説明

IPベースの電話呼を発信・転送する方法およびシステム

【課題】 IPベースの音声通信と従来のPOTS音声通信との間で変換する低コストゲートウェイを提供する。
【解決手段】 この方法は、IPベースのネットワークを介してIPベースの電話呼を通信するように構成されたIPベースの装置と、およびIPベースのネットワークを介してIPベースの装置と通信し、POTS電話回線と通信するコンピュータとを提供する。この方法は、コンピュータでPOTS電話着呼を受信したことに応答して、IPベースのネットワークを介してPOTS電話着呼をIPベースの装置に選択的に転送し、コンピュータでIPベースの電話呼を受信し、IPベースの電話呼をPOTS電話発呼に変換し、IPベースの装置からのIPベースの電話呼の開始に応答して、POTS電話回線を通してPOTS電話発呼をルーティングする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包括的にインターネットプロトコルベース(IPベース)のネットワークを介しての音声通信に関する。
特に、本発明は、IPベースのネットワークを介して普通の従来の電話システム(POTS)呼およびIPベースの電話呼を発受信することに関する。
【背景技術】
【0002】
VoIP(Voice over Internet Protocol)技術は、従来の電話システムに対して音声通信する代替の潜在的に安上がりの手段を提供する。
POTS(アナログ伝送)または公衆交換電話網(PSTN)(デジタル伝送)を利用する従来の電話システムでは、電話呼中のハードワイヤまたは光ファイバの切り換えを含むエンドツーエンド接続が必要とされる。
これとは対照的に、VoIP技術では、公衆インターネット等、IPベースのデータネットワークを介して音声パケットを伝送することができる。
IPベースのネットワークでは、パケットが宛先で組み立てられる前に複数のパスをとることが可能である。
【0003】
公衆インターネットを介してのデータ伝送のコストは通常、固定の月額料金であり、伝送されるデータ量に依存しない。
さらに、公衆インターネットは広域な地理的広がりを持つ。
VoIP通信システム開発の当初の動機は、長距離電話をかける代替の安上がりな手段を提供することであった。
しかし、VoIPは今では、単一ネットワークでのデータおよび音声伝送を統合することによって汎用通信網として開発されている。
【0004】
従来のVoIPシステムは、公衆インターネット等IPベースのネットワークを介して音声パケットを伝送するとともに、従来のPSTN伝送とVoIP伝送との間の変換を行う、IPベースのネットワークを介して互いに通信する一対のVoIPゲートウェイを含むことができる。
このようなVoIPゲートウェイは通常、冷蔵庫サイズのラックの電子機器であり、非常に高価である。
より単純な従来のVoIPシステムは、IPベースのローカルエリアネットワーク(LAN)、私設インターネット、または公衆インターネットと通信する1組のコンピュータ上の専用のハードウェアまたはソフトウェアを含む場合がある。
このようなより単純の従来のVoIPシステムは、呼の転送、音声メッセージング、ならびにPOTSおよびPSTN等、従来の電話網に対して呼を発受信する能力を提供しない場合がある。
【0005】
しかし、従来のVoIPシステムは、ユーザが、LAN上のワークステーションで受信したPOTS電話呼を、ワークステーションから離れた場所にあるLAN上のIPベースの装置に選択的かつ自動的に転送することができる方法およびシステムを提供しないように見える。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
逆に、ワークステーションから離れたLAN上のIPベースの装置を有するユーザが、IPベースの装置からワークステーションを通り、POTS回線に出てサイト外の宛先電話番号にIPベースで電話をかけることができる方法およびシステムが望ましい。
このような方法およびシステムは、IPベースの音声通信と従来のPOTS音声通信との間で変換する「低コストゲートウェイ」を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、IPベースの電話呼を発信・転送する方法およびシステムを含む。
この方法は、IPベースのネットワークを介してIPベースの電話呼を通信するように構成されたIPベースの装置を提供すること、およびIPベースのネットワークを介してIPベースの装置と通信するように動作可能であり、POTS電話回線と通信するコンピュータを提供すること、を含むことができる。
この方法は、コンピュータでPOTS電話着呼を受信したことに応答して、IPベースのネットワークを介してPOTS電話着呼をIPベースの装置に選択的に転送すること、コンピュータでIPベースの電話呼を受信すること、IPベースの電話呼をPOTS電話発呼に変換すること、およびIPベースの装置からのIPベースの電話呼の開始に応答して、POTS電話回線を通してPOTS電話発呼をルーティングすることも含むことができる。
【0008】
本発明のさらなる特徴および利点は、例として本発明の特徴をともに示す添付図面と併せて行われる詳細な説明から明らかになろう。
【0009】
以下の図面は、本発明を実行する例示的な実施形態を示す。
同様の参照番号は異なる図面または図面の実施形態における同様の部分を指す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明は、IPベースの電話呼を発信・転送する方法を含む。
本発明は、本発明の方法を組み込むシステムおよびコンピュータ媒体も含む。
これより、図面に示される例示的な実施形態を参照し、これを説明するために特定の言葉が本明細書において使用される。
しかし、それによって本発明の範囲の制限が意図されないことを理解されたい。
本開示を入手した関連分野における熟練者が思い付く、本明細書に示される本発明の代替およびさらなる変更、ならびに本明細書に示す本発明の原理のさらなる適用は、本発明の範囲内にあるものと考えられる。
【0011】
図1は、本発明によるIPベースのLANに接続されたIPベースの装置でPOTS電話呼を受信する方法100のフローチャートである。
方法100は、POTS電話着呼を受信すること(102)、およびIPベースの通信を使用してIPベースのLANを介してPOTS電話着呼をIPベースの装置に選択的に転送すること(104)を含むことができる。
方法100と整合性のあるIPベースの通信は、VoIP通信、H.323に準拠する通信、SIP(Session Initiation Protocol)、MGCP(Media Gateway Control Protocol)、SGCP(Simple Gateway Control Protocol)、IPDC(Internet Protocol Device Control)、RTP(Realtime Transport Protocol)等のIPベースのプロトコル、パケット化された「.wav」ファイル、または他の任意のIPベースの音声パケット通信を含むことができる。
このような通信規格およびプロトコルは当業者の知るところであるため、本明細書ではこれ以上詳細に説明しない。
【0012】
選択的に転送すること(104)は、予め選択された回数のベル分、POTS電話着呼への応答を待つことをさらに含むことができる。
この特徴は、本発明により電話呼を転送する前に、電話受話器、または電話呼を受信し応答するように構成されたコンピュータでPOTS呼に応答する時間をユーザに与える。
選択的に転送すること(104)は、予め選択された回数のベルの後でもPOTS電話着呼に応答がないままである場合、IPベースのLANを介してPOTS電話着呼を、IPベースの装置に対応する予め選択されたIPアドレスにIPベースの電話呼としてルーティングすることをさらに含むこともできる。
【0013】
別の実施形態では、選択的に転送すること(104)は、POTS電話着呼を、IPベースの装置に対応する予め選択されたIPアドレスに転送するか、あるいは転送することによって呼を完了しようとせずに単にメッセージを録音する音声メニューを発信者に提供することをさらに含むこともできる。
選択的に転送すること(104)のこの実施形態は、POTS電話着呼の処理における柔軟性を発信者に与える。
さらに別の実施形態では、選択的に転送すること(104)は、POTS電話着呼を予め選択されたIPアドレスに選択的に転送すること、または発信者の識別情報(発信者ID)に基づいてメッセージを録音するという音声プロンプトを発信者に提供することをさらに含むことができる。
選択的に転送すること(104)のこの実施形態では、受信者が、発信者が誰であるか(発信者ID)に基づいてPOTS着呼の処理の仕方を予め選択することができる。
【0014】
選択的に転送すること(104)は、第2の予め選択された回数のベルの後でもIPベースの装置がIPベースの電話呼に応答しない場合、メッセージを録音するという音声プロンプトを発信者に提供することをさらに含むことができる。
この特徴は、呼の意図される受信者が、呼をIPベースの装置に転送した後であっても応答できない場合にメッセージを録音する能力を提供する。
第2の予め選択された回数のベルは、第1の予め選択された回数のベルと同じであってもなくてもよい。
このメッセージ録音能力により、発信者は選択的に、メッセージを録音するか、かけ直して貰いたい番号を提供するか、または発信者の制御下でメッセージを残すことなく電話を切ることができる。
プロンプトは、POTS電話着呼を転送するコンピュータによって、またはPOTS電話呼が転送されるIPベースの装置によって提供することができる。
プロンプトを提供しメッセージまたはかけ直して貰いたい番号を録音する機構は、当業者の知るところであるため、本明細書にはこれ以上詳しく述べない。
【0015】
図2は、本発明によるLAN上のIPベースの装置からの電話呼をPOTS回線に発信する方法200のフローチャートである。
方法200は、LANと通信するIPベースの装置からIPベースの電話呼を開始すること(202)、LAN上のコンピュータでIPベースの電話呼を受信すること(204)、IPベースの電話呼をPOTS電話呼に変換すること(206)、およびPOTS回線を介してPOTS電話呼をルーティングすること(208)を含むことができる。
IPベースの電話呼を開始すること(202)は、VoIP電話呼を開始することを含むことができる。
IPベースの電話呼を開始すること(202)は、宛先電話番号を入力すること、電話帳から番号を選択すること、またはデータベースにコンタクトすることを含むことができる。
LAN上のコンピュータでIPベースの電話呼を受信すること(204)は、LANおよびPOTS回線に接続されたコンピュータでIPベースの電話呼を受信することを含むことができる。
【0016】
POTS電話呼をルーティングすること(208)は、地域通信事業者(LEC)を通り、PSTNを通り、別のLECを通り、そして最後に宛先電話にPOTS電話呼をルーティングすることを含むことができる。
代替として、POTS電話呼はLAN上の別のIPアドレスにルーティングしてもよい。
その他のIPアドレスは、LANと通信するIPソフトフォンまたはIP電話と関連したものであることができる。
POTS電話呼は、LANを介してゲートウェイを通り、別のIPベースのネットワークを通り、IPソフトフォンまたはIP電話に関連するIPアドレスにルーティングすることもできる。
【0017】
図3は、本発明によるIPベースのネットワークを介してIPベースの電話呼を発受信する方法300のフローチャートである。
方法300は、IPベースのネットワークを介してIPベースの電話呼を通信するように構成されたIPベースの装置を提供すること(302)、およびIPベースのネットワークを介してIPベースの装置と通信を行うように動作可能であり、POTS電話回線と通信するコンピュータを提供すること(304)を含むことができる。
方法300は、コンピュータでPOTS電話着呼を受信したことに応答して、IPベースのネットワークを介して、POTS電話着呼をIPベースの装置に選択的に転送すること(306)をさらに含むことができる。
方法300は、コンピュータでIPベースの電話呼を受信すること(308)、IPベースの電話呼をPOTS電話発呼に変換すること、およびIPベースの装置からのIPベースの電話呼が開始されたことに応答して、POTS電話回線を通してPOTS電話発呼をルーティングすることをさらに含むことができる。
方法300と整合性のあるIPベースの通信は、VoIP通信、H.323に準拠する通信、SIP、MGCP、SGCP、IPDC、RTP等のIPベースのプロトコル、パケット化された「.wav」ファイル、または他の任意のIPベースの音声パケット通信を含むことができる。
【0018】
選択的に転送すること(306)は、予め選択された回数のベル分、POTS電話着呼への応答を待つことをさらに含むことができる。
この特徴は、本発明により電話呼を転送する前に、電話受話器、または電話呼を受信し応答するように構成されたコンピュータでPOTS着呼に応答する時間がユーザに与える。
選択的に転送すること(306)は、予め選択された回数のリングの後でもPOTS電話着呼に応答がないままである場合、IPベースの電話呼としてIPベースのネットワークを介して、POTS電話着呼を、IPベースの装置に対応する予め選択されたIPアドレスにルーティングすることをさらに含むことができる。
【0019】
別の実施形態では、選択的に転送すること(306)は、IPベースの装置に対応する予め選択されたIPアドレスにPOTS電話着呼を転送する、あるいは転送することによって呼を完了しようとすることなく、単純に意図される受信者のためににメッセージを録音するという音声メニューを発信者に提供することをさらに含むことができる。
この特徴は、POTS電話着呼の処理における柔軟性を発信者に与える。
【0020】
さらに別の実施形態では、選択的に転送すること(306)は、POTS着呼を予め選択されたIPアドレスを転送すること、あるいは発信者の識別情報(発信者ID)に基づいてメッセージを録音するという音声プロンプトを発信者に提供することをさらに含むことができる。
この特徴により、受信者は、発信者IDを使用して発信者が誰であるかに基づいて、POTS着呼の処理の仕方を予め選択することができる。
【0021】
さらに別の実施形態では、選択的に転送すること(306)は、第2の予め選択された回数のベルの後でもIPベースの装置がIPベースの電話呼に応答しない場合、メッセージを録音するという音声プロンプトを提供すること、および発信者が望む場合はメッセージを録音することをさらに含むことができる。
この特徴は、呼の意図される受信者が、呼をIPベースの装置に転送した後であっても応答できない場合にメッセージを録音する能力を提供する。
上に述べたように、第2の予め選択された回数のベルは、第1の予め選択された回数のベルと同じであってもなくてもよい。
IPベースの電話呼を開始することは、宛先電話番号を入力すること、または電話帳から番号を選択すること、あるいはデータベースにコンタクトすることを含むことができる。
【0022】
POTS電話発呼をルーティングすることは、LECを通り、PSTNを通り、別のLECを通り、そして最後に宛先電話にルーティングすることを含むことができる。
代替として、POTS電話呼は、LAN上の別のIPアドレスにルーティングすることができる。
その他のIPアドレスは、LANと通信するIPソフトフォンまたはIP電話と関連したものであることができる。
POTS電話呼は、LANを介してゲートウェイを通り、別のIPベースのネットワークを通り、IPソフトフォンまたはIP電話に関連するIPアドレスにルーティングすることもできる。
【0023】
図4は、本発明によりIPベースのネットワークを介してIPベースの電話呼を発受信するシステム400のブロック図である。
システム400は、IPベースのネットワーク404を介してIPベースで通信するように構成されたIPベースの装置402と、POTS回線408と通信するように構成されるとともに、IPベースのネットワーク404を介してIPベースの装置402とIPベースで通信するように構成されたコンピュータ406とを備えることができる。
システム400は、コンピュータ406およびPOTS回線408を使用してIPベースの電話呼を送受信するようにさらに構成されたIPベースの装置402をさらに備えることができる。
システム400は、コンピュータ406およびPOTS回線408と通信してPOTS着呼に応答する電話機410をさらに備えることができる。
【0024】
POTS回線408はPOTS412に接続することができ、そしてPOTS412は、地域通信事業者(LEC)およびPSTN等、明確にするために図示しない他の電話システムおよびネットワークに接続することができる。
システム400と整合性のあるIPベースの通信は、VoIP通信、H.323に準拠する通信、SIP、MGCP、SGCP、IPDC、RTP等のIPベースのプロトコル、パケット化された「.wav」ファイル、または他の任意のIPベースの音声パケット通信を含むことができる。
【0025】
システム400は、第1の予め選択された回数のベルの後でもPOTS電話着呼への応答がないままである場合、POTS着呼を、予め選択されたIPアドレスを有するIPベースの装置402に転送するように構成することが可能である。
これにより、POTS着呼に応答する時間枠(第1の予め選択された回数のベルに等しい)がユーザに与えられる。
第1の予め選択された回数のリングの後でもPOTS着呼への応答がないままである場合、POTS着呼を、IPベースのネットワーク404上の予め選択されたアドレスのIPベースの装置402に転送することができる。
システム400は、第2の予め選択された回数のベルの後でもIPベースの装置402がIPベースの電話呼に応答しない場合、メッセージを録音するというプロンプトを提供し、発信者が望む場合はメッセージを録音するようにさらに構成することが可能である。
したがって、本発明の一実施形態によれば、発信者は、呼の意図される受信者のためにメッセージを録音するという選択肢を有する。
呼転送特徴および音声メッセージング特徴の機械化は、当業者の知るところであるため、本明細書ではこれ以上詳しく説明しない。
【0026】
IPベースの装置402は、図4に示すようなラップトップコンピュータまたは個人情報端末(PDA)402Aであることができる。
IPベースの装置402は、IPベースの電話、ソフトウェアを使用してIPベースの電話として機能するように構成されたコンピュータ、IPベースのネットワークに接続されるように構成され、音声パケットを送受信することが可能であり、またユーザから音声を送受信することが可能な他の任意のIPベースの装置であってもよい。
【0027】
IPベースのネットワーク404は、LAN、広域ネットワーク、私設インターネット、公衆インターネット、または本発明に整合性のある他の任意のIPベースのネットワークであることができる。
さらに、IPベースのネットワーク404は、IPベースのワイヤレスネットワーク、限定ではなく例としては、IEEE802.11に準拠するネットワーク、Bluetooth(登録商標)に準拠するネットワーク、または本発明と整合性のある他の任意のIPベースのワイヤレスネットワークであることができる。
【0028】
図5は、本発明による1つまたは複数の方法100、200、300を実施するように構成されたコンピュータプログラム502を格納するコンピュータ可読媒体500のブロック図である。
コンピュータ可読媒体500は、コンピュータプログラム502の格納に適した任意の記憶媒体、たとえば、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD−ROM)、デジタル多用途ディスク読み出し専用メモリ(DVD−ROM)、Zip(登録商標)ディスク、メモリースティック(登録商標)、SDカード(登録商標)、フロッピー(登録商標)ディスク、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラム可能ROM(PROM)、電子的に消去可能なPROM(EEPROM)、不揮発性の、電気的にブロック単位で消去可能プログラム可能な読み出し専用メモリ(フラッシュ)、またはコンピュータプログラム502の格納に適した任意の媒体であることができる。
コンピュータプログラム502を格納するフラッシュメモリは多くの形態、たとえば、メモリースティック(登録商標)またはSDメモリカード(登録商標)の形態をとることができるが、これらに限定されない。
コンピュータ可読媒体500は、ネットワークを介してソフトウェアをダウンロードするように構成された、サーバ上の大容量記憶装置であってもよい。
コンピュータプログラム502は、IPベースの装置402のオペレーティングシステムに埋め込まれるファームウェア、ダウンロード可能なアプレットもしくはプラグインおよび構成可能なコンピュータプログラム、またはIPベースの装置402上で実行されるデバイスドライバであってもよい。
特定種類のコンピュータ可読媒体500およびコンピュータプログラム502の形態は、本発明にとって重要なことではない。
【0029】
上記参照した構成は本発明の原理を適用を示すためのものであることを理解されたい。
本発明の精神および範囲から逸脱することなく、多くの変更および代替の構成を考案することが可能である。
本発明を図面で示し本発明の例示的な実施形態と併せて上述してきたが、特許請求の範囲に記載の本発明の原理および概念から逸脱することなく、多くの変更を実施しうることが当業者には明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明によるIPベースのLANに接続されたインターネットプロトコル(IP)ベースの装置でPOTS電話呼を受信する方法のフローチャートである。
【図2】本発明によるLAN上のインターネットプロトコル(IP)ベースの装置からの電話呼をPOTS回線に発信する方法のフローチャートである。
【図3】本発明によるIPベースのネットワークを介してIPベースの電話呼を発受信する方法のフローチャートである。
【図4】本発明によるIPベースのネットワークを介してIPベースの電話呼を発受信するシステムのブロック図である。
【図5】本発明による方法を実施するように構成されたコンピュータプログラムを格納するコンピュータ媒体のブロック図である。
【符号の説明】
【0031】
402・・・IPベースの装置:ラップトップ、
402A・・・IPベースの装置:PDA、
404・・・IPベースのネットワーク、
406・・・コンピュータ、
410・・・電話機、
500・・・コンピュータ媒体、
502・・・コンピュータプログラム、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
IPベースのローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されたインターネットプロトコル(IP)ベースの装置(402、402A)で普通の従来の電話システム(POTS)からの電話呼を受信する方法(100)であって、
前記POTS電話着呼を受信すること(102)と、
IPベースの通信を使用して、前記IPベースのLANを介して前記POTS電話着呼を前記IPベースの装置(402、402A)に選択的に転送すること(104)と
を含むIPベースの装置で普通の従来の電話システム(POTS)電話を受信する方法。
【請求項2】
ローカルエリアネットワーク(LAN)でのインターネットプロトコル(IP)ベースの装置(402、402A)から普通の従来の電話システム(POTS)回線(408)に電話呼を発信する方法(200)であって、
LANと通信するIPベースの装置(402、402A)からIPベースの電話呼を開始すること(202)と、
前記LAN上のコンピュータ(406)で前記IPベースの電話呼を受信すること(204)と、
前記IPベースの電話呼をPOTS電話呼に変換すること(206)と、
POTS回線(408)を介して前記POTS電話呼をルーティングすること(208)と
を含むインターネットプロトコル(IP)ベースの装置から普通の従来の電話システム(POTS)回線に電話呼を発信する方法。
【請求項3】
IPベースのネットワーク(404)を介してIPベースの電話呼を発受信する方法(300)であって、
IPベースのネットワーク(404)を介してIPベースの電話呼を通信するように構成されたIPベースの装置(402、402A)を提供すること(302)と、
前記IPベースのネットワーク(404)を介して前記IPベースの装置(402、402A)と通信するように動作可能であり、普通の従来の電話システム(POTS)電話回線(408)と通信するコンピュータ(406)を提供すること(304)と、
前記コンピュータ(406)においてPOTS電話着呼を受信したことに応答して、前記IPベースのネットワーク(404)を介して前記POTS電話着呼を前記IPベースの装置(402、402A)に選択的に転送すること(306)と、
前記IPベースの装置(402、402A)からのIPベースの電話呼の開始に応答して、前記コンピュータ(406)において前記IPベースの電話呼を受信すること(308)、前記IPベースの電話呼をPOTS電話発呼に変換すること、および前記POTS電話回線(408)を通して前記POTS電話発呼をルーティングすることと
を含むIPベースの電話呼を発受信する方法。
【請求項4】
IPベースのネットワークを介してIPベースの電話を発受信する方法(300)であって、
前記IPベースのネットワーク(404)を介してIPベースの電話呼を通信することは、
VoIP(Voice over Internet Protocol)通信、H.323に準拠する通信、SIP(Session Initiation Protocol)、
MGCP(Media Gateway Control Protocol)、SGCP(Simple Gateway Control Protocol)、
IPDC(Internet Protocol Device Control)、RTP(Realtime Transport Protocol)、または
パケット化された「.wav」ファイル
のうちの少なくとも1つを含む
請求項3記載のIPベースの電話を発受信する方法。
【請求項5】
IPベースのネットワークを介してIPベースの電話を発受信する方法(300)であって、
前記選択的に転送すること(306)は、
予め選択された回数のベル分、前記POTS電話着呼への応答を待つことと、
前記予め選択された回数のベルの後でも前記POTS電話着呼への応答がないままである場合、前記IPベースのネットワーク(404)を介して前記POTS電話着呼を、前記IPベースの装置(402、402A)に対応する予め選択されたIPアドレスにIPベースの電話呼としてルーティングすることと
を含む
請求項3記載のIPベースの電話を発受信する方法。
【請求項6】
IPベースのネットワークを介してIPベースの電話を発受信する方法(300)であって、
前記IPベースの装置(402、402A)が、第2の予め選択された回数のベルの後でも前記IPベースの電話呼に応答しない場合、
メッセージを録音するというプロンプトを提供することと、
発信者が望む場合は前記メッセージを録音することと
をさらに含む
請求項5記載のIPベースの電話を発受信する方法。
【請求項7】
IPベースのネットワークを介してIPベースの電話を発受信する方法(300)であって、
前記選択的に転送すること(306)は、
前記POTS電話着呼を、前記IPベースの装置(402、402A)に対応する予め選択されたIPアドレスに転送するか、あるいはメッセージを録音するという選択肢を有する音声メニューを発信者に提供すること
を含む
請求項3記載のIPベースの電話を発受信する方法。
【請求項8】
IPベースのネットワーク(404)を介してIPベースの電話呼を発受信するシステム(400)であって、
IPベースのネットワーク(404)を介してIPベースの通信を行うように構成されたIPベースの装置(402、402A)と、
普通の従来の電話システム(POTS)回線(408)と通信するように構成されるとともに、前記IPベースのネットワーク(404)を介して前記IPベースの装置(402、402A)とIPベースの通信を行うように構成されたコンピュータ(406)と
を備え、
前記IPベースの装置(402、402A)は、
前記コンピュータ(406)および前記POTS回線(408)を使用してIPベースの電話呼を送受信するよう
にさらに構成される
IPベースの電話呼を発受信するシステム。
【請求項9】
IPベースのネットワーク(404)を介してIPベースの電話呼を発受信するシステム(400)であって、
前記コンピュータ(406)は、
予め選択された回数のベル分、ユーザがPOTS着呼に応答するのを待ち、
前記予め選択された回数のベルの後でも前記POTS着呼に応答がないままである場合、前記IPベースのネットワーク(404)を介して、予め選択されたIPアドレスを有する前記IPベースの装置(402、402A)に前記POTS着呼を選択的に転送するよう
にさらに構成される
請求項8記載のIPベースの電話呼を発受信するシステム。
【請求項10】
IPベースのネットワークを介してIPベースの電話呼を発受信する方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令(502)を有するコンピュータ可読媒体(500)であって、前記方法は、
IPベースのネットワーク(404)を介してIPベースの電話呼を通信するように構成されたIPベースの装置(402、402A)を提供すること(302)と、
前記IPベースのネットワーク(404)を介して前記IPベースの装置(402、402A)と通信するように動作可能であり、普通の従来の電話システム(POTS)電話回線(408)に接続された電話機(410)と通信するコンピュータ(406)を提供すること(304)と、
前記コンピュータ(406)においてPOTS電話着呼を受信したことに応答して、前記IPベースのネットワーク(404)を介して前記POTS電話着呼を前記IPベースの装置(402、402A)に選択的に転送すること(306)と、
前記IPベースの装置(402、402A)からのIPベースの電話呼の開始に応答して、前記コンピュータ(406)において前記IPベースの電話呼を受信すること(308)、前記IPベースの電話呼をPOTS電話発呼に変換すること、および前記POTS電話回線(408)を通して前記POTS電話発呼をルーティングすることと
を含む
コンピュータ可読媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2004−260802(P2004−260802A)
【公開日】平成16年9月16日(2004.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−3621(P2004−3621)
【出願日】平成16年1月9日(2004.1.9)
【出願人】(503003854)ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. (1,145)
【Fターム(参考)】