説明

クラゲ脱水処理装置、及びクラゲ脱水処理方法

【課題】クラゲを脱水して減容化すると共に、抽出した水分を適切に処理することが可能なクラゲ脱水処理装置、及びクラゲ脱水処理方法を提供する。
【解決手段】海洋や河川に漂うクラゲを海水などと共に吸引して破砕し、余分な水分を排水しながら水分処理部に搬送する。そして、水分処理部でクラゲを圧搾して減容化すると共に、クラゲから抽出された水分を処理すると共に、水分に含まれる塩化ナトリウムを除去する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クラゲ脱水処理装置、及びクラゲ脱水処理方法に関し、特に、海や河川に生息するクラゲを吸引・脱水し、減容化して搬送するクラゲ脱水処理装置、及びクラゲ脱水処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
日本近海には多くのクラゲが生息しており、特にエチゼンクラゲに代表されるような大型のクラゲが大量発生すると、網にクラゲがかかることも多くなり、漁具が損傷したり、一緒に網にかかった魚が触手で傷付けられて商品価値を失ったりと、深刻な漁業被害が発生することから、大きな問題となっている。
【0003】
このような問題は、気温が下がるなどしてクラゲが死滅した後も、死骸によって発生することから、死骸を焼却するなどして処分したほうが好ましいが、体に占める水分の割合が90%以上と高く、焼却には大量の燃料が必要であった。
【0004】
クラゲから水分を除去する方法としては、例えば、クラゲを圧搾して水分を除去し、減容化する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−342592号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1では、スクリュープレス装置を用いてクラゲを圧搾して水分を搾り出すため、クラゲから搾り出した水分に多量の細胞片が混入する恐れがあり、陸上に投棄すると、細胞片(有機物)が分解され、悪臭が発生するなどの問題があった。
【0006】
また、クラゲに含まれる水分には、海水と同様に多量の塩化ナトリウムが含まれており、クラゲの水分を投棄された土壌が塩化ナトリウムによって汚染され、栽培できる植物が限定されるといった問題が生じていた。
【0007】
そこで本発明では、クラゲを脱水して減容化すると共に、抽出した水分を適切に処理することが可能なクラゲ脱水処理装置、及びクラゲ脱水処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明におけるクラゲ脱水処理装置は、クラゲを圧搾する圧搾手段と、前記クラゲと水分を分離する分離手段と、前記水分を消臭する消臭手段と、前記水分を殺菌する殺菌手段と、前記水分を濾過する濾過手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
そして、前記殺菌手段は、ヒノキチオールを用いて殺菌を行うことが望ましい。
【0010】
また、前記水分から塩化ナトリウムを除去する塩化ナトリウム除去手段をさらに具備することが望ましい。
【0011】
さらに、前記塩化ナトリウム除去手段は、陽イオン交換樹脂及び陰イオン交換樹脂を具備することが望ましい。
【0012】
加えて、前記クラゲを破砕する破砕手段と、前記破砕手段で破砕されたクラゲを前記分離手段に搬送する搬送手段と、前記搬送手段で搬送される水分を排水する排水手段とを具備することが望ましい。
【0013】
次に、本発明におけるクラゲ脱水処理方法は、クラゲを圧搾手段で圧搾し、前記クラゲと水分を分離手段で分離し、前記水分を消臭手段で消臭し、前記水分を殺菌手段で殺菌し、前記水分を濾過手段で濾過することを特徴とする。
【0014】
そして、ヒノキチオールを用いて、前記殺菌手段で前記水分を殺菌することが望ましい。
【0015】
また、前記水分に含まれる塩化ナトリウムを塩化ナトリウム除去手段で除去することが望ましい。
【0016】
さらに、陽イオン交換樹脂及び陰イオン交換樹脂を用いて、前記塩化ナトリウム除去手段で前記水分から前記塩化ナトリウムを除去することが望ましい。
【0017】
加えて、前記クラゲを破砕手段で破砕し、前記破砕手段で破砕されたクラゲを搬送手段で前記分離手段に搬送すると共に、前記搬送手段で搬送される水分を排水手段で排水することが望ましい。
【発明の効果】
【0018】
本発明では、クラゲの減容化を図ると共に、クラゲから抽出した養分(水分)を適切に処理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に示す本発明を実施するための形態は、本発明の具体的態様の一例であり、当該形態に限定されるものではない。
【実施例1】
【0020】
図1は、本発明に係るクラゲ脱水処理装置の構成の一例を示す概略図である。同図に示すようにクラゲ脱水処理装置は、海上や水中からクラゲを吸引する吸引部10と、クラゲから抽出した水分を処理する水分処理部20と、吸引部10で吸引したクラゲを水分処理部20に搬送する搬送部30とを備えて構成されている。
【0021】
また、吸引部10は、吸引管11と、吸引装置12と、破砕装置13と、排水口14とを備えて構成されている。
【0022】
ここで、吸引管11は、例えば、塩化ビニルやステンレスなど、任意の素材を用いて構成された中空管である。
【0023】
吸引装置12は、吸引口15から搬送部20への水(クラゲ)の流れを作り出す。具体的には、例えば、吸引管11内の空気や水などを排出することにより、吸引管11の外側から内側に向かう流れを作り出すポンプや、吸引口15近傍に設けられ、吸引管11に向けて水と共にクラゲを送り出すポンプなど、海上や水中に漂うクラゲを吸引口15から吸引管11内に吸引することが可能な任意の装置を用いることができる。
【0024】
破砕装置13は、吸引口15近傍の吸引管11外側若しくは内側に設けられ、吸引管11に吸引されるクラゲを破砕する。具体的には、例えば、回転式カッターなど、クラゲを破砕することが可能な任意の破砕装置を用いることができる。
【0025】
排水口14は、クラゲと共に吸引された海水などの水分を吸引管11から排出する。具体的には、例えば、吸引管11の水面から露出した壁面の一部に設けられた開口部であって、壁面に代えるだけの十分な強度と、水とクラゲを分離することが可能なサイズの網目を備えたメッシュフィルタなどが設置された開口部など、吸引管11を通過するクラゲの排出を防止しながら水分を吸引管11から排出することが可能な任意の構成を用いることができる。
【0026】
そして、吸引部10は、吸引口15から搬送部20に向けての水の流れを吸引装置12を用いて作り出し、海上や水中に漂うクラゲを吸引口15から吸引管11内に吸引すると共に、破砕装置13でクラゲを破砕し、排水口14で搬送する水の量を減少させながら、搬送部30にクラゲなどを搬送する。
【0027】
搬送部30は、搬送管31と、搬送装置32と、破砕部33とを備えて構成されている。
【0028】
搬送管31は、例えば、塩化ビニルやステンレスなど、任意の素材を用いて構成された中空管である。
【0029】
搬送装置32は、水分処理部20に向かって搬送管31内のクラゲが移動する流れを作り出す。具体的には、例えば、搬送管31内の空気や水などを排出することにより、吸引管11からクラゲや水を排出する排出口34に向かう流れを作り出すポンプや、吸水管11と搬送管31とが接続する接続部近傍に設けられ、排出口34に向けて水と共にクラゲを送り出すポンプなど、搬送管31内の水やクラゲを排出口34に向けて搬送することが可能な任意の装置を用いることができる。
【0030】
破砕部33は、排出口34近傍の搬送管31外側若しくは内側に設けられ、搬送管31を通過してきたクラゲを破砕する。具体的には、例えば、荒いメッシュ状に編まれた形状を有し、搬送管31の流路を遮るように設けられることによって、一定のサイズを超えるクラゲを当該クラゲ自身の勢いを利用して破砕するステンレス線など、クラゲを破砕することが可能な任意の破砕装置を用いることができる。
【0031】
そして、搬送部30は、搬送管11内のクラゲや水が水分処理部20に向う流れを搬送装置32を用いて作り出し、吸引部10から水分処理部20に向けてクラゲを搬送すると共に、破砕部33でクラゲを一定のサイズ以下にして排出する。
【0032】
図2は、本実施例における水分処理部20の構成の一例を示す概略図である。同図に示すように水分処理部20は、圧搾用蓋21と、分離層40と、消臭層50と、殺菌層60と、濾過層70と、殺菌成分注入部80と、濾過消臭部90とを具備して構成されている。
【0033】
ここで、圧搾用蓋21は、加圧時にクラゲに穴を開けて表皮を破壊すると共に、クラゲの移動を防止して効率よく加圧するための突起部22を備える。
【0034】
分離層40は、玉砂利など、比較的粒子が大きく目が粗い物質が引き詰められた玉砂利層41と、藁などの植物が引き詰められた藁層42とを具備して構成される。
【0035】
玉砂利層41は、圧縮用蓋21との間に設置されたクラゲ23を当該圧縮用蓋21と狭窄して水分を抽出し、抽出した水分を藁層42に速やかに濾過浸透させる。
【0036】
藁層42は、植物の持つ浸透膜組織を利用して濾過の密度を高め、玉砂利層41を通過したクラゲの細胞と水分を分離する。
【0037】
そして、分離層40は、圧縮用蓋21と狭窄してクラゲから水分を抽出すると共に、クラゲの細胞と水分を分離する。
【0038】
消臭層50は、活性炭など、表面に微細な凹凸(孔)を多数形成している多孔質の物質が引き詰められた活性炭層51を備え、分離層40を通過した水分を脱臭する。
【0039】
殺菌層60は、殺菌成分であるヒノキチオールを含有するヒバの枝葉など、殺菌成分を備えた植物や物質が引き詰められたヒバ枝葉層61を備え、水分を殺菌する。
【0040】
濾過層70は、スギナなどの植物が引き詰められたスギナ層71と、藁などの灰が引き詰められた藁灰層72と、石灰が引き詰められた石灰層73とを具備して構成される。
【0041】
スギナ層71は、水分に含まれるNaClなどの塩基をスギナの道管組織(節目と節目状の組織)に吸着させて除去する。
【0042】
藁灰層72は、水分に含まれている臭いや色素などを、多孔質で広い表面積を備える藁灰に吸着させて除去する。
【0043】
石灰(生石灰)は、水と反応して消石灰を生成し、当該水をアルカリ性の水溶液とすることから、pHの調整や酸性の河川を中和する中和剤などとして利用され、また、消石灰は、殺菌や脱臭といった機能を有している。石灰層73は、水分に含まれている酸化物を石灰に吸着させて除去し、酸化物を減量させると共に、生石灰や消石灰のこのような機能を利用して、水分を中和するなどの処理を行う。
【0044】
そして、濾過層70は、水分に含まれる塩基や酸化物の除去、脱臭など、水分の濾過処理を行う。
【0045】
殺菌成分注入部80は、ヒノキチオール(殺菌成分)を含んだヒバ蒸留水などを水分に添加し、水分の殺菌・消臭を行う。
【0046】
濾過消臭部90は、活性炭など、多孔質の物質を備え、水分を通過させることにより、消臭と不純物の除去を行う。
【0047】
そして、水分処理部20は、まず、突起部22でクラゲ23の表皮を破壊しながら、圧搾用蓋21と玉砂利層41で狭窄し、分離層40で海水やクラゲに含まれていた水分(以下、単に「水分」という)とクラゲ(ある程度の大きさを有する細胞片)を分離する。
【0048】
次に、水分を消臭層50で消臭し、殺菌層60で殺菌し、濾過層70で水分に混入している細部片などを処理した後、殺菌層60で再び殺菌を施す。
【0049】
また、殺菌成分注入部80で水分に殺菌成分を注入し、濾過消臭部90で濾過・消臭処理を施した後、排水する。
【0050】
上記構成を用いて本実施例に係るクラゲ脱水処理装置は、吸引部10で海上や水中などからクラゲを吸引・破砕し、搬送部30でクラゲを水分処理部20に搬送すると共に、一定のサイズ以下にクラゲを破砕し、水分処理部20の圧搾用蓋と分離層との間に搬送部30で搬送したクラゲを載置し、クラゲを狭窄して水分を抽出すると共に、抽出した水分を処理して排水する。
【0051】
なお、本実施例では、吸引管11に水分を排出する排水口14を設けているが、水分処理部20にクラゲなどを搬送する搬送経路上であれば、任意の箇所に排水口14を設置することが可能であり、例えば、搬送管21に排水口を設置してもよい。
【0052】
このように本実施例では、クラゲを海上や水中から吸引すると共に脱水し、クラゲに含まれていた水分など処理して排出するため、船上に装置を設置し、海上などでクラゲを減容化して効率よく回収することができる。
【0053】
また、吸引時にクラゲを破砕するため、クラゲの傘の間などに海水などが溜まった状態で水分処理部までクラゲが搬送されること防止することが可能であり、さらに、水分処理部までの搬送経路上に排水口を設けて海水などを排水するため、水分処理部に搬送される水分の量を抑えることができる。
【0054】
加えて、突起部を用いて水分処理部でクラゲに穴を開けて(表皮を破壊して)狭窄するため、クラゲが細かく破砕されることによる細胞片の混入を抑えながら水分を抽出することが可能であり、当該水分に細胞片などの不純物が混入しても適切に水分を処理することができるため、陸上に廃棄しても、腐敗臭の発生などを抑えることができる。
【0055】
さらに、ヒバやスギナ、灰や石灰など、天然物を利用して水分の処理を行うため、水分の不純物処理に伴う環境への影響を抑えることが可能であり、処理を施した水分を陸上や海洋に廃棄した場合にも、環境への影響も抑えることができる。
【0056】
ところで、図2に示す水分処理部では、水分に含まれる塩分(塩化ナトリウム)を除去することが困難であり、水分処理部で処理が施された後にも多量の塩分が水分中に残るため、陸上に廃棄すると土壌を塩分で汚染する恐れがある。
【0057】
そこで、水分から塩分を除去することが可能な水分処理部について、実施例2を用いて詳細に説明する。
【実施例2】
【0058】
図3は、本実施例に係る水分処理部の構成の一例を示す概略図である。同図に示すように水分処理部20は、圧搾用蓋21と、分離層40と、消臭層50と、殺菌層60と、塩分除去層100と、濾過層70と、殺菌成分注入部80と、濾過消臭部90とを具備して構成されている。
【0059】
なお、図2と共通な機能を果たす部分には、図2で使用した符号と同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0060】
塩分除去層100は、水分に含まれる塩化ナトリウムを除去する。具体的には、例えば、陽イオン交換樹脂及び陰イオン交換樹脂101を備え、水分中の塩化物イオンとナトリウムイオンを吸着させることにより、塩分(塩化ナトリウム)の除去を行う。
【0061】
そして、水分処理部は、まず、突起部22でクラゲ23の表皮を破壊しながら、圧搾用蓋21と玉砂利層41で狭窄し、分離層40で海水やクラゲに含まれていた水分とクラゲ(ある程度の大きさを有する細胞片)を分離する。
【0062】
次に、水分を消臭層50で消臭し、殺菌層60で殺菌し、塩分除去層100で塩分を除去し、濾過層70で水分に混入している細部片などを処理した後、殺菌層60で再び殺菌を施す。
【0063】
また、殺菌成分注入部80で水分に殺菌成分を注入し、濾過消臭部90で濾過・消臭処理を施した後、排水する。
【0064】
なお、水分に所定の処理を行った後、電気分解などを利用して塩化ナトリウムを除去するように構成してもよいが、イオン交換樹脂は、塩化ナトリウムを除去する際に電源が不要であることから、船上への設置が容易であり、クラゲ脱水処理装置の小型化を図ることができる。
【0065】
また、イオン交換樹脂の吸着反応は可逆性であるため再生が容易であり、繰り返し利用することが可能であることから、コストを抑えると共に、環境への影響を抑えることができる。
【0066】
このように本実施例では、水分に含まれる塩分を除去するため、実施例1における効果に加え、さらに、水分を陸上や塩分濃度の低い河川などに排水することも可能となる。
【0067】
また、クラゲから抽出した養分には、土壌の改良に有効な成分も多く含まれていることから、塩分を除去して痩せた土壌に添加・撹拌することによって、土壌の再生を行うことが可能であり、本実施例では、土壌改良剤である肥料を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明に係るクラゲ脱水処理装置の構成の一例を示す概略図である。
【図2】実施例1に係る水分処理部の構成の一例を示す概略図である。
【図3】実施例2に係る水分処理部の構成の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
【0069】
10…吸引部
11…吸引管
12…吸引装置
13…破砕装置
14…排水口
15…吸引口
20…水分処理部
21…圧搾用蓋
22…突起部
23…クラゲ
30…搬送部
31…搬送管
32…搬送装置
33…破砕部
34…排出口
40…分離層
41…玉砂利層
42…藁層
50…消臭層
51…活性炭層
60…殺菌層
61…ヒバ枝葉層
70…濾過層
71…スギナ層
72…藁灰層
73…石灰層
80…殺菌成分注入部
90…濾過消臭部
100…塩分除去層
101…陽イオン交換樹脂及び陰イオン交換樹脂

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クラゲを圧搾する圧搾手段と、
前記クラゲと水分を分離する分離手段と、
前記水分を消臭する消臭手段と、
前記水分を殺菌する殺菌手段と、
前記水分を濾過する濾過手段と
を具備することを特徴とするクラゲ脱水処理装置。
【請求項2】
前記殺菌手段は、ヒノキチオールを用いて殺菌を行うことを特徴とする請求項1記載のクラゲ脱水処理装置。
【請求項3】
前記水分から塩化ナトリウムを除去する塩化ナトリウム除去手段をさらに具備することを特徴とする請求項1又は2記載のクラゲ脱水処理装置。
【請求項4】
前記塩化ナトリウム除去手段は、陽イオン交換樹脂及び陰イオン交換樹脂を具備することを特徴とする請求項3記載のクラゲ脱水処理装置。
【請求項5】
前記クラゲを破砕する破砕手段と、
前記破砕手段で破砕されたクラゲを前記分離手段に搬送する搬送手段と、
前記搬送手段で搬送される水分を排水する排水手段と
をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至4記載のクラゲ脱水処理装置。
【請求項6】
クラゲを圧搾手段で圧搾し、
前記クラゲと水分を分離手段で分離し、
前記水分を消臭手段で消臭し、
前記水分を殺菌手段で殺菌し、
前記水分を濾過手段で濾過する
ことを特徴とするクラゲ脱水処理方法。
【請求項7】
ヒノキチオールを用いて前記殺菌手段で前記水分を殺菌することを特徴とする請求項6記載のクラゲ脱水処理方法。
【請求項8】
前記水分に含まれる塩化ナトリウムを塩化ナトリウム除去手段で除去することを特徴とする請求項6又は7記載のクラゲ脱水処理方法。
【請求項9】
陽イオン交換樹脂及び陰イオン交換樹脂を用いて前記塩化ナトリウム除去手段で前記水分から前記塩化ナトリウムを除去することを特徴とする請求項8記載のクラゲ脱水処理方法。
【請求項10】
前記クラゲを破砕手段で破砕し、
前記破砕手段で破砕されたクラゲを搬送手段で前記分離手段に搬送すると共に、前記搬送手段で搬送される水分を排水手段で排水する
ことを特徴とする請求項6乃至9記載のクラゲ脱水処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−194555(P2008−194555A)
【公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−29293(P2007−29293)
【出願日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【出願人】(504377530)株式会社 レイモンドハウス (4)
【Fターム(参考)】