および412を含んでいてもよい。それは、一実施形態による便利な例証の目的のための方法400を描写する。例示方法400は図3に示される移動局300を参照して図解される。
【0048】
方法400はステップ402で始まり、ステップ402において、CRCエラー検出は、入力音声フレームのために評価されてもよく、SNRは、入力音声フレームのために推定されてもよく、および受信信号品質測定基準は、入力音声フレームのために計算されてもよい。例えば、CRC値303およびSNR307はDSPモジュール306によって提供されてもよい。また、上に記述されるように、RSQの測定基準317は現在の音声フレーム309のために相関器316によって供給されてもよい。
【0049】
方法400はステップ404で継続してもよい。ステップ404において、CRCエラー検出および入力音声フレームのSNRに基づいて決定してもよい。例えば、プロセッサーは最初に現在音声フレーム309のCRC値303およびSNR307をチェックしてもよい。CRC値303が0か、「SNRしきい値」と呼ばれるあらかじめ指定された値(例えば、0.5dB)をSNR307が下回るなら、現在の音声フレーム309は、粗悪フレームであると表示されてもよい。従って、現在のBFIフラッグは、ステップ405においてプロセッサーによりセットされてもよく、現在の音声フレーム309は、破棄されボコーダ318に渡されなくてもよい。CRC値303が1で、SNR307が、SNRしきい値(例えば0.5デシベル)のあらかじめ指定された値を上回るなら、方法400はステップ406において継続する。
【0050】
ステップ406において、受信信号品質測定基準は、入力音声フレームが良いか悪いかどうか決定する前にチェックされてもよい。例えば、プロセッサーは、現在の音声フレーム309のRSQ測定基準317をチェックしてもよい。RSQ測定基準317があらかじめ決定された高いしきい値(例えば、0.854の相関に対応する)を上回るなら、現在の音声フレーム309は、良好なフレームであるように表示してもよい。従って、現在のBFIフラッグは、良好なフレームを示すためにステップ407においてプロセッサーによりセットされてもよく、現在の音声フレーム309は、ボコーダ318に渡されてもよい。RSQ測定基準317があらかじめ決定された高いしきい値(例えば0.854の相関に対応する)を上回らないなら、方法400はステップ408において継続する。
【0051】
ステップ408において、受信信号品質測定基準は、入力音声フレームが良好か粗悪かを決定する前にさらなる測定基準に対してチェックしてもよい。例えば、RSQ測定基準317があらかじめ決定された低いしきい値(例えば、0.824の相関に対応する)を上回らないなら、現在の音声フレーム309は、粗悪なフレームであるように表示されてもよい。このように、現在のBFIフラッグは、ステップ409においてプロセッサーにより粗悪なフレームであることを示すためにセットされてもよく、現在の音声フレーム309は、破棄されボコーダ318に渡されなくてもよい。反対に、RSQ測定基準317があらかじめ決定された低いしきい値を上回り、それにより例えばRSQ測定基準317が0.824と0.854との間の相関に対応するなら、方法400はステップ410において継続する。
【0052】
ステップ410において、以前の音声フレーム、例えば音声フレーム309は、現在の入力音声フレームが良好か粗悪かを決定する前にチェックしてもよい。以前のフレーム309のための以前のBFIフラッグが良好なフレームを示すか、または以前のフレーム309のための以前のRSQ測定基準317が、あらかじめ決定された高いしきい値を上回るなら、現在の音声フレーム309は、良好なフレームであるように表示してもよい。次に、良好なフレームを示すために、現在のBFIフラッグは、ステップ411においてプロセッサーによりセットされてもよく、現在の音声フレーム309は、ボコーダ318に渡されてもよい。以前のフレーム309のための以前のBFIフラッグが粗悪フレームを示し、以前のRSQ測定基準317はあらかじめ決定された高いしきい値を上回らないなら、現在の音声フレーム309は、粗悪なフレームであると表示してもよい。次に、粗悪フレームを示すために、現在のBFIフラッグは、ステップ412においてプロセッサーによりセットされてもよく、現在の音声フレーム309は、破棄され、ボコーダ318に渡されなくてもよい。
【0053】
もちろん、上述したものは、本発明の好適実施形態に関連し、以下のクレームに記載するように本発明の精神と範囲を逸脱することなく変更を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】図1は従来技術のGSMネットワークの一般的なアーキテクチャを図解する図である。
【図2】図2は、従来技術のGSMシステムにおけるデータフレームの構造を図解するタイミング図である。
【図3】図3は、本発明の一実施形態に従うGSMのための例示移動局のブロック図である。
【図4】図4は、本発明の一実施形態に従って、図3に示すようなGSMシステムのための移動局における粗悪なフレーム表示のための方法を図解するフロー図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声フレームの粗悪フレーム表示のための方法において、
前記音声フレームの信号対雑音比を推定することと、
前記音声フレームが巡回冗長コードエラー検出を通過するかまたは失敗するかを示す巡回冗長コード値をチェックすることと、
前記音声フレームが前記巡回冗長コードエラー検出を通過し、前記信号対雑音比があらかじめ指定された値を上回るとき、前期音声フレームの現在の受信信号品質測定基準をチェックすることと、
前記現在の受信信号品質測定基準が高いしきい値を上回らず、低いしきい値を上回るとき、以前のBFIフラッグと、以前の受信信号品質測定基準をチェックすることと、
前記信号対雑音比、前記巡回冗長コード値、前記現在の受信信号品質測定基準、前記以前のBFIフラッグおよび前記以前の受信信号品質測定基準に従って、前記音声フレームが粗悪フレームか否かを示すために現在のBFIフラッグをセットすることとを備えた方法。
【請求項2】
前記音声フレームが前記巡回冗長コードエラー検出に失敗したとき粗悪フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットすることと、
前記信号対雑音比が前記あらかじめ指定された値を下回るとき粗悪フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットすることと、
前記現在の受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回るとき、良好なフレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットすることと、
前記現在の受信信号品質測定基準が前記低いしきい値を上回らないとき粗悪フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットすることと、
前記現在の受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回らず前記低いしきい値を上回り、および前記以前のBFIフラッグが良好なフレームを示すか、または前記以前の受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回るか、またはその両方のとき、良好なフレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットすることと、
前記現在の受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回らず前記低いしきい値を上回り、前記以前のBFIフラッグが粗悪フレームを示し前記以前の受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回らないとき、粗悪フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットすることとをさらに備えた請求項1の方法。
【請求項3】
前記音声フレームのビタビでコーディングを用いて前記現在の受信信号品質測定基準を供給するステップをさらに具備する、請求項1の方法。
【請求項4】
前記音声フレームを復号されたフレームに復号することと、
前記復号されたフレームを再符号化されたフレームに再符号化することと、
前記音声フレームを前記再符号化されたフレームと相関させて相関を供給することと、
前記相関を用いて前記現在の受信信号品質測定基準を供給することとを備えた、請求項1の方法。
【請求項5】
前記高いしきい値は、前記相関の値に相当する、請求項4の方法。
【請求項6】
前記低いしきい値は、前記相関の値に相当する請求項4の方法。
【請求項7】
前記信号対雑音比を推定するステップをさらに備えた請求項1の方法。
【請求項8】
前記音声フレームのための前記巡回冗長コードエラー検出を評価し、前記巡回冗長コード値をチェックするステップに、前記音声フレームが前記巡回冗長コードエラー検出に通過したかまたは失敗したかを示す前記巡回冗長コード値を供給することをさらに備えた、請求項1の方法。
【請求項9】
GSM移動局において音声フレームの粗悪フレーム表示のための方法において、
前記音声フレームの信号対雑音比を推定することと、
前記音声フレームが巡回冗長コードエラー検出を通過するか失敗するかを示す巡回冗長コード値をチェックすることと、
前記音声フレームが前記巡回冗長コードエラー検出にスピーチ・フレーム不良が巡回冗長符号エラー検出に失敗したと、粗悪フレームを示すために現在のBFIフラッグをセットすることと、
前記信号対雑音比が前記信号対雑音比のあらかじめ指定された値を下回るとき粗悪フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットすることと、
前記音声フレームが前記巡回冗長コードエラー検出を通過して、前記信号対雑音比が前記あらかじめ指定された値を上回るとき前期音声フレームの現在の受信信号品質測定基準をチェックすることと、
前記現在の受信信号品質測定基準が高いしきい値を上回るとき良好なフレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットすることと、
前記現在の受信信号品質測定基準が低いしきい値を上回らないとき粗悪フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットすることと、
前記現在の受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回らず、前記低いしきい値を上回るとき以前のBFIフラッグと以前の受信信号品質測定基準をチェックすることと、
前記以前のBFIフラッグが良好なフレームを示すときまたは前記以前の受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回るときまたはその両方のとき、良好なフレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセッセットすることと、
前記以前のBFIフラッグが粗悪フレームを示し、前記以前の受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回らないとき、粗悪フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットすることとを備えた方法。
【請求項10】
前記音声フレームをビタビデコーダーを用いて復号されたフレームに復号することと、
前記復号されたフレームを再符号化されたフレームに再符号化することと、
前記音声フレームを前記再符号化されたフレームと関連づけ、相関を供給することとをさらに備え、前記受信信号品質測定基準は、前記相関に等しい、請求項9の方法。
【請求項11】
前記受信信号品質測定基準は、前記相関の高いしきい値と比較される、請求項10の方法。
【請求項12】
前記受信信号品質測定基準は、前記相関の低いしきい値と比較される、請求項10の方法。
【請求項13】
ディジタルシグナルプロセッサーを用いて前記信号対雑音比を推定するステップをさらに備えた、請求項9の方法。
【請求項14】
前記音声フレームのための前記巡回冗長コードエラー検出を評価し、前記音声フレームが前記巡回冗長コードエラー検出を通過すると第1の値に等しい前記巡回冗長コード値を供給し、前記音声フレームが前記巡回冗長コードエラー検出に失敗するとき、第2の値に等しい前記巡回冗長コード値を供給することをさらに備えた、請求項9の方法。
【請求項15】
GSM移動局における音声フレームの粗悪フレーム表示のための方法において、
前記音声フレームの信号対雑音比を供給するステップと、
前記音声フレームのための巡回冗長コードエラー検出を評価し、前記音声フレームが前記巡回冗長コードエラー検出を通過するか失敗するかを示す巡回冗長コード値を供給するステップと、
前記音声フレームを復号されたフレームに復号するステップと、
前記復号されたフレームを再符号化されたフレームに再符号化するステップと、
前記音声フレームを前記再符号化されたフレームと相関させて相関を供給すステップと、
前記相関を用いて現在の信号品質測定基準を供給するステップと、
以前のBFIフラッグと以前の受信信号品質測定基準とを記憶するステップと、
前記信号対雑音比とあらかじめ指定された値との比較を供給するステップと、
前記音声フレームが前記巡回情報コードエラー検出を通過し、前記信号対雑音比が前記あらかじめ指定された値を上回るとき、前記現在の受信信号品質測定基準をたかいしきい値と比較するステップと、
前記現在の受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回らないとき前記現在の受信信号品質測定基準を低いしきい値と比較するステップと、
前記現在の受信信号品質測定基準が前記たかいしきい値を上回らず前記低いしきい値を上回ると、前記以前のBFIフラッグと前記以前の受信信号品質測定基準をチェックするステップと、
前記信号対雑音比、前記巡回冗長コード値、前記現在の受信信号品質測定基準、前記以前の受信信号品質測定基準および前記以前のBFIフラッグの前記比較に従って前記音声フレームが良好なフレームか粗悪なフレームかを示すために現在のBFIフラッグをセットするステップとを備えた方法。
【請求項16】
前記信号対雑音比とあらかじめ指定された値との比較を供給するステップは、
前記巡回情報コード値が、前記音声フレームが前記巡回冗長コードエラー検出に失敗したことを示すとき粗悪なフレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットするステップと、
前記信号対雑音比が前記あらかじめ指定された値を下回るとき粗悪フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットするステップとを含む、請求項15の方法。
【請求項17】
前記受信信号品質測定基準を高いしき値と比較するステップは、
前記受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回るとき良好フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットするステップを含む、請求項15の方法。
【請求項18】
前記受信信号品質測定基準を低いしきい値と比較するステップは、
前記受信信号品質測定基準が前記低いしきい値を上回らないとき、粗悪フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットするステップを含む、請求項15の方法。
【請求項19】
前記以前のBFIフラッグおよび前記以前の受信信号品質測定基準をチェックするステップは、
前記受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回らず、前記低いしきい値を上回り、 前記以前のBFIフラッグが良好なフレームを示すかまたは前記以前の受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回るかまたはその両方を生じ、
前記受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回らず、前記低いしきい値を上回り、 前記以前のBFIフラッグが粗悪フレームを示し、前記以前の受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回らないと、粗悪フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットするステップを含む、請求項15の方法。
【請求項20】
前記相関を用いて受信信号品質測定基準を供給するステップは、
前記受信信号品質測定基準を前記相関に対応させることと、
前記高いしきい値を前記相関の値に対応するようにセットすることと、
前記低いしきい値を前記相関の値に対応するようにセットすることとを含む、請求項15の方法。
【請求項21】
音声フレームを受信するGSMモバイル局において、
前記音声フレームの信号対雑音比を推定する手段と、
前記音声フレームが巡回冗長コードエラー検出を通過するかまたは失敗するかを示す巡回冗長コード値をチェックする手段と、
前記音声フレームが前記巡回冗長コードエラー検出を通過し、前記信号対雑音比があらかじめ指定された値を上回るとき前記音声フレームの現在の受信信号品質測定基準をチェックする手段と、
前記現在の受信信号品質測定基準が高いしきい値を上回らず低いしきい値を上回るとき以前のBFIフラッグと以前の受信信号品質測定基準をチェックする手段と、
前記信号対雑音比、前記巡回冗長コード値、前記現在の受信信号品質測定基準、前記以前の受信信号品質測定基準および前記以前のBFIフラッグに従って、前記音声フレームが粗悪フレーか否かを示すために現在のBFIフラッグをセットする手段とを備えたGSMモバイル局。
【請求項22】
前記音声フレームが前記巡回情報コードエラー検出に失敗したとき粗悪フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットする手段と、
前記音声フレームが前記巡回冗長コードエラー検出に失敗したとき粗悪フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットする手段と、
前記現在のBFIフラッグが粗悪フレーム示すようにセットされるとき前記音声フレームを破棄する手段とをさらに備えた、請求項21のGSMモバイル局。
【請求項23】
前記受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回るとき良好フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットする手段と、
前記受信信号品質測定基準が前記低いしきい値を上回らないとき粗悪フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットする手段とをさらに備えた、請求項21のGSMモバイル局。
【請求項24】
前記受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回らず、前記低いしきい値を上回り、前記以前のBFIフラッグが良好なフレームを示すか、または前記以前の受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回るかまたはその両方のとき、良好フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットする手段と、
前記受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回らず低いしきい値を上回り、前記以前のBFIフラッグが粗悪フレームを示し、前記以前の受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回らないとき粗悪フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットする手段とをさらに備えた、請求項21のGSMモバイル局。
【請求項25】
前記受信信号品質測定基準をチェックする手段は、
前記音声フレームを復号されたフレームにビタビ復号する手段と、
前記復号されたフレームを再符号化されたフレームに再符号化する手段と、
前記音声フレーム前記再符号化されたフレームを相関させ、相関を供給する手段と、
前記相関を前記受信信号品質測定基準と対応させ、前記高いしきい値を前記相関の第1の値と対応させ、前記低いしきい値を前記相関の第2の値と対応させる手段とをさらに備えた、請求項21のGSMモバイル局。
【請求項26】
音声フレームを受信する移動局において、
前記音声フレームの信号対雑音比を供給し、前記音声フレームのための巡回冗長コードエラー検出を評価し、前記音声フレームが巡回冗長コードエラー検出を通過したか失敗したかを示す巡回冗長コード値を供給し、前記音声フレームを復号されたフレームに復号するDSPモジュールと、
前記DSPモジュールに接続され、前記復号されたフレームを受信し、前記復号されたフレームを再符号化されたフレームに再符号化するエンコーダと、
前記エンコーダと接続され、前記音声フレームを前記再符号化されたフレームと相関させて相関を供給し、前記相関を用いて現在の受信信号品質測定基準を供給する相関器と、
前記DSPモジュールおよび前記相関器に接続されたBFIモジュールであって、
以前のBFIフラッグと以前の受信信号品質測定基準を記憶し、
前記信号対雑音比を受信し前記信号対雑音比とあらかじめ指定された値との比較を供給し、
前記巡回冗長コード値を受信し、
前記現在の受信信号品質測定基準を受信し、前記音声フレームが前記巡回冗長コードエラー検出を通過し、前記信号対雑音比が前記あらかじめ指定された値を上回るとき、前記現在の受信信号品質測定基準を高いしきい値と比較し、
前記現在の受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回らないとき前記現在の受信信号品質測定基準を低いしきい値と比較し、
前記現在の受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回らず前記低いしきい値を上回るとき前記以前のBFIフラッグと前記以前の受信信号品質測定基準をチェックし、
前記信号対雑音比、前記巡回冗長コード値、前記現在の受信信号品質測定基準、前記以前の受信信号品質測定基準および前記以前のBFIフラッグの前記比較に従って、前記音声フレームが良好か粗悪かを示すために現在のBFIフラッグをセットするBFIモジュールとを備えた移動局。
【請求項27】
前記BFIモジュールは、
前記巡回冗長コード値が、前記音声フレームが前記巡回冗長コードエラー検出に失敗したことを示すとき、粗悪フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットし、
前記信号対雑音比は、前記あらかじめ指定された値を下回るとき粗悪フレームを示すように前記現在のBFIフラッグをセットし、
前記受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回るとき良好フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットし、
前記受信信号品質測定基準が前記低いしきい値を上回らないとき粗悪フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットし、
前記受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回らず、前記低いしきい値を上回り、前記以前のBFIフラッグが良好フレームを示し、または前記以前の受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回るとき、またはその両方のとき、良好フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットし、
前記受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回らず前記低いしきい値を上回るときおよび前記BFIフラグが粗悪フレーム示し、前記以前の受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回らないとき、良好フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットする、請求項26の移動局。
【請求項28】
前記復号されたフレームを前記エンコーダに供給するビタビデコーダーをさらに備えた、請求項26の移動局。
【請求項29】
前記高いしきい値は、前記相関のあらかじめ決定された値に相当する、請求項26の移動局。
【請求項30】
前記低いしきい値は、前記相関のあらかじめ決定された値に相当する請求項26の移動局。
【請求項31】
音声フレームを受信する移動局を含むGSMシステムにおいて、
無線周波数信号を復調し前記移動局により受信された音声フレームを供給する受信機と、
前記音声フレームの信号対雑音比を供給し、前記音声フレームのための巡回冗長コードエラー検出を評価し、前記音声フレームが前記巡回冗長コードエラー検出を通過するか失敗するかを示す巡回冗長コード値を供給し、前記音声フレームをビタビデコーダーを用いて復号されたフレームに復号するDSPモジュールと、
前記DSPモジュールと接続され、前記復号されたフレームを受信し、前記復号されたフレームを再符号化されたフレームに再符号化するエンコーダと、
前記エンコーダと接続され、前記音声フレームを前記再符号化されたフレームと相関させ相関を供給し、前記相関を用いて現在の受信信号品質測定基準を供給する相関器と、
前記DSPモジュールおよび前記相関器と接続されたBFIモジュールであって、
以前のBFIフラッグおよび以前の受信信号品質測定基準を記憶し、
前記信号対雑音比を受信し、前記信号対雑音比とあらかじめ指定された値との比較を供給し、
前記巡回冗長コード値を受信し、
前記巡回冗長コード値が、前記音声フレームが前記巡回情報コードエラー検出に失敗したことを示すとき粗悪フレームを示すために現在のBFIフラッグをセットし、
前記信号対雑音比が前記あらかじめ指定された値を下回るとき粗悪フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットし、
前記現在の受信信号品質測定基準を受信し、前記音声フレームが前記巡回冗長コードエラー検出を通過し、前記信号対雑音比が前記あらかじめ指定された値を上回り、前記現在の受信信号品質測定基準を、前記相関の第1のあらかじめ決定された値に相当する高いしきい値と比較し、
前記現在の受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回るとき、良好フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットし、
前記現在の受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回らないとき、前記現在の受信信号品質測定基準を前記相関の第2のあらかじめ決定された値に相当する低いしきい値と比較し、
前記現在の受信信号品質測定基準が前記低いしきい値を上回らないとき粗悪フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットし、
前記現在の受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回らず前記低いしきい値を上回るとき前記以前のBFIフラッグと前記以前の受信信号品質測定基準をチェックし、
前記現在の受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回らず前記低いしきい値を上回り、前記以前のBFIフラッグが良好フレームを示し、または前記以前の受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回り、またはその両方のとき、良好フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットし、
前記現在の受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回らず前記低いしきい値を上回り、前記以前のBFIフラッグが粗悪フレームを示し前記以前の受信信号品質測定基準が前記高いしきい値を上回らないとき粗悪フレームを示すために前記現在のBFIフラッグをセットするBFIモジュールとを備えたGSMシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−504715(P2007−504715A)
【公表日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−524803(P2006−524803)
【出願日】平成16年8月24日(2004.8.24)
【国際出願番号】PCT/US2004/027506
【国際公開番号】WO2005/025121
【国際公開日】平成17年3月17日(2005.3.17)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】