説明

エレベータ機械、綱車及び終端部のための一体型支持体

単一の支持装置(30)は、機械(34)、少なくとも1つの綱車(38)及び複数の終端部材(44,46)を支持かつ固定するよう適合される。該単一の支持装置(30)は、昇降路(26)内、あるいは機械室(90)内で都合良く設置される。機械(34)と綱車(38)は、事前に支持装置(30)に取り付けることができ、また、アッセンブリ全体をクレーン(300)により所定の位置へ降ろすことが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概してエレベータシステムに関する。詳細には、本発明は、エレベータシステム内の機械、駆動綱車及びベルト終端部を安全に固定するための支持体に関する。
【背景技術】
【0002】
エレベータシステムは、昇降路内で移動するかご室及びつり合いおもりを通常備える。複数のロープ又はベルトが、昇降路内のかご室及びつり合いおもりを支持する。綱車の配置により、かご室とつり合いおもり及び例えばビル内の様々な乗り場などへかご室を移送する装置(即ち、モータとブレーキ)の間において所望する連携動作が得られる。
【0003】
従来、機械及び駆動綱車は、機械室内の、例えば昇降路の最頂部に取り付けられる。近年では、ビル内に設けられるエレベータシステムにかかる費用を最小限にするために、機械室のないエレベータシステムがよく用いられる傾向にある。機械室を排除するには、機械、駆動綱車及びその他のエレベータシステムの構成部材を支持するための代替の配置(装置(arangement))が必要である。
【0004】
従来の装置に関連するその他の欠点とは、エレベータ機械、綱車及び関連部材を設置するのに、相当な時間と労力を必要とすることである。機械室を排除することにより、機械室内で支持されていた部材が昇降路内でぶら下げられるかあるいはその他の方法で支持されることになるため、この設置工程はより複雑なものとなる。エレベータシステム部材の設置に必要な労力に付随する費用を最小限にするために、代替の最大限の効果が得られる設置方法並びに技術が所望されかつ要求されている。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、好都合に機械、綱車及びベルト終端部を単一の支持構造体に固定する、特別な支持配置(装置(arrangement))を提供する。
【0006】
概して、本発明は、エレベータシステムにおいて機械、少なくとも1つの綱車及び複数のベルト終端部を支持する単一の支持体である。
【0007】
本発明により設計される支持装置の一例は、選択された位置で機械を安全に固定するのに適合された機械支持部を備える。終端支持部は、複数の終端部材を固定するよう適合されており、それら終端部材は、エレベータシステム内の細長い耐荷重部材の端部に連結される。綱車支持部は、機械で駆動される少なくとも1つの綱車を支持するよう適合される。支持部は、機械、綱車及び終端部材を支持する単一の構造体を形成するよう、一緒に固定される。
【0008】
本発明の支持装置によれば、エレベータシステムの設置が非常に単純化される。本発明の1つの利点は、支持装置に機械を予め取り付けることを含む設置方法が可能となることである。すでに取付済みの機械を備える、完全な支持装置は、例えば、クレーンなどで持ち上げることができ、かつ昇降路の最頂部内へ降ろすことができる。本発明の配置によれば、現場での機械設置中に携わる操作員の時間が低減され、作業が単純化されるよう、機械は、支持装置上にすでに適切に配列かつ配置される。
【0009】
一例において、機械支持部及び綱車支持部は、2つの横(水平)方向梁部材を含んでなる。一例において、水平方向(lateral)梁部材は、互いに離間しており、かつ終端支持部は、水平方向梁部材の間で延在し、かつそれらに固定された少なくとも1つの横断(transversal)軸部材を含んでなる。
【0010】
本発明の様々な特徴並びに利点は、現時点で好ましい実施態様の以下の詳細な説明から当業者には明らかとなろう。詳細な説明に付随する図面は以下で簡単に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1は、エレベータシステム20を概略的に示しており、このシステムでは、つり合いおもり22とエレベータかご室24は、概して従来の方法で昇降路26内で移動する。ベルト28などの複数の細長い耐荷重部材は、必要に応じてエレベータかご室24を配置するため、つり合いおもり22及びかご室24をつり下げ、様々な位置へ移動させるよう、昇降路内でつり合いおもり22及びかご室24の重量を支持する。
【0012】
支持装置30は、エレベータシステムの種々の構成部材を、従来の方法で所定の位置に固定するよう配置する。本発明の重要な利点は、いくつかのエレベータシステムの構成部材に関連する支持及び固定機能を単一の支持装置に一体化することである。本発明の装置は、都合良く組み立てることができ、かつ、経済的かつ時間を短縮する方法で、種々のエレベータ構成部材間に協働作用をもたらすのに必要な配置を確立するよう、要求に応じて昇降路内又はビル内に配置することができる。
【0013】
例えば、図2に示すように、支持装置30は、機械34(即ち、モータ、駆動綱車及びブレーキ)を所望の位置に安全に固定するよう適合された機械支持部32を有する。例示においては、アイドラシーブ38(仮線)が装置30の綱車支持部40に支持されている。1つ以上の綱車が、通常、綱車支持部40に支持され得る。本発明の支持装置により可能となった本発明の配置を以下に説明する。
【0014】
終端支持部42は、実施態様の例における長手方向末端付近に配置される。調整ばねアッセンブリ46を有する複数の終端部材44が、終端支持部材42によって支持される。一例において、終端部材44は、ベルト28の端部を既知の方法で固定するために、従来の方法で機能する。
【0015】
図2及び図3から十分にわかるように、支持装置30の本実施態様は、機械34、綱車38及び終端部材44及び46などの構成部材を所望の位置に固定し、かつ、それら構成部材に関連する荷重の少なくともある程度と、それら構成部材に関連するエレベータシステムの構成部材を支持する単一の支持装置を確立するよう一緒に固定されるいくつかの構成部材を備える。
【0016】
一例において、支持装置30の種々の部品はメタルシートからなる。図示する装置におけるボルトなどの固定部材は、結合力のある単一の支持装置30を構築するよう部品を一緒に固定するのに使用される。支持装置のいくつかの部分は、特定の状況における必要性に応じて、互いに溶接するか、あるいは互いに固定することができる。
【0017】
2つの水平方向梁部材50,52は互いに平行に延在しており、かつ概してC字形の断面を有する。少なくとも1つのクロスブレース部材54が、梁の長手方向末端付近で梁部材50と52の間に延在する。図示する例において、各梁は、少なくともクロス部材54の一部がそこを通って収容されるスロット55を備える。交差プレート56は、梁の長手方向中央、あるいは中央部分付近で、(図によれば)梁50,52の最頂部に固定される。終端支持ブレース部材58は、梁部材の長手方向末端付近で梁部材50と52の間で延在する。当業者には良く分かるように、横断ブレース部材58は、エレベータシステム内において、終端部材とベルトあるいは別の細長い耐荷重部材に関連する荷重を部分的に支える。例示中のクロス部材58は、(図によれば)梁50,52それぞれの最長部にボルトで固定されている。
【0018】
梁部材50,52の各末端付近では、取付部材60が(図によれば)梁の下方面に固定されている。取付部材60は、エレベータの昇降路に対して所望の位置で支持装置を固定するのを容易にする。以下に説明するように、様々な形態が可能である。
【0019】
複数の垂直方向に延在する支持ブレース62は、梁部材50,52の各末端に連結される。ブレース部材62は、梁50,52と交差梁54の間に固定された結合を確立するために、交差梁54の結合点を提供する。ブレース部材62は、梁部材50,52のC字形チャネル内に固定され、好ましくは、適切な取付部材60の対応箇所に固定される。一例において、取付部材60は、図に示すように複数のメタルプレートからなる。
【0020】
一例において、支持装置30の様々な部位に対して穿孔シートメタルが使用される。多くのエレベータシステムの耐荷重要求を満たすのに、4mm厚のシートが使用される。本明細書の利益を得る当業者であれば、個々の特定の状況に応じて適切な金属、形態及び厚さを選択することは可能であろう。本発明により設計された例示の支持装置は、例えば、1.5トン、2.5トンあるいは5トンの機械を用いる際に必要ないずれの動作並びに速度に適合させるよう拡大、縮小することが可能である。
【0021】
本発明の装置のコンパクトな配置(装置)は、より少ない空間を利用し、かつより複雑でない取付配置(装置(arrangement))を必須とすることによって、昇降路の効率を増大させる。例えば、いくつかの実施態様において、アッセンブリ全体の高さは機械34の高さよりも高くない。これにより、エレベータシステムの経済性が高まるだけでなく、エレベータシステムを収容するためのビル建築費用が低減される。
【0022】
図1は、支持装置30が、取付部材82を用いて昇降路の壁部に固定された梁80に支持された配置の一例を示している。梁80と取付部材82は、特定のビル及び特定の設置に必要な条件によって様々な形態を取り得る。例示の配置において、取付部材82は昇降路26の後方84及び前方86の壁部に固定されている。
【0023】
本発明の支持装置の1つの利点とは、昇降路に対して装置を回転させるか、あるいは支持装置30に支持された構成部材の位置を移動させることによって、様々なエレベータシステムの形態に用いることができるということである。本発明の装置は、左右におけるつり合いおもりとかご室の配置構成、あるいは前後におけるつり合いおもりとかご室の配置構成に容易に使用可能である。例示の配置はエレベータかご室24の「背後」につり合いおもりがある。
【0024】
図4は、本発明により設計された支持装置の別の用途を図示する。この例では、機械室90は昇降路の最頂部に設けられる。基礎スラブ92は、昇降路の最頂部における所定の位置で支持装置30を保持するために支持部材60が固定される表面を提供する。
【0025】
図1から図4の実施態様は、コンパクトな機械配置が望まれる2:1ローピング配置に特に適している。
【0026】
図5は、本発明により設計された別の実施態様を示す。この例においては、支持装置30は、内部が機械34、綱車38及び終端支持部に適した外囲部を設定するカセットを含んでなる。この例では、外側梁102,104,106及び108が、支持装置30の外囲部を設定する。また、この例では、梁102〜108は、相互に固定された、概ねC字形状の鋼鉄部材からなる。支持装置30とアッセンブリ全体の高さは、機械34の高さよりも高くない。これにより、支持装置30を、昇降路26の最頂部付近に設置することが可能となる。この例における梁102は、事前に取り付けられた機械34の符号器(図示せず)へのアクセスを可能にする開口部111を備える。
【0027】
図示する例において、ビルの昇降路の壁部によって荷重を支持するために、昇降路26の少なくとも2つの壁部は、支持装置30の適切な部分が受容される支持穴112を備える。この例では、梁108,104が穴112に受容される。
【0028】
2つの水平方向梁部材114,116は、それらが機械34(図6)の駆動綱車120と平行になるよう綱車38の軸を支持する。水平方向梁部材114,116は又、終端支持部122,124の荷重も支持する。横断梁部材126,128は、水平方向梁114,116に対して垂直に延在して補助的な支持を提供する。この例では、水平方向梁114,116及び横断梁126,128は全て、概ねC字形の鋼鉄梁部材からなる。
【0029】
例として図6を参照すると、本発明の配置により、システム効率を達成するために、その他のエレベータシステムの構成部材に対して綱車38の最大限の効果を得るための装着が可能となることがわかる。図6の例において、支持ベルト28は、綱車に対して少なくとも180°の巻き付けで駆動綱車120に巻き付けられている。これにより、ベルトと駆動綱車120の間にさらなる面接触が存在することになるため、重要な利点が得られる。アイドラシーブ38の装着は、支持ベルト28が、かご室又はつり合いおもりに向かって下方へ延びる垂直位置から支持ベルト28の水平方向における偏向を効果的にもたらす。この例においては、全ての綱車は平行な軸を中心に回転する。本発明の配置により、より良好なベルト性能を達成するような相対的な綱車配置構成を都合良く確立することが可能となり、かつそのような構成部材のより簡単な設置を容易にする。
【0030】
図1から図4及び図7の実施態様には、同様な綱車配列並びにベルト巻き付け技術が有用である。
【0031】
図7は、本発明により設計された支持装置30の別の実施態様を示している。この例において、機械34は機械支持部32で支持され、これは概してC字形の細長い鋼鉄梁200を含んでなる。この例では、梁200の各端部は、支持ブレース210と取付プレート212を備える。
【0032】
綱車支持部40は、梁200から垂直に延在する梁202,204を含んでなる。梁202,204の反対側の端部は取付梁部材214と取付プレート216に連結される。取付プレート212,216は、昇降路の最頂部において、支持面220,222上へ受容される。装置30は、特定のビル構造又は昇降路配置に適切なコネクタを用いて、所定の位置に固定することができる。
【0033】
図7の図では、ベルト終端支持部42が1つだけ見える。この例では、ボルト206が、終端支持部42を梁202,204に固定している。
【0034】
本発明の支持装置は、支持装置30に安全に固定されかつ支持される構成部材を、より速く、より安全に、かつより効率よく設置することを可能にする。支持装置30は、図式的に示すような都合の良い方法で昇降路26の最頂部内に収容される。例えば、図7は、設置現場への到着前に機械34が支持装置30上にしっかりと取り付けられ、かつ設置中に装置全体がエレベータ昇降路に対して所望の位置までクレーン300で持ち上げられたアッセンブリを示している。工場で予め組み立てることにより、設置中の現場における時間と労力を節約することが可能となり、安全性に関する問題が低減される。機械34は、一旦装置30が所定位置に降ろされれば、さらなる配置調整は不要となるよう、支持装置30上に適切に配置することができる。
【0035】
効果など十分に配慮して支持ストラップ310及びクレーン300を用いることにより、少なくとも、事前に組み立てられかつ事前に支持装置に取り付けられた機械34とともに、支持装置配置の全体を、昇降路の最頂部における所定位置に都合良く降ろすことができる。綱車と終端部も又、設置現場に到着する前に、支持装置に事前に取り付けることが可能である。
【0036】
本発明の支持装置を用いるその他の利点とは、いわゆる「ジャンプ(高速(jump))」エレベータ設置工程を経済的に助長にすることが可能となることである。本発明の支持装置30は、梁80のような支持梁を用いて、昇降路のいずれの高さにも配置できるため、結果として支持装置を、完成されたエレベータシステムの操作を容易にするのに用いられる恒久的な位置に動かすことができる。クレーン300は、各「ジャンプ」のために支持装置30のそれぞれの再配置に使用することができる。
【0037】
前述の説明は、本質的に制限するというよりは例示するものである。開示の例に対する変更並びに修正が、本発明の本質から必然的に逸脱することなく可能であることは当業者には明らかであろう。本発明の法的保護の範囲は、特許請求の範囲を検討することによりのみ決定され得る。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】図1は、本発明により設計された支持装置を備えるエレベータシステムの選択部分を概略的に示す図である。
【図2】図2は、本発明により設計された支持装置の実施態様を概略的に示す斜視図である。
【図3】図3は、図2の実施態様の選択部分を拡大して概略的に示す斜視図である。
【図4】図4は、本発明により設計された支持部を組み入れた別のエレベータシステムの選択された部分を概略的に示す図である。
【図5】図5は、本発明により設計された支持装置の別の実施態様を概略的に示す図である。
【図6】図6は、図5の選択的特徴を示す図である。
【図7】図7は、本発明により設計された支持装置の実施態様のその他の例、並びに本発明のエレベータシステム部材の設置方法を概略的に示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機械を選択された位置に固定するよう適合された、機械支持部と、
複数の終端部材を選択された位置に固定するよう適合された、終端部支持部、及び
少なくとも1つの綱車を支持するよう適合された綱車支持部、
を含んでなり、
前記各支持部は、該機械、該終端部材及び該綱車を支持する単一の構造体を形成するよう相互に固定されることを特徴とする、エレベータシステムのための支持装置。
【請求項2】
第2の複数の終端部材を選択された位置に固定するよう適合された第2の終端支持部を備え、該複数の終端部材の一方はエレベータかご室に連結され、かつ該複数の終端部材の他方はつり合いおもりに連結されることを特徴とする、請求項1記載の装置。
【請求項3】
第2の綱車を支持するよう適合された第2の綱車支持部を備えることを特徴とする、請求項1記載の装置。
【請求項4】
前記支持部材のそれぞれが、少なくとも1つのメタルシートを含んでなることを特徴とする、請求項1記載の装置。
【請求項5】
前記支持部材のそれぞれが、相互に固定された複数のメタルシートを含んでなることを特徴とする、請求項4記載の装置。
【請求項6】
前記機械支持部と前記綱車支持部が、2つの水平方向梁部材を含んでなることを特徴とする、請求項1記載の装置。
【請求項7】
前記水平方向梁部材が相互に離間され、かつ前記終端部支持部が、前記水平方向梁部材の間で延在し、かつそれらに固定される少なくとも1つの横断部材を含んでなることを特徴とする、請求項6記載の装置。
【請求項8】
2つの離間された水平方向梁部材と、前記水平方向梁部材の間で延在し、かつ該梁部材の各端部付近でそれらに固定される少なくとも1つの横断梁部材と、前記装置及び関連するエレベータシステムの構成部材の荷重を支える構造体に前記装置を固定するよう適合された取付部材を備えることを特徴とする、請求項1の装置。
【請求項9】
前記取付部材と、前記水平方向梁部材の対応する部分のそれぞれに固定される複数の垂直方向ブレース部材を備えることを特徴とする、請求項8記載の装置。
【請求項10】
モータと駆動綱車を有する機械と、
少なくとも1つのアイドラシーブと、
エレベータかご室と、
つり合いおもりと、
該かご室とつり合いおもりに連結され、該機械の作動に応答して、該駆動綱車と該アイドラシーブに対して移動可能な複数の細長い耐荷重部材と、
該耐荷重部材の端部に連結される複数の終端部、及び
該かご室とつり合いおもりに対して所望の位置で前記機械、前記綱車及び前記終端部を支持し、固定する単一の支持装置、
を含んでなることを特徴とする、エレベータシステム。
【請求項11】
前記支持装置が、前記機械と前記綱車のための支持体を提供する2つの水平方向梁部材を備えることを特徴とする請求項10記載のシステム。
【請求項12】
前記水平方向梁部材が相互に離間しており、前記終端部を支持するために前記水平方向梁部材の間に延在しそれらに固定される少なくとも1つの横断部材を備えることを特徴とする、請求項11記載のシステム。
【請求項13】
第2の複数の終端部材を支持するために前記水平方向梁部材の間に延在しそれらに固定される第2の横断部材を備え、前記横断部材は、前記梁部材の長手方向末端付近で、前記梁部材に固定されることを特徴とする、請求項12記載のシステム。
【請求項14】
前記支持体が複数の金属梁部材を含んでなることを特徴とする請求項10記載のシステム。
【請求項15】
前記アイドラシーブと前記駆動綱車が、前記細長い耐荷重部材が垂直に延在し、概ね水平方向において前記アイドラシーブについて偏向し、かつ前記駆動綱車の周囲に少なくとも180°で巻き付けられるよう、相互に関連して配置されることを特徴とする、請求項10記載のシステム。
【請求項16】
前記アイドラシーブと前記駆動綱車が、平行な軸を中心に回転することを特徴とする、請求項15記載のシステム。
【請求項17】
事前に支持装置を組み立てることと、
機械を該支持装置に固定すること、及び
前記支持装置に固定された前記機械とともに前記支持装置を、昇降路内の選択された位置へ降ろすこと、
を含んでなることを特徴とする、エレベータシステムの選択された構成部材を設置する方法。
【請求項18】
前記支持装置及び前記機械を、前記選択された位置に降ろすのにクレーンを使用することを含むことを特徴とする、請求項17記載の方法。
【請求項19】
前記支持装置を、前記昇降路内の第1の選択された位置に降ろし、続いて前記支持装置を引き上げて前記昇降路内の第2の選択された位置に配置することを含むことを特徴とする、請求項17記載の方法。
【請求項20】
少なくとも1つのアイドラシーブを、前記支持装置を前記昇降路内の前記選択された位置に配置する前に、該アイドラシーブが前記機械の駆動綱車と平行になるよう、前記支持装置に固定することを含むことを特徴とする、請求項16記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2006−513950(P2006−513950A)
【公表日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−567960(P2004−567960)
【出願日】平成15年1月31日(2003.1.31)
【国際出願番号】PCT/US2003/002850
【国際公開番号】WO2004/069715
【国際公開日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【出願人】(591020353)オーチス エレベータ カンパニー (402)
【氏名又は名称原語表記】OTIS ELEVATOR COMPANY
【Fターム(参考)】