説明

γ−セクレターゼ調節剤

本発明は、γ−セクレターゼの調節因子である新規化合物を提供する。該化合物は式(I)(式中、Rは式(II)の縮合二環式環である)を有する。式(I)の化合物を使用してγ−セクレターゼ活性を調節する方法およびアルツハイマー病を治療する方法も開示する。本発明は、その多くの実施形態において、γ−セクレターゼ調節因子(阻害剤およびアンタゴニストなどを含める)としての新規の部類の複素環化合物、そのような化合物を調製する方法、1つもしくは複数のそのような化合物を含む医薬組成物、1つもしくは複数のそのような化合物を含む医薬処方物を調製する方法、およびそのような化合物または医薬組成物を使用してAβに関連する1つもしくは複数の疾患を治療、防止、阻害または寛解する方法を提供する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化148】

の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ[式中、
、R、R、RおよびLは、それぞれ独立して選択され、
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクレニル、縮合シクロアルキルアリール、縮合ヘテロシクロアルキルアリール−、縮合シクロアルキルヘテロアリール−、縮合ヘテロシクロアルキルヘテロアリール−、縮合ベンゾシクロアルキルアルキル−、縮合ベンゾヘテロシクロアルキルアルキル−、縮合ヘテロアリールシクロアルキルアルキル−、縮合ヘテロアリールヘテロシクロアルキルアルキル−、縮合シクロアルキルアリールアルキル−、縮合ヘテロシクロアルキルアリールアルキル−、縮合シクロアルキルヘテロアリールアルキル−および縮合ヘテロシクロアルキルヘテロアリールアルキル−からなる群から選択され、ここで、前記アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクレニル縮合シクロアルキルアリール、縮合ヘテロシクロアルキルアリール−、縮合シクロアルキルヘテロアリール−、縮合ヘテロシクロアルキルヘテロアリール−、縮合ベンゾシクロアルキルアルキル−、縮合ベンゾヘテロシクロアルキルアルキル−、縮合ヘテロアリールシクロアルキルアルキル−、縮合ヘテロアリールヘテロシクロアルキルアルキル−、縮合シクロアルキルアリールアルキル−、縮合ヘテロシクロアルキルアリールアルキル−、縮合シクロアルキルヘテロアリールアルキル−および縮合ヘテロシクロアルキルヘテロアリールアルキル−R基のそれぞれは、1〜5個の独立して選択されるR21基で場合によって置換されており、
Lは、直接結合、−O−、−N(R)−、−C(R)(R)−、−(C=O)−、−(C=NR21A)−、−S−、−S(O)−および−S(O)−からなる群から選択され、
は縮合二環式環:
【化149】

であり、ここで、
(1)環(A)は、原子A〜Aを含む6員のヘテロアリール環であり、ここで、
(a)AはCであり、
(b)AおよびAはCであり、
(b)A、AおよびAは、NおよびCからなる群からそれぞれ独立して選択され、ここで、各置換可能なCは、1個のR21B基で場合によって置換されており、各Cについての各R21Bは独立して選択され、
(c)但し、A〜Aの少なくとも1個はNであり、但し、環(A)中の窒素の総数は1〜3であり、
(2)環(B)(原子A、AおよびB〜Bを含む)は、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロアリールまたはフェニル環であり、
(a)AおよびAは、上記環(A)について定義された通りであり、
(b)前記フェニル環(B)中、
(i)B〜BはCであり、
(ii)B、B、およびBは、それぞれ、1個のR21B基で場合によって置換されており(かつ、各炭素上での置換は、残りの炭素上での置換とは独立しており)、
(c)前記シクロアルキル環(B)中、
(i)BはCであり、
(ii)B、BおよびBは、C、−(C=O)−および−(C=NR21A)−からなる群からそれぞれ独立して選択され、但し、−(C=O)−および−(C=NR21A)−からなる群から選択される部分が0〜2個だけあり、
(iii)各置換可能なB〜BのCは、1または2個の独立して選択されるR21B基で場合によって置換されており(かつ、各炭素上での置換は、残りの炭素上での置換とは独立しており)、
(d)前記シクロアルケニル環(B)中、
(i)BはCであり、
(ii)B、BおよびBは、C、−(C=O)−および−(C=NR21A)−からなる群からそれぞれ独立して選択され、但し、−(C=O)−および−(C=NR21A)−からなる群から選択される部分が0〜2個だけあり、
(iii)各置換可能なB〜BのCは、1または2個の独立して選択されるR21B基で場合によって置換されており(かつ、各炭素上での置換は、残りの炭素上での置換とは独立しており)、
(iv)前記シクロアルケニル環(B)は、1または2個の二重結合を含み、
(e)前記ヘテロシクロアルキル環(B)中、
(i)Bは、NおよびCからなる群から選択され、
(ii)B、BおよびBは、N、C、−(C=O)−、−(C=NR21A)−、O、S、S(O)およびS(O)からなる群からそれぞれ独立して選択され、但し、環中には、−O−O−結合、−O−S−結合、O−S(O)結合、−O−S(O)結合および−N−S−結合がなく、但し、該環は、3個の隣接する窒素原子を含まず、
(iii)B〜Bの少なくとも1個はヘテロ原子であり、但し、Bがヘテロ原子である場合、前記ヘテロ原子はNであり、B〜Bについてのヘテロ原子は、N、O、S、S(O)およびS(O)からなる群から選択され、
(iv)前記ヘテロシクロアルキル環(B)中のヘテロ原子の総数は1〜4であり、
(v)各置換可能なB〜BのCは、1または2個の独立して選択されるR21B基で場合によって置換されており(かつ、各炭素上での置換は、残りの炭素上での置換とは独立しており)、
(vi)各置換可能なB〜BのNは、1個のR21A基で場合によって置換されており、各Nについての各R21Aは独立して選択され、
(f)前記ヘテロシクロアルケニル環(B)中、
(i)Bは、NおよびCからなる群から選択され、
(ii)B、BおよびBは、N、C、−(C=O)−、−(C=NR21A)−、O、S、S(O)およびS(O)からなる群からそれぞれ独立して選択され、但し、環中には、−O−O−結合、−O−S−結合、O−S(O)結合、−O−S(O)結合および−N−S−結合がなく、但し、該環は、3個の隣接する窒素原子を含まず、
(iii)B〜Bの少なくとも1個はヘテロ原子であり、但し、Bがヘテロ原子である場合、前記ヘテロ原子はNであり、B〜Bについてのヘテロ原子は、N、O、S、S(O)およびS(O)からなる群から選択され、
(iv)前記ヘテロシクロアルケニル環(B)中のヘテロ原子の総数は1〜4であり、
(v)各置換可能なB〜BのCは、1または2個の独立して選択されるR21B基で場合によって置換されており(かつ、各炭素上での置換は、残りの炭素上での置換とは独立しており)、
(vi)各置換可能なB〜BのNは、1個のR21A基で場合によって置換されており、各Nについての各R21Aは独立して選択され、
(vii)前記ヘテロシクロアルケニル環(B)は、1または2個の二重結合を含み、
(g)前記ヘテロアリール環(B)中、
(i)BはCであり、
(ii)B〜Bは、CおよびNからなる群からそれぞれ独立して選択され、
(iii)B〜Bの少なくとも1個がヘテロ原子であり、
(iv)前記ヘテロアリール環(B)中のヘテロ原子の総数は1〜3であり、ここで、各置換可能なB〜BのCは、1個のR21B基で場合によって置換されており(かつ、各炭素上での置換は、残りの炭素上での置換とは独立しており)、
は、アリール−、ヘテロアリール−、シクロアルキル−、シクロアルケニル、シクロアルキルアルキル−、ヘテロシクリル−、ヘテロシクレニル−、ヘテロシクリルアルキル−、ヘテロシクリアルケニル(heterocyclyalkenyl)−、縮合ベンゾシクロアルキル−、縮合ベンゾヘテロシクロアルキル−、縮合ヘテロアリールシクロアルキル−、縮合ヘテロアリールヘテロシクロアルキル−、縮合シクロアルキルアリール、縮合ヘテロシクロアルキルアリール−、縮合シクロアルキルヘテロアリール−、縮合ヘテロシクロアルキルヘテロアリール−、
【化150】

【化151】

からなる群から選択され、
ここで、Xは、O、−N(R14)−および−S−からなる群から選択され、ここで、前記R部分のそれぞれは、1〜5個の独立して選択されるR21基で場合によって置換されており、
は、アリールアルコキシ−、ヘテロアリールアルコキシ−、アリールアルキルアミノ−、ヘテロアリールアルキルアミノ−、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル−、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクレニルおよびヘテロシクリアルキル(heterocyclyalkyl)−からなる群から選択され、ここで、前記Rアリールアルコキシ−、ヘテロアリールアルコキシ−、アリールアルキルアミノ−、ヘテロアリールアルキルアミノ−、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクレニルおよびヘテロシクリアルキル−のそれぞれは、1〜5個の独立して選択されるR21基で場合によって置換されているか、あるいは
およびRは、一緒に結合して、縮合三環式環系を形成し、ここで、RおよびRは上記で定義された通りであり、RおよびRを結合している環は、アルキル環またはヘテロアルキル環またはアリール環またはヘテロアリール環またはアルケニル環またはヘテロアルケニル環であり、
は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、−CN、−C(O)R15、−C(O)OR15、−C(O)N(R15)(R16)、−S(O)N(R15)(R16)、−S(O)N(R15)(R16)、−C(=NOR15)R16および−P(O)(OR15)(OR16)からなる群から選択されるか、あるいは
は、Rおよびそれらが結合する窒素と一緒になって、前記R環と縮合したヘテロシクロアルキルまたはヘテロシクロアルケニル環を形成し、前記縮合環は、1〜5個の独立して選択されるR21基で場合によって置換されており、
およびRは、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキル−、アルキルアリール−、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル−、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル−、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキル−からなる群からそれぞれ独立して選択され、前記アルキル、アルケニルおよびアルキニル、アリール、アリールアルキル−、アルキルアリール−、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル−、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル−、ヘテロシクリルおよびヘテロシクリルアルキル−のそれぞれは、独立して、1〜5個の独立して選択されるR21基で場合によって置換されているか、あるいは
は、Rおよびそれらが結合する炭素と一緒になって、前記R環と縮合したシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロシクロアルケニル環を形成し、前記縮合環は、1〜5個の独立して選択されるR21基で場合によって置換されているか、あるいは
およびRは、それらが結合する炭素と一緒になって、スピロシクロアルキル環、スピロシクロアルケニル環、スピロヘテロシクロアルキル環またはスピロヘテロシクルアルケニル(spiroheterocyclalkenyl)環を形成し、ここで、該スピロ環は、1〜5個の独立して選択されるR21基で場合によって置換されており、
15AおよびR16Aは、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アリールシクロアルキル、アリールヘテロシクリル、(R18−アルキル、(R18−シクロアルキル、(R18−シクロアルキルアルキル、(R18−ヘテロシクリル、(R18−ヘテロシクリルアルキル、(R18−アリール、(R18−アリールアルキル、(R18−ヘテロアリールおよび(R18−ヘテロアリールアルキルからなる群から独立して選択され、ここで、qは1〜5であり、各R18は独立して選択され、
15、R16およびR17は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アリールシクロアルキル、アリールヘテロシクリル、(R18−アルキル、(R18−シクロアルキル、(R18−シクロアルキルアルキル、(R18−ヘテロシクリル、(R18−ヘテロシクリルアルキル、(R18−アリール、(R18−アリールアルキル、(R18−ヘテロアリールおよび(R18−ヘテロアリールアルキルからなる群から独立して選択され、ここで、qは1〜5であり、各R18は独立して選択されるか、または
各R18は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、−NO、ハロ、ヘテロアリール、HO−アルキオキシアルキル、−CF、−CN、アルキル−CN、−C(O)R19、−C(O)OH、−C(O)OR19、−C(O)NHR20、−C(O)NH、−C(O)NH−C(O)N(アルキル)、−C(O)N(アルキル)(アリール)、−C(O)N(アルキル)(ヘテロアリール)、−SR19、−S(O)20、−S(O)NH、−S(O)NH(アルキル)、−S(O)N(アルキル)(アルキル)、−S(O)NH(アリール)、−S(O)NH、−S(O)NHR19、−S(O)NH(ヘテロシクリル)、−S(O)N(アルキル)、−S(O)N(アルキル)(アリール)、−OCF、−OH、−OR20、−O−ヘテロシクリル、−O−シクロアルキルアルキル、−O−ヘテロシクリルアルキル、−NH、−NHR20、−N(アルキル)、−N(アリールアルキル)、−N(アリールアルキル)−(ヘテロアリールアルキル)、−NHC(O)R20、−NHC(O)NH、−NHC(O)NH(アルキル)、−NHC(O)N(アルキル)(アルキル)、−N(アルキル)C(O)NH(アルキル)、−N(アルキル)C(O)N(アルキル)(アルキル)、−NHS(O)20、−NHS(O)NH(アルキル)、−NHS(O)N(アルキル)(アルキル)、−N(アルキル)S(O)NH(アルキル)および−N(アルキル)S(O)N(アルキル)(アルキル)からなる群から独立して選択されるか、または
交互に、隣接する炭素上の2つのR18部分が一緒に連結して
【化152】

を形成することができ、
19は、アルキル、シクロアルキル、アリール、アリールアルキルまたはヘテロアリールアルキルであり、
20は、アルキル、シクロアルキル、アリール、ハロ置換アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロアリールアルキルであり、
各R21基は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル(すなわち、ヘテロシクロアルキル)、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−CN、−OR15、−C(O)R15、−C(O)OR15、−C(O)N(R15)(R16)、−P(O)(CH、−SO(=NR15)R16−、−SF、−OSF、−Si(R15A(式中、各R15Aは独立して選択される)、−SR15、−S(O)N(R15)(R16)、−CH(R15)(R16)、−S(O)N(R15)(R16)、−C(=NOR15)R16、−P(O)(OR15)(OR16)、−N(R15)(R16)、−アルキル−N(R15)(R16)、−N(R15)C(O)R16、−CH−N(R15)C(O)R16、−CH−N(R15)C(O)N(R16)(R17)、−CH−R15、−CHN(R15)(R16)、−N(R15)S(O)R16A、−N(R15)S(O)16A、−CH−N(R15)S(O)16A、−N(R15)S(O)N(R16)(R17)、−N(R15)S(O)N(R16)(R17)、−N(R15)C(O)N(R16)(R17)、−CH−N(R15)C(O)N(R16)(R17)、−N(R15)C(O)OR16、−CH−N(R15)C(O)OR16、−S(O)R15A、=NOR15、−N、−NO、−S(O)15A、−O−N=C(R15(式中、各R15は独立して選択される)および−O−N=C(R15からなる群から独立して選択され、ここで、前記R15基は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、5〜10員環を形成し、ここで、前記環は、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−および−NR21Aからなる群から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を場合によって含有し、
各R21Aは、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OR15、−CN、−アルキル−(R15)(R16)、−CH(R15)(R16)、−CH−N(R15)C(O)R16、−CH−N(R15)C(O)N(R16)(R17)、−CH−R15;−CHN(R15)(R16)、−C(O)R15、−C(O)OR15、−C(O)N(R15)(R16)、−C(=NOR15)R16、−CH−N(R15)S(O)16A、−CH−N(R15)C(O)N(R16)(R17)、−CH−N(R15)C(O)OR16、−C(R15)=NOR16、−S(O)R15A;−S(O)(OR15)、−S(O)(OR15)、−S(O)15A、−S(O)N(R15)(R16)、−S(O)N(R15)(R16)、−P(O)(OR15)(OR16)、−N(R15)(R16)、−N(R15)C(O)R16、−N(R15)S(O)R16A、−N(R15)S(O)16A、−N(R15)S(O)N(R16)(R17)、−N(R15)S(O)N(R16)(R17)、−N(R15)C(O)N(R16)(R17)、−N(R15)C(O)OR16、−N、−NO、−P(O)(CH、−SO(=NR15)R16−、−SF、および−OSFからなる群から独立して選択され、
各R21B基は、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、ハロ、−OR15、−CN、−アルキル−(R15)(R16)、−CH(R15)(R16)、−CH−N(R15)C(O)R16、−CH−N(R15)C(O)N(R16)(R17)、−CH−R15、−CHN(R15)(R16)、−C(O)R15、−C(O)OR15、−C(O)N(R15)(R16)、−C(=NOR15)R16、−CH−N(R15)S(O)16A、−CH−N(R15)C(O)N(R16)(R17)、−CH−N(R15)C(O)OR16、−C(R15)=NOR16、−SR15;−S(O)R15A;−S(O)(OR15)、−S(O)(OR15)、−S(O)15A、−S(O)N(R15)(R16)、−S(O)N(R15)(R16)、−P(O)(OR15)(OR16)、−N(R15)(R16)、−N(R15)C(O)R16、−N(R15)S(O)R16A、−N(R15)S(O)16A、−N(R15)S(O)N(R16)(R17)、−N(R15)S(O)N(R16)(R17)、−N(R15)C(O)N(R16)(R17)、−N(R15)C(O)OR16、−N、−NO、−P(O)(CH、−SO(=NR15)R16−、−SF、−OSF、および−Si(R15Aからなる群から独立して選択され、ここで、各R15Aは独立して選択され、
各アルキル、シクロアルケニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルケニルおよびアルキニルR21、R21AならびにR21B基は、独立して、1〜5個の独立して選択されるR22基で場合によって置換されており、ここで、各R22基は、アルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、ハロ、−CF、−CN、−OR15、−C(O)R15、−C(O)OR15、−アルキル−C(O)OR15、C(O)N(R15)(R16)、−SR15、−S(O)N(R15)(R16)、−S(O)N(R15)(R16)、−C(=NOR15)R16、−P(O)(OR15)(OR16)、−N(R15)(R16)、−アルキル−N(R15)(R16)、−N(R15)C(O)R16、−CH−N(R15)C(O)R16、−N(R15)S(O)R16、−N(R15)S(O)16、−CH−N(R15)S(O)16、−N(R15)S(O)N(R16)(R17)、−N(R15)S(O)N(R16)(R17)、−N(R15)C(O)N(R16)(R17)、−CH−N(R15)C(O)N(R16)(R17)、−N(R15)C(O)OR16、−CH−N(R15)C(O)OR16、−N、=NOR15、−NO、−S(O)R15Aおよび−S(O)15Aからなる群から独立して選択され、
但し、Rがアリールであり、Rが5または6員のアリールもしくはヘテロアリール環を含む場合、前記5または6員のアリールもしくはヘテロアリール環は、部分:−O−(5または6員のアリール)、−S−(5または6員のアリール)、−S(O)−(5または6員のアリール)、−N(R15)−(5または6員のアリール)、−C(O)−(5または6員のアリール)、−アルキル−(5または6員のアリール)、−O−(5または6員のヘテロアリール)、−S−(5または6員のヘテロアリール)、−S(O)−(5または6員のヘテロアリール)、−N(R15)−(5または6員のヘテロアリール)、−C(O)−(5または6員のヘテロアリール)および−アルキル−(5または6員のヘテロアリール)からなる群から選択されるR21基で置換されていない]。
【請求項2】
が、
【化153】

【化154】

【化155】

からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記式(I)の化合物中に、−SF、−OSFおよび−Si(R15A(式中、各R15Aは独立して選択される)からなる群から選択される少なくとも1個の基が存在する、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
が、1gg〜13ggからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
が、1gg〜13ggからなる群から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項6】
−R部分が、1bb〜40bbからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
が、
【化156】

【化157】

からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
が、
【化158】

【化159】

からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
が、1〜3個の独立して選択されるR21部分で置換されているフェニルであり、ここで、少なくとも1個のR21部分は、−SF、−OSFおよび−Si(R15Aからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
が、1〜3個の独立して選択されるR21部分で置換されているフェニルであり、ここで、少なくとも1個のR21部分は、−SFおよび−OSFからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
Lが、
【化160】

からなる群から選択され、
が、
【化161】

【化162】

からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
−R−部分が、
【化163】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
−R−部分が、
【化164】

である、請求項7に記載の化合物。
【請求項14】
−R−部分が、
【化165】

である、請求項8に記載の化合物。
【請求項15】
−R−部分が、
【化166】

である、請求項11に記載の化合物。
【請求項16】
前記Rが、アリールおよび1〜3個の独立して選択されるR21基で置換されているアリールからなる群から選択され、前記R基が、ヘテロアリールおよび1〜3個の独立して選択されるR21基で置換されているヘテロアリールからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
(1)前記Rが、フェニルおよび1個のR21基で置換されているフェニルからなる群から選択され、(2)前記Rが、1個のR21基で置換されているイミダゾール−1−イルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項18】
−R−部分が、
【化167】

からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
−R−部分が、
【化168】

からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
−L−R部分が、
【化169】

からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項21】
Lが−C(R)(R)−であり、ここで、RおよびRは、Hおよびアルキルからなる群から独立に選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項22】
Lが−C(R)(R)−であり、ここで、Rは、Rおよびそれらが結合する炭素と一緒になって、前記R環と縮合したシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロシクロアルケニル環を形成し、前記縮合環は、1〜5個の独立して選択されるR21基で場合によって置換されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項23】
Lが−N(R)−であり、Rは、Rおよびそれらが結合する窒素と一緒になって、前記R環と縮合したヘテロシクロアルキルまたはヘテロシクロアルケニル環を形成し、前記縮合環は、1〜5個の独立して選択されるR21基で場合によって置換されている、請求項1に記載の化合物。
【請求項24】
が、1〜3個の独立して選択されるR21基で置換されているピリジルであり、Rが、1〜3個の独立して選択されるR21基で置換されているヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項25】
が、1〜3個の独立して選択されるR21基で置換されているフェニルであり、ここで、前記R21基はハロである、請求項1に記載の化合物。
【請求項26】
Lが、
【化170】

からなる群から選択され、
が、
【化171】

からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項27】
−L−R部分が、
【化172】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項28】
前記縮合環(A)および(B)が、1A〜4A、A1.2〜A22.2およびA24.2〜A28.2からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項29】
前記式(I)の化合物が、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)および(IE)の化合物からなる群から選択される化合物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項30】
前記式(I)の化合物が、式(IA)、(IB)、(IC)、(ID)および(IE)の化合物からなる群から選択される化合物である、請求項28に記載の化合物。
【請求項31】
前記式(I)の化合物が、化合物5.1、8.1、11.1およびA1〜A28からなる群から選択される化合物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項32】
純粋な形態および単離した形態における、請求項1に記載の化合物。
【請求項33】
純粋な形態および単離した形態における、請求項31に記載の化合物。
【請求項34】
請求項31に記載の化合物の薬学的に許容される塩。
【請求項35】
請求項31に記載の化合物の溶媒和物。
【請求項36】
請求項31に記載の化合物の薬学的に許容されるエステル。
【請求項37】
治療有効量の請求項1に記載の化合物、および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項38】
治療有効量の請求項31に記載の化合物、および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項39】
治療有効量の請求項1に記載の化合物、ならびに薬学的に許容される担体、ならびに(a)アルツハイマー病の治療に有用な薬物、(b)神経組織の中、上または周囲におけるアミロイドタンパク質(例えば、アミロイドβタンパク質)の沈着を阻害するのに有用な薬物、(c)神経変性疾患の治療に有用な薬物、および(d)γ−セクレターゼを阻害するのに有用な薬物からなる群から選択される有効量の1つまたは複数の他の薬学的に活性な薬物を含む医薬組成物。
【請求項40】
治療有効量の請求項31に記載の化合物、ならびに薬学的に許容される担体、ならびに(a)アルツハイマー病の治療に有用な薬物、(b)神経組織の中、上または周囲におけるアミロイドタンパク質(例えば、アミロイドβタンパク質)の沈着を阻害するのに有用な薬物、(c)神経変性疾患の治療に有用な薬物、および(d)γ−セクレターゼを阻害するのに有用な薬物からなる群から選択される有効量の1つまたは複数の他の薬学的に活性な薬物を含む医薬組成物。
【請求項41】
治療有効量の請求項1に記載の化合物、および薬学的に許容される担体、および有効量の1つまたは複数のBACE阻害剤を含む医薬組成物。
【請求項42】
治療有効量の請求項31に記載の化合物、および薬学的に許容される担体、および有効量の1つまたは複数のBACE阻害剤を含む医薬組成物。
【請求項43】
(1)治療有効量の少なくとも1つの請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステル、および少なくとも1つの薬学的に許容される担体を含む、あるいは
(2)治療有効量の少なくとも1つの請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステル、および少なくとも1つの薬学的に許容される担体、ならびに(a)アルツハイマー病の治療に有用な薬物、(b)神経組織の中、上または周囲におけるアミロイドタンパク質(例えばアミロイドβタンパク質)の沈着を阻害するために有用な薬物、(c)神経変性疾患を治療するために有用な薬物、および(d)γ−セクレターゼを阻害するために有用な薬物からなる群から選択される有効量の1つまたは複数の他の薬学的に活性な薬物を含む、あるいは
(3)治療有効量の少なくとも1つの請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステル、および少なくとも1つの薬学的に許容される担体、および有効量の1つまたは複数のBACE阻害剤を含む、
(4)治療有効量の少なくとも1つの請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステル、および少なくとも1つの薬学的に許容される担体、および有効量の1つまたは複数のコリンエステラーゼ阻害剤を含む、あるいは
(5)治療有効量の少なくとも1つの請求項1に記載の化合物、および少なくとも1つの薬学的に許容される担体、および有効量の1つまたは複数のコリンエステラーゼ阻害剤を含む、あるいは
(6)治療有効量の少なくとも1つの請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステル、および少なくとも1つの薬学的に許容される担体、ならびに有効量の1つまたは複数のBACE阻害剤、ムスカリン性アンタゴニスト、コリンエステラーゼ阻害剤、γ−セクレターゼ阻害剤、γ−セクレターゼモジュレーター、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤、非ステロイド系抗炎症剤、N−メチル−D−アスパルテート受容体アンタゴニスト、抗アミロイド抗体、ビタミンE、ニコチン性アセチルコリン受容体アゴニスト、CB1受容体逆アゴニストまたはCB1受容体アンタゴニスト、抗生物質、成長ホルモン分泌促進物質、ヒスタミンH3アンタゴニスト、AMPAアゴニスト、PDE4阻害剤、GABA逆アゴニスト、アミロイド凝集の阻害剤、グリコーゲンシンターゼキナーゼβ阻害剤、アルファセクレターゼ活性のプロモーター、PDE−10阻害剤およびコレステロール吸収阻害剤を含む、あるいは
(7)治療有効量の少なくとも1つの請求項1に記載の化合物、および少なくとも1つの薬学的に許容される担体、ならびに有効量の1つまたは複数のBACE阻害剤、ムスカリン性アンタゴニスト、コリンエステラーゼ阻害剤、γ−セクレターゼ阻害剤、γ−セクレターゼモジュレーター、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤、非ステロイド系抗炎症剤、N−メチル−D−アスパルテート受容体アンタゴニスト、抗アミロイド抗体、ビタミンE、ニコチン性アセチルコリン受容体アゴニスト、CB1受容体逆アゴニストまたはCB1受容体アンタゴニスト、抗生物質、成長ホルモン分泌促進物質、ヒスタミンH3アンタゴニスト、AMPAアゴニスト、PDE4阻害剤、GABA逆アゴニスト、アミロイド凝集の阻害剤、グリコーゲンシンターゼキナーゼβ阻害剤、アルファセクレターゼ活性のプロモーター、PDE−10阻害剤およびコレステロール吸収阻害剤を含む、あるいは
(8)治療有効量の少なくとも1つの請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはエステル、および少なくとも1つの薬学的に許容される担体、および有効量のドネペジル塩酸塩を含む、あるいは
(9)治療有効量の少なくとも1つの請求項1に記載の化合物、および少なくとも1つの薬学的に許容される担体、および有効量のドネペジル塩酸塩を含む、
医薬組成物。
【請求項44】
γ−セクレターゼを調節する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、そのような治療を必要とする患者に投与することを含む方法。
【請求項45】
1つまたは複数の神経変性疾患を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、治療を必要とする患者に投与することを含む方法。
【請求項46】
神経組織の中、上または周囲におけるアミロイドタンパク質の沈着を阻害する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、治療を必要とする患者に投与することを含む方法。
【請求項47】
アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、治療を必要とする患者に投与することを含む方法。
【請求項48】
アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項31に記載の化合物を、治療を必要とする患者に投与することを含む方法。
【請求項49】
アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の請求項1に記載の化合物を、治療を必要とする患者に投与することを含む方法。
【請求項50】
アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の請求項31に記載の化合物を、治療を必要とする患者に投与することを含む方法。
【請求項51】
(a)γ−セクレターゼを調節し、(b)1つまたは複数の神経変性疾患を治療し、(c)神経組織の中、上または周囲におけるアミロイドタンパク質の沈着を阻害し、あるいは(d)アルツハイマー病を治療する方法であって、
(1)有効量の請求項1に記載の化合物、ならびに
(2)BACE阻害剤;ムスカリンアンタゴニスト;コリンエステラーゼ阻害剤;γ−セクレターゼ阻害剤;γ−セクレターゼ調節剤;HMG−CoA還元酵素阻害剤;非ステロイド性抗炎症剤;N−メチル−D−アスパラギン酸受容体アンタゴニスト;抗アミロイド抗体;ビタミンE;ニコチン性アセチルコリン受容体アゴニスト;CB1受容体逆アゴニストまたはCB1受容体アンタゴニスト;抗生物質;成長ホルモン分泌促進物質;ヒスタミンH3アンタゴニスト;AMPAアゴニスト;PDE4阻害剤;GABA逆アゴニスト;アミロイド凝集の阻害剤;グリコーゲン合成酵素キナーゼβ阻害剤;α−セクレターゼ活性の促進剤;PDE−10阻害剤およびコレステロール吸収阻害剤からなる群から選択される有効量の1つまたは複数の他の薬学的に活性な成分を、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法。
【請求項52】
アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の請求項1に記載の化合物、ならびにAβ抗体阻害剤、γ−セクレターゼ阻害剤およびβ−セクレターゼ阻害剤からなる群から選択される有効量の1つまたは複数の化合物を、そのような治療を必要とする患者に投与することを含む方法。
【請求項53】
アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の請求項1に記載の化合物、および有効量の1つまたは複数のBACE阻害剤を、そのような治療を必要とする患者に投与することを含む方法。
【請求項54】
(1)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、有効量の1つまたは複数のコリンエステラーゼと組み合わせて、治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(2)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、有効量のドネペジル塩酸塩と組み合わせて、治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(3)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の請求項1に記載の化合物を、有効量の1つまたは複数のコリンエステラーゼと組み合わせて、治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(4)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の請求項1に記載の化合物を、有効量のドネペジル塩酸塩と組み合わせて、治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(5)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、有効量の(リバスチグミンと組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(6)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、有効量のタクリンと組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(7)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、有効量のタウキナーゼ阻害剤と組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(8)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、GSK3β阻害剤、cdk5阻害剤、ERK阻害剤からなる群から選択される有効量の1つまたは複数のタウキナーゼ阻害剤と組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(9)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、有効量の1つの抗Aβワクチン接種と組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(10)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、有効量の1つまたは複数のAPPリガンドと組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(11)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、インスリン分解酵素および/またはネプリライシンを上方制御する有効量の1つまたは複数の作用物質と組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(12)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、有効量の1つまたは複数のコレステロール降下剤と組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(13)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、アトルバスタチン、フルバスタチン、ロバスタチン、メバスタチン、ピタバスタチン、プラバスタチン、ロスバスタチン、シンバスタチンおよびエゼチミブからなる群から選択される有効量の1つまたは複数のコレステロール降下剤と組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(14)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、有効量の1つまたは複数のフィブラートと組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(15)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、クロフィブラート、クロフィブリド、エトフィブラート、クロフィブラートアルミニウムからなる群から選択される有効量の1つまたは複数のフィブラートと組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(16)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、有効量の1つまたは複数のLXRアゴニストと組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(17)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、有効量の1つまたは複数のLRP模倣体と組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(18)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、有効量の1つまたは複数の5−HT6受容体アンタゴニストと組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(19)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、有効量の1つまたは複数のニコチン性受容体アゴニストと組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(20)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、有効量の1つまたは複数のH3受容体アンタゴニストと組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(21)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、有効量の1つまたは複数のヒストンデアセチラーゼ阻害剤と組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(22)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、有効量の1つまたは複数のhsp90阻害剤と組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(23)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、有効量の1つまたは複数のm1ムスカリン性受容体アゴニストと組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(24)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、有効量の1つまたは複数の5−HT6受容体アンタゴニストmGluR1またはmGluR5のポジティブアロステリックモジュレーターまたはアゴニストと組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(25)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、有効量の1つまたは複数のmGluR2/3アンタゴニストと組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(26)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、神経炎症を減少させ得る有効量の1つまたは複数の抗炎症剤と組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(27)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、有効量の1つまたは複数のプロスタグランジンEP2受容体アンタゴニストと組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(28)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、有効量の1つまたは複数のPAI−1阻害剤と組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(29)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、Aβ流出を誘発し得る有効量の1つまたは複数の作用物質と組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(30)アルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、有効量のゲルゾリンと組み合わせて、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(31)ダウン症候群を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(32)ダウン症候群を治療する方法であって、有効量の請求項1に記載の化合物を、治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(33)ダウン症候群を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、有効量の1つまたは複数のコリンエステラーゼ阻害剤と組み合わせて、治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法。
(34)ダウン症候群を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、有効量のドネペジル塩酸塩と組み合わせて、治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(35)ダウン症候群を治療する方法であって、有効量の請求項1に記載の化合物を、有効量の1つまたは複数のコリンエステラーゼ阻害剤と組み合わせて、治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法。
(37)ダウン症候群を治療する方法であって、有効量の請求項1に記載の化合物を、有効量のドネペジル塩酸塩と組み合わせて、治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(38)軽度認知機能障害を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(39)緑内障を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(40)脳アミロイド血管症を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(41)脳卒中を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(42)認知症を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(43)小膠細胞症を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(44)脳の炎症を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法、あるいは
(45)嗅覚機能喪失を治療する方法であって、有効量の1つまたは複数の請求項1に記載の化合物を、治療を必要とする患者に投与するステップを含む方法。
【請求項55】
単一パッケージ内の別個の容器中に、組み合わせて使用するための医薬組成物を含み、1つの容器は、薬学的に許容される担体中の有効量の請求項1に記載の化合物を含み、別の容器は、有効量の別の薬学的に活性な成分を含み、前記請求項1に記載の化合物および前記他の薬学的に活性な成分の合わせた分量は、(a)アルツハイマー病を治療し、あるいは(b)神経組織の中、上または周囲におけるアミロイドタンパク質の沈着を阻害し、あるいは(c)神経変性疾患を治療し、あるいは(d)γ−セクレターゼの活性を調節するために有効である、キット。

【公表番号】特表2011−506336(P2011−506336A)
【公表日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−537048(P2010−537048)
【出願日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際出願番号】PCT/US2008/085520
【国際公開番号】WO2009/073779
【国際公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【出願人】(596129215)シェーリング コーポレイション (785)
【氏名又は名称原語表記】Schering Corporation
【Fターム(参考)】