説明

アンテナブロック、アンテナ装置及び無線通信機器

【課題】周囲のグランドパターンの影響を低減することができ、小型で高効率なアンテナ装置を提供する。
【解決手段】アンテナブロック100の第1のパッド電極121は第1のランドパターン212に接続されており、第2のパッド電極122は第2のランドパターン213に接続されている。基体110の第1の側面に形成された第1の放射導体123は、アンテナ実装領域211内において、グランドパターンの第3のエッジライン220cから最も離れた位置においてグランド面と垂直に形成されていることから、グランドパターン220が第1の放射導体に与える影響が最小限に抑えられる。また、基体110の第2の側面114側の底面112には凹部117が形成されており、第1の放射導体123とグランドパターンの第3のエッジライン220cとの間に低誘電率の空気が介在することから、グランドパターンの影響によるアンテナ特性の劣化はさらに抑制される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナブロック及びこれを用いたアンテナ装置に関し、特に、表面実装型のアンテナ装置の導体パターン形状に関するものである。また、本発明は、そのようなアンテナ装置を用いて構成された無線通信機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯電話等の小型無線通信機器に内蔵される小型のアンテナ装置が注目されている。この種のアンテナ装置には、できるだけ小さく、しかもアンテナ利得が高いことが要求され、そのための種々の構造が提案されている。例えば、特許文献1には、直方体状の基体の底面に形成された放射電極の給電端側部位と基体の上面に形成された開放端側部位とを非対向に配置形成したアンテナ装置が提案されている。このアンテナ装置によれば、放射電極の給電端側部位と開放端側部位との間の間隔を広げることができ、それら放射電極の給電側部位と開放端側部位との間の結合を抑制することができるため、基体の小型化を図りながら、放射電極の給電端側部位と開放端側部位との間の結合強に起因したアンテナ利得の低下(アンテナ特性の劣化)を防止することができる。
【特許文献1】特許第3788306号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一般に、この種のアンテナ装置は周囲のグランドパターンの影響を受けやすいため、その影響をできるだけ少なくしてアンテナ利得の低下を防止することが必要である。しかしながら、上述した従来のアンテナ装置は、放射電極の給電端側部位と開放端側部位とが非対称構造となっており、いずれか一方の部位が必ずグランドパターンに近接するため、グランドパターンの影響を受けてアンテナ特性が劣化するという問題がある。
【0004】
本発明は、上記課題を解決するべくなされたものであり、周囲のグランドパターンの影響を低減することができ、小型で高効率なアンテナ装置を提供することを目的とする。また、本発明は、そのようなアンテナ装置を用いて構成された小型で高性能な無線通信機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の上記目的は、誘電体又は磁性体からなる基体と、基体の底面の長手方向の両端部に形成された第1及び第2のパッド電極と、長手方向と平行な基体の第1の側面に形成され、両端がそれぞれ第1及び第2のパッド電極に接続された第1の放射導体と、第1の側面と対向する基体の第2の側面又は上面の少なくとも一方に形成され、一端が第2のパッド電極に接続された第2の放射導体とを備えることを特徴とするアンテナブロックによって達成される。
【0006】
本発明によれば、電波の放射に最も寄与する部分である第1の放射導体が基体の側面に形成されていることから、アンテナ装置を適切な向きで実装した場合には第1の放射導体をプリント基板上のグランドパターンから遠ざけることができ、グランドパターンの影響によるアンテナ特性の劣化を抑制することができる。
【0007】
すなわち、本発明の上記目的は、アンテナブロックと、アンテナブロックの実装領域を有するプリント基板とを備え、アンテナブロックは、誘電体又は磁性体からなる基体と、基体の底面の長手方向の両端部に形成された第1及び第2のパッド電極と、長手方向と平行な基体の第1の側面に形成され、両端がそれぞれ第1及び第2のパッド電極に接続された第1の放射導体と、第1の側面と対向する基体の第2の側面又は上面の少なくとも一方に形成され、一端が第2のパッド電極に接続された第2の放射導体とを備え、プリント基板は、第1のパッド電極に接続された給電ラインと、アンテナブロックの実装領域の周囲に設けられたグランドパターンを備え、前記アンテナブロックの実装領域の周囲の少なくとも一方向には前記グランドパターンが存在しない開放領域が設けられており、第1の放射導体は、開放領域側を向いていることを特徴とするアンテナ装置によっても達成される。
【0008】
このように、本発明によれば、主放射導体である第1の放射導体がグランドパターンから遠ざけられ、しかもグランド面と垂直に配置されていることから、グランドパターンの影響によるアンテナ特性の劣化を抑えることができ、小型で高効率なアンテナ装置を実現することができる。
【0009】
本発明において、アンテナブロックは、基体の第2の側面側の底面の一部に形成された凹部をさらに備えることが好ましい。これによれば、第1の放射導体とグランドパターンとの間に低誘電率の空気が介在することになるため、グランドパターンの影響によるアンテナ特性の劣化をさらに抑制することができる。
【0010】
本発明の上記目的はまた、上記特徴を有するアンテナ装置を備えることを特徴とする無線通信機器によっても達成される。
【発明の効果】
【0011】
このように、本発明によれば、周囲のグランドパターンの影響を低減することができ、小型で高効率なアンテナブロック及びアンテナ装置を提供することを目的とする。また、本発明によれば、そのようなアンテナ装置を用いて構成された小型で高性能な無線通信機器を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の好ましい実施形態によるアンテナブロック100の構成を示す略斜視図であり、図2はアンテナブロック100の展開図である。
【0014】
図1及び図2に示すように、アンテナブロック100は、誘電体からなる基体110と、基体110の表面に設けられた複数の導体パターンによって構成されている。
【0015】
基体110は、A方向を長手方向とし、B方向を幅方向する略直方体状を有しており、A方向及びB方向の両方と平行な上面111及び底面112と、A方向と平行でありB方向と直交する第1の側面113及び第2の側面114と、A方向と直交しB方向と平行な第3の側面115及び第4の側面116とを有している。基体110の大きさは、目的とするアンテナ特性に応じて適宜設定すればよい。
【0016】
基体110の材料としては、特に限定されるものではないが、Ba−Nd−Ti系材料(比誘電率80〜120)、Nd−Al−Ca−Ti系材料(比誘電率43〜46)、Li−Al−Sr−Ti(比誘電率38〜41)、Ba−Ti系材料(比誘電率34〜36)、Ba−Mg−W系材料(比誘電率20〜22)、Mg−Ca−Ti系材料(比誘電率19〜21)、サファイヤ(比誘電率9〜10)、アルミナセラミックス(比誘電率9〜10)、コージライトセラミックス(比誘電率4〜6)などを用いることができる。基体110は、型枠を用いてこれらの材料を焼成することによって作製される。
【0017】
誘電体材料は、目的とする周波数に応じて適宜選択すればよい。比誘電率εが大きくなるほど大きな波長短縮効果が得られるので、放射導体の長さをより短くすることができるが、必ずしも比誘電率εが大きければよいという分けではなく、適切な値が存在する。したがって、例えば、目的とする周波数が1.575GHzである場合、比誘電率εが20〜25程度の材料を用いることが好ましい。これによれば、十分な利得を確保しつつ放射導体の小型化を図ることができる。比誘電率εが20〜25程度である材料としては、Mg−Ca−Ti系誘電体セラミックを好ましく挙げることができる。Mg−Ca−Ti系誘電体セラミックとしては、TiO、MgO、CaO、MnO、SiOを含有するMg−Ca−Ti系誘電体セラミックを用いることが特に好ましい。
【0018】
基体110には、第2の側面114側の底面112の一部がくり貫かれて形成された凹部117が設けられている。詳細は後述するが、この凹部117は、アンテナ特性の向上を図るために形成されるものであり、基体110上の導体パターンを避けた領域に設けられている。なお、「くり貫かれて形成された」とは、凹部形状をわかりやすく表現したものであって、加工方法を限定する趣旨ではない。したがって、例えば、粉体成形によって最初から凹部117を形成することも可能である。
【0019】
基体110上の導体パターンは、基体110の底面112に形成された第1及び第2のパッド電極121、122と、基体110の第1の側面113に形成された第1の放射導体123と、第1の側面113と対向する第2の側面114及び上面111に形成された第2の放射導体124とを備えている。これらの導体パターンは、電極用ペースト材をスクリーン印刷や転写などの方法によって塗布した後、所定の温度条件下で焼き付けを行うことによって形成することができる。電極用ペースト材としては、銀、銀−パラジウム、銀−白金、銅などを用いることができる。なお、本実施形態においては、基体110の第3及び第4の側面115、116には導体パターンが形成されていないが、必要に応じて形成してもかまわない。
【0020】
第1及び第2のパッド電極121、122は、アンテナブロック100をプリント基板上に電気的かつ機械的に接続するための導体パターンであり、基体110の長手方向の両端部にそれぞれ形成されている。第1及び第2のパッド電極121、122は共に、幅方向の全面にわたって形成され、これにより後述する第1の放射導体123及び第2の放射導体124との接続が可能となっている。そのため、第1及び第2のパッド電極121、122もアンテナ特性に寄与し、放射導体の一部として機能する。詳細は後述するが、アンテナブロック100を実装したとき、第1のパッド電極121は給電ラインに接続される。
【0021】
第1の放射導体123は、基体110の露出面に形成された導体パターンの中で給電点に最も近い部分であり、電波の放射に最も寄与する部分である。第1の放射導体123は、基体110の第1の側面113の全面に形成されている。これにより、第1の放射導体123の一端は第1のパッド電極121に接続されており、他端は第2のパッド電極122に接続されている。このように、第1の放射導体123が基体110の側面に形成されていることから、アンテナブロック100を適切な向きで実装した場合には第1の放射導体123をプリント基板上のグランドパターンから遠ざけることができ、グランドパターンの影響によるアンテナ特性の劣化を抑制することができる。アンテナを構成する一本の導体パターンの電流経路
【0022】
第2の放射導体124は、基体110の長手方向に延設された導体パターンである。第2の放射導体124の一端は第2のパッド電極122に接続されており、他端は開放されている。第2の放射導体124は、基体110の第2の側面114に形成された第1の導体部124aと、基体の上面111に形成された第2の導体部124bを有している。第2の導体部124bの幅は、アンテナ設計を容易にするため、第1の放射導体123の幅と略等しいことが好ましい。
【0023】
以上の構成により、第1のパッド電極121、第1の放射導体123、第2のパッド電極122、及び第2の放射導体124は、連続する一本の導体パターンを構成している。
【0024】
図3は、アンテナブロック100が実装されるプリント基板200のパターンレイアウトの一例を示す略斜視図である。
【0025】
図3に示すように、プリント基板200の表面には、基板の外周付近に設けられた絶縁領域であるクリアランス領域210と、クリアランス領域210内に設けられたアンテナ実装領域211と、クリアランス領域210の外側に設けられたグランドパターン220と、アンテナ実装領域211の長手方向の両端にそれぞれ設けられた第1及び第2のランドパターン212、213と、第1のランドパターン212に接続された給電ライン214が設けられている。また、プリント基板200の裏面には、表面側のクリアランス領域210とほぼ同一範囲をカバーするクリアランス領域230が設けられている。さらに、プリント基板200の表面及び裏面の適所には、無線通信機器を構成する各種回路部品が実装されている。
【0026】
本実施形態において、アンテナ実装領域211の周囲三方向はグランドパターン220に囲まれている。つまり、アンテナ実装領域211は、その長手方向と直交するグランドパターンの第1及び第2のエッジライン220a、220bと、当該長手方向と平行なグランドパターンの第3のエッジライン220cに囲まれている。残りの一方向はプリント基板200の端部であり、グランドパターンが存在しない領域(開放領域240)である。
【0027】
第1及び第2のランドパターン212、213は、アンテナブロック100の第1及び第2のパッド電極121、122に対応してそれぞれ設けられた導体パターンである。第1のランドパターンはグランドパターンの第1のエッジライン220a側に設けられており、第2のランドパターンは第2のエッジライン220b側に設けられている。第1のランドパターン212には給電ライン214が接続されており、給電ライン214上には直列インダクタ215a及び並列インダクタ215bからなる整合回路215が挿入されている。この整合回路215の素子値を調整することでアンテナ周波数の調整が可能となっている。
【0028】
アンテナ実装領域211とグランドパターンの第3のエッジライン220cの間隔は、所望のアンテナ特性が得られる限りにおいてできるだけ狭いほうが好ましい。この幅が狭いほどアンテナ占有面積をできるだけ小さくすることができ、無線通信機器全体を小型化できるからである。
【0029】
図4は、本発明の好ましい実施形態に係るアンテナ装置10の構成を示す略斜視図であり、本実施形態によるアンテナ装置10を用いた無線通信機器の一部を示している。
【0030】
図4に示すように、アンテナ装置10は、プリント基板200上にアンテナブロック100が実装されたものであり、アンテナブロック100の第1及び第2のパッド電極121、122はそれぞれ第1及び第2のランドパターン212、123に接続されている。このとき、アンテナブロック100は、第1の放射導体123が開放領域240側を向くように配置される。すなわち、基体110の第1の側面に形成された第1の放射導体123は、アンテナ実装領域211内において、これと平行なグランドパターンの第3のエッジライン220c側とは反対側を向いている。このように、第1の放射導体123は、グランドパターンの第3のエッジライン220cから最も離れた位置においてグランド面と垂直に形成されていることから、グランドパターン220が第1の放射導体123に与える影響を最小限に抑えることができる。また、基体110の第2の側面114側の底面112には凹部117が形成されており、第1の放射導体123とグランドパターンの第3のエッジライン220cとの間に低誘電率の空気が介在することから、グランドパターン220の影響によるアンテナ特性の劣化をさらに抑制することができる。
【0031】
以上説明したように、本実施形態によれば、電波の放射に最も寄与する部分である第1の放射導体123が基体110の側面に形成されており、第1の放射導体123は、当該第1の放射導体123と平行なグランドパターンのエッジライン220cから十分に引き離され、グランドパターン220からできるだけ逃げたレイアウトになっていることから、小型で高効率なアンテナ装置を実現することができる。
【0032】
また、例えば、第1の放射導体123がグランド面と平行な場合には、同じ導体パターン内にグランドパターンから遠い部分と近い部分が存在することになり、第1の放射導体123全体をグランドパターンから遠ざけることは難しい。しかし、本実施形態のように第1の放射導体123がグランド面と垂直であれば、第1の放射導体123全体をグランド面から遠ざけることができる。したがって、グランドパターンが第1の放射導体123に与える影響を最小限に抑えることができる。
【0033】
また、本実施形態によれば、基体110の第2の側面114側の底面112の一部をくり貫いて形成された凹部117が設けられており、第1の放射導体123とグランドパターン220との間に低誘電率の空気が介在することから、グランドパターン220の影響によるアンテナ特性の劣化をさらに抑制することができる。
【0034】
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を加えることが可能であり、それらも本発明の範囲に包含されるものであることは言うまでもない。
【0035】
例えば、上記実施形態においては、第1の放射導体123が基体110の第1の側面113の全面に形成されている場合について説明したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、第1の側面113に部分的に形成されたものであってもかまわない。また、第2の放射導体124は、基体110の第2の側面114に形成された第1の導体部124aと、基体の上面111に形成された第2の導体部124bを有しているが、長手方向に延設された導体パターンが上面111にのみ設けられていてもよく、第2の側面114にのみ設けられていてもよい。
【0036】
また、上記各実施形態におけるアンテナ装置は、基体110が直方体形状を有しているが、厳密な直方体であることは必須でなく、例えば、直方体の角部にその向きを特定するためのテーパーが設けられていても構わない。
【0037】
また、上記実施形態においては、アンテナ実装領域211の周囲三方向がグランドパターン220に囲まれている場合について説明したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、例えばアンテナ実装領域211がプリント基板200の角部に設けられることにより、アンテナ実装領域211の二方向がグランドパターン220に囲まれていてもよい。この場合、他の二方向はプリント基板200の端部であり、グランドパターンが存在しない開放領域となる。グランドパターンがこのような形状であったとしても、第1の放射導体123がアンテナ実装領域211内においてこれと平行なグランドパターンのエッジラインから最も離れた位置に形成されていれば、アンテナ特性を良好にすることができる。
【0038】
また、上記実施形態においては、基体110の底面112に設けられた凹部117が1個のみで構成されているが、複数個に分割されていてもよい。また、基体110の第2の側面114側に設けるのではなく、基体110の底面112の略中央部に設けてもかまわない。
【0039】
また、上記実施形態においては、基体110の材料として誘電体を用いているが、誘電体以外に誘電性を有する磁性体を用いてもよい。この場合、1/{(ε×μ)1/2}の波長短縮効果が得られるので、透磁率μの高い磁性体を用いることによって、大きな波長短縮効果を得ることができる。また、μ/εが電極のインピーダンスを決定するため、μの高い磁性体を用いることによってインピーダンスを高めることができる。これにより、高すぎるアンテナのQを低下させて、広帯域特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態によるアンテナブロック100の構成を示す略斜視図である。
【図2】図2は、アンテナブロック100の構成を示す略斜視図であり、
【図3】図3は、アンテナブロック100が実装されるプリント基板200のパターンレイアウトの一例を示す略斜視図である。
【図4】図4は、本発明の好ましい実施形態によるアンテナ装置10の構成を示す略斜視図である。
【符号の説明】
【0041】
100 アンテナ装置
110 基体
111 基体の上面
112 基体の底面
113 基体の第1の側面
114 基体の第2の側面
115 基体の第3の側面
116 基体の第4の側面
117 凹部
121 第1のパッド電極
122 第2のパッド電極
123 第1の放射導体
124 第2の放射導体
124a 側面導体部
124b 上面導体部
200 プリント基板
210 クリアランス領域
211 アンテナ実装領域
212 第1のランドパターン
213 第2のランドパターン
214 給電ライン
215 整合回路
215a 直列インダクタ
215b 並列インダクタ
220 グランドパターン
220a グランドパターンの第1のエッジライン
220b グランドパターンの第2のエッジライン
220c グランドパターンの第3のエッジライン
230 クリアランス領域
240 開放領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘電体又は磁性体からなる基体と、
前記基体の底面の長手方向の両端部に形成された第1及び第2のパッド電極と、
前記長手方向と平行な前記基体の第1の側面に形成され、両端がそれぞれ前記第1及び第2のパッド電極に接続された第1の放射導体と、
前記第1の側面と対向する前記基体の第2の側面又は上面の少なくとも一方に形成され、一端が前記第2のパッド電極に接続された第2の放射導体とを備えることを特徴とするアンテナブロック。
【請求項2】
アンテナブロックと、前記アンテナブロックの実装領域を有するプリント基板とを備え、
前記アンテナブロックは、
誘電体又は磁性体からなる基体と、
前記基体の底面の長手方向の両端部に形成された第1及び第2のパッド電極と、
前記長手方向と平行な前記基体の第1の側面に形成され、両端がそれぞれ前記第1及び第2のパッド電極に接続された第1の放射導体と、
前記第1の側面と対向する前記基体の第2の側面又は上面の少なくとも一方に形成され、一端が前記第2のパッド電極に接続された第2の放射導体とを備え、
前記プリント基板は、
前記第1のパッド電極に接続された給電ラインと、
前記アンテナブロックの実装領域の周囲に設けられたグランドパターンを備え、
前記アンテナブロックの実装領域の周囲の少なくとも一方向には前記グランドパターンが存在しない開放領域が設けられており、
前記第1の放射導体は、前記開放領域側を向いていることを特徴とするアンテナ装置。
【請求項3】
前記基体の前記第2の側面側の底面の一部に形成された凹部をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
【請求項4】
請求項2又は3に記載のアンテナ装置を備えることを特徴とする無線通信機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−252158(P2008−252158A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−87014(P2007−87014)
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(000003067)TDK株式会社 (7,238)
【Fターム(参考)】