説明

まつ毛化粧料

【課題】塗布直後のカール効果が高く、しかも洗浄後までもカールが持続するまつ毛化粧料の提供。
【解決手段】フェニルアラニンを含有するまつ毛化粧料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、まつ毛化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
マスカラは、まつ毛、またはビューラーで上向きにくせ付けしたまつ毛に塗布され、更に、ブラシでまつ毛を持ち上げてマスカラ液を付けることを繰り返し、まつ毛をカールさせることにより使用される。塗布後、室温で乾燥して完成されるが、完成後は、マスカラ皮膜でまつ毛形状が固定され、カールした状態が保持される。
そのため、マスカラで固定することにより得られるカール形状は、洗浄によりマスカラを除去すると、もとのあまりカールされていないまつ毛の状態に戻ってしまう。従って、毎日、まつ毛をカールさせる手間が必要であった。
【0003】
マスカラにおいて、得られたカールが持続することは非常に重要であり、従来、カールアップ効果とカール持続効果が高いまつ毛化粧料が種々検討されている。しかしながら、これらはいずれも、マスカラ塗布時における持続効果であり、洗浄後のカール効果については、ほとんど検討されていない。例えば、特許文献1に、毛髪や睫毛等のケラチン様物質に保持有効量のトランスグルタミナーゼを含有する組成物を塗布することを含む、該ケラチン様物質においてカールを保持する方法が記載されている程度である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−108085号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、マスカラを洗浄した後までもカールが持続するまつ毛化粧料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、まつ毛化粧料にファニルアラニンを配合すれば、塗布直後のまつ毛のカールした状態になる効果(以下、カール効果という)が高く、しかも洗浄後までカールが持続することを見出した。
【0007】
本発明は、フェニルアラニンを含有するまつ毛化粧料を提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明のまつ毛化粧料は、塗布直後のカール効果が高く、しかも洗浄後までもカールが持続する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施例において、塗布後のカール効果を評価する際の断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明で用いるフェニルアラニンは、アミノ酸の一種であり、化粧料に用いられることもあるが、まつ毛化粧料に配合した例は、知られていない。
本発明において、フェニルアラニンは、まつ毛化粧料中の水の質量に対して、0.01〜15質量%配合するのが好ましく、0.05〜10質量%、更に0.05〜2質量%含有するのが、塗布直後のカール効果と洗浄後のカール効果が高く、仕上がりのダマができにくいので好ましい。フェニルアラニンの水に対する溶解度は、20℃で3g/100g程度であるが、仕上がりの点から溶解する状態で含有することが好ましい。
【0011】
また、フェニルアラニンは、まつ毛化粧料の全組成中に0.0001〜14質量%含有するのが好ましく、0.001〜10質量%、更に0.001〜6質量%、中でも0.05〜2質量%含有するのがより好ましい。
本発明のまつ毛化粧料は、水系、W/O型、O/W型のいずれの剤型にすることができるが、フェニルアラニンの含有量は、水系の場合には、全組成中に0.01〜5質量%、中でも0.01〜2質量%であるのが好ましく、W/O型の場合には、全組成中に0.005〜0.3質量%、中でも0.01〜0.2質量%、O/W型の場合には、全組成中に0.005〜8質量%、中でも0.01〜2質量%であるのが好ましい。
【0012】
本発明において、水は、水系の場合、全組成中に43〜99.99質量%、更に70〜99.99質量%含有するのが好ましい。また、W/O型の場合は、全組成中に1〜40質量%含有するのが好ましく、2〜25質量%、更に3〜15質量%含有するのがより好ましい。O/W型の場合、全組成中に30〜85質量%含有するのが好ましく、40〜75質量%、更に50〜65質量%含有するのがより好ましい。
【0013】
本発明のまつ毛化粧料は、更に、化粧料に通常用いられるワックス(固体脂)を含有することができ、より高いカール効果を得ることができる。
ワックスとは、融点が40℃以上で水不溶なものをいう。融点が60〜110℃のものが好ましく、動物性ワックス、植物性ワックス、鉱物性ワックス、合成ワックス等を用いることができる。
具体的には、コメヌカロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ヒマワリ種子ロウ、ミツロウ、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、シリコーンワックス、水添ホホバ油等が挙げられる。これらのうち、W/O型の場合には、水添ホホバ油が好ましく、O/W型の場合には、高融点マイクロクリスタリンワックス(融点83〜100℃)が好ましい。高融点マイクロクリスタリンワックスとしては、日本精鑞社のHNP−0190(融点87〜93℃)を用いることができる。
【0014】
ワックスは、1種以上を用いることができ、全組成中に2〜30質量%含有するのが好ましく、5〜25質量%、更に8〜20質量%含有するのが、カール効果がより高くなるので、より好ましい。
【0015】
また、本発明の化粧料は、まつ毛をカールアップし、それを保持するため、化粧料に通常用いられる増粘剤を、油相中に含有することができる。
増粘剤としては、例えば、ジステアルジモニウムヘクトライト、ジステアルジモニウムベントナイト、ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト、ジメチルジステアリルアンモニウムベントナイト等の有機変性粘土鉱物が挙げられる。これらは予めエタノール、炭酸プロピレン等の極性添加剤及び溶剤を加えて分散したプレミックスゲルとして用いることで、その後の作業性がより向上する。
有機変性粘土鉱物は、1種以上を用いることができ、全組成中に0.05〜20質量%、更に0.3〜15質量%含有するのが、十分な増粘効果が得られ、仕上がり及び保存安定性も良好であり、好ましい。
【0016】
また、増粘剤としては、パルミチン酸デキストリン等のデキストリン脂肪酸エステル等を用いることもできる。デキストリン脂肪酸エステルには、ワックスの結晶化抑制効果もある。市販品としては、千葉製粉社製のレオパールKL2等を使用することができる。
デキストリン脂肪酸エステルは、1種以上を用いることができ、全組成中に0.05〜20質量%、更に0.3〜10質量%含有するのが、増粘効果、ワックスの結晶化抑制効果の点で好ましい。
【0017】
本発明のまつ毛化粧料は、O/W型乳化組成物、W/O型乳化組成物とすることができ、乳化のために、種々の界面活性剤を含有することができる。
界面活性剤としては、乳化を安定的に行えるものであれば制限されず、シリコーン系界面活性剤、非イオン界面活性剤等を用いることができる。
【0018】
シリコーン系界面活性剤としては、例えば、アルキルグリセリルエーテル変性シリコーン、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ジメチコーンポリオール、アルキルジメチコーンポリオール、架橋型アルキルポリエーテル変性シリコーン等が挙げられ、アルキルグリセリルエーテル変性シリコーン、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体が好ましい。具体的には、特開平5−39208号公報の製造例に記載のものや、市販品としては、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製のSH−3775M等を使用することができる。
【0019】
また、非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリンエステル、アルキルグリセリルエーテル、脂肪酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等が挙げられる。W/O型乳化組成物の場合にはHLB4〜9程度のものが、O/W型乳化組成物の場合にはHLB11〜16程度のものが好ましい。
【0020】
ここで用いられる界面活性剤は、1種以上を用いることができ、全組成中に0.1〜10質量%含有するのが好ましい。
【0021】
本発明における水相は、水の他に、炭素数1〜4の低級アルコール等の水性溶剤を含むことができ、皮膜剤、無機塩、その他種々の添加剤を含有することができる。皮膜剤としては、水溶性高分子、例えばポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、デンプン等が挙げられる。
【0022】
更に、化粧持ちやカールアップ効果をより向上させる目的で、乾燥の速い皮膜形成ポリマーエマルジョンを含有することができる。かかる皮膜形成ポリマーエマルジョンとしては、アクリル酸やメタクリル酸のアルキルエステルのホモポリマーエマルジョンや共重合体エマルジョン、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルジョン、ポリ酢酸ビニルポリマーエマルジョン、酢酸ビニル・アクリル酸アルキルエマルジョン、シリコーン系ポリマーエマルジョン等が挙げられ、更に、アクリル酸アルキル共重合体エマルジョンが好ましい。
【0023】
本発明においては、乾燥速度の点から揮発性油剤を含有することが好ましい。
揮発性油剤とは、沸点が常圧で300℃以下の油剤を示し、揮発性炭化水素油、揮発性シリコーン油が好ましい。具体的には、イソドデカン、水添ポリイソブテン等の揮発性炭化水素油;オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等の揮発性シリコーン油が挙げられる。これらのうち、イソドデカン、炭素数8〜16を中心とする飽和イソパラフィン系炭化水素油(水添ポリイソブテン)が好ましい。市販品としては、丸善石油化学社製のマルカゾールR、出光興産社製のIPソルベント1620、同2028等を使用することができる。
【0024】
揮発性油剤の含有量は、特に制限されないが、全組成中に1〜90質量%、更に10〜70質量%であるのが好ましい。
【0025】
本発明の化粧料は、更に化粧料に通常用いられる不揮発性の液状油を含有することができる。
かかる不揮発性の液状油としては、例えば、流動イソパラフィン、スクワラン等の炭化水素油;イソステアリン酸等の分岐脂肪酸;セチルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール;イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸オクチルドデシル、イソナノン酸イソトリデシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ホホバ油、ひまし油、マカデミアンナッツオイル、オリーブ油、菜種油、椿油、大豆油、綿実油、ひまわり油等のエステル油などが挙げられる。
【0026】
不揮発性の液状油は、1種以上を用いることができ、全組成中に0.1〜20質量%、更に0.5〜15質量%含有するのが、クレンジング性及び塗布時の仕上がりの点から好ましい。
【0027】
また、無機塩として、硫酸マグネシウムを含有することが、高温保存安定性向上、及び塗布時のダマ抑制の点から好ましい。硫酸マグネシウムは、全組成中に0.001〜7質量%、更に0.05〜3質量%含有するのが好ましい。
【0028】
本発明のまつ毛化粧料は、前記成分以外に、化粧料に通常用いられる成分、例えばPMMA、ナイロンパウダー、シリカ等の球状粉体;白色顔料、有機顔料、無機顔料、酸化鉄、雲母チタン等の顔料粉体;ベントナイト、タルク、カオリン等の粉体や、ロングラッシュ効果を高めるため、繊維を含有することができる。
【0029】
これら粉体は、シリコーン、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、金属石鹸、アミノ酸、アルキルシラン、アクリルシリコーン、フッ素化合物等により表面処理したもの、あるいは有機又は無機マイクロカプセル中に内包したものを用いることができる。各種粉体を油相に含有させる際には、分散性及び高温保存安定性を向上させるため、粉体の表面を、アルキルシラン処理、シリコーン処理等の疎水化処理するのが好ましい。
【0030】
本発明のまつ毛化粧料は、このほか、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、保湿剤、色素、香料、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤等を含有することができる。
【0031】
本発明のまつ毛化粧料が乳化組成物の場合は、油相中の固形分濃度は、10〜70質量%、更に30〜60質量%であるのが、皮膜強度が十分に発現され、またボリューム感に優れ、保存安定性及び仕上がりも良好であり好ましい。なお、本発明において、固形分とは、単独の状態で、25℃にて固体または半固体である成分であり、ワックスの他、油相中に分散されている皮膜剤、増粘剤、粉体、顔料、繊維、防腐剤等が含まれる。
【0032】
本発明のまつ毛化粧料は、通常の方法に従い、各成分を均一に混合し攪拌することにより製造することができる。
本発明のまつ毛化粧料は、25℃においてpH3〜8、更にpH3〜6であるのが好ましい。
【0033】
本発明のまつ毛化粧料は、マスカラに通常用いられる繊維を針金でねじったブラシや、コーム形状、コイル形状等の塗布具、樹脂を用いてブラシ形状に成形した樹脂成形ブラシなどの塗布具を用いてまつ毛に塗布することができる。
【0034】
本発明のまつ毛化粧料は、まつ毛美容液、マスカラ下地、マスカラ等として適用することができる。
【0035】
本発明のまつ毛化粧料は、連続相が水相の形態であるのが好ましい。まつ毛化粧料を塗布したときに、水に溶解したフェニルアラニンが、最初にまつ毛に作用することができるためである。
【0036】
フェニルアラニンを含有する本発明のまつ毛化粧料は、まつ毛に塗布するのみでカール効果が得られるが、塗布前又は塗布後、ビューラーやホットビューラー等のまつげカール器を用いてまつ毛をカールすることにより、高いカール効果を得ることができる。また、本発明のまつ毛化粧料をまつ毛に塗布した後、更にワックスを含有するまつ毛化粧料を塗布すれば、より高いカール効果が得られる。
本発明のまつ毛化粧料の成分として、フェニルアラニン及びワックスを含有する場合は、マスカラとして高いカール効果が得られる。
いずれの場合にも、本発明のまつ毛化粧料を塗布して得られたカール効果は、洗浄によりまつ毛化粧料を除去した後までも、持続し、くり返し使用することにより、その持続効果も高くなる。
【実施例】
【0037】
実施例において行った評価方法は、以下のとおりである。
(1)塗布後のカール効果(毛髪試験):
長さ1〜1.5cmの毛髪を3本とり、水平に固定し、図1のようにセットする。この毛髪に、マスカラブラシ(外径5.5mm、ナイロン(4ミル)、シゴキ径3.4mm)を用いて、まつ毛化粧料10回を塗布し、水平面からの毛髪のカール角度を測定した。測定は3回行ない、平均値を反り角度として評価した。
【0038】
(2)洗浄後のカール効果(毛髪試験):
上記(1)に記載の方法でまつ毛化粧料を塗布し、室温で8時間乾燥した。この毛髪を水で洗浄し、水平面からの毛髪のカール角度を測定した。測定は3回行ない、平均値を反り角度として評価した。
ただし、実施例8〜9、比較例2を塗布した場合は、水で洗浄する前に、オイルクレンジング剤で洗浄した。
【0039】
(3)塗布後のカール効果(使用評価):
まつ毛化粧料をまつ毛に30回塗布し、カール効果を評価した。評価は女性10名で行い、塗布した女性が自分のまつ毛のカール効果を評価した。
◎◎:10名中9名以上が、塗布後のカール効果が高いと評価した。
◎:10名中6〜8名が、塗布後のカール効果が高いと評価した。
○:10名中3〜5名が、塗布後のカール効果が高いと評価した。
×:10名中2名以下が、塗布後のカール効果が高いと評価した。
【0040】
(4)洗浄後のカール効果(使用評価):
まつ毛化粧料をまつ毛に30回塗布し、8時間後に洗浄し、カール効果を評価した。評価は女性10名で行い、塗布した女性が自分のまつ毛のカール効果を評価した。
◎◎:10名中9名以上が、洗浄後のカール効果が高いと評価した。
◎:10名中6〜8名が、洗浄後のカール効果が高いと評価した。
○:10名中3〜5名が、洗浄後のカール効果が高いと評価した。
×:10名中2名以下が、洗浄後のカール効果が高いと評価した。
【0041】
(5)仕上がり:
上記(1)に記載の方法でマスカラを塗布した毛髪について、専門パネラーによりダマ発生状態を目視し、下記判定を行った。
◎◎:ダマができない。
◎:ダマが僅かにできるが仕上がりに大きな影響はない。
○:ダマが僅かにできて仕上がりに影響がある。
×:ダマができる。
【0042】
なお、実施例の表中の*1〜*18は、以下のとおりである。
*1:純正化学社、L−フェニルアラニン
*2:ダイセル化学工業社、HECダイセル SE400
*3:クローダジャパン社、BEES WAX−S(融点60〜67℃)
*4:セラリカNODA社、脱臭精製カルナウバワックスNo.1(融点80〜86℃)
*5:セラリカNODA社、ライスワックスF−1(融点75〜80℃)
*6:ミツバ貿易社、精製キャンデリラワックスSR−2(融点68〜72℃)
*7:千葉製粉社、レオパールKL2
*8:モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社、SR−1000
*9:日本エマルジョン社、EMALEX RWIS−315EX
*10:三好化成社、SA−ブラックBL−100
*11:三栄薬品貿易社、アラビックコールSS
*12:AGCエスアイテック社、サンスフェア H−51
*13:日本エヌエスシー社、ヨドゾールGH34F(ポリマー固形分42%)
*14:林原社、化粧品用プルラン(平均分子量20万)
*15:大同化成社、ビニゾール2140L(ポリマー固形分46%)
*16:エレメンティス・ジャパン社、BENTON38V
*17:日本精鑞社、HNP−0190(融点87〜93℃)
*18:香栄興業社、極度水添ホホバ油(融点66〜70℃)
【0043】
実施例1〜7及び比較例1
表1に示す組成の水系まつ毛化粧料を、各成分を均一に攪拌混合することにより製造し、塗布後のカール効果、洗浄後のカール効果及び仕上がりを評価した。結果を表1に併せて示す。
【0044】
【表1】

【0045】
実施例8、9及び比較例2
表2に示す組成のW/O型まつ毛化粧料を、各成分を均一に攪拌混合することにより製造し、塗布後のカール効果、洗浄後のカール効果及び仕上がりを評価した。結果を表2に併せて示す。
【0046】
【表2】

【0047】
実施例10〜17及び比較例3
表3に示す組成のO/W型まつ毛化粧料を、各成分を均一に攪拌混合することにより製造し、塗布後のカール効果、洗浄後のカール効果及び仕上がりを評価した。結果を表3に併せて示す。
【0048】
【表3】

【0049】
実施例18及び19
表4に示すような組み合わせ、すなわち、フェニルアラニンを含有しワックスを含有しないまつ毛化粧料を塗布した後、続けてフェニルアラニンを含有せずワックスを含有するまつ毛化粧料を塗布し、その後のカール効果、洗浄後のカール効果及び仕上がりを評価した。結果を表4に併せて示す。
【0050】
【表4】

【0051】
実施例20〜22
表5に示すような組み合わせ、すなわち、フェニルアラニンを含有しワックスを含有しないまつ毛化粧料を塗布した後、ビューラーを用いてまつ毛をカールし、更に、必要に応じて、フェニルアラニンを含有せずワックスを含有するまつ毛化粧料を塗布した。これらの処理後、塗布後のカール効果、洗浄後のカール効果及び仕上がりを評価した。結果を表5に併せて示す。
【0052】
【表5】

【0053】
実施例23〜25
表6に示す組成のO/W型まつ毛化粧料、及び表7に示すW/O型まつ毛化粧料を、各成分を均一に攪拌混合することにより製造した。
得られたまつ毛化粧料はいずれも、塗布直後のカール効果が高く、しかも洗浄後までもカールが持続した。
【0054】
【表6】

【0055】
【表7】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
フェニルアラニンを含有するまつ毛化粧料。
【請求項2】
フェニルアラニンを、水の質量に対して0.01〜15質量%含有する請求項1記載のまつ毛化粧料。
【請求項3】
更に、ワックスを含有する請求項1又は2記載のまつ毛化粧料。
【請求項4】
フェニルアラニンを含有するまつ毛化粧料を塗布した後、ワックスを含有するまつ毛化粧料を塗布するまつ毛の化粧方法。
【請求項5】
フェニルアラニンを含有するまつ毛化粧料を塗布した後、まつ毛カール器を用いてカールするまつ毛の化粧方法。

【図1】
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【公開番号】特開2012−236784(P2012−236784A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−105398(P2011−105398)
【出願日】平成23年5月10日(2011.5.10)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】