説明

IKK2阻害剤としてのインドールカルボキサミド

本発明は新規なインドールカルボキサミド化合物を対象とする。具体的には、本発明は式(I)で示される化合物を対象とする:ここでR1、R2、R3、R4およびmは明細書に記載されているとおりである。本発明の化合物はIKK2の阻害剤であり、不適切なIKK2(IKKβとしても公知)活性に付随する障害、例えば関節リウマチ、喘息、鼻炎およびCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の治療に用いることができる。従って、本発明はさらに本発明の化合物を含む医薬組成物を対象とする。本発明はさらに、本発明の化合物または本発明の化合物を含む医薬組成物を用いるIKK2活性の阻害方法およびその活性に伴う障害の治療方法も対象とする。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

(I)
[式中:
R1は−YZ基であり;
Yは結合手、C−Cアルキレン、C−Cアルケニレン、またはC−Cアルキニレンであり;
Zは置換されていてもよいアリールまたは置換されていてもよいヘテロアリールであり、
ここで、当該アリールおよびヘテロアリールは、その各々がハロ、−CN、置換されていてもよいC−Cアルキル、置換されていてもよいC−Cハロアルキル、1ないし3個のC−Cアルキル基で置換されていてもよいヘテロアリール、−N(Rb)SORe、−N(Rb)C(O)Ra、−C(O)NRaRb、−C(O)NRfRg、−C(O)H、−SORi、−NRaRb、−SONRaRb、−SONRfRg、−ORc、−SRb、−N(Rb)C(O)NRaRb、−N(Rb)C(O)NRfRgおよび−N(Rb)C(O)ORdからなる群より独立して選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく、当該C−CアルキルおよびC−Cハロアルキルは、その各々が−CN、−NRaRb、−N(Rb)SORe、−C(O)Ra、−C(O)NRaRb、−SORi、−SONRaRb、C−Cシクロアルキル、−ORc、−SRb、フェニル、および1または2個のC−Cアルキル基で置換されていてもよいヘテロシクロアルキルからなる群より独立して選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく;
R2は、構成原子としてS、S=OまたはS(O)2を含有し、残りの構成原子が炭素である、置換されていてもよい4−10員のヘテロシクロアルキルであり、当該4−10員のヘテロシクロアルキルは、各々がOH、C−Cアルキルおよびフェニルからなる群より独立して選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく;あるいは
R2は、式(II):
【化2】

(式中、Aは−CH−CH−またはCH−X−CHより選択される架橋基であり、炭素原子1または2を炭素原子3または4と接続し;XはO、NR5、またはS(O)であり;R5はH、C−CアルキルまたはSONRaRbであり;nは各々独立して0、1または2である)
で示されるビシクロ基であり;
R3およびR4は、各々独立して、Hまたはフルオロであり;
mは0または1であり;
Raは、各々独立して、H;C−Cアルケニル;C−Cアルキル;ハロ、CN、C(O)NH、N(CH)2、SORi、CO(O)Rb、−N(Rb)C(O)Rb、−ORc、−SRc、C−Cシクロアルキル、C−Cハロアルキル、ヘテロシクロアルキル、フェニルおよびヘテロアリールからなる群より独立して選択される1ないし3個の置換基で置換されているC−Cアルキル;フェニル;ハロ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NH、ヘテロアリール、−ORcおよび−NRfRgからなる群より独立して選択される1ないし3個の置換基で置換されているフェニル;ヘテロアリール;ハロ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NH、ヘテロアリール、−ORcおよび−NRfRgからなる群より独立して選択される1ないし3個の置換基で置換されているヘテロアリール;C−Cシクロアルキル;ハロ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NH、ヘテロアリール、−ORcおよび−NRfRgからなる群より独立して選択される1ないし3個の置換基で置換されているC−Cシクロアルキル;ヘテロシクロアルキル;ハロ、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、NH、ヘテロアリール、−ORcおよび−NRfRgからなる群より独立して選択される1ないし3個の置換基で置換されているヘテロシクロアルキルからなる群より独立して選択され;
Rbは、各々独立して、H、C−CアルキルおよびC−Cシクロアルキルからなる群より独立して選択され;
Rcは、各々独立して、H;C−Cアルキル;OH、C−Cシクロアルキル、フェニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールからなる群より独立して選択される1ないし3個の置換基で置換されているC−Cアルキル;C−Cハロアルキル;OH、C−Cシクロアルキル、フェニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールからなる群より独立して選択される1ないし3個の置換基で置換されているC−Cハロアルキル;C−Cシクロアルキル;1ないし3個のC−Cアルキル基で置換されているC−Cシクロアルキル;ヘテロシクロアルキル;1ないし3個のC−Cアルキル基で置換されているヘテロシクロアルキル;アリール;ハロ、C−Cアルキル、C−CハロアルキルおよびOHからなる群より独立して選択される1ないし3個の置換基で置換されているアリール;ヘテロアリール;および、ハロ、C−Cアルキル、C−CハロアルキルおよびOHからなる群より独立して選択される1ないし3個の置換基で置換されているヘテロアリールからなる群より独立して選択され;
Rdは、各々独立して、置換されていてもよいC−Cアルキルであり、ここで当該C−Cアルキルは、C−Cシクロアルキル、置換されていてもよいフェニルおよび置換されていてもよいヘテロアリールからなる群より選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく;ここで、当該フェニルおよびヘテロアリールは、ハロ、C−CアルキルおよびC−Cシクロアルキルからなる群より選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく;
Reは、各々独立して、C−Cアルキル;フェニル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキルおよびNRaRbからなる群より選択される1個の置換基で置換されているC−Cアルキル;フェニル;ハロ、CN、C−Cアルキル、C−CハロアルキルおよびORhからなる群より選択される1ないし3個の置換基で置換されているフェニル;ヘテロアリール;ハロ、CN、C−Cアルキル、C−CハロアルキルおよびORhからなる群より選択される1ないし3個の置換基で置換されているヘテロアリール;C−Cシクロアルキル;ハロ、C−CアルキルおよびC−Cシクロアルキルからなる群より選択される1ないし3個の置換基で置換されているC−Cシクロアルキル;ヘテロシクロアルキル;ハロ、C−CアルキルおよびC−Cシクロアルキルからなる群より選択される1ないし3個の置換基で置換されているヘテロシクロアルキルからなる群より独立して選択され;
RfおよびRgは、各々、その結合する窒素原子と一緒になって4ないし7個の構成原子を有する環を形成し、ここで当該環は構成原子として1個の付加的なヘテロ原子を含有してもよく、該環は飽和環であるか、または不飽和であるが、芳香族環ではなく、該環は1個または2個のC−Cアルキル置換基で置換されていてもよく;
Rhは、各々独立して、H、C−CアルキルおよびC−Cハロアルキルからなる群より選択され;
Riは、各々独立して、C−Cシクロアルキル、OHおよび1個のOHで置換されていてもよいC−Cアルキルからなる群より選択される]
で示される化合物、またはその医薬上許容される塩。
【請求項2】
Yが結合手である請求項1記載の化合物; またはその医薬上許容される塩。
【請求項3】
mが0である請求項1または2記載の化合物;またはその医薬上許容される塩。
【請求項4】
R3およびR4が共にHである請求項1ないし3のいずれか一項に記載の化合物;またはその医薬上許容される塩。
【請求項5】
R2が式(III):
【化3】

(III)
で示される基であり、その各々がOH、C−Cアルキルおよびフェニルからなる群より独立して選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく;ここでpは0、1または2であり、qは1、2または3である、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の化合物;またはその医薬上許容される塩。
【請求項6】
R2が、その各々がOH、C−Cアルキルおよびフェニルからなる群より独立して選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよい、
【化4】

であるか、あるいはR2が
【化5】

で示されるビシクロ基である、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の化合物;またはその医薬上許容される塩。
【請求項7】
R2が
【化6】

である、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の化合物;またはその医薬上許容される塩。
【請求項8】
Zが置換されていてもよいフェニルである、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の化合物;またはその医薬上許容される塩。
【請求項9】
Zがその各々がハロ、−CN、置換されていてもよいC−Cアルキル、置換されていてもよいC−Cハロアルキル、置換されていてもよいヘテロアリール、−N(Rb)SORe、−NRbC(O)Ra、−C(O)NRaRb、−C(O)H,−NRaRbおよび−ORcからなる群より独立して選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり;ここで、該C−CアルキルおよびC−Cハロアルキルは、その各々が−CN、−NRaRbおよび−ORcからなる群より独立して選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく;
Ra、RbおよびRcが、独立して、HおよびC−Cアルキルからなる群より独立して選択され;および
Reが、各々、C−Cアルキルである、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の化合物;またはその医薬上許容される塩。
【請求項10】
Zが置換されていてもよいヘテロアリールである、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の化合物;またはその医薬上許容される塩。
【請求項11】
Zがチエニル、フラニル、チアゾリル、ピラゾリル、イソキサゾリル、ピリジニル、インダゾリル、2,3−ジヒドロベンゾフラニルおよびベンゾチエニルからなる群より選択される置換されていてもよいヘテロアリールである、請求項10記載の化合物;またはその医薬上許容される塩。
【請求項12】
Zが、その各々がハロ、−CN、置換されていてもよいC−Cアルキル、置換されていてもよいC−Cハロアルキル、−NRaRb、−SONRaRb、−SONRfRg、ORc、および1ないし3個のC−Cアルキル基で置換されていてもよいヘテロアリールからなる群より独立して選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく;ここで該C−CアルキルおよびC−Cハロアルキルは、その各々が、−CN、−NRaRb、−SORi、−SONRaRb、C−Cシクロアルキル、−ORc、−SRb、および1個または2個のC−Cアルキル基で置換されていてもよいヘテロシクロアルキルからなる群より独立して選択される1ないし3個の置換基で置換されていてもよく;
Raが、各々独立して、C−Cアルキルおよび1ないし3個の−ORc基で置換されているC−Cアルキルからなる群より選択され;
RbおよびRcが、各々独立して、HおよびC−Cアルキルからなる群より選択され;
RfおよびRgが、各々、その結合する窒素原子と一緒になって4ないし7個の構成原子を有する環を形成し、ここで当該環は構成原子として1個の付加的なヘテロ原子を含有してもよく、該環は飽和環であるか、または不飽和であるが、芳香族環ではなく、該環は1個または2個のC−Cアルキル置換基で置換されていてもよく;
Riは、各々独立して、C−Cシクロアルキル、および1個のOHで置換されていてもよいC−Cアルキルからなる群より選択される、請求項10または11記載の化合物;またはその医薬上許容される塩。
【請求項13】
請求項1−12のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩、および1種または複数の医薬上許容される賦形剤を含む、医薬組成物。
【請求項14】
不適切なIKK2活性により媒介される障害の治療法であって、有効量の請求項1−12のいずれかに記載の化合物またはその医薬上許容される塩を、その必要とする患者に投与することを含む、方法。
【請求項15】
不適切なIKK2活性により媒介される障害が関節リウマチ、喘息、鼻炎または慢性閉塞性肺疾患である、請求項14記載の方法。

【公表番号】特表2010−522238(P2010−522238A)
【公表日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−501094(P2010−501094)
【出願日】平成20年3月20日(2008.3.20)
【国際出願番号】PCT/US2008/057583
【国際公開番号】WO2008/118724
【国際公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【出願人】(591002957)グラクソスミスクライン・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー (341)
【氏名又は名称原語表記】GlaxoSmithKline LLC
【Fターム(参考)】