説明

ガスタービンコンプレッサのブレード洗浄用水性組成物

本発明は、ガスタービン洗浄剤を対象とする。本発明の組成物は、グリコールアルキルエーテル化合物と、炭素数約3〜18のアルキル鎖長を有するアルコキシル化界面活性剤と、金属防食剤成分とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスタービンブレード用の化学洗浄溶液に関する。具体的には、本発明は、グリコールアルキルエーテル化合物と、溶媒と、金属防食剤成分とを含む洗浄組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
産業用ガスタービンエンジンは、世界中で使用されている。ガスタービンの具体例としては、Solar Turbines社製のMars Gas Turbine又はTaurus 70 Gas Turbineがある。Marsタービンには、15段のコンプレッサがあり、各段が、静翼(ステータブレード)列及び動翼列からなる。第1段のブレードが最も大きく、第15段のブレードが最小である。運転中、空気がコンプレッサの末広通路に導入され、各段を通過する間に圧縮する。
【0003】
ステータブレードは、各段で圧縮された空気を、その付随動翼列を横断する方向に向ける。ステータ及び動翼の翼警部は、効率が最大になるように設計されている。しかし、連続運転の結果、汚染物質がこうした翼警部の前縁に堆積する。従って、全体的効率はコンプレッサ部分で失われる。そのため、使用者が利用できる馬力が減少する。Marsタービンエンジンは、最高馬力で毎秒約41キログラム(90ポンド)の空気を圧縮する。標準状態の空気0.028立方メートル(1立方フィート)当たりの空気に含まれる汚染物質の量はわずかしかない。しかし、多量の空気がタービンを通過するので、こうした汚染物質は増倍される。さらに、空気は、室温でタービンに入り、約330℃(約630°F)でコンプレッサを出る。大部分の効率損失は、最初の3段又は4段で起こり、汚染物質がいったんブレードに付着するとブレードを洗浄することは非常に困難である。
【0004】
従って、ガスタービンは、運転効率及び利用可能な最大馬力を維持するために、通常は毎月洗浄しなければならない。ガスタービンの洗浄法としては主に2つあり、一つの方法はクランク洗浄、もう一つはオンライン洗浄である。これらのうちクランク洗浄の方が一般的である。洗浄中、各タービンでは、タービンを洗浄するために洗浄剤約8リットル(2ガロン)、パッケージを洗浄するために追加の4〜8リットル(1〜2ガロン)が使用される。又同じ洗浄剤が運転プラントにおける一般的な洗浄目的に使用されることもある。従って、ガスタービン用の優れた洗浄剤が大いに求められている。
【0005】
ガスタービンのクランク洗浄は、緩慢なクランキングが行われているときに、洗浄溶液をタービンコンプレッサ中に導入する方法である。この緩慢なクランキングは、点火又は燃料の導入なしで冷間で行われる。市販のタービンコンプレッサ洗浄剤には多くのタイプのものがある。これには、Penetone CorporationのPenetone(登録商標)19、Conntect,Inc.のConnect(登録商標)5000、Turco Products,Inc.のTurco(登録商標)6783シリーズ、ZOK IncorporatedのZOK(登録商標)27及びRochem CorporationのFyrewash(登録商標)がある。
【特許文献1】米国特許第6310022号明細書
【特許文献2】米国特許第6001793号明細書
【特許文献3】米国特許第5877133号明細書
【特許文献4】米国特許第5076855号明細書
【特許文献5】米国特許第5002078号明細書
【特許文献6】米国特許第4834912号明細書
【特許文献7】米国特許第4808235号明細書
【特許文献8】米国特許第4713120号明細書
【特許文献9】米国特許第4511488号明細書
【特許文献10】米国特許第3882038号明細書
【特許文献11】英国特許第2104541号明細書
【特許文献12】英国特許第2077769号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、現在の洗浄製品には幾つかの短所がある。そうした短所としては、過剰な泡立ち、長い浸漬期間、水に対する低溶解性、及び洗浄剤の残留がある。現在の製品は、この短所の幾つかを矯正しているが、こうした性質をすべて矯正できるものはない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、(a)グリコールアルキルエーテル化合物と、(b)炭素数約3〜18のアルキル鎖長を有するアルコキシル化界面活性剤と、(c)金属防食剤成分との混合物を含むガスタービン洗浄組成物に関する。本発明はさらに、動力を大きく損失することなく、動力発生中にガスタービンコンプレッサ及び/又はそのブレードを洗浄する方法であって、洗浄する表面を、(a)グリコールアルキルエーテル化合物と、(b)炭素数約3〜18のアルキル鎖長を有するアルコキシル化界面活性剤と、(c)金属防食剤成分との混合物を含む洗浄組成物と接触させる段階を含む方法に関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明は、ガスタービン洗浄剤を対象とする。具体的には、本発明の洗浄剤を、組成物として記載する。本発明の組成物は、グリコールアルキルエーテル化合物と、炭素数約3〜18のアルキル鎖長を有するアルコキシル化界面活性剤とを含む。本発明はまた、金属防食剤成分を含んでいてもよい。
【0009】
本発明はまた、本発明による洗浄溶液を提供する段階と、その洗浄溶液を洗浄する基材と接触させる段階とを含む、基材を洗浄するための方法を対象とする。
【0010】
具体的には、本発明は、ガスタービンコンプレッサのブレードを洗浄するのに有用な洗浄剤組成物に関する。本発明の洗浄水溶液は、ガスタービンコンプレッサ内に堆積した汚染物を効果的に除去し、コンプレッサを効果的に洗浄する目的で利用する。ガスタービンコンプレッサ上に存在する具体的な汚染堆積物は、それを運転する環境及び設置されたろ過装置によって決まることに留意されたい。通常、堆積物は、様々な水分量、煤塵、水溶性の成分、不溶性ごみ及びコンプレッサのブレード材料が腐食した生成物を含む。
【0011】
好ましい実施形態は、本発明は、(1)1種以上のアルコール−エチレングリコールの組合せを含む溶媒成分(約1〜20重量%)と、(2)1種以上の非イオン性界面活性剤を含む界面活性剤成分(約5〜25重量%)と、(3)金属防食剤成分(約1〜15重量%)(残りは水であり約50〜90重量%)とを含む洗浄剤組成物に関する。
【0012】
溶媒成分としては、以下の成分:プロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールn−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールn−プロピルエーテル、トリプロピレングリコールn−プロピルエーテル、プロピレングリコールn−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールn−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールn−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールn−ブチルエーテル、ジエチレングリコールヘキシルエーテル、エチレングリコールプロピルエーテル、エチレングリコールn−ブチルエーテル及びエチレングリコールヘキシルエーテルの1種以上が挙げられる。
【0013】
界面活性剤成分としては、以下の成分:第一級及び/又は第二級アルコールの非イオン性エトキシレート、プロピレンオキシドを有するアルコキシ第一級アルコール、及び/又はプロピレンオキシドとエチレンオキシドのブロックコポリマーの1種以上が挙げられる。アルキル鎖長は、好ましくは3〜18の範囲、さらに好ましくは6〜15の範囲である。エチレンオキシド又はプロピレンオキシド材料は、約2〜20分子の範囲である。かかるタイプの界面活性剤の具体例としては、Neodol(商標)、Surfonic(登録商標)、Plurafac(登録商標)及びPluronic(登録商標)シリーズの界面活性剤が挙げられる。
【0014】
防食材成分としては、以下の成分:N−メチルオレアミド酢酸、トリエタノールアミン、1,8−オクタンジカルボン酸、(((2−ヒドロキシエチル)イミノ)ビス−(メチレン))ビス−ホスホン酸N−オキシド、((テトラヒドロ−2−ヒドロキシ−4H−1,4,2−オキサホスホリン−4−イル)メチル)ホスホン酸N−オキシド、及び5−メチル−1,2,3−ベンゾトリアゾールの1種以上が挙げられる。
【0015】
本発明による洗浄組成物のpHは、水酸化アンモニウム溶液、トリエタノールアミン及びジエタノールアミンのうちの1種以上を加えることによって、約6.5〜9の範囲内、好ましくは6.5〜7.5の範囲内に調整することができる。
【0016】
洗浄効率試験及び規格試験を、MIL−PRF−85704C(Performance Specification, Cleaning Compound, Turbine Engine Gas Path, 1998)に準拠して行った。MIL−PRF−23699に準拠する潤滑油500グラムを、Raven(登録商標)1040番のカーボンブラック50グラムと1リットルの広口ジャー中で混合した。ジャーを240℃±5℃のオーブンに入れた。毎秒8.5±0.5立方センチメートルの空気を流しながら、目盛付空気供給装置に連結した内径0.63センチ(0.25インチ)のガラス管を混合物中に挿入した。空気を吹き込みながら混合物を240℃±5℃で120時間加熱し、次いで室温まで冷却し、均一になるまで混合した。
【0017】
試験用パネルは、直径15センチメートル(6インチ)×厚さ0.051センチメートル(0.020インチ)の裸のステンレス鋼316であった。パネルに汚れをブラシで均一に塗布した。洗浄装置で、かかるパネルを垂直に、パネルに垂直なノズルの前面において220rpmで回転させた。パネルは、規定された領域内で毎分9回前後に移動させた。ノズルのチップは、洗浄及びすすぎサイクルを通して試験用パネルから8.4±0.3センチメートル(3.3±0.1インチ)離れた位置に留めておいた。20体積パーセントの洗浄溶液1000mlをノズルを通して吸引し、毎分100±10mlの割合で回転する汚れたパネルに吹き付けた。ノズルは0.7気圧(10psig)の蒸気ラインに連結されていた。試験用パネルを乾燥し、秤量し、結果を使用して洗浄化合物の洗浄効率のパーセンテージを計算した。
【0018】
各洗浄組成物の洗浄効率を以下の表1に示す。重量減、及び洗浄後の試験用パネル上に残留する汚れの量を目視で観察することによって洗浄効率を測定した。約100%の洗浄性能を与えた洗浄効率が、最高の洗浄力を有するものであり、#1にランク付けした。脱イオン(D.I.)水を対照として使用し、#6にランク付けした。洗浄後の試験用パネルの視感(清浄度)に従って性能ランクを割り当てた。表に示すように、1%ジプロピレングリコールメチルエーテル(Arcosolv(登録商標)DPM)、3%プロピレングリコールn−ブチルエーテル(Dowanol(商標)PnB)及び防食材の混合物とブレンドした15.6%C12〜18アルコキシル化線状アルコール(たとえば、Plurafuc D−25)が、特に洗浄性能が高かった。組成物38を除いて、表1の組成物はすべて防食剤の混合物(5−メチル−1,2,3−ベンゾチアゾール0.1〜1重量%;N−メチルオレアミド酢酸0.01〜0.1重量%;トリエタノールアミン0.1〜3重量%;1,8−オクタンジカルボン酸0.5〜2重量%)を含んでいた。
【0019】
【表1】

【0020】
【表2】

【0021】
【表3】

【0022】
【表4】

表1中:
1.溶媒成分:Arcosolv DPM=ジプロピレングリコールメチルエーテル;Dowanol PnB=プロピレングリコールn−ブチルエーテル;Dowanol DPnM=ジプロピレングリコールプロピルエーテル;Butyl Cellosolve(商標)=エチレングリコールモノブチルエーテル;Butyl Carbitol(商標)=ジエチレングリコールn−ブチルエーテル;ヘキシレングリコール=2−メチル−2,4−ペンタンジオール。
2.防食剤成分:5−メチル−1,2,3−ベンゾトリアゾール;N−メチルオレアミド酢酸;トリエタノールアミン;1,8−オクタンジカルボン酸;EBO=(((2−ヒドロキシエチル)イミノ)ビス−(メチレン))ビス−ホスホン酸N−オキシドと((テトラヒドロ−2−ヒドロキシ−4H−1,4,2−オキサホスホリン−4−イル)メチル)ホスホン酸N−オキシドとの混合物。
3.界面活性剤成分:Neodol 23−5:EO単位5モルを有するC12〜11第一級アルコールエトキシレート;Neodol 25−7:EO単位7モルを有するC12〜15第一級アルコールエトキシレート;Neodol 25−9:EO単位9モルを有する第一級アルコールエトキシレート;Surfonic L12−6:POE(6)C10〜12アルキル;Surfonic L12−8:POE(8)C10〜12アルキル;Surfonic L24−9:POE(9)C12〜14アルキル;SurfonicJL−25X: C12〜18エトキシル化、プロポキシ化アルコール;Macol L12:ラウリルアルコールエトキシレート;Iconol24−9:C12〜16エトキシルアルコール;Iconol35−8:C12〜15枝分れアルコール、分子量580;Plurafac B25−5:C12〜15アルコキシル化線状アルコール、分子量810;Plurafac B26:C12〜15アルコキシル化線状アルコール、分子量1030;Plurafac D25:C12〜18アルコキシル化線状アルコール、分子量930;Plurafac SL−62:C6〜10アルコキシル化線状アルコール、分子量840;Plurafac SL−92:C6〜10アルコキシル化線状アルコール、分子量700。
【0023】
コンプレッサ材料のどんな水性腐食又は応力腐食も防ぎ、タービン中の熱腐食を防ぐために、洗浄溶液の成分は、好ましくは純度が高く、防食剤とバランスしている。洗浄溶液の残渣又は灰分の含有量は、好ましくは約0.01%を超えるべきでない。従って、成分はすべて、特に界面活性剤成分は、ガスタービン洗浄に応用する目的のために高純度グレードであり、低塩分であるべきである。
【0024】
好ましくは、全アルカリ金属は約25ppm未満、マグネシウム及びカルシウムは約5ppm未満、スズ及び銅は約10ppm未満、硫黄は約50ppm未満、塩素は約40ppm未満、バナジウムは約0.1ppm未満であるべきである。
【0025】
本発明を、その具体的な実施形態を参照して説明してきたが、本発明のその他の多くの形態及び変更は当分野の技術者には自明である。特許請求の範囲及び本発明は、本発明の要旨及び技術的範囲に属するあらゆる形態及び変更形態を包含する。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)グリコールアルキルエーテル化合物と、(b)炭素数約3〜18のアルキル鎖長を有するアルコキシル化界面活性剤と、(c)金属防食剤成分との混合物を含むガスタービン洗浄組成物。
【請求項2】
前記グリコールアルキルエーテル化合物が、プロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールn−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールn−プロピルエーテル、トリプロピレングリコールn−プロピルエーテル、プロピレングリコールn−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールn−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールn−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールn−ブチルエーテル、ジエチレングリコールヘキシルエーテル、エチレングリコールプロピルエーテル、エチレングリコールn−ブチルエーテル及びエチレングリコールヘキシルエーテル、並びにこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1記載の組成物。
【請求項3】
前記アルコキシル化界面活性剤が、第一級又は第二級アルコールの非イオン性エトキシレート、プロピレンオキシドを有するアルコキシル化第一級アルコール、及びプロピレンオキシドとエチレンオキシドのブロックコポリマー、並びにこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1記載の組成物。
【請求項4】
前記金属防食材成分が、N−メチルオレアミド酢酸、トリエタノールアミン、1,8−オクタンジカルボン酸、(((2−ヒドロキシエチル)イミノ)ビス−(メチレン))ビス−ホスホン酸N−オキシド、((テトラヒドロ−2−ヒドロキシ−4H−1,4,2−オキサホスホリン−4−イル)メチル)ホスホン酸N−オキシド、及び5−メチル−1,2,3−ベンゾトリアゾール、並びにこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1記載の組成物。
【請求項5】
前記アルコキシル化界面活性剤が炭素数約6〜15のアルキル鎖長を有する、請求項1記載の組成物。
【請求項6】
前記アルコキシル化界面活性剤が非イオン性である、請求項1記載の組成物。
【請求項7】
前記混合物のpHが約6.5〜9である、請求項1記載の組成物。
【請求項8】
前記混合物のpHが約6.5〜7.5である、請求項7記載の組成物。
【請求項9】
前記混合物の残渣含有量が約0.01%未満である、請求項1記載の組成物。
【請求項10】
前記混合物のアルカリ金属の含有量が約25ppm未満である、請求項1記載の組成物。
【請求項11】
動力を大きく損失することなく、動力発生中にガスタービンコンプレッサ及びそのブレードを洗浄する方法であって、洗浄する表面を、(a)グリコールアルキルエーテル化合物と、(b)炭素数約3〜18のアルキル鎖長を有するアルコキシル化界面活性剤と、(c)金属防食剤成分との混合物を含む洗浄組成物と接触させる段階を含む方法。
【請求項12】
前記グリコールアルキルエーテル化合物が、プロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールn−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールn−プロピルエーテル、トリプロピレングリコールn−プロピルエーテル、プロピレングリコールn−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールn−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールn−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールn−ブチルエーテル、ジエチレングリコールヘキシルエーテル、エチレングリコールプロピルエーテル、エチレングリコールn−ブチルエーテル及びエチレングリコールヘキシルエーテル及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記アルコキシル化界面活性剤が、第一級又は第二級アルコールの非イオン性エトキシレート、プロピレンオキシドを有するアルコキシル化第一級アルコール、及びプロピレンオキシドとエチレンオキシドのブロックコポリマー、並びにこれらの混合物からなる群から選択される、請求項11記載の方法。
【請求項14】
前記金属防食材成分が、N−メチルオレアミド酢酸、トリエタノールアミン、1,8−オクタンジカルボン酸、(((2−ヒドロキシエチル)イミノ)ビス−(メチレン))ビス−ホスホン酸N−オキシド、((テトラヒドロ−2−ヒドロキシ−4H−1,4,2−オキサホスホリン−4−イル)メチル)ホスホン酸N−オキシド、及び5−メチル−1,2,3−ベンゾトリアゾール、並びにこれらの混合物からなる群から選択される、請求項11記載の方法。
【請求項15】
前記アルコキシル化界面活性剤が炭素数約6〜15のアルキル鎖長を有する、請求項11記載の方法。
【請求項16】
前記アルコキシル化界面活性剤が非イオン性である、請求項11記載の方法。
【請求項17】
前記混合物のpHが約6.5〜9である、請求項11記載の方法。
【請求項18】
前記混合物のpHが約6.5〜7.5である、請求項17記載の方法。
【請求項19】
前記混合物の残渣含有量が約0.01%未満である、請求項11記載の方法。
【請求項20】
前記混合物のアルカリ金属の含有量が約25ppm未満である、請求項11記載の方法。

【公表番号】特表2007−504323(P2007−504323A)
【公表日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−525346(P2006−525346)
【出願日】平成16年8月17日(2004.8.17)
【国際出願番号】PCT/US2004/026709
【国際公開番号】WO2005/024095
【国際公開日】平成17年3月17日(2005.3.17)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】