説明

MCL−1の特異的調節の方法及び組成物

一連の架橋BCL−2ファミリーペプチド螺旋が、高い親和性及び部分的にかつてない選択性をもって、生存タンパク質MCL−1を標的とすることができることが確認された。MCL−1を選択的薬理学的に中和する薬剤及び方法が、創薬並びに、癌及び障害のある細胞死に関連するその他の疾患のアポトーシス耐性を克服するための用途を包含する、治療用途をもたらす。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒトBCL−2ファミリーの別の何れかのメンバーよりMCL−1に対して少なくとも2倍、5倍、10倍、15倍、又は20倍高い親和性でMCL−1に特異的に結合するペプチドであって、ここでペプチドは、BCL−2ファミリーBH3ドメインのMCL−1安定化α螺旋(SAHB)ペプチド、NOXA SAHBポリペプチド、BOK SAHBペプチド、改変BIM SAHBペプチド、BAK SAHBペプチド、及びMULE SAHBペプチドよりなる群から選ばれるポリペプチド配列から誘導される、相対位置、i及びi+3、i及びi+4、又はi及びi+7の間に位置している架橋を含有してなる、非天然のアミノ酸を有する安定化α螺旋を含有してなる、ペプチド。
【請求項2】
ペプチドが、LRXVGDXV(ここで、Xは何れかのアミノ酸である)の配列と少なくとも80%同一の配列を含有してなる、請求項1に記載のペプチド。
【請求項3】
ペプチドが、配列RKALETLRRVGDGVQRNHETAFの少なくとも8連続アミノ酸と少なくとも70%同一の配列を含有してなる、請求項2に記載のペプチド
【請求項4】
ペプチドが、配列RKALETLRRVGDGVQRNHETAFの少なくとも15連続アミノ酸と少なくとも70%同一の配列を含有してなり、そしてここでコア配列に含まれないアミノ酸が配列RALETLRRVGDGVQRNHETAFからの同類アミノ酸置換を含有している、請求項2に記載のペプチド。
【請求項5】
ペプチドが、アミノ酸配列RKALETLRRVGDGVQRNHETAFの一部分と少なくとも80%同一の配列を含有してなる、請求項3又は4に記載のペプチド。
【請求項6】
ペプチドが、アミノ酸配列RKALETLRRVGDGVQRNHETAFの一部分と少なくとも90%同一の配列を含有してなる、請求項3又は4に記載のペプチド。
【請求項7】
ペプチドが、RKALETLRRVGDGVXRNHXTAF、RKXLETXRRVGDGVQRNHETAF、RKALETLRXVGDXVQRNHETAF、
RKALXTLRXVGDGVQRNHETAF、RKALETLRRVGDGVQRXHETXF、KALETLRRVGDGVXRNHXTAF、KXLETXRRVGDGVQRNHETAF、KALETLRXVGDXVQRNHETAF、KALXTLRXVGDGVQRNHETAF、及びKALETLRRVGDGVQRXHETXF(式中のXは何れかのアミノ酸である)よりなる群から選ばれる配列を含有してなる、請求項2に記載のペプチド。
【請求項8】
ペプチドが、配列LRRFGDKLと少なくとも60%同一、70%同一、又は80%同一の配列を含有してなる、請求項1に記載のペプチド。
【請求項9】
ペプチドが、配列LEVESATQLRRFGDKLNFRQKLの少なくとも14連続アミノ酸と少なくとも90%同一である、請求項8に記載のペプチド。
【請求項10】
ペプチドが、配列LEVESATQLRRFGDKLNFRQKLの少なくとも14連続アミノ酸と少なくとも90%同一であり、そしてアミノ酸が、配列LEVESATQLRRFGDKLNFRQKLからの同類アミノ酸置換を含有してなる、請求項8に記載のペプチド。
【請求項11】
ペプチドが、アミノ酸配列LEVESATQLRRFGDKLNFRQKLの一部分と少なくとも80%同一の配列を含有してなる、請求項9又は10に記載のペプチド。
【請求項12】
ペプチドが、アミノ酸配列LEVESATQLRRFGDKLNFRQKLの一部分と少なくとも90%同一の配列を含有してなる、請求項9又は10に記載のペプチド。
【請求項13】
ペプチドが、LEVESATQLRXFGDXLNFRQKL;LEVXSATXLRRFGDKLNFRQKL;LEVEXATQXRRFGDKLNFRQKL;LEVESXTQLXRFGDKLNFRQKL;LEVESXTQLXRFGDKLNF;LEVESATQLRRFGDKLXFRQXL(式中のXは何れかのアミノ酸である)よりなる群から選ばれるポリペプチド配列を含有してなる、請求項8に記載のペプチド。
【請求項14】
ペプチドが、LLXLGDXL;LXRFGDKF;LXRFGDKI;及びLQXMGDXY(式中のXは何れかのアミノ酸である)よりなる群から選ばれるポリペプチド配列を含有してなる、請求項1に記載のペプチド。
【請求項15】
ペプチドが、少なくとも1つのRLAEVSAVLLXLGDXLE;IWIXQELXRFGDKFNAYYAR;IWIXQELXRFGDKFNAYYAR;QVXRQLXRFGDKINRRYD;及びVGQLLQXMGDXYQQYRSLTR(式中のXは何れかのアミノ酸である)と少なくとも70%同一である配列を含有してなる、請求項14に記載のペプチド。
【請求項16】
ペプチドが、少なくとも1つのRLAEVSAVLLXLGDXLE;IWIXQELXRFGDKFNAYYAR;IWIXQELXRFGDKFNAYYAR;QVXRQLXRFGDKINRRYD;及びVGQLLQXMGDXYQQYRSLTR(式中のXは何れかのアミノ酸である)と少なくとも80%同一である配列を含有してなる、請求項14に記載のペプチド。
【請求項17】
ペプチドが、少なくとも1つのRLAEVSAVLLXLGDXLE;IWIXQELXRFGDKFNAYYAR;IWIXQELXRFGDKFNAYYAR;QVXRQLXRFGDKINRRYD;及びVGQLLQXMGDXYQQYRSLTR(式中のXは何れかのアミノ酸である)と少なくとも90%同一である配列を含有してなる、請求項14に記載のペプチド。
【請求項18】
少なくとも1つのXが架橋である、請求項2、7、及び13〜17の何れか一項に記載のペプチド。
【請求項19】
ペプチドが、8〜40アミノ酸の長さである、前記請求項の何れか一項に記載のペプチド。
【請求項20】
ペプチドが、MCL−1に対して少なくとも50μMの親和性を含有してなる、前記請求項の何れか一項に記載のペプチド。
【請求項21】
選択的MCL−1阻害剤の有効量及び薬学的に許容される担体を対象に投与して、それによって当該対象における疾患又は障害を治療又は予防することを含有してなる、対象におけるMCL−1関連疾患を治療又は予防する方法。
【請求項22】
当該選択的MCL−1阻害剤が、BH3ドメインポリペプチドを含有してなる、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
当該BH3ドメインポリペプチドが、架橋されたBH3ドメインポリペプチドを含有してなる、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
当該選択的MCL−1阻害剤が、BCL−2ファミリーBH3ドメインのNOXA安定化α螺旋(SAHB)ポリペプチド、BOK SAHBポリペプチド、MCL−1 SAHBペプチド、改変BIM SAHB又はBAK SAHBペプチド、及びMULE SAHBペプチドよりなる群から選ばれるポリペプチドを含有してなる、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
配列が、配列番号7、63〜68に記載の配列を含有しているNOXA SAHBペプチド、配列番号11に記載の配列を含有しているBOK SAHBペプチド、配列番号12,17〜60に記載の配列を含有しているMCL−1 SAHBペプチド、配列番号61又は62に記載の配列を含有しているBIM SAHBペプチド、配列番号69に記載の配列を含有しているBAK SAHBペプチド、及び配列番号70に記載の配列を含有しているMule SAHBペプチドを含有してなる、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
当該SAHBペプチドの配列が、NOXA、BOK、BIM、BAK、及びMULE SAHBポリペプチド配列よりなる群から選ばれる配列からなるキメラ配列である、請求項4に記載の方法。
【請求項27】
BCL−2阻害剤の有効量を当該対象に投与することを更に含有してなる、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
当該BCL−2阻害剤が、選択的BCL−2阻害剤である、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
当該BCL−2阻害剤が、N−(4−(4−((2−(4−クロロフェニル)−5,5−ジメチル−1−シクロへキサ−1−エン−1−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ベンゾイル−4−(((1R)−3−(モルホリン−4−イル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−((トリフルオロメチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド;N−(4−(4−((4’−クロロ(1,1’−ビフェニル)−2−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ベンゾイル)−4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロベンゼンスルホンアミド;ゴシポール;及びオバトクラクスよりなる群から選ばれる、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
当該疾患又は障害が、過剰増殖性障害、炎症性疾患又は障害、感染性疾患又は障害、細胞周期調節疾患又は障害、自己貧食調節疾患又は障害、及び自己免疫疾患又は障害よりなる群から選ばれる、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
疾患又は障害が、リンパ腫、白血病、癌、多発性骨髄腫、メラノーマ、肉腫、敗血症、関節リウマチ、炎症性大腸炎、結核菌、らい菌、クラミジア、ヒトパピローマウィルス16/18型、関節リウマチ、若年性突発性関節炎、尋常性狼瘡よりなる群から選ばれる、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
疾患又は障害が、AML、ALL、多発性骨髄腫、乳癌、肉腫、及び耐性過剰増殖性疾患よりなる群から選ばれる、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
当該過剰増殖性疾患が、BCL−2阻害剤に耐性であるか、或いは再発性又は難治性の癌である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
化学療法剤の有効量を当該対象に投与することを更に含有してなる、請求項21に記載の方法。
【請求項35】
当該化学療法剤が、アルキル化剤、代謝拮抗薬、アントラサイクリン、植物アルカロイド、抗体、ステロイド、標的治療又はその他の細胞毒性或いは細胞増殖抑制剤よりなる群から選ばれる、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
疾患又は障害が標準的なケア治療に耐性である、請求項31又は32に記載の方法。
【請求項37】
架橋したBH3ドメインを含有しているポリペプチドを細胞と接触させて、それによって当該細胞中のMCL−1活性を調節することを含有してなる、細胞中のMCL−1活性を調節する方法。
【請求項38】
MCL−1活性が阻害される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
当該ポリペプチドが選択的MCL−1阻害剤である、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
当該細胞中のアポトーシスが増強される、請求項37に記載の方法。
【請求項41】
選択的MCL−1阻害剤の有効量と薬学的に許容される担体を対象に投与し、それによって当該対象の難治性癌を治療することを含有してなる、対象の難治性癌を治療する方法。
【請求項42】
当該難治性癌が、化学療法剤の投与に耐性である、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
当該難治性癌が、BCL−2阻害剤の投与に抵抗する、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
当該難治性癌が、N−(4−(4−((2−(4−クロロフェニル)−5,5−ジメチル−1−シクロへキサ−1−エン−1−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ベンゾイル)−4−(((1R)−3−(モルホリン−4−イル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−((トリフルオロメチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド;N−(4−(4−((4’−クロロ(1,1’−ビフェニル)−2−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ベンゾイル)−4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロベンゼンスルホンアミド;ゴシポール;及びオバトクラクスよりなる群から選ばれる薬剤の投与に耐性である、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
当該難治性癌が、MCL−1を過剰発現する、請求項41に記載の方法。
【請求項46】
当該選択的MCL−1阻害剤が、架橋されたBH3ドメインを含有しているポリペプチドを含有してなる、請求項41に記載の方法。
【請求項47】
当該選択的MCL−1阻害剤が、BCL−2BH3ドメインのNOXA安定化α螺旋(SAHB)ポリペプチド、BOK SAHBポリペプチド、MCL−1 SAHBドメインポリペプチド、改変BIM SAHBポリペプチド、改変BAK SAHBポリペプチド、及びMULE SAHBポリペプチドよりなる群から選ばれるポリペプチドを含有してなる、請求項41に記載の方法。
【請求項48】
選択的MCL−1阻害剤の有効量及び薬学的に許容される担体を対象に投与し、それによって当該対象の当該難治性癌を治療することを含有してなる、対象における癌を治療する方法であって、
ここで、当該癌はN−(4−(4−((2−(4−クロロフェニル)−5,5−ジメチル−1−シクロへキサ−1−エン−1−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ベンゾイル)−4−(((1R)−3−(モルホリン−4−イル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−((トリフルオロメチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド;N−(4−(4−((4’−クロロ(1,1’−ビフェニル)−2−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ベンゾイル)−4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロベンゼンスルホンアミド;ゴシポール;及びオバトクラクスよりなる群から選ばれる薬剤の投与に耐性であり、そして
当該癌がMCL−1を過剰発現する、
方法。
【請求項49】
選択的MCL−1阻害剤を当該細胞と接触させ、それによって、当該非MCL−1選択的BCL−2ファミリーポリペプチド阻害剤に対する当該細胞のアポトーシス応答を増強することを含有してなる、非MCL−1選択的BCL−2ファミリーポリペプチド阻害剤に対する細胞のアポトーシス応答を増強する方法。
【請求項50】
当該非MCL−1選択的BCL−2ファミリーポリペプチド阻害剤が、請求項1〜17及び77〜82に記載のペプチドよりなる群から選ばれる選択的BCL−2阻害剤である、請求項48又は49に記載の方法。
【請求項51】
当該非MCL−1選択的BCL−2ファミリーポリペプチド阻害剤が、N−(4−(4−((2−(4−クロロフェニル)−5,5−ジメチル−1−シクロへキサ−1−エン−1−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ベンゾイル)−4−(((1R)−3−(モルホリン−4−イル)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−((トリフルオロメチル)スルホニル)ベンゼンスルホンアミド;N−(4−(4−((4’−クロロ(1,1’−ビフェニル)−2−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ベンゾイル)−4−(((1R)−3−(ジメチルアミノ)−1−((フェニルスルファニル)メチル)プロピル)アミノ)−3−ニトロベンゼンスルホンアミド;ゴシポール;及びオバトクラクスよりなる群から選ばれる、請求項48又は49に記載の方法。
【請求項52】
当該選択的MCL−1阻害剤が、架橋されたBH3ドメインを含有しているポリペプチドを含有してなる、請求項48又は49に記載の方法。
【請求項53】
当該選択的MCL−1阻害剤が、BCL−2ファミリーBH3ドメインのNOXA安定化α螺旋(SAHB)ポリペプチド、BOK SAHBペプチド、MCL−1 SAHB(ドメインポリ)ペプチド、野生型又は改変BIM SAHB又はBAK SAHBペプチド、及びMULE SAHBペプチドよりなる群から選ばれるポリペプチドを含有してなる、請求項48又は49に記載の方法。
【請求項54】
選択的MCL−1阻害剤を細胞と接触させ、それによって当該細胞の自食性細胞死を増強することを含有してなる、細胞における自食性細胞死を増強する方法。
【請求項55】
当該選択的MCL−1阻害剤が、架橋されたBH3ドメインを含有しているポリペプチドを含有してなる、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
当該選択的MCL−1阻害剤が、BCL−2ファミリーBH3ドメインのNOXA安定化α螺旋(SAHB)ポリペプチド、BOK SAHBペプチド、MCL−1 SAHBペプチド、野生型又は改変BIM SAHB又はBAK SAHBペプチド、及びMULE SAHBペプチドよりなる群から選ばれるポリペプチドを含有してなる、請求項54に記載の方法。
【請求項57】
細胞を選択的MCL−1阻害剤と接触させ、それによって当該細胞におけるMCL−1の多量体化を阻害することを含有してなる、細胞におけるMCL−1の多量体化を阻害する方法。
【請求項58】
細胞を選択的MCL−1活性剤と接触させ、それによって当該細胞におけるMCL−1の多量体化を誘発することを含有してなる、細胞におけるMCL−1の多量体化を誘発する方法。
【請求項59】
細胞を、MCL−1がBAX、BAK、BOK、NOXA、BIM、BID、MCL−1と結合することを阻害するか、又はMCL−1からBAX、BAK、BOK、NOXA、BIM、BID、MCL−1を駆逐するために有効な量の選択的MCL−1阻害剤と接触させ、それによってMCL−1のBAX、BAK、BOK、NOXA、BIM、BID、MCL−1との相互作用を阻害することを含有してなる、細胞におけるMCL−1のBAX、BAK、BOK、NOXA、BIM、BID、MCL−1との相互作用を阻害する方法。
【請求項60】
MCL−1ポリペプチドを試験化合物と、当該試験化合物と当該MCL−1ポリペプチドとの相互作用に適切な条件下に接触させること;及び当該MCL−1ポリペプチドの活性の調節を検出すること(ここで、当該調節が当該MCL−1ポリペプチドの活性を調節する化合物を同定する)を含有してなる、MCL−1ポリペプチドの活性を調節する化合物を同定する方法。
【請求項61】
当該試験化合物が小分子及びポリペプチドよりなる群から選ばれる、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
当該ポリペプチドが架橋されたBH3ドメインを含有してなる、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
当該ポリペプチドの配列が図23に列挙されているSAHB配列と少なくとも80%同一である、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
請求項61に記載の方法で同定されるMCL−1調節化合物。
【請求項65】
MCL−1 SAHBと結合しているMCL−1ポリペプチドを試験化合物と、当該試験化合物の当該MCL−1ポリペプチドとの相互作用に適切な条件下に接触させること;及び当該MCL−1 SAHBの当該MCL−1ポリペプチドからの解離を検出すること(ここで、当該MCL−1 SAHBの当該MCL−1ポリペプチドからの解離の検出が選択的MCL−1結合剤として試験化合物を同定する)を含有してなる、選択的MCL−1結合剤を同定する方法。
【請求項66】
当該試験化合物が小分子及びポリペプチドよりなる群から選ばれる、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
当該ポリペプチドが架橋されたBH3ドメインを含有してなる、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
当該ポリペプチドの配列が図23に列挙されているSAHB配列と少なくとも80%同一である、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
当該MCL−1結合剤がMCL−1阻害剤である、請求項65に記載の方法。
【請求項70】
当該MCL−1 SAHBが標識化されている、請求項65に記載の方法。
【請求項71】
当該MCL−1ポリペプチドが標識化されている、請求項65に記載の方法。
【請求項72】
当該標識がFITCである、請求項70又は71に記載の方法。
【請求項73】
請求項66に記載の方法で同定される選択的MCL−1結合剤。
【請求項74】
選択的MCL−1阻害剤を含有してなる、医薬組成物。
【請求項75】
当該選択的MCL−1阻害剤が、BCL−2BH3ドメインのNOXA安定化α螺旋(SAHB)ポリペプチド、BOK SAHBペプチド、MCL−1 SAHBペプチド、野生型又は改変BIM SAHB又はBAK SAHBペプチド、及びMULE SAHBペプチドよりなる群から選ばれるポリペプチドと少なくとも95%同一であるポリペプチドを含有してなる、請求項74に記載の医薬組成物。
【請求項76】
当該選択的MCL−1阻害剤が、BCL−2BH3ドメインのNOXA安定化α螺旋(SAHB)ポリペプチド、BOK SAHBペプチド、MCL−1 SAHBペプチド、野生型又は改変BIM SAHB又はBAK SAHBペプチド、及びMULE SAHBペプチドよりなる群から選ばれるポリペプチドを含有してなる、請求項75に記載の医薬組成物。
【請求項77】
当該NOXA SAHBポリペプチドが、配列番号7、63〜68に記載の配列、及びそれらの誘導体よりなる群から選ばれる配列を含有してなる、請求項76に記載の選択的MCL−1阻害剤。
【請求項78】
当該BOK SAHBポリペプチドが配列番号11に記載の配列又はその誘導体を含有してなる、請求項76に記載の選択的MCL−1阻害剤。
【請求項79】
当該MCL−1 SAHBポリペプチドが、配列番号12、17〜60に記載の配列又はそれらの誘導体を含有してなる、請求項76に記載の選択的MCL−1阻害剤。
【請求項80】
当該BIM SAHBポリペプチドが、配列番号61及び62に記載の配列並びにそれらの誘導体よりなる群から選ばれる配列を含有してなる、請求項76に記載の選択的MCL−1阻害剤。
【請求項81】
当該BAK SAHBドメインポリペプチドが、配列番号69に記載の配列を含有してなる、請求項77に記載の選択的MCL−1阻害剤。
【請求項82】
当該MULE SAHBドメインポリペプチドが、配列番号70に記載の配列を含有してなる、請求項77に記載の選択的MCL−1阻害剤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23−1】
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【図23−2】
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【公表番号】特表2012−511512(P2012−511512A)
【公表日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−539807(P2011−539807)
【出願日】平成21年12月9日(2009.12.9)
【国際出願番号】PCT/US2009/067363
【国際公開番号】WO2010/068684
【国際公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(510084149)ダナ ファーバー キャンサー インスティテュート インコーポレイテッド (7)
【Fターム(参考)】