説明

アンテナ装置

【課題】装置の小型化を図りながらも、ダイバシティに類似した効果を得ることのできるアンテナ装置を提供する。
【解決手段】このアンテナ装置では、第1及び第2の給電点3a,3bから互いに平行に延びる第1及び第2の導体部4a,4bと、これら第1及び第2の導体部4a,4bの先端部をそれぞれ連結する第3の導体部4cとによってアンテナ素子4が構成されている。また、第1及び第2の給電点3a,3bと伝送線路5との間の接続を断続させる第1及び第2のスイッチング素子6a,6bがそれぞれ設けられている。そして、第1及び第2のスイッチング素子6a,6bをオン/オフさせることによって、第1の給電点3aのみを伝送線路5に接続した状態と、第2の給電点3bのみを伝送線路5に接続した状態とを切り替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダイバシティに類似した効果を得ることのできるアンテナ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両の各車輪に設けられたセンサを通じてタイヤの空気圧を直接監視するとともに、タイヤの空気圧に異常が検出されたときに運転者に対して警告を行う、いわゆるダイレクト式のタイヤ空気圧監視システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)が周知である。そして従来、このようなタイヤ空気圧監視システムとしては、例えば特許文献1に記載のシステムが知られている。図9は、この特許文献1に記載のシステムを含めて、従来一般に採用されているタイヤ空気圧監視システムの概要を示したものである。
【0003】
同図9に示されるように、このシステムでは、各車輪W1〜W4の周辺に起動信号を送信するためのイニシエータ30a〜30dが設けられている。一方、各車輪W1〜W4には、起動信号の受信に基づきタイヤの空気圧を検出するとともに、検出された空気圧の情報を含む応答信号を送信するセンサユニットU1〜U4が設けられている。すなわち、このシステムでは、イニシエータ30a〜30dから各車輪W1〜W4に起動信号が送信されると、センサユニットU1〜U4から応答信号が送信される。なお、起動信号はLF(Low Frequency)帯の信号であるのに対し、応答信号はUHF(Ultra High Frequency)帯の信号である。そして応答信号は、車両に設けられた受信機32によって受信されるとともに、同システムにかかる各種制御を統括的に実行する制御装置33に伝達される。そして、制御装置33では、応答信号に含まれている空気圧の情報に基づいて各車輪のタイヤの空気圧を監視するとともに、いずれかのタイヤの空気圧に異常が検出されることを条件に、車室内に設けられているインジケータ34を通じて運転者に対して警告を行う。
【0004】
ところで、受信機32のアンテナ装置32aを介して受信される電波には、センサユニットU1〜U4から直接的に届く電波(直接波)と、センサユニットU1〜U4から放射された後に例えば地面などの障害物で反射した後に届く電波(反射波)とが存在する。一方、このシステムでは、車輪W1〜W4の回転に伴ってセンサユニットU1〜U4も回転するため、センサユニットU1〜U4とアンテナ装置32aとの間の距離も車輪W1〜W4の回転に伴って変化する。したがって、上記直接波が伝播する距離、並びに上記反射波が伝播する距離がそれぞれ変化するため、各電波に位相干渉が生じることがある。そしてこのような位相干渉が生じると、アンテナ装置32aを介して受信される電波の強度が弱まって応答信号を適切に受信できなくなることがあるため、例えばタイヤの空気圧の異常を検出することができなくなるなどの不都合が生じるおそれがある。
【0005】
そこで、従来のタイヤ空気圧監視システムにあっては、例えば上記特許文献1に見られるように、スペースダイバシティ方式を採用するようにしている。このスペースダイバシティ方式とは、複数のアンテナを離間して配置した上で、各アンテナの受信レベルを比較して最大の受信レベルを有するアンテナを選定するとともに、選定したアンテナを介して応答信号を受信する方法である。タイヤ空気圧監視システムとしてこのようなスペースダイバシティ方式を採用すれば、上述した位相干渉によって一つのアンテナの受信レベルが低くなったとしても、それ以外のアンテナの受信レベルが高ければそちらに切り替えるなどすれば、応答信号を適切に受信することができるようになる。このため、上述したタイヤの空気圧の異常を検出することができなくなるなどの不都合を好適に回避することができるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−56346号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このように、タイヤ空気圧監視システムとしてスペースダイバシティ方式を採用することとすれば、上述した位相干渉の影響を低減することができるため、センサユニットU1〜U4から送信される応答信号を適切に受信することができるようにはなる。ただし、スペースダイバシティ方式を採用する場合には、少なくとも2つのアンテナを離間して車両に配置する必要がある。このため、アンテナ装置自体の大型化を招くこととなるため、車両のスペース的な制約が無視できなくなり、ひいては車両設計の自由度が大きく制限されることともなっている。
【0008】
なおこのような課題は、上記スペースダイバシティ方式に利用されるアンテナ装置に限らず、例えば偏波ダイバシティ方式に利用されるアンテナ装置にも共通する課題である。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置の小型化を図りながらも、ダイバシティに類似した効果を得ることのできるアンテナ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、2つの給電点に両端部が接続される線状のアンテナ素子と、前記2つの給電点と受信回路とを電気的に接続する伝送線路と、 前記2つの給電点と前記伝送線路との電気的な接続をそれぞれ断続させる断続手段と、前記2つの給電点の一方のみを前記伝送線路に接続した状態と、他方のみを前記伝送線路に接続した状態とを切り替えるべく前記断続手段の駆動を制御する制御部とを備えることを要旨としている。
【0010】
同構成によれば、2つの給電点の一方のみを伝送線路に接続した場合には、アンテナ素子は、他方の給電点側の端部が開放された第1のアンテナとなる。これに対し、2つの給電点の他方のみを伝送線路に接続した場合には、アンテナ素子は、一方の給電点側の端部が開放された第2のアンテナとなる。すなわち、2つの給電点のうちのいずれか一方を伝送線路に接続することによって、1つのアンテナ素子で2種類のアンテナを実現することができるようになる。このため、装置の小型化を図りつつも、ダイバシティに類似した効果を得ることができるようになる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のアンテナ装置において、前記アンテナ素子は、前記2つの給電点から互いに平行に延びる第1及び第2の導体部と、該第1及び第2の導体部の先端部をそれぞれ連結する第3の導体部とによって構成されていることを要旨としている。
【0012】
同構成によれば、2つの給電点の一方のみを伝送線路に接続したとすると、アンテナ素子は、第1の導体部側の端部が伝送線路に接続されるとともに、第2の導体部側の端部が開放された第1のアンテナとなる。そしてこの場合、第1及び第2の導体部の延伸方向に平行な偏波面を有する電波を、主に第1の導体部を介して受信することができるようになる。一方、断続手段によって2つの給電点の他方を伝送線路に接続したとすると、アンテナ素子は、第2の導体部側の端部が伝送線路に接続されるとともに、第1の導体部側の端部が開放された第2のアンテナとなる。そしてこの場合、第1及び第2の導体部の延伸方向に平行な偏波面を有する電波を、主に第2の導体部を介して受信することができるようになる。したがって、これら第1及び第2のアンテナによって、離間した2つの位置で電波を受信することができるようになるため、スペースダイバシティに類似した効果を得ることができるようになる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のアンテナ装置において、前記アンテナ素子は、前記2つの給電点の一方から特定方向に延びる第1の導体部と、前記2つの給電点の他方から前記特定方向と直交する方向に延びる第2の導体部と、前記第1及び第2の導体部の先端部をそれぞれ連結する第3の導体部とによって構成されていることを要旨としている。
【0014】
同構成によれば、上記断続手段によって2つの給電点のうちの一方のみを伝送線路に接続したとすると、アンテナ素子は、第1の導体部側の端部が伝送線路に接続されるとともに、第2の導体部側の端部が開放された第1のアンテナとなる。そしてこの場合、第1の導体部に平行な偏波面を有する電波を、主に第1の導体部を介して受信することができるようになる。一方、断続手段によって2つの給電点の他方を伝送線路に接続したとすると、アンテナ素子は、第2の導体部側の端部が伝送線路に接続されるとともに、第1の導体部側の端部が開放された第2のアンテナとなる。そしてこの場合、第2の導体部に平行な偏波面を有する電波を、主に第2の導体部を介して受信することができるようになる。したがって、これら第1及び第2のアンテナによって、互いに90度方向が異なる偏波を受信することができるため、偏波ダイバシティに類似した効果を得ることができるようになる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のアンテナ装置において、前記第3の導体部の前記第1及び第2の導体部に連結される部分に、先端部が開放された第4及び第5の導体部がそれぞれ突設されていることを要旨としている。
【0016】
この発明にあたって、発明者は種々の実験等を通じて次のようなことを新たに見出した。すなわち、第3の導体部の第1及び第2の導体部に連結される部分に、先端部が開放された第4及び第5の導体部をそれぞれ突設することによって、アンテナ素子の利得が高められることを見出した。したがって、上記構成によれば、受信電波の強度を的確に確保することができるようになる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のアンテナ装置において、前記第4及び第5の導体部は、その突出方向の長さが前記第1及び第2の導体部の延伸方向の長さと同じ長さに設定されていることを要旨としている。
【0018】
また、発明者は、上述のように、第3の導体部の第1及び第2の導体部に連結される部分に第4及び第5の導体部を突設した場合には、第4及び第5の導体部の突出方向の長さを第1及び第2の導体部の延伸方向の長さと同じ長さとすることによって、アンテナの利得が最も高められることを見出した。したがって、上記構成によれば、受信電波の強度をより的確に確保することができるようになる。
【0019】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のアンテナ装置において、前記アンテナ素子は、前記2つの給電点から等距離に位置する軸線を対称軸として線対称の形状を有していることを要旨としている。
【0020】
同構成によるように、アンテナ素子を線対称の形状とすることとすれば、2つの給電点のうちの一方を給電点とする第1のアンテナを用いた場合であっても、あるいは他方を給電点とする第2のアンテナを用いた場合であっても、ほぼ同等の利得、アンテナ指向性を得ることができるようになる。このため、ダイバシティに類似した効果を適切に得ることができるようになる。
【0021】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載のアンテナ装置において、前記アンテナ素子を支持する支持手段を更に備えることを要旨としている。
同構成によるように、アンテナ素子を支持する支持手段を設けることとすれば、アンテナ素子の支持強度を高めることができるようになる。
【0022】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のアンテナ装置において、前記支持手段は、前記アンテナ素子の中央部を支持するものであることを要旨としている。
同構成によるように、アンテナ素子の中央部を支持することとすれば、第1及び第2のアンテナのそれぞれの受信特性に対する支持手段の影響がほぼ同等となるため、第1及び第2のアンテナのそれぞれの利得、アンテナ指向性をほぼ一致させることができるようになる。このため、ダイバシティに類似した効果を適切に得ることができるようになる。
【発明の効果】
【0023】
本発明にかかるアンテナ装置によれば、装置の小型化を図りながらも、ダイバシティに類似した効果を得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明にかかるアンテナ装置の第1の実施形態についてその斜視構造を示す斜視図。
【図2】図1のA−A線に沿った断面構造を示す断面図。
【図3】同第1の実施形態のアンテナ装置のシステム構成を示すブロック図。
【図4】同第1の実施形態のアンテナ装置の変形例についてその斜視構造を示す斜視図。
【図5】本発明にかかるアンテナ装置の第2の実施形態についてその斜視構造を示す斜視図。
【図6】同第2の実施形態のアンテナ装置の変形例についてその斜視構造を示す斜視図。
【図7】本発明にかかるアンテナ装置の第3の実施形態についてその斜視構造を示す斜視図。
【図8】同第3の実施形態のアンテナ装置の変形例についてその斜視構造を示す斜視図。
【図9】従来のタイヤ空気圧監視システムのシステム構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかるアンテナ装置を、タイヤ空気圧監視システムに搭載されるアンテナ装置に適用した第1の実施形態について図1〜図3を参照して説明する。なお、本実施形態のアンテナ装置が適用対象とするタイヤ空気圧監視システムの基本構成は先の図9に例示したタイヤ空気圧監視システムと同様であり、このアンテナ装置は、各車輪に設けられたセンサユニットから送信される無線信号を受信するためのものである。
【0026】
図1は、こうしたアンテナ装置の斜視構造を示したものであり、はじめに、同図1を参照して、このアンテナ装置の構造について説明する。
同図1に示されるように、このアンテナ装置は、大きくは、銅箔からなる接地面2が表面に形成された基板1と、接地面2に形成された第1及び第2の給電点3a,3bに接続される線状のアンテナ素子4とから構成されている。
【0027】
ここで、アンテナ素子4には、第1の給電点3aに接続されて接地面2に対して垂直に延びる第1の導体部4aと、第2の給電点3bに接続されて同じく接地面2に対して垂直に延びる第2の導体部4bとが設けられている。そして、このアンテナ素子4は、これら第1及び第2の導体部4a,4bのそれぞれの先端部がコ字状の第3の導体部4cによって互いに連結されることによって、2つの逆Lアンテナを連結した構造となっている。なお、このアンテナ素子4は、第1及び第2の給電点3a,3bから等距離に位置する軸線mを対称軸として線対称となる形状を有している。また、アンテナ素子4の第1の給電点3aに接続される部分から第2の給電点3bに接続される部分までの長さは、アンテナ素子4を介して受信した電波を共振させることのできる長さに設定されている。また、第3の導体部4cの第1及び第2の導体部4a,4bに連結される部分には、先端部が開放端とされるとともに接地面2に対して平行に延びる第4及び第5の導体部4d,4eが突設されている。なお、第4及び第5の導体部4d,4eの突出方向の長さは、第1及び第2の導体部4a,4bの延伸方向の長さLと同等の長さに設定されている。また、この第3の導体部4cの中央部には、基板1に固定される支持部4fが設けられている。そして、この支持部4fによって第3の導体部4cを支持することで、アンテナ素子4の支持強度が高められている。ちなみに、図1のA−A線に沿った断面構造を図2に示すように、支持部4fの先端部は、基板1に形成されたスルーホール1aに挿入されてはんだ付けが施されることによって、基板1に対して固定されている。また、基板1の表面及び裏面には、はんだ付け用の銅箔であって接地面2と所定の間隙Sをおいて形成されたランド1b,1cが形成されている。すなわち、ランド1b,1cと接地面2とを電気的に接続しない構造とすることによって、支持部4fの先端部が開放端とされている。
【0028】
一方、図1の拡大図に示すように、基板1には、アンテナ素子4を介して無線電波を受信した際に同アンテナ素子4に発生する電気信号を受信回路(図示略)に導くための伝送線路5がパターン形成されている。また、この基板1には、伝送線路5と第1及び第2の給電点3a,3bとの電気的な接続を断続させるための第1及び第2のスイッチング素子6a,6bがそれぞれ設けられている。ちなみに、これらの第1及び第2のスイッチング素子6a,6bは、例えばPINダイオードからなる高周波スイッチなどによって構成されている。なお、これら第1及び第2のスイッチング素子6a,6bのオン/オフの切り替えは、当該アンテナ装置に設けられている制御部(図示略)によって行われる。
【0029】
このような構成を有するアンテナ装置にあって、例えば第1のスイッチング素子6aをオン操作するとともに、第2のスイッチング素子6bをオフ操作したとすると、アンテナ素子4は、第1の導体部4a側の端部が伝送線路5に接続されるとともに、第2の導体部4b側の端部が開放された第1のアンテナとなる。そしてこの場合、接地面2に垂直な偏波面を有する電波を、主に第1の導体部4aを介して受信することができるようになる。一方、例えば第1のスイッチング素子6aをオフ操作するとともに、第2のスイッチング素子6bをオン操作したとすると、アンテナ素子4は、第1の導体部4a側の端部が開放されるとともに、第2の導体部4b側の端部が伝送線路5に接続された第2のアンテナとなる。そしてこの場合、接地面2に垂直な偏波面を有する電波を、主に第2の導体部4bを介して受信することができるようになる。
【0030】
このように、本実施形態のアンテナ装置によれば、第1及び第2のスイッチング素子6a,6bのオン/オフを切り替えることによって、第1及び第2のアンテナの2種類のアンテナを実現することができるようになる。そして、これら2種類のアンテナによって、離間した2つの位置で電波を受信することができるようになるため、スペースダイバシティに類似した効果を得ることができるようになる。しかも、アンテナ素子4は、上述のように、軸線mを対称軸として線対称となる形状を有しているため、アンテナ素子4を第1のアンテナとした場合であっても、あるいは第2のアンテナとした場合であっても、ほぼ同等の利得、アンテナ指向性を得ることができるようにもなる。
【0031】
なお、この発明にあたって、発明者は種々の実験等を通じて次のようなことを新たに見出した。すなわち、同図1に示されるように、また上述のように、第3の導体部4cに上記第4及び第5の導体部4d,4eを設けることによって、上記第1及び第2のアンテナのそれぞれの利得が高められることを見出した。したがって、このような構造を採用すれば、第1のアンテナを用いた場合であっても、あるいは第2のアンテナを用いた場合であっても、受信電波の強度を的確に確保することができるようになる。
【0032】
図3は、このようなアンテナ装置のシステム構成をブロック図として示したものであり、次に、同図3を参照して、このアンテナ装置の動作について説明する。
同図3に示されるように、このアンテナ装置にあっては、制御部9が、はじめに、例えば第1のスイッチング素子6aをオン操作するとともに、第2のスイッチング素子6bをオフ操作することによって、アンテナ素子4を上記第1のアンテナとして機能させる。そして、アンテナ素子4を介して電波を受信したとすると、アンテナ素子4に発生する電気信号は、第1の給電点3aから第1のスイッチング素子6aを介して増幅器7aに入力されて増幅された後、受信回路8に取り込まれることとなる。またこのとき、制御部9は、増幅器7aで増幅された電気信号の信号レベルを検出する。
【0033】
続いて、制御部9は、第1のスイッチング素子6aをオフ操作するとともに、第2のスイッチング素子6bをオン操作することによって、アンテナ素子4を上記第2のアンテナとして機能させる。そして、アンテナ素子4を介して電波を受信したとすると、アンテナ素子4に発生する電気信号は、第2の給電点3bから第2のスイッチング素子6bを介して増幅器7bに入力されて増幅された後、受信回路8に取り込まれることとなる。またこのとき、制御部9は、増幅器7bで増幅された電気信号の信号レベルを検出する。
【0034】
そして、制御部9は、第1のスイッチング素子6aをオン操作したときに検出される電気信号の信号レベルと、第2のスイッチング素子6bをオン操作したときに検出される電気信号の信号レベルとを比較して、受信レベルが大きくなるように第1及び第2のスイッチング素子6a,6bのいずれか一方をオン操作する。
【0035】
アンテナ装置としてのこうした構成によれば、1つのアンテナ素子4で2種類のアンテナを実現することができるため、装置の小型化を図りつつも、スペースダイバシティに類似した効果を得ることができるようになる。
【0036】
以上説明したように、本実施形態にかかるアンテナ装置によれば、以下のような効果が得られるようになる。
(1)第1及び第2の給電点3a,3bから互いに平行に延びる第1及び第2の導体部4a,4bと、これら第1及び第2の導体部4a,4bの先端部をそれぞれ連結する第3の導体部4cとによってアンテナ素子4を構成した。また、第1及び第2の給電点3a,3bと伝送線路5との間の接続を断続させる第1及び第2のスイッチング素子6a,6bを設けるようにした。そして、第1及び第2のスイッチング素子6a,6bをオン/オフさせることによって、第1の給電点3aのみを伝送線路5に接続した状態と、第2の給電点3bのみを伝送線路5に接続した状態とを切り替えるようにした。これにより、1つのアンテナ素子4で2種類のアンテナを実現することができるため、装置の小型化を図ることができるようになる。また、離間した2つの位置で電波を受信することができるようになるため、スペースダイバシティに類似した効果を得ることができるようになる。
【0037】
(2)第3の導体部4cの第1及び第2の導体部4a,4bに連結される部分に、先端部が開放された第4及び第5の導体部4d,4eをそれぞれ設けるようにした。これにより、受信電波の強度を的確に確保することができるようになる。
【0038】
(3)アンテナ素子4を、軸線mを対称軸として線対称の形状とするようにした。これにより、アンテナ素子4を第1のアンテナとした場合であっても、あるいは第2のアンテナとした場合であっても、ほぼ同等の利得、アンテナ指向性を得ることができるため、スペースダイバシティに類似した効果を適切に得ることができるようになる。
【0039】
(4)アンテナ素子4を支持するための支持部4fを設けるようにした。これにより、アンテナ素子の支持強度を高めることができるようになる。
<変形例>
図4に、上記第1の実施形態にかかるアンテナ装置の変形例を示す。
【0040】
同図4に示されるように、この変形例では、アンテナ素子4に設けられている第4及び第5の導体部4d,4eを省略するようにしている。アンテナ装置としてこのような構成を採用したとしても、上記(1),(3),(4)の効果を得ることが可能である。
【0041】
(第2の実施形態)
続いて、本発明にかかるアンテナ装置の第2の実施形態について図5を参照して説明する。なお、この第2の実施形態もアンテナ装置としての基本構造は先の図1に示した構造に準ずるものであり、ここでは、先の図1に対応する図として、アンテナ装置の斜視構造を図5に示している。また、この図5において、先の図1に示した要素と同一の要素にはそれぞれ同一の符号を付すことにより重複する説明を割愛し、以下では、両者の相違点を中心に説明する。
【0042】
同図5に示されるように、本実施形態のアンテナ装置では、基板1が矩形状をなすとともに、その対角に位置するように第1及び第2の給電点3a,3bが配置されている。そして、第1及び第2の給電点3a,3bにアンテナ素子14が接続されている。このアンテナ素子14には、第1及び第2の給電点3a,3bにそれぞれ接続されて接地面2に対して垂直に延びる第1及び第2の導体部14a,14bと、これらの導体部14a,14bのそれぞれの先端部を連結するためのL字状の第3の導体部14cとが設けられている。ちなみに、第3の導体部14cの両端部において、第1及び第2の導体部14a,14bに連結される部分から突出した部位P1,P2は、上記第4及び第5の導体部4d,4eと同様の機能を有する部分である。すなわち、これらの部位P1,P2をアンテナ素子14に設けることによって、アンテナの利得が高められている。また、第3の導体部14cの中央部には支持部14fが設けられている。なお、この支持部14fを固定するための構造は、先の図2を参照して説明した上記支持部4fを固定するための構造と同様である。
【0043】
このように、基板1が矩形状である場合には、基板1の対角に位置するように第1及び第2の給電点3a,3bを配置すれば、第1の導体部14aと第2の導体部14bとの間の距離を広げることができるため、上述したスペースダイバシティに類似した効果を高めることができるようになる。
【0044】
なお、アンテナ素子14の中央部を支持部14fによって支持することとすれば、第1のスイッチング素子6aをオン操作して第1のアンテナを用いた場合であっても、第2のスイッチング素子6bをオン操作して第2のアンテナを用いた場合であっても、それぞれの受信特性に対する支持部14fの影響がほぼ同等となる。したがって、第1及び第2のアンテナのそれぞれの利得、アンテナ指向性をほぼ一致させることができるため、スペースダイバシティに類似した効果を適切に得ることができるようになる。
【0045】
以上説明したように、本実施形態によれば、先の第1の実施形態による上記(1),(2),(4)の効果と同等、もしくはそれらの効果に準じた効果が得られるようになるとともに、以下のような効果が得られるようになる。
【0046】
(5)アンテナ素子14の中央部を支持部14fによって支持するようにした。これにより、アンテナ素子4を第1のアンテナとした場合であっても、あるいは第2のアンテナとした場合であっても、ほぼ同等の利得、アンテナ指向性を得ることができるため、スペースダイバシティに類似した効果を適切に得ることができるようになる。
【0047】
(6)基板1の対角に位置するように第1及び第2の給電点3a,3bを配置するようにした。これにより、上述したスペースダイバシティに類似した効果を高めることができるようになる。
【0048】
<変形例>
図6に、上記第1の実施形態にかかるアンテナ装置の変形例を示す。
同図6に示されるように、この変形例では、アンテナ素子4に設けられている部位P1,P2を省略するようにしている。アンテナ装置としてこのような構成を採用したとしても、上記(1),及び(4)〜(6)の効果を得ることは可能である。
【0049】
(第3の実施形態)
続いて、本発明にかかるアンテナ装置の第3の実施形態について図7を参照して説明する。なお、この第3の実施形態もアンテナ装置としての基本構造は先の図1に示した構造に準ずるものであり、ここでは、先の図1に対応する図として、アンテナ装置の斜視構造を図7に示している。また、この図7において、先の図1に示した要素と同一の要素にはそれぞれ同一の符号を付すことにより重複する説明を割愛し、以下では、両者の相違点を中心に説明する。なお、図7において、矢印aで示す方向と矢印bで示す方向とは互いに直交する方向である。
【0050】
同図7に示されるように、本実施形態のアンテナ装置は、大きくは、銅箔からなる接地面22が表面に形成されるとともにL字状に折り曲げられた基板21と、この基板21の上方に配設されるアンテナ素子24とから構成されている。
【0051】
ここで、接地面22の図中の矢印aで示す方向に平行な第1の平面22aには、上記第1の給電点3aが形成されるのに対し、同接地面22の図中の矢印bで示す方向に平行な第2の平面22bには、すなわち第1の平面22aに垂直な平面には、上記第2の給電点3bが形成されている。
【0052】
一方、アンテナ素子24には、第1の給電点3aに接続されて第1の平面22aに対して垂直に延びる第1の導体部24aと、第2の給電点3bに接続されて第2の平面22bに対して垂直に延びる第2の導体部24bと、これらの導体部24a,24bのそれぞれの先端部を連結するための変形コ字状の第3の導体部24cとが設けられている。これらのうち、第3の導体部24cの第1及び第2の導体部4a,4bに連結される部分には、アンテナの利得を高めるべく、先端部が開放端とされるとともに第1及び第2の平面22a,22bに対してそれぞれ平行に延びる第4及び第5の導体部24d,24eが突設されている。また、第3の導体部24cの中央部には、アンテナ素子24の支持強度を高めるべく、基板1に固定される支持部24fが設けられている。なお、支持部24fを固定するための構造は、先の図2を参照して説明した支持部4fを固定するための構造と同様である。
【0053】
このような構成を有するアンテナ装置にあって、例えば第1のスイッチング素子6aをオン操作するとともに、第2のスイッチング素子6bをオフ操作したとすると、アンテナ素子24は、第1の導体部24a側の端部が伝送線路5に接続されるとともに、第2の導体部24b側の端部が開放された第1のアンテナとなる。そしてこの場合、第1の導体部24aを介して、主に第1の平面22aに垂直な偏波面を有する電波を受信することができるようになる。一方、第1のスイッチング素子6aをオフ操作するとともに、第2のスイッチング素子6bをオン操作したとすると、アンテナ素子24は、第1の導体部24a側の端部が開放されるとともに、第2の導体部24b側の端部が伝送線路5に接続された第2のアンテナとなる。そしてこの場合、第2の導体部24bを介して、主に第2の平面22bに垂直な偏波面を有する電波を受信することができるようになる。
【0054】
このように、本実施形態のアンテナ装置によれば、第1及び第2のアンテナの2種類のアンテナを用いることによって、互いに90度方向が異なる偏波を受信することができるようになるため、偏波ダイバシティに類似した効果を得ることができるようになる。
【0055】
以上説明したように、本実施形態によれば、先の第1及び第2の実施形態による上記(2),(4),(5)の効果に加え、上記(1)に代わる効果として以下のような効果が得られるようになる。
【0056】
(7)第1の給電点3aから矢印aで示す方向に延びる第1の導体部24aと、第2の給電点3bから矢印bで示す方向に延びる第2の導体部24bと、これら第1及び第2の導体部24a,24bの先端部をそれぞれ連結する第3の導体部24cとによってアンテナ素子24を構成するようにした。また、第1及び第2の給電点3a,3bと伝送線路5との間の接続を断続させる第1及び第2のスイッチング素子6a,6bを設けるようにした。そして、第1及び第2のスイッチング素子6a,6bをオン/オフさせることによって、第1の給電点3aのみを伝送線路5に接続した状態と、第2の給電点3bのみを伝送線路5に接続した状態とを切り替えるようにした。これにより、1つのアンテナ素子4で2種類のアンテナを実現することができるようになるため、装置の小型化を図ることができるようになる。また、互いに90度方向が異なる偏波を受信することができるようになるため、偏波ダイバシティに類似した効果を得ることができるようになる。
【0057】
<変形例>
図8に、上記第3の実施形態にかかるアンテナ装置の変形例を示す。
同図8に示されるように、この変形例では、上記基板21が平板状に形成されるとともに、この基板21の表面に、第1及び第2の給電点3a,3bが設けられた接地面22が形成されている。一方、上記アンテナ素子24には、第1の給電点3aに接続されて接地面22に対して垂直に延びる第1の導体部24aと、第2の給電点3bに接続されて接地面22に対して平行に延びる第2の導体部24bと、これらの導体部24a,24bのそれぞれの先端部を連結するためのコ字状の第3の導体部24cとが設けられている。アンテナ装置としてのこのような構成を採用したとしても、上記(7)の効果を得ることは可能である。
【0058】
(他の実施形態)
なお、上記各実施形態、並びにその変形例は、これらを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
【0059】
・上記第1の実施形態及びその変形例では、アンテナ素子4を線対称の形状とするようにしたが、アンテナ素子4の形状を適宜変更することも可能である。要は、第1及び第2の給電点3a,3bに接続されて接地面2に対して垂直に延びる第1及び第2の導体部と、これらを接続する第3の導体部とによってアンテナ素子4が形成されていればよい。
【0060】
・上記各実施形態では、第4及び第5の導体部、並びに第3の導体部14cの部位P1,P2の長さを第1及び第2の導体部の延伸方向の長さLと同等の長さに設定するようにしたが、第4及び第5の導体部の長さは適宜変更することが可能である。なお、アンテナの利得を高めるためには、第4及び第5の導体部、並びに第3の導体部14cの部位P1,P2の長さを第1及び第2の導体部の延伸方向の長さLと同等の長さに設定することが望ましい。
【0061】
・上記第3の実施形態では、アンテナ素子24に第4及び第5の導体部24d,24eを設けることとしたが、上記第1及び第2の実施形態の変形例と同様に、第4及び第5の導体部24d,24eを省略することも可能である。このような構成であっても、上記(4),(5),(7)の効果を得ることは可能である。
【0062】
・上記各実施形態及びその変形例では、アンテナ素子の中央部に支持部を設けるようにしたが、アンテナ素子の適宜の部分に支持部を設けるようにしてもよい。また、アンテナ素子に2つ以上の支持部を設けてもよい。このような構成であっても、アンテナ素子の支持強度を高めることは可能である。
【0063】
・上記各実施形態及びその変形例では、アンテナ素子を支持するための支持部を設けるようにしたが、このような支持手段を省略することも可能である。
・上記各実施形態及びその変形例では、第1及び第2の給電点3a,3bと伝送線路5との電気的な接続を断続させるための断続手段として、1回路1接点のスイッチング素子を2つ設けるようにしたが、これに代えて、例えば1回路2接点のスイッチング素子を1つ設けてもよい。要は、第1及び第2の給電点3a,3bと伝送線路5との電気的な接続を断続させることのできるものであればよい。
【0064】
・上記各実施形態及びその変形例では、基本的には、第1〜第3の導体部によってアンテナ素子を構成するようにしたが、アンテナ素子の形状は適宜変更することが可能である。要は、2つの給電点に両端部が接続される線状のアンテナ素子であればよい。
【0065】
・上記各実施形態及びその変形例では、本発明にかかるアンテナ装置をタイヤ空気圧監視システムのアンテナ装置に適用することとしたが、本発明にかかるアンテナ装置は、ダイバシティを得るために利用される各種アンテナ装置に適用することが可能である。
(付記)
次に、上記実施形態及びその変形例から把握できる技術的思想について追記する。
【0066】
(イ)請求項1〜8のいずれか一項に記載のアンテナ装置において、前記断続手段は、PINダイオードによって構成される高周波スイッチであることを特徴とするアンテナ装置。同構成によれば、アンテナ素子を介して高周波の電波を受信する場合であっても、2つの給電点と伝送線路との電気的な接続を的確に断続させることができるようになる。
【0067】
(ロ)請求項3に記載のアンテナ装置において、前記2つの給電点は、矩形状の基板に形成されるものであって、前記基板の対角に位置するように前記2つの給電点が配置されてなることを特徴とするアンテナ装置。同構成によるように、基板が矩形状をなす場合には、基板の対角に位置するように2つの給電点を配置することとすれば、第1の導体部と第2の導体部との間の距離を広げることができるため、上述したスペースダイバシティに類似した効果をより適切に得ることができるようになる。
【0068】
(ハ)請求項1〜8、付記イ、及び付記ロのいずれか一項に記載のアンテナ装置と、車両の各車輪に設けられてタイヤの空気圧を検出するとともに、検出された空気圧の情報を含む応答信号を無線送信するセンサユニットとを備え、前記応答信号に含まれている空気圧の情報に基づいて各車輪のタイヤの空気圧を監視するタイヤ空気圧監視システムであって、前記アンテナ装置を、前記センサユニットから送信される応答信号を受信する部分として利用したことを特徴とするタイヤ空気圧監視システム。上述のように、タイヤ空気圧監視システムでは、近年、センサユニットから送信される応答信号を受信するためのアンテナ装置にダイバシティ方式を採用することが提案されている。したがって、請求項1〜10に記載のアンテナ装置をタイヤ空気圧監視システムに利用することの意義は大きい。
【符号の説明】
【0069】
m…軸線、S…間隙、P1,P2…部位、U1〜U4…センサユニット、W1〜W4…車輪、1,21…基板、1a…スルーホール、1b,1c…ランド、2,22…接地面、3a…第1の給電点、3b…第2の給電点、4,14,24…アンテナ素子、4a〜4e,24a〜24e…第1〜第5の導体部、4f,14f,24f…支持部、5…伝送線路、6a…第1のスイッチング素子、6b…第2のスイッチング素子、7a,7b…増幅器、8…受信回路、9…制御部、14a〜14c…第1〜第3の導体部、22a…第1の平面、22b…第2の平面、30a〜30d…イニシエータ、32…受信機、32a…アンテナ装置、33…制御装置、34…インジケータ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの給電点に両端部が接続される線状のアンテナ素子と、
前記2つの給電点と受信回路とを電気的に接続する伝送線路と、
前記2つの給電点と前記伝送線路との電気的な接続をそれぞれ断続させる断続手段と、
前記2つの給電点の一方のみを前記伝送線路に接続した状態と、他方のみを前記伝送線路に接続した状態とを切り替えるべく前記断続手段の駆動を制御する制御部と、
を備えることを特徴とするアンテナ装置。
【請求項2】
前記アンテナ素子は、前記2つの給電点から互いに平行に延びる第1及び第2の導体部と、該第1及び第2の導体部の先端部をそれぞれ連結する第3の導体部とによって構成されてなる
請求項1に記載のアンテナ装置。
【請求項3】
前記アンテナ素子は、前記2つの給電点の一方から特定方向に延びる第1の導体部と、前記2つの給電点の他方から前記特定方向と直交する方向に延びる第2の導体部と、前記第1及び第2の導体部の先端部をそれぞれ連結する第3の導体部とによって構成されてなる
請求項1に記載のアンテナ装置。
【請求項4】
前記第3の導体部の前記第1及び第2の導体部に連結される部分に、先端部が開放された第4及び第5の導体部がそれぞれ突設されてなる
請求項2又は3に記載のアンテナ装置。
【請求項5】
前記第4及び第5の導体部は、その突出方向の長さが前記第1及び第2の導体部の延伸方向の長さと同じ長さに設定されてなる
請求項4に記載のアンテナ装置。
【請求項6】
前記アンテナ素子は、前記2つの給電点から等距離に位置する軸線を対称軸として線対称の形状を有してなる
請求項1〜5のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載のアンテナ装置において、
前記アンテナ素子を支持する支持手段を更に備える
ことを特徴とするアンテナ装置。
【請求項8】
前記支持手段は、前記アンテナ素子の中央部を支持するものである
請求項7に記載のアンテナ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−188365(P2011−188365A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−53376(P2010−53376)
【出願日】平成22年3月10日(2010.3.10)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】