説明

アンテナ装置

【課題】簡易な方法でサイドローブを抑圧させたアンテナ装置を提供する。
【解決手段】アンテナ装置は、複数のアレイアンテナから構成され、上記アレイアンテナの長さは異なっており、当該長さの異なる複数のアレイアンテナを組み合わせることによって、アンテナ装置全体の指向性パターンにおけるサイドローブを抑圧することを特徴とする。また、アンテナ装置は、受信アレイアンテナと送信アレイアンテナとから構成されてもよく、送信アレイアンテナおよび受信アレイアンテナの長さの比は、一方のアレイアンテナで抑圧したいサイドローブの位置に他方のアレイアンテナのヌルが生じるように設計されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナ装置に関し、特に、複数のアレイアンテナを備えるアンテナ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ある特定の方向に送信、受信感度を高めた指向性アンテナがある。上記指向性アンテナの一例として、例えば、規則的に配置された複数のアンテナ素子からなるアレイアンテナが知られている。図10に一般的なアレイアンテナの指向性パターンの一例を示す。図10に示すように、指向性パターンが複数のローブに分かれているとき、その最大のものをローブと言い、それ以外のものをサイドローブという。サイドローブの中でメインローブの左右にあるものを特に第1サイドローブと称す。
【0003】
ここで、特定の方向に電波を放射し、対象物からの反射波を受信し、当該対象物の方向を特定するような、例えば車載用レーダのアンテナとしてアレイアンテナを用いた場合、サイドローブレベル(特に第1サイドローブ)が大きいと、対象物の観測における方向特定の際に障害の原因(ゴーストの原因)となることがある。このような問題を解決する技術として、例えば、アレイアンテナを構成するアンテナ素子の励振分布を変えてサイドローブレベルを抑圧させる技術が知られている。例えば、特許文献1には、アンテナ素子の素子幅によって放射係数を変える例が開示されている。
【特許文献1】特許第3306592号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に開示されている技術は、放射アンテナ素子の横幅を変化させたときの透過量および反射量の変化から放射アンテナ素子の励振振幅(放射量)を求める。そして、必要となる放射アンテナ素子の励振振幅(放射量)に対する、放射アンテナ素子の幅を決定する。これによって、各放射アンテナ素子の所定の励振振幅(放射量)に応じて、当該各放射アンテナ素子の横幅を決定し、要求されるサイドローブレベルを目的に応じたものにしている。しかしながら、所望のサイドローブレベルを得るために高度な設計技術が要求され、設計が難しくなる場合がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡易な方法でサイドローブを抑圧させたアンテナ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記のような目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。すなわち第1の発明は、アレイアンテナを複数備えるアンテナ装置である。アレイアンテナを複数備えるアンテナ装置である。上記アンテナ装置は、少なくとも第1サイドローブが生じる位置が異なるようにそれぞれ長さが設定された複数のアレイアンテナを組み合わせることで、当該アンテナ装置全体における指向性パターンのサイドローブレベルを抑圧することを特徴とする。
【0007】
第2の発明は、上記第1の発明において、アンテナ装置は、互いに長さの異なる少なくとも2本のアレイアンテナを備える。上記長さの異なるアレイアンテナの長さの比は、一方のアレイアンテナのサイドローブが生じる位置に他方のアレイアンテナのヌルが生じるように設定されることを特徴とする。
【0008】
第3の発明は、上記第1の発明において、アンテナ装置は、互いに長さの異なる少なくとも2本のアレイアンテナを備える。当該2本のアレイアンテナの長さの比は、おおよそ1:0.72であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、長さの異なる複数のアレイアンテナを組み合わせることによって、アンテナ装置全体の指向性パターンにおけるサイドローブを抑圧することができ、簡易な構成でサイドローブを抑圧させたアンテナ装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態に係るアンテナ装置は、複数の受信アレイアンテナから構成されている。
【0011】
図1は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ装置の構成の一例を示した図である。図1に示すように、本実施形態に係るアンテナ装置は、複数の受信アレイアンテナR1〜R5(以下、上記複数の受信アレイアンテナR1〜R5を総称して、受信アンテナ群と称す)から構成される。また、各受信アレイアンテナR1〜R5は、予め定められた間隔で配置された複数のアンテナ素子を有する。なお、詳細は後述するが、受信アレイアンテナ群を構成する各受信アレイアンテナR1〜R5の長さはそれぞれ異なっている。そして、各受信アレイアンテナR1〜R5には、加算器2が接続され、当該加算器2から受信信号が出力される。
【0012】
なお、本実施形態に係るアンテナ装置を構成する受信アレイアンテナの数は、図1に示すような、受信アレイアンテナR1〜R5の5本で構成される場合に限られない。つまり、複数の受信アレイアンテナを備えていればよく、例えば、上記アンテナ装置は、受信アレイアンテナR1とR2との2本で構成されてもよい。以下の説明では、まず、上記アンテナ装置が、受信アレイアンテナR1とR2とで構成される形態を説明し、その後、図1に示した、受信アレイアンテナR1〜R5から構成される形態を説明する。
【0013】
まず、上記アンテナ装置が受信アレイアンテナR1とR2とで構成されている場合を考える。なお、以下の説明では、図1に示すように、一例として受信アレイアンテナは8個のアンテナ素子(r1〜r8)からなるアレイアンテナで、受信アレイアンテナR2は、7個のアンテナ素子(r1〜r7)からなるアレイアンテナである場合を想定して、各受信アレイアンテナR1、R2の長さおよびアンテナ利得について説明する。
【0014】
図2は、受信アレイアンテナR1の概略図である。一般的に、複数のアンテナ素子からなるアレイアンテナの長さは、当該アレイアンテナのアンテナ素子が配列されている方向の長さのことをいう。ここで、説明のために、図2おいて、受信アレイアンテナR1の正面方向をZ方向、各アンテナ素子が配列されている方向をY方向、受信アレイアンテナR1の横幅をX方向とする。このようにすると、受信アレイアンテナR1の長さとは、図2に示す、受信アレイアンテナR1のY方向の長さと定義される。なお、受信アレイアンテナR1の長さを以下の説明では長さL1とする。
【0015】
次に、受信アレイアンテナR1の長さL1についてさらに説明する。一般的にアレイアンテナの長さとは、当該アレイアンテナを構成するアンテナ素子の数、幅およびアンテナ素子の間隔を考慮して算出される。具体的には、例えば、一定の幅のアンテナ素子が等間隔で配置されているような受信アレイアンテナR1の場合、当該受信アレイアンテナR1の長さL1は、図2に示すように、アンテナ素子の幅(例えば図2に示した幅a)とアンテナ素子の間隔(例えば図2に示した幅b)とに加えて、幅c(本実施形態では、幅cは、素子間隔bの半分とした)を考慮して算出される。なお、当該アンテナ素子の数や幅は、当該アレイアンテナの用途や機能によって適宜変更されるものである。
【0016】
また、同様に、受信アレイアンテナR2の長さをL2とすると、当該受信アレイアンテナR2の長さL2は、上述した受信アレイアンテナR1の長さL1と同様の考え方で算出することができる。つまり、図示は省略するが、受信アレイアンテナR2を構成するアンテナ素子の数や幅、およびアンテナ素子の間隔を考慮して、受信アレイアンテナR2の長さL2(アンテナ素子が配列されている方向(Y方向)の長さ)が算出されればよい。
【0017】
また、本実施形態では、一例として、受信アレイアンテナR1はアンテナ素子を8個備え、受信アレイアンテナR2はアンテナ素子を7個備えている場合を例に説明するが、アンテナ素子の数はこれに限られるものではない。本実施形態に係るアンテナ装置を構成する複数の受信アレイアンテナは、長さが異なっていればよく、アンテナ素子の数、幅、および各アンテナ素子の間隔は、当該アレイアンテナの用途や機能によって適宜変更されてもよい。なお、本実施形態においては受信アレイアンテナR2の方が、受信アレイアンテナR1と比べてその長さは短くなっている。
【0018】
次に、受信アレイアンテナR1および受信アレイアンテナR2の指向性について説明する。一般的に、複数のアンテナ素子からなるアレイアンテナの指向性は、当該アレイアンテナ上の励振分布を一定(一様励振)と仮定すると、周知の数式、例えば、下記数式(1)で与えられる。
【数1】

数式(1)において、uは下記数式(2)で表される。
【数2】

また、Lはアレイアンテナの長さ(受信アレイアンテナR1であれば長さL1)、λは電波波長、θはビーム方向(受信アレイアンテナR1であれば、図2のY方向)からの角度である。
【0019】
ここで、受信アレイアンテナR1の長さL1が、例えば、10波長(L1=10λ)の場合の当該受信アレイアンテナR1の指向性パターンを図3に示す。具体的には、図3に示した図は、数式(1)および(2)にL=10λを、θに様々な角度を代入して、得られた結果をメインローブの極大値で正規化し、利得[dB]としてy軸に、角度θ[deg]をx軸とした図である。図3に示すように、長さL1を10波長(L1=10λ)とすると、第1サイドローブの極大値は、具体的には8[deg]、−8[deg]付近にみられる。
【0020】
また、受信アレイアンテナR1よりアンテナの長さが短い受信アレイアンテナR2において、受信アレイアンテナR2の長さL2を、例えば、7.2波長(L2=7.2λ)とする。このときの受信アレイアンテナR2の指向性パターンを図4に示す。図4に示すように、受信アレイアンテナR2においては、長さL2を7.2波長(L2=7.2λ)とすると、第1サイドローブの極大値は、具体的には11.5[deg]、−11.5[deg]付近にみられる。
【0021】
ところで、上述したように、本実施形態に係るアンテナ装置は、長さの異なる複数の受信アレイアンテナから構成されている。例えば、対象物からの反射波を受信し当該対象物の方向を特定するための車載用レーダ装置の受信アレイアンテナとして、長さの異なる複数の受信アレイアンテナを用いた場合、各受信アレイアンテナの受信信号は合成され、当該合成された受信信号に基づいて上記車載用レーダ装置は、対象物の方向を特定する。具体的には、上記アンテナ装置が複数の受信アレイアンテナからなる場合、当該アンテナ装置の指向性は、それぞれの受信アレイアンテナの指向性の合成により求められる。つまり、例えば、上記アンテナ装置が、受信アレイアンテナR1と受信アレイアンテナR2とで構成されていた場合、上記アンテナ装置の指向性は、受信アレイアンテナR1の指向性と、受信アレイアンテナR2の指向性との合成により求められる。
【0022】
また、各受信アレイアンテナの指向性パターンは、上記式(1)および(2)で計算されるため、アンテナの長さが異なれば、サイドローブの位置(サイドローブが観測される角度)が異なるため、長さの異なる受信アレイアンテナを組み合わせることによって、サイドローブレベルを抑圧させることができると考えられる。
【0023】
例えば、一様励振アレイアンテナの場合、受信アレイアンテナR1の長さL1と受信アレイアンテナR2の長さL2との比を1:0.72としてもよい。図5は、長さL1が10波長(L1=10λ)の受信アレイアンテナR1と、長さL2が7.2波長(L2=7.2λ)の受信アレイアンテナR2とを組み合わせた場合の指向性パターン(図5の実線)を示した図である。図5に示すように、長さがL1が10波長、長さL2が7.2波長である受信アレイアンテナを組み合わせると、合成なしの場合、例えば、長さが10波長の受信用アレイアンテナR1のみ(図5の破線)と比べてサイドローブレベルを抑圧させることができる。
【0024】
次に、図1に示すような、上記アンテナ装置が、受信アレイアンテナR1〜R5から構成される形態、つまり、これまで説明した受信アレイアンテナR1、R2に加え、受信アレイアンテナR3、R4、R5から構成される形態について説明する。ここで、受信アレイアンテナR3の長さをL3、受信アレイアンテナR4の長さをL4、受信アレイアンテナR5の長さをL5とする。なお、各受信アンテナR3〜R5の長さL3〜L5については、上述した受信アレイアンテナR1の長さの説明(図2参照)で類推適応可能であるので説明は省略する。
【0025】
なお、以下の説明では、図1に示すように、一例として、受信アレイアンテナR3は6個のアンテナ素子、受信アレイアンテナR4のアンテナ素子は5個のアンテナ素子、受信アレイアンテナR5は4個のアンテナ素子からなるアレイアンテナである場合を想定する。
【0026】
図1に示すようなアンテナ装置、つまり互いに長さの異なる3つ以上のアレイアンテナから構成されるアンテナ装置において、各アレイアンテナのサイドローブ位置が重ならないように設定されればよい。
【0027】
なお、上述の説明では、本実施形態に係るアンテナ装置が、受信アレイアンテナ2本からなる場合、受信アレイアンテナ5本からなる場合を例に説明したが、受信アレイアンテナの本数はこれに限られない。つまり、用途などに応じて所望のサイドローブレベルが得られるよう、長さの異なる複数の受信アレイアンテナを組み合わせてアンテナ装置を構成すればよい。
【0028】
また、上述した実施形態では複数の受信アレイアンテナを備えるアンテナ装置を例に説明したが、本発明は、複数の送信アレイアンテナを備えるアンテナ装置にも適用できる。つまり、上記アンテナ装置は、長さの異なる複数の送信アレイアンテナで構成されてもよい。例えば、図6に示すように、電力分配回路3に接続された5本の送信アレイアンテナS1〜S5から構成されてもよい。なお、この場合においても、送信アンテナの本数は上記本数に限ったものではなく、上述した受信アレイアンテナでの説明と同様の考え方で複数の送信アレイアンテナを備えていればよい。
【0029】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。上述した第1の実施形態では、上記アンテナ装置が長さの異なる複数の受信アレイアンテナから構成される形態を説明した。第2の実施形態では、上記アンテナ装置が、長さの異なる送信アレイアンテナと受信アレイアンテナとから構成される形態について説明する。
【0030】
図7は、本発明の第2の実施形態に係るアンテナ装置の構成の一例を示した図である。図7に示すように、本実施形態に係るアンテナ装置は、送信アレイアンテナS1と受信アレイアンテナR1とを備えている。例えば、対象物からの反射波を受信し当該対象物の方向を特定するための車載用レーダ装置において、当該車載用レーダ装置に送信アレイアンテナS1および受信アレイアンテナR1が搭載されている場合を想定すると、送信アレイアンテナS1は、一定の励振条件で給電されることによって電波を放射する。受信アレイアンテナR1は、対象物で反射した反射波を受信する。
【0031】
図7には、送信アレイアンテナS1は6個のアンテナ素子、受信アレイアンテナR1は8個のアンテナ素子からなる場合を一例として示したが、この数に限られない。また、送信アレイアンテナの長さをLS、受信アレイアンテナの長さをLRとするが、それぞれの長さLS、LRについての説明は、第1の実施形態で説明した考え方と同様であるので説明は省略する。つまり、送信アレイアンテナS1および受信アレイアンテナR1の長さは、アンテナ素子の数、幅、およびアンテナ素子の間隔に基づいて、第1の実施形態で説明した考え方と同様に算出すればよい。
【0032】
なお、本実施形態に係るアンテナ装置を構成する、送信アレイアンテナS1および受信アレイアンテナR1の長さの比は、一方のアレイアンテナで抑圧したいサイドローブ(特に第1サイドローブ)の位置(角度)に他方のアレイアンテナのヌルが生じるように設計されている。
【0033】
ここで、具体的な例として、受信アレイアンテナR1の長さLRを10波長とし、他方、送信アレイアンテナS1の長さLSを7.2波長とした場合を考える。図8は一様励振アレイアンテナであるときの、長さLSが7.2波長(LS=7.2λ)の送信アレイアンテナS1と長さLRが10波長(LR=10λ)の受信アレイアンテナR1との指向性パターンを示した図である。図8に示すように、受信アレイアンテナR1の長さLRを10波長としたとき、送信アレイアンテナS1の長さLSを7.2波長とすると、受信アレイアンテナR1の第1サイドローブの極大値がみられる角度に送信アレイアンテナS1のヌルが一致する。
【0034】
図9は、受信アレイアンテナR1と送信アレイアンテナS1とを組み合わせることによって得られる、アンテナ装置全体の指向性パターンを示した図である。なお、比較のため、同じ長さ(一例としてLS=LR=10波長とした)の受信アレイアンテナと送信アレイアンテナとを組み合わせた場合の指向性パターンを図9の破線で示した。図9に示すように、受信アレイアンテナR1と送信アレイアンテナS1とを組み合わせることによって得られるアンテナ装置全体の指向性パターンは、同じ長さの受信アレイアンテナと送信アレイアンテナとを組み合わせた場合と比べて、第1サイドローブレベルを抑圧することができる。
【0035】
このように、一様励振のアレイアンテナでアンテナの長さの比を1:0.72付近に設定すれば、サイドローブレベルを効果的に抑圧することができる。
【0036】
なお、励振分布が一様ではないアレイアンテナの場合でも抑圧したいサイドローブの位置に他方のアレイアンテナのヌル位置を合わせることでサイドローブの抑圧が可能になる。
【0037】
以上説明したように、本実施形態に係るアンテナ装置によれば、長さの異なる複数のアレイアンテナを組み合わせることでサイドローブを抑圧することができ、簡易な構成でサイドローブを抑圧させたアンテナ装置を提供することができる。
【0038】
上述した実施形態で説明した態様は、単に具体例を示すものであり、本願発明の技術的範囲を何ら限定するものではない。よって、本願の効果を奏する範囲において任意の構成を採用することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明に係るアンテナ装置は、アンテナ装置全体の指向性パターンにおけるサイドローブレベルを抑圧することができる、複数のアレイアンテナを備えるアンテナ装置等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】第1の実施形態に係るアンテナ装置の構成の一例を示した図
【図2】受信アレイアンテナR1の概略図
【図3】長さL1が10波長の場合の受信アレイアンテナR1の指向性パターンを示した図
【図4】長さL2が7.2波長の場合の受信アレイアンテナR2の指向性パターンを示した図
【図5】受信アレイアンテナR1(L1=10λ)と受信アレイアンテナR2(L2=7.2λ)とを組み合わせた場合の指向性パターンを示した図
【図6】アンテナ装置が複数の送信アレイアンテナで構成された場合を示す図
【図7】第2の実施形態に係るアンテナ装置の構成の一例を示した図
【図8】一様励振アレイアンテナであるときの、長さLSが7.2波長の送信アレイアンテナS1と長さLRが10波長の受信アレイアンテナR1との指向性パターンを示した図
【図9】受信アレイアンテナR1と送信アレイアンテナS1とを組み合わせることによって得られるアンテナ装置全体の指向性パターンを示した図
【図10】アレイアンテナの一般的な指向性パターンを示した図
【符号の説明】
【0041】
R1〜R5…受信アレイアンテナ
S1〜S5…送信アレイアンテナ
r1〜r8…アンテナ素子
2…加算器
3…電力分配回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アレイアンテナを複数備えるアンテナ装置であって、
前記アンテナ装置は、少なくとも第1サイドローブが生じる位置が異なるようにそれぞれ長さが設定された複数のアレイアンテナを組み合わせることで、前記アンテナ装置全体における指向性パターンのサイドローブレベルを抑圧することを特徴とする、アンテナ装置。
【請求項2】
前記アンテナ装置は、互いに長さの異なる少なくとも2本のアレイアンテナを備え、
前記長さの異なるアレイアンテナの長さの比は、一方のアレイアンテナのサイドローブが生じる位置に他方のアレイアンテナのヌルが生じるように設定されることを特徴とする、請求項1に記載のアンテナ装置。
【請求項3】
前記アンテナ装置は、互いに長さの異なる少なくとも2本のアレイアンテナを備え、
当該2本のアレイアンテナの長さの比は、おおよそ1:0.72であることを特徴とする、請求項1に記載のアンテナ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−93399(P2010−93399A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−258994(P2008−258994)
【出願日】平成20年10月3日(2008.10.3)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】