説明

N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの製剤

本明細書では、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの静脈内および経口製剤が提供される。製剤を製造および使用する方法も提供される。
【図1】


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、Chenらによる2007年6月25日出願の米国仮出願第60/937,215号への優先権を主張するものである。上記参照出願の開示は、その全体が参照により組み込まれるものとする。
【0002】
本明細書では、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの製剤およびそれらを使用してエンドセリン媒介性障害を治療するための方法が提供される。特定の実施形態において、本明細書では、静脈注射(IV)製剤が提供される。特定の実施形態において、製剤は、経口錠剤である。製剤を製造および使用する方法も提供される。
【背景技術】
【0003】
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドは、エンドセリンファミリーのペプチドの活性を調節し、エンドセリン媒介性障害を治療するのに有用である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドを含有する製剤は、長期間にわたる保存が必要とされる。したがって、安定であるこの化合物の製剤が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態において、本明細書では、静脈内投与のためのN−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの製剤およびそれらを使用してエンドセリン媒介性障害を治療するための方法が提供される。一実施形態において、静脈注射製剤は、化合物および緩衝液を含有する。
【0006】
一実施形態において、本明細書では、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの経口錠剤製剤およびそれらを使用してエンドセリン媒介性障害を治療するための方法が提供される。錠剤は、緩衝液、結合剤、希釈剤、滑沢剤および被覆剤から選択される1つまたは複数の賦形剤を含有する。
【0007】
この錠剤製剤を製造する方法も提供される。包装材料、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの製剤および製剤がエンドセリン媒介性障害を治療するためのものであることを表示するラベルを含有する製品がさらに提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】

【特許請求の範囲】
【請求項1】
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドおよび緩衝液を含む静脈注射製剤。
【請求項2】
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの濃度が、約30mg/mL〜約60mg/mLである請求項1に記載の静脈注射製剤。
【請求項3】
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの濃度が、約50mg/mLである請求項1または2に記載の静脈注射製剤。
【請求項4】
緩衝液が、リン酸塩またはクエン酸塩緩衝液である請求項1から3のいずれかに記載の静脈注射製剤。
【請求項5】
緩衝液が、リン酸塩緩衝液である請求項4に記載の静脈注射製剤。
【請求項6】
リン酸塩緩衝液が、約20mM〜約50mMの濃度で存在する請求項5に記載の静脈注射製剤。
【請求項7】
リン酸塩緩衝液の濃度が、約20mMである請求項6に記載の静脈注射製剤。
【請求項8】
約7〜9のpHを有する請求項1から7のいずれかに記載の静脈注射製剤。
【請求項9】
約7、8または9のpHを有する請求項1から7のいずれかに記載の静脈注射製剤。
【請求項10】
リン酸塩緩衝液濃度が、約20mMであり、pHが、約8である請求項1から7のいずれかに記載の静脈注射製剤。
【請求項11】
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの濃度が、約50mg/mLであり、リン酸塩緩衝液濃度が、約20mMであり、pHが、約8である請求項1に記載の静脈注射製剤。
【請求項12】
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド、ヒドロキシプロピルセルロース(Klucel EXF)、ラクトース一水和物310、微結晶性セルロース、クロスポビドンCL、水酸化ナトリウム、リン酸二水素ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウムを含む経口錠剤製剤。
【請求項13】
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドが、錠剤の総重量の約1%〜約50%の範囲の量で存在する請求項12に記載の経口錠剤製剤。
【請求項14】
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの量が、錠剤の総重量の約1%である請求項12または13に記載の経口錠剤製剤。
【請求項15】
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの量が、錠剤の総重量の約10%である請求項12または13に記載の経口錠剤製剤。
【請求項16】
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの量が、錠剤の総重量の約50%である請求項12または13に記載の経口錠剤製剤。
【請求項17】
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの量が、約1mgである請求項12または13に記載の経口錠剤製剤。
【請求項18】
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの量が、約10mgである請求項12または13に記載の経口錠剤製剤。
【請求項19】
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの量が、約50mgである請求項12または13に記載の経口錠剤製剤。
【請求項20】
ラクトース一水和物310が、錠剤の総重量の約20%〜80%の量で存在する請求項12に記載の経口錠剤製剤。
【請求項21】
ラクトース一水和物310の量が、錠剤の総重量の約20%、60%または69%である請求項20に記載の経口錠剤製剤。
【請求項22】
微結晶性セルロースの量が、錠剤の総重量の約5%〜40%である請求項20に記載の経口錠剤製剤。
【請求項23】
微結晶性セルロースの量が、錠剤の総重量の約20%である請求項20に記載の経口錠剤製剤。
【請求項24】
ヒドロキシプロピルメチルセルロースが、錠剤の総重量の約1%〜約5%の量で存在する請求項12に記載の経口錠剤製剤。
【請求項25】
ヒドロキシプロピルメチルセルロースの量が、錠剤の総重量の約4%である請求項24に記載の経口錠剤製剤。
【請求項26】
水酸化ナトリウムの量が、錠剤の総重量の約0.01%〜約1%である請求項24または25に記載の経口錠剤製剤。
【請求項27】
水酸化ナトリウムの量が、錠剤の総重量の約0.1%である請求項24から26のいずれかに記載の経口錠剤製剤。
【請求項28】
リン酸二水素ナトリウムが、錠剤の総重量の約0.01%〜約1%の量で存在する請求項24から27のいずれかに記載の経口錠剤製剤。
【請求項29】
リン酸二水素ナトリウムが、錠剤の総重量の約0.03%である請求項28に記載の経口錠剤製剤。
【請求項30】
クロスポビドンCLが、錠剤の総重量の約0.5%〜約5%の量で存在する請求項12に記載の経口錠剤製剤。
【請求項31】
クロスポビドンCLの量が、錠剤の総重量の約1%または約4%である請求項30に記載の経口錠剤製剤。
【請求項32】
ステアリン酸マグネシウムが、錠剤の総重量の約0.1%〜約5%の量で存在する請求項12に記載の経口錠剤製剤。
【請求項33】
ステアリン酸マグネシウムの量が、錠剤の総重量の約1%または約4%である請求項32に記載の経口錠剤製剤。
【請求項34】
被覆をさらに含む請求項12から33のいずれかに記載の経口錠剤製剤。
【請求項35】
被覆が、オパドライイエローを含む請求項12から34のいずれかに記載の経口錠剤製剤。
【請求項36】
オパドライイエローが、錠剤の総重量の約3%の量で存在する請求項35に記載の経口錠剤製剤。
【請求項37】
錠剤が、ヒドロキシプロピルセルロース(Klucel EXF)約4.0%、ラクトース一水和物310約68.87%、微結晶性セルロース約20%、クロスポビドンCL約1%、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド約1%、水酸化ナトリウム約0.1%、リン酸二水素ナトリウム約0.1%、ステアリン酸マグネシウム約4%およびオパドライイエロー約3%を含む請求項12に記載の経口錠剤製剤。
【請求項38】
錠剤が、ヒドロキシプロピルセルロース(Klucel EXF)約4.0mg、ラクトース一水和物310約68.87mg、微結晶性セルロース約20mg、クロスポビドンCL約1mg、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド約1mg、水酸化ナトリウム約0.1mg、リン酸二水素ナトリウム約0.1mg、ステアリン酸マグネシウム約4mgおよびオパドライイエロー約3mgを含む請求項12に記載の経口錠剤製剤。
【請求項39】
錠剤が、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド約10%、ヒドロキシプロピルセルロース(Klucel EXF)約4.0%、ラクトース一水和物310約60%、微結晶性セルロース約20%、クロスポビドンCL約1%、ステアリン酸マグネシウム約4%およびオパドライイエロー約3%を含む請求項12に記載の経口錠剤製剤。
【請求項40】
錠剤が、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド約10mg、ヒドロキシプロピルセルロース(Klucel EXF)約4.0mg、ラクトース一水和物310約60mg、微結晶性セルロース約20mg、クロスポビドンCL約1mg、ステアリン酸マグネシウム約4mgおよびオパドライイエロー約3mgを含む請求項12に記載の経口錠剤製剤。
【請求項41】
錠剤が、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド約50%、ヒドロキシプロピルセルロース(Klucel EXF)約4.0%、ラクトース一水和物310約20%、微結晶性セルロース約20%、クロスポビドンCL約1%、ステアリン酸マグネシウム約4%およびオパドライイエロー約3%を含む請求項12に記載の経口錠剤製剤。
【請求項42】
錠剤が、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド約50mg、ヒドロキシプロピルセルロース(Klucel EXF)約4.0mg、ラクトース一水和物310約20mg、微結晶性セルロース約20mg、クロスポビドンCL約1mg、ステアリン酸マグネシウム約4mgおよびオパドライイエロー約3mgを含む請求項12に記載の経口錠剤製剤。
【請求項43】
請求項1から11のいずれかに記載の製剤とその単一用量または複数用量を含有する滅菌容器を含む組合せ。
【請求項44】
容器が、アンプル、バイアルまたはシリンジである請求項43に記載の組合せ。
【請求項45】
エンドセリン媒介性障害を治療するための方法であって、有効量の請求項1から42のいずれかに記載の製剤を投与することを含む方法。
【請求項46】
疾患が、高血圧症、心臓血管疾患、喘息、肺高血圧症、炎症性疾患、眼科疾患、月経障害、産科疾病、創傷、胃腸疾患、腎不全、免疫抑制剤媒介性腎臓血管収縮、エリスロポエチン媒介性血管収縮内毒素ショック、アナフィラキシーショックおよび出血性ショックから選択される請求項45に記載の方法。
【請求項47】
包装材料および包装材料内に含有される請求項1または12に記載の製剤を含み、包装材料が、製剤がエンドセリン媒介性障害を治療するために使用されることを表示するラベルを包含する製品。
【請求項48】
エンドセリン媒介性障害を治療する際に使用するための請求項1から42のいずれかに記載の製剤。

【図1】注射用N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド滅菌溶液(50mg/ml)の55リットルバッチを製造するためのフローダイヤグラムを示す図である。
【図2】N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド1.0mgの錠剤用の代表的製造フローダイヤグラムを示す図である。
【図3】N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド10または50mgの錠剤用の代表的製造フローダイヤグラムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
A.定義
他に定義されていない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、当業者により一般的に理解されているものと同じ意味を有する。すべての特許、出願、公開された出願および他の刊行物は、それらの全体が参照により組み込まれるものとする。本明細書におけるある用語について複数の定義が存在する場合には、他に記述されていない限りこの項における定義が優先するものとする。
【0010】
本明細書で使用されるように、「薬物」または「薬物製品」または「原薬」は、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドを指す。
【0011】
本明細書で使用されるように、「対象」は、患者などの、ヒトを包含する哺乳動物などの動物である。
【0012】
本明細書で使用されるように、「エンドセリン媒介性障害」は、異常なエンドセリン活性により引き起こされる状態またはエンドセリン活性を阻害する化合物が治療目的使用を有する状態である。そのような状態は、高血圧症、心臓血管疾患、喘息、炎症性疾患、眼科疾患、月経障害、産科疾病、胃腸疾患、腎不全、肺高血圧症、内毒素ショック、アナフィラキシーショック、または出血性ショックを包含するが、これらに限定されるものではない。
【0013】
本明細書で使用されるように、他に規定されていない限り、「治療する」、「治療すること」および「治療」という用語は、患者が規定の疾患または障害に罹患している間に生じる、疾患もしくは障害の重症度を軽減するかまたは疾患もしくは障害の進行を遅延させるかもしくは遅らせる行動を企図している。治療は、肺高血圧症を治療するための使用などの、本明細書の組成物の任意の医薬使用も包含する。
【0014】
本明細書で使用されるように、特定の医薬組成物の投与による特定の障害の症状の改善は、永続的か一時的か、持続性か一過性かにかかわらず、組成物の投与に起因するかまたは関係することがある任意の軽減を指す。
【0015】
本明細書で使用されるように、他に規定されていない限り、「予防する」、「予防すること」および「予防」という用語は、患者が規定の疾患または障害に罹患し始める前に生じる、疾患または障害の重症度を抑制または軽減する行動を企図している。
【0016】
本明細書で使用されるように、他に規定されていない限り、「管理する」、「管理すること」および「管理」という用語は、疾患または障害にすでに罹患した患者において規定の疾患または障害の再発を予防すること、および/または疾患または障害に罹患した患者が寛解状態に留まる時間を延長することを包含する。これらの用語は、疾患または障害の閾値、発生および/または持続時間を調節すること、または患者が疾患または障害に応答する方法を変えることを包含する。
【0017】
本明細書で使用されるように、他に規定されていない限り、ある化合物の「治療有効量」および「有効量」という用語は、疾患の治療、予防および/または管理において治療有益性を提供し、治療すべき疾患または障害に関係する1つまたは複数の症状を遅延させるかまたは最小限に抑えるのに十分な量を意味する。「治療有効量」および「有効量」という用語は、全般的療法を改善し、疾患もしくは障害の症状もしくは原因を軽減もしくは回避し、または別の治療薬の治療有効性を増強する量を包含することがある。
【0018】
本明細書で使用されるように、他に規定されていない限り、ある化合物の「予防有効量」という用語は、疾患もしくは障害、または疾患もしくは障害に関係する1つまたは複数の症状を予防し、またはその再発を予防するのに十分な量を意味する。「予防有効量」という用語は、全般的予防を改善するかまたは別の予防薬の予防有効性を増強する量を包含することがある。
【0019】
「同時投与」および「との組合せで」という用語は、2つの治療薬を同時に、併用して、または具体的な時間制限なしに順次に投与することを包含する。一実施形態において、両薬剤は、同時に細胞内または患者の体内に存在するかまたは同時にそれらの生物的もしくは治療的効果を発揮する。一実施形態において、2つの治療薬は、同じ組成物または単位剤形中にある。別の実施形態において、2つの治療薬は、別々の組成物または単位剤形中にある。一部の実施形態において、第一の薬剤は、第二の治療薬の投与前に(例えば、5分、15分、30分、45分、1時間、2時間、4時間、6時間、12時間、24時間、48時間、72時間、96時間、1週、2週、3週、4週、5週、6週、8週、または12週前)、投与と同時に、または投与後に(例えば、5分、15分、30分、45分、1時間、2時間、4時間、6時間、12時間、24時間、48時間、72時間、96時間、1週、2週、3週、4週、5週、6週、8週、または12週後)投与することができる。
【0020】
B.N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの構造式は、以下の通りである。
【0021】
【化1】
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【0022】
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドは、いくつかの動物種における経口バイオアベイラビリティ、長い作用持続時間、およびETA受容体に対する特異性を有するエンドセリン受容体アンタゴニストである。
【0023】
C.例示的製剤
本明細書では、IVおよび経口投与のためのN−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの製剤が提供される。
【0024】
静脈注射製剤
特定の実施形態において、本明細書では、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドおよび緩衝液を含有する静脈注射製剤が提供される。
【0025】
特定の実施形態において、静脈注射製剤は、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド約0.5mg/mL〜約60mg/mLを含有する。特定の実施形態において、静脈注射製剤は、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド約50mg/mLを含有する。
【0026】
特定の実施形態において、静脈注射製剤は、リン酸ナトリウムもしくはカリウム、またはクエン酸塩緩衝液を含む。特定の実施形態において、本明細書において提供される静脈注射製剤は、リン酸塩緩衝液を含む。特定の実施形態において、リン酸塩緩衝液は、約10mM、約15mM、約20mM、約25mMまたは約30mMの濃度で存在する。特定の実施形態において、リン酸塩緩衝液は、20mMの濃度で存在する。
【0027】
特定の実施形態において、静脈注射製剤は、7〜12または7〜10の範囲のpHを有する。一実施形態において、pHは、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5または12である。一実施形態において、pHは、7、7.5、8または8.5である。一実施形態において、pHは、8である。
【0028】
特定の実施形態において、リン酸塩緩衝液は、20mMの濃度で存在し、製剤は、約7のpHを有する。
【0029】
本明細書において提供される静脈注射製剤は、当業者に知られている方法により調製される。特定の実施形態において、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドは、過剰な塩基当量のNaOHを使用し、in situでナトリウム塩を形成して可溶化される。一実施形態において、約1〜2当量のNaOHを使用し、化合物を可溶化する。一実施形態において、約1.1〜1.3当量のNaOHを使用し、化合物を可溶化する。一実施形態において、約1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9または2当量のNaOHが使用される。一実施形態において、1.1当量のNaOHが使用される。
【0030】
一実施形態において、溶媒における化合物の可溶化は、熱および高い混合速度で達成される。一実施形態において、可溶化は、化合物−溶媒混合物を約35℃から最高で約65℃まで加熱することにより達成される。一実施形態において、混合物は、最高で約40℃、42℃、44℃、46℃、48℃、50℃、52℃、54℃、56℃、58℃または60℃まで加熱される。一実施形態において、混合物は、最高で約50℃まで加熱される。一実施形態において、可溶化は、室温にて達成される。
【0031】
一実施形態において、可溶化は、約100rpm、200rpm、250rpm、300rpm、350rpm、400rpmまたは500rpmにて混ぜながら行われる。一実施形態において、可溶化は、約250rpmにて混ぜながら行われる。
【0032】
特定の実施形態において、可溶化は、12、11、または10などの高めのpHにおいて行われ、続いて、最終製剤においてpHを約pH8まで下げる。特定の実施形態において、pHは、HClなどの適当な酸、または緩衝液を使用して下げられる。特定の実施形態において、化合物は、約pH12にて溶かされ、次いで、pHは、HCl溶液を使用して約8まで下げられる。
【0033】
別の実施形態において、製剤を調製するためのプロセスで、リン酸塩緩衝液などの適当な緩衝液を製剤に加え、約8までpHを下げる。他の実施形態において、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドは、NaOH溶液中の化合物濃度が>50mg/mLになるように室温にて1.1当量のNaOHにより可溶化され、濃度は、同じステップで約8までpHも下げるリン酸塩緩衝液による希釈により50mg/mLにされる。一実施形態において、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド/NaOH溶液4部を、100mMリン酸塩緩衝液1部と混ぜ合わせる。一実施形態において、2つの溶液の組合せは、20mMの最終緩衝液濃度を有する。一実施形態において、溶液の最終pHは、混ぜ合わせ後に約8である。一実施形態において、静脈注射製剤は、50mg/mLのN−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド濃度および20mMのリン酸塩緩衝液濃度を含有し、約8のpHを有する。
【0034】
一実施形態において、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド/NaOH溶液は、50mg/mL化合物を1.1当量のNaOHと混ぜることにより調製される。N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドが完全に可溶化されたら、リン酸水素二ナトリウム七水和物緩衝液を溶液に加える。次のステップにおいて、リン酸二水素ナトリウム一水和物緩衝液を溶液に加える。2つの緩衝液塩の比は、最終pH値が約7〜8になるようになっている。一実施形態において、本明細書において提供される製剤は、pH7または8にて20または50mMリン酸塩緩衝液中にN−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド50mg/mLを含有する。
【0035】
特定の実施形態において、本明細書において提供される静脈注射製剤は、室温にて約1日から最長で約5日にわたって安定である。一実施形態において、溶液は、約1、2、3、4または5日にわたって安定である。製剤の安定性は、薬物製品の効力および純度を測定することにより決定することができる。一実施形態において、純度分析は、HPLCにより行われる。他の実施形態において、本明細書において提供される静脈注射製剤は、室温にて約1カ月、2カ月、4カ月、6カ月、9カ月、12カ月、2年、3年、4年またはそれ以上にわたって安定である。
【0036】
錠剤製剤
特定の実施形態において、本明細書では、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドを含有する経口錠剤が提供される。錠剤は、顆粒内成分、造粒剤、顆粒外成分および被覆成分をさらに含有する。一実施形態において、経口錠剤は、水酸化ナトリウムなどのpH調整剤、およびリン酸塩緩衝液などの緩衝液を含有する。
【0037】
特定の実施形態において、顆粒内成分は、ヒドロキシプロピルセルロースなどの結合剤;ラクトース一水和物、および微結晶性セルロースなどの希釈剤;ならびにクロスポビドンなどの崩壊剤を包含するが、これらに限定されるものではない。
【0038】
特定の実施形態において、顆粒外成分は、クロスポビドンCLなどの崩壊剤およびステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤を包含するが、これらに限定されるものではない。
【0039】
特定の実施形態において、経口錠剤中のN−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの量は、組成物の総重量の約0.5%〜約60%である。特定の実施形態において、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの量は、組成物の総重量の約1%〜約60%、1%〜約30%または10%〜約25%である。特定の実施形態において、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの量は、組成物の総重量の約1%、5%、7%、10%、15%、20%、25%、30%、40%または50%である。特定の実施形態において、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの量は、組成物の総重量の約1%、10%または50%である。
【0040】
特定の実施形態において、経口錠剤は、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド約0.1mg、0.25mg、0.5mg、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、9mg、10mg、12mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、60mg、80mg、100mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、または300mgを含有する。特定の実施形態において、経口錠剤は、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド約1mg、10mgまたは50mgを含有する。
【0041】
特定の実施形態において、錠剤は、微結晶性セルロースおよびラクトース一水和物などの、希釈剤の組合せを含有する。特定の実施形態において、経口錠剤中のラクトース一水和物の量は、組成物の総重量の約10%〜約80%である。特定の実施形態において、ラクトース一水和物の量は、錠剤の総重量の約20%、40%、50%、60%、70%または75%である。特定の実施形態において、ラクトース一水和物の量は、錠剤の総重量の約20%、50%、55%、60%、65%、66%、67%、67.5%、68%、68.2%、68.4%、68.6%、68.8%、68.87%、68.9%、68.95%、69%、69.5%、70%または72%である。特定の実施形態において、ラクトース一水和物の量は、錠剤の総重量の約68.87%である。特定の実施形態において、ラクトース一水和物の量は、錠剤の総重量の約20%または60%である。
【0042】
特定の実施形態において、ラクトース一水和物310の量は、約40mg〜約80mg、約50mg〜約75mg、約60mg〜約70mgである。特定の実施形態において、ラクトース一水和物310の量は、約50mg、55mg、60mg、65mg、68mg、68.2mg、68.4mg、68.6mg、68.8mg、68.87mg、68.9mg、68.95mg、69mg、70mg、71mg、72mg、74mgまたは75mgである。特定の実施形態において、ラクトース一水和物310の量は、約68.87mgである。特定の実施形態において、ラクトース一水和物310の量は、約20または60mgである。
【0043】
特定の実施形態において、経口錠剤中の微結晶性セルロース(Avicel PH101)の量は、錠剤の総重量の約5%〜約40%である。特定の実施形態において、微結晶性セルロース(Avicel PH101)の量は、錠剤の総重量の約10%〜約35%、約15%〜約30%、約15%〜約25%である。特定の実施形態において、微結晶性セルロース(Avicel PH101)の量は、錠剤の総重量の約10%、15%、17%、18%、20%、23%、25%、27%、30%または40%である。特定の実施形態において、微結晶性セルロース(Avicel PH101)の量は、錠剤の総重量の約20%である。
【0044】
特定の実施形態において、経口錠剤中の微結晶性セルロース(Avicel PH101)の量は、約5mg〜約40mgである。特定の実施形態において、微結晶性セルロース(Avicel PH101)の量は、約10mg〜約35mgまたは約15mg〜約25mgである。特定の実施形態において、微結晶性セルロース(Avicel PH101)の量は、約10mg、15mg、17mg、18mg、19mg、20mg、22mg、24mg、26mg、28mgまたは30mgである。特定の実施形態において、経口錠剤中の微結晶性セルロース(Avicel PH101)の量は、約20mgである。
【0045】
特定の実施形態において、結合剤は、ヒドロキシプロピルセルロース(Klucel EXF)である。特定の実施形態において、錠剤中のヒドロキシプロピルメチルセルロース(Klucel EXF)の量は、組成物の総重量の約1%〜約10%である。特定の実施形態において、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(Klucel EXF)の量は、錠剤の総重量の約1%〜約8%、約2%〜約6%または約3%〜約5%である。特定の実施形態において、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(Klucel EXF)の量は、錠剤の総重量の約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%または10%である。特定の実施形態において、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(Klucel EXF)の量は、錠剤の総重量の約4%である。
【0046】
特定の実施形態において、錠剤中のヒドロキシプロピルメチルセルロース(Klucel EXF)の量は、約1mg〜約10mg、約2mg〜約8mgまたは約3mg〜約5mgである。特定の実施形態において、錠剤中のヒドロキシプロピルメチルセルロース(Klucel EXF)の量は、約1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mgまたは約10mgである。特定の実施形態において、錠剤中のヒドロキシプロピルメチルセルロース(Klucel EXF)の量は、約4mgである。
【0047】
一実施形態において、本明細書において提供される錠剤は、造粒剤としてpH調整剤および緩衝剤を含有する。一実施形態において、pH調整剤は、水酸化ナトリウムであり、緩衝剤は、リン酸二水素ナトリウムである。特定の実施形態において、錠剤は、錠剤の総重量を基準にして水酸化ナトリウム約0.01〜約1%を含有する。特定の実施形態において、錠剤は、錠剤の総重量を基準にして水酸化ナトリウム約0.01%、0.03%、0.05%、0.07%、0.09%、0.1%、0.15%、0.2%、0.5%、0.7%または1%を含有する。特定の実施形態において、錠剤は、錠剤の総重量を基準にしてリン酸二水素ナトリウム約0.001〜約0.1%を含有する。特定の実施形態において、錠剤は、錠剤の総重量を基準にしてリン酸二水素ナトリウム約0.001%、0.005%、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%または0.1%を含有する。特定の実施形態において、錠剤は、錠剤の総重量を基準にしてリン酸二水素ナトリウム約0.03%を含有する。
【0048】
特定の実施形態において、錠剤は、水酸化ナトリウム約0.01〜約1mgを含有する。特定の実施形態において、錠剤は、水酸化ナトリウム約0.01mg、0.05mg、0.1mg、0.2mg、0.5mg、0.7mgまたは1mgを含有する。特定の実施形態において、錠剤は、水酸化ナトリウム約0.1mgを含有する。
【0049】
特定の実施形態において、錠剤は、錠剤の総重量を基準にしてリン酸二水素ナトリウム約0.001〜約0.1mgを含有する。特定の実施形態において、錠剤は、リン酸二水素ナトリウム約0.001mg、0.005mg、0.01mg、0.02mg、0.03mg、0.04mg、0.05mgまたは0.1mgを含有する。特定の実施形態において、錠剤は、リン酸二水素ナトリウム約0.03mgを含有する。
【0050】
特定の実施形態において、本明細書において提供される錠剤は、顆粒外成分としてのクロスポビドンCLおよびステアリン酸マグネシウムを含有する。特定の実施形態において、クロスポビドンCLは、錠剤の総重量を基準にして約0.5%から最高で約5%まで存在する。一実施形態において、クロスポビドンCLは、錠剤の総重量を基準にして約0.5%、1%、2%、2.5%、3%、3.5%、4%、4.5%または5%で存在する。一実施形態において、クロスポビドンCLは、錠剤の総重量を基準にして約1%または4%で存在する。特定の実施形態において、クロスポビドンCLは、約0.mgから最高で約5mgまで存在する。一実施形態において、クロスポビドンCLは、錠剤の総重量を基準にして約0.5mg、1mg、2mg、2.5mg、3mg、3.5mg、4mg、4.5mgまたは5mgで存在する。一実施形態において、クロスポビドンCLは、錠剤の総重量の約1mgまたは4mgで存在する。
【0051】
特定の実施形態において、ステアリン酸マグネシウムは、錠剤の総重量を基準にして約0.1%から最高で約5%まで存在する。一実施形態において、ステアリン酸マグネシウムは、錠剤の総重量を基準にして約0.1%、0.3%、0.5%、0.7%、1%、1.5%、2%、2.5%、3%、4%または約5%で存在する。一実施形態において、ステアリン酸マグネシウムは、錠剤の総重量の約1%または4%で存在する。特定の実施形態において、ステアリン酸マグネシウムは、約0.5mgから最高で約5mgまで存在する。一実施形態において、ステアリン酸マグネシウムは、錠剤の総重量を基準にして約0.5mg、1mg、2mg、2.5mg、3mg、3.5mg、4mg、4.5mgまたは5mgで存在する。一実施形態において、ステアリン酸マグネシウムは、錠剤の総重量の約1mgまたは4mgで存在する。
【0052】
特定の実施形態において、錠剤は、被覆成分で被覆される。適当な被覆材料は、当技術分野において知られている。特定の実施形態において、被覆は、味覚マスキングを提供する。一実施形態において、被覆は、臨床的盲検化を提供する。一実施形態において、被覆成分は、オパドライイエロー(Opadry Yellow)と呼ばれるオパドライイエロー03F92230である。一実施形態において、オパドライイエローは、約1%から最高で約5%まで存在する。別の実施形態において、オパドライイエローは、約1%、2%、3%、4%または5%で存在する。別の実施形態において、オパドライイエローは、約3%で存在する。一実施形態において、オパドライイエローは、錠剤の総重量を基準として約1mgから最高で約5mgまで存在する。別の実施形態において、オパドライイエローは、約1mg、2mg、3mg、4mgまたは5mgで存在する。別の実施形態において、オパドライイエローは、約3mgで存在する。
【0053】
特定の実施形態において、錠剤は、顆粒内成分として、ヒドロキシプロピルセルロース(Klucel EXF)、ラクトース一水和物310、微結晶性セルロース、クロスポビドンCL;造粒剤として、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド、水酸化ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム;ならびに顆粒外試剤として、クロスポビドンCL、およびステアリン酸マグネシウムを含有する。一実施形態において、錠剤は、オパドライイエローの被覆をさらに含有する。
【0054】
特定の実施形態において、錠剤は、顆粒内成分として、ヒドロキシプロピルセルロース(Klucel EXF)約4.0%、ラクトース一水和物310約68.87%、微結晶性セルロース約20%、クロスポビドンCL約1%;造粒剤として、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド約1%、水酸化ナトリウム約0.1%、リン酸二水素ナトリウム約0.1%;ならびに顆粒外試剤として、クロスポビドンCL約4%、およびステアリン酸マグネシウム約4%を含有する。一実施形態において、錠剤は、約3%にてオパドライイエローの被覆をさらに含有する。
【0055】
特定の実施形態において、錠剤は、顆粒内成分として、ヒドロキシプロピルセルロース(Klucel EXF)約4.0mg、ラクトース一水和物310約68.8mg、微結晶性セルロース約20mg、クロスポビドンCL約1mg;造粒剤として、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド約1mg、水酸化ナトリウム約0.1mg、リン酸二水素ナトリウム約0.1mg;ならびに顆粒外試剤として、クロスポビドンCL約4mg、およびステアリン酸マグネシウム約4mgを含有する。一実施形態において、錠剤は、約3mgにてオパドライイエローの被覆をさらに含有する。
【0056】
特定の実施形態において、錠剤は、顆粒内成分として、粉砕したN−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド約10%、ヒドロキシプロピルセルロース(Klucel EXF)約4.0%、ラクトース一水和物310約60%、微結晶性セルロース約20%、クロスポビドンCL約1%;ならびに、顆粒外試剤として、クロスポビドンCL約4%およびステアリン酸マグネシウム約4%を含有する。一実施形態において、錠剤は、約3%にてオパドライイエローの被覆をさらに含有する。
【0057】
特定の実施形態において、錠剤は、顆粒内成分として、粉砕したN−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド約10mg、ヒドロキシプロピルセルロース(Klucel EXF)約4.0mg、ラクトース一水和物310約60mg、微結晶性セルロース約20mg、クロスポビドンCL約1%;ならびに、顆粒外試剤として、クロスポビドンCL約4mgおよびステアリン酸マグネシウム約4mgを含有する。一実施形態において、錠剤は、約3mgにてオパドライイエローの被覆をさらに含有する。
【0058】
特定の実施形態において、錠剤は、顆粒内成分として、粉砕したN−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド約50%、ヒドロキシプロピルセルロース(Klucel EXF)約4.0%、ラクトース一水和物310約20%、微結晶性セルロース約20%、クロスポビドンCL約1%;ならびに、顆粒外試剤として、クロスポビドンCL約4%およびステアリン酸マグネシウム約4%を含有する。一実施形態において、錠剤は、約3%にてオパドライイエローの被覆をさらに含有する。
【0059】
特定の実施形態において、錠剤は、顆粒内成分として、粉砕したN−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド約50mg、ヒドロキシプロピルセルロース(Klucel EXF)約4.0mg、ラクトース一水和物310約60mg、微結晶性セルロース約20mg、クロスポビドンCL約1%;ならびに、顆粒外試剤として、クロスポビドンCL約4mgおよびステアリン酸マグネシウム約4mgを含有する。一実施形態において、錠剤は、約3mgにてオパドライイエローの被覆をさらに含有する。
【0060】
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドが1mg、10mgおよび50mgの例示的錠剤組成物を、表I〜IIIに示す。
【0061】
【表1】
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【0062】
【表2】
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【0063】
【表3】
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【0064】
D.用量
ヒト薬物療法学において、医師は、予防的または治癒的治療に従って、ならびに年齢、体重、疾患の病期および治療すべき対象に特異的な他の要因に従って、最も適切である用量の投薬計画を決定するであろう。特定の実施形態において、投与量率は、成人について1日当たり約1〜約350
mg、成人について1日当たり約1〜約300 mg、1日当たり約5〜約250 mg、1日当たり約5〜約250 mgまたは1日当たり約10〜50 mgである。1日当たり約50〜約300
mgの投与量率も本明細書で企図されている。特定の実施形態において、投与量は、成人について1日当たり5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、60mg、70mg、80mg、100mg、125mg、150mg、175mgまたは200mgである。
【0065】
障害またはその1つもしくは複数の症状を予防または治療するのに有効である本明細書において提供される製剤中のN−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの量は、疾患または状態の性質および重症度、ならびに活性成分が投与される経路によって変化するであろう。頻度および用量も、投与される具体的な療法(例えば、治療薬または予防薬)、障害、疾患、または状態の重症度、投与の経路、ならびに対象の年齢、体重、応答および過去の病歴に応じて、各対象に特異的な要因に従って変化するであろう。
【0066】
製剤の例示的投与量は、対象またはサンプルの重量1キログラム当たりミリグラム量またはマイクログラム量の活性化合物(例えば、1キログラム当たり約1マイクログラム〜1キログラム当たり約3ミリグラム、1キログラム当たり約10マイクログラム〜1キログラム当たり約3ミリグラム、1キログラム当たり約100マイクログラム〜1キログラム当たり約3ミリグラム、1キログラム当たり約100マイクログラム〜1キログラム当たり約2ミリグラム)を包含する。特定の実施形態において、投与されるN−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの量は、それを必要としている対象について約0.01〜約3mg/kgである。特定の実施形態において、投与されるN−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの量は、対象1kg当たり約0.01、0.05、0.1、0.2、0.4、0.8、1.5、2、3mgである。特定の実施形態において、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの投与は、静脈内注射による。
【0067】
当業者には明らかなように、一部の場合において本明細書に開示されている範囲外で活性成分の用量を使用することが必要であることがある。さらに、臨床医または治療医は、対象の応答と連動して、療法を中断、調整、または中止する方法および時期を知っていることが留意される。
【0068】
当業者により容易に知られているように、異なる治療有効量を、異なる疾患および状態に適用することができる。同様に、そのような障害を予防、管理、治療または改善するのに十分であるが、本明細書において提供される組成物に関係する有害作用を引き起こすのに不十分であるかまたは軽減するのに十分である量も、上記に記載されている用量および投与頻度スケジュールに包含される。さらに、本明細書において提供される組成物の複数の用量を対象に投与する場合、すべての投与量が同じである必要はない。例えば、対象に投与される用量を、組成物の予防効果または治療効果を改善するために増加させることができ、または対象に投与される用量を、特定の対象が経験している1つまたは複数の副作用を軽減するために減少させることができる。
【0069】
別の実施形態において、本明細書において提供される製剤の用量は、約1〜300mg、50mg〜250mgまたは75〜200mgの単位投与量で対象において障害、またはその1つもしくは複数の症状を予防、治療、管理、または改善するために投与される。別の実施形態において、本明細書において提供される製剤の用量は、約1mg、10mgまたは50mgの単位投与量で対象において障害、またはその1つもしくは複数の症状を予防、治療、管理、または改善するために投与される。
【0070】
特定の実施形態において、本明細書において提供される同じ製剤の投与を繰り返すことができ、投与は、少なくとも1日、2日、3日、5日、10日、15日、30日、45日、2カ月、75日、3カ月、または6カ月だけ離すことができる。
【0071】
E.調製方法
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドは、当技術分野において知られている方法により調製することができる。例示的調製方法は、実施例1および2に記載されている。(米国特許第6,686,382号も参照)。
【0072】
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの静脈注射および錠剤製剤は、当技術分野において知られている方法により本明細書に記載されているように調製することができる。静脈注射および錠剤製剤を製造するための例示的プロセスは、実施例の項に記載されている。
【0073】
F.活性の評価
本明細書において提供される方法でN−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド製剤の有効性を試験するための標準的な生理学的、薬理学的および生化学的方法は、利用可能であり、当業者に知られている(例えば、6,432,994;6,683,103;6,686,382;6,248,767;6,852,745;5,783,705;5,962,490;5,594,021;5,571821;5,591,761;5,514,691、5,352,800、5,334,598、5,352,659、5,248,807、5,240,910、5,198,548、5,187,195、5,082,838、6,953,780、6,946,481、6,852,745、6,835,741、6,673,824、6,670,367および6,670,362を参照)。
【0074】
G.治療方法
本明細書において提供される凍結乾燥製剤を投与することによりエンドセリン媒介性障害を治療するための方法。特定の実施形態において、障害は、高血圧症、心臓血管疾患、喘息、肺高血圧症、炎症性疾患、眼科疾患、月経障害、産科疾病、創傷、胃腸疾患、腎不全、免疫抑制剤媒介性腎臓血管収縮、エリスロポエチン媒介性血管収縮、内毒素ショック、アナフィラキシーショックおよび出血性ショックから選択される。一実施形態において、障害は、肺高血圧症である。
【0075】
H.組合せ療法
本明細書において提供されるN−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド製剤は、単独で、またはこれらの製剤により治療される疾患の治療に有用な他の適当な治療薬との組合せで用いることができる。例えば、製剤は、エンドセリン受容体の活性を調節することが知られている他の化合物との組合せで投与することができる。
【0076】
さらに、本明細書において提供される製剤は、当技術分野において知られているエンドセリンアンタゴニストとの組合せで用いることができ、環状ペンタペプチド、シクロ(D−Glu−L−Ala−allo−D−Ile−L−Leu−D−Trp)であるBE−18257Bと命名されたストレプトマイセスミサキエンシス(Streptomyces misakiensis)の発酵産物;シクロ(D−Asp−Pro−D−Val−Leu−D−Trp)(BQ−123)などのBE−18257Bに関連する環状ペンタペプチド(Ishikawaらによる米国特許第5,114,918号参照;BANYU PHARMACEUTICAL CO.,LTDによるEP A1 0436189(1991年10月7日)も参照);ならびに、例えば、米国特許第6,432,994号;第6,683,103号;第6,686,382号;第6,248,767号;第6,852,745号;第5,783,705号;第5,962,490号;第5,594,021号;第5,571821号;第5,591,761号;第5,514,691号;第5,352,800号;第5,334,598号;第5,352,659号;第5,248,807号;第5,240,910号;第5,198,548号;第5,187,195号;第5,082,838号;第6,953,780号;第6,946,481号;第6,852,745号;第6,835,741号;第6,673,824号;第6,670,367号;および第6,670,362号において同定された他のペプチド系および非ペプチド系のETAアンタゴニストを包含するが、これらに限定されるものではない。これらは、他の環状ペンタペプチド、アシルトリペプチド、ヘキサペプチド類似体、特定のアントラキノン誘導体、インダンカルボン酸、特定のN−ピリミニル(pyriminyl)ベンゼンスルホンアミド、特定のベンゼンスルホンアミド、および特定のナフタレンスルホンアミド(Nakajimaら(1991)J.Antibiot.44:1348〜1356;Miyataら(1992)J.Antibiot.45:74〜8;Ishikawaら(1992)J.Med.Chem.35:2139〜2142;Ishikawaらによる米国特許第5,114,918号;EP A1 0569193;EP A1 0558258;BANYU PHARMACEUTICAL CO.,LTDによるEP A1 0436189(1991年10月7日);カナダ特許出願2,067,288;カナダ特許出願2,071,193;米国特許第5,208,243号;米国特許第5,270,313号;米国特許第5,612,359号、米国特許第5,514,696号、米国特許第5,378,715号;Codyら(1993)Med.Chem.Res.3:154〜162;Miyataら(1992)J.Antibiot 45:1041〜1046;Miyataら(1992)J.Antibiot 45:1029〜1040、Fujimotoら(1992)FEBS Lett.305:41〜44;Oshashiら(1002)J.Antibiot 45:1684〜1685;EP A1 0496452;Clozelら(1993)Nature 365:759〜761;国際特許出願WO93/08799;Nishikibeら(1993)Life Sci.52:717〜724;およびBenigniら(1993)Kidney Int.44:440〜444)を包含する。エンドセリンペプチドアンタゴニストである多数のスルホンアミドも、米国特許第5,464,853号;第5,594,021号;第5,591,761号;第5,571,821号;第5,514,691号;第5,464,853号;国際PCT出願第96/31492号;および国際PCT出願第WO94/27979号に記載されている。
【0077】
それらの全体が参照により本明細書に組み込まれている下記の文書に記載されている他のエンドセリンアンタゴニストは、本明細書において提供される製剤との組合せで使用することが企図されているものの例である:米国特許第5,420,123号;米国特許第5,965,732号;米国特許第6,080,774号;米国特許第5,780,473号;米国特許第5,543,521号;WO96/06095;WO95/08550;WO95/26716;WO96/11914;WO95/26360;EP601386;EP633259;米国特許第5,292,740号;EP510526;EP526708;WO93/25580;WO93/23404;WO96/04905;WO94/21259;GB2276383;WO95/03044;EP617001;WO95/03295;GB2275926;WO95/08989;GB2266890;EP496452;WO94/21590;WO94/21259;GB2277446;WO95/13262;WO96/12706;WO94/24084;WO94/25013;米国特許第5,571,821号;WO95/04534;WO95/04530;WO94/02474;WO94/14434;WO96/07653;WO93/08799;WO95/05376;WO95/12611;DE4341663;WO95/15963;WO95/15944;EP658548;EP555537;WO95/05374;WO95/05372;米国特許第5,389,620号;EP628569;JP6256261;WO94/03483;EP552417;WO93/21219;EP436189;WO96/11927;JP6122625;JP7330622;WO96/23773;WO96/33170;WO96/15109;WO96/33190;米国特許第5,541,186号;WO96/19459;WO96/19455;EP713875;WO95/26360;WO96/20177;JP7133254;WO96/08486;WO96/09818;WO96/08487;WO96/04905;EP733626;WO96/22978;WO96/08483;JP8059635;JP7316188;WO95/33748;WO96/30358;米国特許第5,559,105号;WO95/35107;JP7258098;米国特許第5,482,960号;EP682016;GB2295616;WO95/26957;WO95/33752;EP743307;およびWO96/31492;引用した文書に記載されている下記の化合物:BQ−123(Ihara,M.ら、「Biological Profiles of Highly Potent Novel Endothelin Antagonists Selective for the ET Receptor」、Life Sciences、Vol.50(4)、247〜255頁(1992));PD 156707(Reynolds,E.ら、「Pharmacological Characterization of PD 156707,an Orally Active ET Receptor Antagonist」、The Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics、Vol.273(3)、1410〜1417頁(1995));L−754,142(Williams,D.L.ら、「Pharmacology of L−754,142,a Highly Potent,Orally Active,Nonpeptidyl Endothelin Antagonist」、The Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics、Vol.275(3)、1518〜1526頁(1995));SB 209670(Ohlstein,E.H.ら、「SB
209670,a rationally designed potent nonpeptide endothelin receptor antagonist」、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、Vol.91、8052〜8056頁(1994));SB 217242(Ohlstein,E.H.ら、「Nonpeptide Endothelin Receptor Antagonist.VI:Pharmacological Characterization of SB 217242,A Potent and Highly Bioavailable Endothelin Receptor Antagonist」、The Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics、Vol.276(2)、609〜615頁(1996));A−127722(Opgenorth,T.J.ら、「Pharmacological Characterization of A−127722:An Orally Active and Highly Potent E.sub.TA−Selective Receptor Antagonist」、The Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics、Vol.276(2)、473〜481頁(1996));TAK−044(Masuda,Y.ら、「Receptor Binding and Antagonist Properties of a Novel Endothelin Receptor Antagonist,TAK−044{Cyclo[D−α−Aspartyl−3−[(4−Phenylpiperazin−1−yl)Carbonyl]−L−Alanyl−L−α−Aspartyl−D−2−(2−Thienyl)Glycyl−L−Leucyl−D−Tryptophyl]Disodium Salt},in Human Endothelin and Endothelin Receptors」、The Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics、Vol.279(2)、675〜685頁(1996));ボセンタン(Clozel,M.ら、「Pharmacological Characterization of Bosentan,A New Potent Orally Active Nonpeptide Endothelin Receptor Antagonist」、The Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics、Vol.270(1)、228〜235頁(1994))。一実施形態において、本明細書において提供される組成物は、シタクスセンタンとの組合せで投与することができる。
【0078】
本明細書において提供される製剤は、他のクラスの化合物との組合せで投与することもできる。本明細書における組合せのための化合物の例示的クラスは、ホスホラミドンなどのエンドセリン変換酵素(ECE)阻害薬;イフェトロバンなどのトロンボキサン受容体アンタゴニスト;カリウムチャンネル開口薬;トロンビン阻害薬(例えば、ヒルジンなど);PDGF活性の調節薬などの成長因子阻害薬;血小板活性化因子(PAF)アンタゴニスト;GPIIb/IIIa遮断薬(例えば、アブシキシマブ、エプチフィバチド、およびチロフィバン)、P2Y(AC)アンタゴニスト(例えば、クロピドグレル、チクロピジンおよびCS−747)、およびアスピリンなどの抗血小板薬;ワルファリン、エノキサパリンなどの低分子量ヘパリン、第VIIa因子阻害薬、および第Xa因子阻害薬、レニン阻害薬などの抗凝固薬;カプトプリル、ゾフェノプリル、フォシノプリル、セロナプリル、アラセプリル、エナラプリル、デラプリル、ペントプリル、キナプリル、ラミプリル、リシノプリルおよびそのような化合物の塩などのアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬;中性エンドペプチダーゼ(NEP)阻害薬;オマパトリラトおよびゲモパトリラトなどのバソペプシダーゼ(vasopepsidase)阻害薬(デュアルNEP−ACE阻害薬);プラバスタチン、ロバスタチン、アトルバスタチン、シンバスタチン、NK−104(別名イタバスタチン(itavastatin)、またはニスバスタチン(nisvastatin)またはニスバスタチン(nisbastatin))およびZD−4522(ロスバスタチン、またはアタバスタチン(atavastatin)またはビサスタチン(visastatin)としても知られている)などのHMG CoA還元酵素阻害薬;スクアレン合成酵素阻害薬;フィブラート;クエストランなどの胆汁酸分離剤;ナイアシン;ACAT阻害薬などの抗アテローム性動脈硬化薬;MTP阻害薬:ベシル酸アムロジピンなどのカルシウムチャンネル遮断薬;カリウムチャンネル活性化薬;カルベジロールおよびメトプロロールなどのα−アドレナリン作動薬、β−アドレナリン作動薬;抗不整脈薬;クロロチアジド、ヒドロクロロシチアジド、フルメチアジド、ヒドロフルメチアジド、ベンドロフルメチアジド、メチルクロロチアジド、トリクロロメチアジド、ポリチアジドまたはベンゾスラジド(benzothlazide)ならびにエタクリン酸、トリクリナフェン(tricrynafen)、クロルタリドン、フロセミド、ムソリミン(musolimine)、ブメタニド、トリアムテレン、アミロリドおよびスピロノラクトンおよびそのような化合物の塩などの利尿薬;組織プラスミノーゲンアクチベーター(tPA)、組換えtPA、ストレプトキナーゼ、ウロキナーゼ、プロウロキナーゼおよびアニソイル化プラスミノーゲンストレプトキナーゼアクチベーター複合体(APSAC)などの血栓溶解薬;ビグアナイド(例えば、メトホルミン)、グルコシダーゼ阻害薬(例えば、アカルボース)、インスリン、メグリチニド(例えば、レパグリニド)、スルホニル尿素(例えば、グリメピリド、グリブリドおよびグリピジド)、チオゾリジンジオン(thiozolidinedione)(例えば、トログリタゾン、ロシグリタゾンおよびピオグリタゾン)、およびPPAR−γアゴニストなどの抗糖尿病薬;スピロノラクトンおよびエプレレノンなどの鉱質コルチコイド受容体アンタゴニスト;成長ホルモン分泌促進薬;aP2阻害薬;アスピリンおよびイブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS);PDE III阻害薬(例えば、シロスタゾール)およびPDE V阻害薬(例えば、シルデナフィル、バルデナフィル、タダラフィル)などのホスホジエステラーゼ阻害薬;タンパク質チロシンキナーゼ阻害薬;抗炎症薬;メトトレキセート、FK506(タクロリムス、Prograf)、ミコフェノール酸モフェチルなどの抗増殖薬;化学療法薬;免疫抑制剤;抗癌薬および細胞毒性薬(例えば、ナイトロジェンマスタード、アルキルスルホネートなどのアルキル化剤、ニトロソ尿素、エチレンイミン、およびトリアゼン):葉酸アンタゴニスト、プリン類似体、およびピリジン類似体などの抗代謝薬;アントラサイクリン、ブレオマイシン、マイトマイシン、ダクチノマイシン、およびプリカマイシンなどの抗生物質;L−アスパラギナーゼなどの酵素;ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害薬;グルココルチコイド(例えば、コルチゾン)、エストロゲン/抗エストロゲン薬、アンドロゲン/抗アンドロゲン薬、プロゲスチン、および黄体化ホルモン−放出ホルモンアンタゴニスト、酢酸オクトレオチドなどのホルモン薬;エクチナサイジンまたはそれらの類似体および誘導体などの微小管破壊薬:パクリタキセル(Taxol(登録商標))、ドセタキセル(Taxotere(登録商標))、およびエポシロンA〜Fまたはそれらの類似体もしくは誘導体などの微小管安定薬;ビンカアルカロイド、エピポドフィロトキシン、タキサンなどの植物由来産物;ならびにトポイソメラーゼ阻害薬:プレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害薬:ならびにヒドロキシ尿素、プロカルバジン、ミトタン、ヘキサメチルメラミン、シスプラチン、サトラプラチンおよびカルボプラチンなどの白金配位錯体などの多岐にわたる薬剤;シクロスポリン;プレドニゾンまたはデキサメタゾンなどのステロイド;金化合物;アザチオプリンおよびシクロホスファミドなどの細胞毒性薬:テニダプなどのTNF−α阻害薬;エタネルセプト(Enbrel)ラパマイシン(シロリムスまたはRapamune)、レフルノミド(Arava)などの抗TNF抗体または可溶性TNF受容体;ならびにセレコキシブ(Celebrex)およびロフェコキシブ(Vioxx)などのシクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)阻害薬を包含する。
【0079】
I.製品
包装材料および包装材料内の本明細書において提供されるN−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの製剤、ならびに製剤がエンドセリン媒介性障害を治療するために使用されることを表示するラベルを含有する製品も提供される。
【0080】
本明細書において提供される製品は、包装材料を含有する。医薬製品を包装するのに使用するための包装材料は、当業者によく知られている。例えば、米国特許第5,323,907号;第5,052,558号;および第5,033,352号を参照されたい。医薬包装材料の例は、バイアル、容器、シリンジ、ボトル、ならびに選択された製剤および意図する投与および治療の様式に適した任意の包装材料を包含するが、これらに限定されるものではない。
【0081】
上記の詳細な説明および付随する実施例は、単に例示的であり、主題の範囲に対する制限と受け取られるべきでないことが理解される。開示した実施形態に対する様々な変更および改変は、当業者には明らかであろう。本明細書において提供される化学構造、置換基、誘導体、中間体、合成、製剤および/または使用方法を包含するがそれらに限定されないそのような変更および改変は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく行うことができる。本明細書において参照される米国特許および刊行物は、参照により組み込まれるものとする。
【実施例】
【0082】
(実施例1)
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの調製。
ステップ1:化合物1の調製:
【0083】
【化2】
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磁気撹拌子を備えた250mLの丸底フラスコに、5−アミノ−3,4−ジメチルイソオキサゾール20.0gm、ピリジン50mL、およびジメチルアミノピリジン2.0gm(触媒量)を加えた。混合物を、2−カルボキシメチル−3−チオフェンスルホニルクロリド21.5gmを少量ずつ加えながら氷浴中で冷却した。フラスコを密閉し、氷浴を取り去り、反応物を一夜にわたって室温にて撹拌した。ピリジンの大部分を回転蒸発により除去し、残留材料を酢酸エチルと2N HClの間で分配した。層を分離し、水層を酢酸エチル(2×)で抽出した。合わせた抽出液を希HCl(2×)、食塩水(2×)で洗浄し、次いで、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過して回転蒸発により濃縮すると、油として 23.2gmの化合物1が得られた。
【0084】
ステップ2A:化合物2の調製。
【0085】
【化3】
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磁気撹拌子および滴下漏斗を備えた1Lの丸底フラスコに、23.1gmの化合物1、塩化メチレン500mL、およびジイソプロピルアミン28.4gmを加えた。反応物を氷浴中で冷却し、ブロモメチルメチルエーテル6.0mLを滴加した。氷浴を取り去り、反応物を一夜にわたって室温にて撹拌した。この時点で、水200mLを加え、反応物を30分にわたって撹拌した。層を分離し、水層を塩化メチレンで抽出した(2×)。次いで、合わせた有機層を0.5N HCl、水、飽和重炭酸ナトリウム、食塩水で洗浄し、最後に、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過および回転蒸発により、油が得られ、溶出液として25〜30%酢酸エチル/ヘキサンを使用するシリカゲルクロマトグラフィーによりさらに精製すると、油として21.5gmの化合物2が得られた。
【0086】
ステップ2B:化合物3の調製。
【0087】
【化4】
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磁気撹拌子を備えた500mLの丸底フラスコに、21.4gmの化合物2、テトラヒドロフラン120mL、および1N水酸化ナトリウム120mLを加えた。反応物を、完全な反応まで急速に撹拌した(約3〜4時間)。テトラヒドロフランの大部分を回転蒸発により除去し、残留材料を水50mLと混ぜた。次いで、この混合物を、1N HCl130mLの添加により酸性化し、次いで、酢酸エチル200mL(2×)で抽出した。合わせた抽出液を水(50mL)、次いで、食塩水(50mL)で洗浄し、最後に、硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過して回転蒸発により濃縮すると、黄色の油として20.1gmの化合物3が得られ、放置すると固化した。
【0088】
ステップ2C:化合物4の調製。
【0089】
【化5】
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磁気撹拌子および滴下漏斗を備えた1Lの丸底フラスコに、19.7gmの化合物3、塩化メチレン200mL、およびピリジン5滴を加えた。塩化メチレン100mL中の塩化オキサリル128mLの溶液を滴加した。次いで、滴下漏斗を還流冷却器に取り替え、反応物を3時間にわたって穏やかな還流状態まで加熱した後に、回転蒸発により濃縮すると、褐色の固体として20.9gmの化合物4が得られた。この材料を、さらに精製することなくステップ3で直接使用した。
【0090】
ステップ3:化合物6の調製。
【0091】
【化6】
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磁気撹拌子および滴下漏斗を備えた1Lの丸底フラスコに、2−アセチル−4,6−ジメチルアニリン(5)18.5gmおよび塩化メチレン150mLを加えた。これに、塩化メチレン350mLに溶かした20.7gmの化合物4の溶液を滴加した。反応物を3時間にわたって室温にて撹拌し、次いで、回転蒸発により濃縮した。残留材料にエーテル200mLを加え、混合物を濾過した。濾過ケーキをエーテル3×100mLで洗浄した。合わせた濾液を1N HCl3×100mLと、続いて、水、飽和重炭酸ナトリウム、および食塩水各100mLで洗浄した。次いで、溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、回転蒸発により濃縮すると、半結晶性材料が得られた。この材料をエーテル200mLと共に砕くと、白色の固体として23.7gmの化合物6が得られた。
【0092】
ステップ4A:N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの調製
【0093】
【化7】
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磁気撹拌子および還流冷却器を備えた500mLの丸底フラスコに、23.7gmの化合物6、メタノール180mL、および濃塩酸90mLを加えた。混合物を4時間にわたって還流状態まで加熱した。加熱を中止し、混合物を撹拌し、氷浴で冷却した。約30分後、混合物を濾過し、濾過ケーキを水とメタノールの混合物で洗浄すると、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド18.3gmが得られた。この材料を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶すると、白色の固体として材料16.8gmが得られた:融点p158〜160℃。
【0094】
(実施例2)
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの調製。
【0095】
【化8】
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0℃にて:鉱油中60%NaH1.6gに、DMF10ml中の式(III)の化合物1.12gの溶液を加えた。15分にわたって撹拌した後に、DMF10ml中の式(II)の化合物3.35gの溶液を滴加した。反応物を2時間にわたって撹拌し、続いて、2N HCl50mlをゆっくりと加えた(注意、過剰のNaH)。得られた懸濁液をトルエン(4×25ml)で抽出した。有機層を合わせ、2N HCl(4×25ml)で洗浄し、続いて、飽和NaHCO(4×10ml)で抽出した。重炭酸塩層を合わせ、pH約1〜2まで濃塩酸で酸性化し、EtOAc(3×25ml)で抽出した。EtOAc層を合わせ、2N HCl(25ml)、2N HCl/食塩水(25ml)で洗浄し、MgSOで乾燥し、真空中で濃縮すると、純度>97%の黄褐色の固体としてN−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド4.0gが得られた。粗N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド3.2gを熱EtOHから結晶化すると、HPLCによる純度>99%の灰色がかった白色の固体として表題化合物2.75gが得られた。H NMR(500MHz,DMSO−d):δ 1.65(s,3H)、2.08(s,3H)、2.22(s,3H)、2.32(s,3H)、2.47(s,3H)、7.27(brs,1H)、7.33(d,J=5.2Hz,1H)、7.38(brs,1H)、7.86(d,J=5.2Hz,1H)および10.26(brs,1H)。13C NMR(125MHz,DMSO−d):δ 5.8、10.3、17.7、20.4、29.1、105.7、126.5、127.9、128.7、129.8、133.9、135.8、136.2、136.5、138.3、139.9、155.2、159.1、161.4および200.5ppm。MS(ESI)m/z:446.08[M−H]
【0096】
(実施例2a)
式(II)の化合物の調製
【0097】
【化9】
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EtOAc60ml中の式(IV)の化合物5.7gの溶液に、CDI3.1gを加えた。4時間にわたって撹拌した後に、反応混合物を真空中で濃縮した。熱EtOAcから結晶化すると、HPLCによる純度>99%の白色の固体として式(II)の化合物4.25gが得られた。H NMR(400MHz,CDCl):δ 2.40(s,3H)、2.43(s,3H)、2.53(s,3H)、7.35(brs,1H)、7.41(d,J=5.1Hz,1H)、7.45(brs,1H)および7.91(d,J=5.1Hz,1H)ppm。MS(ESI)m/z:693.08[2M+H]、および336.00[M+H]
【0098】
(実施例2b)
式(IV)の化合物の調製
【0099】
【化10】
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THF60ml中の式(VI)の化合物6.25gの溶液に、2N NaOH30mlを加えた。一夜にわたって撹拌した後に、反応混合物を濃塩酸10mlでクエンチし、続いて、EtOAc(2×)で抽出した。有機層を合わせ、2N HCl(2×)、2N HCl/食塩水(1×)で洗浄し、MgSOで乾燥し、真空中で濃縮すると、薄い緑色の粘着性の泡として式(IV)の化合物6.0gが得られた。DCMと共に砕くと、HPLCによる純度>99%の乾燥した白色の固体として生成物が得られた。H NMR(400MHz,CDCl):δ 2.14(s,3H)、2.28(s,3H)、2.31(s,3H)、7.17(d,J=5.1Hz,1H)、7.27(brs,1H)、7.30(brs,1H)、7.64(d,J=5.1Hz,1H)および8.91(brs,1H)ppm。MS(ESI)m/z:720.08[2M+H]、376.04[M+Na]および354.06[M+H]
【0100】
(実施例2c)
式(VI)の化合物の調製
【0101】
【化11】
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ピリジン20ml中の式(VIII)の化合物4.4gの溶液に、式(VII)の化合物6.0gを加えた。反応混合物を一夜にわたって撹拌し、続いて、6N HCl50mlを加えた。得られた懸濁液をDCM(2×)で抽出した。有機層を合わせ、2N HCl(2×)、2N HCl/食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、真空中で濃縮した。熱EtOAc/ヘキサン(1:1、20ml)から結晶化すると、HPLCによる純度>99%の灰色がかった白色の固体として式(VI)の化合物6.33gが得られた。H NMR(400MHz,CDCl):δ 2.14(s,3H)、2.32(s,3H)、2.42(s,3H)、4.04(s,3H)、7.18(brs,1H)、7.22(brs,1H)、7.28(d,J=5.1Hz,1H)、7.40(d,J=5.1Hz,1H)および9.16(brs,1H)ppm。MS(ESI)m/z:757.12[2M+H]および368.04[M+H]
【0102】
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの例示的製剤:
下記の実施例は、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの例示的IVおよび錠剤製剤ならびにそれらの安定性試験を提供する。
【0103】
A.静脈注射製剤
(実施例3)
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドのプロトタイプ安定性製剤
プロトタイプ安定性試験は、pH、緩衝液濃度および薬物濃度に対する5つの製剤の感受性を探るために設計した。以下に列挙される製剤を、pH(7、8および11)、緩衝液濃度(pH8にて20mM対50mM)および薬物濃度(0.5mg/mL対50mg/mL)について調べた。
製剤A:50mg/mL、50mM緩衝液、pH8.0
製剤B:50mg/mL、20mM緩衝液、pH8.0
製剤C:50mg/mL、50mM緩衝液、pH7.0
製剤D:50mg/mL、50mM緩衝液、pH約11.0
製剤E:0.5mg/mL、20mM緩衝液、pH8.0
【0104】
各プロトタイプ製剤を、250mLのスケールにて調合した。目標最終pH値を、±0.3pH単位の範囲内で実現した。製剤の重量オスモル濃度をインプロセスで決定し、すべてが、Eについての74mOsm/kg〜Dについての254mOsm/kgの範囲の低張性であった。NaClを製剤Bに加え、張度をわずかに上昇させた。これらの製剤を、初期、2週、1カ月、3カ月および6カ月からなる時点について5℃、25℃および40℃における安定性について判別した。表IV〜VIIIに要約される安定性データに基づき、製剤Bをさらなる試験のために選択した。
【0105】
【表4】
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【0106】
【表5】
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【0107】
【表6】
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【0108】
【表7】
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【0109】
【表8】
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【0110】
(実施例4)
NaClを含む20mMリン酸塩緩衝液中の50mg/mL N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドについての適合性試験
NaClを含む20mMリン酸塩緩衝液(pH8.0)中の50mg/mL N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの製剤を500mLスケールで製造し、フィルター、チュービング、最終滅菌可能性、ストッパー適合性試験および凍結/融解試験について試験した。フィルター適合性は、Milliporeデュラポア(durapore)0.2μm膜シリンジフィルター試験前濾過、フィルターからの第一サンプルおよび濾過後サンプルの使用に基づいた。Masterflexサイズ15白金硬化チュービングを、チュービング適合性のために24時間にわたって光および周囲温度に暴露した。サンプルを、最終滅菌実行可能性試験のために20分間にわたって121℃の1および2回の標準的液体オートクレーブサイクルに暴露した。ストッパー適合性試験は、7日間にわたって倒立および直立のサンプルを有する室温および40℃の条件にてサンプルを試験する。データは、製剤が、フィルター、チュービング、およびストッパーと適合していることを示した。20分間にわたる121℃の1および2回のサイクルについての最終滅菌で純度の低下があった(表IX〜XII)。
【0111】
【表9】
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【0112】
【表10】
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【0113】
【表11】
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【0114】
【表12】
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【0115】
【表13−1】
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【0116】
【表13−2】
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【0117】
(実施例5)
単一溶液調合手順の開発
単一溶液調合手順を、pH7か8のどちらかにて20および50mMリン酸塩緩衝溶液中に薬物50mg/mLを含有するN−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド製剤について開発した。開発データを、表XIIIに要約する。
【0118】
薬物/NaOH溶液を1.1当量のNaOHで調製した。薬物が完全に可溶化された後に、必要量のリン酸水素二ナトリウム七水和物をバッチ溶液に加えた。次のステップにおいて、必要量のリン酸二水素ナトリウム一水和物をバッチに加えた。加えたリン酸塩緩衝塩の全量を計算すると、具体的な最終緩衝液濃度が得られた。2つの緩衝塩の比を変化させ、望ましい最終pH値を達成するための適切な量を決定した。
【0119】
【表14】
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【0120】
(実施例6)
NaClを含む20mMリン酸塩緩衝液(pH8.0±1.0)中の50mg/mL N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの調製
実施例4に記載されている単一溶液調合手順を使用し、NaClを含む20mMリン酸塩緩衝液(pH8.0±1.0)中の50mg/mL N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドの30Lバッチを調製した。調合添加は、上記に記載されているように加えた。リン酸二水素ナトリウムの添加後に、高めのpHが得られた。製剤を、0.1N HClで目標までpH調整した。
【0121】
(実施例7)
注射用N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド滅菌溶液(50mg/mL)の55リットルバッチの製造
注射用N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド滅菌溶液(50mg/mL)の55リットルバッチを製造するためのフローダイヤグラムを図1に示し、製造プロセスの段階的説明は、以下の通りである。
【0122】
製造プロセスの段階的説明
ステップ1:水酸化ナトリウムの1.0規定溶液の調製
a.注射用水を1リットルのPyrexメスフラスコに充填した。
b.水酸化ナトリウムペレットを水に充填し、ストッパー付きフラスコを、透明な溶液が得られるまで緩やかに回転させた。
c.追加量の注射用水を上記溶液に加え、1.0リットルの最終容量とした。
ステップ2:塩酸の1.0規定溶液の調製
a.注射用水を1リットルのPyrexメスフラスコに充填した。
b.塩酸を水に充填し、ストッパー付きフラスコを、均一な溶液が得られるまで緩やかに回転させた。
c.追加量の注射用水を上記溶液に加え、1.0リットルの最終容量とした。
ステップ3:N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド溶液
a.注射用水をSSストックポットに充填した。
b.水酸化ナトリウムペレットを加え、混合物を、完全に溶けるまで撹拌した。
c.N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド原薬を加え、透明な溶液が得られるまで撹拌した。
d.これに、リン酸水素二ナトリウム七水和物を加え、透明な溶液が得られるまで撹拌した。
e.リン酸二水素ナトリウム一水和物を加え、透明な溶液が得られるまで撹拌した。
f.塩化ナトリウムを加え、透明な溶液が得られるまで撹拌した。
g.透明な溶液のpHを測定し、必要に応じて、1.0規定水酸化ナトリウムか1.0規定塩酸のどちらかの添加によりpH8.0±0.2に調整した。
h.注射用水を充填し、溶液をその最終必要重量にした。
i.最終溶液のpHを測定し、必要に応じて、1.0規定水酸化ナトリウムか1.0規定塩酸のどちらかの添加によりpH8.0±0.2に調整した。
j.最終バルク溶液を、60リットルの圧力容器に移した。
ステップ4:滅菌濾過およびバイアル充填
a.最終バルク溶液を、Shibuyaフィルターおよび充填機で10mLの透明ガラスバイアル中に滅菌濾過し、栓をして密閉した。
【0123】
B.経口錠剤製剤:
(実施例8)
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド1.0mg錠剤のための製造プロセス
1.0mg錠剤については、薬物を緩衝溶液に溶かし、流動床造粒プロセス中に顆粒内材料の上に造粒剤として噴霧し、薬物含量均一性を確保した。1.0mg被覆錠剤のための代表的製造フローダイヤグラムを図2に示す。
【0124】
1.0mg被覆錠剤の4kgバッチを製造するのに使用されるバッチ処方を表XIVに要約する。
【0125】
【表15】
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【0126】
プロセスステップを以下に要約する:
1.N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド薬物造粒溶液の調製:
a.1%水酸化ナトリウム溶液を、水酸化ナトリウムを精製水に加え、透明な溶液が得られるまで混ぜることにより調製した;
b.粉砕したN−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドを、1%水酸化ナトリウム溶液に混ぜながら加えた。混合を、透明な溶液が生じるまで続けた;
c.リン酸二水素ナトリウム溶液を、リン酸二水素ナトリウムを精製水に加え、透明な溶液が得られるまで混ぜることにより調製した;
d.リン酸二水素ナトリウム溶液を、混ぜながらN−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド溶液に加えた。pHを、必要に応じて、リン酸二水素ナトリウムまたは水酸化ナトリウム溶液でpH7.5〜8.5に調整した。
2.造粒および乾燥
a.ふるいにかけたヒドロキシプロピルセルロース、ラクトース一水和物、微結晶性セルロース、およびクロスポビドンを、16クォートのVブレンダー中に加え、5分にわたってブレンドした;
b.ブレンドした材料をGlatt5/9流動床造粒機中に充填した;
c.N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド緩衝造粒溶液を、適切な造粒パラメーターを使用する流動床造粒機中のブレンドした材料に加えた;
d.造粒プロセスの終了後、造粒した材料を、2.5%未満の水分含量が達成されるまで乾燥した;
3.粉砕および最終ブレンディング
e.乾燥した顆粒を、Comilに通した;
f.粉砕した顆粒およびふるいにかけたクロスポビドンを、16クォートのVブレンダーに加え、5分にわたってブレンドした;
g.ふるいにかけたステアリン酸マグネシウムをVブレンドに加え、さらに3分にわたってブレンドした。
4.錠剤化
h.最終ブレンドを、4.5kpの目標錠剤硬度で、1/4”の丸型標準凹面ツーリング(round standard concave tooling)を使用して100mg錠剤に圧縮した。
5.被覆
i.オパドライイエローを精製水中に加え、懸濁液を最短で1時間にわたって混ぜた;
j.N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド1.0mg未被覆錠剤を、3%被覆を得るために必要な量の被覆懸濁液を使用して、19”の皿を備えたCompulab24中で被覆した。
【0127】
(実施例9)
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド10および50mg錠剤のための製造プロセス
10mgおよび50mg錠剤については、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミドを、流動床造粒機において顆粒内材料とブレンドし、水を、造粒剤として使用した。10mgおよび50mg被覆錠剤のための代表的製造フローダイヤグラムを図3に示す。
【0128】
10および50mg被覆錠剤の4kgバッチを製造するのに使用されるバッチ処方を表XVおよびXVIに要約する。
【0129】
【表16】
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【0130】
【表17】
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【0131】
プロセスステップを以下に要約する:
1 造粒および乾燥
a.ふるいにかけたN−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド粉砕原薬、ヒドロキシプロピルセルロース、ラクトース一水和物、微結晶性セルロース、およびクロスポビドンを、16クォートのVブレンダー中に加え、5分にわたってブレンドした;
b.ブレンドした材料をGlatt5/9流動床造粒機中に充填した;
k.精製水を、適切な造粒パラメーターを使用する流動床造粒機中のブレンドした材料に加えた;
l.造粒プロセスの終了後、造粒した材料を、2.5%未満の水分含量が達成されるまで乾燥した;
2.粉砕および最終ブレンディング
a.乾燥した顆粒を、Comilに通した;
b.粉砕した顆粒、ふるいにかけたクロスポビドンを、16クォートのVブレンダーに加え、5分にわたってブレンドした;
c.ふるいにかけたステアリン酸マグネシウムをVブレンドに加え、さらに3分にわたってブレンドした。
3.錠剤化
a.最終ブレンドを、4.5kpの目標錠剤硬度で、1/4”の丸型標準凹面ツールを使用して100mg錠剤に圧縮した。
4.被覆
m.オパドライイエローを精製水中に加え、懸濁液を最短で1時間にわたって混ぜた;
n.N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−{[(3,4−ジメチル−5−イソオキサゾリル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキサミド1.0mg未被覆錠剤を、3%被覆を得るために必要な量の被覆懸濁液を使用して、19”の皿を備えたCompulab24中で被覆した。
【0132】
本明細書において引用されているすべての参考文献は、それらの全体が参照により組み込まれるものとする。本発明について、特定の実施形態に関して記載してきたが、添付の特許請求の範囲により示されるような本発明の精神および範囲を逸脱することなく、様々な変更および改変を行うことができることは当業者には明らかであろう。
【0133】
上記に記載されている本発明の実施形態は、単に例示的であることが意図されており、当業者は、ルーチンな実験を使用するだけで、具体的な化合物、材料および手順の多数の等価物を理解するかまたは確認することができるであろう。すべてのそのような等価物は、本発明の範囲内にあり、添付の特許請求の範囲により包含されると見なされる。
【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2010−531357(P2010−531357A)
【公表日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−514778(P2010−514778)
【出願日】平成20年6月24日(2008.6.24)
【国際出願番号】PCT/US2008/007836
【国際公開番号】WO2009/002490
【国際公開日】平成20年12月31日(2008.12.31)
【出願人】(508339666)エンサイシブ・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド (9)
【Fターム(参考)】