説明

カード決済システム、カード決済方法、カード決済装置、プログラム

【課題】 利用者がICカードをリーダライタにかざしている間に、個人認証とICカードの決済処理とを行うことができるカード決済システム、カード決済方法、カード決済装置、プログラムを提供する。
【解決手段】 第1生体情報を読み取る第1生体情報読み取り器71と、ICカード60から第2生体情報611を読み取るリーダライタ72と、第1生体情報と第2生体情報611とを比較し、一致/不一致の判断を行う生体認証装置73と、一致すると判断時にICカード60の決済処理の制御を行う制御部74とを備え、第2生体情報611は、第1生体情報を分解した部分情報の複数個が予めICカード60に記憶され、生体認証装置73は、第1生体情報を部分情報に分解する変換部731と、変換部731で分解した部分情報とICカード60から読み取った部分情報とを比較する比較部732とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カード決済システム、カード決済方法、カード決済装置、プログラムに関し、特に、利用者がICカードをリーダライタにかざしている間に生体認証とICカードの決済処理とを行い、ICカードの不正使用を防止できるカード決済システム、カード決済方法、カード決済装置、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ICカードの不正使用を防止する技術としては、ICカード利用者とICカード保有者との一致/不一致を生体情報により認証を行うものがある(例えば、特許文献1、2参照。)。
【0003】
特許文献1の技術は、本人の指紋データを予めカードに記録しておき、カードを持参した人の指紋を指紋読取手段で読み取る。指紋読取手段で読み取った指紋データとカードに記録した指紋データとを照合して本人であるか否かを判別する。
【0004】
従って、特許文献1の技術は、管理が容易で本人であるか否かを迅速に照合できる。
【0005】
特許文献2の技術は、登録された生体認証用情報を分割してICカード或いはセンタ装置に保存し、認証時にユーザから取得する生体認証用情報も分割し、分割された情報どうしを照合する。
【0006】
従って、特許文献2の技術は、分割された情報を再生する必要が無く、生体認証用情報の安全性を向上できる。また、分割するための規則として、乱数、ユーザから取得する暗証番号などを用いるため、分割規則を第三者が推測することが困難で、分割された一部の情報から全体の情報が推測される危険性も少なくできる。
【0007】
【特許文献1】特開2000−067290号公報
【特許文献2】特開2007−114814号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ICカードによる商品購入時の決済処理は、不正使用防止のために、生体情報などを利用した個人認証(生体認証)を前処理として行い、個人認証に継続してICカードの決済処理を行う必要がある。
【0009】
また、商品購入時の決済処理は、迅速な処理が必要であり、利用者がICカードをリーダライタにかざしている間に、個人認証とICカードの決済処理とを行う必要がある。
【0010】
従って、個人認証は、短時間で処理することが必須となる。
【0011】
しかるに、特許文献1は、本人の指紋データそのものを予めカードに記録しているため、指紋読取手段で読み取った指紋データとの比較箇所・件数が多くなり、照合処理を短時間で処理できないという課題がある。
【0012】
また、特許文献1は、個人認証処理後の決済処理に関しては、特に記載が無く、照合処理を短時間で実行できないため、利用者がICカードをリーダライタにかざしている間に、個人認証とICカードの決済処理とを行うことができないという課題がある。
【0013】
特許文献2は、個人認証処理後の決済処理に関しては、何ら記載が無い。また、ICカードに保存した生体認証用情報と、ICカード利用者から取得する生体認証用情報とを一連の操作の中で同時に処理することができない。従って、利用者がICカードをリーダライタにかざしている間に、個人認証とICカードの決済処理とを行うことができないという課題がある。
【0014】
本発明の目的は、上記課題を解決したカード決済システム、カード決済方法、カード決済装置、プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明のカード決済システムは、第1生体情報を読み取る第1生体情報読み取り器と、ICカードから第2生体情報を読み取るリーダライタと、第1生体情報と第2生体情報とを比較し、一致/不一致の判断を行う生体認証装置と、一致すると判断時にICカードの決済処理の制御を行う制御部とを備え、第2生体情報は、第1生体情報を部分情報に分解した部分情報の中から複数個を選択して予めICカードに記憶され、生体認証装置は、第1生体情報を部分情報に分解する変換部と、変換部で分解した第1生体情報の部分情報とICカードから読み取った部分情報の一部とを比較する手段とを有することを特徴とする。
【0016】
本発明のカード決済方法は、第1生体情報を読み取るステップと、ICカードから第2生体情報を読み取るステップと、第1生体情報と第2生体情報とを比較し、一致/不一致の判断を行うステップと、一致すると判断時にICカードの決済処理を行うステップとを備え、第1生体情報を部分情報に分解して部分情報の中から複数個を選択した第2生体情報を予めICカードに記憶するステップと、生体認証装置が第1生体情報を変換部で部分情報に分解するステップと、変換部で分解した第1生体情報の部分情報とICカードから読み取った部分情報の一部とを比較するステップとを有することを特徴とする。
【0017】
本発明のカード決済装置は、第1生体情報を読み取る第1生体情報読み取り器と、ICカードから第2生体情報を読み取るリーダライタと、商品購入用および決済処理用の情報を表示する表示器と、第1生体情報と第2生体情報とを比較し、一致/不一致の判断を行う生体認証装置と、第1生体情報読み取り器とリーダライタと表示器と商品販売装置とを制御する制御部とを有し、第2生体情報は、第1生体情報を部分情報に分解した部分情報の中から複数個を選択して予めICカードに記憶され、生体認証装置は、第1生体情報を部分情報に分解する変換部と、変換部で分解した第1生体情報の部分情報とICカードから読み取った部分情報の一部とを比較する手段とを有し、制御部は、生体認証装置が第1生体情報と第2生体情報とが一致すると判断時にICカードの決済処理の制御を行うことを特徴とする。
【0018】
本発明のプログラムは、ICカードを用いて自動販売機から商品を購入するカード決済方法用のプログラムであって、カード決済装置を、第1生体情報を第1生体情報読み取り器で読み取る手段と、ICカードからリーダライタで第2生体情報を読み取る手段と、商品購入用および決済処理用の情報を表示器へ表示する手段と、第1生体情報と第2生体情報とを比較し、生体認証装置で一致/不一致の判断を行う手段と、第1生体情報読み取り器とリーダライタと表示器と商品販売装置とを制御部で制御する手段と、第1生体情報を部分情報に分解して部分情報の中から複数個を選択した第2生体情報を予めICカードに記憶する手段と、第1生体情報を部分情報に変換部で分解する手段と、変換部で分解した第1生体情報の部分情報とICカードから読み取った部分情報の一部とを比較する手段と、生体認証装置で第1生体情報と第2生体情報とが一致すると判断時にICカードの決済処理の制御を制御部で行う手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明のカード決済システムは、利用者がICカードをリーダライタにかざしている間に生体認証処理と決済処理とを行うことができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
次に、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明の第1の実施の形態のカード決済システム90を示す概略構成ブロック図、図2は、図1中の第2生体情報611を説明するための図、図3は、図1中のリーダライタ72の概略構成ブロック図である。
【0022】
図1を参照すると、カード決済システム90は、ICカード60(Integrated Circuitカード)と、カード決済装置70とで構成する。
【0023】
カード決済装置70は、第1生体情報(一例として指紋画像50であり、図11参照)を読み取る第1生体情報読み取り器71と、ICカード60から第2生体情報611を読み取るリーダライタ72と、生体認証装置73と、制御部74とで構成する。なお、第1生体情報は、一例として、指紋情報614とする。
【0024】
ICカード60は、カード形状で、カード内にICが実装され、IC内にICカード60の正規の保有者の第2生体情報611が予め記憶されている。第2生体情報611は、リーダライタ72により読み出し/書き込みが可能である。また、ICカード60は、無線方式により、リーダライタ72により情報の読み出し/書き込みが可能である。
【0025】
生体認証装置73は、第1生体情報を指紋部分情報612に分解する変換部731と、第1生体情報と第2生体情報611とを比較する比較部732と、比較結果の一致/不一致の判断を行う認証部733とを備える。比較部732は、変換部731で分解した第1生体情報の指紋部分情報612と、ICカード60から読み取った指紋部分情報612とを比較する。
【0026】
生体認証装置73は、認証部733で不一致と判断時、再度、一致/不一致の判断時に使用した指紋部分情報612とは異なるICカード60から読み取った指紋部分情報612と、第1生体情報の指紋部分情報612とを比較部732で比較する。
【0027】
制御部74は、第1生体情報と前記第2生体情報611とが一致すると判断時に、ICカード60の決済処理の制御を行う決済処理制御部741を備える。
【0028】
図2を参照すると、第2生体情報611は、指紋情報614(第1生体情報)を分解した指紋部分情報612の中から複数個を選択したものがICカード60に予め記憶されている。
【0029】
指紋部分情報612は、指紋情報614を1ライン毎に抽出したn個の濃淡波形からなる。濃淡波形をスペクトラム波形613とみなし、指紋部分情報612は、第1スペクトラム波形613−1〜第nスペクトラム波形613−nのn個からなる。但し、nは、正の整数である。
【0030】
図3を参照すると、リーダライタ72は、第2生体情報611をICカード60から読み取る第2生体情報読み取り部721と、読み取る指紋部分情報612の数(スペクトラム波形613の数)を決定する部分情報読み取り数決定部722とを備える。
【0031】
上述の如く構成したカード決済システム90は、先ず、第1生体情報読み取り器71で指紋画像50を読み取り、次に、リーダライタ72でICカード60から第2生体情報611を読み取り、両者の指紋部分情報612を比較し、一致/不一致の判断後、継続して決済処理を行うことができる。
【0032】
従って、カード決済システム90は、利用者がICカード60をリーダライタ72にかざしている間に、個人認証とICカード60の決済処理とを行うことができるという効果がある。
【0033】
なお、上述のように構成したカード決済システム90の詳細な動作については、後述のカード決済システム80の動作に包含されるため、ここでは説明を省略する。
【0034】
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0035】
図4は、本発明の第2の実施の形態のカード決済システム80を示す概略構成ブロック図、図5は、図4中のICカード10を説明するための図、図6は、図5中の第2生体情報113を説明するための図である。図7、図8、図9、図10は、各々、図4中のリーダライタ22、生体認証装置23、制御部25、選択ボタン部31の概略構成ブロック図である。
【0036】
図4を参照すると、カード決済システム80は、ICカード10と、自動販売機40とで構成する。
【0037】
図5を参照すると、ICカード10は、IC内に管理情報130を記憶する管理情報記憶部110と、無線方式により、リーダライタ22との間で管理情報130の送受信を行う第1通信部120とを備える。管理情報130は、英数字からなるICカード10の識別番号111、保持金額情報112、ICカード10の正規の保有者の第2生体情報113を備える。ICカード10の識別番号111は、ICカード10の正規の保有者の識別番号111をも兼ねている。
【0038】
保持金額情報112は、ICカード10の正規の保有者が利用可能なプリペイド金額であり、予めICカード10の保有者がICカード10のプリペイド金額として入金している金額である。
【0039】
図6を参照すると、第2生体情報113は、ICカード10の正規の保有者の指紋情報114であり、指紋情報114(第1生体情報)を分解した指紋部分情報115の中から複数個を選択したものである。第2生体情報113は、指紋情報114を1ライン毎に抽出した濃淡波形である。濃淡波形をスペクトラム波形510とみなし(図11参照)、指紋部分情報115は、第1スペクトラム波形116−1〜第nスペクトラム波形116−nのn個からなる。但し、nは、正の整数であり、例えば、2≦n≦20とする。ここに、第2生体情報113は、予め、ICカード10へ記憶しておく情報である。なお、指紋部分情報115は、濃淡波形をフーリエ変換のような周波数変換を行い、周波数スペクトルとして取得したものを、第1スペクトラム波形116−1〜第nスペクトラム波形116−nとしてもよい。
【0040】
第1生体情報読み取り器21は、ICカード10の保有者の1個の指紋情報114を読み取り、1個の指紋画像50として生体認証装置23へ送信する。生体認証装置23は、スペクトラム波形変換部231で、指紋画像50を1ライン毎に切り出した濃淡波形のスペクトラム波形510を出力する(図11参照)。1個のスペクトラム波形510が、保有者を特定する1個の指紋部分情報115となる。指紋画像50からは、スペクトラム波形510−1〜510−mのm個のスペクトラム波形510が得られる。但し、mは正の整数であり、例えば、100≦mとする。
【0041】
なお、第2生体情報113は、指紋画像50の中央付近のスペクトラム波形510が、複数個(2個から20個)選択され、ICカード10に予め記憶されることになる。
【0042】
再度、図4を参照すると、自動販売機40は、カード決済装置20と、商品販売装置30とで構成する。
【0043】
カード決済装置20は、第1生体情報読み取り器21、リーダライタ22、表示器24、生体認証装置23、制御部25とで構成する。なお、生体認証装置23、制御部25は、自動販売機40の外部に設け、自動販売機40と専用回線、インターネットなどの通信回線で接続する構成としてもよい。
【0044】
第1生体情報読み取り器21は、第1生体情報として、指紋画像50(図11参照)を読み取る。第1生体情報は、指紋画像50に限定されるものではなく、掌紋、静脈、虹彩、顔、音声などの何れの情報であってもよい。
【0045】
図7を参照すると、リーダライタ22は、第2生体情報113をICカード10から読み取る読み出し/書き込み部221と、読み取る指紋部分情報115の数(スペクトラム波形510の数)を決定するスペクトラム波形数決定部222と、ICカード10との間で管理情報130を無線で送受信する第2通信部223とを備える。
【0046】
表示器24は、自動販売機40の利用者に、自動販売機40を利用するために必要な情報、ICカード10の決済を行うために必要な情報を表示する。
【0047】
図8を参照すると、生体認証装置23は、スペクトラム波形変換部231と、スペクトラム波形比較部232と、認証部233とを備える。
【0048】
スペクトラム波形変換部231は、第1生体情報読み取り器21で読み取った指紋画像50から指紋部分情報115に分解した複数のスペクトラム波形510を抽出する。なお、スペクトラム波形変換部231は、濃淡波形をフーリエ変換のような周波数変換を行い、周波数スペクトルとして取得する手段を備え、複数のスペクトラム波形510として周波数スペクトルを抽出してもよい。
【0049】
スペクトラム波形比較部232は、スペクトラム波形変換部231で抽出したスペクトラム波形510と、ICカード10から読み取った指紋部分情報115とを比較する。
【0050】
認証部233は、比較結果の一致/不一致の判断を行う。一致していると判断したとき、認証部233は、自動販売機40の利用者とICカード10の保有者とが一致していることの認証を与える。
【0051】
認証部233で不一致と判断時、生体認証装置23は、再度、ICカード10から読み取った指紋部分情報115の内スペクトラム波形比較部232で未使用の指紋部分情報115(第1スペクトラム波形116−1〜第nスペクトラム波形116−nの内未使用のもの)と、スペクトラム波形変換部231で抽出したスペクトラム波形510とをスペクトラム波形比較部232で比較する。
【0052】
図9を参照すると、制御部25は、カード決済装置20の制御を行うと共に、商品販売装置30の制御を行い、生体認証処理制御部250と、決済処理制御部260と、商品取り出し制御部270とを備える。
【0053】
生体認証処理制御部250は、生体認証処理における表示器24への表示内容を指示し、商品名/代金表示指示部251と、指紋読み込み表示指示部252と、ICカード読み込み表示指示部253とを備える。
【0054】
決済処理制御部260は、ICカード保持金情報更新指示部261と、決済処理終了表示指示部262とを備える。
【0055】
商品取り出し制御部270は、商品販売装置30に対して商品排出を指示する商品排出指示部271を備える。
【0056】
図4、図10を参照すると、商品販売装置30は、複数のボタン(図示省略)と、選択ボタン部31と、商品取り出し装置32とで構成する。
【0057】
選択ボタン部31は、それぞれのボタンに対応した商品名情報313とその商品名の代金情報314とを記憶する記憶部312を備える。選択ボタン部31は、利用者が購入希望の商品を選択してボタンを押すことにより、商品名情報313とその商品名の代金情報314とを出力し、制御部25に送信する。
【0058】
商品取り出し装置32は、複数の商品を格納する商品保管部(図示省略)を備え、制御部25からの商品名情報313による排出指示により、商品名情報313の商品を自動販売機40の取り出し口(図示省略)に排出する。
【0059】
次に、上述のように構成したカード決済システム80の動作について、図面を参照して説明する。
【0060】
図12、図13は、カード決済システム80の動作を説明するためのフローチャートである。
【0061】
図12、図13を参照すると、利用者は、自動販売機40の前で購入希望の商品を選択し、商品販売装置30のボタンを押下する(S101)。
【0062】
商品販売装置30の選択ボタン部31は、押されたボタンに対応する商品名情報313と代金情報314とを、カード決済装置20の制御部25に送信する(S102)。
【0063】
制御部25は、商品名情報313と代金情報314とを受信すると、利用者の生体認証処理を開始する(S103)。
【0064】
制御部25は、商品名/代金表示指示部251により、表示器24へ商品名と代金との表示を指示し、指紋読み込み表示指示部252により、表示器24へ利用者に対し利用者の指紋を第1生体情報読み取り器21に読み込ますことを促す表示を指示する(S104)。
【0065】
表示器24は、商品名と代金との表示、および、指紋を第1生体情報読み取り器21に読み込ますことを促す表示を行う(S105)。
【0066】
第1生体情報読み取り器21は、利用者の指紋を読み取り、第1生体情報として指紋画像50を、生体認証装置23へ送信する(S106)。
【0067】
生体認証装置23は、スペクトラム波形変換部231により、指紋画像50を100ラインのスペクトラム波形510(スペクトラム波形510−1〜510−100)に変換し、指紋部分情報115として抽出する(S107)。
【0068】
生体認証装置23は、指紋部分情報115の抽出終了の情報を制御部25へ送信する(S108)。
【0069】
制御部25は、ICカード読み込み表示指示部253により、利用者に対してICカード10をリーダライタ22に読み込ますことを促す表示を表示器24に指示する(S109)。
【0070】
表示器24は、ICカード10をリーダライタ22に読み込ますことの表示を行う(S110)。
【0071】
利用者は、ICカード10をリーダライタ22にかざす(S111)。
【0072】
リーダライタ22は、第2通信部223によりICカード10の第1通信部120と通信を行い、ICカード10に記憶されている管理情報130を読み出す(S112)。管理情報130は、英数字からなるICカード10の識別番号111、保持金額情報112、ICカード10の保有者の第2生体情報113である。この内、第2生体情報113は、指紋部分情報115(第1スペクトラム波形116−1〜第nスペクトラム波形116−n)として記憶されている(但し、2≦n≦20)。リーダライタ22は、スペクトラム波形数決定部222により、読み出す指紋部分情報115の数(第1スペクトラム波形116−1〜第nスペクトラム波形116−nの中から読み出す数)を決定する。
【0073】
ここに、読み出す数は、生体認証処理の精度と、ICカード10とリーダライタ22間の通信速度と、生体認証装置23の処理速度とを考慮し、総合的に判断して決定するとよい。
【0074】
読み出す数が多くなる程、第1生体情報のスペクトラム波形510と比較し、一致/不一致を認証するための情報量が増え、生体認証の精度は高くなる。しかし、ICカード10からリーダライタ22への情報転送量が増加し、転送時間が増加する。また、生体認証装置23は、認証処理を行う情報量が増加し、処理時間が増加する。
【0075】
従って、利用者がICカード10をリーダライタ22にかざしている時間内に、生体認証と決済処理が完了するように、読み出す数は、最適な数に決定される。例えば、利用者がICカード10をリーダライタ22にかざしている時間を0.5秒とすると、生体認証処理、不一致の場合の再度の生体認証処理、決済処理の3つの処理を0.5秒以内に終了可能となるように、読み出す数が決定される。
【0076】
ここでは、一例として、読み出す指紋部分情報115の数は1つとし、リーダライタ22は、第1スペクトラム波形116−1を読み出すものとして、以降、動作を説明する。
【0077】
リーダライタ22は、読み出した第1スペクトラム波形116−1を生体認証装置23へ送信する(S113)。
【0078】
生体認証装置23は、第1スペクトラム波形116−1と、上記(S107)で抽出した100ラインのスペクトラム波形510−1〜510−100とをスペクトラム波形比較部232で比較する(S114)。
【0079】
認証部233は、第1スペクトラム波形116−1が100個のスペクトラム波形510−1〜510−100の何れかと一致するか否かを判断する(S115、S116)。
【0080】
なお、比較を行う指紋部分情報115の数が、複数個の場合(例えば、第1スペクトラム波形116−1と第2スペクトラム波形116−2と第3スペクトラム波形116−3との3個の場合)は、全体の半分以上の個数(この例では、2個)がスペクトラム波形510−1〜510−100の何れかと一致していれば、認証部233は、利用者の指紋と、ICカード10の保有者との指紋が一致していると判断する。認証部233は、自動販売機40の利用者とICカード10の保有者とが一致していると認証する。
【0081】
生体認証装置23が、一致/不一致の判断(S116)で、一致と判断したとき、判定結果を制御部25へ送信し、制御部25は、生体認証処理を終了し(S117)、決済処理を開始する(S127)。
【0082】
生体認証装置23が、不一致と判断したとき、判定結果を制御部25へ送信し、制御部25は、ICカード読み込み表示指示部253により、再度、利用者に対してICカード10をリーダライタ22に読み込ますことを促す表示を表示器24に指示する(S118)。
【0083】
表示器24は、ICカード10をリーダライタ22に読み込ますことの表示を行う(S119)。
【0084】
利用者は、再度、ICカード10をリーダライタ22にかざす(S120)。
【0085】
なお、上記(S118)〜(S120)の処理は、利用者がICカード10をリーダライタ22にかざす時間内に再度の生体認証処理ができないケースにのみ適用する。通常は、上記(S118)〜(S120)の処理は必要ない。
【0086】
例えば、生体認証処理、不一致の場合の再度の生体認証処理、決済処理の3つの処理を0.5秒で終了可能なように設定し、利用者がICカード10をリーダライタ22にかざす時間を0.5秒と想定していたとする。しかし、実際には利用者がICカード10をかざす時間が0.1秒であったとき、ICカード10を1回かざす間に下記(S121)に示す再度の生体認証処理が、できなくなるからである。
【0087】
リーダライタ22は、第2通信部223によりICカード10の第1通信部120と通信を行う。リーダライタ22は、第2生体情報113として、上記(S113)で読み出していない未使用の指紋部分情報115(第2スペクトラム波形116−2〜第nスペクトラム波形116−n)の中から、例えば、第2スペクトラム波形116−2を読み出す(S121)。
【0088】
リーダライタ22は、読み出した第2スペクトラム波形116−2を生体認証装置23へ送信する(S122)。
【0089】
生体認証装置23は、第2スペクトラム波形116−2と、上記(S107)で抽出した100ラインのスペクトラム波形510−1〜510−100とをスペクトラム波形比較部232で比較する(S123)。
【0090】
認証部233は、第2スペクトラム波形116−2が100個のスペクトラム波形510−1〜510−100の何れかと一致するか否かを判断する(S124、S125)。
【0091】
生体認証装置23が、不一致と判断したとき(S125)、判定結果を制御部25へ送信し、制御部25は、ICカード10の決済処理を中止する(S126)。
【0092】
なお、以上の説明では、一例として、生体認証処理を2回行っているが、生体認証処理の可能な実行回数は、1つには利用者がICカード10をリーダライタ22にかざす時間に左右され、生体認証処理を3回以上行うことも本発明に含まれることは云うまでもない。
【0093】
生体認証装置23が、一致と判断したとき、上記(S117)へ戻る。
【0094】
制御部25は、決済処理を開始すると(S127)、ICカード保持金情報更新指示部261により、リーダライタ22に対して新しい保持金額情報112への更新指示を出す(S128)。
【0095】
リーダライタ22は、現在の保持金額情報112から代金情報314を差し引いた情報を新しい保持金額情報112として、ICカード10の保持金額情報112を新しい保持金額情報112に書き替えて変更する(S129)。
【0096】
制御部25は、ICカード10による決済処理の完了を確認し(S130)、決済処理終了表示指示部262により、商品の代金決済処理が完了したことを表示するよう表示器24に対して指示を出す(S131)。
【0097】
表示器24は、代金決済処理が完了したことを示す表示を行う(S132)。
【0098】
制御部25は、商品販売装置30の商品取り出し装置32に対して、商品名情報313に対応した商品を排出するよう指示する(S133)。
【0099】
商品取り出し装置32は、商品名情報313に対応した商品を取り出し口へ排出する(S134)。
【0100】
上述のカード決済システム80は、第1生体情報の部分情報と、第2生体情報113の部分情報の一部とを生体認証に用いる。従って、カード決済システム80は、生体認証処理の情報量が少なく、認証処理時間を短縮でき、利用者がICカード10をリーダライタ22にかざしている間に生体認証と決済処理とを行えるという効果がある。
【0101】
また、カード決済システム80は、ICカード10に記憶されているICカード10の正規の保有者の第2生体情報113を利用して、利用者の認証を行う故、ICカード10の不正使用を防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本発明の第1の実施の形態のカード決済システムを示す概略構成ブロック図である。
【図2】図1中の第2生体情報を説明するための図である。
【図3】図1中のリーダライタの概略構成ブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態のカード決済システムを示す概略構成ブロック図である。
【図5】図4中のICカードを説明するための図である。
【図6】図5中の第2生体情報を説明するための図である。
【図7】図4中のリーダライタの概略構成ブロック図である。
【図8】図4中の生体認証装置の概略構成ブロック図である。
【図9】図4中の制御部の概略構成ブロック図である。
【図10】図4中の選択ボタン部の概略構成ブロック図である。
【図11】指紋部分情報を説明するための図である。
【図12】カード決済システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】カード決済システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0103】
10 ICカード
110 管理情報記憶部
111 識別番号
112 保持金額情報
113 第2生体情報
114 指紋情報
115 指紋部分情報
116−1 第1スペクトラム波形
116−2 第2スペクトラム波形
116−n 第nスペクトラム波形
120 第1通信部
130 管理情報
20 カード決済装置
21 第1生体情報読み取り器
22 リーダライタ
221 読み出し/書き込み部
222 スペクトラム波形数決定部
223 第2通信部
23 生体認証装置
231 スペクトラム波形変換部
232 スペクトラム波形比較部
233 認証部
24 表示器
25 制御部
250 生体認証処理制御部
251 商品名/代金表示指示部
252 指紋読み込み表示指示部
253 ICカード読み込み表示指示部
260 決済処理制御部
261 ICカード保持金情報更新指示部
262 決済処理終了表示指示部
270 商品取り出し制御部
271 商品排出指示部
30 商品販売装置
31 選択ボタン部
312 記憶部
313 商品名情報
314 代金情報
32 商品取り出し装置
40 自動販売機
50 指紋画像
510 スペクトラム波形
510−1〜510−m スペクトラム波形
60 ICカード
611 第2生体情報
612 指紋部分情報
613 スペクトラム波形
613−1 第1スペクトラム波形
613−n 第nスペクトラム波形
614 指紋情報
70 カード決済装置
71 第1生体情報読み取り器
72 リーダライタ
721 第2生体情報読み取り部
722 部分情報読み取り数決定部
73 生体認証装置
731 変換部
732 比較部
733 認証部
74 制御部
741 決済処理制御部
80、90 カード決済システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1生体情報を読み取る第1生体情報読み取り器と、ICカードから第2生体情報を読み取るリーダライタと、前記第1生体情報と前記第2生体情報とを比較し、一致/不一致の判断を行う生体認証装置と、一致すると判断時に前記ICカードの決済処理の制御を行う制御部とを備え、前記第2生体情報は、前記第1生体情報を部分情報に分解した前記部分情報の中から複数個を選択して予め前記ICカードに記憶され、前記生体認証装置は、前記第1生体情報を前記部分情報に分解する変換部と、前記変換部で分解した前記第1生体情報の前記部分情報と前記ICカードから読み取った前記部分情報の一部とを比較する手段とを有することを特徴とするカード決済システム。
【請求項2】
前記第1生体情報は、指紋情報を有し、前記部分情報は、前記指紋情報を1ライン毎に抽出した濃淡波形を有することを特徴とする請求項1記載のカード決済システム。
【請求項3】
前記生体認証装置は、不一致と判断時、再度、前記ICカードから読み取った前記一致/不一致の判断時に未使用の前記部分情報と、前記第1生体情報の前記部分情報とを比較する手段を有することを特徴とする請求項1または2記載のカード決済システム。
【請求項4】
前記リーダライタは、前記ICカードから読み取る前記部分情報の数を決定する手段を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載のカード決済システム。
【請求項5】
ICカードを用いて自動販売機から商品を購入するカード決済システムであって、前記自動販売機は、カード決済装置と商品販売装置とを有し、前記カード決済装置は、第1生体情報を読み取る第1生体情報読み取り器と、前記ICカードから第2生体情報を読み取るリーダライタと、商品購入用および決済処理用の情報を表示する表示器と、前記第1生体情報と前記第2生体情報とを比較し、一致/不一致の判断を行う生体認証装置と、前記第1生体情報読み取り器と前記リーダライタと前記表示器と前記商品販売装置とを制御する制御部とを有し、前記第2生体情報は、前記第1生体情報を部分情報に分解した前記部分情報の中から複数個を選択して予め前記ICカードに記憶され、前記生体認証装置は、前記第1生体情報を前記部分情報に分解する変換部と、前記変換部で分解した前記第1生体情報の前記部分情報と前記ICカードから読み取った前記部分情報の一部とを比較する手段とを有し、前記制御部は、前記生体認証装置が前記第1生体情報と前記第2生体情報とが一致すると判断時に前記ICカードの決済処理の制御を行うことを特徴とするカード決済システム。
【請求項6】
前記第1生体情報は、指紋情報を有し、前記部分情報は、前記指紋情報を1ライン毎に抽出した濃淡波形のスペクトラム波形を有することを特徴とする請求項5記載のカード決済システム。
【請求項7】
前記生体認証装置は、前記指紋情報から複数の前記スペクトラム波形を抽出するスペクトラム波形変換部と、前記スペクトラム波形変換部で抽出した前記部分情報の前記スペクトラム波形と前記ICカードから読み取った前記部分情報の前記スペクトラム波形とを比較するスペクトラム波形比較部と、前記指紋の一致/不一致の判断を行う認証部とを有することを特徴とする請求項6記載のカード決済システム。
【請求項8】
前記生体認証装置は、前記認証部で不一致と判断時、再度、前記ICカードから読み取った前記スペクトラム波形比較部で未使用の前記スペクトラム波形と、前記スペクトラム波形変換部で抽出した前記部分情報の前記スペクトラム波形とを前記スペクトラム波形比較部で比較することを特徴とする請求項7記載のカード決済システム。
【請求項9】
前記リーダライタは、前記ICカードに対して情報を書き込み、読み出しを行う読み出し/書き込み部と、前記ICカードから読み取る前記部分情報の数を決定するスペクトラム波形数決定部と、情報の送受信を行う第2通信部とを有することを特徴とする請求項5乃至8の何れか1項記載のカード決済システム。
【請求項10】
前記ICカードは、管理情報を記憶する管理情報記憶部と、前記リーダライタと情報の送受信を行う第1通信部とを有し、前記管理情報は、識別番号と、保持金額情報と、前記第2生体情報とを有することを特徴とする請求項5乃至9の何れか1項記載のカード決済システム。
【請求項11】
前記制御部は、生体認証処理における前記表示器への表示内容を指示する生体認証処理制御部と、前記ICカードの決済処理における前記表示器への表示内容を指示する決済処理制御部と、前記商品販売装置に対して商品排出を指示する商品取り出し制御部とを有することを特徴とする請求項5記載のカード決済システム。
【請求項12】
前記商品販売装置は、複数のボタンを備え、前記ボタンの各々に対応した商品名情報と前記商品名の代金情報とを記憶する選択ボタン部と、複数の商品の在庫を備え、前記制御部からの排出指示により、商品を取り出し口に排出する商品取り出し装置とを有することを特徴とする請求項5または11記載のカード決済システム。
【請求項13】
第1生体情報を読み取るステップと、ICカードから第2生体情報を読み取るステップと、前記第1生体情報と前記第2生体情報とを比較し、一致/不一致の判断を行うステップと、一致すると判断時に前記ICカードの決済処理を行うステップとを備え、前記第1生体情報を部分情報に分解して前記部分情報の中から複数個を選択した前記第2生体情報を予め前記ICカードに記憶するステップと、生体認証装置が前記第1生体情報を変換部で前記部分情報に分解するステップと、前記変換部で分解した前記第1生体情報の前記部分情報と前記ICカードから読み取った前記部分情報の一部とを比較するステップとを有することを特徴とするカード決済方法。
【請求項14】
前記第1生体情報は、指紋情報を有し、前記部分情報が、前記指紋情報を1ライン毎に濃淡波形として抽出されるステップを有することを特徴とする請求項13記載のカード決済方法。
【請求項15】
前記生体認証装置が、比較結果が不一致と判断時、再度、前記ICカードから読み取った前記一致/不一致の判断で未使用の前記部分情報と、前記第1生体情報の前記部分情報とを比較するステップとを有することを特徴とする請求項13または14記載のカード決済方法。
【請求項16】
リーダライタが、前記ICカードから読み取る前記部分情報の数を決定するステップを有することを特徴とする請求項13乃至15の何れか1項記載のカード決済方法。
【請求項17】
ICカードを用いて自動販売機から商品を購入するカード決済方法であって、カード決済装置が、第1生体情報を第1生体情報読み取り器で読み取るステップと、前記ICカードからリーダライタで第2生体情報を読み取るステップと、商品購入用および決済処理用の情報を表示器へ表示するステップと、前記第1生体情報と前記第2生体情報とを比較し、生体認証装置で一致/不一致の判断を行うステップと、前記第1生体情報読み取り器と前記リーダライタと前記表示器と前記商品販売装置とを制御部で制御するステップとを有し、前記第1生体情報を部分情報に分解して前記部分情報の中から複数個を選択した前記第2生体情報を予め前記ICカードに記憶するステップと、前記生体認証装置が、前記第1生体情報を前記部分情報に変換部で分解するステップと、前記変換部で分解した前記部分情報のスペクトラム波形と前記ICカードから読み取った前記部分情報の前記スペクトラム波形の一部とを比較するステップとを有し、前記制御部が、前記生体認証装置で前記第1生体情報と前記第2生体情報とが一致すると判断時に前記ICカードの決済処理の制御を行うステップを有することを特徴とするカード決済方法。
【請求項18】
前記第1生体情報は、指紋情報を有し、前記部分情報が、前記指紋情報を1ライン毎に濃淡波形の前記スペクトラム波形として抽出されるステップを有することを特徴とする請求項17記載のカード決済方法。
【請求項19】
前記生体認証装置が、前記指紋情報から複数の前記スペクトラム波形を抽出するステップと、前記スペクトラム波形の一致/不一致の判断を行うステップと、不一致と判断時、再度、前記スペクトラム波形を比較するステップで未使用の前記ICカードから読み取った前記スペクトラム波形と前記指紋情報から抽出した前記部分情報の前記スペクトラム波形とを比較するステップとを有することを特徴とする請求項17記載のカード決済方法。
【請求項20】
第1生体情報を読み取る第1生体情報読み取り器と、ICカードから第2生体情報を読み取るリーダライタと、商品購入用および決済処理用の情報を表示する表示器と、前記第1生体情報と前記第2生体情報とを比較し、一致/不一致の判断を行う生体認証装置と、前記第1生体情報読み取り器と前記リーダライタと前記表示器と前記商品販売装置とを制御する制御部とを有し、前記第2生体情報は、前記第1生体情報を部分情報に分解した前記部分情報の中から複数個を選択して予め前記ICカードに記憶され、前記生体認証装置は、前記第1生体情報を前記部分情報に分解する変換部と、前記変換部で分解した前記第1生体情報の前記部分情報と前記ICカードから読み取った前記部分情報の一部とを比較する手段とを有し、前記制御部は、前記生体認証装置が前記第1生体情報と前記第2生体情報とが一致すると判断時に前記ICカードの決済処理の制御を行うことを特徴とするカード決済装置。
【請求項21】
ICカードを用いて自動販売機から商品を購入するカード決済方法用のプログラムであって、カード決済装置を、第1生体情報を第1生体情報読み取り器で読み取る手段と、前記ICカードからリーダライタで第2生体情報を読み取る手段と、商品購入用および決済処理用の情報を表示器へ表示する手段と、前記第1生体情報と前記第2生体情報とを比較し、生体認証装置で一致/不一致の判断を行う手段と、前記第1生体情報読み取り器と前記リーダライタと前記表示器と前記商品販売装置とを制御部で制御する手段と、前記第1生体情報を部分情報に分解して前記部分情報の中から複数個を選択した前記第2生体情報を予め前記ICカードに記憶する手段と、前記第1生体情報を前記部分情報に変換部で分解する手段と、前記変換部で分解した前記第1生体情報の前記部分情報と前記ICカードから読み取った前記部分情報の一部とを比較する手段と、前記生体認証装置で前記第1生体情報と前記第2生体情報とが一致すると判断時に前記ICカードの決済処理の制御を前記制御部で行う手段として機能させるためのカード決済方法用のプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2010−2957(P2010−2957A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−158756(P2008−158756)
【出願日】平成20年6月18日(2008.6.18)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】