説明

SAASアプリケーションの提示方法と装置

【課題】クライアントデバイスにおけるSAASアプリケーションの柔軟な提示をする方法と装置を提供する。
【解決手段】
多機能機(例えば、MFP)などの1つ以上のクライアントデバイスにソフトウェア・アズ・ア・サービス(SAAS)アプリケーションの柔軟な提示をする方法と装置を開示する。管理システムは、ユーザと管理者から加入したSAASアプリケーションの提示レイアウト情報を受け取り、クライアントデバイスのディスプレイにおいてユーザに対して提示する、加入したSAASアプリケーションのメニューを生成し、クライアントデバイスのディスプレイにおいてユーザに提示するためにメニューをクライアントデバイスに送信する。管理システムは、ユーザに利用可能なアプリケーションのメニューのユーザ/管理者によるカスタム化を可能とし、管理システムの管理者によるアプリケーションの無効化を可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークされたアプリケーションを用いる企業に関し、より具体的には、多機能装置(例えば、多機能プリンタ・スキャナ・コピー機)などのクライアントデバイスのユーザにSAAS(Software As A Service)アプリケーションの柔軟な提示をする方法と装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2009年10月16日に出願した米国特許出願第12/580,773号(発明の名称「ソフトウェアアプリケーションの管理方法及び装置」)に関連する。上記出願の明細書はここに参照援用する。
【0003】
複数のソフトウェアベンダーが自社のソフトウェア製品をサービスとして提供している。これにはクライアントシステムとサーバシステムとの間のネットワーク接続を介してアクセスできる。サーバシステムは、中間的ネットワーク(例えば、インターネットや企業イントラネット)を介してサーバにアクセスするクライアントシステムに対して、アプリケーションソフトウェアを提供する。一般に、クライアントシステムは、所望のアプリケーションソフトウェアをサービスとして提供するサーバシステムと協力する。
【0004】
Lexmark社による最近の開発により、SAASのコンセプトが、中間的ネットワークを介してサーバシステムに結合した多機能デバイスに拡張された。ここで、多機能デバイスとは、印刷、スキャン、及び/またはコピーの機能の組み合わせを提供する任意のデバイスであり、一般的には、そのユーザとインターラクト(interact)する、その多機能デバイスに組み込まれた何らかのユーザインタフェースを含んでいる。また、多機能デバイスは多機能プリンタや単にMFPと呼ばれることも多い。
【0005】
最近、Lexmark社は、「スマートソリューション(Smart Solutions)」と呼ぶMFP製品ファミリの一部の特徴を発表した。Lexmark社が画定したスマートソリューション環境において、Lexmarkスマートソリューション準拠の各MFPデバイスは、Lexmarkの集中サーバで利用できる複数のSAASアプリケーションに加入(subscribe)するように構成できる。Lexmarkスマートソリューションアーキテクチャの中央サーバは、ユーザや管理者の好みにかかわらず、どのSAASアプリケーションが準拠MFPに利用可能であり、それをクライアントデバイスにいかに提示するか制御する。さらに、Lexmarkシステムを用いる準拠MFPにおけるSAASアプリケーションの提示オプションは限定的である。
【0006】
このように、クライアントデバイスのユーザに対してSAASアプリケーションを柔軟に提示することはまだ解決されていない問題(ongoing challenge)である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、クライアントデバイスにおけるソフトウェア・アズ・ア・サービス(SAAS)アプリケーションの柔軟な提示をする方法と装置を提供することにより、上記その他の問題を解決し、有用な技術の水準を上げるものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
管理システムは、ユーザと管理者から加入したSAASアプリケーションの提示レイアウト情報を受け取り、ユーザに対して提示する、加入したSAASアプリケーションのメニューを生成し、クライアントデバイスのディスプレイにおいてユーザに提示するためにメニューをクライアントデバイスに送信する。管理システムは、ユーザに利用可能なアプリケーションのメニューのユーザ/管理者によるカスタム化を可能とし、管理システムの管理者によるアプリケーションの無効化を可能とする。
【0009】
本発明の一態様により、SAASアプリケーションを提示する、計算システムにおいて実行可能な方法を提供する。他の一態様は、前記方法を化体したコンピュータ読み取り可能媒体である。本方法は、前記計算システムにおいて、クライアントデバイスのディスプレイ上にユーザに対して提示する、加入したSAASアプリケーションのメニューを求める、クライアントデバイスのユーザからの提示要求を受信する段階を有する。本方法は、さらに、前記計算システムにより、前記加入したSAASアプリケーションを特定する情報を求める前記提示要求と、前記クライアントデバイスの前記ディスプレイ上における前記加入したSAASアプリケーションの提示レイアウトとに基づき、前記計算システムに関連するデータベースにクエリをする段階を有する。本方法は、さらに、前記計算システムにより、前記加入したSAASアプリケーションに基づき、及び前記クライアントデバイスの前記ディスプレイ上に前記加入したSAASアプリケーションの前記提示レイアウトに基づき、SAASアプリケーションのメニューを生成する段階を有する。本方法は、さらに、前記クライアントデバイスのディスプレイ上に前記ユーザに対して提示するため、前記計算システムから前記クライアントデバイスに、前記SAASアプリケーションのメニューを送信する段階を有する。
【0010】
本発明の他の一態様は、ソフトウェアアプリケーション管理計算システムである。本システムは、提示レイアウトインタフェースと、メニュー生成部と、記憶デバイスとを有する。メニュー生成部は、クライアントデバイスのディスプレイ上にユーザに対して提示する、加入したSAASアプリケーションのメニューを求める、クライアントデバイスのユーザからの提示要求を受信する。記憶デバイスはデータベースを格納する。データベースは、SAASアプリケーション情報と、アプリケーションのメニューの提示レイアウト情報とを記録する。前記メニュー生成部は、さらに、前記加入したSAASアプリケーションを特定する情報と、前記クライアントデバイスのディスプレイ上に前記加入したSAASアプリケーションの提示レイアウトとに基づき、前記データベースにクエリをし、前記加入したSAASアプリケーションと、前記クライアントデバイスのディスプレイ上における前記加入したSAASアプリケーションの提示レイアウトとに基づいて、SAASアプリケーションのメニューを生成し、前記クライアントデバイスのディスプレイ上に前記ユーザに対して提示するために、前記クライアントデバイスにSAASアプリケーションのメニューを送信する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図面上、同じ参照番号は同じ要素または同じ種類の要素を表す。
【図1】クライアントデバイスのユーザにSAASアプリケーションを柔軟に提示する、本発明の特徴と態様によるソフトウェアアプリケーション管理システムを示すブロック図である。
【図2】クライアントデバイスのユーザにSAASアプリケーションを柔軟に提示する、本発明の特徴と態様による他のソフトウェアアプリケーション管理システムを示すブロック図である。
【図3】ユーザまたは管理者がクライアントデバイスのディスプレイ上のSAASアプリケーションの提示を変更できる画面表示例を示す図である。
【図4】クライアントデバイスのユーザにSAASアプリケーションの柔軟な提示をする方法を示すフローチャートである。
【図5】クライアントデバイスのユーザがアクセスできるSAASアプリケーションのメニューの画面表示例を示す図である。
【図6】図4の方法のさらに詳細を示すフローチャートである。
【図7】管理者がクライアントデバイスのユーザに利用可能なSAASアプリケーションを無効にできる画面表示例を示す図である。
【図8】図4の方法のさらに詳細を示すフローチャートである。
【図9】コンピュータ読み取り可能媒体を用いてクライアントデバイスのユーザにSAASアプリケーションの柔軟な提示を提供する方法のプログラム命令を受け取る、ソフトウェアアプリケーション管理計算システムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1乃至9と以下の説明により、当業者に本発明をいかに実施するか教示する、本発明の具体的な実施形態の例を示す。本教示のためには、本発明のうち従来技術に属する部分については簡単に説明するか、説明を省略した。当業者には、これらの実施形態の、本発明の範囲内に入る変形が分かるであろう。当業者には言うまでもなく、下記の特徴をいろいろと組み合わせて、本発明の複数のバリエーションを構成できる。結果として、本発明は以下に説明する具体的な実施形態に限定はされず、特許請求の範囲及びその均等の範囲にのみ限定される。
【0013】
図1は、クライアントデバイス102のユーザにSAASアプリケーションを柔軟に提示する、一実施形態の特徴と態様により改良したSAASアプリケーション管理システム100を示すブロック図である。システム100は、ネットワーク150と結合可能な好適な計算デバイスであり、SAASアプリケーションサービス106とアプリケーション情報を交換し、クライアントデバイス102と加入情報を交換し、SAASアプリケーションのメニューをクライアントデバイス102のディスプレイに送信する。システム100は、クライアントデバイス102のユーザが加入したSAASアプリケーションのメニューなどの情報を、ネットワーク150を介してクライアントデバイス102と交換するメニュー生成器110を含む。また、システム100は、クライアントデバイス102上のアプリケーションの提示を管理する提示レイアウトインタフェース108を含む。システム100の加入インタフェースにより、クライアントデバイス102のユーザは、加入した特定のアプリケーションを追加、変更、削除、または無効化できる。ネットワーク150は、任意の好適なネットワーク接続であり、例えば、インターネット接続や企業のイントラネットへの接続でもよい。さらに、ネットワーク150を通してシステム100に接続(coupled)されるSAASアプリケーションサービスの数はいくつであってもよい。同様に、ネットワーク150を通してシステム100に接続されるクライアントデバイス102の数はいくつであってもよい。
【0014】
クライアントデバイス102は、SAASアプリケーションサービス106により提供されるSAASアプリケーションを利用し表示するように構成された任意のデバイスである。特に、クライアントデバイス102は、ディスプレイを含む多機能デバイス(多機能プリンタやMFPと呼ぶことも多い)であってもよい。SAASアプリケーションサービス106は、1つ以上のクライアントデバイス102による使用のための1つ以上のSAAS(software applications as a service)を提供する好適な計算デバイスである。一般的に、クライアントデバイス102とSAASアプリケーションサービス106は、ネットワーク150(またはその他の好適な通信媒体)を通して直接通信し、SAASアプリケーションプログラムの機能を実行する。クライアントデバイス102により、ユーザは、ログイン情報を入力して、加入したSAASアプリケーションのメニューを読み出してクライアントデバイス102に表示する(すなわち、クライアントデバイス102のウェブブラウザ104内に表示する)。また、提示レイアウトインタフェース108により、クライアントデバイス102のユーザは、SAASアプリケーションのメニューの提示を変更してクライアントデバイス102に表示し、その提示を記憶デバイス114のデータベースに格納する。例えば、クライアントデバイス102のユーザは、クライアントデバイス102のディスプレイを用いてログインできる。メニュー生成器110は、ログインプロセス中にクライアントデバイス102と情報を交換し、ユーザが加入したSAASアプリケーションのメニューの、クライアントデバイス102のディスプレイ上への提示要求を受け取る。加入インタフェース(subscription interface)112は、ユーザログイン情報を利用して、ユーザが加入(subscribe)した特定のSAASアプリケーションと、その加入SAASアプリケーションの提示レイアウトとに関する情報を読み出す(すなわち、記憶デバイス114にあるデータベースにクエリを実行する)。メニュー生成器110は、SAASアプリケーション情報とその加入SAASアプリケーションの提示レイアウトとを利用して、クライアントデバイス102に表示するSAASアプリケーションのメニューを生成し、そのメニューをクライアントデバイス102に送信してユーザに表示する。
【0015】
提示レイアウトインタフェース108によりクライアントデバイス102のユーザは、加入SAASアプリケーションのメニューの提示レイアウトを変更してクライアントデバイス102に表示する。例えば、ユーザは、メニュー中のSAASアプリケーションを好きなようにオーガナイズして、読みやすく、使いやすくできる。こうしてオーガナイズすることにより、ユーザは、クライアントデバイス102に表示されるメニューの複数ページのうちの第1頁に、よく利用するSAASアプリケーションを含めることができる。このように、クライアントデバイス102のユーザは、クライアントデバイス102にSAASアプリケーションをいかに提示するかという点について、柔軟性とカスタマイズ可能性を与えられる。
【0016】
提示レイアウトインタフェース108により、システム100の管理者は、組織ベースで、クライアントデバイス102のユーザが加入したSAASアプリケーションの提示レイアウトを画定できる。例えば、クライアントデバイス102のユーザは、(例えば、技術部、マーケティング部、第5棟などの)部課や建物などの組織情報を用いてクライアントデバイス102にログオンする。管理者は、提示レイアウトインタフェース108を利用して、アプリケーションへの組織的な加入と、その提示レイアウトを提供する。管理者は、例えば、マーケティンググループに所属するすべてのユーザに対してクライアントデバイス102に、加入している一組のSAASアプリケーションを提示すると決定できる。これらのSAASアプリケーションはその管理者が画定した共通の提示レイアウトを利用してもよい。メニュー生成器110は、組織情報を利用して、ログオン中にユーザが提供した情報に基づいて、クライアントデバイス102のユーザに対してSAASアプリケーションのユーザのために特定のメニューを生成する。
【0017】
一般的に、提示レイアウトインタフェース108は、ユーザの認証に基づき、異なる方法で動作する。例えば、管理者でないユーザは、システム100にログオンして、提示レイアウトインタフェース108とインタフェースして、システム100にログインした特定のユーザに基づき、クライアントデバイス102に提示するため、アプリケーションのメニューを変更またはカスタマイズする。対照的に、管理者であるユーザは、システム100にログオンして、複数のユーザまたはそのグループに基づき、クライアントデバイス102に提示するためにアプリケーションのメニューを変更またはカスタマイズできる。また、提示レイアウトインタフェース108により、管理者は、複数のユーザまたは組織のユーザが加入しているアプリケーションを選択的に無効にできる。例えば、管理者は、アプリケーションの使用に伴うコスト、無効にするアプリケーションの替わりに別のアプリケーションを利用するとの決定などの理由により、特定のユーザまたはユーザのグループに、特定のアプリケーションを使用させないことを決定してもよい。かかる廃止情報は記憶デバイス114のデータベースに格納され、ユーザやそのグループに対してアプリケーションのメニューを生成する時に、メニュー生成器110により利用される。
【0018】
図2は、管理システム100内のモジュールの詳細を示す、SAAS管理システム100の他の一実施形態を示すブロック図である。図1を参照して上記したように、管理システム100は、アプリケーションサービス106と(ウェブブラウザ104を含む)MFP102と結合している。また、システム100をアプリケーションサービス106及び/またはMFP102に結合するには、例えば、インターネット接続を含む任意の好適な接続を利用できる。
【0019】
ポータルカスタム化モジュール224により、認証を受けたユーザ及び/または管理者は、MFPに提示されるSAASアプリケーションのメニューの提示をカスタム化することができる。例えば、ユーザ/管理者は、ウェブブラウザを実行するリモートコンピュータ(図示せず)を用いてシステム100にログオンし、MFP102に提示されるSAASアプリケーションのメニューの提示をカスタマイズできる。SAASアプリケーションのメニューの提示をカスタマイズするウェブページの一例を図3に示した。これは、ユーザ/管理者にSAASアプリケーションの提示を変更させる画面の一例である。これはMFP102のディスプレイに表示されるものである。図3において、ユーザ/管理者は、MFP102のアプリケーション302のメニューの提示レイアウトをカスタマイズするため、加入した(すなわち、SAASサーバ106により提供された)SAASアプリケーションを表すアイコン304をドラッグ&ドロップできる。かかるカスタマイズした提示レイアウトは、例えば、MFP102が表示する1つ以上のアイコン304のアレンジ、好ましいアイコンのセット304の複数ページの第1ページへの表示などが含まれる。かかるカスタマイズした提示レイアウトは、データベース116に格納され、MFP102から、それに表示するためにシステム100がアプリケーションのメニューの提示要求を受信した時に読み出される。
【0020】
システム100は、管理ユーザ(administrative user)との任意の好適な接続を用いて、SAAS/MFPアドミニストレータ222とも結合している。認証/許可モジュール200により、管理ユーザ222はセキュアにログインできる。また、認証/許可モジュール200により、システム100と結合したコンピュータシステムを通してインターラクト(interact)するMFP102のユーザを認証するセキュアログイン機能を提供する。管理ユーザ222は、許可/認証モジュール200により一旦認証されると、ユーザ管理モジュール202を用いてユーザ管理機能を実行して、MFP102の組織的ユーザに対するSAASアプリケーションのメニューを生成及び変更できる。ユーザは、利用可能なSAASアプリケーションに加入し、MFP102においてSAASアプリケーションの提示を変更するために、コンピュータシステム内のモジュール200により認証を受け、システム100にアクセスする。認証を受けた管理ユーザ222は、アプリケーション管理モジュール204を用いて、アプリケーションプライシングモデル管理モジュール206及びアプリケーションフィーチャ管理モジュール208とインターラクト(interact)する。アプリケーションプライシングモデル管理モジュール206により、管理ユーザは、アプリケーションに付随するプライシングモデル(pricing model)を生成できる。例えば、管理ユーザは、あるSAASアプリケーションに加入したいユーザに対し、ある価格(price)を設定する。同様に、アプリケーションフィーチャ管理モジュール208は、アプリケーション管理モジュール204を通して認証を受けた管理ユーザにより利用され、加入アプリケーションの使用をいかに監視及び記録するか画定する。例えば、加入アプリケーションを使用ベースや時間ベースで監視できる。ユーザ管理モジュール202により画定されたユーザ情報と、アプリケーションプライシングモデル管理モジュール206により画定されたプライシングモデル情報と、アプリケーションフィーチャ管理モジュール208により画定されたアプリケーションフィーチャ(application features)とは、すべてデータベース116に格納され、例えばレポートを生成する時に、管理システム100中のその他のモジュールにより使用される。
【0021】
認証された管理ユーザ222や認証されたMFP102のユーザは、レポートジェネレータ210を通してインターラクトして、使用レポートモジュール212を利用して使用レポートを生成し、及び/または料金レポートモジュール(revenue report module)214を利用して料金レポートを生成する。使用レポートモジュール212と料金レポートモジュール214は、データベース116から情報を読み出して、要求されたレポートを生成して、レポートジェネレータ210から要求元の管理ユーザ222またはMFP102ユーザに返す。
【0022】
メニュー生成サービス218は、システム100を通して利用可能なアプリケーションに関する、データベース中の情報を利用する。モジュール200により求めた認証/許可情報に基づき、メニュー生成サーバ218は、MFP102の識別されたユーザまたはユーザのグループに利用できるSAASアプリケーションのメニューを提供する。メニュー生成サービス218が生成したメニューは、要求に応じて利用可能なすべてのSAASアプリケーションのメニューを含んでいてもよいし、及び/またはログオン中に受け取った認証ユーザ及び/またはグループのIDにより、現在加入しているアプリケーションのみのメニューを含んでいてもよい。これらのメニューは、データベース116に格納された情報に基づいて生成し、MFP102のユーザからの要求に応じてMFP102に提供してもよい
使用アカウンティングサービス216は、MFP102による使用のためにアプリケーションを提供する際にサービス106が検出した使用単位(tracked units of usage)を示す使用情報を、SAASアプリケーションサービス106から受け取る。SAASサービス106から受け取る使用アカウンティング情報には、例えば、アプリケーションの識別情報、使用単位の識別情報、クライアントデバイスの識別情報(IPアドレスその他の好適な表示(indicia)により識別されたMFP102など)、使用レポートや使用情報などを生成するユーザ及び/またはユーザグループの識別情報などが含まれる。
【0023】
システム100、管理ユーザ(administrative user)222、及びSAASサーバ106の間でやりとりされる情報の詳細、またはシステム100とMFP102の間でやりとりされる情報の詳細は、以下で説明する。システム100の具体的な実施形態には、追加的なモジュールや等価なモジュールがあってもよい。さらに、設計上の問題として、実施形態をモジュールに分解したときに、システム100内に画定するモジュールはこれより少なくても多くてもよい。このように、図1、2に示したシステムは、ここに開示するフィーチャと態様による可能な実施形態の例に過ぎない。
【0024】
図4は、クライアントデバイスのユーザにSAASアプリケーションの柔軟な提示を提供する図1と2のシステム100で動作可能な方法を示すフローチャートである。一般的に、システムは、クライアントデバイス及び/またはアプリケーションサービスとのやりとり、及びシステムを設定する管理ユーザとのやりとりを行う。様々な要求や応答は、HTTP(HyperTextTransferProtocol)交換網を用いて通信されるHTMLページなどを含む好適なプロトコルで符号化される。
【0025】
図4のステップ402において、システムにおいて、SAASアプリケーションを記述するメニューに対する要求を、クライアントデバイスのユーザから受け取る。提示要求は、ユーザを識別する情報、ユーザが属する組織を識別する情報、クライアントデバイスを識別する情報、またはこれらの任意の組み合わせを含み得る。ユーザは、例えば、クライアントデバイスにアプローチして、ユーザ名とパスワードを用いてそのクライアントデバイスにセキュアにログオンする。クライアントデバイスは、そのユーザを認証するためにクエリ(例えば、クライアントデバイスまたはシステムに結合した認証サーバに)を実行する。また、クライアントデバイスは、技術部やマーケティング部などのユーザが所属する組織グループを識別してもよい。クライアントデバイスは、ユーザまたはそのユーザが属する組織グループに関連するアプリケーションのメニューの提示要求をフォーマットして、システムに送信してもよい。一実施形態では、提示要求はクライアントデバイスを具体的に特定する情報を含んでいてもよい。クライアントデバイス情報により、システムは、クライアントデバイスにあるディスプレイのタイプに基づき(すなわち、ディスプレイのサイズ及び/または解像度に基づき)、及びクライアントデバイスで利用可能なユーザ入力の数とタイプに基づき(すなわち、利用可能なボタンの数やマウスの存否などに基づき)、アプリケーションのメニューをフォーマットできる。
【0026】
ステップ404において、システムが、加入したアプリケーションを求める提示要求、及びアプリケーションの提示レイアウトに基づき、データベースにクエリをする。例えば、クエリは、ユーザまたはそのユーザが属する組織グループに関連する具体的なアプリケーションを識別する、データベースに格納されたレコードの読み出しを含む。かかるレコードは、アプリケーションに関連するアイコンと、そのアプリケーションに対応するユニフォームリソースロケータ(URL)とを含む。URLは、インターネット上のリモートサーバや本システムを含むローカルネットワーク中のコンピューティングシステムにおける、実行するアプリケーションのネットワークアドレスまたはロケーション(例えば、IPアドレス)を特定する。また、レコードは、クライアントデバイス上に表示するアプリケーションのアイコンについて、そのサイズ、相互の配置、(アプリケーションのメニューが複数のページを含む場合)表示するページなどの表示を含む。かかるレコードは、ユーザ及びそのユーザの組織グループに基づくメニューを含んでもよい。場合によっては、ユーザの組織グループに基づくメニューの表示は、ユーザメニューより優先する。
【0027】
ステップ406において、加入したアプリケーションと提示レイアウトに基づいて、システムによりアプリケーションのメニューを生成する。前述の通り、メニューの生成には、表示するクライアントデバイスの能力とユーザ入力とに基づくメニューの変更を含み得る。メニューは、XML、HTMLなどのクライアントデバイスにより認識されたフォーマットで生成してもよい。
【0028】
ステップ408において、クライアントデバイスのディスプレイに提示するため、システムからクライアントデバイスへメニューを送信する。メニューの送信は、クライアントデバイスが離れたロケーションにあり、インターネットを介してアクセス可能である時などに、システムに結合した様々なローカル及びリモートネットワークとの通信を含む。図5は、クライアントデバイスのユーザがアクセスできるSAASアプリケーションのメニューの画面表示例を示す図である。図5は、クライアントデバイスなどで利用可能なディスプレイに基づき、メニューのユーザまたは管理者によるカスタム化に基づく提示レイアウトに配置できる様々なアプリケーションアイコン502を示す。アプリケーションのメニューは、様々なアプリケーションを選択するクライアントデバイス上のタッチスクリーンを利用して、クライアントデバイス上のボタンを利用してなど、いろいろな方法でクライアントデバイスのユーザによりアクセスできる。ユーザがメニューに含めるアプリケーションを選択すると、URLがアプリケーションに関連付けられ、そのアプリケーションにアクセスするネットワークロケーションをクライアントデバイスに表示する。
【0029】
図6は、図4の方法のさらに詳細を示すフローチャートである。ステップ602において、加入しているアプリケーションの1つに対応するURLを特定する情報を求めてデータベースにクエリを送る。前述の通り、アプリケーションはクライアントデバイスからリモートで実行できる(すなわち、ソフトウェアはクライアントデバイスの外部の他のコンピューティングシステムがサービスとして提供する)。アプリケーションのURLは、アプリケーションにアクセスするリモートコンピューティングデバイスのネットワークアドレスを特定する。例えば、URLは、インターネット上にあるサーバのアプリケーションをリモートで実行するネットワークアドレスを特定する。このように、図4のステップ404において加入したアプリケーションに関する情報を求めてデータベースにクエリを実行すると、そのクエリは、ユーザまたはユーザグループが加入したアプリケーションに対応するURL情報も要求できる。
【0030】
ステップ604において、アプリケーションのアイコンを含み、URLをアプリケーションと関連づけるアプリケーションのメニューを生成する。このように、図4のステップ406は、クライアントデバイスのアプリケーションのメニューを生成する。メニューはステップ602で特定したアイコンとURLも含む。ユーザがアイコンを選択するなどしてクライアントデバイス上のメニューとインターラクトすると、クライアントデバイスはURLを利用してアプリケーションにアクセスする。
【0031】
場合によっては、システムの管理者は、クライアントデバイスのあるユーザが以前に加入したアプリケーションを無効にしたいこともある。例えば、組織は、ユーザまたは組織グループがクライアントデバイスにおいてあるアプリケーションにアクセスすることをもはや望まないかも知れない。こうした場合には、システムは、ユーザやユーザグループが以前に加入したアプリケーションを管理者が選択的に無効にするメカニズムを提供する。例えば、システムの管理者は、クライアントデバイスのユーザまたはユーザグループが利用できるアプリケーション702を無効にする、図7に示したのと同様な画面とインターラクトできる。かかる無効情報は、データベースに記録され、クライアントデバイスによる提示要求に等々する際に、システムにより利用される。
【0032】
図8は、図4の方法のさらに詳細を示すフローチャートである。図8のステップ802において、ユーザがもはやアクセスできない無効にしたアプリケーションを特定する無効情報を求めてデータベースにクエリを実行する。図4を参照して説明したように、システムが、クライアントデバイスにおいて表示する加入アプリケーションを記述するメニューを求める提示要求を受信する。図4のステップ404において、システムが、加入アプリケーションを求めてデータベースにクエリを実行した。図8のステップ802において、クエリに対して付加的な詳細事項を提供するが、無効情報もデータベースから読み出す。例えば、無効情報は特定のユーザまたはユーザの組織グループと関連付けられている。かかる無効情報は、あるユーザがあるアプリケーションへのアクセスが必要である業務からはずれた時などに、そのユーザが以前加入していたアプリケーションにアクセスしないことを具体的に特定するものである。また、無効情報は、経理部が監査中に様々な会計アプリケーションへのアクセスを必要としない時などに、ある組織グループまたはユーザグループがあるアプリケーションへのアクセスをもはや必要としないことを特定するものである。
【0033】
ステップ804において、加入したアプリケーションと無効情報と提示レイアウトに基づいて、システムによりアプリケーションのメニューを生成する。図4を参照して説明したように、アプリケーションのメニューは、システムによりステップ406で生成されている。ステップ804において、メニュー生成の付加的詳細事項を提供するが、メニュー生成の際、データベースからの無効情報も考慮する。例えば、メニューは、無効アプリケーションを含まないように生成され、またはメニュー中のアプリケーションのアイコンまたは名前に「X」を表示したり、アプリケーション名やアイコンを灰色にしたりすることにより、無効状態を表示してもよい。場合によっては、提示レイアウトを無効情報に基づき変更してもよい。例えば、無効アプリケーションがメニュー中にもうない時、アプリケーションアイコンをメニューページ内で移動させてもよい。当業者は図4、図6及び図8に示した方法について、多数の付加的なステップや等価なステップを容易に考えつくことができるであろう。かかる付加的ステップや等価なステップは説明を簡明かつ簡潔にするため、ここでは省略する。
【0034】
本発明の実施形態は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態、またはハードウェアとソフトウェアを両方含む実施形態の形式を取ることができる。一実施形態では、本発明は、ソフトウェアで実施できる。ソフトウェアは、ファームウェア、レジデントソフトウェア、マイクロコードなどを含むが、これらに限定されない。図9は、図4、図6、及び図8に示した方法を実施するため、プログラムされた命令を実行して、コンピュータ読み取り可能記憶媒体912に格納されたデータにアクセスして、実施形態による特徴と態様を提供するように構成されたSAAS管理コンピュータシステム900を示すブロック図である。
【0035】
さらに、本発明の実施形態は、コンピュータや命令実行システムにより使用されるプログラムコードを提供するコンピュータ利用可能媒体またはコンピュータ読み取り可能媒体912からアクセスできるコンピュータプログラム製品の形体を取りうる。本開示の目的では、コンピュータ使用可能またはコンピュータ読み取り可能媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスにより、またはそれらに関して使用される、プログラムを包含、格納、伝達、伝送、搬送できる任意の装置である。
【0036】
この媒体は、電子的媒体、磁気的媒体、光媒体、光磁気媒体、赤外線媒体、半導体システム(または装置やデバイス)、伝達媒体などである。コンピュータ読み取り可能媒体の例としては、半導体または固体メモリ、磁気テープ、リムーバブルコンピュータディスケット、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、固定磁気ディスク、光ディスクなどがある。光ディスクの例としては、コンパクトディスク−リードオンリメモリ(CD−ROM)、コンパクトディスク−リード/ライト(CD−R/W)、及びDVDなどがある。
【0037】
プログラムコードを格納し実行するのに好適なSAAS管理コンピュータシステム900は、システムバス950を通してメモリ要素904に直接的または間接的に結合された少なくとも1つのプロセッサ902を含む。メモリエレメント904は、プログラムコードの実行時に使われるローカルメモリと、バルク記憶と、実行時にバルク記憶からコードを読み出さねばならない回数を低減するために、少なくともプログラムコードの一部を一時的に記憶するキャッシュメモリと、を含む。
【0038】
(キーボード、ディスプレイ、ポインティングデバイスなどを含むがこれに限定されない)入出力すなわちI/Oデバイス906を、直接的に、またはI/Oコントローラを介在させて、システムに結合できる。ネットワークアダプタインタフェース908をシステムに結合して、SAAS管理コンピュータシステム900を、プライベートネットワークやパブリックネットワークを介在させて、他のデータ処理システムや記憶デバイスに結合することもできる。モデム、ケーブルモデム、IBMチャネルアタッチメント、SCSI、ファイバチャネル、イーサネット(登録商標)カードは、現在入手できるネットワークまたはホストインタフェースアダプタのほんの一例である。
【0039】
具体的な実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれらの具体的実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲とその等価範囲により決まる。
【符号の説明】
【0040】
100 SAASアプリケーション管理システム
102 クライアントデバイス(例えば、MFP)
104 WEBブラウザ
106 SAASアプリケーションサービス
108 提示レイアウトインタフェース
110 メニュー生成部
112 加入インタフェース
114 記憶デバイス(例えば、データベース)
150 ネットワーク
200 認証/許可
202 ユーザ管理
204 アプリケーション管理
206 アプリケーションプライシングモデル管理
208 アプリケーションフィーチャ管理
210 レポート生成
212 使用レポート
214 課金レポート
216 ユーザ会計サービス
218 メニュー生成サービス
220 Webサーバ
222 SAAS/MFP管理者
224 ポータルカスタム化
302 クラウドスキャン
304 クラウドポータル
900 SAAS管理コンピュータシステム
902 プロセッサ
904 プログラム及びデータメモリ
906 I/Oデバイス
908 ネットワークインタフェース
912 記憶媒体



【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソフトウェア・アズ・ア・サービス(SAAS)アプリケーションを提示する、計算システムにおいて動作する方法であって、
前記計算システムにおいて、クライアントデバイスのディスプレイ上にユーザに対して提示する、加入したSAASアプリケーションのメニューを求める、クライアントデバイスのユーザからの提示要求を受信する段階と、
前記計算システムにより、前記加入したSAASアプリケーションを特定する情報を求める前記提示要求と、前記クライアントデバイスの前記ディスプレイ上における前記加入したSAASアプリケーションの提示レイアウトとに基づき、前記計算システムに関連するデータベースにクエリをする段階と、
前記計算システムにより、前記加入したSAASアプリケーションに基づき、及び前記クライアントデバイスの前記ディスプレイ上に前記加入したSAASアプリケーションの前記提示レイアウトに基づき、SAASアプリケーションのメニューを生成する段階と、
前記クライアントデバイスのディスプレイ上に前記ユーザに対して提示するため、前記計算システムから前記クライアントデバイスに、前記SAASアプリケーションのメニューを送信する段階と、を有する方法。
【請求項2】
前記クエリする段階は、さらに
前記クライアントデバイスのユーザがもはやアクセスできない無効としたSAASアプリケーションを特定する無効情報を求めて前記データベースにクエリする段階を有し、
前記生成する段階は、さらに
前記無効にしたSAASアプリケーションが前記クライアントデバイスのユーザにアクセス可能でないように、前記加入したSAASアプリケーションと、前記提示レイアウトと、前記無効情報とに基づき、前記SAASアプリケーションのメニューを生成する段階を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記計算システムにより、前記SAASアプリケーションのメニュー内の一SAASアプリケーションに対応するアイコンを配置する提示レイアウトを受信する段階と、
前記計算システムの動作により、前記データベースに前記提示レイアウトを記録する段階と、を有する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記クエリする段階は、さらに
加入SAASアプリケーションに対応する少なくとも1つのユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)を特定する情報を求めて、前記データベースにクエリする段階を有し、
前記生成する段階は、さらに
前記少なくとも1つのURLに対応するアイコンを含む前記SAASアプリケーションのメニューを生成する段階を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記計算システムにおいて、前記クライアントデバイスのユーザがもはやアクセスできない前記無効としたSAASアプリケーションのうちの一無効SAASアプリケーションを特定する無効情報を受信する段階と、
前記計算システムの動作により、前記データベースに前記無効情報を記録する段階と、を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記提示要求は、前記ユーザのユーザ識別情報と前記ユーザの組織識別情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記データベースにクエリする段階は、さらに
前記ユーザ識別情報と前記組織識別情報のうち少なくとも一方に基づき、前記クライアントデバイスのユーザが加入したSAASアプリケーションを特定する加入情報を求めて、前記データベースにクエリする段階を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記提示要求は、前記クライアントデバイスの識別情報を含み、
前記クエリする段階は、さらに
前記クライアントデバイスの識別情報に基づき、前記クライアントデバイスの提示機能を求めて、前記データベースにクエリする段階であって、前記提示機能は、前記クライアントデバイスのディスプレイの画面解像度と、前記クライアントデバイスのディスプレイのサイズと、前記クライアントデバイスにおいて利用できるユーザ入力とのうち少なくとも1つを含む段階を有し、
前記生成する段階は、さらに
前記クライアントデバイスの提示機能に基づき、前記SAASアプリケーションのメニューを生成する段階を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ソフトウェアアプリケーション管理計算システムであって、
クライアントデバイスのディスプレイにおいてユーザに対して提示するために、加入したソフトウェア・アズ・ア・サービス(SAAS)アプリケーションのメニューを求める提示要求を、クライアントデバイスのユーザから受け取るメニュー生成部と、
前記メニュー生成部と結合した、データベースを有する記憶デバイスであって、前記データベースは前記のディスプレイ上に前記加入したSAASアプリケーション情報を記録するように動作する記憶デバイスとを有し、
前記メニュー生成部は、さらに、前記加入したSAASアプリケーションを特定する情報と、前記クライアントデバイスのディスプレイ上に前記加入したSAASアプリケーションの提示レイアウトとに基づき、前記データベースにクエリをし、前記加入したSAASアプリケーションと、前記クライアントデバイスのディスプレイ上における前記加入したSAASアプリケーションの提示レイアウトとに基づいて、SAASアプリケーションのメニューを生成し、前記クライアントデバイスのディスプレイ上に前記ユーザに対して提示するために、前記クライアントデバイスにSAASアプリケーションのメニューを送信する、システム。
【請求項9】
前記メニュー生成部は、さらに、前記クライアントデバイスのユーザがもはやアクセスできない無効にしたSAASアプリケーションを特定する無効情報を求めて前記データベースにクエリし、前記無効にしたSAASアプリケーションが前記クライアントデバイスのユーザによりもはやアクセスできないように、前記加入したSAASアプリケーションと、前記提示レイアウトと、前記無効情報とに基づき、SAASアプリケーションのメニューを生成する、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記記憶デバイスと結合し、前記クライアントデバイスのユーザがもはやアクセスできない前記加入したSAASアプリケーションのうちの一無効SAASアプリケーションを特定する無効情報を受け取り、さらに、前記データベースに前記無効情報を記録する提示レイアウトインタフェースを有する、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記メニュー生成部は、加入したSAASアプリケーションに対応する少なくとも1つのユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)を特定する情報を求めて前記データベースにクエリし、さらに、前記少なくとも1つのURLに対応するアイコンを含む前記SAASアプリケーションのメニューを生成する、請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
前記メニュー生成部と前記記憶デバイスと結合した、前記SAASアプリケーションのメニュー内の一SAASアプリケーションと対応するアイコンを配置する提示レイアウトを受け取り、前記データベースに前記提示レイアウトを記録する、提示レイアウトインタフェースを更に有する、請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
前記提示要求は、前記ユーザのユーザ識別情報と前記ユーザの組織識別情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記システムは、さらに、
前記ユーザ識別情報と前記組織識別情報のうち少なくとも一方に基づき、前記クライアントデバイスのユーザが加入したSAASアプリケーションを特定する加入情報を求めて、前記データベースにクエリする加入インタフェースを有する、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記提示要求は、前記クライアントデバイスの識別情報を含み、
前記メニュー生成部は、前記クライアントデバイスの識別情報に基づき、前記クライアントデバイスの提示機能を求めて、前記データベースにクエリし、前記提示機能は、前記クライアントデバイスのディスプレイの画面解像度と、前記クライアントデバイスのディスプレイのサイズと、前記クライアントデバイスにおいて利用できるユーザ入力とのうち少なくとも1つを含み、
前記メニュー生成部は、前記クライアントデバイスの提示機能に基づき、前記SAASアプリケーションのメニューを生成する、請求項8に記載のシステム。
【請求項15】
計算システムにより実行されると、前記計算システムにソフトウェア・アズ・ア・サービス(SAAS)アプリケーションを提示する方法を実行させるコンピュータプログラムであって、前記計算システムに、
クライアントデバイスのディスプレイ上にユーザに対して提示する、加入したSAASアプリケーションのメニューを求める、クライアントデバイスのユーザからの提示要求を受信する段階と、
前記加入したSAASアプリケーションを特定する情報を求める前記提示要求と、前記クライアントデバイスの前記ディスプレイ上における前記加入したSAASアプリケーションの提示レイアウトとに基づき、データベースにクエリをする段階と、
前記加入したSAASアプリケーションに基づき、及び前記クライアントデバイスの前記ディスプレイ上に前記加入したSAASアプリケーションの前記提示レイアウトに基づき、SAASアプリケーションのメニューを生成する段階と、
前記クライアントデバイスのディスプレイ上に前記ユーザに対して提示するため、前記クライアントデバイスに、前記SAASアプリケーションのメニューを送信する段階と、を実行させるコンピュータプログラム。
【請求項16】
前記クエリする段階は、さらに
前記クライアントデバイスのユーザがもはやアクセスできない無効としたSAASアプリケーションを特定する無効情報を求めて前記データベースにクエリする段階を有し、
前記生成する段階は、さらに
前記無効にしたSAASアプリケーションが前記メニューから削除されるように、前記加入したSAASアプリケーションと、前記提示レイアウトと、前記無効情報とに基づき、前記SAASアプリケーションのメニューを生成する段階を有する、請求項15に記載のコンピュータプログラム。
【請求項17】
前記計算システムに、さらに、
前記クライアントデバイスのユーザがもはやアクセスできない前記無効としたSAASアプリケーションのうちの一無効SAASアプリケーションを特定する無効情報を受信する段階と、
前記無効情報を前記データベースに記録する段階とを実行させる、請求項16に記載のコンピュータプログラム。
【請求項18】
前記計算システムに、さらに、
前記SAASアプリケーションのメニュー内の一SAASアプリケーションに対応するアイコンを配置する提示レイアウトを受信する段階と、
前記提示レイアウトを前記データベースに記録する段階とを実行させる、請求項15に記載のコンピュータプログラム。
【請求項19】
前記提示要求は、前記ユーザのユーザ識別情報と前記ユーザの組織識別情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記データベースにクエリする段階は、さらに
前記ユーザ識別情報と前記組織識別情報のうち少なくとも一方に基づき、前記クライアントデバイスのユーザが加入したSAASアプリケーションを特定する加入情報を求めて、前記データベースにクエリする段階を有する、請求項15に記載のコンピュータプログラム。
【請求項20】
前記提示要求は、前記クライアントデバイスの識別情報を含み、
前記クエリする段階は、さらに
前記クライアントデバイスの識別情報に基づき、前記クライアントデバイスの提示機能を求めて、前記データベースにクエリする段階であって、前記提示機能は、前記クライアントデバイスのディスプレイの画面解像度と、前記クライアントデバイスのディスプレイのサイズと、前記クライアントデバイスにおいて利用できるユーザ入力とのうち少なくとも1つを含む段階を有し、
前記生成する段階は、さらに
前記クライアントデバイスの提示機能に基づき、前記SAASアプリケーションのメニューを生成する段階を有する、請求項15に記載のコンピュータプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−3766(P2012−3766A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−133526(P2011−133526)
【出願日】平成23年6月15日(2011.6.15)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】