説明

アイコンによるプロテクトされたコンテンツアイテムの識別

コンテンツアクセスシステムのディスプレイ上のいくつかのデジタル著作権管理システムにより保護されるアイテムを含む一組のコンテンツアイテムを表す表示アイテムを表示するとき、コンテンツアイテムを表す一組の表示アイテムは、保護された各コンテンツアイテムの表示アイテムに少なくとも係るアイコンを有する。当該アイコンは、各コンテンツアイテムがデジタル著作権管理システムにより保護されているか示し、保護されている場合、どのデジタル著作権管理システムが各コンテンツアイテムを保護するのに利用されているか、保護された各コンテンツアイテムにアクセスするための実行可能なデジタル著作権管理モジュールが、ユーザにアクセス可能であるか、ユーザが保護された各コンテンツアイテムにアクセスする資格を有するか示す。アイコンはまた、デジタル著作権管理モジュール、アクセス権限またはその両方の取得に関する情報にアクセスするため、あるいは実際の取得の開始のためのユーザ制御として機能する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にコンテンツ提供及び/または記録装置のディスプレイインタフェースに関し、より詳細には、コンテンツ提供及び/または記録装置のディスプレイインタフェース内のデジタル著作権管理下のプロテクトコンテンツのアクセス性及び資格を特定するアイコンに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル音声またはデジタル音声映像(以降、単に「映像」)コンテンツへのアクセスを限定するため、様々なデジタル著作権管理(DRM)システムが利用可能または提案されてきている。企業または個人的利用、及び企業または宅内ネットワークのための許可されたドメインは、コンテンツ提供者(所有者または販売者)、仕事仲間、家族または知り合いからのかなりの量のコンテンツを格納するかもしれない。しばしば、デジタル著作権管理システムは、解読の制御及び/またはコンテンツアイテムの提供を行うためのダウンロード可能なモジュールの形式により実現される。
【0003】
しかしながら、与えられたユーザにアクセス可能な各コンテンツアイテムが、互換性のないデジタル著作権管理システムにより保護されているかもしれない。特定のコンテンツアイテムへのアクセスを制御するデジタル著作権管理モジュールは、許可されたドメイン内には存在しない可能性があり、またユーザによる実行に利用可能でないかもしれない。適切なデジタル著作権管理モジュールがインターネットを介し自由に抽出可能であったとしても、ユーザはアイテムのみから求める適切なモジュールを決定することができないかもしれない(例えば、ファイル拡張子は、ユーザのシステムでは登録されていないかもしれない)。さらに、特定のコンテンツアイテムに対するデジタル著作権管理モジュールがユーザにアクセス可能であったとしても、ユーザはコンテンツアイテムを視聴する資格が付与されておらず、資格がないことが再生の障害であるか、あるいはコンテンツアイテムを視聴する権利を取得する方法(例えば、受信契約を購入することにより)を当該アイテムから決定できないかもしれない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、プロテクトされたコンテンツアイテムに関する情報の特定及び伝達を向上させる必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
従来技術における上述の問題点を解決するため、本発明の主たる課題は、いくつかのデジタル著作権管理システムにより保護されるアイテムを含むコンテンツアイテムを表す一組の表示アイテムを表示するコンテンツアクセスシステムでの利用のため、保護された各コンテンツアイテムの表示アイテムに少なくとも係るアイコンを有する表示アイテムのディスプレイを提供することである。アイコンは、各コンテンツアイテムがデジタル著作権管理システムにより保護されているか示し、そうである場合、どのデジタル著作権管理システムが使用されているか、保護されている各コンテンツアイテムにアクセスする実行可能なデジタル著作権管理モジュールがユーザにアクセス可能であるか、ユーザが保護されている各コンテンツアイテムにアクセスする資格があるか示す。アイコンはまた、デジタル著作権管理モジュール、アクセス権限またはそれらの両方の取得に関する情報へのアクセスのため、あるいは、実際の取得を開始するためのユーザ制御として機能する。
【0006】
他の技術的効果は、以下の図面、記載及び請求項から当業者にとって容易に明らかとなるであろう。
【0007】
以下の発明の詳細な説明の前に、本特許文献を通じて用いられる単語またはフレーズの定義を与えることが効果的である。「有する」という用語とその派生語は、限定のない包含を意味する。「または」という用語は、「及び/または」を意味する包含的なものである。「係る」という用語及びその派生語は、「有する」、「内部に含まれる」、「相互接続する」、「含む」「内部に含まれる」、「接続する」、「結合する」、「通信する」、「協調する」、「インタリーブする」、「転置する」、「近似する」、「画定する」、「有する」、「性質を有する」などを意味するかもしれない。「コントローラ」という用語は、当該装置がハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアまたは上記少なくとも2つの組み合わせにより実現されるか否かに関係なく、少なくとも1つの処理を制御する任意の装置、システムまたはその一部を意味する。ここで、特定のコントローラに係る機能が、ローカルまたはリモートに関係なく集中化または分散化されてもよいということに留意されたい。本特許文献を通じて、特定の単語及びフレーズの定義が与えられ、このような定義は、そのように定義された単語及びフレーズの以降の使用と共に、従来の多数の例において適用されることが当業者に理解されるであろう。
【0008】
本発明及びその効果のより完全なる理解のため、同一の番号が同一のオブジェクトを指定する添付された図面に関して与えられる以下の説明が参照される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1は、本発明の一実施例によるプロテクトされたコンテンツアイテムが特定され、当該コンテンツに関する情報がアイコンにより伝達されるコンテンツアクセスシステムを示す。コンテンツアクセスシステム100は、ユーザインタフェースディスプレイ101と1以上のユーザ入力装置102(例えば、マウスや他のカーソル位置制御装置、キーボード、ボタン、リモコン、スタイラス、ダイヤルなど)を有し、それらは何れも制御サブシステム103に通信可能に接続されている。ディスプレイ101とユーザ入力装置102は、ユーザ入力が例えば、タッチ画面やディスプレイとスタイラスとの接触によりイネーブルとされるため、必ずしも分離されている必要はない。
【0010】
制御サブシステム103は、BIOS(Basic Input−Output System)、オペレーティングシステム(OS)及び/または埋め込み制御ソフトウェア(図示せず)などの1以上のソフトウェアシステムと共に、プロセッサまたはコントローラ(図示せず)を有するようにしてもよい。制御サブシステム103はまた、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)及び/またはコンパクトディスク読出し専用メモリ(CD−ROM)ドライブ、及び/またはデジタル多用途ディスク(DVD)ドライブなどのローカルデータ記憶媒体104と、または、ネットワークやインターネットなどの通信リンク105を介しファイルサーバやHTTP(HyperText Transfer Protocol)サーバなどのリモートデータ記憶システム106と、またはこれらの双方と通信可能に接続される。
【0011】
当業者は、コンテンツアクセスシステムの完全な構成及び動作がここでは図示または説明されていないと認識するであろう。代わりに簡単化のため、本発明の理解に必要または、本発明に独自のコンテンツアクセスシステムの部分のみが、ここでは図示及び説明される。コンテンツアクセスシステム100は、例えば、セットトップボックス、パーソナルコンピュータ、CDまたはDVDプレーヤー及び/またはレコーダ、衛星または地上波テレビ受信ユニット、携帯型オーディオ(MP3など)またはビデオ再生装置、携帯情報端末(PDA)、携帯電話器、または上記装置の何れかの機能の組み合わせであってもよい。
【0012】
本発明では、コンテンツアクセスシステム100は、DVDや他のビデオプレーヤーアプリケーション、オーディオメディアプレーヤーアプリケーション、ドキュメントエディタなどのコンテンツ提供/編集プログラム107、映像または音声ファイルを再生するコンテンツ提供モジュールを含むブラウザアプリケーション108、及び/またはコンテンツアクセス及び管理機能110の少なくとも1つを有する。または、コンテンツアクセスシステム100は、ブラウザアプリケーション108とは独立に、ユーザインタフェースとしてブラウザアプリケーション108により、あるいはその両方により動作可能な独立したコンテンツアクセス及び/または管理機能111を有するようにしてもよい。コンテンツアクセスシステム100はまた、1以上のデジタル著作権管理システムモジュール112に通信可能に接続されるか、あるいはそれらを有する。デジタル著作権管理システムモジュール112は、ローカルまたはリモートハードウェア及び/またはソフトウェアの任意の組み合わせであってもよい。特定のデジタル著作権管理モジュールは、例えば、スマートカードまたはコンテンツアクセスシステム100から独立した他の装置により実現されてもよい。さらに、デジタル著作権管理システムモジュール112は、コンテンツ提供/編集プログラム107及び/またはコンテンツ提供モジュール109の1以上の内部に部分的または完全に一体化されてもよいし、あるいは、それらへの「プラグイン」として動作可能である。
【0013】
図2は、本発明の一実施例に従って、プロテクトされたコンテンツアイテムが特定され、当該アイテムに関する情報がアイコンにより伝達されるコンテンツアクセスシステムのユーザインタフェース表示コンテンツの一部を示す。表示コンテンツ部分200は、コンテンツアクセスシステム100内で実行され、ディスプレイ101上に表示されるコンテンツ提供プログラム107、ブラウザ108、コンテンツ提供モジュール109、コンテンツ管理機能110またはコンテンツ管理機能111の1つにより生成される。表示コンテンツ部分200は、当該実施例では、図示された例に表示される3つのコンテンツアイテムによるコンテンツアイテム201a〜201cの表形式のリスト201を有する。リスト201は、各コンテンツアイテムがグラフィカルまたはテキストとグラフィックの組み合わせにより表示されてもよいが、コンテンツアクセスシステム100のユーザにアクセス可能なコンテンツアイテムのタイトルまたはファイル名202を有する。コンテンツアイテムは、音声、映像またはテキストコンテンツ若しくはそれらの組み合わせを有するようにしてもよい。
【0014】
ユーザにアクセス可能なコンテンツアイテム201の閲覧またはブラウジング中(すなわち、「許可されたドメイン」内部に配置され、ユーザがアクセス許可されている記憶装置またはシステム)、コンテンツアクセスシステム100のユーザは、存在する場合には、コンテンツタイプ、サイズ、生成日時、コンテンツプロテクションシステムなどのコンテンツアイテムの属性の明確な表示を所望するかもしれない。デジタル著作権管理システムにより保護されるコンテンツアイテムに関して、ユーザは以下のことを知ることを所望するかもしれない。すなわち、コンテンツアイテムがデジタル著作権管理システムにより保護されている場合、どのデジタル著作権管理システムが、当該コンテンツアイテムに対して使用されているか。保護されている場合、コンテンツアイテムへのアクセスが可能なデジタル著作権管理モジュールが許可されたドメイン内の何れかからの実行のためユーザに利用可能である場合、特定のデジタル著作権管理モジュールがユーザに利用可能でない場合、当該デジタル著作権管理モジュールの取得方法、及びユーザが当該コンテンツアイテムにアクセスする資格があるか。ユーザがコンテンツアイテムにアクセスする資格を有しない場合、当該コンテンツアイテムにアクセスする権限を取得する方法を、ユーザは知ることを所望するかもしれない。
【0015】
本発明では、コンテンツアイテムのデジタル著作権管理保護が特定され、当該保護に関する上述の情報が、一組201のアイテム201a〜201cに係るアイコン203〜205を介し伝達される。各アイコンは、グラフィック画像(固定的または可変的)、テキストあるいはこれらの組み合わせであってもよい。特定アイコンとアイテム201a〜201cとの関連付けは、表形式リスト201内の位置及び近接により、あるいはアクセス可能なコンテンツアイテムの他の表示形式に対して示される。例えば、すべてのアクセス可能なコンテンツアイテムがグラフィカル画像及び関連するテキストの「スクロール可能な」アレイにより表示される表示形式では、アイコン203〜205は、アイテムを表示するグラフィカル画像(または画像部分)が歯イライトされると、あるいはカーソルが画像上に「浮かぶ」と、「ポップアップ」ダイアログボックスに出現するかもしれない。あるいは、アイコン203〜205はサテライトアイコンとして表示され、より小さなサイズのアイコンが、近接して、または任意的には対応するコンテンツアイテムを表すグラフィカル画像の右上端などの所定の位置に配置される。
【0016】
一実施例では、特定のコンテンツアイテムに係るロックの外観を有するアイコン203は、各コンテンツアイテムがデジタル著作権管理システムにより保護されていることを示す。このようなアイコンの欠落は、各コンテンツアイテムが保護されていないということを示すものである。図示された例におけるアイテム201a及び201bは保護されているように示され、アイテム201cは保護されていないように示される。
【0017】
保護されている各コンテンツアイテム201a及び201bに係るアイコン204は、各コンテンツアイテムを保護するのに用いられる特定のデジタル著作権管理システムを特定する。図示された例では、1つはコンテンツアイテム201aに関し、他方はコンテンツアイテム201bに関する2つのデジタル著作権管理システムが特定される。アイコン204のグラフィカル属性が、保護されているコンテンツアイテム201a及び201bにアクセスするのに必要なデジタル著作権管理モジュールがユーザに利用可能であるか否か示すのに用いられるかもしれない。アイテム201bに係るアイコン204の「×」部分は、コンテンツアイテム201bにアクセスするのに必要なデジタル著作権管理モジュールが、ユーザに利用可能でないということを示すものである。適切なデジタル著作権管理モジュールの利用性は特定アイコンによって伝達され、非利用性は、赤色の「×」または対角スラッシュを有する丸印などの重ね合わせされた否定画像を有する同一アイコンにより示される。
【0018】
保護された各コンテンツアイテム201a及び201bに係るアイコン205は、現在のユーザが各コンテンツアイテムにアクセスする資格があるか示すものである。図示された例では、従来の「再生」ボタンのグラフィカル画像(すなわち、内部に右向きの三角形を有する長方形)が、赤色または陰影を付した三角形ではなく緑色または陰影を付した三角形などのアイコンの特徴の変化によって、現在のユーザが各コンテンツアイテム201a及び201bにアクセスする権限を有するか否か示すアイコン205に利用される。図示される例では、ユーザには、アイテム201aでなくアイテム201bにアクセスする権限を有するように示される。
【0019】
各アイコン203〜205に対して、上記実施例の変形が、説明された情報を示すのに利用されてもよい。アイコン203と205のそれぞれは、アイコンの色や陰影などの属性を変えることにより、アイコンのゴースト(ghost)またはファントム(phantom)画像とアイコンの「フル」画像を表示することにより、またはアイコン上の否定画像(赤色の「×」または対角スラッシュを有する丸印など)を選択的に重ね合わすことにより、対応するアイコンの有無による保護や資格の有無を示すようにしてもよい。または、リスト201のトップのヘッダ行またはカラムヘッドが、必要に応じてアイテム201a〜201cに係るチェックマークにより伝達される情報を規定するのに与えられてもよい。アイコン204は、否定画像を上述のような特定のデジタル著作権管理システムを表すロゴや画像上に重ね合わせたものであってもよいし、あるいは、ファントム画像またはフル画像を表示するようにしてもよい。
【0020】
アイコン203及び204は、好ましくは、情報のアイコン表示の選択などのユーザ制御である(アイコンがハイライトまたはディスプレイの残りのアイコンと区別されている間はユーザ制御を起動し、あるいはアイコン上にカーソルを配置またはアイテムをハイライトし、その後、マウスボタンや「選択」キーなどのユーザ制御を起動する)。例えば、起動されたアイコン203は、適切なデジタル著作権管理モジュールの取得に関する情報の表示をトリガーし(例えば、インターネットサーバからの購入及びダウンロードにより、ローカルの小売店からのスマートカード形式による購入によるなど)、アイコン204の起動は、アクセス権限の取得に関する情報の表示をトリガーするものであってもよい(例えば、コピーや契約のための登録または購入によってなど)。そのような情報は、「ポップアップ」ダイアログ表示により、当該情報を含む表示コンテンツの一ページへの「ジャンプ」により、あるいは当該購入のため開かれた、あるいは生成された独立した「ウィンドウ」または表示エリアに情報を表示することにより表示されてもよい。さらに、ある実施例では、アイコン203は、例えば、必須のデジタル著作権管理モジュールを含むスマートカードなどの有無を単に示すものであってもよい。
【0021】
一実施例では、アイコン203を起動することによりトリガーされるディスプレイは単に、デジタル著作権管理モジュールのダウンロードを開始するため選択的に用いられ、当該ダウンロードが開始される表示コンテンツのページを直接ロードし、あるいは、当該ダウンロードを実際に開始する記述及びリンクを有するようにしてもよい。同様に、アイコン204上で起動することによりトリガーされるディスプレイは、アクセス権限を取得するのに選択的に用いられ、あるいは当該権限を取得するのに用いられる表示コンテンツのページを直接ロード可能な記述及びリンクを有するようにしてもよい。任意的には、アイコンの性質及び当該アイコンにより表されるユーザ制御を起動することによりトリガーされるアクションを記述する独立した表示が、アイコンがハイライトされたとき、あるいはカーソルがアイコンの何れかの上に浮かんでいるとき、ポップアップ表示により表示されてもよい。
【0022】
アイコン203及び204は、関連するアイテムのコンテンツ保護がないことを暗示するそのような何れかのアイコンが存在しないことにより、特定のコンテンツアイテムに対し特定のデジタル著作権管理システムの使用を特定するアイコン204の存在により単に示される保護により効果的にマージされる。任意的には、アイコン204及び205はまた、(a)適切なデジタル著作権管理モジュールへのアクセスの欠落、または(b)現在のユーザによるアクセス権限の欠落を示す否定標識(重ね合わせされた否定画像)により効果的にマージされてもよい。アイコン204と205は必要なアクセス権限の取得または適切なデジタル著作権管理モジュールのダウンロードをトリガーするためのユーザ制御であるため、否定されていないアイコン画像(すなわち、「通常」または「フル」、若しくは重ね合わせされた否定画像)は、現在ユーザのアクセス権限及び必要なデジタル著作権管理モジュールの双方の存在を示し、否定されたアイコン画像(すなわち、ファントムまたは異なる陰影)アイコン画像または重ね合わせされた否定画像は、適切なデジタル著作権管理システムモジュールの欠落、またはアクセス権限の欠落、若しくはそれらの両方を示すものであってもよい。マージされたアイコンを起動することは、特定のコンテンツアイテムに保証されるように、必須のデジタル著作権管理システムのダウンロード、アクセス権限の取得、またはその両方をトリガーするものであってもよい。このように、アイコン203〜205は、任意的には1つのアイコン及びユーザ制御にマージされてもよい。
【0023】
図3は、本発明の一実施例に従って、プロテクトされたコンテンツアイテムの識別及びアイコンによるアイテムに関する情報の伝達を容易にするデータ構造のブロック図である。本発明の一実施例では、プロテクトされた各コンテンツアイテム300は、当該コンテンツアイテムを保護するデジタル著作権管理システムを特定するフィールド301を内部に埋め込む。フィールド301、またはコンテンツアイテム300内の独立したフィールドは、現在ユーザに対するアクセス権限及び/または適切なデジタル著作権管理モジュールの実行可能なインスタンスの利用性に応じて、ディスプレイ201の一部としてプロテクトされたコンテンツアイテムに関連して表示されるアイコン302を任意的に有するようにしてもよい。フィールド301(または独立したフィールド)がさらに任意的に、必須のデジタル著作権管理モジュール及びアクセス権限の取得、または当該モジュール及びアクセス制御の実際の取得に関する情報の表示、または実際の情報が表示されることを開始するのに使用されるリンク303を有するものであってもよい。コンテンツアイテム300はまた、コンテンツアイテム300の各インスタンスまたはコピーにアクセスすることを許可されたユーザのアクセス制御リスト304を含むものであってもよい。
【0024】
他の実施例では、コンテンツアクセスシステム100にアクセス可能なプロテクトされたコンテンツレジストリ305は、ファイルタイプに基づき、適切なデジタル著作権管理モジュールを取得するのに必要なコンテンツアイテム及びリンクの特定のグループを保護するのに用いられるデジタル著作権管理システムを特定するテーブル306を有するようにしてもよい。レジストリ305はまた、特定のコンテンツアイテム及びアクセスが許可されている(及びどの期間にアクセスが許可されているか)関連するユーザを特定するテーブルを有するようにしてもよい。レジストリ305は、コンテンツアクセス装置100上、コンテンツアクセス装置100のユーザに許可されたドメイン内部、コンテンツアクセス装置100にリモートアクセス可能なシステム上、または様々な位置における重複及び/または部分的コピーによることを含む位置の組み合わせにより維持されてもよい。
【0025】
本発明のさらなる他の実施例では、レジストリ305及び保護されたコンテンツアイテム300に示される構成部分が組み合わされてもよい。さらに、プロテクトされたコンテンツアイテムとレジストリとの間で記述された情報の配布及び/または重複(集中化または分散化)が利用されてもよい。さらに、図示された一例となる構成は、データファイルまたはデータ通信パケットの何れかにより適切に実現されてもよいということは、当業者により理解されるであろう。
【0026】
図4は、本発明の一実施例に従って、プロテクトされたコンテンツアイテムが特定され、当該コンテンツに関する情報がアイコンにより伝達されるコンテンツアクセスシステムのユーザインタフェース表示コンテンツを生成するプロセスのハイレベルフローチャートである。当該プロセス400は、表示リクエストを受信することから開始される(ステップ401)。表示対象となるコンテンツアイテム群がまず決定され(ステップ402)、その後にプロテクトされたコンテンツアイテムが特定される(ステップ403)。プロテクトされた各コンテンツアイテムが順次選ばれ、関連するデジタル著作権管理システムが特定され(ステップ404)、必須のデジタル著作権管理システムの利用性が決定され(ステップ405)、アイテムへの要求元ユーザのアクセス権限は決定される(ステップ406)。個々のプロテクトされたコンテンツアイテムは処理され続ける(ステップ407)。プロテクトされた個々のコンテンツアイテム、各アイテムをプロテクトするデジタル著作権管理システム、プロテクトされたコンテンツアイテムにアクセスするデジタル著作権管理モジュールの利用性、及びユーザのアクセス権限を特定するのに必要とされるアイコンと共に、コンテンツアイテムを表すテキストまたは画像(またはその両方)を含むディスプレイが生成される(ステップ408)。アイコンの1つが起動されると(ステップ409)、必須のデジタル著作権管理モジュールの適切な情報が表示またはダウンロードされ、及び/またはアクセス権限の取得が開始される(ステップ410)。
【0027】
マイクロソフトコーポレイションからのWindows(登録商標) Media Playerなどの少数のコンテンツプレーヤーのみしか、現在デジタル著作権管理機能を使用していない。さらに、このようなコンテンツプレーヤーは、一般に特定の1つのデジタル著作権管理システムにより保護されるコンテンツのみを扱い、従ってコンテンツリストのアクセス権限またはデジタル著作権管理システムに関する情報を示さない。本発明では、複数のデジタル著作権管理システムの何れが各コンテンツアイテムを保護するのに利用されるかと共に、存在する場合、コンテンツアイテムにアクセスするため当該システム及びユーザ権限によりプロテクトされるコンテンツにアクセスするためのモジュールの利用性の表示が与えられる。
【0028】
本発明が完全な機能システムに関して説明されたが、本発明の機構の少なくとも一部が多様な形態による命令を有する機械利用可能媒体の形態により頒布可能であり、本発明が実際に頒布するため用いられる特定タイプの信号保持媒体に関係なく等しく適用されるということは、当業者には理解されるであろう。機械利用可能媒体の例として、メモリ(ROM)やEEPROM(Erasable Electrically Programmable Read Only Memory)などの不揮発性ハードコードタイプ媒体、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)やDVD(Digital Versatile Disc)などの記録可能タイプ媒体、及びデジタル及びアナログ通信リンク及びフレームまたはパケットなどの送信タイプ媒体があげられる。
【0029】
本発明が詳細に説明されたが、ここで開示された本発明の各種変更、代替、変形、拡張、ニュアンス、グラデーション、より小さな形態、変更、改訂、改良及び模倣は、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなくそれの最も広範な形態によりなされうるということは当業者に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は、本発明の一実施例に従って、プロテクトされたコンテンツアイテムが特定され、当該アイテムに関する情報がアイコンにより伝達されるコンテンツアクセスシステムを示す。
【図2】図2は、本発明の一実施例に従って、プロテクトされたコンテンツアイテムが特定され、当該アイテムに関する情報がアイコンにより伝達されるユーザインタフェース表示コンテンツの一部を示す。
【図3】図3は、本発明の一実施例によるプロテクトされたコンテンツアイテムの特定及び当該アイテムに関するアイコンによる情報の伝達を容易にするデータ構造のブロック図である。
【図4】図4は、本発明の一実施例に従って、プロテクトされたコンテンツアイテムが特定され、当該アイテムに関する情報がアイコンにより伝達されるコンテンツアクセスシステムのユーザインタフェース表示コンテンツを生成するプロセスのハイレベルフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツアイテムのディスプレイであって、
各表示アイテムが第1デジタル著作権管理システムにより保護される少なくとも1つのコンテンツアイテムと第2デジタル著作権管理システムにより保護される少なくとも他の1つのコンテンツアイテムを有する複数の保護されたコンテンツアイテムの1つを表す一組の表示された表示アイテムと、
前記一組の表示アイテムの中の保護された各コンテンツアイテムの表示アイテムに係る1以上のアイコンと、
を有し、
前記1以上のアイコンは、
前記保護された各コンテンツアイテムを保護するデジタル著作権管理システムを特定し、
前記保護された各コンテンツアイテムにアクセスするためのデジタル著作権管理アクセスモジュールのユーザへのアクセス可能性を示し、
前記保護された各コンテンツアイテムにアクセスするためのユーザの権限を示す、
ことの少なくとも1つであることを特徴とするディスプレイ。
【請求項2】
請求項1記載のディスプレイであって、
前記1以上のアイコンは、前記保護された各コンテンツアイテムを保護するデジタル著作権管理システムを特定し、前記保護された各コンテンツアイテムにアクセスするためのデジタル著作権アクセスモジュールのユーザへのアクセス可能性を示し、前記保護された各コンテンツアイテムにアクセスするためのユーザの権限を示すことを特徴とするディスプレイ。
【請求項3】
請求項1記載のディスプレイであって、
前記一組の表示アイテムの中の保護された各コンテンツアイテムに対する前記表示アイテムに係る1以上のアイコンは、前記保護された各コンテンツアイテムを保護するデジタル著作権管理システムを特定し、
前記アイコンは、前記1つのコンテンツアイテムの表示アイテムに係り、前記1つのコンテンツアイテムが前記第1デジタル著作権管理システムにより保護されることを示す第1アイコンと、前記他のコンテンツアイテムの表示アイテムに係り、前記他のコンテンツアイテムが前記第2デジタル著作権管理システムにより保護されることを示す第2アイコンとを有する、
ことを特徴とするディスプレイ。
【請求項4】
請求項1記載のディスプレイであって、
前記一組の表示アイテムの中の保護された各コンテンツアイテムに対する前記表示アイテムに係る1以上のアイコンは、前記保護されたコンテンツアイテムにアクセスするためのデジタル著作権管理アクセスモジュールのユーザへのアクセス可能性を示し、
前記1以上のアイコンの第1外観は、前記デジタル著作権管理アクセスモジュールが前記ユーザにアクセス可能であることを示し、
前記1以上のアイコンの第2外観は、前記デジタル著作権管理アクセスモジュールが前記ユーザにアクセス不可であることを示す、
ことを特徴とするディスプレイ。
【請求項5】
請求項4記載のディスプレイであって、
前記1以上のアイコンの第2外観は、前記1以上のアイコンの第1外観に重ね合わせされる否定画像を有することを特徴とするディスプレイ。
【請求項6】
請求項1記載のディスプレイであって、
前記一組の表示アイテムの中の保護された各コンテンツアイテムに対する前記表示アイテムに係る1以上のアイコンは、前記保護された各コンテンツアイテムにアクセスするための前記ユーザの権限を示し、
前記1以上のアイコンの第1外観は、前記ユーザが前記保護された各コンテンツアイテムにアクセスする資格を有することを示し、
前記1以上のアイコンの第2外観は、前記ユーザが前記保護された各コンテンツアイテムにアクセスする資格を有しないことを示す、
ことを特徴とするディスプレイ。
【請求項7】
請求項1記載のディスプレイであって、
前記1以上のアイコンの少なくとも一部はさらに、
(a)前記保護された各コンテンツアイテムにアクセスするためのデジタル著作権管理アクセスモジュールの取得、または前記保護された各コンテンツアイテムにアクセスするための権限の取得の何れかに関する情報への選択的リンクまたは表示を可能にし、
(b)前記デジタル著作権管理モジュールまたは前記アクセス権限の何れかの取得を開始し、あるいは、
(c)前記デジタル著作権管理モジュールの動作を開始する、
ユーザ制御を有することを特徴とするディスプレイ。
【請求項8】
請求項1記載のディスプレイを有するコンテンツアクセスシステムであって、
当該コンテンツアクセスシステムはさらに、
前記一組の表示アイテム及び前記1以上のアイコンが表示されるディスプレイと、
前記一組の表示アイテムと前記1以上のアイコンの前記ディスプレイ上への表示を生成する制御サブシステムと、
前記一組の表示アイテムの中の表示アイテムまたは前記1以上のアイコンの1つの何れかのユーザによる選択を可能にする1以上のユーザ入力機構と、
を有することを特徴とするシステム。
【請求項9】
請求項1記載のディスプレイを生成する機械利用可能命令を有することを特徴とするソフトウェアプログラム。
【請求項10】
請求項1記載のディスプレイを表す機械利用可能データを有することを特徴とする信号。
【請求項11】
各表示アイテムが第1デジタル著作権管理システムにより保護される少なくとも1つのコンテンツアイテムと第2デジタル著作権管理システムにより保護される少なくとも他の1つのコンテンツアイテムを有する複数の保護されたコンテンツアイテムの1つを表す一組の表示アイテムを表示するステップと、
前記リストの中の保護された各コンテンツアイテムの表示アイテムに係る1以上のアイコンを表示するステップと、
を有する表示方法であって、
前記1以上のアイコンは、
前記保護された各コンテンツアイテムを保護するデジタル著作権管理システムを特定し、
前記保護された各コンテンツアイテムにアクセスするためのデジタル著作権管理アクセスモジュールのユーザへのアクセス可能性を示し、
前記保護された各コンテンツアイテムにアクセスするためのユーザの権限を示す、
ことの少なくとも1つであることを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項11記載の表示方法であって、
前記1以上のアイコンは、前記保護された各コンテンツアイテムを保護するデジタル著作権管理システムを特定し、前記保護された各コンテンツアイテムにアクセスするためのデジタル著作権アクセスモジュールのユーザへのアクセス可能性を示し、前記保護された各コンテンツアイテムにアクセスするためのユーザの権限を示すことを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項11記載の表示方法であって、
前記一組の表示アイテムの中の保護された各コンテンツアイテムに対する前記表示アイテムに係る1以上のアイコンは、前記保護された各コンテンツアイテムを保護するデジタル著作権管理システムを特定し、
前記アイコンは、前記1つのコンテンツアイテムの表示アイテムに係り、前記1つのコンテンツアイテムが前記第1デジタル著作権管理システムにより保護されることを示す第1アイコンと、前記他のコンテンツアイテムの表示アイテムに係り、前記他のコンテンツアイテムが前記第2デジタル著作権管理システムにより保護されることを示す第2アイコンとを有する、
ことを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項11記載の表示方法であって、
前記一組の表示アイテムの中の保護された各コンテンツアイテムに対する前記表示アイテムに係る1以上のアイコンは、前記保護されたコンテンツアイテムにアクセスするためのデジタル著作権管理アクセスモジュールのユーザへのアクセス可能性を示し、
前記1以上のアイコンの第1外観は、前記デジタル著作権管理アクセスモジュールが前記ユーザにアクセス可能であることを示し、
前記1以上のアイコンの第2外観は、前記デジタル著作権管理アクセスモジュールが前記ユーザにアクセス不可であることを示す、
ことを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項14記載の表示方法であって、
前記1以上のアイコンの第2外観は、前記1以上のアイコンの第1外観に重ね合わせされる否定画像を有することを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項11記載の表示方法であって、
前記一組の表示アイテムの中の保護された各コンテンツアイテムに対する前記表示アイテムに係る1以上のアイコンは、前記保護された各コンテンツアイテムにアクセスするための前記ユーザの権限を示し、
前記1以上のアイコンの第1外観は、前記ユーザが前記保護された各コンテンツアイテムにアクセスする資格を有することを示し、
前記1以上のアイコンの第2外観は、前記ユーザが前記保護された各コンテンツアイテムにアクセスする資格を有しないことを示す、
ことを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項11記載の表示方法であって、
前記1以上のアイコンの少なくとも一部はさらに、
(a)前記保護された各コンテンツアイテムにアクセスするためのデジタル著作権管理アクセスモジュールの取得、または前記保護された各コンテンツアイテムにアクセスするための権限の取得の何れかに関する情報への選択的リンクまたは表示を可能にするユーザ制御を有することを特徴とする方法。
【請求項18】
ディスプレイ上に表示され、複数のデジタル著作権管理システムの少なくとも1つにより保護される1以上のアイテムを有する一組のコンテンツアイテムを表す表示アイテムと、
あるデジタル著作権管理システムにより保護され、前記一組のコンテンツアイテムの中のコンテンツアイテムに対する少なくも表示アイテムに係り、前記ディスプレイ上に表示されるアイコンと、
を有するユーザインタフェースであって、
前記アイコンは、デジタル著作権管理システムによる前記保護されたコンテンツアイテムの保護を示し、保護された各コンテンツアイテムに対し、前記複数のデジタル著作権管理システムの何れが前記保護された各コンテンツアイテムを保護するか特定し、該特定されたデジタル著作権管理システムのアクセスモジュールが実行のためアクセス可能である特定することを特徴とするユーザインタフェース。
【請求項19】
請求項18記載のユーザインタフェースであって、
前記アイコンはさらに、保護された各コンテンツアイテムに対して、現在のユーザが前記保護された各コンテンツアイテムに対するアクセス資格を有するか示すことを特徴とするユーザインタフェース。
【請求項20】
請求項19記載のユーザインタフェースであって、
前記アイコンはさらに、
(a)前記特定されたデジタル著作権管理システムのアクセスモジュールの抽出、または前記保護された各コンテンツアイテムのアクセス資格の取得の何れかに関する情報にアクセスする、あるいは、
(b)前記特定されたデジタル著作権管理システムのアクセスモジュールの抽出または前記保護されたコンテンツアイテムのアクセス資格の取得を開始する、
ユーザ制御を有することを特徴とするユーザインタフェース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−519054(P2007−519054A)
【公表日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−518431(P2006−518431)
【出願日】平成16年6月28日(2004.6.28)
【国際出願番号】PCT/IB2004/051038
【国際公開番号】WO2005/001672
【国際公開日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】