説明

カード型携帯情報処理機器

【課題】内部に抜け防止機構を具備した信頼性の高いカード型携帯情報処理機器の提供を目的とする。
【解決手段】把手部5a、6aを有する第1アーム5及び第2アーム6と、パッド8、9を固定した第3アーム10及び第4アーム11を回動自在に連結し、スロットにカードを挿入完了後、カードを引き抜く方法に力が作用したときに、パッド8、9がスロット内壁と当接し、その間の摩擦力により、第3アーム10、第4アーム11のパッド8、9が内壁に食い込み、カードを抜く動作を妨げる方向に力が作用する結果、抜け防止機能を有することになる。把手5a、6aを押すことにより、抜け防止機能を解除できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抜け防止機構を具備したメモリーカードやモデムカード等のカード型携帯情報処理機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
昨今、メモリカードやモデムカード等のカード型携帯情報処理機器は広く普及し、静止した状態だけでなく、車載等、振動や衝撃が作用する環境で使用される場合も多い。このような環境下では、カードの抜け防止機構を具備したものが提供されている。
【0003】
従来のカード型携帯情報処理機器の抜け防止機構は、カードが挿入されるスロットに抜け防止用のカードストッパー等が設けられている。図17、図18は、特開平9−50496号に記載された構成を示す。このカード抜け防止機構付コネクタ51は、絶縁体よりなる薄型のカードケースの一端側がICカード挿入口を構成し、このICカード挿入口のガイド壁53にカードストッパー52を回動可能に軸支し、図17の状態でICカード50をICカード挿入口から挿入し、ICカード50の挿入完了後にカードストッパー52を回動させて、図18のようにICカード50の背面を抑えて、ICカード50が抜けないように構成している。
【0004】
また、特開平10−50399号は、ICカードコネクタのICカード挿入口に、カードストッパーが回動可能に軸支し、ICカード挿入口を開、閉可能な構成とすることが記載されている。
【0005】
また、特開2004−178824号は、プリント基板にメモリカードを挿入するメモリカードスロットを固定し、このスロットの入口付近に位置するように板バネが設けられ、この板バネの一端縁がプリント基板に固定され、他端縁は自由端でプリント基板から離間し、メモリカードの挿入後、前記板バネの他端縁がメモリカードの背面を受けて、メモリカードがスロットから抜けないようにしたものが記載されている。
【特許文献1】特開平09−50496号公報
【特許文献2】特開平10−50399号公報
【特許文献3】特開2004−178824号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記の従来の構成では、スロット又はスロットの近傍にストッパー等を設けたものであり、抜け防止機構を有するスロットにカードを挿入した場合は、抜け防止機能が働くが、抜け防止機構を備えていないスロットにカードを挿入した場合は、抜け防止機能が働かない。カード型携帯情報処理機器として、PC CardやExpressCard等、規格化され世の中で広く普及し使用されているものは、多くのメーカーから互換性のあるスロットをもつ機器が提供されている。すべてのスロットに抜け防止機構を備えていないのが現状であり、抜け防止機構のないスロットでは、抜け防止の機能が実現できないという課題を有していた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記従来の課題を解決するために、本発明のカード型携帯情報処理機器は、上ケースと、下ケースと、少なくとも上ケースか下ケースの何れか一方に固定され電気部品が実装されたプリント基板と、該プリント基板の一端に固定され外部機器のカードスロット内のホストコネクタと電気的に接続可能なコネクタと、カードスロットから抜くときにその動きを阻止する方向に力を作用させる手段と、その力の作用を解除する手段を有するものである。本構成によって、カード本体に抜け防止機能を具備することにより、抜け防止機構がないスロットに挿入されても、抜け防止機能を実現できることになる。
【0008】
また、本発明のカード型携帯情報処理機器は、下ケース又は上ケースに固定された軸の回りに互いに回転自在に軸支された第1アーム及び第2アームと、下ケース又は上ケースに固定された前記軸とは異なる軸の回りに互いに回転自在に軸支された第3アーム及び第4アームと、第1アームと第3アーム及び第2アームと第4アームを回動自在に連結させる手段と、第3アーム及び第4アームの一端に固定され、カードが挿入されるスロットの内壁に接触可能なパッドと、パッドをスロットの内壁に圧接する手段と、カード挿入時は、パッドが逃げ方向に、カード抜き取り時は食い込み方向に作用するように構成したものである。本構成によって、パッドがスロットの内壁に接触し、カード抜き取り時は食い込み方法に力が作用するため、カードの抜け防止機能を実現できることになる。
また、本発明のカード型携帯情報処理機器は、第1アーム及び第2アームを回動させることにより、パッドをスロットの内壁から離間させるように構成したものである。本構成によって、第1アーム及び第2アームを回動させることによって、抜け防止機能が解除でき、カードを簡単に抜き取ることが可能となる。
【発明の効果】
【0009】
本発明のカード型携帯情報処理機器によれば、カード側に抜け防止機構を具備することで、抜け防止機構をもたないスロットに挿入しても、振動や衝撃が作用したときに抜けにくい信頼性の高い機器を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1及び図2は、本発明のカード型携帯情報処理機器(以下、単にカードという)の斜視図である。図1において、1はカードの全体を示す。本例はExpressCardを示すが、カード1としては、ExpressCardに限らず、PC CardやSDメモリーカード、その他のメモリーカード等で、スロットに挿入するカードであればよい。
【0011】
カード1は、上ケース2と下ケース3とで構成され、カード1の骨格をなす下ケース3の上面を平板状の上ケース2で閉蓋しており、上ケース2と、下ケース3は、各々、板金、樹脂、ダイキャスト等で作られ、接着、溶着、ねじ止め、カシメ等で互いに固定されている。4はカード1の先端部に備えられたコネクタである。
【0012】
5a及び6aは後述する第1アーム5及び第2アーム6の一端に形成された把手である。これらの把手5a、6aはケース1の後端部の両側からケース1の側方に突出している。8及び9は、後述する第3アーム10及び第4アーム11に一体に構成されたパッドであり、ゴム、フェルト、樹脂等の摩擦係数の大きな材料で形成されている。これらのパッド8、9はカード1の先端部のコネクタ4から少し中央寄りの側面に位置し、ケース1の側面から僅かながら側方に突出している。これらの把手5a、6a及びパッド8、9は、通常は図1に示すようにカード1の側面から側方に突き出ているが、図2に示すように、把手5a及び6aを指で挟んでA方向に押し込むと斜めに傾斜してケース1内に後退し、これに応じてパッド8及び9はB方向に斜めに傾斜して引き込まれる。その動作は後述する。
【0013】
図3及び図4は、本発明のカードの内部を示す構成図である。図5は分解斜視図であり、上ケース2は便宜上図示していない。図3から図5にて、5は第1アーム、6は第2アームであり、板金、樹脂、ダイキャスト等で作られ、第1アーム5と第2アーム6がX字状に交差して、7の回動ボスにより互いに回転自在に軸支されている。回動ボス7の中心には軸孔が形成されており、図5に示すように下ケース3に一体に固定された支軸14の回りに回転自在に前記回動ボス7が嵌め込まれ、第1アーム5と第2アーム6が支軸14に軸支されている。第1アーム5及び第2アーム6は前述のように、その後端にL字形の把手5a及び6aが側方に突出して形成され、指等で挟んで図2のA方向に回転できるようになっている。他端部には、各々長孔部5b、6bが形成されている。
【0014】
10は第3アーム、11は第4アームであり、これらのアーム10,11は略三角形状の板体で、板金、樹脂、ダイキャスト等で作られている。第3アーム10と第4アーム11の第1の角部が、12の回動ボスの回りに互いに回転自在に軸支されている。回動ボス12の中心には軸孔が形成されており、図5に示すように下ケースに一体に固定された支軸15の回りに回転自在に前記回動ボス12が嵌め込まれ、第3アーム10と第4アーム11が支軸15に軸支されている。第3アーム10及び第4アーム11の側方に位置する第2の角部には、L字形の折曲片が斜めに延設し、前述のようにパッド8、9が通常状態で側方に向くように設けられている。また、第3アーム10及び第4アーム11の第3の角部には半円形の張出片が形成され、この張出片の裏面に軸10a、11aが設けられている。この軸10a、11aは、前述の長孔部5b、6bと係合し、長孔部5a、6a内を移動可能であり、第1アーム5と第2アーム6の回動力を第3アーム10及び第4アーム11に伝達する。これにより、第1アーム5が回動ボス7の回りに回転すると、長孔部5bも回転し、長孔部5bの内周面で軸10aを押圧する結果、第3アーム10も回動ボス12の回りに回転する。同様に第2アーム6が回動ボス7の回りに回転すると、第4アーム11も回動ボス12の回りに回転する。
【0015】
逆に、第3アーム10が回動ボス12の回りに回転すると、軸10aも回転し、軸10aが長孔部5bの内周面を押圧する結果、第1アーム5も回動ボス7の回りに回転する。第4アーム11が回動ボス12の回りに回転すると、第3アーム6も回動ボス7の回りに回転する。
【0016】
図5に示すように、下ケース3は長方形状の板体の先端部に、前述のコネクタ4を保護するためのコネクタ部3bが形成されている。さらに、下ケース3の両側部には、パット8,9が突出する部分を除き、側壁部3aが形成され、この側壁部3aの後端に第1アーム5、第2アーム6が当接するストッパー19が形成されている。さらに、この下ケース3の後端部には、前述する第1アーム5と第2アーム6の後端部と把手5a,6aを摺動可能に支持する支持部3cを備えている。この支持部3cの左右の面は、第1アーム5と第2アーム6の後端部の上下方向の位置のズレに合わせて僅かな段差が付けられている。さらに、支持部3cの後端中央部には第1アーム5と第2アーム6の後端内面が当接するストッパー3dが設けられている。この下ケース3のコネクター部3bを除く上面を上ケース2で閉蓋している。
図5にて、13はプリント基板であり、前記下ケース3に接着、ねじ止め、両面テープ、溶着、カシメ等の手段で固定される。前記コネクタ4はこのプリント基板13上に実装されている。16〜18はICやチップ部品等の実装部品であり、プリント基板13上に実装されている。
【0017】
図6〜図9は、第1アーム5、第2アーム6、第3アーム10、第4アーム11の動作を示す説明図である。図6は、図1の状態のときの第1アーム5、第2アーム6、第3アーム10、第4アーム11を図1の上方から見た平面図であり、図7は図1の状態のとき第1アーム5、第2アーム6、第3アーム10、第4アーム11を下方から見た底面図を示す。
【0018】
図7にて、22は回動ボス12の外周に嵌め込まれたねじりコイルばねであり、このバネ22の一端は第3のアーム10に切り起こされた係止爪10bに係止し、他端は第4のアーム11に切り起こされた係止爪11bに係止している。図7の底面視において、ねじりコイルばね22は第3のアーム10を軸12の回りに反時計方向に、第4のアーム11を軸12の回りに時計方向に付勢している。
前述のように、第1アーム5は、第3アーム10に、第2アーム6は、第4アーム11に回動自在に連結しているため、図7において、第1アーム5は回動ボス7の回りに時計方向に、第2アーム6は回動ボス7の回りに反時計方向に付勢される。図3において前述のように、19はストッパーであり、第1アーム5及び第2アーム6が上記のように付勢されて回動すると、ストッパー19に当接して止まるように回り止めとして形成されている。
図8は、図2の状態のときに、第1アーム5、第2アーム6、第3アーム10、第4アーム11を図2の上方から見た平面図であり、図9は図2の状態のときに第1アーム5、第2アーム6、第3アーム10、第4アーム11を下方から見た底面図を示す。
【0019】
図8にて、指等で把手5a及び6aが挟まれてC方向に押されると、第1のアーム5は回動ボス7の回りに時計方向に、第2アーム6は回動ボス7の回りに反時計方向に回動する。前述のように、第1アーム5と第3アーム10、第2アーム6と第4アーム11は、長孔部5b、6b及び軸10a、11aを介して、回動自在に連結しているため(第1アームと第3アーム及び第2アームと第4アームを回動自在に連結させる手段の一例)、第3アーム10は回動ボス12の回りに反時計方向に、第4アーム11は回動ボス12の回りに時計方向に回動する。その結果、パッド8、9の位置もD方向に後退して、パッド8とパッド9間の幅が狭くなる。
【0020】
図10〜図12は、カード1をスロット20へ挿入する状態と、抜き取り状態を示す斜視図であり、図13〜図16はカード1の内部の状態を示す透視図である。図13にて、21はスロット内に形成されたホストコネクタであり、カード1がスロット20へ挿入完了されると、カード1のコネクタ4と接合し、電気的な導通が可能となる。
【0021】
図10は、カード1をスロット20に挿入を開始するときの状態を示す。カード1を矢印のE方向に挿入する。図13はスロットの挿入途中の状態を示す。パッド8、9はスロット20の内壁に擦れながら挿入されるため、第3のアーム10は、回動ボス12の回りに若干反時計方向に回動し、第4のアーム11は回動ボス12の回りに若干時計方向に回動する。図14はスロットに挿入完了状態を示す。カードのコネクタ4とホストコネクタ21は接合している。このとき、パッド8、9は図13と同様な位置関係になる。
【0022】
図11及び図15は、挿入完了状態からカード1を抜去方向に僅かに移動させた状態を示す。このとき、パッド8、9は摩擦係数が大きな材料で形成されているため、スロット20の内壁との間で図15の矢印Fの方向に摩擦力を受ける。このため、第3のアーム10は図15で回動ボス12の回りに時計方向に、第4のアーム11は回動ボス12の回りに反時計方向に力が作用する。即ち、第3のアーム10及び第4のアーム11は回動ボス12を中心にスロット20の内壁を外側に押すような側圧が作用し、パッド8、9がスロット20の内壁にいわゆる食い込み状態となり、カード1の抜去を妨げる力が働くため、カード1がスロット20から抜けにくくなる。(これらの第3のアーム10、第4のアーム11、パッド8、9、ねじりコイルバネ等が、カードをスロットから抜くときにその動きを阻止する方向に力を作用させる手段の一例であり、パッドをスロットの内壁に圧接する手段の一例である。)このとき、スロット20側はカード1が挿入できる内壁を備えていればよく、抜け防止機構は不要である。
【0023】
なお、第3アーム10、第4アーム11を食い込みが生じるまで若干カードを抜去方向に移動する必要があるが、その間コネクタ4、21が接合している範囲内で遊びを設けると、電気的な動作には支障ないことになる。
【0024】
図16は、カード1をスロット20から抜くときの状態を示す。前述のように把手5a、6aを指等で挟むことにより、第1のアーム5、第2のアーム6が回転し、それに連動して、第3のアーム10、第4のアーム11が回動する。その結果、パッド8、9が内側に後退してスロットの内壁から離間する。パッド8、9が内壁から離間すると摩擦力は作用しなくなるため、図12に示すようにカード1はスムーズにスロット20からG方向に抜くことが可能となる。(これらの第1のアーム5、第2のアーム6、第3のアーム10、第4のアーム11は、カードをスロットから抜くときにその力の作用を解除する手段の一例である。)
なお、カード1をスロット20に挿入するときに把手5a、6aを挟んだ状態で挿入してもよい。この場合は、パッド8、9がスロット20の内壁に接触しないため、より小さな挿入力で挿入することが可能となる。
また、スロット20によっては、イジェクタ機構を有するものがあるが、パッドの摩擦力や回動ボス12の位置、ねじりコイルばね14の力等を最適に設定することにより、本抜け防止機構で作用する力をイジェクタ機構で押す力よりも小さく設定するとよい。抜け防止の力は落ちるが、把手5a、6aを指で挟まなくても、イジェクタを押すことでカードの取り出しが可能となる。
【0025】
なお、本説明では、図5の支軸14及び15は、下ケース3に固定された例で説明したが、上ケース2に固定されていてもよい。
また、本発明では、第1のアーム5と第2のアーム6をX字状に軸支し、第3のアーム10と第4のアーム11とを回動してパッド8,9をカードの側部から出退させるリンク機構を用いて説明したが、本発明はかかる機構に限定されるものではなく、パッド8,9がバネ等で常時は付勢されてカード1の側部から突出しているが、カード1をスロット20から抜き出す時にパッド8,9がカード1の内側に退くような機構を備えていればよく、リンク機構である必要もない。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明にかかるカード型携帯情報処理機器は、カード側で抜け防止機能が実現できるため、抜け防止機構をもたない一般的なスロットに挿入しても抜けにくく、振動や衝撃が作用する過酷な条件下での信頼性を確保したカードとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明のカード斜視図
【図2】本発明の抜け防止機能を解除したときのカード斜視図
【図3】本発明の内部構造図
【図4】本発明の抜け防止機能を解除したときの内部構造図
【図5】本発明の分解斜視図
【図6】本発明の抜け防止機能を上方向から見た動作説明図
【図7】本発明の抜け防止機能を底面側から見た動作説明図
【図8】本発明の抜け防止機能を解除したときの上方向から見た動作説明図
【図9】本発明の抜け防止機能を解除したときの底面側から見た動作説明図
【図10】本発明のカードをスロットに挿入する時の斜視図
【図11】本発明のカードをスロット挿入後引き抜くときの斜視図
【図12】本発明のカードをスロットから取出した時の斜視図
【図13】本発明のカードをスロットに挿入する途中の透視図
【図14】本発明のカード挿入完了時の透視図
【図15】本発明のカード引抜時の透視図
【図16】本発明のカード抜け防止解除時の透視図
【図17】従来の抜け防止機構の斜視図
【図18】従来の抜け防止機構の斜視図
【符号の説明】
【0028】
1・・・カード型携帯情報処理機器
2・・・上ケース
3・・・下ケース
3a・・・側壁部
3b・・・コネクタ部
3c・・・支持部
3d・・・ストッパー
4・・・コネクタ
5・・・第1アーム
5a・・・把手
5b・・・長孔部
6・・・第2アーム
6a・・・把手
6b・・・長孔部
7・・・回動ボス
8・・・パッド
9・・・パッド
10・・・第3アーム
10a・・・軸
10b・・・係止爪
11・・・第4アーム
11a・・・軸
11b・・・係止爪
12・・・回動ボス
13・・・プリント基板
14・・・支軸
15・・・支軸
16・・・実装部品
17・・・実装部品
18・・・実装部品
19・・・ストッパー
20・・・スロット
21・・・ホストコネクタ
22・・・ねじりコイルバネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上ケースと、下ケースと、少なくとも上ケースか下ケースの何れか一方に固定され電気部品が実装されたプリント基板と、該プリント基板の一端に固定され外部機器のスロット内のホストコネクタと電気的に接続可能なコネクタと、カードをスロットから抜くときにその動きを阻止する方向に力を作用させる手段と、その力の作用を解除する手段とを具備したカード型携帯情報処理機器。
【請求項2】
下ケース又は上ケースに固定された軸の回りに互いに回転自在に軸支された第1アーム及び第2アームと、下ケース又は上ケースに固定された前記軸とは異なる軸の回りに互いに回転自在に軸支された第3アーム及び第4アームと、第1アームと第3アーム及び第2アームと第4アームを回動自在に連結させる手段と、第3アーム及び第4アームの一端に固定され、カードが挿入されるスロットの内壁に接触可能なパッドと、パッドをスロットの内壁に圧接する手段と、カード挿入時は、パッドが逃げ方向に、カード抜き取り時は食い込み方向に作用するように構成した請求項1のカード型携帯情報処理機器。
【請求項3】
第1アーム及び第2アームを回動させることにより、パッドをスロットの内壁から離間させるように構成した請求項2のカード型携帯情報処理機器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate


【公開番号】特開2010−15404(P2010−15404A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−175128(P2008−175128)
【出願日】平成20年7月4日(2008.7.4)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】