説明

TRPV1アンタゴニストとその使用

本発明は、式I
【化1】


の化合物、および製薬的に許容されるその誘導体;式Iの化合物、または製薬的に許容されるその誘導体の有効量を含む組成物;ならびに式Iの化合物または製薬的に許容されるその誘導体の有効量を、それを必要とする動物に投与することを含む、疼痛、UI、潰瘍、IBD、およびIBSなどの疾患を治療または予防する方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】


(式中、Xは O、S、N-CN、N-OH、または N-OR10であり;
WはNまたはCであり;
破線は結合の存在または非存在を表し、破線が結合の存在を表すとき、またはWがNのとき、R4は存在せず、その他の場合にはR4は-H、-OH、-OCF3、-ハロ、-(C1-C6)アルキル、-CH2OH、-CH2Cl、-CH2Br、-CH2I、-CH2F、-CH(ハロ)2、-CF3、-OR10、-SR10、-COOH、-COOR10、-C(O)R10、 -C(O)H、-OC(O)R10、-OC(O)NHR10、-NHC(O)R13、-CON(R13)2、-S(O)2R10、または -NO2であり;
R10は-(C1-C4)アルキルであり;
R13はそれぞれ独立して、-H、-(C1-C4)アルキル、-(C1-C4)アルケニル、-(C1-C4)アルキニル、または-フェニルであり;
Ar1は、
【化2】


であり;
Ar2は、
【化3】


であり;
cは0、1、または2の整数であり;
Y1、Y2、およびY3 は、独立してC、N、またはOであり;
ここで、Y1、Y2、またはY3の1つ以下がOであってよく;NであるY1、Y2、および Y3のそれぞれに対し、Nは1個のR21基に結合しており;およびCであるY1、Y2、および Y3のそれぞれに対し、Cは2個のR20基に結合しており;ただし、全てのY1、Y2、および Y3に置換した(C1-C6)アルキル基は、合計二つ以下であることを条件とし;
R12aおよびR12bは、独立して-Hまたは-(C1-C6)アルキルであり;
Eは=O、=S、=CH(C1-C5)アルキル、=CH(C1-C5)アルケニル、-NH(C1-C6)アルキルまたは =N-OR20であり;
R1は-H、-ハロ、-(C1-C4)アルキル、-NO2、-CN、-OH、-OCH3、-NH2、-C(ハロ)3、 -CH(ハロ)2、 -CH2(ハロ)、-OC(ハロ)3、-OCH(ハロ)2、 または-OCH2(ハロ)であり;
R2はそれぞれ独立して、
(a) -ハロ、-OH、-O(C1-C4)アルキル、-CN、-NO2、-NH2、-(C1-C10)アルキル、-(C2-C10)アルケニル、-(C2-C10)アルキニル、-フェニル、または
(b) 式Qの基であり、
Qは、
【化4】


であり;
Z1は-H、-OR7、-SR7、-CH2-OR7、-CH2-SR7、-CH2-N(R20)2、または-ハロであり;
Z2は-H、-(C1-C6)アルキル、-(C2-C6)アルケニル、-(C2-C6)アルキニル、-CH2-OR7、-フェニル、または-ハロであり;
Z3はそれぞれ独立して、-H、-(C1-C6)アルキル、-(C2-C6)アルケニル、-(C2-C6)アルキニル、または-フェニルであり;
Z4は-H、-OH、-OR20、-(C1-C6)アルキル、または-N(R20)2であり;
Jは-OR20、 -SR20、 -N(R20)2、または-CNであり;
ただし、少なくとも一つのR2基は式Qの基であり;かつZ1が -OR7または-SR7のとき、Z2は-ハロではなく;
R3はそれぞれ独立して、
(a) -H、 -(C1-C6)アルキル、もしくは-CH2OR7;または、
(b) 二つのR3基は一緒になって(C2-C6)架橋を形成し、その架橋は非置換もしくは独立して選択される1、2もしくは3 つのR8基で置換され、 (C2-C6)架橋内に-HC=CH-を包含してもよく;または
(c) 二つのR3基は一緒になって-CH2-N(Ra)-CH2-架橋、
【化5】


Ra は-H、-(C1-C6)アルキル、-(C3-C8)シクロアルキル、-CH2-C(O)-Rc、-(CH2)-C(O)-ORc、-(CH2)-C(O)-N(Rc)2、-(CH2)2-O-Rc、-(CH2)2-S(O)2-N(Rc)2、または-(CH2)2-N(Rc)S(O)2-Rcから選択され;
Rb は以下から選択され;
(a) -H、-(C1-C6)アルキル、-(C3-C8) シクロアルキル、-(3-〜7-員)へテロ環、-N(Rc)2、-N(Rc)-(C3-C8) シクロアルキル、もしくは-N(Rc)-(3-〜7-員)へテロ環;または、
(b) -フェニル、-(5-または6-員)へテロアリール、-N(Rc)-フェニル、もしくは-N(Rc)-(5-〜10-員) へテロアリールであり、それぞれは非置換もしくは 1、2もしくは3つの独立して選択されるR7基で置換され;
Rcはそれぞれ独立して-Hまたは-(C1-C4)アルキルから選択され;
R7はそれぞれ独立して -H、-(C1-C6)アルキル、-(C2-C6)アルケニル、-(C2-C6)アルキニル、-(C3-C8)シクロアルキル、-(C5-C8)シクロアルケニル、-フェニル、-(C1-C6)ハロアルキル、-(C1-C6)ヒドロキシアルキル、-(C1-C6)アルコキシ(C1-C6)アルキル、-(C1-C6)アルキル-N(R20)2、または-CON(R20)2であり;
R8およびR9はそれぞれ独立して;
(a) -(C1-C6) アルキル、-(C2-C6) アルケニル、-(C2-C6) アルキニル、-(C3-C8) シクロアルキル、-(C5-C8) シクロアルケニル、もしくは -フェニルであり、それぞれは非置換もしくは1もしくは2 つの-OH基で置換され;または、
(b) -H、-CH2C(ハロ)3、-C(ハロ)3、-CH(ハロ)2、-CH2(ハロ) 、-OC(ハロ)3、-OCH(ハロ)2、-OCH2(ハロ) 、-SC(ハロ)3、-SCH(ハロ)2、-SCH2(ハロ) 、-CN、-O-CN、-OH、-ハロ、-N3、-NO2、-CH=NR7、-N(R7)2、-NR7OH、-OR7、-C(O)R7、-C(O)OR7、-OC(O)R7、-OC(O)OR7、-SR7、-S(O)R7、もしくは-S(O)2R7であり;
R11はそれぞれ独立して-CN、-OH、-(C1-C6)アルキル、-(C2-C6)アルケニル、-ハロ、-N3、-NO2、-N(R7)2、-CH=NR7、-NR7OH、-OR7、-C(O)R7、-C(O)OR7、-OC(O)R7、または-OC(O)OR7であり;
R14はそれぞれ独立して-H、-(C1-C6)アルキル、-(C2-C6)アルケニル、-(C2-C6)アルキニル、-(C3-C8)シクロアルキル、-(C5-C8)シクロアルケニル、-(C1-C6)アルコキシ-(C1-C6)アルキル、-フェニル、-C(ハロ)3、-CH(ハロ)2、-CH2(ハロ) 、-(3- 〜7-員)へテロ環、-(C1-C6)ハロアルキル、-(C2-C6)ハロアルケニル、-(C2-C6)ハロアルキニル、-(C2-C6)ヒドロキシアルケニル、-(C2-C6)ヒドロキシアルキニル、-(C1-C6)アルコキシ(C2-C6)アルキル、-(C1-C6) アルコキシ(C2-C6) アルケニル、-(C1-C6) アルコキシ(C2-C6) アルキニル、-(C1-C6) アルコキシ(C3-C8) シクロアルキル、-CN、-OH、-ハロ、-OC(ハロ)3、-N3、-NO2、-CH=NR7、-N(R7)2、-NR7OH、-OR7、-SR7、-O(CH2)bOR7、-O(CH2)bSR7、-O(CH2)bN(R7)2、-N(R7)(CH2)bOR7、-N(R7)(CH2)bSR7、-N(R7)(CH2)bN(R7)2、-N(R7)COR7、-C(O)R7、-C(O)OR7、-OC(O)R7、-OC(O)OR7、-S(O)R7、-S(O)2R7、-S(O)2N(R7)2、-SO2C(ハロ)3、-SO2(3-〜7- 員)へテロ環、-CON(R7)2、-(C1-C5)アルキル-C=NOR7、-(C1-C5)アルキル-C(O)-N(R7)2、-(C1-C6)アルキル-NHSO2N(R7)2、または- (C1-C6) アルキル-C(=NH)-N(R7)2であり;
R20はそれぞれ独立して-H、-(C1-C6)アルキル、または-(C3-C8)シクロアルキルであり;
R21はそれぞれ独立して-H、-(C1-C6) アルキル、
【化6】


であり;
ハロはそれぞれ独立して-F、-Cl、-Br、または-Iであり;
nは1、2、または3の整数であり;
p は1 または2の整数であり;
bはそれぞれ独立して1または2の整数であり;
q は0、1、2、3、または4の整数であり;
r は0、1、2、3、4、5、または6の整数であり;
s は0、1、2、3、4、または5の整数であり;
t は0、1、2、または3の整数であり;および
m は0、1、または2の整数である。)
で示される化合物、または製薬的に許容されるその誘導体。
【請求項2】
XがOである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R4がハロであり、好ましくはFである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
R1がハロであり、好ましくはCl またはFである、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
WがCであり、かつ破線が非存在である、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
WがCであり、かつ破線が二重結合である、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
WがNであり、R4が非存在であり、かつ破線が非存在である、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
Ar1が、
【化7】


である、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
Q-基が 、
【化8】

.
から選択される、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
nが1であり、かつQ基が 、
【化9】


から選択される、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
Jが-OR20または-N(R20)2から選択され、好ましくは-OR20である、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
R20が-Hまたは -(C1-C6)アルキルから選択され、好ましくは-Hである、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
Z3が独立して-Hまたは-(C1-C6)アルキルから選択され、好ましくは-Hである、請求項1〜12のいずれかに記載の化合物。
【請求項14】
Z1が-Hまたは -CH2OR7であり、好ましくは-Hである、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
Z2が-H、-(C1-C6)アルキル、または-CH2OR7から選択され、好ましくは-Hである、請求項1〜14のいずれかに記載の化合物。
【請求項16】
Ar2が 、
【化10】


である、請求項1〜15のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】
Ar2が、
【化11】


である、請求項1〜15のいずれかに記載の化合物。
【請求項18】
R14が-ハロ、-C(ハロ)3、-(C1-C6)アルキル、-OR7、-OC(ハロ)3、または-SO2C(ハロ)3から独立して選択され、好ましくは、-ハロ、-C(ハロ)3、または-OC(ハロ)3である、請求項1~17のいずれかに記載の化合物。
【請求項19】
ハロがFまたはClである、請求項1〜18のいずれかに記載の化合物。
【請求項20】
sまたはqが、1または2である、請求項1〜19のいずれかに記載の化合物。
【請求項21】
Ar2が、
【化12】


である、請求項1〜15のいずれかに記載の化合物。
【請求項22】
R8およびR9が-H、-ハロ、および-(C1-C6)アルキルから独立して選択され、好ましくは-Hまたは-ハロであり、ハロはClまたはFである、請求項1〜15および21のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
式II:
【化13】


(式中、Xは O、S、N-CN、N-OH、または N-OR10であり;
WはNまたはCであり;
破線は結合の存在または非存在を表し、破線が結合の存在を表すとき、またはWがNのとき、R4は存在せず、その他の場合にはR4は-H、-OH、-OCF3、-ハロ、-(C1-C6)アルキル、-CH2OH、-CH2Cl、-CH2Br、-CH2I、-CH2F、-CH(ハロ)2、-CF3、-OR10、-SR10、-COOH、-COOR10、-C(O)R10、-C(O)H、-OC(O)R10、-OC(O)NHR10、-NHC(O)R13、-CON(R13)2、-S(O)2R10、または -NO2であり;
R10は-(C1-C4)アルキルであり;
R13はそれぞれ独立して-H、-(C1-C4)アルキル、-(C1-C4)アルケニル、-(C1-C4)アルキニル、または-フェニルであり;
Ar1は、
【化14】


であり;
Ar2は、
【化15】


であり;
cは0、1、または2の整数であり;
Y1、Y2、およびY3 は独立してCまたはNであり;
ここで、NであるY1、Y2、および Y3のそれぞれに対し、Nは1個のR20基に結合しており;およびCであるY1、Y2、および Y3のそれぞれに対し、Cは2個のR20基に結合しており;ただし、全てのY1、Y2、および Y3に置換した(C1-C6)アルキル基は、合計二つ以下であることを条件とし;
R12a およびR12bは独立して-Hまたは -(C1-C6)アルキルであり;
Eは=O、=S、=CH(C1-C5)アルキル、=CH(C1-C5)アルケニル、-NH(C1-C6)アルキルまたは =N-OR20であり;
R1は-H、-ハロ、-(C1-C4)アルキル、-NO2、-CN、-OH、-OCH3、-NH2、-C(ハロ)3、-CH(ハロ)2、-CH2(ハロ)、-OC(ハロ)3、-OCH(ハロ)2、または-OCH2(ハロ)であり;
R2はそれぞれ独立して;
(a) -ハロ、-OH、-O(C1-C4)アルキル、-CN、-NO2、-NH2、-(C1-C10)アルキル、-(C2-C10)アルケニル、-(C2-C10)アルキニル、-フェニル、または
(b) 式Qの基であり、
Qは、
【化16】


であり;
Z1は-OH、-SH、-N(R20)2、-CH2-OH、-CH2-SH、または-CH2-N(R20)2であり;
Z2は-H、-CH3、または-CH2-OR7であり;および
Z3はそれぞれ独立して-Hまたは-CH3であり;
Jは-OH、-SH、または-N(R20)2であり;
ただし、少なくとも一つの R2基は、式Qの基であることを条件とし;
R3はそれぞれ独立して、
(a) -Hもしくは- (C1-C6)アルキル;または
(b) 二つのR3基は一緒になって(C2-C6)架橋を形成し、その架橋は非置換もしくは独立して選択される1、2もしくは3 つのR8基で置換され、 (C2-C6)架橋内に-HC=CH-を包含してもよく;または
(c) 二つのR3基は一緒になって-CH2-N(Ra)-CH2-架橋、
【化17】


Ra は-H、-(C1-C6)アルキル、-(C3-C8)シクロアルキル、-CH2-C(O)-Rc、-(CH2)-C(O)-ORc、-(CH2)-C(O)-N(Rc)2、-(CH2)2-O-Rc、-(CH2)2-S(O)2-N(Rc)2、または-(CH2)2-N(Rc)S(O)2-Rcから選択され;
Rb は以下から選択され;
(a) -H、-(C1-C6)アルキル、-(C3-C8) シクロアルキル、-(3-〜7-員)へテロ環、-N(Rc)2、-N(Rc)-(C3-C8) シクロアルキル、もしくは-N(Rc)-(3-〜7-員)へテロ環;または、
(b) -フェニル、-(5-または6-員)へテロアリール、-N(Rc)-フェニル、もしくは-N(Rc)-(5-〜10-員) へテロアリールであり、それぞれは非置換もしくは 1、2もしくは3つの独立して選択されるR7基で置換され;
Rcはそれぞれ独立して-Hまたは-(C1-C4)アルキルから選択され;
R7はそれぞれ独立して -H、-(C1-C6)アルキル、-(C2-C6)アルケニル、-(C2-C6)アルキニル、-(C3-C8)シクロアルキル、-(C5-C8)シクロアルケニル、-フェニル、-(C1-C6)ハロアルキル、-(C1-C6)ヒドロキシアルキル、-(C1-C6)アルコキシ(C1-C6)アルキル、-(C1-C6)アルキル-N(R20)2、または-CON(R20)2であり;
R8およびR9はそれぞれ独立して;
(a) -(C1-C6) アルキル、-(C2-C6) アルケニル、-(C2-C6) アルキニル、-(C3-C8) シクロアルキル、-(C5-C8) シクロアルケニル、もしくは -フェニルであり、それぞれは非置換もしくは1もしくは2 つの-OH基で置換され、または
(b) -H、-CH2C(ハロ)3、-C(ハロ)3、-CH(ハロ)2、-CH2(ハロ) 、-OC(ハロ)3、-OCH(ハロ)2、-OCH2(ハロ) 、-SC(ハロ)3、-SCH(ハロ)2、-SCH2(ハロ) 、-CN、-O-CN、-OH、-ハロ、-N3、-NO2、-CH=NR7、-N(R7)2、-NR7OH、-OR7、-C(O)R7、-C(O)OR7、-OC(O)R7、-OC(O)OR7、-SR7、-S(O)R7、もしくは-S(O)2R7であり;
R11はそれぞれ独立して-CN、-OH、-(C1-C6)アルキル、-(C2-C6)アルケニル、-ハロ、-N3、-NO2、-N(R7)2、-CH=NR7、-NR7OH、-OR7、-C(O)R7、-C(O)OR7、-OC(O)R7、または-OC(O)OR7であり;
R14はそれぞれ独立して-H、-(C1-C6)アルキル、-(C2-C6)アルケニル、-(C2-C6)アルキニル、-(C3-C8)シクロアルキル、-(C5-C8)シクロアルケニル、-(C1-C6)アルコキシ-(C1-C6)アルキル、-フェニル、-C(ハロ)3、-CH(ハロ)2、-CH2(ハロ) 、-(3- 〜7-員)へテロ環、-(C1-C6)ハロアルキル、-(C2-C6)ハロアルケニル、-(C2-C6)ハロアルキニル、-(C2-C6)ヒドロキシアルケニル、-(C2-C6)ヒドロキシアルキニル、-(C1-C6)アルコキシ(C2-C6)アルキル、-(C1-C6) アルコキシ(C2-C6) アルケニル、-(C1-C6) アルコキシ(C2-C6) アルキニル、-(C1-C6) アルコキシ(C3-C8) シクロアルキル、-CN、-OH、-ハロ、-OC(ハロ)3、-N3、-NO2、-CH=NR7、-N(R7)2、-NR7OH、-OR7、-SR7、-O(CH2)bOR7、-O(CH2)bSR7、-O(CH2)bN(R7)2、-N(R7)(CH2)bOR7、-N(R7)(CH2)bSR7、-N(R7)(CH2)bN(R7)2、-N(R7)COR7、-C(O)R7、-C(O)OR7、-OC(O)R7、-OC(O)OR7、-S(O)R7、-S(O)2R7、-S(O)2N(R7)2、-SO2C(ハロ)3、SO2(3-〜7- 員)へテロ環、-CON(R7)2、-(C1-C5)アルキル-C=NOR7、-(C1-C5)アルキル-C(O)-N(R7)2、-(C1-C6)アルキル-NHSO2N(R7)2、または-(C1-C6) アルキル-C(=NH)-N(R7)2であり;
R20はそれぞれ独立して-H、-(C1-C6)アルキル、または-(C3-C8)シクロアルキルであり;
ハロはそれぞれ独立して-F、-Cl、-Br、または-Iであり;
nは1、2、または3の整数であり;
p は1 または2の整数であり;
bはそれぞれ独立して1または2の整数であり;
q は0、1、2、3、または4の整数であり;
r は0、1、2、3、4、5、または6の整数であり;
s は0、1、2、3、4、または5の整数であり;
t は0、1、2、または3の整数であり;および
m は0、1、または2の整数である。)
で示される化合物、または製薬的に許容されるその誘導体。
【請求項24】
XがOである、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
R4がハロであり、好ましくはFである、請求項23または24に記載の化合物。
【請求項26】
R1がハロであり、好ましくはCl またはFである、請求項23〜25のいずれかに記載の化合物。
【請求項27】
WがCであり、かつ破線が非存在である、請求項23〜26のいずれかに記載の化合物。
【請求項28】
WがCであり、かつ破線が二重結合である、請求項23〜26のいずれかに記載の化合物。
【請求項29】
WがNであり、R4が非存在であり、かつ破線が非存在である、請求項23〜26のいずれかに記載の化合物。
【請求項30】
Jが-OR20または-N(R20)2から選択され、好ましくは-OR20である、請求項23〜29のいずれかに記載の化合物。
【請求項31】
JがOHである、請求項23〜30のいずれかに記載の化合物。
【請求項32】
Z1が-H、-OR7、または-CH2OR7であり、好ましくは-OR7であり、R7は好ましくは、-Hまたは-(C1-C6)アルキルである、請求項23〜31のいずれかに記載の化合物。
【請求項33】
Z1が-OHである、請求項23〜32のいずれかに記載の化合物。
【請求項34】
Z1が-CH2OH.である、請求項23〜32のいずれかに記載の化合物。
【請求項35】
Ar1が、
【化18】


である、請求項23〜34のいずれかに記載の化合物。
【請求項36】
nが1である、請求項23〜25のいずれかに記載の化合物。
【請求項37】
Ar2が、
【化19】


である、請求項23〜36のいずれかに記載の化合物。
【請求項38】
Ar2が、
【化20】


である、請求項23〜36のいずれかに記載の化合物。
【請求項39】
R14が-H、-ハロ、-C(ハロ)3、-(C1-C6)アルキル、-OR7、-OC(ハロ)3、または-SO2C(ハロ)3から独立して選択され、好ましくは、 -ハロ、-C(ハロ)3、または-OC(ハロ)3である、請求項23〜38のいずれかに記載の化合物。
【請求項40】
ハロが独立してFまたはClである、請求項23〜39のいずれかに記載の化合物。
【請求項41】
sまたはqが、1または2である、請求項23〜40のいずれかに記載の化合物。
【請求項42】
Ar2が2-ピリジルまたはフェニルであり、sまたはqが1であり、R14置換基がAr2-置換基の4-位に位置する、請求項23〜41のいずれかに記載の化合物。
【請求項43】
Ar2が2-ピリジルまたはフェニルであり、sまたはqが2であり、R14置換基がAr2-置換基の3-および4-位に位置する、請求項23〜42のいずれかに記載の化合物。
【請求項44】
Ar2が、
【化21】


である、請求項23〜43のいずれかに記載の化合物。
【請求項45】
R8およびR9が-H、-ハロ、および-(C1-C6)アルキルから独立して選択され、好ましくは-Hまたは-ハロであり、ハロは独立してClまたはFである、請求項23〜36および44のいずれかに記載の化合物。
【請求項46】
R1がClであり、Z2がHであり、かつZ3がHである、請求項23〜45のいずれかに記載の化合物。
【請求項47】
R1がClであり、R4がFであり、Z2がHであり、かつZ3がHである、請求項23〜45のいずれかに記載の化合物。
【請求項48】
式III:
【化22】


(式中、Xは O、S、N-CN、N-OH、または N-OR10であり;
WはNまたはCであり;
破線は結合の存在または非存在を表し、破線が結合の存在を表すとき、またはWがNのとき、R4は存在せず、その他の場合にはR4は-H、-OH、-OCF3、-ハロ、-(C1-C6)アルキル、-CH2OH、-CH2Cl、-CH2Br、-CH2I、-CH2F、-CH(ハロ)2、-CF3、-OR10、-SR10、-COOH、-COOR10、-C(O)R10、-C(O)H、-OC(O)R10、-OC(O)NHR10、-NHC(O)R13、-CON(R13)2、-S(O)2R10、または -NO2であり;
R3はそれぞれ独立して;
(a) -Hもしくは-(C1-C6)アルキル;または
(b) 二つのR3基は一緒になって(C2-C6)架橋を形成し、その架橋は非置換もしくは独立して選択される1、2もしくは3 つのR8基で置換され、 (C2-C6)架橋内に-HC=CH-を包含してもよく;または
(c) 二つのR3基は一緒になって-CH2-N(Ra)-CH2-架橋、
【化23】


Ra は-H、-(C1-C6)アルキル、-(C3-C8)シクロアルキル、-CH2-C(O)-Rc、-(CH2)-C(O)-ORc、-(CH2)-C(O)-N(Rc)2、-(CH2)2-O-Rc、-(CH2)2-S(O)2-N(Rc)2、または-(CH2)2-N(Rc)S(O)2-Rcから選択され、
Rb は以下から選択され;
(a) -H、-(C1-C6)アルキル、-(C3-C8) シクロアルキル、-(3-〜7-員)へテロ環、-N(Rc)2、-N(Rc)-(C3-C8) シクロアルキル、もしくは-N(Rc)-(3-〜7-員)へテロ環;または、
(b) -フェニル、-(5-または6-員)へテロアリール、-N(Rc)-フェニル、もしくは-N(Rc)-(5-〜10-員) へテロアリールであり、それぞれは非置換もしくは 1、2もしくは3つの独立して選択されるR7基で置換され;
Rcはそれぞれ独立して-Hまたは-(C1-C4)アルキルから選択され;
m は0、1、または2の整数であり;
Ar1は、
【化24】


であり;
R1は-Cl、-F、または-CF3であり;
Ar2は、
【化25】


であり;
R14は-H、-Cl、-F、-Br、-OCF3、-(C1-C6)アルキル、-SO2CF3、-SO2(C1-C6) アルキル、-OCH3、-OCH2CH3、または-OCH(CH3)2、であり、好ましくは、 -CF3、-OCF3、-Cl、または-Fであり;
R14’は -H、-Cl、-F、-Br、-CH3、-CH2CH3、-OCH3、-OCH(CH3)2、または-OCH2CH3であり;および
R8およびR9はそれぞれ独立して-H、-Cl、-Br、-F、-CH3、-OCH3、-OCH2CH3、-CF3、-OCF3、iso-プロピル、またはtert-ブチルである。)
で示される化合物、または製薬的に許容されるその誘導体。
【請求項49】
XがOである、請求項48に記載の化合物。
【請求項50】
R4がハロであり、好ましくはFである、請求項48または49に記載の化合物。
【請求項51】
R1がハロであり、好ましくはCl 、FまたはCF3である、請求項48〜50のいずれかに記載の化合物。
【請求項52】
WがCであり、かつ破線が非存在である、請求項48〜51のいずれかに記載の化合物。
【請求項53】
WがCであり、かつ破線が二重結合である、請求項48〜51のいずれかに記載の化合物。
【請求項54】
WがNであり、R4が非存在であり、かつ破線が非存在である、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
【請求項55】
mが0である、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項56】
mが1であり、好ましくはR3が-(C1-C6)アルキルであり、さらに好ましくは-CH3または-CH2CH3である、請求項1〜54のいずれかに記載の化合物。
【請求項57】
Ar2が、
【化26】


から選択される、請求項48〜56のいずれかに記載の化合物。
【請求項58】
Ar2が、
【化27】


である、請求項48〜57のいずれかに記載の化合物。
【請求項59】
Ar2が、
【化28】


であり、式中、R14が、-H、-Cl、-F、-Br、-OCF3、-(C1-C6)アルキル、-SO2CF3、-SO2(C1-C6)アルキル、-OCH3、-OCH2CH3、-OCH(CH3)2から選択され、好ましくは、-CF3、-OCF3、-Cl、または-Fである、請求項48〜57のいずれかに記載の化合物。
【請求項60】
Ar2が、
【化29】


であり、式中、R14’が、-H、-Cl、-F、-Br、-OCF3、-(C1-C6)アルキル、-SO2CF3、-SO2(C1-C6)アルキル、-OCH3、-OCH2CH3、-OCH(CH3)2から選択され、好ましくは、-CF3、-OCF3、-OCH3、-OCH2CH3、-Cl、または-Fである、請求項48〜57のいずれかに記載の化合物。
【請求項61】
Ar2が、
【化30】


であり、式中、R14’が、-H、-Cl、-F、-Br、-OCF3、-(C1-C6)アルキル、-SO2CF3、-SO2(C1-C6)アルキル、-OCH3、-OCH2CH3、-OCH(CH3)2から選択され、好ましくは、-CF3、-OCF3、-OCH3、-OCH2CH3、-Cl、または-Fである、請求項48〜57のいずれかに記載の化合物。
【請求項62】
Ar2が、
【化31】


である、請求項48〜57のいずれかに記載の化合物。
【請求項63】
Ar2が、
【化32】


であり、式中、R8およびR9はそれぞれ独立して、-H、-Cl、-Br、-F、-CH3、-OCH3、-OCH2CH3、-CF3、-OCF3、iso-プロピルまたはtert-ブチルから選択される、請求項48〜57のいずれかに記載の化合物。
【請求項64】
Q基の不斉炭素原子が(S)-配置:
【化33】


を有する、請求項48〜63のいずれかに記載の化合物。
【請求項65】
Q基の不斉炭素原子が(R)-配置:
【化34】


を有する、請求項48〜63のいずれかに記載の化合物。
【請求項66】
WがCであり、XがOであり、Z1が-OHであり、かつJが-OHである、.請求項23記載の化合物。
【請求項67】
WがCであり、XがOであり、Z1が-CH2OHであり、かつJが-OHである、請求項23記載の化合物。
【請求項68】
WがCであり、破線が二重結合であり、XがOであり、Z1が-OHであり、Jが-OHであり、R1が-ハロであり、かつAr1が、
【化35】


である、請求項23記載の化合物。
【請求項69】
WがCであり、破線が二重結合であり、XがOであり、Z1が-CH2OHであり、Jが-OHであり、R1が-ハロであり、かつAr1が、
【化36】


である、請求項23記載の化合物。
【請求項70】
WがCであり、XがOであり、Z1が-OHであり、Jが-OHであり、R1が-ハロであり、R4が-ハロであり、かつAr1が、
【化37】


である、請求項23記載の化合物。
【請求項71】
WがCであり、XがOであり、Z1が-CH2OHであり、Jが-OHであり、R1が-ハロであり、R4が-ハロであり、かつAr1が、
【化38】


である、請求項23記載の化合物。
【請求項72】
WがCであり、破線が二重結合であり、XがOであり、Z1が-OHであり、Jが-OHであり、R1が-ハロであり、Ar1が、
【化39】


であり、かつAr2が、
【化40】


である、請求項23記載の化合物。
【請求項73】
WがCであり、破線が二重結合であり、XがOであり、Z1が-CH2OHであり、Jが-OHであり、R1が-ハロであり、Ar1が、
【化41】


であり、かつAr2が、
【化42】


である、請求項23記載の化合物。
【請求項74】
WがCであり、XがOであり、Z1が-OHであり、Jが-OHであり、R1が-ハロであり、R4が-ハロであり、Ar1が、
【化43】


であり、かつAr2が、
【化44】


である、請求項23記載の化合物。
【請求項75】
WがCであり、XがOであり、Z1が-CH2OHであり、Jが-OHであり、R1が-ハロであり、R4が-ハロであり、Ar1が、
【化45】


であり、かつAr2が、
【化46】


である、請求項23記載の化合物。
【請求項76】
WがCであり、破線が二重結合であり、XがOであり、Z1が-OHであり、Jが-OHであり、R1が-ハロであり、Ar1が、
【化47】


であり、かつAr2が、
【化48】


である、請求項23記載の化合物。
【請求項77】
WがCであり、破線が二重結合であり、XがOであり、Z1が-CH2OHであり、Jが-OHであり、R1が-ハロであり、Ar1が、
【化49】


であり、かつAr2が、
【化50】


である、請求項23記載の化合物。
【請求項78】
WがCであり、XがOであり、Z1が-OHであり、Jが-OHであり、R1が-ハロであり、R4が-ハロであり、Ar1が、
【化51】


であり、かつAr2が、
【化52】


である、請求項23記載の化合物。
【請求項79】
WがCであり、XがOであり、Z1が-CH2OHであり、Jが-OHであり、R1が-ハロであり、R4が-ハロであり、Ar1が、
【化53】


であり、かつAr2
【化54】


である、請求項23記載の化合物。
【請求項80】
R1が-Clであり、Z2が-Hであり、かつZ3が-Hである、請求項72記載の化合物。
【請求項81】
R1が-Clであり、Z2が-Hであり、かつZ3が-Hである、請求項73記載の化合物。
【請求項82】
R1が-Clであり、R4が-Fであり、Z2が-Hであり、かつZ3が-Hである、請求項74記載の化合物。
【請求項83】
R1が-Clであり、R4が-Fであり、Z2が-Hであり、かつZ3が-Hである、請求項75記載の化合物。
【請求項84】
R1が-Clであり、Z2が-Hであり、かつZ3が-Hである、請求項76記載の化合物。
【請求項85】
R1が-Clであり、Z2が-Hであり、かつZ3が-Hである、請求項77記載の化合物。
【請求項86】
R1が-Clであり、R4が-Fであり、Z2が-Hであり、かつZ3が-Hである、請求項78記載の化合物。
【請求項87】
R1が-Clであり、R4が-Fであり、Z2が-Hであり、かつZ3が-Hである、請求項79記載の化合物。
【請求項88】
製薬的に許容される誘導体が、製薬的に許容される塩である、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項89】
請求項1〜88のいずれかに記載の化合物、または製薬的に許容されるその誘導体、および製薬的に許容される担体もしくは賦形剤を含む組成物。
【請求項90】
請求項1〜88のいずれかに記載の化合物、または製薬的に許容されるその誘導体の有効量を、それを必要とする動物に投与することを含む、動物の疼痛、UI、潰瘍、IBD、またはIBSを、治療または予防するための方法。
【請求項91】
請求項1〜88のいずれかに記載の化合物、または製薬的に許容されるその誘導体の有効量を、TRPV1を発現することができる細胞と接触させることを含む、細胞内においてTRPV1の機能を阻害する方法。
【請求項92】
動物の疼痛、UI、潰瘍、IBD、またはIBSを治療または予防するための医薬の製造のための、請求項1〜88のいずれかに記載の化合物、または製薬的に許容されるその誘導体の使用。
【請求項93】
薬剤として使用するための請求項1〜88のいずれかに記載の化合物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2010−525048(P2010−525048A)
【公表日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−504895(P2010−504895)
【出願日】平成20年4月25日(2008.4.25)
【国際出願番号】PCT/IB2008/001069
【国際公開番号】WO2008/132600
【国際公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【出願人】(508150854)パーデュー、ファーマ、リミテッド、パートナーシップ (18)
【出願人】(000001926)塩野義製薬株式会社 (229)
【Fターム(参考)】