説明

エンドテリン介在障害治療用のスルホンアミド類

【課題】血管内皮は、内皮由来の血管収縮性ペプチドであるエンドテリン(ET)などの各種血管作用性物質を放出する。
【解決手段】チエニル−、フリル−およびピロリル−スルホンアミド類;スルホンアミドの医薬的に許容される塩類;塩および該スルホンアミド類の製剤;ならびに該製剤およびスルホンアミド類を用いて、エンドテリン類ペプチドの活性を調節または変化させる方法が提供される。詳細には、N−(イソオキサゾリル)チエニルスルホンアミド類、N−(イソオキサゾリル)フリルスルホンアミド類およびN−(イソオキサゾリル)ピロリルスルホンアミド類のナトリウム塩類の製剤が提供される。疎水性スルホンアミドのアルカリ金属塩の製造方法が提供される。該方法には、飽和アルカリ金属塩溶液の存在下、遊離スルホンアミドを有機溶媒に溶かす段階ならびに生成したスルホンアミド塩を該有機溶媒から回収する段階がある。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I)の化合物またはその医薬的に許容される誘導体:
【化1】

[式中、Arは4−クロロ−3−メチル−5−イソオキサゾリルであり、Arは下記式の構造を有し:
【化2】

ここで、RおよびRは独立に水素またはアルキルから選択され;
WはO、NHまたはCHであり;
、RおよびRはそれぞれ独立に、下記の(i)または(ii)のように選択され、ただし、R、RおよびRのうちで水素であるのは多くとも1個であり:
(i)Rが水素、非置換C1−6アルキル、水酸基、非置換C1−6アルコキシ、C(O)R41、カルバモイルオキシもしくはC1−6アルコキシカルボニルオキシであり、そして、RおよびRがそれぞれ独立に水素、非置換C1−6アルキル、水酸基、C(O)R41、カルバモイルオキシまたはC1−6アルコキシカルボニルオキシである;または、
(ii)RおよびRのうちの少なくとも一方が水素でない場合、いずれか2個でC1−6アルキレンジオキシを形成することができ、そして、他方は(i)に記載のように選択され;
45は、C(O)R41であり;
41は、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、またはアリールであり;
ここで、R41は、非置換であるか、またはYから選択される1以上の置換基によって置換されており;Yは、C1−6アルコキシ、ハライド、カルボキシル、またはヒドロキシである。]。
【請求項2】
Arが4−クロロ−3−メチル−5−イソオキサゾリルであり;
およびRがそれぞれ独立に水素、またはメチルであり;
、RおよびRがそれぞれ独立に下記の(i)または(ii)から選択され(ただし、R、RおよびRのうちで水素であるのは多くとも1個であり);
(i)Rは水素、メチル、ヒドロキシ、メトキシ、アセチル、カルバモイルオキシおよびメトキシカルボニルオキシから選択され、そして、
およびRはそれぞれ独立に水素、メチル、ヒドロキシ、アセチル、カルバモイルオキシまたはメトキシカルボニルオキシであり;または
(ii)RおよびRの少なくとも一方が水素でない場合、RおよびRがメチレンジオキシを形成することができ、Rは(i)のように選択され;そして、
45はアセチル、プロパノイル、シクロプロピルカルボニルまたはベンゾイルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−(((4−クロロ−3−メチル−5−イソオキサゾリル)アミノ)スルホニル)−2−チオフェンカルボキサミド;
N−(2−ベンゾイル−4,6−ジメチルフェニル)−3−(((4−クロロ−3−メチル−5−イソオキサゾリル)アミノ)スルホニル)−2−チオフェンカルボキサミド;
3−(((4−クロロ−3−メチル−5−イソオキサゾリル)アミノ)スルホニル)−N−(2,4−ジメチル−6−プロピオニルフェニル)−2−チオフェンカルボキサミド;
3−(((4−クロロ−3−メチル−5−イソオキサゾリル)アミノ)スルホニル)−N−(2−(シクロヘキシルカルボニル)−4,6−ジメチルフェニル)−2−チオフェンカルボキサミド;
3−(((4−クロロ−3−メチル−5−イソオキサゾリル)アミノ)スルホニル)−N−(2−(シクロプロピルカルボニル)−4,6−ジメチルフェニル)−2−チオフェンカルボキサミド、および
N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−(((4−クロロ−3−メチル−5−イソオキサゾリル)アミノ)スルホニル)−5−メチル−2−チオフェンカルボキサミド、
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
ナトリウム塩である、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
およびRが、水素またはメチルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
およびRが、メチルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
がメチルであり、Rが水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
が水素であり、Rがメチルである、請求項1に記載の化合物
【請求項9】
活性成分および医学的に許容されるビヒクルを含む医薬組成物であって、活性成分が請求項1に記載の化合物であることを特徴とする、医薬組成物。
【請求項10】
化合物が、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−(((4−クロロ−3−メチル−5−イソオキサゾリル)アミノ)スルホニル)−2−チオフェンカルボキサミド、または、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−(((4−クロロ−3−メチル−5−イソオキサゾリル)アミノ)スルホニル)−5−メチル−2−チオフェンカルボキサミドのナトリウム塩である、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
経口投与用に製剤化されている、請求項9に記載の組成物。
【請求項12】
非経口投与のために製剤化されている、請求項9に記載の組成物。
【請求項13】
錠剤またはカプセルとして製剤化されている、請求項9に記載の組成物。
【請求項14】
エンドテリン介在疾患治療用医薬品の製剤のための、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項15】
高血圧、心血管疾患、喘息、肺高血圧、炎症性疾患、眼球疾患、月経障害、産科的状態、創傷、胃腸疾患、腎不全、免疫抑制剤介在腎臓血管収縮、エリトロポイエチン介在血管収縮、内毒素ショック、アナフィラキシーショックおよび出血性ショックからなる群から選択される疾患の処置用医薬の製造のための、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項16】
化合物が、N−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−(((4−クロロ−3−メチル−5−イソオキサゾリル)アミノ)スルホニル)−2−チオフェンカルボキサミドまたはN−(2−アセチル−4,6−ジメチルフェニル)−3−(((4−クロロ−3−メチル−5−イソオキサゾリル)アミノ)スルホニル)−5−メチル−2−チオフェンカルボキサミドである、請求項15に記載の使用。
【請求項17】
方法が、請求項1に記載の化合物の医薬的に許容される塩と糖含有液の十分量とを混合して、それらの溶液を得る段階;
得られた溶液を除菌濾過する段階;および
濾液を凍結乾燥して粉末を得る段階
を含むことを特徴とする凍結乾燥粉末の製造方法。
【請求項18】
糖がブドウ糖またはソルビトールである、請求項17に記載の方法。

【公開番号】特開2008−208143(P2008−208143A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−127052(P2008−127052)
【出願日】平成20年5月14日(2008.5.14)
【分割の表示】特願2002−352236(P2002−352236)の分割
【原出願日】平成10年4月2日(1998.4.2)
【出願人】(501178651)エンサイシブ・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド (6)
【氏名又は名称原語表記】ENCYSIVE PHARMACEUTICALS INC.
【Fターム(参考)】