説明

サクラ果実の圧搾液・圧搾粕抽出液・アルコール抽出液、およびそれを用いた飲料・着色料・抗酸化性物質・抗酸化性加工品

【課題】 従来利用されていないオオヤマザクラのようなウメ以外のサクラ属の果実を有効利用した、抗酸化性に優れた素材を提供すること。
【解決手段】 オオヤマザクラ(Prunus sargentii Rehder)果実またはその他のサクラ果実の、圧搾液、圧搾粕抽出液、抽出液を得る。これらの少なくともいずれか一を添加・使用した飲料、着色料、抗酸化性物質、あるいは抗酸化性加工品を得る。β−カロチン・リノール酸系による抗酸化性試験では、オオヤマザクラ果実を加えない焼酎、水と比較して、それらに2%実抽出液を加えたものは、β−カロチン退色が76%抑制され、高い抗酸化性を示した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はサクラ果実の圧搾液・圧搾粕抽出液・アルコール抽出液、およびそれを用いた飲料・着色料・抗酸化性物質・抗酸化性加工品に係り、特に、従来利用されていないオオヤマザクラ(Prunus sargentii Rehder)等のサクラ果実を有効利用して、抗酸化性に優れた飲料・抗酸化性物質等を得ることのできる、サクラ果実の圧搾液・圧搾粕抽出液・アルコール抽出液、およびそれを用いた飲料・着色料・抗酸化性物質・抗酸化性加工品に関する。
【背景技術】
【0002】
サクラの果実の利用技術は、サクランボを除いては、従来多くは存在せず、バラ科サクラ属ウメの果実を用いて、過剰体脂肪蓄積抑制剤、それを含有する肥満予防食品、肥満改善食品、肥満予防用の医薬組成物、肥満治療用の医薬組成物を得るとする提案がなされている程度である(特許文献1 IPDLの特実公報テキスト検索にて、要約+請求の範囲={(サクラorザクラ)and果実}による検索結果計24件の内の一つ。検索年月日=2004年8月27日)。
【0003】
【特許文献1】特開平8−198767号公報「過剰体脂肪蓄積剤及びそれを含有する組成物」。要約、特許請求の範囲。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
さて、サクラの中でもオオヤマザクラは他のサクラに比べて結実が良好であり、色素が豊富であるため、多方面への利用が可能と考えられる。
【0005】
本発明は、かかる従来技術の状況を踏まえ、従来利用されていないオオヤマザクラのようなウメ以外のサクラ属の果実を有効利用して、抗酸化性に優れた飲料・抗酸化性物質等を得ることのできる、サクラ果実の圧搾液・圧搾粕抽出液・アルコール抽出液、およびそれを用いた飲料・着色料・抗酸化性物質・抗酸化性加工品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明者は上記課題について検討した結果、本発明に至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明は、以下のとおりである。
【0007】
(1) オオヤマザクラ(Prunus sargentii Rehder)果実またはその他のサクラ果実の圧搾液。
(2) アルコールを用いて抽出した、オオヤマザクラ(Prunus sargentii Rehder)果実またはその他のサクラ果実の圧搾粕抽出液。
(3) アルコールを用いて抽出したオオヤマザクラ(Prunus sargentii Rehder)果実またはその他のサクラ果実の抽出液。
【0008】
(4) オオヤマザクラ(Prunus sargentii Rehder)またはその他のサクラの、下記(I)または(II)の少なくともいずれか一を添加した飲料。
(I)果汁もしくは果実
(II)(I)を用いた抽出物
(5) 前記飲料は焼酎その他のアルコール飲料であることを特徴とする、(4)に記載の飲料。
【0009】
(6) オオヤマザクラ(Prunus sargentii Rehder)またはその他のサクラの、下記(I)または(II)の少なくともいずれか一を用いた着色料。
(I)果汁もしくは果実
(II)(I)を用いた抽出物
(7) オオヤマザクラ(Prunus sargentii Rehder)またはその他のサクラの、下記(I)または(II)の少なくともいずれか一を用いて得られる抗酸化性物質または抗酸化性加工品。
(I)果汁もしくは果実
(II)(I)を用いた抽出物
【発明の効果】
【0010】
本発明のサクラ果実の圧搾液・圧搾粕抽出液・アルコール抽出液、およびそれを用いた飲料・着色料・抗酸化性物質・抗酸化性加工品は上述のように構成されるため、これによれば、従来利用されていないオオヤマザクラのようなサクラ属果実を有効利用して、抗酸化性に優れた飲料・抗酸化性物質等を得ることができる。
【0011】
本発明に適用されるサクラ属としては、オオヤマザクラ(Prunus sargentii Rehder)を好適に用いることができるが、それに限定されず、たとえばオオシマザクラなど他のサクラ属の果実も、以下主に説明に用いるオオヤマザクラと同様の効果を期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を、オオヤマザクラについて行った実施例によりさらに詳細に説明する。
<1 試料の採取とサンプル処理>
試料の採取は平成14年(2002年)6月30日に岩木山環状道路百沢付近にて行った。採取した果実は柔らかい熟したもので暗い赤から黒色を呈し、径10mm程度の球状を呈していた。
【0013】
採取した果実は数時間以内に水洗いを行い、50%醸造用アルコールを果実100gに対して200ml入れ、暗所にて密閉し、浸漬保存した(果実エタノール浸出液)。残りの果実398gは手動圧搾機で圧搾し、果汁154mlを得、小分けし凍結保存した。また、圧搾後の粕は適当量のエタノールに浸漬し(粕エタノール浸出液)、6ヶ月以上暗所に保存した。
【0014】
<2 試料の成分分析>
アルコール浸漬6ヵ月後から各種成分分析を行った。総ポリフェノールはFollin−Denis法、ミネラルは湿式灰化後ICPを用いて、遊離アミノ酸はアミノ酸自動分析装置を用いて分析した。また、各試料の乾物相当量はアルミ皿内の濾紙に含浸させ、減圧乾燥後の重量の差で求めた。
【0015】
<3 抗酸化性について>
以下説明する各抗酸化性試験では、凍結保存しておいたオオヤマザクラ圧搾液と果実エタノール浸出液、粕エタノール浸出液と果実エタノール浸出液を焼酎等に添加したものを試料として行った。
【0016】
<3.1 XYZ原理に基づくフォトン検出による抗酸化活性の検討>
<3.1.1 試薬および測定法>
試薬および測定法は、青森県産業技術開発センターにより検討(フォトン評価機器を利用したスーパーヘルシー食品の創造、青森県地域産官学共同研究事業(平成9〜10年度)成果普及講習会テキスト)された方法によった。すなわち、暗室にてchemiluminescence detector model CLD-110、chemiluminescence counter model CLD-10(東北電子産業社製)を用い、ステンレス製試料皿に試料を適当量入れ、25ul のMeOHと蒸留水を加え混合し、全量を1.0mlになるように採取した。標準として50ulの1mM Gallic acid(GA、50%MeOHに溶解)と950ulの蒸留水を混合し1.0mlとした。これらをCLD-110の試料室にセットし、XとしてH2O2を、ZとしてCH3CHOを含む溶液2.0mlをゆっくり注入し、2分間に生成するフォトン(CL)をクロマトインテグレーターに記録し、そのピーク面積値をCLとした。一方、XをHO・とした場合にはFeを試料皿内で0.5mMになるように添加し同様にCLを測定した。
【0017】
<3.1.2 抗酸化活性の評価法>
H2O2に対する抗酸化性は、下式のとおり、GA1mMのCLピーク面積の平均値を1000 unitsとして、各試料の平均CL面積値を求め、抗酸化度とした。またHO・に対する抗酸化性は0.5nM FeCl2のみのCLピーク面積をバックグランドとして差し引いて同様に求めた。
抗酸化度(units)= [試料のCLピーク面積の平均]*1000/[GA1mMのピーク面積]*希釈倍率
【0018】
<3.2 β−カロチン・リノール酸系による抗酸化性の評価>
<3.2.1 試薬および測定法>
マイクロプレートリーダーを用いて安原ら(東京農業大学農学集報,43(4),260-267(1999))の方法によった。すなわちβ−カロチン150ul(1mg/ml クロロホルム)、リノール酸100ul(0.1g/ml クロロホルム)、ツイ−ン40 300ul(0.2g/ml クロロホルム)の混合溶液を窒素気流下で乾固させ30mlの純水に溶解し0.2Mリン酸緩衝液(pH7.0)2.7mlを加え静かに攪拌しβ−カロチン・リノール酸溶液を調整した。ただちに適宜に希釈した試料10ulを96穴マイクロタイタープレートの各ウェルに注入し、β−カロチン・リノール酸溶液を200ul添加した。振とう攪拌後、50℃、暗所でインキュベーションし、15分毎にOD492nmにおける吸光度を測定した。標準物質はブチルヒドロキシアニソール(BHA)1mg/100ml エタノール溶液を用いた。
【0019】
<3.2.2 抗酸化活性の評価法>
抗酸化活性は津志田ら(日本食品工業会誌 41(9),611-618(1994))の方法をもとに行った。すなわち試料溶液の15分と45分の吸光度の差をBHA1mg/100mlの15分と45分の吸光度の差で求めた。
試料溶液(O.D.15min−O.D.45min)/BHA1mg/100ml(O.D.15min−O.D.45min)
【0020】
<3.3 DPPHを用いたラジカル補足能の検討>
<3.3.1 試薬および測定法>
マイクロプレートリーダーを用いて行った。DPPH 混液は使用直前に調整した500uMDPPH(1,1-Diphenyl-2-picrylhydrazyl)溶液と0.1M tris 緩衝液(pH7.4)を8:7に混ぜて調整した。次に適宜に希釈した試料50ulを96穴マイクロタイタープレートの各ウェルに注入し、すばやくDPPH混液を150ul加え、蓋をし、暗所に置き10分毎にOD550nmにおける吸光度を測定した。比較する標準溶液としてビタミンC,没食子酸(GA)、カテキンを20、10、5ppmに調整し同様に処理した。
【0021】
<3.3.2 評価法>
各標準溶液のデータを用いて、30分後の濃度と吸光度の検量線を作成し、試料の30分後の吸光度より相当値を求めた。
【0022】
<4.結果と考察>
<4.1 オオヤマザクラより調整した溶液の成分値>
表1に、オオヤマザクラの各試料の水分とミネラル値を示した。果実一般と同様にカリウムが多く、同属のサクランボと似た組成を示した。
【0023】
【表1】

【0024】
図1に、オオヤマザクラ果汁のアミノ酸分析計による遊離アミノ酸のクロマトグラムを、また、
図2に、その定量値をそれぞれ示した。多種のアミノ酸が検出されたが、主要なアミノ酸はプロリンであり、約50%を占め、次にアスパラギン、γ-アミノ酪酸、β-アラニンが多く、これら4種アミノ酸が85%を占めていた。このアミノ酸パターンはバラ科の果実の傾向とは異なり、鈴木ら(食品総合研究所報告第31号 42-70)の報告と比較すると、柑橘系に近いパターンを示した。
【0025】
表2に、各試料の総ポリフェノール量を示した。これらの値は野菜、果物の平均的な値の50mg/100gと比較し、10倍相当の量に相当した。
【0026】
図3に、実抽出液を50倍に希釈し、吸収スペクトルを測定した結果を示した。これらより可視部540〜550 nmと紫外部280nmに吸収ピークがあることから、アントニアニンの吸収スペクトルが大きく影響していると考えられた。しかし、塩酸酸性で鮮赤色を示すが、苛性ソーダで中和していくと中性付近で淡紫色を経て、青から紫ではなく、黄緑に変色すること、紫外部の吸光度も高いことから、有機物一般およびその他のポリフェノール類も含まれていると考えられた。
【0027】
【表2】

【0028】
<4.2 XYZ原理に基づくフォトン検出によるオオヤマザクラ果実の抗酸化活性>
表3に、XYZ原理に基づくフォトン検出によるオオヤマザクラ各果実資料の抗酸化活性を示した。天然の抗酸化物質として知られている没食子酸(GA)と比較した数値を掲げているが、オオヤマザクラの果実を含む試料はどれも高い抗酸化性がみられた。比較的高い抗酸化性が認められているジョミ(ガマズミ)と比較しても、圧搾液でH2O2に対する抗酸化性がほぼ30倍、HO・に対する抗酸化性がほぼ9倍と高い数値を示した。実抽出液は2倍量のエタノール溶液で静地抽出した液であり、抗酸化物質が十分に抽出されたと考えれば、ほぼ3倍相当の希釈に相当しており、実際の抗酸化活性もH2O2に対して約3分の1となっており、抗酸化物質がかなり抽出されていると考えられた。
【0029】
さらに、焼酎においては活性が認められなかったが焼酎に2%実抽出液を添加したものは活性があらわれ2%の添加で実抽出液の活性のほぼ3%を示した。また、圧搾粕を抽出した液については抽出倍率が不明であるが、少なくても2倍以上はあったものと考えられ、搾汁残渣には相当量の抗酸化物質が残存していることがわかった。特にHO・に対する活性値は圧搾液より高かった。
【0030】
【表3】

【0031】
なお、各試料の詳細は次のとおりである。
果実圧搾液:オオヤマザクラの実398gを手動式圧搾機で搾汁し、154mlを得た。
圧搾粕抽出液:上記搾汁粕に特級エタノール液約200mlを加え約5ヶ月浸漬した上澄液。
実抽出液:実150gに50%エタノール液300mlを加え約5ヶ月浸漬した上澄液。
焼酎:六花酒造(株)製、津軽海峡
2%実抽出液添加焼酎:上記津軽海峡に容量で2%になるように実抽出液を加えたもの。
数値は平均値±SD
抗酸化活性はGA(没食子酸)1mMのCLピーク面積を1000unitsとした。
(1) ジョミ原液:フォトン評価機器を利用したスーパーヘルシー食品の創造よりp.174
【0032】
表4には、各試料の1mlの抗酸化性がGA濃度にしてどのくらい相当するか換算した結果を示した。H2O2に対するオオヤマザクラ各試料の1mlあたりのGA相当量は果実圧搾液、圧搾液抽出液、実抽出液、2%実抽出液添加焼酎はそれぞれ13.52、9.30、4.70、0.17mMであり、HO・に対しては28.18、36.27、6.47、0.22mMに相当した。この値はこれまで調べられていた各種食材、天然物と比較しても非常に高い活性を示しており、生体においても各種機能を発揮する可能性が示唆された。
【0033】
【表4】

【0034】
<4.3 β−カロチン・リノール酸系による抗酸化性の評価>
図4に、β−カロチン・リノール酸系による抗酸化性について示した。リノール酸の酸化によるβ―カロチンの退色は試料が加えられていない状態の焼酎、水と比較してそれらに2%実抽出液を加えた結果、76%抑制することがわかった。この結果は抗酸化物質であるBHA1mg/100mlより強かった。また、水と焼酎を比べた場合、焼酎の方が酸化しにくいといえた。またβ−カロチン・リノール酸系においては果実圧搾液、実抽出液、粕抽出液間の差は少なく、ほぼ10倍に希釈した液がBHA1mg/100mlの2倍の活性を持つと考えられた。
【0035】
<4.4 DPPHを用いたラジカル補足能の検討>
図5に、DPPHを用いたラジカル補足能について示す。オオヤマザクラの果実からの試料をラジカル補足能のある標準物質のビタミンC(V.C)、没食子酸(GA)、カテキンの5、10、20ppmと比較した結果、高いラジカル補足能が見られ、実抽出液を水、焼酎で200〜400倍に希釈した溶液を実験に用いた。
【0036】
表5に、ラジカル補足能から各標準物質相当量を求めた結果を示した。水に実抽出液を2%添加した溶液はビタミンC、GA、カテキンそれぞれ38.4、13.2、33.6ppmに相当し、焼酎に2%添加した場合は58.0、17.6、42.0ppmに相当した。β−カロチン・リノール酸系による抗酸化性の場合と同様に水より焼酎に添加した場合に高い値を示した。なお、水による希釈割合から計算した実抽出液の相当量はビタミンC、GA、カテキンそれぞれ1916、656、1684ppmとなり、これらを実抽出液の乾物あたりに換算するとそれぞれ38332、13128、33640ppmに相当した。
【0037】
【表5】

【0038】
<5.オオヤマザクラ果実の利用>
オオヤマザクラの果実の抗酸化性について検討した結果、XYZ原理に基づくフォトン検出によるH2O2およびHO・に対する抗酸化性、β−カロチン・リノール酸系による脂肪酸酸化に対する抗酸化性、DPPHを用いたラジカルの補足能による抗酸化性いずれにおいても高い抗酸化性を示した。このことはオオヤマザクラの果実に強力な抗酸化物質が含まれていることを意味し、生体内においても酸化に起因するいろいろな疾病の防御作用、改善作用を持つ可能性が高いと考えられた。
【0039】
果実をエタノールで抽出した抽出液においても同様に高い抗酸化性が認められたことは、アルコール浸漬によって容易に抗酸化性物質の抽出、保存が可能なことを示している。加えて、主にアントシアニンと考えられたオオヤマザクラの色素は非常に含量が多く、鮮やかな赤色を呈し、アルコール浸漬において容易に抽出可能である。
【0040】
オオヤマザクラの果実に2倍量のエタノール溶液を加え抽出した液を、2%焼酎や水に加えた溶液はきれいな赤紫色を呈すると同時に抗酸化性が付加された。2%添加時の乾物は0.01%であり、きわめて少量の抽出物で高い付加価値を生むことが可能である。たとえば食品、飲料に添加することで新たな機能性食品の製造が可能であり、抗酸化物質を分離、精製することで医薬品への適用も考えられる。また、着色料としての利用も十分可能である。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明のサクラ果実の圧搾液・圧搾粕抽出液・アルコール抽出液、およびそれを用いた飲料・着色料・抗酸化性物質・抗酸化性加工品は上述のように構成されるため、これによれば、従来利用されていないオオヤマザクラのようなサクラ属果実を有効利用して、抗酸化性に優れた飲料・抗酸化性物質等を得ることができる。したがって将来的にも、産業上利用価値が高い発明である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】オオヤマザクラ果汁のアミノ酸分析計による遊離アミノ酸のクロマトグラムを示すグラフである。
【図2】オオヤマザクラ果汁のアミノ酸分析計による遊離アミノ酸のの定量値を示すグラフである。
【図3】オオヤマザクラ実抽出液を50倍に希釈し、吸収スペクトルを測定した結果を示すグラフである。
【図4】オオヤマザクラ果実のβ−カロチン・リノール酸系による抗酸化性について示すグラフである。
【図5】オオヤマザクラ果実のDPPHを用いたラジカル補足能について示すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オオヤマザクラ(Prunus sargentii Rehder)果実またはその他のサクラ果実の圧搾液。
【請求項2】
アルコールを用いて抽出した、オオヤマザクラ(Prunus sargentii Rehder)果実またはその他のサクラ果実の圧搾粕抽出液。
【請求項3】
アルコールを用いて抽出したオオヤマザクラ(Prunus sargentii Rehder)果実またはその他のサクラ果実の抽出液。
【請求項4】
オオヤマザクラ(Prunus sargentii Rehder)またはその他のサクラの、下記(I)または(II)の少なくともいずれか一を添加した飲料。
(I)果汁もしくは果実
(II)(I)を用いた抽出物
【請求項5】
前記飲料は焼酎その他のアルコール飲料であることを特徴とする、請求項4に記載の飲料。
【請求項6】
オオヤマザクラ(Prunus sargentii Rehder)またはその他のサクラの、下記(I)または(II)の少なくともいずれか一を用いた着色料。
(I)果汁もしくは果実
(II)(I)を用いた抽出物
【請求項7】
オオヤマザクラ(Prunus sargentii Rehder)またはその他のサクラの、下記(I)または(II)の少なくともいずれか一を用いて得られる抗酸化性物質または抗酸化性加工品。
(I)果汁もしくは果実
(II)(I)を用いた抽出物


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−166726(P2006−166726A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−360088(P2004−360088)
【出願日】平成16年12月13日(2004.12.13)
【出願人】(591005453)青森県 (52)
【出願人】(399071948)六花酒造株式会社 (1)
【Fターム(参考)】