説明

ウェブサーバ機能を有するプリンタ

【課題】 多機能機がウェブサーバ機能を実行するのに要する負荷を少なくすることができる技術を提供する。
【解決手段】 多機能機は、ウェブページ170を表示するためのインデックスファイルをPCに送信することができる。ウェブページ170は、メニュー部102とメイン部103とフッター部104を含んでいる。メイン部103は、設定入力画面データ190を含んでいる。インデックスファイルは、設定入力画面データ190に入力された設定データ174,176を含むPOSTリクエストを多機能機に送信するための命令を含んでいる。インデックスファイルは、メイン部103のみをPOSTリクエストに対するレスポンスに対応するデータに更新して表示するための命令を含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブサーバ機能を有するプリンタに関する。なお、本明細書の「プリンタ」という用語は、少なくとも印刷機能を有するデバイスを意味しており、印刷機能に加えて他の機能(例えばスキャン機能、FAX機能等)をさらに有するデバイスを含む概念である。
【背景技術】
【0002】
例えば、下記の特許文献1に開示されているように、プリンタの印刷履歴やステータス等の情報をインターネット上で公開するシステムが広く知られている。特許文献1のシステムでは、プリンタとウェブサーバが別体に構成されている。ウェブサーバは、プリンタに関する様々な情報を蓄積している。ウェブサーバは、パーソナルコンピュータ(以下ではPCと呼ぶ)等の端末装置からのリクエストが受信されると、HTML形式のファイルを作成し、そのファイルを含むレスポンスを送信する。端末装置のウェブブラウザは、HTML形式のファイルに基づいてウェブページを表示する。
【0003】
【特許文献1】特開平10−269039号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者は、ウェブサーバ機能を有するプリンタの開発に携わっている。プリンタがウェブサーバ機能を実行するのに要する負荷を少なくすることが好ましい。なぜなら、プリンタの本来の機能は印刷機能であるために、ウェブサーバ機能に多くのリソースを占有されることは望ましくないからである。本明細書では、プリンタがウェブサーバ機能を実行するのに要する負荷を少なくすることができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書によって開示される技術は、ウェブサーバ機能を有するプリンタである。このプリンタは、命令ファイル記憶手段と設定データ記憶手段と受信手段と命令ファイル送信手段と判断手段と設定変更手段と設定変更レスポンス送信手段とを備える。命令ファイル記憶手段は、命令ファイルを記憶する。この命令ファイルは、第1命令と第2命令と第3命令を少なくとも含んでいる。第1命令は、第1データが第1部分に表示されているとともに設定入力画面データが第2部分に配置されているウェブページを表示するための命令である。第2命令は、設定入力画面データに従って入力された設定データを含む設定変更リクエストを送信するための命令である。第3命令は、第2部分のみを設定変更リクエストに対するレスポンスに対応するデータに更新して表示するための命令である。なお、上記の第1命令には、第1データ及び/又は設定入力画面データが記述されていてもよいし、そうでなくてもよい。後者の場合、第1命令は、第1データ及び/又は設定入力画面データ(即ち外部ファイル)をリクエストするための命令を含んでいてもよい。設定データ記憶手段は、設定データを記憶する。設定データは、プリンタが処理を実行する際に利用するデータであればどのような種類のデータであってもよい。設定データの一例として、印刷解像度、印刷用紙のサイズ、外部装置と通信するために利用される通信設定等を挙げることができる。
【0006】
受信手段は、リクエストを受信する。命令ファイル送信手段は、命令ファイルのリクエストが受信手段によって受信されたことを条件として、命令ファイルを含むレスポンスを送信する。なお、命令ファイル送信手段は、命令ファイル記憶手段に記憶されている命令ファイルそのものを含むレスポンスを送信してもよい。また、命令ファイル送信手段は、命令ファイル記憶手段に記憶されている命令ファイルに他のデータが付加された新たな命令ファイルを作成し、その新たな命令ファイルを含むレスポンスを送信してもよい。この形態も、命令ファイルを含むレスポンスを送信することに等しい。判断手段は、設定変更リクエストが受信手段によって受信されたことを条件として、設定変更リクエストに含まれる設定データが当該プリンタに適合するのか否かを判断する。設定変更手段は、判断手段によって肯定的に判断されたことを条件として、設定データ記憶手段の記憶内容を、設定変更リクエストに含まれる設定データに変更する。設定変更レスポンス送信手段は、判断手段によって肯定的に判断されたことを条件として、第1レスポンスを送信するとともに、判断手段によって否定的に判断されたことを条件として、第1レスポンスと異なる第2レスポンスを送信する。
【0007】
上記のプリンタは、外部装置からの命令ファイルのリクエストに応じて、命令ファイルを含むレスポンスを送信する。外部装置は、命令ファイルに含まれる各命令に従って処理を実行する。外部装置は、第1命令に従って、第1データが第1部分に配置されているとともに設定入力画面データが第2部分に配置されているウェブページを表示することができる。ユーザは、ウェブページに表示されている設定入力画面データに従って設定データを入力することができる。外部装置は、第2命令に従って、ユーザによって入力された設定データを含む設定変更リクエストを送信することができる。プリンタは、設定変更リクエストに含まれる設定データがプリンタに適合している場合には、設定データ記憶手段の記憶内容を変更し(設定変更を実行し)、肯定的なレスポンス(第1レスポンス)を送信する。この技術によると、ユーザは、ウェブページ上でプリンタの設定データの変更を行なうことができる。一方において、プリンタは、設定変更リクエストに含まれる設定データがプリンタに適合していない場合には、否定的なレスポンス(第2レスポンス)を送信する。外部装置は、第3命令に従って、第1部分に変更を加えずに第2部分のみをレスポンスに対応するデータに更新して表示することができる。プリンタは、設定変更リクエストに応じてレスポンスを送信する際に、第1部分に表示されるべきデータを送信する必要がない。第1部分は更新する必要がないからである。プリンタは、ウェブページの全体を更新するためのデータを送信する必要がなく、更新するのに必要なデータのみを送信すれば足りる。このために、プリンタの負荷が少なくて済む。
【0008】
なお、第2部分のみを更新して表示するという機能を実現するために、以下の構成を採用してもよい。即ち、第1命令は、第1部分の表示内容を決定するデータが記述される第1領域と、第2部分の表示内容を決定するデータが記述される第2領域とを含んでいてもよい。第3命令は、設定変更リクエストに対するレスポンスに対応するデータを第2領域に記述するための命令であってもよい。この構成によると、第2部分の表示内容を決定する第2領域にレスポンスに対応するデータが記述され、この結果、第2部分のみがレスポンスに対応するデータに更新して表示されることになる。
【0009】
第1データは、予め決められている操作が実行されるべきオブジェクトを含んでいてもよい。なお、上記のオブジェクトは、テキストであってもよいし、画像であってもよい。第1命令は、第1データが第1部分に配置されているとともに第2部分を有するウェブページを表示するための第4命令と、オブジェクトに上記の操作が実行されたことを条件として、第2部分のみを設定入力画面データに更新して表示するための第5命令とを含んでいてもよい。この構成によると、外部装置は、第1データ(オブジェクト)が第1部分に配置されているとともに第2部分を有するウェブページを表示することができる。なお、第2部分に配置されるべきデータの内容は特に限定されない(第2部分に何も表示されなくてもよい)。外部装置は、オブジェクトに上記の操作が実行されると、第2部分のみを設定入力画面データに更新して表示することができる。
【0010】
第1データは、上記の操作が実行されるべき複数のオブジェクトを含んでいてもよい。第5命令は、複数のオブジェクトのうちの1つのオブジェクトに上記の操作が実行されたことを条件として、第2部分のみを当該オブジェクトに対応する設定入力画面データに更新して表示するための命令であってもよい。この構成によると、外部装置は、複数のオブジェクトが第1部分に配置されているウェブページを表示することができる。外部装置は、いずれかのオブジェクトに上記の操作が実行されると、第2部分のみを操作が実行されたオブジェクトに対応する設定入力画面データに更新して表示することができる。
【0011】
プリンタは、文字列と設定入力画面データとが対応づけられている組合せデータを複数記憶する画面データ記憶手段と、画面データレスポンス送信手段とをさらに備えていてもうよい。第5命令は、複数のオブジェクトのうちの1つのオブジェクトに上記の操作が実行されたことを条件として、当該オブジェクトに対応する文字列を含む画面データリクエストを送信するための第6命令と、第2部分のみを当該画面データリクエストに対するレスポンスに含まれる設定入力画面データに更新して表示するための第7命令とを含んでいてもよい。画面データレスポンス送信手段は、画面データリクエストが受信手段によって受信されたことを条件として、当該画面データリクエストに含まれる文字列に対応づけて画面データ記憶手段に記憶されている設定入力画面データを含む画面データレスポンスを送信してもよい。この構成によると、外部装置は、いずれかのオブジェクトに上記の操作が実行されると、操作が実行されたオブジェクトに対応する設定入力画面データのリクエストを送信することができる。プリンタは、外部装置からのリクエストに応じて設定入力画面データを送信することができる。
【0012】
命令ファイルは、複数の設定入力画面データを含んでいてもよい。第5命令は、複数のオブジェクトのうちの1つのオブジェクトに上記の操作が実行されたことを条件として、第2部分のみを命令ファイルに含まれる設定入力画面データであって当該オブジェクトに対応する設定入力画面データに切換えるための命令であってもよい。なお、上記の複数の設定入力画面データは、命令ファイルに記述されていてもよいし、そうでなくてもよい。後者の場合、命令ファイルは、複数の設定入力画面データ(即ち外部ファイル)をリクエストするための命令を含んでいてもよい。この形態も、命令ファイルが複数の設定入力画面データを含んでいることに等しい。命令ファイルに各設定入力画面データが含まれている構成を採用しても、外部装置は、いずれかのオブジェクトに上記の操作が実行された場合に、第2部分のみを操作が実行されたオブジェクトに対応する設定入力画面データに更新して表示することができる。
【0013】
第2命令は、2以上のオブジェクトに対応する設定入力画面データに従って入力された設定データを含む設定変更リクエストを送信するための命令であってもよい。命令ファイルに各設定入力画面データが含まれている構成を採用すると、外部装置は、2以上のオブジェクトに対応する設定入力画面データに従って入力された設定データをまとめてプリンタに送信することができる。この技術によると、個々の設定入力画面データを単位として設定変更リクエストを送信する構成と比べて、外部装置とプリンタの間で設定変更リクエストが通信される回数を減らすことができる。外部装置とプリンタの間の通信負荷を低減させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
ここでは、以下の実施例に記載の技術の一部をまとめておく。
(形態1)第5命令は、オブジェクトに上記の操作が実行されたことを条件として、設定入力画面データを上記の第2領域に記述するための命令であってもよい。この構成によると、第2部分の表示内容を決定する第2領域に設定入力画面データが記述され、この結果、第2部分のみが設定入力画面データに更新して表示されることになる。
【0015】
(形態2)上記の第2部分は、予め決められている操作が実行されるべきオブジェクトを含んでいてもよい。命令ファイルは、オブジェクトに上記の操作が実行されたことを条件として、設定入力画面データのリクエストを送信するための命令と、第2部分の一部のみを上記の設定入力画面データに更新して表示するための命令とをさらに含んでいてもよい。
【0016】
(形態3)設定入力画面データは、プリンタに設定されている設定データを含んでいてもよい。また、設定入力画面データは、プリンタに設定されている複数の設定データを含んでいてもよい。この場合、第2命令は、ユーザによって変更された設定データを含むとともにユーザによって変更されなかった設定データを含まない設定変更リクエストを送信するための命令であってもよい。この構成によると、ユーザによって変更されなかった設定データがプリンタに送信されないために、外部装置からプリンタに送信されるデータのサイズが小さくなる。
【実施例】
【0017】
(第1実施例)
図面を参照して実施例を説明する。図1は、本実施例の多機能機システム2の概略図を示す。多機能機システム2は、多機能機10とPC70等を備える。多機能機10は、インターネット90に接続されている。PC70は、インターネット90に接続されている。多機能機10とPC70は、インターネット90を介して相互に通信可能である。なお、本実施例の多機能機システム2は、多機能機10とPC70がインターネット90によって接続されているが、LANによって接続されていてもよい。
【0018】
(PCの構成)
PC70は、CPU72とハードディスク74とワークメモリ80と表示部82と操作部84とネットワークインターフェイス86等を有する。CPU72は、ハードディスク74に記憶されているプログラム76に従って様々な処理を実行する。ハードディスク74は、基本プログラム76を記憶している。基本プログラム76は、PC70の基本的な動作を制御するためのプログラムである。基本プログラム76は、例えば、インターネット90のサイトからコンテンツをダウンロードして表示するためのウェブブラウザを含んでいる。ハードディスク74は、基本プログラム76以外の様々な情報を記憶することができる記憶領域78を有する。
【0019】
ワークメモリ80は、CPU72が処理を実行する過程で生成されるデータ等を記憶することができる。表示部82は、様々な情報を表示することができる。操作部84は、キーボードやマウスによって構成される。ユーザは、操作部84を操作することによって、様々な指示や情報をPC70に入力することができる。ネットワークインターフェイス86は、インターネット90に接続されている。
【0020】
(多機能機の構成)
多機能機10は、CPU12とROM14とRAM26とネットワークインターフェイス28とNVRAM30と表示パネル34と操作部36と印刷部38とスキャン部40とFAX部42等を有する。CPU12は、ROM14に記憶されているプログラム16,18に従って様々な処理を実行する。CPU12が実行する処理については、後で詳しく説明する。
【0021】
ROM14は、様々なプログラム16,18を記憶している。基本機能プログラム16は、多機能機10の基本的な動作を制御するためのプログラムである。基本機能プログラム16は、例えば、表示パネル34に表示される表示データを生成するためのプログラムを含んでいる。また、基本機能プログラム18は、例えば、印刷部38、スキャン部40、FAX部42等を制御するためのプログラムを含んでいる。サーバ機能プログラム18は、ウェブサーバとして機能するためのプログラムである。サーバ機能プログラム18によって実現される具体的な処理の内容については、後で詳しく説明する。ROM14は、様々なファイル20,22を記憶している。ファイル20は、インデックスファイルである。インデックスファイル20の具体的な内容については、後で詳しく説明する。また、ファイル22は、インデックスファイル20以外のファイル群である。ファイル22の具体的な内容については、必要に応じて後で説明する。
【0022】
RAM26は、CPU12が処理を実行する過程で生成されるデータ等を記憶することができる。ネットワークインターフェイス28は、インターネット90に接続されている。NVRAM30は、設定記憶領域32を有する。設定記憶領域32は、CPU12が基本機能プログラム16に従って処理を実行する際に利用される各種パラメータ(例えば、ネットワーク設定、印刷設定、スキャン設定等)を記憶するための記憶領域である。表示パネル34は、様々な情報を表示することができる。操作部36は、複数のキーによって構成される。ユーザは、操作部36を操作することによって様々な指示や情報を多機能機10に入力することができる。印刷部38は、インクジェットタイプ、レーザタイプ等の印刷機構を有する。スキャン部40は、CCD、CIS等の読取機構を有する。FAX部42は、FAX通信を実行するための各種動作を実行する。
【0023】
(ウェブページの一例)
続いて、PC70のウェブブラウザが表示するウェブページの一例を説明する。なお、ウェブページがどのようにして作成されるのかについては、ウェブページの内容を説明した後に詳しく説明する。ユーザは、PC70の操作部84を操作することによって、多機能機10のウェブサイトのURLをPC70に入力することができる。これにより、PC70から多機能機10にGETリクエストが送信され、多機能機10がレスポンスを送信する。この結果、図2に示されるように、PC70は、表示部82において、ウェブページ120を表示する。ウェブページ120は、メニュー部102とメイン部103とフッター部104とを有する。メニュー部102は、複数の文字列106〜112を含んでいる。メイン部103は、「FAX Settings」という文字列122と、複数の文字列124,126とを含んでいる。ウェブページ120では、メイン部103の中の部分128には何も表示されていない。フッター部104は、コピーライトに関する記述116を含んでいる。
【0024】
ユーザは、ウェブページ120が表示部82に表示されている状態において、操作部84を操作することによって、文字列124,126のいずれかをクリックすることができる。これにより、PC70から多機能機10にGETリクエストが送信され、多機能機10がレスポンスを送信する。この結果、図3に示されるように、PC70は、表示部82において、ウェブページ130を表示する。なお、図3のウェブページ130は、「Report Settings」という文字列を含む文字列126がクリックされた場合に表示されるウェブページである。
【0025】
ウェブページ130は、メイン部103の中の部分128以外の部分については、ウェブページ120と同じである。ウェブページ130は、メイン部103の中の部分128のみがウェブページ120と異なる。部分128には、設定入力画面データ132が表示されている。設定入力画面データ132は、文字列134と設定データ136とキャンセルキー138とサブミットキー140とを含む。文字列134は、図2のウェブページ120においてクリックされた文字列126に対応する文字列「Report Settings」である。設定データ136は、多機能機10に現在設定されている設定に関するデータである。設定データ136は、FAXの通信記録のレポートを50回のFAX通信毎に出力することを示している。なお、図2のウェブページ120において文字列124がクリックされた場合、メイン部103の部分128には、文字列124に対応する設定入力画面データが表示される。この場合も、部分128のみが更新され、他の部分の表示内容は変更されない。
【0026】
ユーザは、ウェブページ130が表示されている状態において、操作部84を操作することによって、設定データ136を変更し、サブミットキー140をクリックすることができる。これにより、PC70から多機能機10にPOSTリクエストが送信され、多機能機10がレスポンスを送信する。この結果、図4に示されるように、PC70は、表示部82において、ウェブページ150を表示する。
【0027】
ウェブページ150は、メニュー部102とフッター部104については、ウェブページ130と同じである。ウェブページ150は、メイン部103のみがウェブページ130と異なる。メイン部103は、「OK」という文字列152を含んでいる。これは、POSTリクエストに対する多機能機10からの肯定的なレスポンスが受信されたことを意味する。なお、POSTリクエストに対する多機能機10からの否定的なレスポンスが受信される可能性もある。この場合、メイン部103(他の部分102,104は変化しない)には、「error」という文字列(図示省略)が表示される。
【0028】
ユーザは、図2のウェブページ120(もしくは図3又は図4のウェブページ130,150)が表示部82に表示されている状態において、操作部84を操作することによって、メニュー部102の文字列106〜112のいずれかをクリックすることができる。これにより、PC70から多機能機10にGETリクエストが送信され、多機能機10がレスポンスを送信する。この結果、図5に示されるように、PC70は、表示部82において、ウェブページ170を表示する。なお、図5のウェブページ170は、「Copy Settings」という文字列110がクリックされた場合に表示されるウェブページである。他の文字列106,108,112がクリックされた場合には、クリックされた文字列106,108,112に対応するウェブページが表示される。なお、文字列108がクリックされた場合には、図2に示されるウェブページ120が表示される。
【0029】
ウェブページ170は、メニュー部102とフッター部104については、ウェブページ120と同じである。ウェブページ170は、メイン部103のみがウェブページ120と異なる。ウェブページ170のメイン部103は、設定入力画面データ190を含む。設定入力画面データ190は、文字列172と設定データ174,176とキャンセルキー178とサブミットキー180とを含む。文字列172は、図2のウェブページ120においてクリックされた文字列110に対応する文字列「Copy Settings」である。設定データ174,176は、多機能機10に現在設定されているコピー設定に関するデータである。設定データ174は、解像度が「XXX」であることを示す。設定データ176は、用紙サイズが「A4」であることを示す。
【0030】
ユーザは、ウェブページ170が表示されている状態において、操作部84を操作することによって、設定データ174及び/又は176を変更し、サブミットキー180をクリックすることができる。これにより、PC70から多機能機10にPOSTリクエストが送信され、多機能機10がレスポンスを送信する。この結果、PC70は、レスポンスに対応する文字列(OK又はerror)がメイン部103に配置されているウェブページ(例えば図4のウェブページ150)を表示する。
【0031】
(PCと多機能機の間で通信されるコマンド)
次いで、図2〜図5に示されるウェブページ120,130,150,170をPC70に表示するために通信されるコマンドについて説明する。なお、PC70のCPU72が基本プログラム76に従って処理を実行するとともに、多機能機10のCPU12がサーバ機能プログラム18に従って実行することによって、各コマンドが送信される。
【0032】
上述したように、ユーザは、PC70の操作部84を操作することによって、多機能機10のウェブサイトのURLをPC70に入力することができる。PC70は、ユーザによって入力されたURLに対応するGETリクエストを送信する。多機能機10は、GETリクエストを受信すると、インデックスファイル20を含むレスポンスを送信する。
【0033】
(インデックスファイルの内容)
図6は、インデックスファイル20の内容の一例を示す。インデックスファイル20は、「index.html」というファイル名を有しており、HTML形式で記述されている。インデックスファイル20は、3つの外部ファイルを取得するための命令202,204,206を含んでいる。インデックスファイル20に命令202,204,206が含まれるということは、インデックスファイル20に上記の3つの外部ファイルの内容が記述されていることに等しい。3つの外部ファイルの拡張子は、「js」である。これは、JavaScript(登録商標)で記述されていることを意味している。上記の3つの外部ファイルの内容については、後で詳しく説明する。
【0034】
インデックスファイル20は、メニュータグ210によって特定される命令212を含んでいる。この命令212は、メニュー部102(図2参照)の表示内容を指示する命令である。即ち、命令212は、図2の文字列106〜112を表示することを指示する命令である。命令212は、「FAX Settings」という文字列108を表示することを指示する命令214と、「Copy Settings」という文字列110を表示することを指示する命令216とを含んでいる。なお、図6では図示省略しているが、命令212は、他の文字列106,112(「Configure TCP/IP」、「Status Information」、「MENU」等)を表示することを指示する命令も含んでいる。
【0035】
インデックスファイル20は、メインタグ220によって特定される命令222を含んでいる。この命令222は、メイン部103(図2参照)の表示内容を指示する命令である。即ち、命令222は、図2の文字列122,124,126を表示することを指示する命令である。命令222は、「Set Auto Dial」という文字列124を表示することを指示する命令224と、「Report Settings」という文字列126を表示することを指示する命令226とを含んでいる。なお、図6では図示省略しているが、命令222は、他の文字列122(「FAX Settings」)を表示することを指示する命令も含んでいる。また、命令222は、セッティングタグ230によって特定される命令232も含んでいる。この命令232は、メイン部103(図2参照)の中の部分128の表示内容を指示する命令である。本実施例の図2のウェブページ120では、部分128には何も表示されない。従って、命令232は、何も表示しないことを指示している。
【0036】
インデックスファイル20は、フッタータグ240によって特定される命令242を含んでいる。この命令242は、フッター部104(図2参照)の表示内容を指示する命令である。図6では図示省略しているが、命令242は、コピーライトに関する記述116(図2参照)を表示することを指示する命令を含んでいる。
【0037】
PC70は、インデックスファイル20に従って、図2に示されるウェブページ120を表示することができる。具体的に言うと、PC70は、命令214,216等に従って、文字列106〜112が配置されているメニュー部102を表示することができる。また、PC70は、命令224,226等に従って、文字列122,124,126が配置されているメイン部103を表示することができる。また、PC70は、命令242に従って、記述116が表示されているフッター部104を表示することができる。
【0038】
上述したように、ユーザは、図2のウェブページ120(もしくは図3〜図5のウェブページ130,150,170)が表示部82に表示されている状態において、メニュー部102の文字列106〜112のいずれかをクリックすることができる。この場合、PC70は、図6のインデックスファイル20の命令214,216に従って、「loadMain」という文字列で指定される機能を実行する。この機能は、命令202に従って取得される「load.js」というファイル名の外部ファイル(以下では「ロードファイル」と呼ぶ)に記述されている。
【0039】
(ロードファイルの内容)
図7は、ロードファイル250の内容の一例を示す。ロードファイル250は、JavaScript(登録商標)に従って記述されている。JavaScript(登録商標)は、実行すべき処理の原理を示すものである。なお、図7では、各命令を簡単に示しているが、エラー処理や各ブラウザに対応するためのスクリプト等を含んでいてもよい。例えば、ロードファイル250は、図9に示される命令332のようなスクリプト等を含んでいてもよい。ロードファイル250は、ロードメイン命令260と、ディスプレイメイン命令270とを含んでいる。ロードメイン命令260は、「loadMain」という文字列によって特定されるものであり、図6の命令214,216に従って実行される。ロードメイン命令260は、XMLHttpリクエストを送信することを指示する命令262と、ディスプレイメイン命令270を実行することを指示する命令264とを含んでいる。ディスプレイメイン命令270は、XMLHttpリクエストに対するレスポンスを表示することを指示する命令272を含んでいる。この命令272は、上記のレスポンスを図6の命令222(メイン部103の表示内容を指示する命令)に記述する(書き込む)ことを指示するものである。
【0040】
例えば、図2の文字列110(Copy Settings)がクリックされた場合、PC70は、図6の命令216に従って、図7のロードメイン命令260を実行する。PC70は、ロードメイン命令260に含まれる命令262に従って、命令216に記述されている「copy_settings.html」というファイル名を有するファイルのリクエストを送信する。即ち、PC70は、「copy_settings.html」という文字列を含むリクエストを送信する。この結果、多機能機10は、上記のファイルを含むレスポンスを送信する。PC70は、図7の命令264に従って、ディスプレイメイン命令270を実行する。即ち、PC70は、ディスプレイメイン命令270に含まれる命令272に従って、上記のファイルに含まれるデータ(レスポンスのデータ)を図6の命令222に書き込む。これにより、PC70は、命令222に書き込まれたデータに従って、設定入力画面データ190(図5参照)をメイン部103に表示する。PC70は、メニュー部102とフッター部104の内容を変えず、メイン部103のみを更新して表示する。これにより、図5に示されるウェブページ170が表示される。
【0041】
上述したように、ユーザは、図2のウェブページ120(又は図3のウェブページ130)が表示部82に表示されている状態において、文字列124,126のいずれかをクリックすることができる。この場合、PC70は、図6のインデックスファイル20の命令224,226に従って、「loadSettings」という文字列で指定される機能を実行する。この機能は、図7のロードファイル250に記述されている。
【0042】
ロードファイル250は、ロードセッティング命令280と、ディスプレイセッティング命令290とを含んでいる。ロードセッティング命令280は、「loadSettings」という文字列によって特定されるものであり、図6の命令224,226に従って実行される。ロードセッティング命令280は、XMLHttpリクエストを送信することを指示する命令282と、ディスプレイセッティング命令290を実行することを指示する命令284とを含んでいる。ディスプレイセッティング命令290は、XMLHttpリクエストに対するレスポンスを表示することを指示する命令292を含んでいる。この命令292は、上記のレスポンスを図6の命令232(メイン部103の部分128の表示内容を指示する命令)に記述する(書き込む)ことを指示するものである。
【0043】
例えば、図2の文字列126(Report Settings)がクリックされた場合、PC70は、図6の命令226に従って、図7のロードセッティング命令280を実行する。PC70は、ロードセッティング命令280に含まれる命令282に従って、命令226に記述されている「report_settings.html」というファイル名を有するファイルのリクエストを送信する。即ち、PC70は、「report_settings.html」という文字列を含むリクエストを送信する。この結果、多機能機10は、上記のファイルを含むレスポンスを送信する。PC70は、命令284に従って、ディスプレイセッティング命令290を実行する。即ち、PC70は、ディスプレイセッティング命令290に含まれる命令292に従って、上記のファイルに含まれるデータ(レスポンスのデータ)を図6の命令232に書き込む。これにより、PC70は、命令232に書き込まれたデータに従って、設定入力画面データ132(図3参照)をメイン部103の部分128に表示する。PC70は、部分128以外の表示内容を変えず、部分128のみを更新して表示する。これにより、図3に示されるウェブページ130が表示される。
【0044】
上述したように、ユーザは、図3のウェブページ130が表示部82に表示されている状態において、設定データ136を変更し、サブミットキー140をクリックすることができる。また、ユーザは、図5のウェブページ170が表示部82に表示されている状態において、設定データ174及び/又は176を変更し、サブミットキー180をクリックすることができる。サブミットキー140,180がクリックされると、PC70は、図6のインデックスファイル20の命令206に従って取得される「post.js」というファイル名の外部ファイル(以下では「ポストファイル」と呼ぶ)に従って、処理を実行する。なお、図6のインデックスファイル20では、サブミットキー140,180がクリックされた場合にポストファイルに従って処理を実行することを指示する命令を図示省略している。実際には、インデックスファイル20は、「form」という文字列のタグによって特定される命令(ポストファイルに従って処理を実行することを指示する命令)を含んでいる。なお、この命令については、後述する第2実施例等において詳しく説明する。
【0045】
(ポストファイルの内容)
図8は、ポストファイル300の内容の一例を示す。ポストファイル300は、JavaScript(登録商標)に従って記述されている。ポストファイル300は、FAX設定ポスト命令310とコピー設定ポスト命令320とを含んでいる。図8では、他の設定(例えばTCP/IPの設定)に対応するポスト命令を図示省略している。
【0046】
FAX設定ポスト命令310は、FAXに関する設定入力画面データにおいてサブミットキーがクリックされた場合に実行される。例えば、図3の設定入力画面データ132においてサブミットキー140がクリックされた場合に実行される。FAX設定ポスト命令310は、設定入力画面データ132に現在表示されている設定データ136(ユーザによって変更された設定データ)を含むデータ(以下では「設定変更データ」と呼ぶ)を作成することを指示する命令312と、「post_request」という文字列で指定される機能を実行することを指示する命令314とを含んでいる。
【0047】
コピー設定ポスト命令320は、コピーに関する設定入力画面データにおいてサブミットキーがクリックされた場合に実行される。例えば、コピー設定ポスト命令320は、図5の設定入力画面データ190に現在表示されている設定データ174,176(ユーザによって変更された設定データ)を含む設定変更データを作成することを指示する命令322と、「post_request」という文字列で指定される機能を実行することを指示する命令324とを含んでいる。FAX設定ポスト命令310の命令314又はコピー設定ポスト命令320の命令324によって指定される機能は、図6のインデックスファイル20の命令204に従って取得される「post_request.js」というファイル名の外部ファイル(以下では「ポストリクエストファイル」と呼ぶ)に記述されている。
【0048】
(ポストリクエストファイルの内容)
図9と図10は、ポストリクエストファイル330の内容の一例を示す。図10は、図9の続きである。ポストリクエストファイル330は、JavaScript(登録商標)に従って記述されている。図9に示されるように、ポストリクエストファイル330は、POSTリクエストを送信することを指示する命令332と、レスポンスが受信された場合に機能(get_response)を実行することを指示する命令334と、POSTリクエストに上記の設定変更データを含めることを指示する命令336とを含んでいる。後で詳しく説明するが、多機能機10は、POSTリクエストに含まれる設定変更データが多機能機10に適合しているのか否かを判断し、その判断結果に応じてレスポンスを変える。PC70は、このレスポンスを受信すると、命令334に従って、図10に示す命令340を実行する。
【0049】
命令340は、肯定的なレスポンスが受信された場合に実行される命令350と、否定的なレスポンスが受信された場合に実行される命令352とを含んでいる。命令350は、肯定的なレスポンス(result)を表示することを指示している。命令350において指定されている「id」は、図8の命令314,324等で指定される「main」である。即ち、命令350は、上記の肯定的なレスポンスを図6の命令222(メイン部103の表示内容を指示する命令)に記述する(書き込む)ことを指示するものである。命令350を実行する場合、PC70は、「OK」という文字列152を表示するためのデータを図6の命令222に書き込む。この結果、図4に示されるウェブページ150が表示される。PC70は、メニュー部102とフッター部104の内容を変えず、メイン部103のみを更新して表示する。また、命令352は、否定的なレスポンス(error)を表示することを指示している。命令352において指定されている「id」も、図8の命令314,324等で指定される「main」である。即ち、命令352は、上記の否定的なレスポンスを図6の命令222(メイン部103の表示内容を指示する命令)に記述する(書き込む)ことを指示するものである。命令352を実行する場合、PC70は、「error」という文字列(図示省略)を表示するためのデータを図6の命令222に書き込む。この場合も、PC70は、メニュー部102とフッター部104の内容を変えず、メイン部103のみを更新して表示する。
【0050】
(多機能機が実行する処理)
続いて、多機能機10が実行する処理について説明する。図11は、多機能機10が実行する処理のフローチャートを示す。多機能機10は、GETリクエストが受信されることを監視している(S2)。多機能機10のウェブサイトのURLが入力された結果としてPC70から送信されるリクエストが受信された場合に、S2でYESと判断される。また、図7の命令262,282に従ってPC70から送信されるリクエストが受信された場合も、S2でYESと判断される。
【0051】
S2でYESの場合、多機能機10は、インデックスファイル20のリクエストであるのか否かを判断する(S4)。多機能機10のウェブサイトのURLが入力された結果としてPC70から送信されるリクエストが受信された場合に、S4でYESと判断される。この場合、多機能機10は、インデックスファイル20を含むレスポンスを送信する(S6)。
【0052】
一方において、S4でNO場合、多機能機10は、設定入力画面データのリクエストであるのか否かを判断する(S8)。図7の命令262,282に従ってPC70から送信されるリクエストが受信された場合に、S8でYESと判断される。この場合、多機能機10は、リクエストに含まれるファイル名に基づいて、以下の処理を実行する。なお、「copy_settings.html」というファイル名(図6の命令216参照)がリクエストに含まれるものとして、処理の内容を説明する。多機能機10のROM14に記憶されているファイル22は、「copy_settings.html」というファイル名を有するファイルを含んでいる。即ち、ROM14は、「copy_settings.html」という文字列と、コピーに関する設定入力画面データ(図5の符号190参照)とを対応づけて記憶している。多機能機10のNVRAM30の設定記憶領域32には、コピーに関する現在の設定が記憶されている。多機能機10は、ファイル「copy_settings.html」にコピーに関する現在の設定(図5の例では解像度「XXX」と用紙サイズ「A4」)を書き込む。次いで、多機能機10は、ファイル「copy_settings.html」を含むレスポンスを送信する(S10)。
【0053】
また、例えば、「report_settings.html」というファイル名(図6の命令226参照)がリクエストに含まれる場合、多機能機10は、以下の処理を実行する。多機能機10のROM14に記憶されているファイル22は、「report_settings.html」というファイル名を有するファイルを含んでいる。即ち、ROM14は、「report_settings.html」という文字列と、FAXのレポートに関する設定入力画面データ(図3の符号132参照)とを対応づけて記憶している。多機能機10のNVRAM30の設定記憶領域32には、FAXのレポートに関する現在の設定が記憶されている。多機能機10は、ファイル「report_settings.html」にFAXのレポートに関する現在の設定(図3の例では「Every 50FAXes」)を書き込む。次いで、多機能機10は、ファイル「copy_settings.html」を含むレスポンスを送信する(S10)。
【0054】
なお、S8でNO場合、多機能機10は、GETリクエストに応じたデータを含むレスポンスを送信する(S12)。例えば、ROM14のファイル22は、ロードファイル250、ポストファイル300、及び、ポストリクエストファイル330のリクエストを含んでいる。これらのファイル250,300,330のリクエストが受信された場合、多機能機10は、S12において、ファイル250,300,330を含むレスポンスを送信する。
【0055】
多機能機10は、POSTリクエストが受信されることを監視している(S14)。ポストリクエストファイル330の命令332(図9参照)に従ってPC70から送信されるリクエストが受信された場合に、S14でYESと判断される。この場合、多機能機10は、POSTリクエストに含まれる設定変更データが多機能機10に適合しているのか否かを判断する(S16)。例えば、図5の設定入力画面データ190において多機能機10が実行可能である最高解像度を越える解像度が入力され、その解像度がPOSTリクエストに含まれる場合、S16でNOと判断される。S16の判断基準は様々である。例えば、多機能機10が印刷可能である印刷用紙のサイズ以外のサイズがPOSTリクエストに含まれる場合も、S16でNOと判断される。他にも、FAXに関する設定、TCP/IPに関する設定等についても、多機能機10に適合していない設定変更データがPOSTリクエストに含まれる場合には、S16でNOと判断される。
【0056】
S16でNOの場合、多機能機10は、エラーレスポンスを送信する(S22)。この結果、PC70は、図10の命令352に従って「error」という文字列をメイン部103に表示する。一方において、S16でYESの場合、多機能機10は、設定記憶領域32の記憶内容を、S14で受信されたPOSTリクエストに含まれる設定変更データに更新する(S18)。これにより、多機能機10は、今後に処理を実行する際に、設定記憶領域32に新たに記憶された設定データを利用することになる。S18を終えると、多機能機10は、S22で送信されるエラーレスポンスと異なるレスポンスであるOKレスポンスを送信する(S20)。この結果、PC70は、図10の命令350に従って「OK」という文字列をメイン部103に表示する(図4参照)。
【0057】
本実施例の多機能機システム2について詳しく説明した。本実施例によると、PC70は、ロードファイル250のディスプレイメイン命令270(図7参照)に従って、メニュー部102とフッター部104に変更を加えずに、メイン部103のみを更新して表示することができる。多機能機10は、ロードファイル250の命令262(図7参照)に従ってPC70から送信されるリクエストに応じてレスポンスを送信する際に、メニュー部102とフッター部104に対応するデータを送信する必要がない。多機能機10は、ウェブページの全体を更新するためのデータを送信する必要がなく、更新するのに必要なデータのみを送信すれば足りる。このために、多機能機10の負荷が少なくて済む。
【0058】
PC70は、ロードファイル250のディスプレイセッティング命令290(図7参照)に従って、メイン部103の部分128のみを更新して表示することができる。多機能機10は、ロードファイル250の命令282(図7参照)に従ってPC70から送信されるリクエストに応じてレスポンスを送信する際に、部分128以外の部分を更新するのに必要なデータを送信する必要がない。多機能機10は、ウェブページの全体を更新するためのデータを送信する必要がなく、更新するのに必要なデータのみを送信すれば足りる。このために、多機能機10の負荷が少なくて済む。
【0059】
また、PC70は、ポストリクエストファイル330の命令350,352(図10参照)に従って、メイン部103のみをPOSTリクエストに対するレスポンスに対応するデータに更新して表示することができる。多機能機10は、POSTリクエストに対するレスポンスを送信する際に、メイン部103以外の部分を更新するのに必要なデータを送信する必要がない。多機能機10は、ウェブページの全体を更新するためのデータを送信する必要がなく、更新するのに必要なデータのみを送信すれば足りる。このために、多機能機10の負荷が少なくて済む。
【0060】
請求項の用語と上記の第1実施例の用語の間の対応関係を以下に記載しておく。なお、この記載によって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることはない。本発明の技術的範囲は、請求項の記載内容に従って客観的に定められる。請求項の「命令ファイル」は、インデックスファイル20に対応する。請求項の「第1部分」は、メニュー部102とフッター部104とに対応する。請求項の「第2部分」は、メイン部103に対応する。請求項の「第1データ」は、図6の命令212及び命令242に従って表示される文字列106〜112及び記述116(図2参照)に対応する。請求項の「設定入力画面データ」は、図3の設定入力画面データ132及び図5の設定入力画面データ190に対応する。請求項の「第1命令」は、図6の命令212,222,242と、図6の命令214,216,224,226に従って実行される図7の命令260,270,280,290とに対応する。請求項の「第2命令」は、図9の命令332に対応する。請求項の「第3命令」は、図10の命令350,352に対応する。
【0061】
請求項の「第1領域」は、図6の命令212,242に対応する。請求項の「第2領域」は、図6の命令222に対応する。請求項の「オブジェクト」は、図2の文字列106〜112に対応する。請求項の「予め決められている操作」は、クリックに対応する。請求項の「第4命令」は、図6の命令212,222,242に対応する。請求項の「第5命令」は、図6の命令214,216,224,226に従って実行される図7の命令260,270,280,290に対応する。請求項の「第6命令」は、図7の命令260に含まれる命令262と、命令280に含まれる命令282とに対応する。請求項の「第7命令」は、図7の命令270に含まれる命令272と、命令290に含まれる命令292とに対応する。請求項の「画面データ記憶手段」は、図1のROM14に対応する。請求項の「組合せデータ」は、図1のファイル22(「fax_settings.html」、「copy_settings.html」等)に対応する。
【0062】
(第2実施例)
続いて、第2実施例について説明する。第1実施例では、PC70は、文字列106〜112,124,126(図3等参照)がクリックされた場合に、クリックされた文字列に対応するリクエストを多機能機10に送信する。多機能機10は、設定入力画面データ(図3の符号132、図5の符号190等)を含むレスポンスを送信する。これにより、PC70は、メイン部103(又は部分128)の表示内容を更新することができる。これに対し、本実施例のインデックスファイル20aは、全ての設定入力画面データを含んでいる。これらの設定入力画面データは、外部ファイルの形式でインデックスファイル20aに含まれていてもよいし、インデックスファイル20aの中に記述されていてもよい。前者の場合、PC70は、多機能機10からのインデックスファイル20aが受信されたことをトリガとして、全ての設定入力画面データのリクエストを送信し、全ての設定入力画面データを取得しておく。PC70は、文字列106〜112,124,126がクリックされた場合に、クリックされた文字列に対応する設定入力画面データをインデックスファイル20aから特定し、特定された設定入力画面データを表示する。
【0063】
(インデックスファイルの内容)
図12は、本実施例のインデックスファイル20aの内容の一例を示す。インデックスファイル20aは、3つの外部ファイルを取得するための命令402,404,406を含んでいる。命令402は、「switch_page.js」というファイル名を有するファイルを取得するための命令である。以下では、このファイルのことを「ページファイル」と呼ぶ。命令404,406は、第1実施例のインデックスファイル20の命令204,206(図6参照)と同様である。
【0064】
インデックスファイル20aは、メニュータグ410によって特定される命令412を含んでいる。命令412は、文字列106〜112(図2参照)を表示することを指示する命令である。命令412は、「FAX Settings」という文字列108を表示することを指示する命令414と、「Copy Settings」という文字列110を表示することを指示する命令416とを含んでいる。これらの命令414,416は、クリックされた場合に「switchPage」という機能を実行することを指示している点において、第1実施例の命令214,216(図6参照)と異なる。
【0065】
インデックスファイル20aは、メインタグ420によって特定される命令422を含んでいる。この命令422は、FAXセッティングタグ430によって特定される命令432を含んでいる。命令432は、ポストファイル300に従って処理を実行することを指示している。また、命令422は、コピーセッティングタグ440によって特定される命令442を含んでいる。命令442は、ポストファイル300に従って処理を実行することを指示している。本実施例では、「form」という文字列のタグによって特定される命令432,442が、個々の種類の設定(個々の設定入力画面データ132,190)を単位として設けられている。即ち、FAXに関する設定について命令432が設けられており、コピーに関する設定について命令442が設けられている。なお、インデックスファイル20aは、フッタータグ450によって特定される命令452を含んでいる。この点は、第1実施例と同様である。
【0066】
ユーザは、図2のウェブページ120が表示されている状態において、文字列106〜112(図2参照)をクリックすることができる。この場合、PC70は、クリックされた文字列に対応する命令(例えば命令414)に従って、「switchPage」という機能を実行する。この機能は、命令402に従って取得される「switch_page.js」というファイル名のページファイルに記述されている。
【0067】
(ページファイルの内容)
図13は、ページファイル500の内容の一例を示す。ページファイル500は、JavaScript(登録商標)に従って記述されている。ページファイル500は、上記の「switchPage」という機能を特定する文字列502を含んでいる。ページファイル500は、様々な命令504,506,508を含んでいる。命令504は、「”main”」という文字列を含んでおり、これはメイン部103を指定していることを意味している。命令504,506は、メイン部103に表示されている内容を消去することを指示している。命令508は、「id」を指定している。この「id」は、命令504で指定されている「”main”」である。命令508は、クリックされた文字列106〜112に対応する設定入力画面データをメイン部103で表示することを指示している。
【0068】
例えば、ユーザが文字列108(FAX Settings;図2〜図5参照)をクリックすると、PC70は、図12の命令414に従ってページファイル500に記述されている命令502を実行する。即ち、PC70は、メイン部103の表示内容をFAXに関する設定入力画面データ132(図3参照)に切換える。FAXに関する設定入力画面データ132は、インデックスファイル20aに含まれているために、リクエストを送信する必要がない。PC70は、メニュー部102とフッター部104の内容を変えず、メイン部103のみを更新して表示する。
【0069】
また、例えば、ユーザが文字列110(Copy Settings;図2〜図5参照)をクリックすると、PC70は、図12の命令416に従ってページファイル500に記述されている命令502を実行する。即ち、PC70は、メイン部103の表示内容をコピーに関する設定入力画面データ190(図5参照)に切換える。この場合も、リクエストを送信する必要がない。PC70は、メニュー部102とフッター部104の内容を変えず、メイン部103のみを更新して表示する。
【0070】
なお、ユーザが図3や図5のサブミットキー140,180をクリックした場合に実行される処理については、第1実施例と同様である。上述したように、本実施例のインデックスファイル20a(図12)では、「form」という文字列のタグによって特定される命令432,442が、個々の設定入力画面データを単位として設けられている。従って、本実施例(第1実施例も同様である)では、ページ単位でPOSTリクエストが送信される。例えば、FAXに関する設定入力画面データ132(図3参照)においてサブミットキー140がクリックされると、設定入力画面データ132に入力された設定データを含むPOSTリクエストが送信される。また、例えば、コピーに関する設定入力画面データ190(図5参照)においてサブミットキー180がクリックされると、設定入力画面データ190に入力された設定データを含むPOSTリクエストが送信される。
【0071】
請求項の用語と上記の第2実施例の用語の間の対応関係を以下に記載しておく。第1実施例と同様の部分については、記載を省略する。請求項の「命令ファイル」は、インデックスファイル20aに対応する。請求項の「第1命令」は、図12の命令412,422,442と、図12の命令414,416に従って実行される図13の命令502とに対応する。請求項の「第4命令」は、図12の命令412,422,442に対応する。請求項の「第5命令」は、図13の命令502に対応する。
【0072】
(第3実施例)
第2実施例では、ページ単位でPOSTリクエストが送信される。本実施例では、PC70は、複数の設定入力画面データ132,190で入力された全ての設定データを含むPOSTリクエストを送信することができる。これを実現するためのインデックスファイル20bについて以下に説明する。
【0073】
(インデックスファイルの内容)
図14は、本実施例のインデックスファイル20bの内容の一例を示す。インデックスファイル20bは、3つの外部ファイルを取得するための命令552,554,556を含んでいる。これらの命令552,554,556は、第2実施例のインデックスファイル20aの命令402,404,406(図12参照)と同様である。また、命令562,564も、第2実施例のインデックスファイル20aの命令414,416(図12参照)と同様である。
【0074】
インデックスファイル20bは、セーブ命令560を含んでいる。セーブ命令560は、「save」という機能を実行することを指示している。この機能は、後述するポストファイルに記述されている。また、第2実施例のインデックスファイル20aでは、FAXセッティングタグ430と命令432とが対応づけられているとともに、コピーセッティングタグ440と命令442とが対応づけられている。これに対し、本実施例のインデックスファイル20bでは、「form」という文字列のタグ570によって特定される1つの命令572(POSTファイルに従って処理を実行することを指示する命令)が、FAXセッティングタグ580とコピーセッティングタグ590の両方に対応づけられている。即ち、命令572は、複数種類の設定(複数の設定入力画面データ132,190)を単位として設けられている。
【0075】
(ポストファイルの内容)
続いて、本実施例のポストファイル300aの内容について説明する。なお、本実施例の命令552に従って取得されるページファイル500は第2実施例と同様であり、命令554に従って取得されるポストリクエストファイル330は第1実施例と同様である。図15は、ポストファイル300aの内容の一例を示す。
【0076】
ポストファイル300aは、インデックスファイル20bのセーブ命令560(図14参照)に従って実行される命令620を含んでいる。この命令620は、ユーザが文字列106〜112,124,126(図2参照)をクリックすることによって表示された設定入力画面データ132,190(図3,図5参照)の設定データ136,174,176を記憶することを指示している。また、ポストファイル300aの命令600は、設定入力画面データ132,190(図3,図5参照)で変更された設定データ136,174,176のみをPOSTリクエストに含めることを指示している。
【0077】
ユーザは、文字列106〜112,124,126(図2参照)をクリックすることによって、複数の設定入力画面データ132,190(図3,図5参照)を切換えることができる。例えば、ユーザは、設定入力画面データ132(図3参照)を表示させた後に、設定入力画面データ190(図5参照)を表示させることができる。この場合、PC70は、ポストファイル300aの命令620に従って、設定入力画面データ132の設定データ136(図3の例では「Every50FAXes」)を記憶するとともに、設定入力画面データ190の設定データ174,176(図5の例では「XXX」と「A4」)を記憶する。例えば、ユーザは、設定入力画面データ132の設定データ136を「Every100FAXes」に変更し、設定入力画面データ190の設定データ174を「YYY」に変更し、設定入力画面データ190の設定データ176を変更せずに、設定入力画面データ190のサブミットキー180をクリックすることができる。この場合、PC70は、ポストファイル300aの命令600に従って、「Every100FAXes」と「YYY」をPOSTリクエストに含める。PC70は、変更されていない設定データ176をPOSTリクエストに含めない。
【0078】
PC70は、POSTリクエストを多機能機10に送信することができる。多機能機10は、POSTリクエストに含まれる複数の設定データ(上記の例では「Every100FAXes」と「YYY」)のそれぞれについて、自身に適合しているのか否かを判断する(図11のS16参照)。POSTリクエストに含まれる全ての設定データについて肯定的な判断結果が得られた場合に、多機能機10は、設定記憶領域32の記憶内容を変更し(S18)、肯定的なレスポンスを送信する(S20)。一方において、多機能機10は、POSTリクエストに含まれる少なくとも1つの設定データについて否定的な判断結果が得られた場合に、多機能機10は、設定記憶領域32の記憶内容を変更せず、エラーレスポンスを送信する(S22)。
【0079】
なお、多機能機10は、POSTリクエストに含まれる少なくとも1つの設定データについて否定的な判断結果が得られ、他の設定データについて肯定的な判断結果が得られた場合に、上記の他の設定データについては設定記憶領域32に記憶させてもよい。この場合、多機能機10は、肯定的な判断結果が得られた設定データに関する情報、及び/又は、否定的な判断結果が得られた設定データに関する情報をPC70に送信してもよい。PC70は、この情報をメイン部103に表示してもよい。ユーザは、いずれの設定データが変更されのか(いずれの設定データが変更されなかったのか)を知ることができる。
【0080】
本実施例によると、PC70は、複数のウェブページで入力される設定データ136,174,176をまとめて多機能機10に送信することができる。このために、多機能機10の設定変更のためにPC70と多機能機10の間でデータが通信される回数を減らすことができる。また、本実施例では、PC70は、ユーザによって変更された設定データ136,174,176のみを多機能機10に送信する。ユーザによって変更されていない設定データ136,174,176も多機能機10に送信する構成と比べると、通信されるデータのサイズが小さい。しかも、この場合、多機能機10がPOSTリクエストの内容を解析するための負荷も小さくなる。
【0081】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
【0082】
(1)インデックスファイル20,20a,20bに記述されている命令(例えば命令212,222,242等)は、外部ファイルに含まれていてもよい。即ち、インデックスファイル20,20a,20bは、命令の具体的な記述に代えて、その命令が記述されている外部ファイルのリクエストを送信することを指示する命令を含んでいてもよい。また、ロードファイル250、及び/又は、ポストファイル300、及び/又は、ポストリクエストファイル330は、外部ファイルでなくてもよい。即ち、これらのファイル250,300,330の具体的な命令がインデックスファイル20,20a,20bに記述されていてもよい。
【0083】
(2)第3実施例の図15の命令600は、ユーザによって変更された設定データ136,174,176のみを含むPOSTリクエストを作成することを指示するものである。しかしながら、図15の命令600は、ユーザによって変更されたの否かに関わらず、全ての設定データ136,174,176を含むPOSTリクエストを作成することを指示するものであってもよい。
【0084】
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】多機能機システムの構成を示す。
【図2】ウェブページの一例を示す。
【図3】ウェブページの一例を示す。
【図4】ウェブページの一例を示す。
【図5】ウェブページの一例を示す。
【図6】インデックスファイルの内容の一例を示す。
【図7】ロードファイルの内容の一例を示す。
【図8】ポストファイルの内容の一例を示す。
【図9】ポストリクエストファイルの内容の一例を示す。
【図10】図9の続きの内容を示す。
【図11】多機能機が実行する処理のフローチャートを示す。
【図12】インデックスファイルの内容の一例を示す(第2実施例)。
【図13】ページファイルの内容の一例を示す。
【図14】インデックスファイルの内容の一例を示す(第3実施例)。
【図15】ポストファイルの内容の一例を示す。
【符号の説明】
【0086】
2:多機能機システム、10:多機能機、20:インデックスファイル、70:PC、120,130,150,170:ウェブページ、102:メニュー部、103:メイン部、104:フッター部、132,190:設定入力画面データ、174,176:設定データ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブサーバ機能を有するプリンタであり、
以下の各命令、即ち、
第1データが第1部分に表示されているとともに設定入力画面データが第2部分に配置されているウェブページを表示するための第1命令と、
前記設定入力画面データに従って入力された設定データを含む設定変更リクエストを送信するための第2命令と、
前記第2部分のみを、前記設定変更リクエストに対するレスポンスに対応するデータに更新して表示するための第3命令と
を含む命令ファイルを記憶する命令ファイル記憶手段と、
設定データを記憶する設定データ記憶手段と、
リクエストを受信する受信手段と、
前記命令ファイルのリクエストが受信手段によって受信されたことを条件として、前記命令ファイルを含むレスポンスを送信する命令ファイル送信手段と、
前記設定変更リクエストが受信手段によって受信されたことを条件として、前記設定変更リクエストに含まれる前記設定データが当該プリンタに適合するのか否かを判断する判断手段と、
判断手段によって肯定的に判断されたことを条件として、設定データ記憶手段の記憶内容を、前記設定変更リクエストに含まれる前記設定データに変更する設定変更手段と、
判断手段によって肯定的に判断されたことを条件として、第1レスポンスを送信するとともに、判断手段によって否定的に判断されたことを条件として、第1レスポンスと異なる第2レスポンスを送信する設定変更レスポンス送信手段と
を備えるプリンタ。
【請求項2】
前記第1命令は、前記第1部分の表示内容を決定するデータが記述される第1領域と、前記第2部分の表示内容を決定するデータが記述される第2領域とを含んでおり、
前記第3命令は、前記設定変更リクエストに対するレスポンスに対応するデータを前記第2領域に記述するための命令である
ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
【請求項3】
前記第1データは、予め決められている操作が実行されるべきオブジェクトを含んでおり、
前記第1命令は、
前記第1データが前記第1部分に配置されているとともに前記第2部分を有するウェブページを表示するための第4命令と、
前記オブジェクトに前記操作が実行されたことを条件として、前記第2部分のみを、前記設定入力画面データに更新して表示するための第5命令と
を含んでいる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のプリンタ。
【請求項4】
前記第1データは、前記操作が実行されるべき複数のオブジェクトを含んでおり、
前記第5命令は、前記複数のオブジェクトのうちの1つのオブジェクトに前記操作が実行されたことを条件として、前記第2部分のみを、当該オブジェクトに対応する設定入力画面データに更新して表示するための命令である
ことを特徴とする請求項3に記載のプリンタ。
【請求項5】
文字列と設定入力画面データとが対応づけられている組合せデータを複数記憶する画面データ記憶手段と、画面データレスポンス送信手段とをさらに備え、
前記第5命令は、
前記複数のオブジェクトのうちの1つのオブジェクトに前記操作が実行されたことを条件として、当該オブジェクトに対応する文字列を含む画面データリクエストを送信するための第6命令と、
前記第2部分のみを、当該画面データリクエストに対するレスポンスに含まれる設定入力画面データに更新して表示するための第7命令と
を含んでおり、
画面データレスポンス送信手段は、前記画面データリクエストが受信手段によって受信されたことを条件として、当該画面データリクエストに含まれる文字列に対応づけて画面データ記憶手段に記憶されている設定入力画面データを含む画面データレスポンスを送信する
ことを特徴とする請求項4に記載のプリンタ。
【請求項6】
前記命令ファイルは、複数の設定入力画面データを含んでおり、
前記第5命令は、前記複数のオブジェクトのうちの1つのオブジェクトに前記操作が実行されたことを条件として、前記第2部分のみを、前記命令ファイルに含まれる設定入力画面データであって当該オブジェクトに対応する設定入力画面データに切換えるための命令である
ことを特徴とする請求項4に記載のプリンタ。
【請求項7】
前記第2命令は、2以上のオブジェクトに対応する設定入力画面データに従って入力された設定データを含む設定変更リクエストを送信するための命令である
ことを特徴とする請求項6に記載のプリンタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−82877(P2010−82877A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−252497(P2008−252497)
【出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】