説明

LED発光装置

【課題】 色再現性のよい白色光を出すLED発光装置を提供する。
【解決手段】 本LED発光装置は、青色光を放射する青色LEDチップ100と、青色LEDチップ100の近傍に配置された赤色光を放射する赤色LEDチップ110と、青色LEDチップ100および赤色LEDチップ110の発光部を覆う黄色蛍光体含有部材120とを備え、これにより色再現性のよい白色光を出す。黄色蛍光体含有部材120の上部には各色を混色するための混色手段として光拡散部材180を設けることができる。白色光の色バランスが損なわれないようにするため、青色LEDチップ100および赤色LEDチップ110の入力電流の調整を行う電流調整回路を備えることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は発光ダイオード(LED)を備えたLED発光装置に係り、特に白色光を出すLED発光装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
LEDは蛍光ランプのように水銀を使用しておらず、しかも小型で低電力駆動が可能であり、近年ではその発光効率の向上が目覚ましい。最近では30lm/Wの製品も市場に出ており、将来は100lm/W以上になるとも言われ、2010年には蛍光ランプの発光効率を超えるような勢いである。照明用途として用いられる白色光を出す白色LEDデバイスは、従来LEDモジュールの形状も砲弾型であったが徐々に面実装タイプが増えている。照明用途としてもLEDモジュールが小型化することでデザインの自由度が向上し、その利用が幅広く期待されている。照明用途などに用いられる白色光は、青色LEDチップが開発された事により、RGBの各LEDから放射される光を混合して使う方法、青色LEDと黄色蛍光体を用いる方法、あるいは近紫外LEDと三波長蛍光体を用いる方法などによって得ることが可能となった。その中でも、現在は青色LEDチップの青色光と黄色蛍光体を用いた白色LEDデバイスが多く存在する。この種の白色LEDデバイスは例えば特許文献1に記載されている。
【特許文献1】特開2004−10786号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
白色LEDデバイスで現在多く存在するタイプは、例えば図3に示すようなスペクトル形状を持つ。図3において、横軸は波長(nm)、縦軸は相対強度を示す。これは青色LEDチップの青色光と黄色蛍光体を用いて青色と黄色の混色による白色光を作るタイプのLEDである。このタイプの白色LEDデバイスの分光分布は、一般的に450nm付近をピークとする青色と、550nm付近をピークとする黄色とを含み、これらの混色によって白色を出している。ところで、照明は様々な場面で活躍しており、例えば美術館では色の再現性を高める為に高演色性のランプが使用されている事が多い。しかし、従来の白色LEDデバイスは、青色LEDチップからの青色光と黄色蛍光体とにより作られた白色光を出すもので、赤色の色再現性が悪く、全体に黄色味を帯びてしまうため、美術館のような用途には適さない。また、従来の白色LEDデバイスは、食卓でも同様に、赤色の食料が黄色味を帯びているよう見えることになり、この種の用途には適さない。
【0004】
従って本発明の目的は、上述した課題を解決し、色再現性のよい白色光を出すLED発光装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的は、青色光を放射する青色LEDチップと前記青色LEDチップの発光部を覆う黄色蛍光体含有部材とを備えたLED発光装置であって、前記青色LEDチップの近傍に赤色光を放射する赤色LEDチップを備えたLED発光装置により、達成される。ここで、前記黄色蛍光体含有部材はさらに前記赤色LEDチップの発光部を覆うことができる。また、前記黄色蛍光体含有部材の上部に前記各色を混色するための混色手段を備えることができる。
【0006】
また、本発明のLED発光装置は、青色光を放射する青色LEDチップと前記青色LEDチップの発光部を覆う黄色蛍光体含有部材とを備えた白色LEDデバイスと、前記白色LEDデバイスの近傍に赤色光を放射する赤色LEDデバイスを備えたものである。ここで、前記白色LEDデバイスは複数個設けることができ、この場合、前記赤色LEDデバイスは1個から前記白色LEDデバイスの個数までの範囲内で設けることができる。また、前記白色LEDデバイスおよび赤色LEDデバイスの上部に前記各色を混色するための混色手段を備えることができる。
【0007】
前記混色手段は光拡散部材または光学レンズとすることができる。また、前記青色LEDチップおよび赤色LEDチップの入力電流の調整を行う電流調整回路を備えることができる。
本発明のLED照明装置は、前記LED発光装置と、前記LED発光装置を収める筐体と、前記筐体内部を介して前記LED発光装置に接続された口金とを備えて構成される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、色再現性のよい白色光を出すLED発光装置を得ることができる。本発明では、青色LEDチップの青色光と黄色蛍光体とによって白色光を出すLED発光装置について、赤色LEDを配置する事によって、今まで青白く黄色味がかっていた白色光の色再現性を改善する事ができる。また、青色LEDチップと赤色LEDチップの入力電流を点灯回路(電流調整回路)においてそれぞれ別々に設定し、それを回路側で制御する事により、点灯開始時から寿命末期時まで光色が変化する事がないLED発光装置を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明に係るLED発光装置の実施例について説明するが、その前に本発明に係るLED発光装置の発光スペクトルについて述べる。
【0010】
図4は、本発明に係るLED発光装置の発光スペクトルの一例を示す図である。図4において、横軸は波長(nm)、縦軸は相対強度を示す。このような発光スペクトルは、青色LEDチップの青色光と黄色蛍光体による黄色光との混色により白色光を出す白色LEDデバイスのLEDパッケージ内に赤色LEDチップを配置したLED発光装置、若しくは、青色LEDチップの青色光と黄色蛍光体による黄色光との混色により白色光を出す白色LEDデバイスを備えたLED発光装置において、この白色LEDデバイス以外に少なくとも一つの赤色LEDデバイスを配置したLED発光装置により得られる。本発明に係るLED発光装置では、青色LEDチップと黄色蛍光体以外に赤色LEDチップを用いる事により、赤色光を増やす事ができるので、色再現性の良いLED発光装置を得ることができる。
【0011】
図4の発光スペクトルでは、450nm付近のピークと550nm付近のピーク以外に600nmより長波長側にもピークが現れる。この長波長側のピークは赤色LEDチップ若しくは、赤色LEDデバイスによるものであり、青色LEDチップの青色光と黄色蛍光体による黄色光との混色により白色光を出す白色LEDデバイスでは足りなかった600nm〜700nm間の発光スペクトル強度を高めることができる。この結果、青色LEDチップの青色光と黄色蛍光体による黄色光との混色により白色光を出すタイプの白色LEDデバイスに比較して、青色LEDチップの青色光と黄色蛍光体による黄色光との混色により白色光を出す白色LEDデバイスのLEDパッケージ内に赤色LEDチップを配置した本発明のLEDデバイスの方が演色性を向上させることができる。一般的な青色LEDチップの青色光と黄色蛍光体による黄色光との混色により白色光を出す白色LEDデバイスの平均演色評価数が70前後であるのに対して、前記白色LEDデバイスに赤色LEDを配置した本発明によるものは平均演色評価数が80を超えるため、演色性が良い。
【0012】
(実施例1)
図1は、本発明に係るLED発光装置の実施例1を示す概略断面図である。本実施例は表面実装型のLED発光装置であり、100は青色LEDチップ、110は赤色LEDチップ、120は黄色蛍光体を含有したモールド樹脂(黄色蛍光体含有部材)、130はサブマウント基板、140は第1電気接続部、150はリフレクター、160はボンディングワイヤー、170は第2電気接続部、180は混色手段としての光拡散部材(光拡散シート)である。図示のように、基板130上には青色LEDチップ100および赤色LEDチップ110が配置される。青色LEDチップ100および赤色LEDチップ110と基板130間には第2電気接続部170が配置され、基板130を通って反対面に導出される。2つの第1電気接続部140はそれぞれ基板130の上面から反対面に導出される。青色LEDチップ100および赤色LEDチップ110は別個のボンディングワイヤー160でそれぞれ第1電気接続部140に接続される。基板130上の青色LEDチップ100および赤色LEDチップ110を囲むように光を反射するリフレクターが設けられ、その内側に黄色蛍光体含有部材120が充填される。黄色蛍光体含有部材120の上部には混色手段としての光拡散部材(光拡散シート)180が配置される。ここで、「上部」とは、両者接触している場合および接触していない場合の両方を含むものである。以下同様である。
【0013】
本実施例では、第1電気接続部140と第2電気接続部170に電圧が印加されることによりボンディングワイヤー160を介して電流が流れ青色LEDチップ100と赤色LEDチップ110が発光する。このとき青色LED100から発光する青色光と、その青色光によって反応する黄色蛍光体含有部材120による黄色光による混色で白色光が得られる。また赤色LEDチップ110を配置しているため赤色光も放射される。青色LEDチップ100から出る青色と黄色蛍光体含有部材120から出る黄色の混色による白色光に、赤色LEDチップ110による赤色光が加わる。これにより平均演色評価数が向上された白色光ができ、図4で示すような発光スペクトルが得られる。青色LEDチップの青色光と黄色蛍光体による黄色光との混色により白色光を出す白色LEDデバイスに赤色LEDチップを配置したLED発光装置またはそれを用いた照明装置では、混色手段180として光拡散部材(光拡散シート)や光学レンズといった媒体を透過させることで、青色と黄色と赤色をより良く混色させることができる。
【0014】
(実施例2)
図2は、本発明に係るLED発光装置の実施例2を示す概略断面図である。本実施例は、砲弾型のLED発光装置であり、100は青色LEDチップ、110は赤色LEDチップ、120は黄色蛍光体を含有したモールド樹脂(黄色蛍光体含有部材)、160はボンディングワイヤー、200は第1リードフレーム、210は第2リードフレーム、220はモールド樹脂である。図示のように、第2リードフレーム210上の凹部の底面に青色LEDチップ100および赤色LEDチップ110が配置され、これらのチップは別個のボンディングワイヤー160でそれぞれ第1リードフレーム200に接続される。青色LEDチップ100および赤色LEDチップ110上には黄色蛍光体含有部材120が充填される。これらはモールド樹脂220でモールドされる。
【0015】
本実施例では、第1リードフレーム200と第2リードフレーム210に電圧が印加されることによりボンディングワイヤー160を介して電流が流れ青色LEDチップ100と赤色LEDチップ110が発光する。
このとき青色LEDチップ100から発光する青色と黄色蛍光体含有部材120による黄色光と赤色LEDチップ110による赤色光により白色光が得られ、青色LEDチップ100から出る青色光と黄色蛍光体含有部材120から出る黄色光の混色による白色光と、赤色LEDチップ110による赤色光によって平均演色評価数が向上された白色光ができ、図4で示すような発光スペクトルを得ることができる。またモールド樹脂220に混色手段としての光拡散及び/又は集光効果を持たせることができる。これにより黄色蛍光体含有部材120の上部に混色手段が配置されることになる。
【0016】
(実施例3)
図5は、本発明に係るLED発光装置の実施例3を示す概略斜視図である。本図では、本発明のLED発光装置を用いたランプ形状をしたLED照明装置を示している。図において、300は赤色LEDデバイス、310は青色LEDデバイス、320はレンズ、130はサブマウント基板、330は口金、340は筐体である。図示のように、サブマウント基板130上には4個の青色LEDデバイス310とそれらに挟まれた形で3個の赤色LEDデバイス300が配置されている。これらのデバイス上部にはレンズ320が設けられている。このレンズ320は各色を混色するための混色手段の機能を有することができる。筐体340の一方の側にはサブマウント基板130が配置され、他方の側には筐体内部を介してLED発光装置(青色LEDデバイス310および赤色LEDデバイス300)に接続された口金330が配置される。
【0017】
本実施例では、青色LEDチップの青色光と黄色蛍光体による黄色光との混色により白色光を出す白色LEDデバイス310と、赤色LEDチップを有する赤色LEDデバイス300とを備えて構成される。白色LEDデバイス310と赤色LEDデバイス300とを備えたLED発光装置から出た白色光と赤色光は、混色手段としてのレンズ320又は拡散シート等により混色され、赤色のピークを含んだ白色光を出す。
【0018】
このように、白色LEDデバイス310による青色LEDチップから出る青色光と蛍光体による黄色光の混色による白色光と、赤色LEDデバイス300による赤色光とによって平均演色評価数が向上され、図4で示すような発光スペクトルが得られる。本実施例では、1Wタイプの青色LEDチップの青色光と黄色蛍光体による黄色光との混色により白色光を出す白色LEDデバイス310を4個、および、0.1Wタイプの赤色LEDデバイス300を3個配置した。このように白色LEDデバイスが複数個設けられる場合、赤色LEDデバイスの個数は1個から前記白色LEDデバイスの個数までの範囲内で設けられる。
【0019】
筐体340の内部には電源回路や放熱板が具備されており、本実施例のLED照明装置は一般的な電球口金に装着できるように構成されている。また、本実施例に図6で示すような内部回路(電流調整回路)を組み込むことにより、青色LEDチップと赤色LEDチップの明るさを制御し、常に安定した色度の白色光を得ることが可能となる。
【0020】
図6は、本発明で用いられる電流調整回路の一例を示すブロック図である。図示のように、本電流調整回路は、電源回路400、整流平滑回路410、赤色LED入力電流コントロール部420、赤色LEDユニット430、受光部440、信号変換部450、青色LEDユニット460、青色LED入力電流コントロール部470、および比較検出器480を備える。
【0021】
本電流調整回路の動作は次のとおりである。電源回路400により印加された電圧は、整流平滑回路410により直流電圧に変換される。この直流電圧は赤色LED入力電流コントロール部420と青色LED入力電流コントロール部470を介して赤色LEDユニット430と青色LEDユニット460に供給され発光する。前記LEDユニット430及び460による発光は、受光部440によって監視され、信号変換部450により電気的な信号に変換され比較検出器480により前記電流コントロール部420及び470にフィードバックされる。フィードバックされた信号に応じて、電流コントロール部420及び470によりLEDユニット430及び460に流れる電流値が制御され、LEDユニット430及び460の明るさを調整する。
【0022】
本構成により、LEDユニット430及び460が持つLEDチップが、劣化等の原因によりその明るさに変化を生じた場合、青色LEDチップと赤色LEDチップが最適な発光強度割合となるように、各LEDチップに流れる電流を制御することが可能となる。なお、本電流調整回路は、図5の実施例において説明したが、図1および図2の実施例においても同様に備えることができる。
【0023】
このように本発明では、青色LEDチップの青色光と黄色蛍光体による黄色光との混色により白色光を出す白色LEDデバイスにおいて、白色LEDデバイスのパッケージの中に赤色LEDチップを配置して一つのパッケージにする。白色LEDデバイスのパッケージの中に配置した赤色LEDチップによって平均演色評価数を向上することができる。
【0024】
また、本発明では、青色LEDチップの青色光と黄色蛍光体による黄色光との混色により白色光を出す白色LEDデバイスを用いた照明装置において、前記白色LEDデバイス以外に少なくとも一つの赤色LEDデバイスを照明装置内に配置し、青色LEDチップと黄色蛍光体による白色LEDデバイスの発光と赤色LEDデバイスの発光を混色して白色光を出す。白色LEDデバイス以外に赤色LEDデバイスを配置することによって平均演色評価数を向上することができる。青色LEDチップの青色光と黄色蛍光体による黄色光との混色により白色光を出す白色LEDデバイスと赤色LEDデバイスの関係は、赤色LEDデバイスを1個以上で前記白色LEDデバイスの数量個以下で配置することができる。
【0025】
さらに、青色LEDチップの青色光と黄色蛍光体による黄色光との混色により白色光を出す白色LEDデバイスと赤色LEDデバイスは電流調整をする事でLEDの寿命末期時でも白色光の色バランスが損なわれないようにすることができる。すなわち、青色LEDチップと赤色LEDチップの入力電流を別々に調節する事によって、寿命末期時期になっても青色LEDチップの青色光と黄色蛍光体とで生じる白色光と、赤色LEDチップによる赤色光とからなるスペクトル形状のバランスが変化する事がないようにし、常に色再現性の良い白色光を出すことができる。
【0026】
LED発光装置が照明用途に用いられる場合、色再現性が重要な場合がある。このような場合、上述のとおり、青色LEDチップの青色光と黄色蛍光体を用いたタイプの白色LEDデバイスに関して赤色LEDを用いる事で色再現性を向上させたLED発光装置が有効である。すなわち、本発明のLED発光装置は、青色LEDチップ以外に少なくとも一つの赤色LEDを設ける事で、青色LEDチップの青色光と黄色蛍光体によって作り出される発光スペクトルで足りない赤色の発光スペクトルを補い、これにより高演色性を得ることができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明は発光ダイオードを備えたLED発光装置に係り、特に白色光を出すLED発光装置に関するものであり、産業上の利用可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明に係るLED発光装置の実施例1を示す概略断面図である。
【図2】本発明に係るLED発光装置の実施例2を示す概略断面図である。
【図3】青色LEDチップの青色光と黄色蛍光体による黄色光との混色により白色光を出す白色LEDデバイスの一般的な発光スペクトルの一例を示す図である。
【図4】青色LEDチップの青色光と黄色蛍光体による黄色光との混色により白色光を出す白色LEDデバイスと赤色LEDチップ(デバイス)を用いた本発明に係るLED発光装置の発光スペクトルの一例を示す図である。
【図5】本発明に係るLED発光装置の実施例3を示す概略斜視図である。
【図6】本発明で用いられる電流調整回路の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0029】
100…青色LEDチップ、110…赤色LEDチップ、120…黄色蛍光体含有部材、130…サブマウント基板、140…第1電気接続部、150…リフレクター、160…ボンディングワイヤー、170…第2電気接続部、180…光拡散部材(光拡散シート)、200…第1リードフレーム、210…第2リードフレーム、220…モールド樹脂、300…赤色LEDデバイス、310…青色LEDチップと黄色蛍光体による白色LEDデバイス、320…レンズ、330…口金、340…筐体、400…電源回路、410…整流平滑回路、420…赤色LED入力電流コントロール部、430…赤色LEDユニット、440…受光部、450…信号変換部、460…青色LEDユニット、470…青色LED入力電流コントロール部、480…比較検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
青色光を放射する青色LEDチップと前記青色LEDチップの発光部を覆う黄色蛍光体含有部材とを備えたLED発光装置であって、前記青色LEDチップの近傍に赤色光を放射する赤色LEDチップを備えたことを特徴とするLED発光装置。
【請求項2】
前記黄色蛍光体含有部材がさらに前記赤色LEDチップの発光部を覆っていることを特徴とする請求項1記載のLED発光装置。
【請求項3】
前記黄色蛍光体含有部材の上部に前記各色を混色するための混色手段を備えたことを特徴とする請求項1または2記載のLED発光装置。
【請求項4】
青色光を放射する青色LEDチップと前記青色LEDチップの発光部を覆う黄色蛍光体含有部材とを備えた白色LEDデバイスと、前記白色LEDデバイスの近傍に赤色光を放射する赤色LEDデバイスを備えたことを特徴とするLED発光装置。
【請求項5】
前記白色LEDデバイスが複数個設けられ、前記赤色LEDデバイスが1個から前記白色LEDデバイスの個数までの範囲内で設けられることを特徴とする請求項4記載のLED発光装置。
【請求項6】
前記白色LEDデバイスおよび赤色LEDデバイスの上部に前記各色を混色するための混色手段を備えたことを特徴とする請求項4または5記載のLED発光装置。
【請求項7】
前記混色手段が光拡散部材または光学レンズであることを特徴とする請求項3または6記載のLED発光装置。
【請求項8】
前記青色LEDチップおよび赤色LEDチップの入力電流の調整を行う電流調整回路を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のLED発光装置。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれかに記載のLED発光装置と、前記LED発光装置を収める筐体と、前記筐体内部を介して前記LED発光装置に接続された口金とを備えたことを特徴とするLED照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−80334(P2006−80334A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−263431(P2004−263431)
【出願日】平成16年9月10日(2004.9.10)
【出願人】(000005474)日立ライティング株式会社 (130)
【Fターム(参考)】