PPARモジュレータとして有用な置換1,3−ジオキサン
1,3−ジオキサン誘導体の特に有用な立体異性体、およびPPAR調節に依存する疾病または状態、例えば糖尿病、癌、炎症、神経変性疾患および感染、の治療におけるそれらの使用、ならびにTPに関連した疾患、例えば心血管疾患、の治療におけるそれらの使用を記載する。本発明の化合物は、例えば、メタボリックシンドローム、肥満、インスリン抵抗性、前糖尿病、糖尿病、異常脂質血症、自己免疫疾患、例えば多発性硬化症、乾癬、アトピー性皮膚炎、喘息および潰瘍性大腸炎、癌、例えば脂肪肉腫、神経芽腫、膀胱癌、乳癌、大腸癌、肺癌、膵臓癌および前立腺癌;炎症、感染、AIDSおよび創傷治癒から成る群より選択される臨床状態の治療または予防において有用であり得る。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Xの化合物:
【化28】
[式中、
Aは、1または2つの二重結合を任意に含有する、炭素数3から7の分岐または線状炭素鎖であり;および
Wは、COOH、C(O)NH− OH、NH2、SO3H、OSO3H、芳香族基(COOH、OHもしくはNH2で任意に置換されている)または−C(O)−Rdであり、ここで、
Rdは、−NH−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−O−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)または糖類であり;および
Arは、フェニル、またはO−Rcで任意に置換されている5もしくは6員複素環式芳香族基であり、ここで、
Rcは、C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−C(O)−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−CH(O)、糖類または−Hであり;および
Rbは、2〜6Cアルケニル、3個以下のハロゲノ置換基で任意に置換されている1〜8Cアルキル、糖類、ペンタフルオロフェニル、アリールまたはアリール(1〜4C)アルキルであり、これらのうちの後の2つは、ハロゲノ、(1〜6C)アルキル、分岐または線状(1〜6C)アルコキシ、(1〜4C)アルキレンジオキシ、トリフロオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、(2〜6C)アルカノイルオキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルカンスルホニル、(1〜6C)アルカノイルアミノおよび炭素原子数2から4のオキサポリメチレンから選択される5個以下の置換基を任意に有することがある]。
【請求項2】
Aが、1つのシス二重結合を含有する炭素数5の線状炭素鎖である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Wが、−C(O)Rdであり、Rdが、−OH、グリコシルまたは−O−CH3である、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項4】
Arが、そのオルト位において−O−Rcで置換されているフェニルであり、Rcが、メトキシ、−C(O)−CH3、または−Hである、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
Rbが、そのオルト位においてハロゲノで置換されているフェニルである、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
式XIの化合物:
【化29】
[式中、
Xは、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフロオロメチル、置換フェニル、シアノ、メトキシ、ニトロ、ヒドロキシルおよび−Hから成る群より選択され;ならびに
Yは、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフロオロメチル、置換フェニル、シアノ、メトキシ、ニトロ、ヒドロキシル、−C(O)−糖類および−Hから成る群より選択され;ならびに
Rdは、−NH−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−O−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、糖類または−OHである]。
【請求項7】
Xが、ハロゲノから成る群より選択される、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
Xが、クロロである、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
Xが、オルト位にある、請求項7および8のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
Yが、−OH、メトキシおよび−O−C(O)−CH3から成る群より選択される、請求項6から9のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
Yが、オルト位にある、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
Rdが、−OHまたは−O−CH3である、請求項6から11のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
式XIIIの化合物:
【化30】
[式中、
Xは、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフロオロメチル、任意に置換されているフェニル、シアノ、メトキシおよびニトロから成る群より選択され;ならびに
Rcは、C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−C(O)−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−CH(O)、糖類または−Hであり;ならびに
Rdは、−NH−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−O−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、グリコシルまたは−OHである]。
【請求項14】
Xが、ハロゲノである、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
Xが、クロロである、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
Xが、オルト位にある、請求項14および15のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】
Rcが、メトキシ、−C(O)−CH3または−Hから成る群より選択される、請求項13から16のいずれかに記載の化合物。
【請求項18】
−O−Rcが、オルト位にある、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
Rdが、−Hまたは−O−CH3である、請求項13から18のいずれかに記載の化合物。
【請求項20】
前記糖類が、グリコシル部分である、1、2、3、6、7、8、9、13、14、15および16のいずれかに記載の化合物。
【請求項21】
前記化合物が、(Z)−6−((2S,4S,5R)−2−(2−クロロフェニル)−4−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3−ジオキサン−5−イル)ヘキサ−4−エン酸である、請求項1に記載の化合物。
【請求項22】
前記化合物が、(Z)−6−((2S,4S,5R)−2−(2−クロロフェニル)−4−(2−メトキシフェニル)−1,3−ジオキサン−5−イル)ヘキサ−4−エン.エン酸である、請求項1に記載の化合物。
【請求項23】
前記化合物が、(Z)−6−((2S,4S,5R)−2−(2−クロロフェニル)−4−(2−アセトキシフェニル)−1,3−ジオキサン−5−イル)ヘキサ−4−エン.エン酸である、請求項1に記載の化合物。
【請求項24】
前記化合物が、メチル−(Z)−6−((2S,4S,5R)−2−(2−クロロフェニル)−4−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3−ジオキサン−5−イル)ヘキサ−4−エノエートである、請求項1に記載の化合物。
【請求項25】
薬剤として使用するための、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項26】
PPAR−ガンマ反応性臨床状態の治療の必要がある個体において該状態の治療のための薬剤として使用するための、請求項1から24のいずれかに記載の化合物。
【請求項27】
インスリン抵抗性の治療の必要がある個体においてインスリン抵抗性の治療のための薬剤として使用するための、請求項1から24のいずれかに記載の化合物。
【請求項28】
糖尿病の治療の必要がある個体において糖尿病の治療のための薬剤として使用するための、請求項1から24のいずれかに記載の化合物。
【請求項29】
肥満個体において糖尿病の治療のための薬剤として使用するための、請求項1から24のいずれかに記載の化合物。
【請求項30】
PPAR−ガンマによって媒介される慢性炎症性疾患の治療の必要がある個体において該疾患の治療のための薬剤として使用するための、請求項1から24のいずれかに記載の化合物。
【請求項31】
炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎またはクローン病の治療の必要がある個体において炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎またはクローン病の治療のための薬剤として使用するための、請求項1から24のいずれかに記載の化合物。
【請求項32】
関節炎、特に関節リウマチ、多発性関節炎または喘息の治療の必要がある個体において関節炎、特に関節リウマチ、多発性関節炎または喘息の治療のための薬剤として使用するための、請求項1から24のいずれかに記載の化合物。
【請求項33】
眼の炎症またはドライアイ疾患の治療の必要がある個体において眼の炎症またはドライアイ疾患の治療のための薬剤として使用するための、請求項1から24のいずれかに記載の化合物。
【請求項34】
皮膚疾患、特に乾癬、の治療の必要がある個体において皮膚疾患、特に乾癬、の治療のための薬剤として使用するための、請求項1から24のいずれかに記載の化合物。
【請求項35】
高脂血症の治療の必要がある個体において高脂血症の治療のための薬剤として使用するための、請求項1から24のいずれかに記載の化合物。
【請求項36】
癌の治療の必要がある個体において癌の治療のための薬剤として使用するための、請求項1から24のいずれかに記載の化合物。
【請求項37】
前記癌が、脂肪肉腫、骨肉腫、前立腺癌、子宮頚癌、乳癌、多発性骨髄腫、膵臓癌、神経芽腫または膀胱癌である、請求項36に記載の化合物。
【請求項38】
PPAR媒介疾患または状態である対象における臨床状態の治療または予防に有用な薬剤組成物を調製するための、請求項1〜24のいずれかにおいて定義した化合物の使用。
【請求項39】
糖尿病、癌;炎症、AIDS、メタボリックシンドローム、肥満、前糖尿病、高血圧症および異常脂質血症から成る群より選択される臨床状態の治療または予防用の薬剤を調製するための、請求項38に記載の化合物の使用。
【請求項40】
PPAR媒介疾患または状態である臨床状態の治療または予防の必要がある個体において該状態を治療または予防する方法であって、請求項1から24のいずれかに記載の化合物の治療有効量を該個体に投与することを含む方法。
【請求項41】
前記臨床状態が、糖尿病、癌;炎症;AIDS、メタボリックシンドローム、肥満、前糖尿病、高血圧および異常脂質血症から成る群より選択される、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
請求項1から24のいずれかに記載の化合物を活性成分として含む、PPAR媒介疾患または状態である臨床状態を治療または予防するための医薬組成物。
【請求項43】
前記臨床状態が、糖尿病、癌;炎症;AIDS、メタボリックシンドローム、肥満、前糖尿病、高血圧および異常脂質血症から成る群より選択される、請求項42に記載の医薬組成物。
【請求項44】
TPに関連した臨床状態の治療または予防の必要がある個体においてTPに関連した臨床状態の治療または予防用の薬剤として使用するための、請求項1から24のいずれかに記載の化合物。
【請求項45】
前記薬剤が、前記臨床状態を治療するためのものである、請求項44に記載の化合物。
【請求項46】
前記臨床状態が、心筋梗塞、血栓症、血栓性疾患、肺高血圧症、アテローム性動脈硬化症、糖尿病性腎症、網膜症、末梢動脈疾患、下肢循環、肺塞栓症、血栓形成、ステント誘発血栓形成、ステント誘発過形成、ステント誘導再狭窄、過形成、敗血性ショック、子癇前症、喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、腫瘍血管新生および転移から成る群より選択される、請求項44および45のいずれかに記載の化合物。
【請求項47】
前記臨床状態が、血栓症、肺高血圧症、糖尿病性腎症、網膜症、末梢動脈疾患、末梢動脈疾患、下肢循環、血栓形成、ステント誘発再狭窄、ステント誘発血栓形成、ステント誘発過形成、過形成、敗血性ショック、子癇前症、鼻炎、アレルギー性鼻炎、腫瘍血管新生および転移から成る群より選択される、請求項44から46のいずれかに記載の化合物。
【請求項48】
前記臨床状態が、血栓症、肺高血圧症、糖尿病性腎症、網膜症、末梢動脈疾患、下肢循環、血栓形成および過形成から成る群より選択される、請求項44から47のいずれかに記載の化合物。
【請求項49】
前記個体が、I型糖尿病およびII型糖尿病から選択される糖尿病に罹患している、請求項44から48のいずれかに記載の化合物。
【請求項50】
TPに関連した臨床状態の必要がある個体において該状態を治療または予防する方法であって、該個体へ請求項1から24のいずれかに記載の化合物の治療有効量を投与することを含む方法。
【請求項51】
前記臨床状態が、心筋梗塞、血栓症、血栓性疾患、肺高血圧症、アテローム性動脈硬化症、糖尿病性腎症、網膜症、末梢動脈疾患、下肢循環、肺塞栓症、血栓形成、ステント誘発血栓形成、ステント誘発過形成、ステント誘導再狭窄、過形成、敗血性ショック、子癇前症、喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、腫瘍血管新生および転移から成る群より選択される、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
請求項1から24のいずれかに記載の化合物を活性成分として含む、TPに関連した臨床状態を治療または予防する必要がある個体において該状態を治療または予防するための医薬組成物。
【請求項53】
前記臨床状態が、心筋梗塞、血栓症、血栓性疾患、肺高血圧症、アテローム性動脈硬化症、糖尿病性腎症、網膜症、末梢動脈疾患、下肢循環、肺塞栓症、血栓形成、ステント誘発血栓形成、ステント誘発過形成、ステント誘導再狭窄、敗血性ショック、子癇前症、喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、腫瘍血管新生および転移から成る群より選択される、請求項52に記載の組成物。
【請求項54】
請求項1から24のいずれかに記載の化合物の遅延放出、調節放出、持続放出または制御放出のための医薬組成物。
【請求項55】
少なくとも1つの放出速度モジュレータを含む、請求項54に記載の組成物。
【請求項56】
前記放出速度モジュレータが、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、酢酸セルロース、ポリエチレンオキシド、クレモフォール、トウモロコシ油グリセリドおよびプロピレングリコール、キサンタンガム、カルボマー、アンモニオメタクリレートコポリマー、水素化ヒマシ油、カルナバワックス、パラフィンワックス、酢酸フタル酸セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、メタクリル酸コポリマーおよびその混合物、ならびにクレモフォール、トウモロコシ油グリセリドおよびプロピレングリコール
から成る群より選択される、請求項55に記載の組成物。
【請求項57】
式XIVの結晶性質化合物:
【化31】
[式中、
Xは、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフロオロメチル、任意に置換されているフェニル、シアノ、メトキシおよびニトロから選択され;ならびに
Rcは、C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−C(O)−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−CH(O)、糖類または−Hであり;ならびに
Rdは、−NH−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−O−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、グリコシルまたは−OHであり;
Z+は、対イオンである]。
【請求項58】
Xが、ハロゲノである、請求項57に記載の結晶性化合物。
【請求項59】
Xが、クロロである、請求項58に記載の結晶性化合物。
【請求項60】
Xが、オルト位にある、請求項58および59のいずれかに記載の結晶性化合物。
【請求項61】
Z+が、Me3CNH3+である、請求項57に記載の結晶性化合物。
【請求項62】
前記塩が、溶媒和されておらず、銅放射線源から得たとき2θスケールで11±0.2°および20.9±0.2°から成る群より選択される少なくとも1つのピークを伴うX線粉末回折パターンを有する、請求項57に記載の結晶性化合物。
【請求項63】
式XIVの化合物:
【化32】
[式中、
Xは、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフロオロメチル、任意に置換されているフェニル、シアノ、メトキシおよびニトロから選択され;ならびに
Rcは、C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−C(O)−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−CH(O)、糖類または−Hであり;
Rdは、−NH−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−O−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、グリコシルまたは−OHであり;
Z+は、t−ブチルアミンである]
を含み;ならびに
t−ブチルメチルエーテル、イソプロピルアルコール、ニトロメタン、およびそれらの組み合わせから成る群より選択される溶媒を含む、結晶溶媒和物。
【請求項64】
前記溶媒が、イソプロピルアルコールである、請求項64に記載の結晶溶媒和物。
【請求項65】
塩1モルあたり1モル未満のイソプロピルアルコールを含む、請求項64に記載の結晶溶媒和物。
【請求項66】
銅放射線源から得たとき2θスケールで11±0.2°および20.9±0.2°にピークを伴うX線粉末回折パターンを特徴とする、請求項65に記載の結晶溶媒和物。
【請求項1】
式Xの化合物:
【化28】
[式中、
Aは、1または2つの二重結合を任意に含有する、炭素数3から7の分岐または線状炭素鎖であり;および
Wは、COOH、C(O)NH− OH、NH2、SO3H、OSO3H、芳香族基(COOH、OHもしくはNH2で任意に置換されている)または−C(O)−Rdであり、ここで、
Rdは、−NH−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−O−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)または糖類であり;および
Arは、フェニル、またはO−Rcで任意に置換されている5もしくは6員複素環式芳香族基であり、ここで、
Rcは、C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−C(O)−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−CH(O)、糖類または−Hであり;および
Rbは、2〜6Cアルケニル、3個以下のハロゲノ置換基で任意に置換されている1〜8Cアルキル、糖類、ペンタフルオロフェニル、アリールまたはアリール(1〜4C)アルキルであり、これらのうちの後の2つは、ハロゲノ、(1〜6C)アルキル、分岐または線状(1〜6C)アルコキシ、(1〜4C)アルキレンジオキシ、トリフロオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、(2〜6C)アルカノイルオキシ、(1〜6C)アルキルチオ、(1〜6C)アルカンスルホニル、(1〜6C)アルカノイルアミノおよび炭素原子数2から4のオキサポリメチレンから選択される5個以下の置換基を任意に有することがある]。
【請求項2】
Aが、1つのシス二重結合を含有する炭素数5の線状炭素鎖である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Wが、−C(O)Rdであり、Rdが、−OH、グリコシルまたは−O−CH3である、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項4】
Arが、そのオルト位において−O−Rcで置換されているフェニルであり、Rcが、メトキシ、−C(O)−CH3、または−Hである、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
Rbが、そのオルト位においてハロゲノで置換されているフェニルである、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
式XIの化合物:
【化29】
[式中、
Xは、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフロオロメチル、置換フェニル、シアノ、メトキシ、ニトロ、ヒドロキシルおよび−Hから成る群より選択され;ならびに
Yは、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフロオロメチル、置換フェニル、シアノ、メトキシ、ニトロ、ヒドロキシル、−C(O)−糖類および−Hから成る群より選択され;ならびに
Rdは、−NH−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−O−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、糖類または−OHである]。
【請求項7】
Xが、ハロゲノから成る群より選択される、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
Xが、クロロである、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
Xが、オルト位にある、請求項7および8のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
Yが、−OH、メトキシおよび−O−C(O)−CH3から成る群より選択される、請求項6から9のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
Yが、オルト位にある、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
Rdが、−OHまたは−O−CH3である、請求項6から11のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
式XIIIの化合物:
【化30】
[式中、
Xは、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフロオロメチル、任意に置換されているフェニル、シアノ、メトキシおよびニトロから成る群より選択され;ならびに
Rcは、C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−C(O)−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−CH(O)、糖類または−Hであり;ならびに
Rdは、−NH−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−O−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、グリコシルまたは−OHである]。
【請求項14】
Xが、ハロゲノである、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
Xが、クロロである、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
Xが、オルト位にある、請求項14および15のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】
Rcが、メトキシ、−C(O)−CH3または−Hから成る群より選択される、請求項13から16のいずれかに記載の化合物。
【請求項18】
−O−Rcが、オルト位にある、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
Rdが、−Hまたは−O−CH3である、請求項13から18のいずれかに記載の化合物。
【請求項20】
前記糖類が、グリコシル部分である、1、2、3、6、7、8、9、13、14、15および16のいずれかに記載の化合物。
【請求項21】
前記化合物が、(Z)−6−((2S,4S,5R)−2−(2−クロロフェニル)−4−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3−ジオキサン−5−イル)ヘキサ−4−エン酸である、請求項1に記載の化合物。
【請求項22】
前記化合物が、(Z)−6−((2S,4S,5R)−2−(2−クロロフェニル)−4−(2−メトキシフェニル)−1,3−ジオキサン−5−イル)ヘキサ−4−エン.エン酸である、請求項1に記載の化合物。
【請求項23】
前記化合物が、(Z)−6−((2S,4S,5R)−2−(2−クロロフェニル)−4−(2−アセトキシフェニル)−1,3−ジオキサン−5−イル)ヘキサ−4−エン.エン酸である、請求項1に記載の化合物。
【請求項24】
前記化合物が、メチル−(Z)−6−((2S,4S,5R)−2−(2−クロロフェニル)−4−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3−ジオキサン−5−イル)ヘキサ−4−エノエートである、請求項1に記載の化合物。
【請求項25】
薬剤として使用するための、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項26】
PPAR−ガンマ反応性臨床状態の治療の必要がある個体において該状態の治療のための薬剤として使用するための、請求項1から24のいずれかに記載の化合物。
【請求項27】
インスリン抵抗性の治療の必要がある個体においてインスリン抵抗性の治療のための薬剤として使用するための、請求項1から24のいずれかに記載の化合物。
【請求項28】
糖尿病の治療の必要がある個体において糖尿病の治療のための薬剤として使用するための、請求項1から24のいずれかに記載の化合物。
【請求項29】
肥満個体において糖尿病の治療のための薬剤として使用するための、請求項1から24のいずれかに記載の化合物。
【請求項30】
PPAR−ガンマによって媒介される慢性炎症性疾患の治療の必要がある個体において該疾患の治療のための薬剤として使用するための、請求項1から24のいずれかに記載の化合物。
【請求項31】
炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎またはクローン病の治療の必要がある個体において炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎またはクローン病の治療のための薬剤として使用するための、請求項1から24のいずれかに記載の化合物。
【請求項32】
関節炎、特に関節リウマチ、多発性関節炎または喘息の治療の必要がある個体において関節炎、特に関節リウマチ、多発性関節炎または喘息の治療のための薬剤として使用するための、請求項1から24のいずれかに記載の化合物。
【請求項33】
眼の炎症またはドライアイ疾患の治療の必要がある個体において眼の炎症またはドライアイ疾患の治療のための薬剤として使用するための、請求項1から24のいずれかに記載の化合物。
【請求項34】
皮膚疾患、特に乾癬、の治療の必要がある個体において皮膚疾患、特に乾癬、の治療のための薬剤として使用するための、請求項1から24のいずれかに記載の化合物。
【請求項35】
高脂血症の治療の必要がある個体において高脂血症の治療のための薬剤として使用するための、請求項1から24のいずれかに記載の化合物。
【請求項36】
癌の治療の必要がある個体において癌の治療のための薬剤として使用するための、請求項1から24のいずれかに記載の化合物。
【請求項37】
前記癌が、脂肪肉腫、骨肉腫、前立腺癌、子宮頚癌、乳癌、多発性骨髄腫、膵臓癌、神経芽腫または膀胱癌である、請求項36に記載の化合物。
【請求項38】
PPAR媒介疾患または状態である対象における臨床状態の治療または予防に有用な薬剤組成物を調製するための、請求項1〜24のいずれかにおいて定義した化合物の使用。
【請求項39】
糖尿病、癌;炎症、AIDS、メタボリックシンドローム、肥満、前糖尿病、高血圧症および異常脂質血症から成る群より選択される臨床状態の治療または予防用の薬剤を調製するための、請求項38に記載の化合物の使用。
【請求項40】
PPAR媒介疾患または状態である臨床状態の治療または予防の必要がある個体において該状態を治療または予防する方法であって、請求項1から24のいずれかに記載の化合物の治療有効量を該個体に投与することを含む方法。
【請求項41】
前記臨床状態が、糖尿病、癌;炎症;AIDS、メタボリックシンドローム、肥満、前糖尿病、高血圧および異常脂質血症から成る群より選択される、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
請求項1から24のいずれかに記載の化合物を活性成分として含む、PPAR媒介疾患または状態である臨床状態を治療または予防するための医薬組成物。
【請求項43】
前記臨床状態が、糖尿病、癌;炎症;AIDS、メタボリックシンドローム、肥満、前糖尿病、高血圧および異常脂質血症から成る群より選択される、請求項42に記載の医薬組成物。
【請求項44】
TPに関連した臨床状態の治療または予防の必要がある個体においてTPに関連した臨床状態の治療または予防用の薬剤として使用するための、請求項1から24のいずれかに記載の化合物。
【請求項45】
前記薬剤が、前記臨床状態を治療するためのものである、請求項44に記載の化合物。
【請求項46】
前記臨床状態が、心筋梗塞、血栓症、血栓性疾患、肺高血圧症、アテローム性動脈硬化症、糖尿病性腎症、網膜症、末梢動脈疾患、下肢循環、肺塞栓症、血栓形成、ステント誘発血栓形成、ステント誘発過形成、ステント誘導再狭窄、過形成、敗血性ショック、子癇前症、喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、腫瘍血管新生および転移から成る群より選択される、請求項44および45のいずれかに記載の化合物。
【請求項47】
前記臨床状態が、血栓症、肺高血圧症、糖尿病性腎症、網膜症、末梢動脈疾患、末梢動脈疾患、下肢循環、血栓形成、ステント誘発再狭窄、ステント誘発血栓形成、ステント誘発過形成、過形成、敗血性ショック、子癇前症、鼻炎、アレルギー性鼻炎、腫瘍血管新生および転移から成る群より選択される、請求項44から46のいずれかに記載の化合物。
【請求項48】
前記臨床状態が、血栓症、肺高血圧症、糖尿病性腎症、網膜症、末梢動脈疾患、下肢循環、血栓形成および過形成から成る群より選択される、請求項44から47のいずれかに記載の化合物。
【請求項49】
前記個体が、I型糖尿病およびII型糖尿病から選択される糖尿病に罹患している、請求項44から48のいずれかに記載の化合物。
【請求項50】
TPに関連した臨床状態の必要がある個体において該状態を治療または予防する方法であって、該個体へ請求項1から24のいずれかに記載の化合物の治療有効量を投与することを含む方法。
【請求項51】
前記臨床状態が、心筋梗塞、血栓症、血栓性疾患、肺高血圧症、アテローム性動脈硬化症、糖尿病性腎症、網膜症、末梢動脈疾患、下肢循環、肺塞栓症、血栓形成、ステント誘発血栓形成、ステント誘発過形成、ステント誘導再狭窄、過形成、敗血性ショック、子癇前症、喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、腫瘍血管新生および転移から成る群より選択される、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
請求項1から24のいずれかに記載の化合物を活性成分として含む、TPに関連した臨床状態を治療または予防する必要がある個体において該状態を治療または予防するための医薬組成物。
【請求項53】
前記臨床状態が、心筋梗塞、血栓症、血栓性疾患、肺高血圧症、アテローム性動脈硬化症、糖尿病性腎症、網膜症、末梢動脈疾患、下肢循環、肺塞栓症、血栓形成、ステント誘発血栓形成、ステント誘発過形成、ステント誘導再狭窄、敗血性ショック、子癇前症、喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、腫瘍血管新生および転移から成る群より選択される、請求項52に記載の組成物。
【請求項54】
請求項1から24のいずれかに記載の化合物の遅延放出、調節放出、持続放出または制御放出のための医薬組成物。
【請求項55】
少なくとも1つの放出速度モジュレータを含む、請求項54に記載の組成物。
【請求項56】
前記放出速度モジュレータが、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、酢酸セルロース、ポリエチレンオキシド、クレモフォール、トウモロコシ油グリセリドおよびプロピレングリコール、キサンタンガム、カルボマー、アンモニオメタクリレートコポリマー、水素化ヒマシ油、カルナバワックス、パラフィンワックス、酢酸フタル酸セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、メタクリル酸コポリマーおよびその混合物、ならびにクレモフォール、トウモロコシ油グリセリドおよびプロピレングリコール
から成る群より選択される、請求項55に記載の組成物。
【請求項57】
式XIVの結晶性質化合物:
【化31】
[式中、
Xは、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフロオロメチル、任意に置換されているフェニル、シアノ、メトキシおよびニトロから選択され;ならびに
Rcは、C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−C(O)−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−CH(O)、糖類または−Hであり;ならびに
Rdは、−NH−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−O−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、グリコシルまたは−OHであり;
Z+は、対イオンである]。
【請求項58】
Xが、ハロゲノである、請求項57に記載の結晶性化合物。
【請求項59】
Xが、クロロである、請求項58に記載の結晶性化合物。
【請求項60】
Xが、オルト位にある、請求項58および59のいずれかに記載の結晶性化合物。
【請求項61】
Z+が、Me3CNH3+である、請求項57に記載の結晶性化合物。
【請求項62】
前記塩が、溶媒和されておらず、銅放射線源から得たとき2θスケールで11±0.2°および20.9±0.2°から成る群より選択される少なくとも1つのピークを伴うX線粉末回折パターンを有する、請求項57に記載の結晶性化合物。
【請求項63】
式XIVの化合物:
【化32】
[式中、
Xは、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフロオロメチル、任意に置換されているフェニル、シアノ、メトキシおよびニトロから選択され;ならびに
Rcは、C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−C(O)−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−CH(O)、糖類または−Hであり;
Rdは、−NH−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、−O−C1〜6−アルキル(分岐しているかもしくは線状、好ましくは線状)、グリコシルまたは−OHであり;
Z+は、t−ブチルアミンである]
を含み;ならびに
t−ブチルメチルエーテル、イソプロピルアルコール、ニトロメタン、およびそれらの組み合わせから成る群より選択される溶媒を含む、結晶溶媒和物。
【請求項64】
前記溶媒が、イソプロピルアルコールである、請求項64に記載の結晶溶媒和物。
【請求項65】
塩1モルあたり1モル未満のイソプロピルアルコールを含む、請求項64に記載の結晶溶媒和物。
【請求項66】
銅放射線源から得たとき2θスケールで11±0.2°および20.9±0.2°にピークを伴うX線粉末回折パターンを特徴とする、請求項65に記載の結晶溶媒和物。
【図8】
【図9】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図9】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
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【図10】
【図11】
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【図13】
【図14】
【図15】
【公表番号】特表2010−516699(P2010−516699A)
【公表日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−546560(P2009−546560)
【出願日】平成20年1月18日(2008.1.18)
【国際出願番号】PCT/US2008/051521
【国際公開番号】WO2008/089461
【国際公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【出願人】(508217685)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月18日(2008.1.18)
【国際出願番号】PCT/US2008/051521
【国際公開番号】WO2008/089461
【国際公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【出願人】(508217685)
【Fターム(参考)】
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