説明

エンジン排出NOXの削減

排気マニホールド排出口(14)から大気(20)へ延在する導管(16)、導管に沿ったアンモニア注入ステーション(22)、および導管に沿ってアンモニア注入ステーションの下流に位置する触媒アセンブリ(24)を含むタイプのエンジンアセンブリである。触媒アセンブリは、一酸化窒素(NO)を二酸化窒素(NO2)に変換する一酸化窒素触媒材料からなる表面ウォッシュコート(50)、ならびにアンモニアをNO2と反応させて窒素および水を生成するSCR(選択的触媒還元)触媒でコーティングされた通路を含む。触媒アセンブリは、SCR触媒材料でコーティングされた、たとえば繊維などの複数の要素を含み、要素は密集体で位置し、通路または穴は要素間に位置する。密集体は導管のケーシング(90)の中に位置し、ガスがそこを通って流れる大きな領域をもたらすように円錐形の内側および外側表面(40、42)を有する。通路の壁に酸化触媒を有する、たとえば蜂の巣状のタイプなどの触媒の構成80も、触媒アセンブリのケーシング(90)の中に位置し得るが、好ましくは一酸化窒素およびSCR触媒の下流に位置する。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
発明の背景
我々の以前の特許第5,992,141号は、大気中の窒素酸化物から発生するスモッグを削減するために、アンモニア(NH3)およびその成分(NH2および/またはNH+H)を、高温の排ガス、特にディーゼルエンジンの排ガスの中に注入することを記載する。注入されたアンモニアは、一酸化窒素(NO)および二酸化窒素(NO2)を含む窒素酸化物と、触媒作用によって、および触媒作用によらずに反応して、窒素および水蒸気を生成する。
【0002】
アンモニア(およびその成分)は一酸化窒素(NO)と反応するよりも遥かに早くかつより完全に二酸化窒素(NO2)と反応することを出願人の実験は示す。好ましくはガスがまだ高温である間に、エンジン排気マニホールドから大気へ延在する排ガス導管に沿って、排ガス中の一酸化窒素の高い割合が二酸化窒素に変換されることができれば、それは望ましいであろう。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
発明の概要
この発明の1つの実施例に従って、出願人は排ガス導管に沿って一酸化窒素触媒を与え、一酸化窒素触媒は高い割合の排ガス中の一酸化窒素(NO)を二酸化窒素(NO2)に変換する。触媒は排ガス導管のケーシングの中に位置する。アンモニアおよび二酸化窒素を効率的に反応させるSCR(selective catalyst reduction)(選択的触媒還元)触媒は同一のケーシングの中で、一酸化窒素触媒の下流に位置する。ケーシングの下流端部は、好ましくは、一酸化炭素および未燃炭化水素を酸化させる酸化触媒を含む。
【0004】
一酸化窒素触媒は、NOをNO2に変換する表面ウォッシュコートを、その上流表面上に有する小さな要素の密集体を含む。SCR触媒は、要素間に複数の小さな穴を残すように密集体の複数の要素をコーティングし、排ガスは触媒の大きな面積にさらされる。好ましい構成は、円錐形の内側および外側表面を有するように要素の密集体を確立するというものである。限られた空間に大きな面積をもたらすために、円錐角は好ましくは45°以下、たとえば30°である。
【0005】
この発明の新規の特徴は、特許請求の範囲において特定性を有して説明される。この発明は、添付の図面に関連して読まれるときに、以下の記載から最もよく理解される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
好ましい実施例の説明
図1は、排気マニホールド12を有するディーゼルエンジンアセンブリ10を示し、高温の排ガスがエンジンのシリンダによって排ガスマニホールド12の中に放出される。マニホールド排出口14では、排ガス中の窒素酸化物は、約90%の一酸化窒素(NO)および約10%の二酸化窒素(NO2)から構成される。排ガスは、排ガス導管16によって、マニホールドの排出口から大気20へ運ばれる。導管に沿って位置するアンモニア注入ステーション22は、我々の以前の特許第5,992,141号に記載されるタイプのステーションであり、そこではアンモニア(NH3)およびその成分(この組合せは本明細書において単にアンモニアと称される)が高温の排ガスの中に注入される。アンモニア注入ステーションのすぐ下流に、出願人は触媒アセンブリ24を設け、触媒アセンブリ24では相当量の一酸化窒素(NO)が二酸化窒素(NO2)に変換され、結果として生じ
る窒素酸化物(NOおよびNO2)が、既に注入されたアンモニアと反応されて、窒素および水蒸気および最小限の残余の窒素酸化物を生成する。一酸化窒素よりも遥かに高い割合の二酸化窒素がアンモニアと反応して、窒素(空気の大部分を構成する)および水から構成される無害な成分を生成することを出願人は知る。
【0007】
図2は、触媒アセンブリ24が円錐形のコーティングされた構造26を含み、構造26が、円錐形の内側および外側表面40、42ならびに上流および下流端部44、46を有する、円錐32の形状の材料からなる層30を含むことを示す。特定の繊維質の円錐32(先端を切られてもよい)の厚さTは約0.4インチの大きさであり、好ましくは1インチ未満であって、その開き角Aは約30°である。たとえば6インチの限られたケーシングの直径B内に大きな内側および外側表面積をもたらすために、約45°以下の開き角が好ましい。約18インチの長さCも、利用可能な空間によって制限され、長さが増大すると排ガスの温度が急速に低下するという事実によって制限される。ガスの成分の触媒作用は、ガスの温度に伴って増大する。
【0008】
図3は、円錐を形成する層30の一部の断面図であり、層30が、触媒コーティング65を含むコーティングされた繊維36および円錐の外側の外側ウォッシュコーティング50を含むことを示す。層30は、たとえばシリカからなるセラミック繊維などのセラミック繊維から形成される。個々の繊維は、アンモニアおよび二酸化窒素(NO2)の反応を加速させるSCR(選択的触媒還元)コーティングでコーティングされる。繊維はコーティングされて、次いで圧縮されるか、または圧縮されて、次いで触媒材料に浸される。繊維をよりよくまとめるために、少量の高温結合剤が塗布されてもよい。この圧縮は繊維をまとめるのに十分であるが、繊維間に微小な通路または穴52(図7)を依然として残す。コーティングされた繊維間の穴を通って流れるガスはSCR触媒材料にさらされ、アンモニアをNO2と反応させるように触媒作用を受ける。繊維の直径は1mmより遥かに小さく、複数の隣接する繊維間の穴または通路52は1mmより遥かに小さい。
【0009】
円錐の外側のウォッシュコーティング50は、排ガス中の酸素を使用して一酸化窒素(NO)を二酸化窒素(NO2)に変換する一酸化窒素触媒を含む。上述のように、アンモニアは一酸化窒素(NO)と反応するよりもより完全に二酸化窒素(NO2)と反応する。1つの好適な一酸化窒素触媒は、カリフォルニア州アーバイン(Irvine)のクリーンエア・システムズ・インコーポレイテッド(KleenAir Systems, Inc.)によって提供される専売の触媒であり、この触媒は白金を含む。
【0010】
繊維をコーティングするSCR触媒材料は、アンモニア(NH3およびその反応成分NH2、NHおよびH)を窒素酸化物、特に二酸化窒素(NO2)と反応させる役割を果たし、窒素および水を生成する。1つの効果的なSCR材料は、カリフォルニア州オックスナード(Oxnard)のキャタリティック・システムズ・インコーポレイテッド(Catalytic Systems, Inc.)によって提供される専売のSCRコーティングであり、これはアンモニアおよび二酸化窒素を効率的に反応させる。一酸化窒素触媒は、SCR触媒よりも、NOをNO2に変換する効果が遥かに高く、SCR触媒は、一酸化窒素触媒よりも、アンモニアおよび一酸化窒素を反応させる効果が遥かに高い。
【0011】
外側ウォッシュコート50の一酸化窒素触媒が、コーティングされた繊維36のSCR触媒の近くに置かれることにより、その組合せが、環境中に放出される窒素酸化物の量を削減する効果が増大する。一酸化窒素触媒はNOの大部分をNO2に変換するが、NO2の一部はNOに戻る可能性がある。アンモニアが存在する状態でSCR触媒が近くに(3インチ以内、好ましくは1インチ以内に)あることは、高濃度の二酸化窒素が存在しながら、窒素および水へ完全に変換させるのに役立つ。さらに、2つの触媒が近くにあることにより、別のケーシングを有する別のユニットの触媒と特に比較して、排ガスの温度降下が
最小限になる。
【0012】
図7は、ガスが通り抜ける細い穴または通路52を残すように、円錐の繊維が離れて間隔をおかれることを示す。繊維は複数の要素であり、各々はアンモニアおよび二酸化窒素の反応の速度を速めるSCR触媒材料でコーティングされる。
【0013】
図2に示される円錐32の細長い円錐の形状は、製造するのが容易でありかつ大きな表面積をもたらし、対応して、排ガスと外側コーティング50および円錐の層の繊維上のコーティングとの大きな接触面積をもたらす、一体型の装置を提供する。
【0014】
一酸化窒素触媒およびSCR触媒の最適な割合を得るために、出願人は円錐の外側(上流)部分に一酸化窒素触媒でコーティングされた繊維を置き、円錐の内側(下流)部分にSCRコーティングされた繊維からなる層を置くことができる。外側の円錐32内の空間40に追加のより小さな中空の円錐を設けることも可能である。その場合、外側の円錐の繊維の一部またはすべては一酸化窒素触媒でコーティングされ、内側の円錐の繊維はSCR触媒でコーティングされる。外側の円錐32内のより小さな繊維質の円錐の代わりに、他の装置が外側の円錐に位置することができる。
【0015】
図2は、コーティングされた構造26の下流端部における追加の触媒の構成80を示す。追加の触媒の構成80は、炭素および一酸化炭素を二酸化炭素に変換する酸化触媒材料でコーティングされた複数の通路82を有する蜂の巣状の構成を含む。このような酸化触媒材料は広く利用可能であるが、各々の供給業者に専売である。図8に示されるように、触媒の構成は、複数の小さな要素ではなく、ブロックの中に通路を有する1インチより大きな厚さの単一のブロックを含む。一酸化窒素触媒が、触媒の構成80と同じ、狭まった上流および下流端部を有する管の中、すなわち導管のケーシング90の中に位置するという事実は、それらの間の距離を短縮するので、排ガスは触媒の構成80に沿ってより高温である。一酸化窒素触媒とSCR触媒との間の最短距離は好ましくは1インチ未満である。SCR触媒と酸化触媒との間の最短距離は好ましくは3インチ未満であり、より好ましくは1インチ未満である。
【0016】
図4は、コーティングされた繊維からなる繊維質の円錐32内に位置する、ワイヤが巻付けられた円錐60を示す。ワイヤが巻付けられた円錐60は、SCR触媒65または一酸化窒素触媒でコーティングされたワイヤ芯線64を含むワイヤ62(図5)の多数の巻線を、先細りする螺旋状の形状で含む。ワイヤの隣接する巻きの間には小さな隙間66が存在し、排ガスはその隙間66を通って容易に流れることができるが、ワイヤの触媒コーティング65と接触して通過する。1つの例では、ワイヤは直径が0.5mmのスチールの芯線を有し、その芯線は0.02mmの厚さの触媒ウォッシュ65でコーティングされ、ワイヤの巻きの間に0.1mmの隙間66を有して離れて間隔をおかれる。ワイヤの巻き69の位置を維持するために複数の横棒68が使用される。ワイヤの巻きは各々、触媒でコーティングされた細長い要素を構成する。
【0017】
図6は、上質なステンレススチールウールの密集体または部分71−75からなる別の装置70を示し、ステンレススチールウールのワイヤは、SCR触媒または一酸化窒素触媒でコーティングされる。これは、触媒を含む液体材料の槽の中に元のステンレススチールウールを浸し、ワイヤ間の細かい穴およびステンレススチールウールの弾性を保つ態様で液体が乾燥するのを可能にすることによって達成され得る。ステンレススチールウールの密集体は円錐の中に詰められるので、排ガスは円錐を出るためにスチールウールを通って流れなければならない。
【0018】
マニホールド排出口14における排ガスが90%のNOおよび10%のNO2を含んで
いたことを試験は示す。排ガスは、上記の一酸化窒素触媒をゆっくりと通り抜けた後、30%のNOおよび70%のNO2を含んでいたので、一酸化窒素触媒はNOのうちの10%以上、実際にはNOのうちの20%以上をNO2に変換した。他の触媒(SCRおよび酸化触媒)は、NOをNO2に変換する効果が遥かに低い。
【0019】
したがって、この発明は低コストの排出削減システムを提供し、このシステムは一酸化窒素(NO)を二酸化窒素(NO2)に変換する一酸化窒素触媒を含み、続いてアンモニアを窒素酸化物、特に二酸化窒素(NO2)と反応させるSCR(選択的触媒還元)触媒を含む。どちらの触媒も複数の細長い要素上のコーティングであり、各々の長さはその直径の少なくとも10倍であり、酸化コーティングでコーティングされ、要素は要素のうちの隣接する要素間に狭い穴または通路を有する密集体にまとめられる。要素の直径は各々、1ミリメートル以下であり、要素間の距離は1ミリメートル未満である。要素は好ましくは円錐形の内側および外側表面を有する円錐の形状の密集体で位置し、各々の円錐角は約45°以下(52.5°未満)である。要素は、SCR触媒コーティングを含むセラミック繊維を含むことができ、一酸化窒素触媒のコーティングは円錐の外側表面上に位置する。さらに、コーティングされたワイヤの巻きまたは触媒コーティングされた他の部分が円錐に位置することができる。
【0020】
この発明の特定の実施例が本明細書において説明され、示されてきたが、修正および変形が容易に当業者に想起され得ることが認識され、その結果、特許請求の範囲はこのような修正および等価物を包含するように解釈されることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】この発明のエンジンの構成の側面図である。
【図2】図1の構成の触媒アセンブリの断面図である。
【図3】図2の触媒アセンブリの一部の拡大断面図である。
【図4】追加の触媒装置が加えられた、図2の触媒の密集体の断面図である。
【図5】図4の追加の触媒装置の一部の断面図である。
【図6】異なる触媒装置が加えられた、図4の触媒の密集体の断面図である。
【図7】図3の触媒アセンブリの一部の拡大図である。
【図8】図2の触媒アセンブリの一部の、線8−8に沿ってとられる断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
排ガスマニホールド(12)と、排ガスマニホールドから大気へ延在して、前記マニホールドから大気へ下流に向かって排ガスを運ぶ排気導管(16)とを有するエンジンアセンブリ(10)であって、エンジンアセンブリは、排ガス中の窒素酸化物を削減するためにアンモニアおよびその成分が導管の中に注入される、導管に沿ったアンモニア注入ステーション(22)と、排ガスが触媒作用を受ける、導管に沿ってアンモニア注入ステーションの下流に位置する触媒アセンブリ(24)とを含み、改良点として、
前記触媒アセンブリは、前記導管のケーシング(90)と、前記ケーシングの中に位置し、かつ通路の壁が触媒材料(65)でコーティングされる複数の通路(52、66)を有する少なくとも1つの密集体(30)とを含み、
一酸化窒素触媒のある量(50)は、一酸化窒素(NO)を二酸化窒素(NO2)に変換し、前記ガスが通過する前記密集体の少なくとも上流部分をコーティングし、
SCR(選択的触媒還元)触媒(65)のある量は、アンモニアを二酸化窒素と反応させて窒素および水を生成し、前記通路の壁の少なくとも第2の部分をコーティングし、
前記通路の壁の前記第2の部分は、一酸化窒素触媒の前記コーティングの下流に位置する、エンジンアセンブリ(10)。
【請求項2】
前記密集体は複数の要素(36、69)を含み、各々の要素の直径は1ミリメートル以下であって、長さはその直径の少なくとも10倍であって、
一酸化窒素およびSCR触媒の前記量は各々、前記複数の要素の複数をコーティングし、
前記密集体の前記複数の要素は近くにまとめられるが、前記要素のうちの複数の隣接する要素間に1ミリメートル未満の、前記通路(52、66)のうちの狭い通路を有し、前記ケーシングは、前記排ガスが触媒アセンブリを通り抜けるために前記狭い隙間を通り抜けなければならないように前記排ガスを制限する、請求項1に記載のエンジンアセンブリ。
【請求項3】
前記複数の要素は複数の繊維であって、前記触媒のうちの少なくとも1つは前記繊維をコーティングし、前記複数の繊維は繊維の密集体に押し固められてまとめられる、請求項2に記載のエンジンアセンブリ。
【請求項4】
前記複数の要素はワイヤ芯線の巻きであって、前記触媒のうちの少なくとも1つはワイヤ芯線の外側表面上に位置し、コーティングされたワイヤ芯線の巻きは前記隙間の各々を残すように離れて間隔をおかれる、請求項2に記載のエンジンアセンブリ。
【請求項5】
複数の要素の前記密集体は、円錐角(A)が約45°以下であり、排ガスが中空の円錐の壁を通り抜けることによってのみケーシングを通り抜けることができるように導管のケーシングが構築される、中空の円錐(32)の円錐形の形状で保持される、請求項2に記載のエンジンアセンブリ。
【請求項6】
各々が酸化触媒材料でコーティングされる、複数の均一に間隔をおかれる通路(82)を有する蜂の巣状の密集体(80)を含み、前記蜂の巣状の密集体は、さらに、前記導管の前記ケーシングの中に位置し、それによって、ガスが触媒材料を通過するときに排ガスの温度の低下を最小限にする、請求項1に記載のエンジン。
【請求項7】
前記SCR触媒と前記酸化触媒との間の最も近い距離は1インチ以下である、請求項6に記載のエンジン。
【請求項8】
前記一酸化窒素触媒と前記SCR触媒との間の最も近い距離は1インチ以下である、請
求項1に記載のエンジン。
【請求項9】
排ガスマニホールド(12)と、排ガスマニホールドから大気(20)へ延在して、それに沿って下流に向かって排ガスを運ぶ排気導管(16)とを有するエンジンアセンブリ(10)であって、エンジンアセンブリは、排ガス中の窒素酸化物を削減するためにアンモニアおよびその成分が導管の中に注入される、導管に沿ったアンモニア注入ステーション(22)と、排ガスが触媒作用を受ける、アンモニア注入ステーションの下流の触媒アセンブリ(24)とを含み、改良点として、
前記触媒アセンブリは、前記導管の部分を形成するケーシング(90)と、各々が触媒材料(65)でコーティングされ、かつ前記要素間に穴(52)を有する密集体で位置する複数の要素(36、69)とを含み、前記密集体は円錐形の内側および外側表面(40、42)を有する円錐の壁を形成し、前記密集体は前記ケーシングの中に位置し、そこを通る排ガスの流れを、前記円錐の壁を通って流れる以外には遮り、
前記円錐形の外側表面は一酸化窒素(NO)を二酸化窒素(NO2)に変換する一酸化窒素触媒のコーティング(50)を有し、複数の前記要素はアンモニアを二酸化窒素と反応させるSCR(選択的触媒還元)触媒(65)でコーティングされる、エンジンアセンブリ(10)。
【請求項10】
前記複数の要素は、繊維が近くに押し固められる密集体にまとめられる、コーティングされた繊維(36)を含む、請求項9に記載のエンジンアセンブリ。
【請求項11】
ワイヤの円錐(60)は、前記円錐形の表面のうちの1つの軸の周りに巻付けられ、かつ前記円錐の壁の内側に位置する、触媒コーティングされたワイヤ(62)の複数の巻き(69)を含む、請求項10に記載のエンジンアセンブリ。
【請求項12】
圧縮性の可撓性材料(72、73、74)のある量は、触媒材料からなる穴の表面を有する複数の穴を有し、圧縮性の可撓性材料の前記量は前記密集体の前記内側円錐形表面の中に詰められる、請求項9に記載のエンジンアセンブリ。
【請求項13】
前記内側表面と外側表面との間の、前記円錐の壁の平均的な厚さ(T)は1インチ以下である、請求項7に記載のエンジン。
【請求項14】
大気中に放出される窒素酸化物を削減するために一酸化窒素(NO)および二酸化窒素(NO2)を含むディーゼルエンジンの排ガスを処理するための方法であって、アンモニアを排ガスの中に注入することを含み、
一酸化窒素(NO)のうちの10%以上を二酸化窒素に変換する一酸化窒素触媒を横切って排ガスを流すことと、次いで、アンモニアを二酸化窒素と反応させる第2の触媒を横切って排ガスを流すこととを含む、方法。
【請求項15】
前記流すステップは、一酸化窒素触媒を通過したガスの少なくとも一部を、一酸化窒素触媒と接触したガスの3インチ以内にある前記第2の触媒を横切って流すことを含む、請求項14に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2007−513277(P2007−513277A)
【公表日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−524854(P2006−524854)
【出願日】平成16年8月26日(2004.8.26)
【国際出願番号】PCT/US2004/027768
【国際公開番号】WO2005/021939
【国際公開日】平成17年3月10日(2005.3.10)
【出願人】(502341351)クリーンエア・システムズ・インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】