説明

キャップ被冠装置

【課題】 ボトルの口部にキャップを被せてキャップ締機へとボトルを搬送するボトルのキャップ被冠装置において、キャップ締機への供給速度の高速化を図る。
【解決手段】 ボトル1を所定の軌跡15に沿って搬送する搬送ベース12が設けられ、該搬送ベース12には、ボトル1を保持する保持体14,14,・・・が一定ピッチ毎に設けられ、該搬送ベース12は、軌跡15に沿って保持体14に保持されたボトルを一列でキャップ締機9へと供給する一方で、軌跡15の第1点15aから第2点15bまでは複数列でボトル1を搬送し、複数列の各列において、キャップ6を供給する複数のシュート10が設けられて、第1点15aから第2点15bの間でシュート10から供給されたキャップ6をボトル1に被せる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボトルの口部にキャップを被せてキャップ締機へとボトルを搬送するボトルのキャップ被冠装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、キャップ締機でキャップ巻締めを行なうために、ボトルの口部にキャップを被せる必要があり、そのキャップの供給にはシュートが用いられている。このシュートとしては、本出願人の出願による実開昭61−83594号に記載したものが知られている。また、キャップ締機においてボトルを把持するものとしては、本出願人の出願による特開2001−287790号が知られている。
【0003】
図3を用いて本発明に関するボトルのキャップ被冠装置を含むボトルの製造工程を説明する。図示のようにボトル1は、入口搬送装置2より充填機3に送られ、液体を充填されて、転送装置でもあるキャップ被冠装置4において、図4示のシュート及びキャップキャッチャー5により口部にキャップ6を被せられた後、キャップ締機9で口部のキャップを巻き締められて、出口搬送装置8より送り出される。
図4示のように上記キャップキャッチャー5は、シュート10の下端に設けられており、キャップ6は、シュート10に誘導されて下方に送られ、キャップキャッチャー5でキャップ6の下部をボトル1の進行方向に向けて待機している。ボトル1はその進行によりその口部にキャップ6を引っ掛けた後、キャップ締機9に送られる。
【0004】
【特許文献1】特開2001−287790号公報
【特許文献2】実開昭61−83594号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的な従来のシュートを用いたキャップ被冠装置では、キャップとシュートとの間に生じる摩擦力によって、キャップの供給速度は800個/分が限度であった。然し近年キャップ締機の高速化に伴い、1200個/分程度のキャップ供給速度の高速化が要望されている。このように高速になるとシュートからキャップキャッチャーへのキャップの供給が間に合わないという問題がある。
また、供給が間に合う場合であっても、従来は、シュートが1つしか設けられていないために、1種類のキャップの供給にしか対応することができないという問題がある。例えば、キャップには様々な口径のものがあるが、口径が異なるキャップを供給するためには、その口径に適合したシュートを、シュートごと交換しなければならず、その交換作業に手間がかかるという問題がある。
【0006】
本発明はかかる欠点を除去するもので、ボトルを部分的に複数列のいずれかの列で搬送可能として、ボトル列に対応してキャップ供給装置を設けてキャップを供給することにより、高速でキャップの被冠をすることができ、または、異なる種類のキャップの供給を手間をかけずに行うことができるキャップ被冠装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
即ち、本発明の請求項1に記載の発明は、ボトルの口部にキャップを被せてキャップ締機へと搬送するボトルのキャップ被冠装置において、
ボトルを所定の軌跡に沿って搬送する搬送ベースが設けられ、該搬送ベースには、ボトルを保持する保持体が一定ピッチ毎に設けられ、
該搬送ベースは、前記軌跡に沿って保持体に保持されたボトルを一列でキャップ締機へと供給する一方で、前記軌跡の第1点から第2点までは複数列のいずれかの列で各ボトルを搬送可能であり、
前記複数列の各列において、キャップを供給するキャップ供給装置がそれぞれ設けられて、
第1点から第2点の間でキャップ供給装置から供給されたキャップをボトルに被せることを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1記載の前記搬送ベースが、前記軌跡に沿って保持体に保持されたボトルを、全体として、第1点まで一列で搬送し、第1点から第2点までは二列以上で搬送し、第2点からは一列で搬送することを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1記載の前記搬送ベースが、前記軌跡に沿って保持体に保持されたボトルを、全体として、第1点まで一列で搬送し、第1点から第2点までは前記複数列のいずれかの一列で搬送し、第2点からは一列で搬送することを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の前記搬送ベースが、保持体に保持されたボトルを、第1点で一列から複数列のいずれかの列で搬送する際に及び第2点で複数列のいずれかの列から一列に搬送する際に、そのボトルにかかる加速度が連続的に変化するようにボトルを誘導することを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の前記搬送ベースが、前記保持体がそれぞれ取り付けられた固定ベースと可動ベースとを有し、可動ベースは固定ベースに対して相対移動可能に設けられ、固定ベースと可動ベースのそれぞれの保持体は、それぞれ異なる列においてボトルを保持可能で、第1点から第2点までは複数列のいずれかの列で各ボトルを搬送可能とすることを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の前記搬送ベースが、前記保持体がそれぞれ取り付けられた複数種の可動ベースを有し、複数種の可動ベースは互いに相対移動可能に設けられ、各種類の可動ベースの保持体は、それぞれ異なる列においてボトルを保持可能で、第1点から第2点までは複数列のいずれかの列で各ボトルを搬送可能とすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ボトルの所定の軌跡において、その第1点から第2点までの間は複数列のいずれかの列で各ボトルを搬送し、各列に設けられたキャップ供給装置から供給されるキャップを、各列で搬送されるボトルに被せることができる。
そのため、各列に同じ種類のキャップを供給するキャップ供給装置を設けた場合には、第1点から第2点までの間、全体として複数列でボトルを搬送して、各列に設けられたキャップ供給装置から供給されるキャップを、各列で搬送されるボトルに被せることにより、1つのキャップ供給装置からのキャップの供給速度が従来通りであっても、キャップ締機へのボトルの供給速度を上げることができる。こうして、キャップ締機における処理速度の高速化への追随を図る事ができ、高速キャッピングが可能となるものである。
【0014】
または、各列で異なる種類のキャップを供給するキャップ供給装置を設けた場合には、第1点から第2点までの間、全体として複数列のいずれかの一列でボトルを搬送して、その列に設けられたキャップ供給装置から供給されるキャップを、その列で搬送されるボトルに被せ、また、他の種類のキャップを供給する際には、第1点から第2点までの間、全体として複数列のいずれかの別の一列でボトルを搬送して、その列に設けられたキャップ供給装置から供給されるキャップを、その列で搬送されるボトルに被せることにより、キャップ供給装置等の部品交換を行うことなく、様々な種類のキャップをボトルに被せることができるようになる。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、搬送ベースが、全体としてボトルを、第1点から第2点までは二列以上で搬送するために、高速キャッピングが可能になる。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、搬送ベースが、全体としてボトルを、第1点から第2点までは選択的に複数列のいずれかの一列で搬送するために、列の選択によって、様々な種類のキャップをボトルに被せることが可能になる。
【0017】
請求項4記載の発明によれば、軌跡の第1点及び第2点において、ボトルの揺れを防止して円滑にボトルを移動させることができる。
【0018】
また本発明の請求項5、6記載の発明によれば、固定ベースまたは可動ベースを用いており、可動ベースをそれぞれ異なる列においてボトルを保持し得るようにすることから、簡単な構造で第1点から第2点まで各ボトルを複数列のいずれかの列で搬送することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下図面につき本発明の一実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態のボトルの供給装置でもあるボトルのキャップ被冠装置4の全体の概略を示す斜視図、図2はその要部の固定ベース、可動ベース、グリッパ開閉カムおよび可動ベース押し出しカムの拡大斜視図である。このボトルのキャップ被冠装置4は、背景技術で説明した図3に示したように構成されるボトル製造装置の中に配置される。
【0020】
ボトル1は、ガラス製、プラスチック製、金属製等の任意の材料からなる食品、飲料、薬剤といった任意の用途の容器とすることができ、ネック1aを有する。また、ネック1aの口部には、図3のキャップ締機9により、蓋、栓等の任意のキャップ6が巻締、冠着または挿入される。
【0021】
図1示のように、ボトル1の口部にキャップ6を被せるキャップ被冠装置4には、充填機3において液体が充填されたボトル1を搬送する搬送ベース12が設けられる。搬送ベース12は、この例では、垂直な軸13を中心として回動可能に設けられた円筒形の環状ベースとなっている。搬送ベース12は、充填機3においてボトル1を送る軌跡11及びキャップ締機9においてそのボトル1を送る軌跡16に対向するように設けられている。
【0022】
この搬送ベース12の外周には、そのボトル1のネック1aを保持する保持体としてのグリッパ14,14・・・が一定ピッチごとに設けられる。従ってボトル1はグリッパ14,14・・・により保持されて軌跡15に沿って送られる。
【0023】
本実施形態においてはこの軌跡15に沿ってボトル1は基本的に一列で順次送られるが、その途中位置にある第1点15aより第2点15bまでは二列で送られる。
このボトル1を一列から二列にするため、上記搬送ベース12は、リング状のリング本体12cと、リング本体12cの外周側上部を周方向に離間して切り欠き、切り欠かれていない部分となる複数個の固定ベース12aと、切り欠かれた部分に配置された複数個の可動ベース12bとを有する。具体的には、固定ベース12a・・・は互いに離間した円弧状部材で、可動ベース12b・・・は隣り合う固定ベース12a・・・の間に挿入可能な円弧状部材で、固定ベース12aと可動ベース12bは周方向で交互に設けられる。そして、可動ベース12bは、固定ベース12aに対してリング本体12cから径方向に摺動可能となっている。
【0024】
図2示のように上記可動ベース12bは内方に延びてリング本体12cを貫通するアーム20を有し、このアーム20の内端にはL型部材21が設けられる。L型部材21の頂面には、カムフォロアー22が設けられており、カムフォロアー22は、搬送ベース12の内側に固定的に設けられた固定カム(押し出しカム)23に係合すると共にスプリング24により内方すなわち係合する方向に常時弾撥されている。
【0025】
固定カム23は、可動ベース12bの押し出し用のカムであり、第1点15aと第2点15bとの間で、カムフォロアー22を外径方向へと押し出すカム形状となっている。固定カム23は、可動ベース12bを固定ベース12aに対して移動させる役割を果たすが、可動ベース12bを移動させる際に、以下で述べる可動ベース12bに取り付けられたグリッパ14によって保持されたボトル1の中身がこぼれたり揺れたりすることを防ぐためには、可動ベース12bによって誘導されるボトル1にかかる加速度が連続的に変化するように、可動ベース12bを移動させることが重要である。そのためには、固定カム23のカム形状は、ボトル1にかかる加速度が連続的に変化するような形状に選択されるとよい。加速度の変化としては、単調変化または正弦的変化といった任意の変化とすることができ、所望の変化を表す加速度線図をベクトル解析して速度線図及び変位線図を求め、該変位線図からベクトル解析によりカム形状を決定することができる。
【0026】
尚、可動ベース12bの固定ベース12aに対する運動方向としては、リング本体12cの径方向とする他に、径方向に対して斜めの方向でもよく、または円弧を描く方向とするのでもよく、任意の方向とすることができる。
【0027】
上記固定ベース12a・・・と可動ベース12b・・・上にはそれぞれグリッパ14,14・・・が取り付けられており、これによってグリッパ14は、ボトル1の送りピッチに合わせて一定ピッチで設けられる。グリッパ14,14・・・はボトル1のネック1aの鍔1bと係合する凹んだ楔型(断面凹V字状)の円弧溝30を有する固定グリッパ31,31・・・と、ネック1aの鍔1bと係合する凹んだ楔型(断面凹V字状)の円弧溝32を有する回転グリッパ34,34・・・とよりなり、固定グリッパ31は、固定ベース12aまたは可動ベース12bにスペーサ台を介して固定的に取り付けられる一方で、回転グリッパ34は、軸33を中心として回動可能に取り付けられる。この回転グリッパ34,34・・・の内方延長部に設けられたカムフォロアー35は、搬送ベース12の上方に設けられ且つ上記軌跡11と軌跡16とにそれぞれ対向するようにして設けられたグリッパ開放用の固定カム36に係合可能であり、回転グリッパ34,34・・・はスプリング37により固定グリッパ31に接近して閉じる方向に常時弾撥されている。よって、充填機3からボトル1を受け取る際、及びキャップ締機9へとボトル1を引き渡す際に、回転カム36によりグリッパ34は開放され、それ以外の間でグリッパ34はボトル1のネック1aを把持することができるようになっている。
【0028】
そして、キャップ被冠装置4には、ボトル1が二列で送られる第1点15aから第2点15bまでの間に、ボトル1の列に対応してキャップ6を供給するキャップ供給装置が設けられる。キャップ供給装置は、キャップキャッチャー5を下端に設けた2本のシュート10からなり、グリッパ14,14・・・に把持されて送られるボトル1の口部に臨ませるべく設けられている。
【0029】
次にこの装置の動作を説明する。充填機3より軌跡11で送られてきたボトル1は搬送ベース12のグリッパ14,14・・・により順次そのネック1aを把持されて軌跡15に沿って一列で送られる。かくして第1点15aに至ると押し出しカム23により可動ベース12bはスプリング24に抗して外方に押し出される。これによってボトル1は一つ置きに外方に押し出され、ボトル1は二列で送られる。
【0030】
而して各列のボトル1、1、1・・・は図4示のキャップキャッチャー5、5によりキャップ6を被せられた後、第2点15bに送られる。この第2点15bで上記カムフォロアー22は押し出しカム23により、スプリング24の弾撥力で内方に引き込まれ、ボトル1、1、1・・・は一列に戻り、キャップ締機9へと搬送されて、キャップ締機9で口部に被冠したキャップ6を巻き締められた後、出口搬送装置8より送り出されるものである。
【0031】
このようにして、ボトル1を局所的に二列で搬送して、各列に配置したシュート10に設けられたキャップキャッチャー5により、各列を搬送されたボトル1にキャップ6を被せるようにしたため、シュート10からの供給速度を無理に高めずに、ボトル締機9への供給速度を高めることができる。従来はシュート10の供給速度を高めるために、エア等によりキャップ6を押圧するなどの力を付加していたが、かかる押圧力も低減することができる。こうして、二列にすることにより、キャップ締機9への供給速度を2倍に上げて、キャップ締機における処理速度の高速化への追随を図ることができる。
【0032】
尚、この実施形態では、搬送ベース12が、軌跡15に直交する方向に移動しない固定ベース12aと、固定ベース12aに対して軌跡15に直交する方向(即ち径方向)に移動可能な可動ベース12bとを有していたが、これに限るものではなく、2種類の可動ベース12bを交互に設けて、その可動範囲を変えることにより、種類に応じて可動ベース12bに設けられたグリッパ14が異なる列においてボトル1を把持するようにしてもよい。
【0033】
また、キャップ締機9への供給速度をさらに高めるために、このボトル1を一列から三列以上の列にするときは、可動ベース12b・・・を複数種設け、種類に応じて可動ベース12bに設けられたグリッパ14が異なる列においてボトル1を把持するようにしてもよい。
【0034】
また、上記実施形態では、各列に同じ種類のシュート10,10を設けたが、これに限るものではなく、キャップ供給速度が問題にならない場合には、列毎に異なる種類のシュート10、例えば、異なる口径のキャップを供給するキャップ供給装置であるシュート10をそれぞれ設けることもできる。この場合には、ある種類の口径のキャップを供給する場合には対応した列にのみボトルを搬送するように、固定ベースまたは可動ベースのいずれかのグリッパにのみボトルを保持させるとよい。また、他の種類の口径のキャップを供給する場合には、対応した列にのみボトルを搬送するように、別の固定ベースまたは可動ベースのいずれかのグリッパにのみボトルを保持させるとよい。こうして、供給するキャップの種類を変更する場合に、シュートの交換を伴うことなく、迅速に対応することができる。
【0035】
また、上記実施形態では、ボトルとしてネック1aを有し、保持体であるグリッパがネック1aを把持していたが、これに限るものではなく、ネックを有しないボトルの場合には、ボトルの側面を把持することでもよい。
【0036】
また、本発明の実施形態において、搬送ベース12は図1示のような円筒体に限ることなく、例えば、本出願人の出願による特開平5−262391号記載の搬送チェイン7のような連鎖体にて直線状または湾曲した軌跡を周回する搬送チェインを搬送ベース12とすることもでき、搬送チェインにフィンガ88を係合するのに代えて固定ベース12aおよび軌跡に直交する方向に移動可能となった可動ベース12bを設けてもよい。
【0037】
また、本発明の実施形態において、搬送ベース12は、充填機3とキャップ締機9との間にのみ設けられていたが、これに限るものではなく、充填機3及び/またはキャップ締機9においてもボトル1を搬送するものであっても良いことは勿論である。
【0038】
更には、グリッパ14の形状および開閉機構等の構成は上記に限定することなく、可動ベースの作動に支障が無い範囲で他の公知のグリッパを固定ベース12aまたは可動ベース12bに組み合わせても実施可能である。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明によれば、ボトルを二列或いはそれ以上の複数列で供給することで、二列或いはそれ以上の複数列のキャップ供給装置からキャップを受け取ることができるようにしてキャップの供給速度の高速化を達成できるものである。
【0040】
また、本発明によれば、上述のボトルとキャップとの組み合わせに限定することなく、食品、飲料、または薬剤等のボトル(容器)に対して自由落下によるシュートを用いた同様の蓋または栓といったキャップの冠着または挿入をするものにおけるキャップの供給に時間を要する装置の高速化に有効なものである。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施形態のボトルのキャップ被冠装置の全体の概略を示す斜視図である。
【図2】その要部の固定ベース、可動ベース、グリッパ開閉カムおよび可動ベース押し出しカムの拡大斜視図である。
【図3】本発明によるボトルのキャップ被冠装置を含むボトルの製造装置の全体の概略を示す平面図である。
【図4】本発明によるシュート及びそのキャップキャッチャーの斜視図である。
【符号の説明】
【0042】
1 ボトル
3 充填機
4 キャップ被冠装置
6 キャップ
9 キャップ締機
10 シュート(キャップ供給装置)
11 軌跡
12 搬送ベース
12a 固定ベース
12b 可動ベース
14,14・・・ グリッパ(保持体)
15 軌跡
15a 軌跡上の第1点
15b 軌跡上の第2点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボトル(1)の口部にキャップ(6)を被せてキャップ締機(9)へと搬送するボトルのキャップ被冠装置において、
ボトル(1)を所定の軌跡(15)に沿って搬送する搬送ベース(12)が設けられ、該搬送ベース(12)には、ボトル(1)を保持する保持体(14,14,・・・)が一定ピッチ毎に設けられ、
該搬送ベース(12)は、前記軌跡(15)に沿って保持体(14,14,・・・)に保持されたボトルを一列でキャップ締機(9)へと供給する一方で、前記軌跡(15)の第1点(15a)から第2点(15b)までは複数列のいずれかの列で各ボトル(1)を搬送可能であり、
前記複数列の各列において、キャップ(6)を供給するキャップ供給装置(10)がそれぞれ設けられて、
第1点(15a)から第2点(15b)の間でキャップ供給装置(10)から供給されたキャップ(6)をボトル(1)に被せることを特徴とするボトルのキャップ被冠装置。
【請求項2】
前記搬送ベース(12)は、前記軌跡(15)に沿って保持体(14,14,・・・)に保持されたボトルを、全体として、第1点(15a)まで一列で搬送し、第1点(15a)から第2点(15b)までは二列以上で搬送し、第2点(15b)からは一列で搬送することを特徴とする請求項1記載のボトルのキャップ被冠装置。
【請求項3】
前記搬送ベース(12)は、前記軌跡(15)に沿って保持体(14,14,・・・)に保持されたボトルを、全体として、第1点(15a)まで一列で搬送し、第1点(15a)から第2点(15b)までは選択的に前記複数列のいずれかの一列で搬送し、第2点(15b)からは一列で搬送することを特徴とする請求項1記載のボトルのキャップ被冠装置。
【請求項4】
前記搬送ベース(12)は、保持体(14,14,・・・)に保持されたボトルを、第1点(15a)で一列から複数列のいずれかの列で搬送する際に及び第2点(15b)で複数列のいずれかの列から一列に搬送する際に、そのボトルにかかる加速度が連続的に変化するようにボトルを誘導することを特徴とする請求項2または3記載のボトルのキャップ被冠装置。
【請求項5】
前記搬送ベース(12)は、前記保持体(14,14,・・・)がそれぞれ取り付けられた固定ベース(12a・・・)と可動ベース(12b・・・)とを有し、可動ベース(12b・・・)は固定ベース(12a・・・)に対して相対移動可能に設けられ、固定ベース(12a・・・)と可動ベース(12b・・・)のそれぞれの保持体(14,14,・・・)は、それぞれ異なる列においてボトル(1)を保持可能で、第1点(15a)から第2点(15b)まで複数列のいずれかの列で各ボトル(1)を搬送可能とすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のボトルのキャップ被冠装置。
【請求項6】
前記搬送ベース(12)は、前記保持体(14,14,・・・)がそれぞれ取り付けられた複数種の可動ベース(12b・・・)を有し、複数種の可動ベース(12b・・・)は互いに相対移動可能に設けられ、複数種の可動ベース(12b・・・)の保持体(14,14,・・・)は、それぞれ異なる列においてボトル(1)を保持可能で、第1点(15a)から第2点(15b)まで複数列のいずれかの列で各ボトル(1)を搬送可能とすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のボトルのキャップ被冠装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−151483(P2006−151483A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−347425(P2004−347425)
【出願日】平成16年11月30日(2004.11.30)
【出願人】(391035430)東洋食品機械株式会社 (11)
【Fターム(参考)】