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コネクタ
説明

コネクタ

【課題】 互いに結合されるレセプタクル本体部とプラグ本体部に多数の接点部材を設けることができ、前記接点部材の接触部を狭い面積内で効率よく配置できるコネクタを提供することを目的としている。
【解決手段】 レセプタクル本体部10に連結開口部18,19,21a,21b,22a,22bが開口し、それぞれの連結開口部に、接触溝25,26,27a,27b,28a,28bがX方向に一定の間隔を空けて形成され、前記接触溝内に接触部32d,42dが配置されている。隣り合う連結開口部18,21aでは、接触溝25,27aのX方向の位置が互いにずれており、一方の接触溝27aと接触溝27aとの間に、他方の接触溝25がY方向へ重なるように入り込んでいる。そのため、レセプタクル本体部10の面積を有効利用でき、Y方向の寸法を縮めることが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レセプタクル本体部とプラグ本体部とが結合されるコネクタに係り、特に、レセプタクル本体部とプラグ本体部に多数の接点部材を配置できるコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
プリント配線基板に形成された複数の通電部と、他のプリント配線基板などに形成された複数の通電部とを電気的に連結するために、薄型のコネクタが使用されている。このコネクタは、一方の配線基板の通電部に導通するレセプタクル側のコネクタと、他方の配線基板の通電部に導通するプラグ側のコネクタとを有している。
【0003】
以下の特許文献1には、薄型でコンタクト数の多いコネクタが開示されている。このコネクタは、平面形状が長方形のレセプタクル本体の2つの長辺に沿って差込溝が形成され、差込溝の長手方向に間隔を空けて複数のレセプタクルコンタクトが支持されており、複数のレセプタクルコンタクトは、差込溝を挟むように配置されている。プラグ本体は平面形状が長方形であり、両側の2つの長辺に壁部が一体に形成され、それぞれの壁部に複数のプラグコンタクトが支持されている。
【0004】
2つの前記壁部が2つの前記差込溝に差し込まれることで、プラグ側のコネクタがレセプタクル側のコネクタに結合され、このとき個々のプラグコンタクトが、レセプタクルコンタクトに挟まれて導通される。
【0005】
特許文献3に記載されたコネクタは、レセプタクル側のソケットの2つの長辺に沿って、コンタクトが列を成して配列され、プラグ側のヘッダにも2つの長辺に沿って端子部が列を成して配列して設けられており、ヘッダがソケットに結合されると、ヘッダ側の2列の端子部のそれぞれがソケットのコンタクトに挟まれて、コンタクトと端子部とが個別に導通される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−18993号公報
【特許文献2】特開2004−55463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1と特許文献2に記載されたコネクタは、いずれも、レセプタクル側とプラグ側にコンタクトが縦方向に向けて2列に並んで支持されている。
【0008】
しかし、一方の列のコンタクトと他方の列のコンタクトとが、横方向に延びる同一線上に設けられているため、一方の列のコンタクトと他方の列のコンタクトを横方向にあまり接近させと、2つの列のコンタクトに十分な変形領域を確保できなくなる。よって、2つの列を接近させることに限界があり、そのため横方向の幅寸法が必要以上に大きくなる。
【0009】
また、コンタクトの数を増やす場合には、2列のコンタクトを縦方向に長い列を成すように配置しなくてはない。細長い形状のレセプタクル本体とプラグ本体は、配線基板に半田付けする際に反りが発生しやすくなり、その結果、全てのコンタクトどうしを確実に嵌合させるための押圧作業が難しくなり、場所によってはコンタクトどうしの嵌合深さが浅くなって接触不良を生じることもある。
【0010】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、レセプタクル本体とプラグ本体の縦横のスペースを有効に利用して、多数の接触部を効率よく配置することができるコネクタを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、複数のプラグ接点部材を搭載したプラグ本体部が結合されるレセプタクル側のコネクタにおいて、
絶縁材料で形成されたレセプタクル本体部に導電性のレセプタクル接点部材が支持され、前記レセプタクル接点部材は、Y方向に対向して前記プラグ接点部材を挟み込む一対の接触部を有しており、
前記レセプタクル本体部に前記レセプタクル接点部材が複数個支持されて、対を成す前記接触部がY方向と直交するX方向に間隔を空けて列を成して配置され、前記列がY方向に間隔を空けて複数列設けられており、
隣り合う列どうしで、一方の列の前記接触部と他方の列の接触部とがX方向へ位置ずれして配列していることを特徴とするものである。
【0012】
本発明のコネクタは、隣り合う列のレセプタクル接点部材の接触部が、X方向へ位置ずれしているため、それぞれの列の接触部にY方向への変形余裕を確保できる。前記変形余裕を十分に確保しても、それによってY方向の幅寸法が必要以上に大きくなることがない。また、隣り合う列どうしでレセプタクル側の接触部とプラグ側の接触部との接触嵌合位置がX方向とY方向で重ならないため、プラグ本体部をレセプタクル本体部に押し付ける際に、レセプタクル本体部とプラグ本体部に作用する反力の作用点をX方向とY方向に分散できる。そのため、全ての接触部どうしを確実に接続させやすくなる。
【0013】
本発明は、隣り合う列どうしで、一方の列の前記接触部と前記接触部の間に、他方の列の前記接触部がY方向へ入り込んでいることが好ましい。
【0014】
上記のように、隣り合う列どうしで、接触部がY方向へ互いに入り込むように配置されていると、レセプタクル本体部のY方向の幅寸法をさらに小さくすることが可能である。
【0015】
また、本発明は、前記レセプタクル本体部に、X方向に延びる複数の連結開口部がY方向に間隔を空けて形成され、それぞれの前記連結開口部の両側に、前記連結開口部を挟んでY方向に延びる接触溝が形成されて、前記接触溝が前記連結開口部に沿ってX方向に間隔を空けて配列し、
それぞれの前記レセプタクル接点部材に設けられた一対の前記接触部が、前記連結開口部を挟んでそれぞれの前記接触溝の内部に配置されており、
隣り合う前記連結開口部どうしで、一方の前記連結開口部に沿って形成されている前記接触溝と前記接触溝の間に、他方の前記連結開口部に沿って形成されている前記接触溝がY方向に入り込んでいることが好ましい。
【0016】
レセプタクル本体部において、Y方向に隣り合う接触溝が、Y方向へ互い違いに入り込んでいると、互い違いに配置した接触部を、互いに当たることなく、前記接触溝の内部で案内して変形させることができる。しかも、隣り合う列の接触部を互い違いに配置することで、レセプタクル本体部のY方向の幅寸法を最小にできる。
【0017】
本発明は、互い違いに入り込んだ接触部をY方向に十分な長さを持って配置することができるため、前記接触溝の内部に、対を成す前記接触部が互いに離れる方向へ移動できるように移動余裕が設けられている構造とすることができる。
【0018】
さらに、本発明は、前記レセプタクル接点部材に設けられた対を成す前記接触部の間に前記プラグ接点部材が入り込んだときに、前記接触部が前記接触溝のY側の奥端部に当たった状態で変形し、前記接触部で前記プラグ接点部材を挟持する弾性力が増強される構造が好ましい。
【0019】
上記のようにそれぞれの接触溝をY方向へ十分な余裕を持って形成してレセプタクル側の接触部の変形余裕を確保し、しかもレセプタクル側の接触部にプラグ接点部材が挟まれたときに、前記接触溝のY側の奥端部で接触部が規制されることで、レセプタクル側の接触部の変形でプラグ接点部材を確実に保持でき、且つ強い力で保持することが可能になる。
【0020】
本発明は、それぞれの前記レセプタクル接点部材に、X方向に間隔を空けて前記接触部と端子部とが一体に形成され、
一方の列を成す前記レセプタクル接点部材の前記端子部がY方向に延びて前記レセプタクル本体部の側方へ突出し、他方の列を成す前記レセプタクル接点部材の前記端子部が、一方の列を成す前記レセプタクル接点部材の前記接触部の下側を通過して前記レセプタクル本体部の外側に突出しているものとして構成できる。
【0021】
上記の構成では、それぞれの列を成すレセプタクル接点部材の端子部どうしをレセプタクル本体部の側方に重なることなく並べて配置できる。レセプタクル本体部の側方から並んで突出する端子部を配線基板の通電部に半田付けすることで、複数列に配列したレセプタクル接点部材を外部回路に導通させやすくなる。
【0022】
さらに本発明は、前記レセプタクル本体部に結合される前記プラグ本体部に、複数の前記プラグ接点部材が支持されており、前記プラグ接点部材に形成された接触部は、X方向に間隔を空けて配列して列を成し、前記列が複数列設けられており、
隣り合う列どうしで、一方の列の前記接触部と他方の列の接触部とがX方向へ位置ずれして配列しているものである。
【0023】
上記において、レセプタクル本体部の接触部とプラグ本体部の接触部とが、3列以上設けられることが好ましい。
【0024】
接触部を3列以上設けることで、レセプタクル本体部とプラグ本体部との結合部の領域を導通領域として効率良く利用できるようになり、しかもY方向の寸法が必要以上に大きくなるのを防止できる。
【発明の効果】
【0025】
本発明は、複数のレセプタクル接点部材の接触部をレセプタクル本体部のスペースを有効に利用して配置することができる。前記接触部を複数列に配置することで接触部の数を増やすことができ、しかもY方向の幅寸法が過剰に大きくなるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施の形態のレセプタクル側のコネクタとプラグ側のコネクタとを上下に離して示す斜視図、
【図2】レセプタクル側のコネクタの分解斜視図、
【図3】レセプタクル本体部とレセプタクル接点部材との組み立て状態を拡大して示す分解斜視図、
【図4】レセプタクル本体部を示す平面図、
【図5】(A)は、レセプタクル接点部材を保持した外側接点支持体と内側接点支持体を示す拡大平面図、(B)は、外側接点支持体に固定されるレセプタクル接点部材と内側接点支持体に固定されるレセプタクル接点部材の平面図、
【図6】外側接点支持体とレセプタクル接点部材を示す側面図、
【図7】プラグ接点部材を示す斜視図、
【図8】プラグ側のコネクタを上下逆向きにして、一部のレセプタクル接点部材と共に示す斜視図、
【図9】外側接点支持体に固定されたレセプタクル接点部材および内側接点支持体に固定されたレセプタクル接点部材と、プラグ接点部材との嵌着状態を示す側面図、
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1に示すように、コネクタは、レセプタクル側のコネクタ1と、プラグ側のコネクタ2とを有している。例えば、レセプタクル側のコネクタ1が硬質基板の表面に実装され、プラグ側のコネクタ2がフレキシブル配線基板に実装されて、プラグ側コネクタ2がレセプタクル側のコネクタ1に結合されることで、フレキシブル配線基板の通電部と硬質基板の通電部とが個別に導通される。
【0028】
レセプタクル側のコネクタ1は、合成樹脂製のレセプタクル本体部10を有している。レセプタクル本体部10は、Z1側(上側)がプラグ側のコネクタ2が結合される連結側であり、Z2側(下側)が基板に対向する固定側である。また、X1側が前方でX2側が後方、Y1側が右側でY2側が左側である。
【0029】
(レセプタクル側のコネクタの構造)
図1、図2、図4などに示すように、レセプタクル本体部10は、Z1−Z2方向の厚さ寸法よりも、X1−X2方向である前後方向の長さ寸法およびY1−Y2方向である左右方向の長さ寸法の方が長い薄い長方形状である。図1に示すように、プラグ側のコネクタ2のプラグ本体部50も同様に薄い長方形状であり、レセプタクル本体部10とプラグ本体部50とが、面対向して結合される。
【0030】
図2と図4に示すように、レセプタクル本体部10は、Y1側に向く前方壁部11およびY2側に向く後方壁部12と、Y1側に向く右側方壁部13およびY2側に向く左側方壁部14を有している。右側方壁部13よりも内側(Y2側)には、右側リブ15が形成されている。右側リブ15は前後方向(X1−X2方向)に延びており、Z2側の底部で前方壁部11および後方壁部12と一体に連続している。ただし、Z1側では、右側リブ15の前後端部と、前方壁部11および後方壁部12との間に隙間が形成されている。
【0031】
左側方壁部14よりも内側(Y1側)には、左側リブ16が設けられ、右側リブ15と左側リブ16との間に、中央リブ17が設けられている。左側リブ16と中央リブ17は前後方向(X1−X2方向)に延びており、Z2側の底部で前方壁部11および後方壁部12に一体に連続している。ただし、左側リブ16の前後端部および中央リブ17の前後端部と、前方壁部11および後方壁部12との間に隙間が形成されている。
【0032】
図2に示すように、右側方壁部13と左側方壁部14および右側リブ15と左側リブ16ならびに中央リブ17は、全て連結側(Z1側)に向く上面が同一面である。また、前後方向(X1−X2方向)の中間部分で、右側リブ15から中央リブ17を経て左側リブ16に延びる連結平面23が形成されている。この連結平面23は、右側リブ15と中央リブ17および左側リブ16の上面と同一面である。この連結平面23は、コネクタ1を配線基板に実装するときに、コネクタ1を吸着して持ち上げるための持ち上げ面として使用される。
【0033】
図2に示すように、前方壁部11と後方壁部12は、右側方壁部13、左側方壁部14、右側リブ15、左側リブ16ならびに中央リブ17のそれぞれの上面よりもさらに連結側(Z1側)に突出している。前方壁部11の左右方向(Y1−Y2方向)の中央部にZ2方向へ窪む位置決め凹部11aが形成され、後方壁部12の左右方向(Y1−Y2方向)の中央部にもZ2方向へ窪む位置決め凹部12aが形成されている。位置決め凹部11aと位置決め凹部12aのZ2側の底面は、右側方壁部13、左側方壁部14、右側リブ15、左側リブ16ならびに中央リブ17のそれぞれの上面と同一面である。
【0034】
前方壁部11には、前記位置決め凹部11aの左右両側に、X2方向に向く前方位置決め面11bが形成されている。また、前方壁部11のY1側の端部にはY2側に向く右側位置決め面11cが形成され、Y2側の端部にはY1側に向く左側位置決め面11dが形成されている。後方壁部12には、位置決め凹部12aの左右両側においてX1側に向く後方位置決め面12bが形成されている。また、後方壁部12のY1側の端部にはY2側に向く右側位置決め面12cが形成され、Y2側の端部にはY1側に向く左側位置決め面12dが形成されている。
【0035】
前記前方位置決め面11bおよび右側位置決め面11cと左側位置決め面11d、ならびに後方位置決め面12bおよび右側位置決め面12cと左側位置決め面12dは、右側方壁部13、左側方壁部14、右側リブ15、左側リブ16ならびに中央リブ17のそれぞれの上面よりも連結側(Z1側)へ突出している。
【0036】
前方壁部11と後方壁部12および右側方壁部13と左側方壁部14は、固定側(Z2側)に向く下面が同一面である。また、右側リブ15と左側リブ16および中央リブ17の固定側(Z2側)に向く下面は、前方壁部11、後方壁部12、右側方壁部13ならびに左側方壁部14のそれぞれの下面と同一面であるか、または、前方壁部11、後方壁部12、右側方壁部13ならびに左側方壁部14のそれぞれの下面よりもZ1側に位置している。
【0037】
前方壁部11のX1側に向く外面には、Y1側に右側掛止凹部11eがY2側に左側掛止凹部11fが形成されている。後方壁部12のX2側に向く外面には、Y1側に右側掛止凹部12eが、Y2側に左側掛止凹部12fが形成されている。
【0038】
図2と図4に示すように、レセプタクル本体部の連結側(Z1側)では、右側方壁部13と右側リブ15との間に、右外側連結開口部18が前後方向(X1−X2方向)に向けて細長く開口している。左側方壁部14と左側リブ16との間に、左外側連結開口部19が前後方向(X1−X2方向)に向けて細長く開口している。右側リブ15と中央リブ17との間には、連結平面23よりも前方(X1側)に、前方の右内側連結開口部21aが形成され、連結平面23よりも後方(X2側)に、後方の右内側連結開口部21bが形成されている。左側リブ16と中央リブ17との間には、連結平面23よりも前方(X1側)に、前方の左内側連結開口部22aが形成され、連結平面23よりも後方(X2側)に、後方の右内側連結開口部22bが形成されている。
【0039】
図9において破線で概略的に示しているように、レセプタクル本体部10の固定側(Z2側)では、前記右外側連結開口部18に上下に連通する右外側保持開口部18aが開口し、前記左外側連結開口部19に上下に連通する左外側保持開口部19aが開口している。また、固定側(Z2側)では、前方の右内側連結開口部21aと後方の右内側連結開口部21bの双方に連通する右内側保持開口部21cが開口している。同様に、固定側には、前方の左内側連結開口部21aと後方の左内側連結開口部22bの双方に連通する左内側保持開口部22cが開口している。
【0040】
図2と図4に示すように、右側方壁部13と右側リブ15のそれぞれの対向面には、右外側連結開口部18を挟んで対向する接触溝25が形成されている。接触溝25は、前後方向(X1−X2方向)に一定のピッチで7箇所に形成されている。左側方壁部14と左側リブ16のそれぞれの対向面には、左外側連結開口部19を挟んで対向する接触溝26が形成されている。接触溝26は、前後方向(X1−X2方向)に一定のピッチで7箇所に形成されている。
【0041】
右側リブ15と中央リブ17のそれぞれの対向面には、前方の右内側連結開口部21aを挟んで対向する接触溝27aと、後方の右内側連結開口部21bを挟んで対向する接触溝27bが形成されている。接触溝27aは、前後方向(X1−X2方向)に一定のピッチで4箇所に形成され、接触溝27bは、前後方向(X1−X2方向)に一定のピッチで3箇所に形成されている。左側リブ16と中央リブ17のそれぞれの対向面には、前方の左内側連結開口部22aを挟んで対向する接触溝28aと、後方の左内側連結開口部22bを挟んで対向する接触溝28bが形成されている。接触溝28aは、前後方向(X1−X2方向)に一定のピッチで3箇所に形成され、接触溝28bは、前後方向(X1−X2方向)に一定のピッチで4箇所に形成されている。
【0042】
前記接触溝25,26,27a,27b,28a,28bのX1−X2方向の配置ピッチは全て同じである。また、前記接触溝25,26,27a,27b,28a,28bは、レセプタクル本体部10を上下(Z1−Z2方向)に貫通して形成されている。
【0043】
図4に示すように、右外側連結開口部18を挟んで形成されている接触溝25と、前方の左内側連結開口部22aを挟んで形成されている接触溝28aは、左右方向(Y1−Y2)に延びる同じ溝中心線L1上に形成されている。右外側連結開口部18を挟んで形成されている接触溝25と、後方の左内側連結開口部22bを挟んで形成されている接触溝28bは、左右方向(Y1−Y2)に延びる同じ溝中心線L2上に形成されている。左外側連結開口部19を挟んで形成されている接触溝26と、前方の右内側連結開口部21aを挟んで形成されている接触溝27aは、左右方向(Y1−Y2)に延びる溝中心線L3上に形成され、前記接触溝26と、後方の右内側連結開口部21bを挟んで形成されている接触溝27bは、左右方向(Y1−Y2)に延びる溝中心線L4上に形成されている。
【0044】
前記溝中心線L1と溝中心線L3は、前後方向(X1−X2方向)に位置ずれしており、溝中心線L1と溝中心線L3の前後方向のピッチは、それぞれの接触溝の前後方向の配列ピッチの1/2に相当している。すなわち、Y1−Y2方向において隣り合う接触溝25と接触溝27aは、前後方向(X1−X2方向)に、接触溝配列ピッチの1/2の寸法だけずれて形成されている。またY1−Y2方向で隣り合う接触溝28aと接触溝26も、前後方向(X1−X2方向)に、接触溝配列ピッチの1/2の寸法だけずれて形成されている。
【0045】
同様に、前記溝中心線L2と溝中心線L4も、前後方向(X1−X2方向)に、前記配列ピッチの1/2だけずれている。隣り合う接触溝25と接触溝27b、接触溝27bと接触溝28b、接触溝28bと接触溝26は、前後方向に、接触溝の配列ピッチの1/2の寸法だけずれて形成されている。
【0046】
図4に示すように、右側リブ15では、右外側連結開口部18に向く接触溝25と、前方の右内側連結開口部21aに向く接触溝27aとが、Y2方向およびY1方向へ互い違いに入り込むように形成されており、接触溝25と接触溝27aは、左右方向(Y1−Y2方向)の寸法Wの範囲で重なっている。同様に、右側リブ15では、右外側連結開口部18に向く接触溝25と後方の右内側連結開口部21bに向く接触溝27bとが寸法Wの範囲で重なっている。
【0047】
左側リブ16では、接触溝26と接触溝28aが左右方向に寸法Wの範囲で重なっており、接触溝26と接触溝28bも寸法Wの範囲で重なっている。また、中央リブ17においても、接触溝27aと接触溝28aがY2方向とY1方向へ互い違いに入り込むように形成されており、接触溝27aと接触溝28aのY1−Y2方向での重なり寸法はWである。同様に、中央リブ17では、接触溝27bと接触溝28bが、寸法Wで重なるように互い違いに形成されている。
【0048】
図4に示すように、右側方壁部13の前方(X1側)には、右外側連結開口部18に向く掛止溝29aが形成され、右側方壁部13の後方には、右外側連結開口部18に向く掛止溝29bが形成されている。掛止溝29aと掛止溝29bの前後方向(X1−X2方向)の開き幅寸法は、前記接触溝25の前後方向の開き幅寸法よりも大きい。
【0049】
左側方壁部14の前方(X1側)には、左外側連結開口部19に向く掛止溝29cが形成され、後方にも掛止溝29dが形成されている。掛止溝29cと掛止溝29dの前後方向(X1−X2方向)の開き幅寸法は、接触溝26の前後方向の開き幅寸法よりも広い。
【0050】
図2に示し図4において破線で示すように、レセプタクル本体部10の右側方壁部13の固定側(Z2側)に向く下面には、端子位置決め凹部13aが形成されている。この端子位置決め凹部13aは、前記溝中心線L3,L4上に形成されている。すなわち、端子位置決め凹部13aは、前記接触溝27aおよび接触溝27bと、左右方向(Y1−Y2方向)において同じ中心線上に形成されている。
【0051】
図4において破線で示すように、レセプタクル本体部10の左側方壁部14の固定側(Z2側)に向く下面にも、端子位置決め凹部14aが形成されている。この端子位置決め凹部14aは、前記溝中心線L1,L2上に形成されている。すなわち、端子位置決め凹部14aは、前記接触溝28aおよび接触溝28bと、左右方向(Y1−Y2方向)において同じ中心線上に形成されている。
【0052】
図2に示すように、レセプタクル本体部10に一対の外側接点ユニット30が保持される。一対の外側接点ユニット30は、互いに左右方向(Y1−Y2方向)に向けて対面するように対称に配置されている。すなわち、一方の外側接点ユニット30が、他方の外側接点ユニット30に対して180度回転した姿勢で配置されている。
【0053】
図9に示すように、一方の外側接点ユニット30は、レセプタクル本体部10の下面側から、右外側保持開口部18aへ向けて装着され、他方の外側接点ユニット30は、レセプタクル本体部10の下面側から、左外側保持開口部19aに向けて装着される。
【0054】
以下では、右外側保持開口部18aに装着される一方の外側接点ユニット30を基準として、それぞれの外側接点ユニット30の構造を説明する。図6は、右外側保持開口部18aに装着される一方の外側接点ユニット30の右側面を示している。
【0055】
外側接点ユニット30は、外側接点支持体31を有している。外側接点支持体31は左右方向(Y1−Y2方向)の幅寸法よりも前後方向(X1−X2方向)の長さ寸法が長い長尺形状である。
【0056】
外側接点ユニット30では、外側接点支持体31に7個の外側レセプタクル接点部材32と、2つの金属板33,34が固定されている。外側接点ユニット30は、いわゆるインサート成型によって形成されている。このインサート成型は、外側レセプタクル接点部材32と金属板33,34が金型のキャビティ内に位置決めされ、前記キャビティ内に溶融樹脂が射出されて、硬化した樹脂で外側接点支持体31が形成される。その結果、外側レセプタクル接点部材32の一部と金属板33,34の一部が、外側接点支持体31の内部に埋設されて固定される。
【0057】
外側レセプタクル接点部材32と金属板34,35は、同じ金属板で形成されている。これらは、例えば、リン青銅板などのばね性に富む金属板の表面に、ニッケル下地メッキと、その表面の金メッキとが施されたものである。
【0058】
図5(A)には外側接点ユニット30の平面図が示され、図5(B)には外側レセプタクル接点部材32と金属板34の平面図が示されている。
【0059】
図5(A)(B)に示すように、外側レセプタクル接点部材32は、第1の埋設板部32aと第2の埋設板部32b、および第1の埋設板部32aと第2の埋設板部32bとを連結する連結板部32cとが一体に形成されている。前記第1の埋設板部32aと第2の埋設板部32bおよび連結板部32cが、外側接点支持体31の内部に埋設されている。
【0060】
第1の埋設板部32aにはY1方向とY2方向に延びる接触部32d,32dが一体に形成されている。図2および図5(A)に示すように、一方の接触部32dは、外側接点支持体31の右側面31aから外部に突出し、他方の接触部32dは、外側接点支持体31の左側面31bから外部に突出している。それぞれの接触部32dは外側接点支持体31の上方に向けて曲げられ、さら折り返されている。第1の埋設板部32aから左右方向に延びる一対の接触部32dは、外側接点支持体31の上方において、左右方向(Y1−Y2方向)に間隔を空けて対向している。
【0061】
第2の埋設板部32bにはY1方向へ直線的に延びる端子部32eが一体に形成されている。図2および図5(A)に示すように、端子部32eは、外側接点支持体31の右側面31aからY1方向へ突出している。
【0062】
同じ外側レセプタクル接点部材32に形成されている接触部32dと端子部32eは、前後方向(X1−X2方向)に間隔を空けて配置されているが、その配列ピッチは、図4に示した前記溝中心線L1と溝中心線L3の前後方向のピッチ、および溝中心線L2と溝中心線L3の前後方向の配列ピッチに等しい。
【0063】
図2に示すように、外側接点ユニット30の前方(X1側)に設けられた金属板33は、その一部が外側接点支持体31に埋設されている。金属板33の一部は、外側接点支持体31の外で上向きに曲げられ且つ折り返されて、掛止接触部33aが形成されている。金属板33の一部は、外側接点支持体31のX1側に向く前端からX1方向へ突出し、上方(Z1方向)へほぼ直角に折り曲げられて掛止片33bとなっている。また、金属板33の一部は、外側接点支持体31の左側面31aから、Y1方向へ突出して固定端子部33cとなっている。
【0064】
外側接点ユニット30の後方(X2側)に設けられた金属板34は、前記金属板33と前後方向(X1−X2方向)に対面する対称形状である。金属板34には、前記掛止接触部33aと同様に上方に延びる掛止接触部34aと、前記掛止片33bと対面する掛止片34bと、前記固定端子部33cと同じY1方向に延びる固定端子部33cが形成されている。
【0065】
外側接点ユニット30から延びる前記固定端子部33c,34cの線端部は、前記外側レセプタクル接点部材32の端子部32eの先端部と共に、Z2方向へ折り曲げられて、それぞれの先端部の下面がレセプタクル本体部10の下面とほぼ同一面に位置している。
【0066】
図2に示すように、レセプタクル本体部10に一対の内側接点ユニット40が保持される。一対の内側接点ユニット40は、一対の前記外側接点ユニット30よりも内側に配置されている。一対の内側接点ユニット40は、互いに左右方向(Y1−Y2方向)に向けて対面するように対称に配置されている。すなわち、一方の内側接点ユニット40は、他方の内側接点ユニット40に対して180度回転した姿勢で配置されている。
【0067】
図9に示すように、一方の内側接点ユニット40は、レセプタクル本体部10の下面側から、右内側保持開口部21cに向けて装着され、他方の内側接点ユニット40は、下側から左内側保持開口部22cに向けて装着される。
【0068】
以下では、右内側保持開口部21cに装着される一方の内側接点ユニット40を基準として、それぞれの内側接点ユニット40の構造を説明する。
【0069】
図2に示すように、内側接点ユニット40は、内側接点支持体41と7個の内側レセプタクル接点部材42を有している。内側接点支持体41は合成樹脂材料で形成されている。前記外側接点ユニット30と同様に、内側接点支持体41と内側レセプタクル接点部材42は、いわゆるインサート成形工程で形成されており、それぞれの内側レセプタクル接点部材42の一部が内側接点支持体41の内部に埋設されて固定されている。内側レセプタクル接点部材42は、前記外側レセプタクル接点部材32と同様に、リン青銅板などのばね材にニッケルメッキと金メッキとが施された金属板で形成されている。
【0070】
図2に示すように、内側接点支持体41には前後方向(X1−X2方向)の中央部にZ1方向へ突出する位置決め突起41aが一体に形成され、前後方向の両端部にもZ1方向へ突出する位置決め突起41b,41bが一体に形成されている。レセプタクル本体部10には、連結平面23が形成されている部分で固定側(Z2側)から上方に向けて窪む凹部が形成されている。内側接点ユニット40が、右内側保持開口部21cと左内側保持開口部22cに装着されるときに、位置決め突起41aが前記凹部に挿入される。また、図1に示すように、位置決め突部41bが、右側リブ15と中央リブ17との間、および左側リブ16と中央リブ17との間に挿入されて、内側接点ユニット40がレセプタクル本体部10に位置決めされて保持される。
【0071】
図5(A)(B)に示すように、内側レセプタクル接点部材42は、第1の埋設板部42aと第2の埋設板部42bおよび前記第1の埋設板部42aと第2の埋設板部42bとを連結する連結板部42cとが一体に形成されている。前記埋設板部42a,42bと連結板部42cは内側接点支持体41の内部に埋設されて固定されている。
【0072】
第1の埋設板部42aにはY1方向とY2方向に延びる一対の接触部42dが一体に形成されている。一方の接触部42dは内側接点支持体41の右側面41cからY1方向へ突出し、他方の接触部42dは内側接点支持体41の左側面41dからY2方向へ突出している。そして、一対の接触部42dは、内側接点支持体41の上方へ曲げられ、さらに折り返されている。その結果、一対の接触部42dは、内側接点支持体41の上方において、左右方向(Y1−Y2方向)に間隔を空けて対向している。
【0073】
内側レセプタクル接点部材42の第2の埋設板部42bにはY1方向に延びる端子部42eが一体に形成されている。同じ内側レセプタクル接点部材42に形成されている接触部42dと端子部42eは前後方向(X1−X2方向)に間隔を空けて配置されている。接触部42dと端子部42eの前後方向の配置ピッチは、図4に示す前記溝中心線L1と溝中心線L3との前後方向のピッチ、および溝中心線L2と溝中心線L4の前後方向のピッチに一致している。
【0074】
(レセプタクル側のコネクタの組み立て)
レセプタクル側のコネクタ1の組み立て方法は以下の通りである。
最初に、一対の外側接点ユニット30が、レセプタクル本体部10の下面側から、右外側保持開口部18a(図9参照)および左外側保持開口部19a(図9参照)に向けてZ1方向へ装着される。外側接点ユニット30は、右外側保持開口部18aと左外側保持開口部19aの内部で、X−Y−Zの各方向へほとんど動くことなくレセプタクル本体部10に保持される。
【0075】
また、図1に示すように、外側接点ユニット30の金属板33,34と一体の掛止片33b,34bが折り曲げられて、レセプタクル本体部10の前方壁部11の外面の右側掛止凹部11eと左側掛止凹部11fに掛止され、また後方壁部12の外面の右側掛止凹部12eと左側掛止凹部12fに掛止される。これにより、一対の外側接点ユニット30がレセプタクル本体部10に動くことなく固定され、特に、外側接点ユニット30とレセプタクル本体部10とが上下方向(Z1−Z2方向)へ分離することなく固定される。この実施の形態では、金属板33,34の掛止片33b,34bおよび、右側掛止凹部11eと左側掛止凹部11fならびに右側掛止凹部12eと左側掛止凹部12fとで固定機構が構成されている。
【0076】
外側接点ユニット30がレセプタクル本体部10に装着されると、図3において(i)で示すように、外側接点支持体31から上方に延びる接触部32dが、右外側連結開口部18の両側に形成された接触溝25内に挿入される。また、図3において(ii)で示すように、外側接点ユニット30から延びる端子部32eは、レセプタクル本体部10の右側方壁部13の下面に形成された端子位置決め凹部13a内に挿入される。端子部32eが、端子位置決め凹部13aの上内底面に当たることで、端子部32eが主に上下方向(Z1−Z2方向)に位置決めされる。また、端子部32eは、端子位置決め凹部13a内において、前後方向(X1−X2方向)に完全に拘束され、または前後方向に少し隙間を開けて保持される。
【0077】
なお、Y2側に配置される他方の外側接点ユニット30が、左外側保持開口部19a内に装着されるときの組み立て状態は、図3とY1−Y2方向において対称である。すなわち、外側接点ユニット30から上方に延びる接触部32dが、左外側連結開口部19の両側に形成された接触溝26内に配置される。また、外側接点ユニット30からY2方向へ延びる端子部32eが、レセプタクル本体部10の左側方壁部14の下面に形成された端子位置決め凹部14a内に位置決めされて保持される。
【0078】
図1に示すように、一対の外側接点ユニット30がレセプタクル本体部10に装着されると、外側接点支持体31から上方に延びる4個の掛止接触部33a,33a,34a,34aが、レセプタクル本体部10の右外側連結開口部18と左外側連結開口部19に形成された4箇所の掛止溝29a,29b,29c,29d内に配置される。
【0079】
一対の外側接点ユニット30がレセプタクル本体部10に装着された後に、一対の内側接点ユニット40が、レセプタクル本体部10の下方から、右内側保持開口部21c(図9参照)と左内側保持開口部22c(図9参照)に装着される。内側接点ユニット40の内側接点支持体41に設けられた位置決め突起41a,42bが、レセプタクル本体部10に嵌合することで、内側接点支持体41は、右内側保持開口部21cと左内側保持開口部22c内で動くことなく位置決めされて保持される。
【0080】
内側接点支持体41が右内側保持開口部21cに下から装着されると、図3において(iii)で示すように、内側接点支持体41から上方に延びる接触部42dが、後方の右内側連結開口部21bの両側に位置する接触溝27bの内部に挿入され、さらに前方の右内側連結開口部21aの両側に位置する接触溝27a内に挿入される。
【0081】
図6に示すように、外側接点支持体31の下面には複数の位置決め凹部31cが形成されている。この位置決め凹部31cは、図4に示す溝中心線L1,L2と一致する位置に形成されている。内側接点支持体41からY1方向に延びる端子部42eは、外側接点支持体31の前記位置決め凹部31cの内部を通過し、さらに、図3において(iv)で示すように、レセプタクル本体部10の右側方壁部13の下面13bの下を通過してY1方向に延びている。
【0082】
図6に示すように、内側接点ユニット40からY1方向に延びる端子部42eは、外側接点支持体31の下面の位置決め凹部31c内を通過することで上下方向(Z1−Z2方向)に位置決めされる。また、端子部42eは、位置決め凹部31cによって前後方向(X1−X2方向)に拘束され、または前後方向に少し余裕を有して保持される。
【0083】
外側接点ユニット30から延びる端子部32eが、右側方壁部13の下面の端子位置決め凹部13aで位置決めされ、内側接点ユニット40から延びる端子部42eが、外側接点支持部41の下面の位置決め凹部31c内で位置決めされることにより、図1に示すように、右側方壁部13からY1方向へ突出する複数の端子部32eと複数の端子部42eの下面をほぼ同一面に揃えることができ、また端子部32eと端子部42eの前後方向(X1−X2方向)の配列ピッチも揃えることができる。
【0084】
Y2側に配置される他方の内側接点ユニット40の組み付け工程も同じであり、内側接点支持体41が左内側保持開口部22c内に保持されると、内側レセプタクル接点部材32の接触部32dが、前方の左内側連結開口部22aの両側に形成された接触溝28aと、後方の左内側連結開口部22bの両側に形成された接触溝28b内に下から挿入される。また、内側接点支持体41からY2方向に延びる端子部42eは、外側接点支持体31の下面の位置決め凹部31c内を通過して位置決めされ、レセプタクル本体部10の左側方壁部14の下面の下を通過してY2方向へ延び出ている。
【0085】
図1に示すように、接触溝25内に位置する外側レセプタクル接点部材32の接触部32dは、右外側連結開口部18を挟んで左右方向(Y1−Y2方向)に間隔を空けて対向している。図4に示すように、接触部32dは接触溝25内において、互いに広がる方向で移動余裕δを有している。同様に、接触溝26内の接触部32dは、左外側連結開口部19を挟んで左右方向(Y1−Y2方向)に間隔を空けて対向し、接触溝25内で前記δと同様の開き方向の移動余裕を有している。
【0086】
内側接点ユニット40の接触部42dは、接触溝27a内と接触溝27b内で、右内側連結開口部21aと右内側連結開口部21bを挟んで左右方向(Y1−Y2方向)に間隔を空けて対向している。同様に、内側接点ユニット40の接触部42dは、接触溝28a内と接触溝28b内で、左内側連結開口部22aと左内側連結開口部22bを挟んで左右方向(Y1−Y2方向)に間隔を空けて対向している。それぞれの接触部42dはそれぞれの接触溝内で、前記δと同様に、互いに開く方向へ移動余裕を有している。
【0087】
図1に示すように組み立てられたレセプタクル側のコネクタ1は、一対の外側レセプタクル接点部材32の接触部32dの内側に内側レセプタクル接点部材42の接触部42dを配置したので、レセプタクル本体部10のX−Y平面内のスペースを有効に利用して、多数の接触部を配置することができる。
【0088】
また、外側レセプタクル接点部材32の接触部32dを収納する接触溝25,26と、内側レセプタクル接点部材42の接触部42dを収納する接触溝27a,27b,28a,28bとが、右側リブ15と左側リブ16および中央リブ17において、左右方向(Y1−Y2方向)へ互い違いに入り込むように形成されている。
【0089】
外側レセプタクル接点部材32の接触部32dは接触溝25,26内で案内して変形させることができ、内側レセプタクル接点部材42の接触部42dは接触溝27a,27b,28a,28b内で案内して変形させることができる。そのため、外側レセプタクル接点部材32の接触部32dと内側レセプタクル接点部材42の接触部42dとが左右方向(Y1−Y2方向)で互い違いに組み合わせれて、Y方向に重なって隣接していても、隣接する接触部32dと接触部42dとが当たるのを防止できる。
【0090】
また、接触部32dと接触部42dがY方向へ入り込むように配置されているため、一対の外側接点ユニット30と一対の内側接点ユニット40とを、Y1−Y2方向に並べて配置しても左右方向(Y1−Y2方向)の寸法を短くできる。
【0091】
図5(A)(B)に示すように、内側レセプタクル接点部材42の端子部42eが、外側レセプタクル接点部材32の接触部32dと完全に重なるようにして、外側接点支持体31の下側を通過している。そのため、内側レセプタクル接点部材42と外側レセプタクル接点部材32とを互い違いに配置したときに、外側レセプタクル接点部材32と内側レセプタクル接点部材42のX1−X2方向の配置ピッチも最短にできる。
【0092】
図2に示すように、複数の外側レセプタクル接点部材32が外側接点支持体31に埋設されて固定されているため、同じ外側連結開口部18,19内に配列する外側レセプタクル接点部材32の相対位置を高精度にでき、例えばZ1方向での配列位置を高精度に設定できる。そのためプラグ側のコネクタ2が装着されたときに、それぞれの外側レセプタクル接点部材32の接触部32dによる加圧力を均一にしやすい。これは内側レセプタクル接点部材42の接触部42dの配列においても同じである。
【0093】
レセプタクル側のコネクタ1を硬質基板などの配線基板に実装するときは、外側接点ユニット30から延びる端子部32eと、内側接点ユニット40から延びる端子部42eを、配線基板の通電部に形成されたランド部に半田付けする。
【0094】
外側接点ユニット30には金属板33,34が固定されており、この金属板33,34から延びる固定端子部33c,34cが、配線基板の表面のランド部のいずれかに半田付けされる。このとき好ましくは接地電位のランド部に半田付けされる。固定端子部33c,34cの半田付けにより、一対の外側接点ユニット30,30が配線基板の表面に強固に固定される。また、前記金属板33,34に形成された掛止片33b,34bがレセプタクル本体部10に掛止されているため、レセプタクル本体部10も配線基板の表面に強固に固定される。
【0095】
一方、一対の内側接点ユニット40,40は、配線基板とレセプタクル本体部10の間に挟まれて保持されるため、図2に示す位置決め突起41a,41bを用いてレセプタクル本体部10に位置決めしておけば、掛止片33b,34bのような固定機構を設けなくても、不用意に動くことはなく、基板表面から離脱することはない。
【0096】
(プラグ側のコネクタの構造)
図1に示すように、プラグ側のコネクタ2は合成樹脂製のプラグ本体部50を有している。プラグ本体部50は、外側プラグ接点部材71と内側プラグ接点部材72および掛止接触部材73とともにいわゆるインサート成型によって形成されている。プラグ本体部50は、上下方向(Z1−Z2方向)の厚さ寸法よりも前後方向(X1−X2方向)および左右方向(Y1−Y2方向)の長さ寸法が大きい長方形の板形状である。プラグ本体部50の前側面51の中央にはX1方向へ突出する嵌合突部51aが形成され、後側面52の中央にはX2方向へ突出する嵌合突部52aが一体に形成されている。
【0097】
プラグ本体部50がレセプタクル本体部10に装着されるときは、プラグ本体部50の前側面51と後面部52が、レセプタクル本体部10の前方位置決め面11bと後方位置決め面12bに当接して前後方向(X1−X2方向)への位置決めがなされ、プラグ本体部50の右側面53と左側面54が、レセプタクル本体部10の右側位置決め面11c,12cと、左側位置決め面11d,12dに当接して左右方向(Y1−Y2方向)への位置決めがなされる。
【0098】
プラグ本体部50の嵌合突部51a,52aが、レセプタクル本体部10の位置決め凹部11a,12aの底部に当たることで、プラグ本体部50がレセプタクル本体部10に対して上下方向(Z1−Z2方向)に位置決めされる。
【0099】
図8に示すように、プラグ本体部50の下面には、右外側介入部61と左外側介入部62がZ2方向へ隆起して形成されている。右外側介入部61の内側に、前方の右内側介入部63aと後方の右内側介入部63bが一体に隆起し、左外側介入部62の内側に、前方の左内側介入部64aと後方の左内側介入部64bが一体に隆起している。前方(X1側)には前側面51と連続する前方介入部65がZ2方向へ隆起形成され、後方(X2側)には後側面52と連続する後方介入部66がZ2方向へ隆起形成されている。
【0100】
プラグ本体部50がレセプタクル本体部10に向けて結合方向であるZ2方向へ押し込まれると、右外側介入部61と左外側介入部62が、レセプタクル本体部10の右外側連結開口部18と左外側連結開口部19に入り込む。また、右内側介入部63aと右内側介入部63bが、右内側連結開口部21aと右内側連結開口部21bに入り込み、左内側介入部64aと左内側介入部64bが、左内側連結開口部22aと左内側連結開口部22bに入り込む。
【0101】
さらに、前方介入部65は、レセプタクル本体部10の、右側リブ15と左側リブ16および中央リブ17のそれぞれの前端と、前方壁部11との間の隙間内に入り込む。また、後方介入部66が、右側リブ15と左側リブ16および中央リブ17のそれぞれの後端と、後方壁部12との間の隙間内に入り込む。
【0102】
プラグ本体部50の右外側介入部61と左外側介入部62には、外側プラグ接点部材71が埋設されている。図7に示すように、外側プラグ接点部材71は、接触部71aと端子部71bとが金属板で一体に形成されている。この金属板は、外側レセプタクル接点部材32などの同じ板材で形成されている。接触部71aは、プラグ本体部50の右外側介入部61と左外側介入部62の外周面に沿うようにして埋設されている。図8に示すように、右外側介入部61のY2方向に向く内側面61aおよびY1方向に向く外側面と、外側プラグ接点部材71の接触部71aの外面とがほぼ同一面である。また、左外側介入部62のY1方向に向く内側面62aおよびY2方向に向く外側面と、接触部71aの外面とがほぼ同一面である。
【0103】
外側プラグ接点部材71の端子部71bは、プラグ本体部50の右側面53および左側面54から外方へ突出している。
【0104】
プラグ本体部50の右内側介入部63a,63bと左内側介入部64a,64bには、内側プラグ接点部材72が埋設されて保持されている。図7に示すように、内側プラグ接点部材72は、接触部72aと端子部72bとが一体に形成されている。内側プラグ接点部材72を構成する金属板は、外側レセプタクル接点部材32を構成する金属板と同じである。
【0105】
図8に示すように、内側プラグ接点部材72の接触部72aは、右内側介入部63a,63bと左内側介入部64a,64bの表面に倣って埋設される。接触部72aは、右内側介入部63a,63bの右側面63cと左側面63dに現れている。この右側面63cおよび左側面63dと、接触部72aの外面とがほぼ同一面である。同様に、接触部72aは、左内側介入部64a,64bの右側面64cと左側面64dに現れている。右側面64cおよび左側面64dと、接触部72aの外面はほぼ同一面である。
【0106】
内側プラグ接点部材72のそれぞれの端子部72bは、プラグ本体部50の右側面53と左側面54とからY1方向とY2方向へ突出している。外側プラグ接点部材71の端子部71bと内側プラグ接点部材72の端子部72bは、それぞれプラグ側のコネクタ2が実装される配線基板、例えばフレキシブルな配線基板の通電部のランド部に半田付けされる。
【0107】
プラグ本体部50の右外側介入部61に埋設された外側プラグ接点部材71の接触部71aと、左内側介入部64a,64bに埋設されている内側プラグ接点部材72の接触部72aは、図4に示す溝中心線L1とL2上に位置するように配置されている。また、左外側介入部62に埋設された外側プラグ接点部材71の接触部71aと、右内側介入部63a,63bに埋設されている内側プラグ接点部材72の接触部72aは、図4に示す溝中心線L3とL4上に位置するように配置されている。
【0108】
プラグ本体部50が、レセプタクル本体部10に嵌着されて位置決めされると、図8および図9に示すように、プラグ本体部50に保持された外側プラグ接点部材71の接触部71aが、レセプタクル本体部10に保持された外側レセプタクル接点部材32に形成された一対の接触部32dの間に入り込む。また、プラグ本体部50に保持された内側プラグ接点部材72の接触部72aが、レセプタクル本体部10に保持された内側レセプタクル接点部材42に形成された一対の接触部42dの間に入り込む。
【0109】
図4に示すように、レセプタクル本体部10の接触溝25,26,27a,27b,28a,28bの内部には、一対の接触部32dおよび一対の接触部42dがその間隔を広げる方向へ変形できるように移動余裕δが設けられている。そのため、一対の接触部32dの間にプラグ側の接触部71aが挟み込まれ、一対の接触部42dの間にプラグ側の接触部72aが挟み込まれたときに、接触部32d,42dをY1−Y2方向へ大きく撓ませることができ、レセプタクル側の接触部32d,42dでプラグ側の接触部71a,72aを十分な深さで保持できるようになる。
【0110】
また、プラグ側の接触部32d,42dが、レセプタクル側の接触部32d,42dで挟み込まれて、接触部32d,42dがY1方向とY2方向へ互いに広がるときに、接触部32d,42dが、接触溝25,26,27a,27b,28a,28bのY1側またはY2側の奥端部に当たることが好ましい。すなわち、前記移動余裕δがゼロになっても、さらに対を成す接触部32dと対を成す接触部42dが互いに広がる方向へ変形することが好ましい。接触部32d,42dが前記奥端部に当たってからも変形することで、対を成す接触部32d,42dで、レセプタクル側の接触部32d,42dを強い力で保持できるようになる。
【0111】
プラグ側のコネクタ2では、右外側介入部61の内面61aと接触部71aの外面とがほぼ同一面で、左外側介入部62の内面62aと接触部71aの外面とがほぼ同一面である。また、右内側介入部63a,63bの両側面63c,63dと接触部72aの外面とが同一面であり、左内側介入部64a,64bと接触部72aの外面とがほぼ同一面である。したがって、プラグ本体部50がレセプタクル本体部10に装着されたときに、プラグ側の接触部71a,72aが、レセプタクル側の接触部32d,32dの間および接触部42d,42dの間に引っ掛かりを生じることなくスムースに介入できるようになる。
【0112】
図4に示すように、レセプタクル側の接触部32d,42dと、プラグ側の接触部71a,72aとが嵌合する箇所が、X方向とY方向とへ互い違いに配列している。レセプタクル側の接触部32d,42dと、プラグ側の接触部71a,72aとが嵌合する際に抵抗力が発生するが、この抵抗力の作用点がX方向とY方向へ互い違いに分散するために、プラグ本体部50をレセプタクル本体部10に均一に押し付けやすくなり、全てのレセプタクル側の接触部32d,42dと、プラグ側の接触部71a,72aとを嵌合させやすくなる。
【0113】
さらに、図8に示すように、プラグ本体部50の右外側介入部61の前後方向(X1−X2方向)の端部に掛止接触部材73が埋設されており、左外側介入部62の前後方向の端部にも掛止接触部材73が埋設されている。掛止接触部材73は、右外側介入部61および左外側介入部62に埋設される埋設部73aと、プラグ本体部50の右側面53と左側面54から外側へ突出する端子部73bを有している。そして、前記埋設部73aには、右側面53からY1方向へ突出する爪部73cと、左側面54からY2方向へ突出する爪部73cが一体に形成されている。
【0114】
前記端子部73bは、フレキシブルな配線基板などのいずれかのランド部に半田付けされ、好ましくは接地電位のランド部に半田付けされる。
【0115】
そして、プラグ本体部50がレセプタクル本体部10に装着されたときに、前記爪部73cが、レセプタクル本体部10の4箇所に設けられた掛止接触部33a,34aの湾曲部に弾性的に掛止される。4箇所の爪部73cによる掛止機構により、プラグ本体部50がレセプタクル本体部10から容易に抜け出ないように嵌着される。
【0116】
なお、本発明は、外側レセプタクル接点部材32の接触部32dと、内側レセプタクル接点部材42の接触部42dとが、図7に示すように、右側リブ15、左側リブ16および中央リブ17において。Y1−Y2方向へ互い違いに入り込む構造に限られるものではなく、外側の接触部32dと内側の接触部42dとが、同じ溝中心線L1上に並んでいてもよい。
【符号の説明】
【0117】
1 レセプタクル側のコネクタ
2 プラグ側のコネクタ
10 レセプタクル本体部
11e,11f,12e,12f 固定機構を構成する掛止凹部
18 右外側連結開口部
19 左外側連結開口部
21a,21b 右内側連結開口部
22a,22b 左内側連結開口部
25,26,27a,27b,28a,28b 接触溝
30 外側接点ユニット
31 外側接点支持体
32 外側レセプタクル接点部材
32d 接触部
32e 端子部
40 内側接点ユニット
41 内側接点支持体
42 内側レセプタクル接点部材
42d 接触部
42e 端子部
50 プラグ本体部
61 右外側介入部
62 左外側介入部
63a,63b 右内側介入部
64a,64b 左内側介入部
71 外側プラグ接点部材
71a 接触部
71b 端子部
72 内側プラグ接点部材
72a 接触部
72b 端子部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のプラグ接点部材を搭載したプラグ本体部が結合されるレセプタクル側のコネクタにおいて、
絶縁材料で形成されたレセプタクル本体部に導電性のレセプタクル接点部材が支持され、前記レセプタクル接点部材は、Y方向に対向して前記プラグ接点部材を挟み込む一対の接触部を有しており、
前記レセプタクル本体部に前記レセプタクル接点部材が複数個支持されて、対を成す前記接触部がY方向と直交するX方向に間隔を空けて列を成して配置され、前記列がY方向に間隔を空けて複数列設けられており、
隣り合う列どうしで、一方の列の前記接触部と他方の列の接触部とがX方向へ位置ずれして配列していることを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
隣り合う列どうしで、一方の列の前記接触部と前記接触部の間に、他方の列の前記接触部がY方向へ入り込んでいる請求項1記載のコネクタ。
【請求項3】
前記レセプタクル本体部に、X方向に延びる複数の連結開口部がY方向に間隔を空けて形成され、それぞれの前記連結開口部の両側に、前記連結開口部を挟んでY方向に延びる接触溝が形成されて、前記接触溝が前記連結開口部に沿ってX方向に間隔を空けて配列し、
それぞれの前記レセプタクル接点部材に設けられた一対の前記接触部が、前記連結開口部を挟んでそれぞれの前記接触溝の内部に配置されており、
隣り合う前記連結開口部どうしで、一方の前記連結開口部に沿って形成されている前記接触溝と前記接触溝の間に、他方の前記連結開口部に沿って形成されている前記接触溝がY方向に入り込んでいる請求項2記載のコネクタ。
【請求項4】
前記接触溝の内部に、対を成す前記接触部が互いに離れる方向へ移動できるように移動余裕が設けられている請求項3記載のコネクタ。
【請求項5】
前記レセプタクル接点部材に設けられた対を成す前記接触部の間に前記プラグ接点部材が入り込んだときに、前記接触部が前記接触溝のY側の奥端部に当たった状態で変形し、前記接触部で前記プラグ接点部材を挟持する弾性力が増強される請求項3または4記載のコネクタ。
【請求項6】
それぞれの前記レセプタクル接点部材に、X方向に間隔を空けて前記接触部と端子部とが一体に形成され、
一方の列を成す前記レセプタクル接点部材の前記端子部がY方向に延びて前記レセプタクル本体部の側方へ突出し、他方の列を成す前記レセプタクル接点部材の前記端子部が、一方の列を成す前記レセプタクル接点部材の前記接触部の下側を通過して前記レセプタクル本体部の外側に突出している請求項1ないし5のいずれかに記載のコネクタ。
【請求項7】
前記レセプタクル本体部に結合される前記プラグ本体部に、複数の前記プラグ接点部材が支持されており、前記プラグ接点部材に形成された接触部は、X方向に間隔を空けて配列して列を成し、前記列が複数列設けられており、
隣り合う列どうしで、一方の列の前記接触部と他方の列の接触部とがX方向へ位置ずれして配列している請求項1ないし6のいずれかに記載のコネクタ。
【請求項8】
前記列が3列以上である請求項1ないし7のいずれかに記載のコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−182609(P2010−182609A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−27130(P2009−27130)
【出願日】平成21年2月9日(2009.2.9)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】