説明

ICカ−ドリ−ダ

【課題】従来のICカードリーダのカードのロックレバー機構には、アーム部56aとカードをロックするカードロック部56bと一体構造にしたロックレバー56が配設されており、カード読み書き中に装置の故障や停電が発生した時に、カードロック部が解除されないため、強制的にカードを抜き取ることができない。
【解決手段】挿入されたカードの抜き取りを抑制するロックレバー6はアーム部6aとカード挿入方向に付勢してカードの抜き取りを抑制する弾性体13であるカードロック部13bとを設けている。弾性体13のカード挿入方向奥側に作用する付勢力を上回る引き抜き力を加えることでカードが取り出せる機構を提供する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はICカードや磁気カ−ドを内部に取り込み、これらのカ−ドの情報の読取や情報のカードへの書込を行うICカードリーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ICカ−ドや磁気カ−ドの利用分野が拡大してきており、オペレータがいない半屋外に設置された自販機等の装置にICカードリーダが組み込まれるケ−スが増えてきている。それに伴い、一般顧客が装置に組み込まれたICカードリーダを操作中に停電および故障等により装置がシステムダウンした時、ICカードリーダ内では、カードのロックが解除されず、カードが取り出せない問題がある。従来、このカ−ドロック機構は特許文献1に記載されたものが知られている。以下、この従来技術について図10を参照してする。
【0003】
図において、15はカ−ド、51はカ−ド挿入口、52はカ−ドリ−ダ本体、53はIC接点部、56はロックレバ−、57はハウジング、58はクランク歯車、58aはクランク歯車と一体化した偏芯軸、59はピニオン歯車、60は回転体、62はモ−タである。
以上のように構成されたICカ−ドリ−ダのロックレバ−機構について、その動作を説明する。カード挿入口51よりカードリーダ本体52の内部へカ−ド15を挿入すると、カード15と連動して移動するIC接点部53がカ−ドと共に後方に移動する。IC接点部53で情報の読み取り・書き込みが行われる位置(カードリーダ本体部52の後方カ−ドストップ位置)まで移動すると、IC接点部53との対向面側から回転体60が回動してカ−ド15をIC接点側に押し付ける。同時にIC接点部53に設置しているカ−ド検出センサー55がカ−ド挿入を検知して、モ−タ62を回転させる。モータ軸に圧入しているピニオン歯車59に噛み合わせているクランク歯車58とクランク歯車と一体成形した偏心軸58aが回動してロックレバー56を斜め下方に移動させてカ−ド15の後端をロックする。その後ICカ−ドリ−ダを搭載した装置とカ−ド15間で情報の授受が行われる。そして、カ−ドの処理完了後にロックレバ−56が上方向に回動してカ−ド15のロック状態を解除して、カ−ド15が挿入口側に抜き取られる。
なお、ロックレバー56はアーム部56aとカード15をロックするカ−ドロック部56bとは一体構造になっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−259777号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このようなカ−ドロック機構を持つ従来のICカードリーダでは、カ−ド15をICカ−ドリ−ダ内に挿入すると、モータ62の回転によりモータ軸に連動しているクランク歯車58及び一体成形した偏芯軸58aが回動し、連結しているロックレバー56(アーム部56aとカ−ドロック部56bは一体となっているため)が下方向に移動してカード15にロックが掛かる。しかしながら、カ−ドロック後の情報の読み書き中に、システムの故障や停電が発生するとカ−ドロックがかかったままになり、カ−ド15が取り出せないことになる。
ところで、使用される分野(屋外に設置されて無人で稼働する自販機分野等)によってはカードロック機能を有しながらカ−ドロック機構が作動しないトラブルが発生した場合、カードを引き出す機能が必要とされている。本発明は、上記課題を解決するもので、ロックレバーのカード挿入口側に設けられたカ−ドロック部がカードの挿入方向に付勢してカード抜き取りを抑制する弾性体を有するカ−ドロック機構を搭載したICカ−ドリ−ダを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のロックレバ−機構は上記課題を解決するために、
本発明の第1のICカ−ドリ−ダは、ハウジングと、カード挿入口と、挿入されたカードの抜き取りを抑制するロックレバーとを備え、前記ロックレバーは、ロックレバー本体部(以後ア―ム部という)と、前記ア−ム部の前記カード挿入口1側に設けられ、前記カードの挿入方向に付勢してカードの抜き取りを抑制する弾性体とを備えるものである
また、本発明の第2のICカ−ドリ−ダは、カードに対して、前記カードの抜き取りを抑制するロックレバーと前記ロックレバーを駆動するロックレバー駆動手段とを備え、弾性体による付勢に反する方向に所定の引っ張り力を加えることで、挿入されたカードの抜き取りを抑制するロックレバー駆動手段を解除して前記カードの抜き取りが可能となるものである。
また、本発明の第3のICカ−ドリ−ダは、カードの挿入方向に付勢してカードの抜き取りを抑制する弾性体にねじりバネを備えるものである。
また、本発明の第4のICカ−ドリ−ダは、カードの挿入方向に付勢してカードの抜き取りを抑制する弾性体に板バネを備えるものである。
また、本発明の第5のICカ−ドリ−ダは、カードの挿入方向に付勢してカードの抜き取りを抑制する弾性体にゴム部材を備えるものである。
また、本発明の第6のICカ−ドリ−ダは、ハウジングと、カード挿入口と、挿入されたカードの抜き取りを抑制するロックレバーとを備え、前記ロックレバーの先端には、ア−ム部と、前記ア−ム部の前記カード挿入口側に設けられた回転軸に組み込まれて前記ロックレバーに対して回動可能な板材と前記板材に付勢する弾性体とを備えるものである。
また、本発明の第7のICカ−ドリ−ダは、挿入されたカードに対して、板材に付勢する弾性体に反する方向に所定の引っ張り力を加えることで、板材によるロックを解除するものである。
また、本発明の第8のICカ−ドリ−ダは、カードの挿入方向に付勢してカードの抜き取りを抑制する弾性体に引っ張りバネを備えるものである。
また、本発明の第9のICカ−ドリ−ダは、ハウジングと、カード挿入口と、挿入されたカードの抜き取りを抑制するロックレバーとを備え、前記ロックレバーは、ア−ム部と、前記ア−ム部の前記カード挿入口側に設けられたロック部材を備え、挿入されたカードに対して前記カードの取り出し側に力を加えることで前記ロック部材を破壊してロックが解除するものである。
また、本発明の第10のICカ−ドリ−ダは、カード挿入口側に設けられたロック部材は樹脂からなるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について図1から図6を参照して説明する。図において、15はカ−ド、1はカ−ド挿入口、2はカ−ドリ−ダ本体、3はIC接点部、6はロックレバ−、6aはア−ム部、6bはガイド軸取付穴、6cはバネ掛け部(作動側)、6dはバネ掛け部(固定側)、7はハウジング、8はクランク歯車、8aはクランク歯車と一体化した偏芯軸、9はピニオン歯車、10は回転体、12はモ−タ、13はロック部付勢バネ(弾性体)、16付勢バネガイド軸、17は板バネ、18はゴム部材である。
以上のように構成されたICカ−ドリ−ダのロックレバ−機構について、その動作を説明する。
【0008】
カード挿入口1よりカードリーダ本体2の内部へカ−ド15を挿入すると、カード15と連動して移動するIC接点部3がカ−ド15と共に後方に移動する。
IC接点部3が情報の読み取り・書き込みが行われる位置(カードリーダ本体2の後方カ−ドストップ位置)まで移動すると、IC接点部3との対向面側から回転体10が回動してカ−ド15をIC接点側に押し付ける。同時にIC接点部3に設置しているカ−ド検出センサー5がカ−ド挿入を検知して、モ−タ12を回転させる。モータ軸に圧入しているピニオン歯車9に噛み合わせているクランク歯車8とクランク歯車と一体成形した偏心軸8aが回動してロックレバー6を斜め下方に移動させてカ−ド15の後端をロックする。その後ICカ−ドリ−ダを搭載した装置とカ−ド15間で情報の授受が行われる(図1)。
【0009】
そして、カ−ドの処理完了後にロックレバ−6を上方向に回動して、カ−ド15のロック状態を解除して、カ−ド15が挿入口側に抜き取られる
次に、カ−ド15の処理中やカ−ド処理完了後になんらかのシステムトラブルが発生したり、ロックレバ−6の駆動機構が故障したり、停電した場合等にロックされたカードをどのように取り出すかを説明する。
本実施の形態では、ロックレバ−6の先端のロック部に弾性体13(以後付勢バネという)を設け、挿入口1方向にカ−ド15を引き抜くとき付勢バネ13の腕部13bに所定の力をかけると腕部13bがカ−ド挿入口1側に変形して付勢バネ13の腕部頂点13aとカ−ド挿入面との間にカ−ド15が抜き取れる隙間ができるようにした。
【0010】
まず、ロックレバ−のア―ム部6aの先端に配設した付勢バネ13部の構成について図2、図3、図4を用いて説明する。本実施の形態のロックレバ−のア−ム部6a先端部にには従来の技術の欄で説明したロックレバーが有していたロック部を設けていない。代わりに、付勢バネ用ガイド軸取付穴6bを設け、その近傍に付勢バネの端子部のバネ掛け部6c、6dを設けている(図2)。
【0011】
次に、ア―ム部6aのガイド軸取付穴6bにガイド軸16と付勢バネ13を取り付ける。バネ掛け部6cに当接している前記付勢バネ13の下方向に伸びた腕部13bがロック部の役目を果す(図4)。
この構成によりカ−ド15をカ−ドリ−ダ本体2の奥側に挿入したとき、ロックレバ−6が作動すると付勢バネの腕部13bによりカ−ドロックが掛かる(図3(A))。
【0012】
このときになんらかのトラブルが発生して、カ−ドロック解除ができない場合は、カ−ドを無理やり引き抜く手段を取らざるをえない。
カ−ド挿入口1の方向にカ−ド15を抜き取るとき、一例として付勢バネ13のカ−ドリ−ダ本体2奥側方向に作用する付勢力を上回る引き抜き力を加えると付勢バネの腕部13bが挿入口1側に撓み始め、付勢バネの腕部頂点13aとカ−ド挿入面との間にカ−ドが通る隙間ができることによりカ−ド15を抜き取ることが可能となる (図3(B))。
【0013】
そして、付勢バネの腕部頂点13aがカ−ド15上を通過する場合は付勢バネの腕部頂点13aはカ−ドの上面に接触し、カ−ド15を抜き去るともとのロック状態の位置にもどる(図3(C))。
なお、付勢バネの腕部頂点13aはカ−ド15を引き抜くときカ−ド15が傷つかないよう略V字形状にしている。
以上のように、本実施の形態によれば、カ−ド15をICカ−ドリ−ダ内に挿入したままカ−ドロック機構がトラブルのため作動できなくなっても、カ−ド15を所定の引き抜き力で引き抜くことにより、ロックを解除して、カ−ド15を抜き取ることが可能となる。
【0014】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について図5を用いて説明する。本実施の形態において実施の形態1と同様の構成については同一の番号を付して説明を省略する。実施の形態1と異なるのは、ロック部に使用する部材が付勢バネ13の代わりに板バネ17を設けた点である。
以上のように構成されたロックレバ−機構において、その動作を説明する。板バネ17の形状はア−ム6aの先端付近で逆U字型に上方向に曲がり先端はカ−ドロックの掛かる位置まで伸びている。他端はア−ム6aにリベット25で固定されている。
板バネ17の先端はカ−ドリ−ダの本体2奥側方向に向いて傾いているが、ストッパ−となるア−ムの先端端面6e(カ−ドの挿入方向に対して直角な面)に取り付ける際カ−ド挿入口1側に押し広げることにより、板バネの付勢力が加わるように当接している。ア−ム先端端面6eより下側にでている板バネの先端部17aがカ−ドロック部の役目を果す(図5)。
この構成によりカ−ド15をカ−ドリ−ダ本体2の奥側に挿入したとき、ロックレバ−6が作動することにより板バネ先端部17aによりカ−ドロックが掛かる。
【0015】
このときになんらかのトラブルが発生して、カ−ドロック解除ができない場合は、カ−ドを無理やり引き抜く手段を取らざるをえない。
カ−ド挿入口1の方向にカ−ド15を抜き取るとき、板バネ17のカ−ドリ−ダの本体2奥側方向に作用する付勢力を上回る引き抜き力を加えると板バネの先端部17aが挿入口側に撓み始め、板バネ先端部の頂点17aと本体ケ−ス底面との間にカ−ドが通る隙間ができることによりカ−ドを抜き取ることが可能となる。
なお、板バネ17の先端部で逆U字形状にしたが、逆U字形状をなくした略L字形状にしてもよい。
【0016】
以上のように本実施の形態によればカ−ドをICカ−ドリ−ダ内に挿入したままロック機構がトラブルのため作動できなくなっても、カ−ド15をある一定以上の引き抜き力で引き抜くことにより、板バネ17によるロックを解除して、カ−ド15を抜き取ることができる。
【0017】
なお、板バネ17のかわりにゴム部材18をア−ム6aの先端にアウトサ−ト成形して、ロック部形状18aを作成してカ−ドロックに使用してもよい。(図6(A))。また、ア−ム部とロック部の中間の先端形状をジグザグ状にしてバネ性を持たせ、所定の引き抜き力を加えることで、上側に曲がるようにしてもよい。(図6(B))。
【0018】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3について図7、図8を用いて説明する。本実施の形態において実施の形態1と同様の構成については同一の番号を付して説明を省略する。
実施の形態1と異なるのは、カ−ドロック部に板材19を使用し、板材19に戻しバネ20を付勢した点である。
【0019】
以上のように構成されたカ−ドロック機構において、その動作を説明する。
ロックレバ−のア−ム6aの挿入口側先端部にはカ−ド15をロックするカ−ドロック部を設けていない。代わりに、ロック部材の役割をする板材19のガイド軸23の取付穴(図示せず)を設け、その近傍に戻しバネ20の腕部のバネ掛け部6f、6gを配設している。
【0020】
次に、ガイド軸23に板材19と戻しバネ20を挿入してア―ム6aのガイド軸穴に通して、ガイド軸23を固定する。戻しバネ20の下方向に伸びた腕部20aが板材19に掛かり、板材19をカ−ドリ−ダ−奥側に付勢している。そのため板材19はバネ掛け部6fに所定の付勢力で当接している(図7)。
この構成によりカ−ドをカ−ドリ−ダ本体2の奥側に挿入したとき、ロックレバ−6が作動することによりア−ム6の先端に配接した板材19によりカ−ドロックが掛かる。
【0021】
このときになんらかのトラブルが発生して、カ−ドロック解除ができない場合は、カ−ド15を無理やり引き抜く手法を取らざるをえない。カ−ド挿入口1の方向にカ−ドを抜き取るとき、戻しバネ20のカ−ドリ−ダの本体2奥側方向に作用する付勢力を上回る引き抜き力を加えると板材19が挿入口1側に回転して、板材19の底面先端19aと本体ケ−ス底面との間にカ−ドが通る隙間ができることによりカ−ドを抜き取ることが可能となる。そして、板材の底面先端19aがカ−ド上を通過する場合は板材19の底面先端19aはカ−ド15の上面に接触し、カ−ド15を抜き去るともとのロック状態の位置にもどる。
【0022】
なお、板材19に付勢力を与える戻しバネ20の代わりに、板材にバネ掛け部19を設けとア−ム6のバネ掛け部6g間に引っ張りバネ21を使用してもよい。この場合は、板材19に突起部19bを設け、この突起部19bとバネ掛け部6gとの間に引っ張りバネ21をかけることになる。引っ張りバネ21を使用することにより、スペ−スのロスはあるが、戻しバネ20より強い付勢力や耐久性を得ることができる(図8)。
【0023】
以上のように、本実施の形態によれば、カ−ドをICカ−ドリ−ダ内に挿入したままロック機構がトラブルのため作動できなくなっても、カ−ドをある一定以上の引き抜き力で引き抜くことにより、ロックを解除して、カ−ドを抜き取ることが可能となる。
【0024】
また、板材19を使用することにより本考案の実施の形態1に比べロック部の高さや傾き等を正確な寸法で製作することができる。
【0025】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4について図9を参照して説明する。本実施の形態において実施の形態1と同様の構成については同一の番号を付して説明を省略する。実施の形態1と異なるのは、ロックレバ−のロック部を別部材で作成し、ある一定以上の力で引き抜くとカ−ドロック部が破壊する点である。
以上のように構成されたロックレバ−機構において、その動作を説明する。
ロックレバ−のア−ム部6aの先端部には、カ−ド15をロックするロック部を別部材で配設している。ロック部材24の下端近くのカ−ド通過位置より高い部分に切り欠き24aを設けている(図9)。
この構成によりカ−ド15をカ−ドリ−ダ本体2の奥側に挿入したとき、ロックレバ−6が作動することによりア−ム部6の先端に配接したロック部材24によりカ−ドロックが掛かる。
【0026】
このときになんらかのトラブルが発生して、カ−ドロック解除ができない場合は、カ−ドを無理やり引き抜く手段を取らざるをえない。
カ−ド挿入口1の方向にカ−ド15を抜き取るとき、ある所定のカ−ド引き抜き力をロック部材24に加えると、カ−ド通過位置より高い部分の切り欠き24aが破断することによりカ−ド15の抜き取りが可能となる。
ただし、カ−ド15を抜き去るともとのロック部材24は破壊されるためロックレバ−の交換が必要となる。
【0027】
また、ロック部材24を樹脂で製作することにより、切り欠き部24aよりクラックが入り、破断する。破断するためロックレバ−は新品と交換しなければならないが、部品のコストは安くすることができる。なお、ロック部はネジ止めにしてもよい。
【0028】
以上、本発明の実施の形態によればカ−ドロック機構を搭載したICカ−ドリ−ダにおいて、カ−ドを挿入して情報処理を済ます間に何らかのトラブルが発生したとき、カ−ドロックが作動したままで、カ−ドが取り出せないという問題をロックレバ−機構のロック部に弾性体を追加することで正常作動時には一定のカ−ドロック力をもたせながら、トラブル時には一定力以上の引き抜き力でカ−ドロックを解除し、ICカ−ドリ−ダ内のカ−ドを抜き取ることが可能となる。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、カ−ドロック機構を搭載したICカ−ドリ−ダにおいて、カ−ドを挿入して情報処理を済ます間に何らかのトラブルが発生したとき、でもカ−ドリ−ダ内のカ−ドを抜き取ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示すのロックレバ−機構を搭載したICカ−ドリ−ダを示す図
(A)カ−ドロック状態のICカ−ドリ−ダの概略正面図。
(B)カ−ドロック状態のICカ−ドリ−ダの概略側面断面図
(C)カ−ドロック部の拡大図
【図2】本発明の実施の形態1のカ−ドロック機構を示す分解斜視図
【図3】本発明の実施の形態1のカ−ドロック機構の動作説明のための側面図
(A)カ−ドがロックされている場合の側面図
(B)カ−ドがロックされる付勢力に抗して抜き取られる直前の側面図
(C)カ−ドロックが外れてカ−ドを取り出している状態の側面図
【図4】本発明の実施の形態1のカ−ドロック部先端を示す斜視図
【図5】本発明の実施の形態2のカ−ドロック部先端を示す斜視図
【図6】本発明の実施の形態2のカ−ドロック部先端を示す側面図
(A)ロック部先端にゴムを用いた場合の側面図
(B)アーム部とロック部との間にジグザグ形状部を設けた場合の側面図
【図7】本発明の実施の形態3の戻しバネを用いた場合のカ−ドロック部先端を示す斜視図
【図8】本発明の実施の形態3の引っ張りバネを用いた場合のカ−ドロック部先端を示す斜視図
【図9】本発明の実施の形態4のカ−ドロック部先端斜視図
【図10】従来のロックレバ−機構を搭載したICカ−ドリ−ダの説明図
(A)カ−ドロック状態のICカ−ドリ−ダの概略正面図
(B)カ−ドロック状態のICカ−ドリ−ダの概略側面断面図
(C)カ−ドロック部の拡大図
【符号の説明】
1 カード挿入口
2 カードリーダ本体
3 IC接点部
4 カ−ドガイド部
5 カ−ド検出センサ
6 ロックレバ−
6a ロックレバ−本体部(ア―ム部)
6b ガイド軸取付穴
6c バネ掛け部(作動側)
6d バネ掛け部(固定側)
6e ア―ムの先端端面
6f バネ掛け部(作動側)
6g バネ掛け部(固定側)
7 ハウジング
8 クランク歯車
8a 偏芯軸
9 ピニオン歯車
10 回転体
11 ロックレバーバネ
12 モータ
13 弾性体(付勢バネ)
13a 付勢バネの腕部頂点
13b 腕部(作動側)
13c 腕部(固定側)
15 カ−ド
16 ガイド軸
17 板バネ
17a 板バネ先端部
18 ゴム部材
19 板材
19a 板材の先端部
20 戻しバネ
20a 腕部(作動側)
21 引っ張りバネ
22 ロック部
23 ガイド軸
24 ロック部材
24a ロック部材の切り欠き
51 カード挿入口
52 カードリーダ本体
53 IC接点部
54 カ−ドガイド部
55 カ−ド検出センサ
56 ロックレバ−
56a ア−ム部
56b カ−ドロック部
57 ハウジング
58 クランク歯車
58a 偏芯軸
59 ピニオン歯車
60 回転体
61 ロックレバーバネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、カード挿入口と、挿入されたカードをロックするロックレバーとを備え、前記ロックレバーは、ロックレバー本体と、前記ロックレバー本体の前記カード挿入口側に設けられ、前記カードの挿入方向に付勢する弾性体とを有するカードリーダ。
【請求項2】
ハウジングと、カード挿入口と、挿入されたカードをロックするロックレバーとを備え、前記ロックレバーは、ロックレバー本体と、前記ロックレバー本体の前記カード挿入口側に設けられ、前記カードの挿入方向に付勢してカードの抜き取りを抑制する弾性体とを有するカードリーダ。
【請求項3】
挿入されたカードに対して、弾性体による付勢に反する方向に所定の引っ張り力を加えることで、前記カードのロックを解除して前記カードの抜き取りが可能となる請求項1記載のカードリーダ。
【請求項4】
弾性体はねじりバネである請求項1から2のいずれかに記載のカードリーダ。
【請求項5】
弾性体は板バネである請求項1から2のいずれかに記載のカードリーダ。
【請求項6】
弾性体はゴム部材である請求項1から2のいずれかに記載のカードリーダ。
【請求項7】
ハウジングと、カード挿入口と、挿入されたカードの抜き取りを抑制するロックレバーとを備え、前記ロックレバーの先端には、ロックレバー本体と、前記ロックレバー本体の前記カード挿入口側に設けられた回転軸に組み込まれて前記ロックレバーに対して回動可能な板材と前記板材に付勢する弾性体とを有するカードリーダ。
【請求項8】
挿入されたカードに対して、ロック部材に付勢する弾性体に反する方向に所定の引っ張り力を加えることで、ロック部材によるロックを解除して前記カードの抜き取りが可能となる請求項6記載のカードリーダ。
【請求項9】
弾性体は引っ張りバネである請求項6または7記載のカードリーダ。
【請求項10】
ハウジングと、カード挿入口と、挿入されたカードの抜き取りを抑制するロックレバーとを備え、前記ロックレバーは、ロックレバー本体と、前記ロックレバー本体の前記カード挿入口側に設けられたロック部とを有し、挿入されたカードに対して前記カードの取り出し側に力を加えることで前記ロック部が破壊してロックが解除し、前記カードの取り出しが可能となるカードリーダ。
【請求項11】
ロック部は樹脂からなる請求項9記載のカードリーダ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2004−318229(P2004−318229A)
【公開日】平成16年11月11日(2004.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−107619(P2003−107619)
【出願日】平成15年4月11日(2003.4.11)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】