説明

β線煙塵濃度測定装置およびそれに用いられる試料の有効性確認方法

【課題】煙塵に対する測定の精度を高め、水分が煙塵の測定を妨げないようにしたβ線煙塵濃度測定装置およびそれに用いられる試料の有効性確認方法を提供する。
【解決手段】煙塵収集部と、煙塵質量検査部を備え、前記煙塵収集部は、採取管、ピトー管、保護管を有する煙塵サンプルガンと、濾紙と、濾紙送紙手段とから構成され、前記煙塵質量検査部は、β線源とβ線検知ガイガーミュラー計数管を備えるβ線計数検査装置と、データ処理装置とから構成され、前記煙塵収集部が煙塵検査試料を採取し、前記煙塵質量検査部が煙塵濃度を測定するβ線煙塵濃度測定装置であって、前記煙塵サンプルガンが備える前記採取管の端部に上部筐体が配設され、前記上部筐体に対応する下部筐体が、前記上部筐体と間隙を有して配設され、前記下部筐体は、格子状濾紙台と、排気口を備え、前記濾紙は前記上部筐体と前記下部筐体との間の前記間隙を通って送紙され、前記上部筐体が煙塵を採取する試料採取面積は、前記濾紙の実際の検査面積の2倍以上とされることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、β線煙塵濃度測定装置およびそれに用いられる試料の有効性確認方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、工業用ボイラ、発電所ボイラおよび工業窯炉等の汚染源によってもたらされる環境汚染が相当に深刻になってきている。このため、当該環境汚染についての研究が世界各国でなされ、その抑制を行う取り組みが進められている。環境汚染を抑制するためには、上述の汚染源から排出される粒子状煙塵の濃度に対して監視測定をおこなうことが必要である。
【0003】
粒子状煙塵の濃度監視測定方法としては、不透明度法、光投影法、レーザー後方散乱法、電荷法、β線吸収法(煙道内試験)等があげられるが、このうち、濾過計量法が現在最も広く用いられている方法である。
【0004】
濾過計量法の基本原理は、予め重量を測定した濾過筒に塵を含む一定体積の排煙を通過させて排煙中の塵粒を濾過筒で捕集し、試料採取前後の濾過筒の重量差及び採取した試料の体積に基づいて含塵率を算出するというものである。
【0005】
濾過筒の煙道中の気体には一定の流速と圧力があり、さらに比較的高い温度と湿度を有し、かつ、常にいくらかの腐食性気体が含まれているため、必ず一定速度で試料採取を行わなければならないという制約があるものの、濾過計量法は正確性、精密性の面で優れているため、当該方法が標準方法として定められている場合が多い。
【0006】
従来技術として、濾過計量法における煙塵の濃度測定にβ線吸収法を用いたβ線煙塵濃度測定装置の内部構造略図を図1に示す。図1に示すβ線煙塵濃度測定装置は、煙塵収集部と、煙塵質量検査部とから構成される。煙塵収集部は、煙塵サンプルガンと、濾紙3と、濾紙送紙手段とから構成される。該煙塵サンプルガンは、採取管11と、ピトー管と、保護管を備える。図1に示すβ線煙塵濃度測定装置においては、採取管を通過した煙塵が濾紙3に付着し、濾紙3に付着した煙塵に対して、β線光源52によって分析を行うものである。
【0007】
中国特許02238238.0号には、β線粒子状物質煙塵排出連続監視測定装置が記載されている。その特徴は次の通りである。それは、エルボ採取管、圧縮装置、濾紙、その送紙装置、β線源(炭素14面源)、β線検知ガイガーミュラー計数管(GEIGER−MULLER DETECTOR)、Sピトー管、コンピュータデータ処理装置、筐体から構成され、採取管と負圧源が通じており、濾紙が送紙装置の導きによって採取管の横断面を通過した後、β線源とβ線検知ガイガーミュラー計数管の間を通過する。β線検知ガイガーミュラー計数管とコンピュータデータ処理装置が電気接続を実現し、Sピトー管と圧縮装置が管路のつながりを実現する。そのうちの温度感知装置とコンピュータデータ処理装置が電気接続を実現する。
【0008】
従来技術として、濾過計量法における煙塵の濃度測定にβ線吸収法を用いたβ線煙塵濃度測定装置の煙塵サンプルガンの構造略図を図2に示す。図2に示す煙塵サンプルガンの構造略図において、2つの保護管13’と13”がそれぞれ採取管11、およびピトー管12、12を覆っている。このうち、採取管11を覆っている保護管13’の内部には加熱管45が採取管11とともに保護管13’中に設置され、煙塵を加熱する構成となっている。しかしながら、従来技術における加熱管45、45を用いた加熱では、採取管11内部を流れる試料が均等に加熱されないため、顕著な除湿効果がなく、さらに、凝縮還流をもたらして、前記の加熱過程の意味を消失させやすいという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】中国特許02238238.0号
【特許文献2】特開平09−127023号公報
【特許文献3】特開2004−3900号公報
【特許文献4】特開2004−144647号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
これまで述べたことをまとめると、従来のβ線煙塵濃度測定装置にはまだ次のような解決すべき課題がある。すなわち、
(1)試料採取面積と試験面積が同じである状況では、試料採取面積の質量の溢流が生じる。
(2)煙塵中の湿度が比較的高いために、煙塵質量の検査が妨げられている。
(3)分散度が大きい煙塵や大きな粒子状の煙塵に対する検査は正確ではなく、β線源(炭素14面源)は全く透過することができず、完全に煙塵に吸着されてしまう。
【0011】
上記の問題を解決するために、本発明創作者は長期間にわたる研究と試験の結果、遂に本創作を生み出したのであり、上記の欠点を克服し、煙塵に対する測定の精度を高め、水分が煙塵の測定を妨げないようにしたβ線煙塵濃度測定装置およびそれに用いられる試料の有効性確認方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的を達成するために、本発明は、煙塵収集部と、煙塵質量検査部を備え、前記煙塵収集部は、採取管、ピトー管、保護管を有する煙塵サンプルガンと、濾紙と、濾紙送紙手段とから構成され、前記煙塵質量検査部は、β線源とβ線検知ガイガーミュラー計数管を備えるβ線計数検査装置と、データ処理装置とから構成され、前記煙塵収集部が煙塵検査試料を採取し、前記煙塵質量検査部が煙塵濃度を測定するβ線煙塵濃度測定装置であって、前記煙塵サンプルガンが備える前記採取管の端部に上部筐体が配設され、前記上部筐体に対応する下部筐体が、前記上部筐体と間隙を有して配設され、前記下部筐体は、格子状濾紙台と、排気口を備え、前記濾紙は前記上部筐体と前記下部筐体との間の前記間隙を通って送紙され、前記上部筐体が煙塵を採取する試料採取面積は、前記濾紙の実際の検査面積の2倍以上とされることを特徴とするβ線煙塵濃度測定装置を提供する。
【0013】
また、本発明は、前記β線煙塵濃度測定装置は加熱除湿手段を備え、前記加熱除湿手段は、少なくとも3つの加熱手段を備え、前記3つの加熱手段のうちの一の加熱手段が、前記採取管に配設され、前記3つの加熱手段のうちの他の2つの加熱手段が、前記β線源の両側に配設されることを特徴とするβ線煙塵濃度測定装置を提供する。
【0014】
また、本発明は、前記採取管と前記ピトー管の周囲に一のバンドヒータが配設され、周囲に前記バンドヒータを配設された前記採取管と前記ピトー管が前記保護管内に収容され、更に前記上部筐体の周囲に他のバンドヒータが配設されることを特徴とするβ線煙塵濃度測定装置を提供する。
【0015】
また、本発明は、前記β線源としてPM147源を用いることを特徴とするβ線煙塵濃度測定装置を提供する。
【0016】
また、本発明は、前記採取管の直径が4〜6mmであることを特徴とするβ線煙塵濃度測定装置を提供する。
【0017】
また、本発明は、前記β線煙塵濃度測定装置を用いた試料の有効性確認方法であって、前記β線煙塵濃度測定装置が採取した試料に対して試験を行い、前記β線検知ガイガーミュラー計数管の出力周波数を得て、前記出力周波数が変化していたら、次の試料を採取し、試験を行い、前記β線検知ガイガーミュラー計数管の出力周波数を得て、前記出力周波数の変化が一定以下となったとき、当該試験に用いた試料が有効であると判定されることを特徴とする試料の有効性確認方法を提供する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、従来技術における欠点が克服され、煙塵に対する測定の精度を高め、水分が煙塵の測定を妨げないようにしたβ線煙塵濃度測定装置およびそれに用いられる試料の有効性確認方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】従来技術におけるβ線煙塵濃度測定装置の内部構造略図である。
【図2】従来技術におけるβ線煙塵濃度測定装置の煙塵サンプルガンの構造略図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るβ線煙塵濃度測定装置の内部構造の略図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る試料採取過程における濾紙の試料採取面積と検査面積の比較対照図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るβ線煙塵濃度測定装置の煙塵サンプルガンの構造の略図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るβ線煙塵濃度測定装置の煙塵サンプルガンの断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るβ線煙塵濃度測定装置を用いた煙塵検査試料の有性効確認方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
本発明の実施の形態に係るβ線煙塵濃度測定装置の内部構造の略図を図3に示す。図3に示すβ線煙塵濃度測定装置は、煙塵サンプルガンと、濾紙3と、濾紙送紙手段とから構成される煙塵収集部と、β線源52と、β線検知ガイガーミュラー計数管51を備えるβ線計数検査装置と、図示しないデータ処理装置とから構成される煙塵質量検査部とを備える。
【0022】
煙塵収集部を構成する煙塵サンプルガンは、採取管11と、ピトー管と、保護管とから構成される。煙塵サンプルガンを構成する要素のうち、図3においては採取管11のみ図示している。ピトー管、保護管を含めた本実施の形態に係る煙塵サンプルガンの詳細な構成は後に詳述する。
【0023】
本実施の形態において、煙塵収集部によって煙塵検査試料が採取され、最終的に、煙塵質量検査部によって煙塵データが得られる。
【0024】
従来技術と比較し、本実施の形態においては、煙塵収集部と煙塵質量検査部の構造のいずれに対しても一定の改良がおこなわれている。その目的は測定の精度を高めることである。
【0025】
まず、試料採取単位面積の質量の溢流によって、β線が測定不能となることがないように、以下の構成が採用されている。
【0026】
本実施の形態にかかる煙塵サンプルガンを構成する採取管11の末端に上部筐体21を配設し、該上部筐体21に対応させて下部筐体22を配設する。濾紙3は、上部筐体21と下部筐体22との間に設けられた間隙中を通過する。下部筐体22に濾紙3が入る箇所に格子状濾紙台33を設置し、下部筐体22の下部には排気口23が設けられる。
【0027】
本実施の形態において、上部筐体21が煙塵を採取する試料採取面積は少なくとも濾紙の実際の検査面積31の2倍として、試料採取抵抗力と単位面積上の煙塵採取質量を減少させる。本構成は、図3に示すような上部筐体21のテーパ状の構造によって実現される。
【0028】
本実施の形態の試料採取過程における濾紙の試料採取面積と検査面積の比較対照図を図4に示す。これから、濾紙を実際の煙塵の試料採取と検査の担体とした場合、試料採取面積を少なくとも濾紙の実際の検査面積31の2倍とすれば、試料採取単位面積質量の溢流によってβ線が測定不能となるという問題が解決されることが見て取れる。
【0029】
β線が低エネルギーであるため、その透過単位質量は1.5〜2.0mg/cmを超えてはならない。上記の設計によってこの問題を解決した。また、さらに試料採取時の通気路の抵抗力を大幅に減少させ、試料採取動力と流量の追跡の問題を解決した。従来の試料採取面積で試料採取をおこなう場合は、抵抗力が急速に増加するため、試料採取が実行不能となる。
【0030】
その次に、煙塵中に含まれる水分が測定に不利な要素をもたらすことがないようにするために、構造設計上、本発明の実施の形態において加熱除湿手段が備えられている。加熱除湿手段は、3本の棒状ヒータ41、42、43、およびバンドヒータ44とから構成される。
【0031】
棒状ヒータ41、42、43の配置構成を図3に示す。棒状ヒータ41、42、43はそれぞれβ線源52の両側と、採取管11の片側の試料採取濾紙台32中に設置し、その上方を移動する濾紙3によって採取した煙塵中の水分を乾燥させることによって、水分が原因となって高めに測定されるという弊害を防止する。
【0032】
バンドヒータ44の配置構成を図5と図6に示す。図5は本実施の形態に係るβ線煙塵濃度測定装置が備える煙塵サンプルガンの構造略図を示し、図6は図5に示す煙塵サンプルガンのA−A断面を示す断面図である。
【0033】
図5及び図6から見て取れるように、本実施の形態に係る煙塵サンプルガンは、ピトー管12、12および採取管11を一つに束ね、これらの周囲にバンドヒータ44を巻きつけ、保護管13の内部に組み入れる構成となっている。また、バンドヒータ44は、上部筐体21の周囲にも巻きつけられ、それによって全行程で煙塵を加熱し、凝縮を防止している。加熱温度範囲は、通常、120℃〜200℃に設定する。
【0034】
しかしながら、本発明の実施の形態はこれに限られるものではなく、水分乾燥の効率を向上するために、棒状ヒータ、バンドヒータいずれも複数組を増設しても良い。また、加熱手段として棒状ヒータ及びバンドヒータを使用したが、本発明の実施の形態はこれに限定されるものではない。
【0035】
本実施の形態において、採取管11の口径は、直径が4〜6mmとされている。採取管11の口径を直径4〜6mmとすることによって、採取する煙塵を含んだ気体の流速を速めて、採取管11における煙塵の沈澱と吸着を防止する。
【0036】
β線源52の選択について、従来技術ではβ線粉塵計にはすべてC14が検査源として使用されている。しかしながら、煙塵検査に用いるβ線源としてC14を使用するのは不適切である。なぜなら、C14のエネルギーはわずか0.155MeVと比較的弱く、透過能力差がわずか1.5〜2.0mg/cmしかないからである。通常、測定器中の濾紙の質量は約6〜8mg/cmであり、採取が認められる煙塵は2mg/cm以下でなければならない。このため、分散度が大きい煙塵や大きな粒子の煙塵に対する測定は不正確である。なぜならそれは全く透過することができず、完全に煙塵に吸着されてしまうからである。
【0037】
上記観点から、本実施の形態においては、β線源としてPM147源を採用した。そのエネルギーは0.223Mevであり、透過範囲は0.2〜20mg/cm2であり、C14の2倍である。
【0038】
最後に、正確な煙塵質量を効果的に得るためには、必ず濾紙上で得られる煙塵の試料が有効であることが求められる。すなわち、必ず水分が最低でなければならないのである(すでに乾燥していなければならない)。このため、本発明の実施の形態では、上記のβ線煙塵濃度測定装置が採取した検査試料が有効であるかどうかを判断する方法を提供した。図7に本実施の形態に係る検査試料の有効性確認方法の流れ図を示す。本実施の形態に係る検査試料の有効性確認方法には、次の手順が含まれる。
【0039】
手順a:本実施の形態に係るβ線煙塵濃度測定装置を起動する(70)。
【0040】
手順b:試料採取終了後の検査試料に対して試験をおこない、β線検知ガイガーミュラー計数管の出力周波数を得る(71)。
【0041】
手順c:手順bにおける出力周波数が変化しているかどうかを判断する(72)。変化している場合は、下記の手順dを実行する。変化していない場合は、下記の手順eを実行する。
【0042】
手順d:次の組の検査試料に対して試験をおこない、β線検知ガイガーミュラー計数管の出力周波数を得て(73)、上記の手順cを実行する。
【0043】
手順e:この組の検査試料は有効である(74)。
【0044】
これは、機械制御自動送紙機構とβ線検知ガイガーミュラー計数管51をソフトウェアで制御することによってより好適に実現される。
【0045】
以上述べたことをまとめると、本発明創作者の改善によって得られた陳述するβ線煙塵濃度直読式監視測定装置およびその有効試料確認方法によって、確実に所期の技術効果を上げることができるため、法に従って特許を出願する。
【0046】
以上図に基づいて本発明の好適な実施の形態について説明してきたが、本発明の実施の形態はこれに限られるものではない。本発明は、特許請求の範囲が制限する主旨と範囲内で、これに対して多くの変更、修正をおこなうことが可能である。
【符号の説明】
【0047】
3…濾紙、11…採取管、12…ピトー管、13…保護管、21…上部筐体、22…下部筐体、23…排気口、31…試料採取面積、32…試料採取濾紙台、33…格子状濾紙台、42…棒状ヒータ、44…バンドヒータ、51…β線検知ガイガーミュラー計数管、52…β線源。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
煙塵収集部と、煙塵質量検査部を備え、
前記煙塵収集部は、採取管、ピトー管、保護管を有する煙塵サンプルガンと、濾紙と、濾紙送紙手段とから構成され、
前記煙塵質量検査部は、β線源とβ線検知ガイガーミュラー計数管を備えるβ線計数検査装置と、データ処理装置とから構成され、
前記煙塵収集部が煙塵検査試料を採取し、前記煙塵質量検査部が煙塵濃度を測定するβ線煙塵濃度測定装置であって、
前記煙塵サンプルガンが備える前記採取管の端部に上部筐体が配設され、
前記上部筐体に対応する下部筐体が、前記上部筐体と間隙を有して配設され、
前記下部筐体は、格子状濾紙台と、排気口を備え、
前記濾紙は前記上部筐体と前記下部筐体との間の前記間隙を通って送紙され、
前記上部筐体が煙塵を採取する試料採取面積は、前記濾紙の実際の検査面積の2倍以上とされること
を特徴とするβ線煙塵濃度測定装置。
【請求項2】
前記β線煙塵濃度測定装置は加熱除湿手段を備え、
前記加熱除湿手段は、少なくとも3つの加熱手段を備え、
前記3つの加熱手段のうちの一の加熱手段が、前記採取管に配設され、
前記3つの加熱手段のうちの他の2つの加熱手段が、前記β線源の両側に配設されること
を特徴とする請求項1に記載のβ線煙塵濃度測定装置。
【請求項3】
前記採取管と前記ピトー管の周囲に一のバンドヒータが配設され、
周囲に前記バンドヒータを配設された前記採取管と前記ピトー管が前記保護管内に収容され、
更に前記上部筐体の周囲に他のバンドヒータが配設されること
を特徴とする請求項2に記載のβ線煙塵濃度測定装置。
【請求項4】
前記β線源としてPM147源を用いることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のβ線煙塵濃度測定装置。
【請求項5】
前記採取管の直径が4〜6mmであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のβ線煙塵濃度測定装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載のβ線煙塵濃度測定装置を用いた試料の有効性確認方法であって、
前記β線煙塵濃度測定装置が採取した試料に対して試験を行い、前記β線検知ガイガーミュラー計数管の出力周波数を得て、
前記出力周波数が変化していたら、次の試料を採取し、試験を行い、前記β線検知ガイガーミュラー計数管の出力周波数を得て、
前記出力周波数の変化が一定以下となったとき、当該試験に用いた試料が有効であると判定されること
を特徴とする試料の有効性確認方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2010−531979(P2010−531979A)
【公表日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−513628(P2010−513628)
【出願日】平成20年6月20日(2008.6.20)
【国際出願番号】PCT/CN2008/071397
【国際公開番号】WO2009/003390
【国際公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【出願人】(509352613)ウーハン・チャンホン・インスツルメンツ・カンパニー・リミテッド (2)
【Fターム(参考)】