説明

PIFファミリーの新たなタンパク質アイソフォーム及びその使用

被験体におけるグルタミン酸シグナリングの脱制御と関連した神経疾患についてのスクリーニングか、又はその診断若しくは予後のための、被験体におけるこのような神経疾患の段階又は重症度を決定するための、このような神経疾患を発病するリスクのある被験体を同定するための、又はこのような神経疾患である被験体に施される療法の効果をモニターするための方法であって、前記方法は:(a)以下のタンパク質アイソフォームファミリー:PIF-1、PIF-2及びPIF-3から選択される少なくとも1つのタンパク質アイソフォームを検出可能な量で含む、被験体由来の体液又は組織の試験試料を解析すること;並びに、(b)前記試験試料中の前記タンパク質アイソフォームの存在量又は別のタンパク質アイソフォームと関連した前記タンパク質アイソフォームの存在量を、神経疾患がない1人以上からの試験試料中の前記タンパク質アイソフォームの存在量若しくは相対的存在量と、又は神経疾患がない被験体におけるそのタンパク質アイソフォームについて前もって決定された基準範囲と比較することを含み、前記神経疾患のより進行した状態の診断か、又はスクリーニング若しくは予後における陽性結果は、(i)PIF-1の存在量の減少及び/又は(ii)PIF-2の存在量若しくは相対的存在量の増大又は相対的存在量及び/又は(iii)PIF-3の存在量若しくは相対的存在量の減少によって示される、前記方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験体におけるグルタミン酸シグナリングの脱制御と関連した神経疾患のスクリーニング又はその診断若しくは予後のための、被験体におけるこのような神経疾患の段階又は重症度を決定するための、このような神経疾患を発病するリスクのある被験体を同定するための、又はこのような神経疾患を有する被験体に施される療法の効果をモニターするための方法であって、前記方法は:
(a)以下のタンパク質アイソフォームファミリー:PIF-1、PIF-2及びPIF-3から選択される少なくとも1つのタンパク質アイソフォームを検出可能な量で含む、被験体からの体液又は組織の試験試料を解析すること;並びに、
(b)前記試験試料中の前記タンパク質アイソフォームの存在量又は別のタンパク質アイソフォームに相対的な前記タンパク質アイソフォームの存在量を、神経疾患がない1人以上からの試験試料中の前記タンパク質アイソフォームの存在量若しくは相対的存在量と、又は神経疾患がない被験体におけるそのタンパク質アイソフォームについて前もって決定された基準範囲と比較することを含み、前記神経疾患のより進行した状態の診断又はそのスクリーニングにおける陽性結果又はその予後は、(i)PIF-1の存在量若しくは相対的存在量の減少及び/又は(ii)PIF-2の存在量若しくは相対的存在量の増大及び/又は(iii)PIF-3の存在量若しくは相対的存在量の減少によって示される、
前記方法。
【請求項2】
前記試料がCSF又は脳組織の試料である、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記試料が血液又は尿の試料である、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記神経疾患がアルツハイマー病、脳卒中、多発性硬化症及び統合失調症から選択される、請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
前記神経疾患のより進行した状態の診断又はそのスクリーニングにおける陽性結果又はその予後が(i)PIF-1の存在量の減少及び/又は(ii)PIF-2の存在量の増大によって示される、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
前記工程(a)の解析が、特徴の二次元アレイを作製するための二次元電気泳動法によって行われる、請求項1〜5のいずれか1項記載の方法。
【請求項7】
前記工程(a)が、等電集束法と、それに続くドデシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミドゲル電気泳動法(SDS-PAGE)を含む、請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記工程(b)が、以下のタンパク質アイソフォームファミリー:PIF-1、PIF-2及びPIF-3の1つ以上のタンパク質アイソフォーム(群)を定量的に検出することを含む、請求項1〜7のいずれか1項記載の方法。
【請求項9】
前記定量的に検出する工程が、前記試料の少なくとも1つの一定分量を試験することを含み、前記試験工程は:
(a)前記一定分量を、予め選択されたタンパク質アイソフォームに対して免疫特異的な抗体又はアフィボディーなどのその他の親和性試薬と接触させること、及び、
(b)前記抗体と前記一定分量の少なくとも1種との間に生じた何らかの結合を定量的に測定すること、
を含む、請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記親和性試薬がモノクローナル抗体である、請求項9記載の方法。
【請求項11】
前記定量的に検出する工程が、複数の一定分量を、複数の予め選択されたタンパク質アイソフォームの定量的検出のための複数の抗体又はアフィボディーなどのその他の親和性試薬で試験することを含む、請求項9記載の方法。
【請求項12】
前記親和性試薬がモノクローナル抗体である、請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記被験体が、グルタミン酸経路において作用する薬物で治療されており、かつ前記方法は治療を最適化するために使用される、請求項1〜12のいずれか1項記載の方法。
【請求項14】
前記方法が、グルタミン酸経路において作用する薬物の評価のため、薬物を試験するため、又は薬物で治療するための患者を層別化するために使用される、請求項1〜12のいずれか1項記載の方法。
【請求項15】
そのN末端に下線を引いた領域内の残基(すなわち、NL...IK)を有し、かつ図2のC末端にて終了する、図2に対応するアミノ酸配列を有するタンパク質。
【請求項16】
N末端にて開始し、かつそのC末端に下線を引いた領域内の残基(すなわちNL...IK)を有する、図2に対応するアミノ酸配列を有するタンパク質。
【請求項17】
請求項15のタンパク質に免疫特異的に結合する抗体又はアフィボディーなどのその他の親和性試薬。
【請求項18】
モノクローナル抗体である、請求項17記載の親和性試薬。
【請求項19】
請求項16のタンパク質に免疫特異的に結合する抗体又はアフィボディーなどのその他の親和性試薬。
【請求項20】
モノクローナル抗体である、請求項19記載の親和性試薬。
【請求項21】
タンパク質アイソフォームファミリー:PIF-3由来のタンパク質を含む医薬品製剤。
【請求項22】
タンパク質アイソフォームファミリー:PIF-2由来のタンパク質を含む医薬品製剤。
【請求項23】
被験体におけるグルタミン酸シグナリングの過剰活性化と関連した神経疾患のスクリーニング又はその診断若しくは予後のためのキットであって、請求項17〜19のいずれか1項記載の抗体又はアフィボディーなどのその他の親和性試薬を含む、前記キット。
【請求項24】
被験体におけるグルタミン酸シグナリングの過剰活性化と関連した神経疾患のスクリーニング又はその診断若しくは予後のためのキットであって、タンパク質アイソフォームファミリーPIF-1のタンパク質に免疫選択的に結合する抗体又はアフィボディーなどのその他の親和性試薬を含む、前記キット。
【請求項25】
被験体におけるグルタミン酸シグナリングの過剰活性化と関連した神経疾患のスクリーニング又はその診断若しくは予後のためのキットであって、タンパク質アイソフォームファミリーPIF-2のタンパク質に免疫選択的に結合する抗体又はアフィボディーなどのその他の親和性試薬を含む、前記キット。
【請求項26】
被験体におけるグルタミン酸シグナリングの過剰活性化と関連した神経疾患のスクリーニング又はその診断若しくは予後のためのキットであって、タンパク質アイソフォームファミリーPIF-3のタンパク質に免疫選択的に結合する抗体又はアフィボディーなどのその他の親和性試薬を含む、前記キット。
【請求項27】
前記親和性試薬がモノクローナル抗体である、請求項23記載のキット。
【請求項28】
請求項19又は請求項20の抗体又はその他の親和性試薬の治療的有効量と、医薬として許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項29】
・請求項19又は請求項20の抗体若しくはアフィボディーなどのその他の親和性試薬の断片又は誘導体の治療的有効量であって、前記断片又は誘導体が前記抗体又はその他の親和性試薬の結合ドメインを含む、前記有効量と;
・医薬として許容し得る担体と、
を含む医薬組成物。
【請求項30】
グルタミン酸シグナリングの過剰活性化と関連した神経疾患を治療又は予防する方法であって、このような治療又は予防を必要とする被験体に対してタンパク質アイソフォームファミリー:PIF-3のタンパク質をコードする核酸の治療的有効量を投与することを含む、前記方法。
【請求項31】
グルタミン酸シグナリングの過剰活性化と関連した神経疾患を治療又は予防する方法であって、このような治療又は予防を必要とする被験体に対してタンパク質アイソフォームファミリー:PIF-2のタンパク質をコードする核酸の治療的有効量を投与することを含む、前記方法。
【請求項32】
グルタミン酸シグナリングの過剰活性化と関連した神経疾患を治療又は予防する方法であって、このような治療又は予防を必要とする被験体に対してタンパク質アイソフォームファミリー:PIF-3のタンパク質の機能を阻害する核酸の治療的有効量を投与することを含む、前記方法。
【請求項33】
グルタミン酸シグナリングの過剰活性化と関連した神経疾患を治療又は予防する方法であって、このような治療又は予防を必要とする被験体に対してタンパク質アイソフォームファミリー:PIF-2のタンパク質の機能を阻害する核酸の治療的有効量を投与することを含む、前記方法。
【請求項34】
前記核酸が、タンパク質アイソフォームアンチセンス核酸又はリボザイムである、請求項30〜33のいずれか1項記載の方法。
【請求項35】
タンパク質アイソフォームファミリーPIF-1、PIF-2及び/又はPIF-3のタンパク質と相互作用する薬剤、前記タンパク質の生物学的に活性な部分又はそのタンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドをスクリーニングする方法であって:
(a)前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質、生物学的に活性な部分又はポリペプチドを候補薬剤と接触させること;及び、
(b)前記候補薬剤が前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質、生物学的に活性な部分又はポリペプチドと相互作用するか否かを決定すること、
を含む、前記方法。
【請求項36】
前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質、前記部分又は前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドが細胞によって発現される、請求項35記載の方法。
【請求項37】
前記細胞が、組換えタンパク質アイソフォームファミリータンパク質、前記タンパク質アイソフォームファミリーメンバーの生物学的に活性な部分又はそのタンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドを発現する、請求項36記載の方法。
【請求項38】
前記タンパク質アイソフォームファミリーPIF-1、PIF-2及び/若しくはPIF-3のタンパク質又はこのようなタンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドの発現又は活性を調節する薬剤をスクリーニングする方法であって:
(a)タンパク質アイソフォームファミリータンパク質又はタンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドを発現する第1の細胞の集団を候補薬剤と接触させること;
(b)前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質又は前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドを発現する第2の細胞の集団を制御剤と接触させること;及び、
(c)前記第1及び第2の細胞の集団における前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質若しくは前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチド、又は前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質又は前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドをコードするmRNAのレベルを比較するか、あるいは前記第1及び第2の細胞の集団における細胞二次メッセンジャーの誘導のレベルを比較すること、
を含む、前記方法。
【請求項39】
前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質若しくは前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチド、前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質若しくは前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドをコードするmRNA又は前記細胞二次メッセンジャーのレベルが、前記第2の細胞の集団におけるよりも前記第1の細胞の集団において高い、請求項38記載の方法。
【請求項40】
前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質若しくは前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチド、前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質若しくは前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドをコードするmRNA又は前記細胞二次メッセンジャーのレベルが、前記第2の細胞の集団におけるよりも前記第1の細胞の集団において少ない、請求項38記載の方法。
【請求項41】
タンパク質アイソフォームファミリーPIF-1、PIF-2及び/若しくはPIF-3のタンパク質又はこのようなタンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドの発現又は活性を調節する薬剤をスクリーニング又は同定する方法であって:
(a)候補薬剤を第1の哺乳類又は哺乳類の群に投与すること;
(b)制御剤を第2の哺乳類又は哺乳類の群に投与すること;及び、
(c)前記第1及び第2の群における前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質若しくは前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドの発現レベル、又は前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質若しくはタンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドをコードするmRNAの発現レベルを比較すること、あるいは前記第1及び第2の群における細胞二次メッセンジャーの誘導のレベルを比較すること、
を含む、前記方法。
【請求項42】
前記哺乳類が、神経疾患用の動物モデルである、請求項41記載の方法。
【請求項43】
前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質若しくは前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチド、前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質若しくは前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドをコードするmRNA、又は前記細胞二次メッセンジャーの発現レベルが、前記第2の群におけるよりも前記第1の群において高い、請求項41又は42記載の方法。
【請求項44】
前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質若しくは前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチド、前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質若しくは前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドをコードするmRNA、又は前記細胞二次メッセンジャーの発現レベルが、前記第2の群におけるよりも前記第1の群において少ない、請求項41又は42記載の方法。
【請求項45】
前記第1及び第2の群における前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質若しくは前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチド、前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質若しくは前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドをコードするmRNA、又は前記細胞二次メッセンジャーのレベルを、正常な対照哺乳類における前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質若しくは前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチド、又は前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質若しくは前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドをコードする前記mRNAのレベルと更に比較させる、請求項41記載の方法。
【請求項46】
前記候補薬剤の投与により、前記第1の群における前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質若しくは前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチド、又は前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質若しくは前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドをコードする前記mRNA、又は前記細胞二次メッセンジャーのレベルを、前記第2の群における前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質若しくは前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチド、又は前記mRNA、又は前記細胞二次メッセンジャーのレベルの方へと調節する、請求項36記載の方法。
【請求項47】
前記哺乳類が、神経疾患を有するヒト被験者である、請求項41記載の方法。
【請求項48】
タンパク質アイソフォームファミリーPIF-1、PIF-2及び/若しくはPIF-3のタンパク質又はこのようなタンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドと相互作用する薬剤をスクリーニング、又は同定する方法であって、
(a)候補薬剤を、前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質又は前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドと接触させること、及び、
(b)もしあれば、前記薬剤と前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質又は前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドとの間の結合を定量的に検出すること、
を含む、前記方法。
【請求項49】
タンパク質アイソフォームファミリーPIF-1、PIF-2及び/若しくはPIF-3のタンパク質又はこのようなタンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドの活性を調節する薬剤をスクリーニング又は同定する方法であって、
(a)第1の一定分量にて、候補薬剤を、前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質又は前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドと接触させること、及び、
(b)前記候補薬剤の添加後の第1の一定分量にて、前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質又は前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドの活性を、対照一定分量の前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質若しくは前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドの前記活性と、又は前もって決定された基準範囲と比較すること、
を含む、前記方法。
【請求項50】
前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質又は前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドが組換えタンパク質である、請求項48又は49記載の方法。
【請求項51】
前記タンパク質アイソフォームファミリータンパク質又は前記タンパク質アイソフォーム関連ポリペプチドが固相上に固定されている、請求項48又は49記載の方法。
【請求項52】
前記薬剤が神経疾患の治療又は予防のためのものである、請求項35〜49のいずれか1項記載の方法。
【請求項53】
被験体における神経疾患のスクリーニング、診断若しくは予後のための、又は被験体に投与される抗神経障害薬若しくは抗神経障害療法の効果をモニターするための方法であって:
(a)以下のタンパク質アイソフォームファミリー:PIF-1、PIF-2及びPIF-3の1つに由来のタンパク質をコードするヌクレオチド配列に対して相補的な10個以上の連続したヌクレオチドを含む少なくとも1つのオリゴヌクレオチドプローブを、前記被験体由来の生体試料から得られたRNAと、又は前記RNAから複製されたcDNAと接触させること(前記接触は、前記ヌクレオチド配列が存在する場合に、前記ヌクレオチド配列に対するプローブのハイブリダイゼーションが可能な条件下で生じる);
(b)もしあれば、前記プローブと前記ヌクレオチド配列との間のハイブリダイゼーションを検出すること;及び、
(c)もしあれば、工程(b)で検出されたハイブリダイゼーションを、対照試料において検出されたハイブリダイゼーションと、又は前もって決定された基準範囲と比較すること、
を含む、前記方法。
【請求項54】
工程(a)が以下のタンパク質アイソフォームファミリー:PIF-1、PIF-2及びPIF-3の1つに由来のタンパク質をコードするヌクレオチド配列に対して相補的な10個以上の連続したヌクレオチドを含む複数のオリゴヌクレオチドプローブを、前記被験体由来の生体試料から得られたRNAと、又は前記RNAから複製されたcDNAと接触させることを含み、前記接触は、前記ヌクレオチド配列が存在する場合に、前記ヌクレオチド配列に対するプローブのハイブリダイゼーションを可能にする条件下で生じる、請求項53記載の方法。
【請求項55】
工程(a)が前記ヌクレオチド配列をDNAアレイに対してハイブリダイズする工程を含み、前記アレイの1つ以上のメンバーは、異なるタンパク質アイソフォームをコードする複数のヌクレオチド配列に対して相補的なプローブである、請求項53記載の方法。
【請求項56】
前記タンパク質アイソフォームファミリーPIF-1が、図2に示したものに対応する配列のタンパク質、及びその全てのアイソフォームを含む、それに対して実質的同一性を有するタンパク質によって定義される、前述の請求項のいずれか記載の方法、キット、親和性試薬又は製剤。
【請求項57】
前記タンパク質アイソフォームファミリーPIF-2が、そのN末端に残基116〜132との間の残基を有する図2に示したタンパク質のC末端に対応する配列のタンパク質、及びその全てのアイソフォームを含む、それに対して実質的同一性を有するタンパク質によって定義される、前述の請求項のいずれかに従った方法、キット、親和性試薬又は製剤。
【請求項58】
前記タンパク質アイソフォームファミリーPIF-3が、そのC末端に残基116〜132との間の残基を有する図2に示したタンパク質のN末端に対応する配列のタンパク質、及びその全てのアイソフォームを含む、それに対して実質的同一性を有するタンパク質によって定義される、前述の請求項のいずれかに従った方法、キット、親和性試薬又は製剤。
【請求項59】
前記タンパク質アイソフォームファミリーPIF-2が、配列番号16、30、34、19、8、12、17、41、45、43、38、25、29、24、15、28及び7から選択される1つ以上の配列を含むタンパク質によって定義される、前述の請求項のいずれかに従った方法、キット、親和性試薬又は製剤。
【請求項60】
前記タンパク質アイソフォームファミリーPIF-2が、配列番号18、56、35、1及び9から選択される配列を含んでいないタンパク質によって更に定義される、請求項54記載の方法、キット、親和性試薬又は製剤。
【請求項61】
前記タンパク質アイソフォームファミリーPIF-3が、配列番号18、56、35、1、9及び16から選択される1つ以上配列を含むタンパク質によって定義される、前述の請求項のいずれかに従った方法、キット、親和性試薬又は製剤。
【請求項62】
前記タンパク質アイソフォームファミリーPIF-2が、配列番号30、34、19、8、12、17、41、45、43、38、25、29、24、15、28及び7から選択される配列を含んでいないタンパク質によって更に定義される、請求項56記載の方法、キット、親和性試薬又は製剤。
【請求項63】
前記タンパク質アイソフォームファミリーPIF-1が、表1の列1〜19に示したとおりのpI及びMWを有するタンパク質アイソフォームによって定義される、前述の請求項のいずれかに従った方法、キット、親和性試薬又は製剤。
【請求項64】
前記タンパク質アイソフォームファミリーPIF-2が、表1の列20〜33に示したとおりのpI及びMWを有するタンパク質アイソフォームによって定義される、前述の請求項のいずれかに従った方法、キット、親和性試薬又は製剤。
【請求項65】
前記タンパク質アイソフォームファミリーPIF-3が、表1の列34〜36に示したとおりのpI及びMWを有するタンパク質アイソフォームによって定義される、前述の請求項のいずれかに従った方法、キット、親和性試薬又は製剤。
【請求項66】
前記タンパク質アイソフォームの存在量を決定する方法、例えばタンパク質アイソフォームを定量的に検出する方法が、イメージング技術の使用を含む、前述の請求項のいずれか1項記載の方法。
【請求項67】
前記イメージング技術が、標識されたアフィボディーの使用を含む、請求項66記載の方法。
【請求項68】
前記イメージング技術が標識された抗体の使用を含む、請求項66記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図4F】
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【図4G】
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【図4H】
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【図4I】
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【図4J】
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【図4K】
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【図4L】
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【公表番号】特表2009−506301(P2009−506301A)
【公表日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−524596(P2008−524596)
【出願日】平成18年8月4日(2006.8.4)
【国際出願番号】PCT/GB2006/050232
【国際公開番号】WO2007/015113
【国際公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【出願人】(508034613)オクフォルド ゲノメ スシエンセス (ユーケー) エルティーディー (5)
【Fターム(参考)】