サッシ窓付き外壁パネル
【課題】 内部に通気空間を有し且つサッシ窓を有した外壁パネルにおいて、左右方向の全巾にわたるサッシ窓を取付けても通気が支障なくできる。
【解決手段】 外装材9と左右縦桟5とパネル本体4とで囲まれた側方に開口する上下の通気用凹部15a、15bを形成する。左右縦桟5に上記下の通気用凹部15bと下通気空間11とを連通するための溝16と、上の通気用凹部15aと上通気空間13とを連通するための溝16を形成する。サッシ窓枠14をサッシ窓取付け用開口部8に嵌め込んで左右上下の突出部18を左右の縦桟5の外面と窓用上横桟6の外面と窓用下横桟7の外面とに重ね、左右の突出部18aをそれぞれ左右縦桟5よりも外側方に突出させて突出部18aと左右縦桟5とパネル本体4とで囲まれた側方に開口し且つ上記上下の通気用凹部15a、15bに連通する連通用凹部19を形成する。
【解決手段】 外装材9と左右縦桟5とパネル本体4とで囲まれた側方に開口する上下の通気用凹部15a、15bを形成する。左右縦桟5に上記下の通気用凹部15bと下通気空間11とを連通するための溝16と、上の通気用凹部15aと上通気空間13とを連通するための溝16を形成する。サッシ窓枠14をサッシ窓取付け用開口部8に嵌め込んで左右上下の突出部18を左右の縦桟5の外面と窓用上横桟6の外面と窓用下横桟7の外面とに重ね、左右の突出部18aをそれぞれ左右縦桟5よりも外側方に突出させて突出部18aと左右縦桟5とパネル本体4とで囲まれた側方に開口し且つ上記上下の通気用凹部15a、15bに連通する連通用凹部19を形成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁内を通気できる構造となったサッシ窓付き外壁パネルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から通気性能を有する外壁が知られてる。例えば、図11に示すように現場で外壁下地50を形成した後に前面に縦桟51を固着し、縦桟51の前面側に外装材(図示を省略している)を取着して外装材と外壁下地50との間に通気空間52を形成するようになっている。この場合、縦桟51に囲まれた通気空間52を上下端において外部に開口するため上下横桟53の長さを短くして縦桟51との間に連通隙間54を形成し、これにより外壁の下端から通気空間52を介して外壁の上端に空気が流れるようにしている。また、外壁に窓を形成する場合、外壁下地50に開口55を形成し、この開口55の周囲に窓枠56を形成し、窓枠56の下方の通気空間52及び窓枠56の上方位置の通気空間52部分においては、窓枠56により上下方向の空気の流れを阻まれているので、窓枠56の左右両端部と、該窓枠56の上下において対向する上下の縦桟51との間に通気用隙間57を形成し、窓枠56下方の通気空間52、窓枠56上方の通気空間52をそれぞれ窓枠56の側方の通気空間52に通気用隙間57を介して連通するようにしている。
【0003】
このように現場施工で外壁を形成するものの場合には、窓枠56の下方、上方の通気空間52と窓枠56側方の通気空間52とを仕切る縦桟51を短くして窓枠56との間に通気用隙間57を形成することで窓枠56の下方、上方の通気空間52内を空気を通気させることができる。
【0004】
しかしながら、外壁パネルを現場で建て込んで外壁を構成するものの場合、外壁パネル単独で内部の通気空間を空気が流れる構造にする必要がある。ここで、外壁パネルにサッシ窓等を取付ける場合、外壁パネルの左右方向の全巾にわたるようにサッシ窓を取付けるための開口部を形成すると、外壁パネル内に形成される通気空間が開口部の枠部分を介して上下に分断され、開口部よりも下の空間と開口部よりも上方の空間とが連通できず、開口部の上方及び下方の各空間はいずれも空気が流れない。したがって、外壁パネルに開口部を形成する場合には、外壁パネルの左右方向の全巾にわたって開口部を形成することはできず、開口部の左右両端部と外壁パネルの左右両端部との間に通気空間が形成できるように開口部の左右方向の巾を狭くし、開口部の下方の通気空間及び開口部の上方の通気空間と、開口部と外壁パネルの側端との間の通気空間とを連通させ、これにより開口部を有する外壁パネルにおいて開口部の下方の通気空間及び開口部の上方の通気空間にも空気を通気させることができるようにしている。このような従来例として例えば特許文献1を挙げることができる。
【0005】
このように内部に通気空間を形成した外壁パネルにおいては、外壁パネルの左右方向の全巾にわたって開口部を形成することができないという問題があった。
【特許文献1】特開平9−317043号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、内部に通気空間を有し且つサッシ窓を有した外壁パネルにおいて、左右方向の全巾にわたるサッシ窓を取付けても通気が支障なくできるサッシ窓付き外壁パネルを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明に係るサッシ窓付き外壁パネルは、パネル本体4の上下方向の中間部に左右方向にわたる窓用開口部2を形成し、パネル本体4の前面の左右両端部に上下方向にわたって縦桟5を取着し、該縦桟5をパネル本体4の側端よりも内側に引き込ませ、窓用開口部2の上下縁に沿って左右の縦桟5間にそれぞれ窓用上横桟6と窓用下横桟7とを取着し、左右の縦桟5と窓用上横桟6と窓用下横桟7とで囲まれた部分を窓用開口部2と連通するサッシ窓取付け用開口部8とし、パネル本体4の前方で且つサッシ窓取付け用開口部8の下方位置に左右の縦桟5、窓用下横桟7を介して外装材9を取着してパネル本体4の前面と外装材9との間に下端が下開口10となった下通気空間11を形成し、パネル本体4の前方で且つサッシ窓取付け用開口部8の上方位置に左右の縦桟5、窓用上横桟6を介して外装材9を取着してパネル本体4の前面と外装材9との間に上端が上開口12となった上通気空間13を形成し、サッシ窓取付け用開口部8より上方及び下方の各外装材9の左右両端部をそれぞれ左右縦桟5よりも外側方に突出させて外装材9と左右縦桟5とパネル本体4とで囲まれた側方に開口する上下の通気用凹部15a、15b形成し、左右縦桟5に上記下の通気用凹部15bと下通気空間11とを連通するための溝16又は孔と、上の通気用凹部15aと上通気空間13とを連通するための溝16又は孔を形成し、サッシ窓枠14の外周部の屋外側に突出部18を形成し、該サッシ窓枠14をサッシ窓取付け用開口部8に嵌め込んで左右上下の突出部18を左右の縦桟5の外面と窓用上横桟6の外面と窓用下横桟7の外面とに重ね、左右の突出部18aをそれぞれ左右縦桟5よりも外側方に突出させて突出部18aと左右縦桟5とパネル本体4とで囲まれた側方に開口し且つ上記上下の通気用凹部15a、15bに連通する連通用凹部19を形成して成ることを特徴とするものである。
【0008】
このような構成とすることで、サッシ窓付き外壁パネルAの下端の下開口10、下通気空間11、左右の縦桟5の溝16又は孔、下の通気用凹部15b、連通用凹部19、上の通気用凹部15a、左右の縦桟5の溝16又は孔、上通気空間13、上端の上開口12が連通する構造となり、左右方向の全巾にわたってサッシ窓枠14を取付けたサッシ窓付き外壁パネルAであるにも係わらず、サッシ窓枠14の下方の下通気空間11から上方の上通気空間13に通気ができて、サッシ窓付き外壁パネルA自体で下開口10から入った空気を下通気空間11、上通気空間13を通って上開口12から支障なく流出させることができることになる。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、左右方向の全巾にわたるサッシ窓を取付けたサッシ窓付き外壁パネルにおいて、サッシ窓枠の下方の下通気空間から上方の上通気空間に支障なく通気ができて通気空間を内部に形成した効果を損なわないようにできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。図1乃至図4には本発明のサッシ窓付き外壁パネルAが示してある。
【0011】
サッシ窓付き外壁パネルAの主体を構成するパネル本体4はパネル本体枠1の上下方向の中間部に左右方向(巾方向)にわたる窓用開口部2を形成すると共にパネル本体枠1の前面の窓用開口部2を除いた部分に面板3を取着して構成してある。
【0012】
パネル本体枠1は図5に示すように、左右の縦枠材20の上下両端部間に上下横枠材21、22を架設して矩形状に枠組みし、左右の縦枠材20の略中間部分の上下間に上中間横枠材23、下中間横枠材24を架設し、更に、左右の縦枠材20と上中間横枠材23と下中間横枠材24とに囲まれた部分の内周部に開口枠25を取着し、また、上横枠材21と上中間横枠材23との左右方向の略中間部分を縦中間枠材26で連結すると共に、下横枠材22と下中間横枠材24との左右方向の略中間部分を縦中間枠材27で連結して構成してあり、開口枠25で囲まれた部分が窓用開口部2となっている。
【0013】
窓用開口部2を除いてパネル本体枠1の内部にはロックウールのような断熱材28が充填してあり、該パネル本体枠1の後面には内装材29が取着してある。
【0014】
上記の構成のパネル本体4の前面の左右両端部には上下方向の全長にわたって縦桟5が取着してある。該縦桟5は側端部がパネル本体枠1の側端よりも内側に引き込ませてある。
【0015】
面板3の前面において窓用開口部2の上下縁に沿って左右の縦桟5間にそれぞれ窓用上横桟6と窓用下横桟7とを取着してあり、左右の縦桟5と窓用上横桟6と窓用下横桟7とで囲まれた部分を窓用開口部2と連通するサッシ窓取付け用開口部8としてある。また、左右の縦桟5間の中間部分において面板3前面の窓用下横桟7よりも下位置に下縦中桟30が取着してあり、更に、左右の縦桟5間の中間部分において面板3前面の窓用上横桟6よりも上位置に上縦中桟31が取着してある(この状態を図6に示している)。
【0016】
パネル本体4の前方で且つサッシ窓取付け用開口部8の下方位置に左右の縦桟5、窓用下横桟7を介して外装材9を取着してあって、パネル本体4の前面(つまり面板3)と外装材9との間に下端が下開口10となった下通気空間11が形成してある。
【0017】
また、パネル本体4の前方で且つサッシ窓取付け用開口部8の上方位置に左右の縦桟5、窓用上横桟6を介して外装材9を取着してあって、パネル本体4の前面(つまり面板3)と外装材9との間に上端が上開口12となった上通気空間13が形成してある。
【0018】
サッシ窓取付け用開口部8より上方及び下方にそれぞれ取付けられた各外装材9の左右両側端部はそれぞれ左右縦桟5の側端よりも外側方に突出させてあり、前面視において(つまり外装材9の前方から見て)外装材9の左右両側端部とパネル本体4の両側端部とが一致するようになっている。そして、外装材9の縦桟5から外側方に突出した部分と、左右縦桟5と、パネル本体4の縦桟から外側方に突出した部分(面板3の左右方向の端部)とで囲まれた部分が、それぞれ側方に開口する上下の通気用凹部15a、15bとなっている。
【0019】
左右縦桟5の下部及び上部にはそれぞれ上記下の通気用凹部15bと下通気空間11とを連通するための溝16又は孔と、上の通気用凹部15aと上通気空間13とを連通するための溝16又は孔を形成してある。また、上通気空間13、下通気空間11をそれぞれ左右に仕切る上縦中桟31、下縦中桟30にも左右の空間同士を連通するための溝16a又は孔が形成してある。
【0020】
サッシ窓取付け用開口部8にはサッシ窓枠14を嵌め込んで取付けられるが、サッシ窓枠14は左右のサッシ縦材14aと上下サッシ横材14b、14cを矩形状に枠組みして構成してあり、このサッシ窓枠14外周部の屋外側に突出部18(つまり、左右のサッシ縦材14a、上下サッシ横材14b、14cの屋外側の外側にそれぞれ突出部18a、18b、18cが突設してある。)を形成してある。
【0021】
このような構成のサッシ窓枠14をサッシ窓取付け用開口部8に嵌め込んで取付けるのであるが、この場合、左右上下の突出部18a、18b、18cがそれぞれ左右の縦桟5の外面と窓用上横桟6の外面と窓用下横桟7の外面とに重ねられて取付けられる。
【0022】
ここで、左右の突出部18aの突出先端部はそれぞれ左右縦桟5よりも外側方に突出しており、前面視において(つまりサッシ窓枠14の前方から見て)左右の突出部18aの突出先端部とパネル本体4の両側端部とが一致するようになっている。そして、突出部18aの縦桟5から外側方に突出した部分と、左右縦桟5と、パネル本体4の縦桟から外側方に突出した部分(面板3の左右方向の端部)とで囲まれた部分が、側方に開口する連通用凹部19となっており、この連通用凹部19の上下両端がそれぞれ前述の上下の通気用凹部15a、15bと連通している。
【0023】
このように本発明においては左右方向の全巾にわたってサッシ窓枠14を取付け且つ壁内部のサッシ窓枠14よりも下方位置及び上方位置にそれぞれ下端が開口する下通気空間11、上端が開口する上通気空間13を備えたサッシ窓付き外壁パネルAの左右両側端面部に上下方向の全長にわたって、下通気空間11、上通気空間13と連通する上下の通気用凹部15a、15bと連通用凹部19とで構成される凹部を有するものとなっている。
【0024】
また、サッシ窓付き外壁パネルAのパネル本体枠1の下面にははめ込み溝部32が設けてあり、更に、パネル本体枠1の上面には取付け金具33が取付けてある。
【0025】
上記の構成のサッシ窓付き外壁パネルAは現場で、柱37間において、基礎34の上面に取付けたL状をした土台金物35の縦片にはめ込み溝部32を嵌め込むと共に取付け金具33により梁36に連結することで図7のように建て込むものであり、この場合、図10に示すように、窓を有さない通気空間40を有する外壁パネルA’も同様にして柱37間に建て込む。
【0026】
窓付き外壁パネルAと窓を有さない外壁パネルA’、窓を有さない外壁パネルA’同士は直接凹凸嵌合により接合したり、凹凸を有するガスケット材41を介して凹凸嵌合により接合するものである。
【0027】
ここで、窓を有さない外壁パネルA’は従来から公知の外壁パネルA’と同様にパネル本体4’の前面の面板3’の前面の左右両端部及び中間部分に上下方向の全長にわたって縦桟5’が取着し、該縦桟5’の前面に外装材9’を取着することで面板3’と外装材9’との間に上下両端が開口する通気空間40を形成して構成されたものである。
【0028】
そして、窓付き外壁パネルA、窓を有さない外壁パネルA’を上記のように建て込んだ場合、窓付き外壁パネルAの側端部に形成した上下の通気用凹部15a、15bと連通用凹部19とで構成される凹部の側方開口が、窓を有さない外壁パネルA’の縦桟5’の側端面により遮蔽され、上下に連通する筒状の通路空間が形成されることになる。また、窓付き外壁パネルAが図8、図9の実施形態のように柱37に隣接して建て込まれる場合、窓付き外壁パネルAの側端部に形成した上下の通気用凹部15a、15bと連通用凹部19とで構成される柱37側の凹部の側方開口が、柱37の前面側部とサッシ窓付き外壁パネルAとの間に介在されるガスケット材41により遮蔽され上下に連通する筒状の通路空間が形成されることになる。
【0029】
上記のようにしてサッシ窓付き外壁パネルAと窓を有さない外壁パネルA’を建て込むことで構成される外壁の下端には基礎見切り材42が取付けられる。この基礎見切り材42には通気孔43が形成してあり、外壁と基礎34との間の空間が上記通気孔43を介して屋外側空間と連通するものである。ここで、上記窓付き外壁パネルAの下通気空間11は下端の下開口10を介して外壁と基礎34との間の空間と連通している。また、窓を有さない外壁パネルA’の通気空間40の下開口も外壁と基礎34との間の空間に連通している。
【0030】
したがって、外気が上記通気孔43から外壁と基礎34との間の空間に進入し、サッシ窓付き外壁パネルAの下開口10から下通気空間11に流れ、また、窓を有さない外壁パネルA’の下開口から通気空間40に流れる。窓を有さない外壁パネルA’は通気空間40を流れて通気空間40の上端の上開口12から排出する。一方、サッシ窓付き外壁パネルAにおいては、下開口10から下通気空間11に流れた空気は左右縦桟5の下部に形成した溝16又は孔を通って下の通気用凹部15bに流れ、更に、下の通気用凹部15bから連通用凹部19を通って上の通気用凹部15aに流れ、左右縦桟5の上部に形成した溝16又は孔を通って上通気空間13に流れ、上通気空間13の上端の上開口12から排出する。
【0031】
図7、図10のように、1階の外壁と2階の外壁とが幕板パネル45を介して連続している場合には上記1階のサッシ窓付き外壁パネルAの上端の上開口12や窓を有さない外壁パネルA’の上端の上開口12から排出された空気は梁36の外側に配設した面板46と幕板パネル45との間の隙間47を介して2階におけるサッシ窓付き外壁パネルAの下端の下開口10や窓を有さない外壁パネルA’の下端の下開口10から下通気空間11や通気空間40に流れ、上記と同様にして2階におけるサッシ窓付き外壁パネルAの上端の上開口12や窓を有さない外壁パネルA’の上端の上開口12から排出する。
【0032】
外壁の上部に軒天井がある場合は、上記サッシ窓付き外壁パネルAの上端の上開口12や窓を有さない外壁パネルA’の上端の上開口から軒天井裏に空気を流したり、あるいは、外壁と軒天井とのなすコーナ部分に取付ける見切り材に通気孔を設けて該見切り材に設けた通気孔から上記サッシ窓付き外壁パネルAの上端の上開口12や窓を有さない外壁パネルA’の上端の上開口から流出する空気を屋外空間に流す。
【0033】
ここで、本発明においては、サッシ窓付き外壁パネルAの下端の下開口10、下通気空間11、左右の縦桟5の溝16又は孔、下の通気用凹部15b、連通用凹部19、上の通気用凹部15a、左右の縦桟5の溝16又は孔、上端の上開口12が連通する構造としてあるので、左右方向の全巾にわたってサッシ窓枠14を取付けたサッシ窓付き外壁パネルAを建て込んで、窓付き外壁パネルAの側端部が、窓を有さない外壁パネルA’やガスケット材41等に突き当てられても、サッシ窓付き外壁パネルAの側端部に形成した上下の通気用凹部15a、15bと連通用凹部19とで構成される凹部の側方開口が遮蔽されて筒状の通路空間となるだけで、凹部における通気が妨げられず、通気機能を損なうことがないものである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明のサッシ窓付き外壁パネルの縦断面図である。
【図2】同上のサッシ窓枠を取付けた部分の横断面図である。
【図3】同上のサッシ窓枠を取付けた部分以外の部分の横断面図である。
【図4】同上の正面図である。
【図5】同上のパネル本体枠の正面図である。
【図6】同上のパネル本体枠の前面に縦桟、窓用上横桟、窓用下横桟、上縦中桟、下縦中桟を取着した状態の正面図である。
【図7】同上の施工状態を示す一部破断縦断面図である。
【図8】同上の施工状態を示すサッシ窓枠を取付けた部分で断面した一部破断横断面図である。
【図9】同上の施工状態を示すサッシ窓枠を取付けた部分以外の部分の一部破断横断面図である。
【図10】同上の施工状を示す窓を有さない外壁パネル部分における一部破断縦断面図である。
【図11】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0035】
2 窓用開口部
3 面板
4 パネル本体
5 縦桟
6 窓用上横桟
7 窓用下横桟
8 サッシ窓取付け用開口部
9 外装材
10 下開口
11 下通気空間
12 上開口
13 上通気空間
14 サッシ窓枠
15a 上の通気用凹部
15b 下の通気用凹部
16 溝
18 突出部
19 連通用凹部
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁内を通気できる構造となったサッシ窓付き外壁パネルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から通気性能を有する外壁が知られてる。例えば、図11に示すように現場で外壁下地50を形成した後に前面に縦桟51を固着し、縦桟51の前面側に外装材(図示を省略している)を取着して外装材と外壁下地50との間に通気空間52を形成するようになっている。この場合、縦桟51に囲まれた通気空間52を上下端において外部に開口するため上下横桟53の長さを短くして縦桟51との間に連通隙間54を形成し、これにより外壁の下端から通気空間52を介して外壁の上端に空気が流れるようにしている。また、外壁に窓を形成する場合、外壁下地50に開口55を形成し、この開口55の周囲に窓枠56を形成し、窓枠56の下方の通気空間52及び窓枠56の上方位置の通気空間52部分においては、窓枠56により上下方向の空気の流れを阻まれているので、窓枠56の左右両端部と、該窓枠56の上下において対向する上下の縦桟51との間に通気用隙間57を形成し、窓枠56下方の通気空間52、窓枠56上方の通気空間52をそれぞれ窓枠56の側方の通気空間52に通気用隙間57を介して連通するようにしている。
【0003】
このように現場施工で外壁を形成するものの場合には、窓枠56の下方、上方の通気空間52と窓枠56側方の通気空間52とを仕切る縦桟51を短くして窓枠56との間に通気用隙間57を形成することで窓枠56の下方、上方の通気空間52内を空気を通気させることができる。
【0004】
しかしながら、外壁パネルを現場で建て込んで外壁を構成するものの場合、外壁パネル単独で内部の通気空間を空気が流れる構造にする必要がある。ここで、外壁パネルにサッシ窓等を取付ける場合、外壁パネルの左右方向の全巾にわたるようにサッシ窓を取付けるための開口部を形成すると、外壁パネル内に形成される通気空間が開口部の枠部分を介して上下に分断され、開口部よりも下の空間と開口部よりも上方の空間とが連通できず、開口部の上方及び下方の各空間はいずれも空気が流れない。したがって、外壁パネルに開口部を形成する場合には、外壁パネルの左右方向の全巾にわたって開口部を形成することはできず、開口部の左右両端部と外壁パネルの左右両端部との間に通気空間が形成できるように開口部の左右方向の巾を狭くし、開口部の下方の通気空間及び開口部の上方の通気空間と、開口部と外壁パネルの側端との間の通気空間とを連通させ、これにより開口部を有する外壁パネルにおいて開口部の下方の通気空間及び開口部の上方の通気空間にも空気を通気させることができるようにしている。このような従来例として例えば特許文献1を挙げることができる。
【0005】
このように内部に通気空間を形成した外壁パネルにおいては、外壁パネルの左右方向の全巾にわたって開口部を形成することができないという問題があった。
【特許文献1】特開平9−317043号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、内部に通気空間を有し且つサッシ窓を有した外壁パネルにおいて、左右方向の全巾にわたるサッシ窓を取付けても通気が支障なくできるサッシ窓付き外壁パネルを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明に係るサッシ窓付き外壁パネルは、パネル本体4の上下方向の中間部に左右方向にわたる窓用開口部2を形成し、パネル本体4の前面の左右両端部に上下方向にわたって縦桟5を取着し、該縦桟5をパネル本体4の側端よりも内側に引き込ませ、窓用開口部2の上下縁に沿って左右の縦桟5間にそれぞれ窓用上横桟6と窓用下横桟7とを取着し、左右の縦桟5と窓用上横桟6と窓用下横桟7とで囲まれた部分を窓用開口部2と連通するサッシ窓取付け用開口部8とし、パネル本体4の前方で且つサッシ窓取付け用開口部8の下方位置に左右の縦桟5、窓用下横桟7を介して外装材9を取着してパネル本体4の前面と外装材9との間に下端が下開口10となった下通気空間11を形成し、パネル本体4の前方で且つサッシ窓取付け用開口部8の上方位置に左右の縦桟5、窓用上横桟6を介して外装材9を取着してパネル本体4の前面と外装材9との間に上端が上開口12となった上通気空間13を形成し、サッシ窓取付け用開口部8より上方及び下方の各外装材9の左右両端部をそれぞれ左右縦桟5よりも外側方に突出させて外装材9と左右縦桟5とパネル本体4とで囲まれた側方に開口する上下の通気用凹部15a、15b形成し、左右縦桟5に上記下の通気用凹部15bと下通気空間11とを連通するための溝16又は孔と、上の通気用凹部15aと上通気空間13とを連通するための溝16又は孔を形成し、サッシ窓枠14の外周部の屋外側に突出部18を形成し、該サッシ窓枠14をサッシ窓取付け用開口部8に嵌め込んで左右上下の突出部18を左右の縦桟5の外面と窓用上横桟6の外面と窓用下横桟7の外面とに重ね、左右の突出部18aをそれぞれ左右縦桟5よりも外側方に突出させて突出部18aと左右縦桟5とパネル本体4とで囲まれた側方に開口し且つ上記上下の通気用凹部15a、15bに連通する連通用凹部19を形成して成ることを特徴とするものである。
【0008】
このような構成とすることで、サッシ窓付き外壁パネルAの下端の下開口10、下通気空間11、左右の縦桟5の溝16又は孔、下の通気用凹部15b、連通用凹部19、上の通気用凹部15a、左右の縦桟5の溝16又は孔、上通気空間13、上端の上開口12が連通する構造となり、左右方向の全巾にわたってサッシ窓枠14を取付けたサッシ窓付き外壁パネルAであるにも係わらず、サッシ窓枠14の下方の下通気空間11から上方の上通気空間13に通気ができて、サッシ窓付き外壁パネルA自体で下開口10から入った空気を下通気空間11、上通気空間13を通って上開口12から支障なく流出させることができることになる。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、左右方向の全巾にわたるサッシ窓を取付けたサッシ窓付き外壁パネルにおいて、サッシ窓枠の下方の下通気空間から上方の上通気空間に支障なく通気ができて通気空間を内部に形成した効果を損なわないようにできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。図1乃至図4には本発明のサッシ窓付き外壁パネルAが示してある。
【0011】
サッシ窓付き外壁パネルAの主体を構成するパネル本体4はパネル本体枠1の上下方向の中間部に左右方向(巾方向)にわたる窓用開口部2を形成すると共にパネル本体枠1の前面の窓用開口部2を除いた部分に面板3を取着して構成してある。
【0012】
パネル本体枠1は図5に示すように、左右の縦枠材20の上下両端部間に上下横枠材21、22を架設して矩形状に枠組みし、左右の縦枠材20の略中間部分の上下間に上中間横枠材23、下中間横枠材24を架設し、更に、左右の縦枠材20と上中間横枠材23と下中間横枠材24とに囲まれた部分の内周部に開口枠25を取着し、また、上横枠材21と上中間横枠材23との左右方向の略中間部分を縦中間枠材26で連結すると共に、下横枠材22と下中間横枠材24との左右方向の略中間部分を縦中間枠材27で連結して構成してあり、開口枠25で囲まれた部分が窓用開口部2となっている。
【0013】
窓用開口部2を除いてパネル本体枠1の内部にはロックウールのような断熱材28が充填してあり、該パネル本体枠1の後面には内装材29が取着してある。
【0014】
上記の構成のパネル本体4の前面の左右両端部には上下方向の全長にわたって縦桟5が取着してある。該縦桟5は側端部がパネル本体枠1の側端よりも内側に引き込ませてある。
【0015】
面板3の前面において窓用開口部2の上下縁に沿って左右の縦桟5間にそれぞれ窓用上横桟6と窓用下横桟7とを取着してあり、左右の縦桟5と窓用上横桟6と窓用下横桟7とで囲まれた部分を窓用開口部2と連通するサッシ窓取付け用開口部8としてある。また、左右の縦桟5間の中間部分において面板3前面の窓用下横桟7よりも下位置に下縦中桟30が取着してあり、更に、左右の縦桟5間の中間部分において面板3前面の窓用上横桟6よりも上位置に上縦中桟31が取着してある(この状態を図6に示している)。
【0016】
パネル本体4の前方で且つサッシ窓取付け用開口部8の下方位置に左右の縦桟5、窓用下横桟7を介して外装材9を取着してあって、パネル本体4の前面(つまり面板3)と外装材9との間に下端が下開口10となった下通気空間11が形成してある。
【0017】
また、パネル本体4の前方で且つサッシ窓取付け用開口部8の上方位置に左右の縦桟5、窓用上横桟6を介して外装材9を取着してあって、パネル本体4の前面(つまり面板3)と外装材9との間に上端が上開口12となった上通気空間13が形成してある。
【0018】
サッシ窓取付け用開口部8より上方及び下方にそれぞれ取付けられた各外装材9の左右両側端部はそれぞれ左右縦桟5の側端よりも外側方に突出させてあり、前面視において(つまり外装材9の前方から見て)外装材9の左右両側端部とパネル本体4の両側端部とが一致するようになっている。そして、外装材9の縦桟5から外側方に突出した部分と、左右縦桟5と、パネル本体4の縦桟から外側方に突出した部分(面板3の左右方向の端部)とで囲まれた部分が、それぞれ側方に開口する上下の通気用凹部15a、15bとなっている。
【0019】
左右縦桟5の下部及び上部にはそれぞれ上記下の通気用凹部15bと下通気空間11とを連通するための溝16又は孔と、上の通気用凹部15aと上通気空間13とを連通するための溝16又は孔を形成してある。また、上通気空間13、下通気空間11をそれぞれ左右に仕切る上縦中桟31、下縦中桟30にも左右の空間同士を連通するための溝16a又は孔が形成してある。
【0020】
サッシ窓取付け用開口部8にはサッシ窓枠14を嵌め込んで取付けられるが、サッシ窓枠14は左右のサッシ縦材14aと上下サッシ横材14b、14cを矩形状に枠組みして構成してあり、このサッシ窓枠14外周部の屋外側に突出部18(つまり、左右のサッシ縦材14a、上下サッシ横材14b、14cの屋外側の外側にそれぞれ突出部18a、18b、18cが突設してある。)を形成してある。
【0021】
このような構成のサッシ窓枠14をサッシ窓取付け用開口部8に嵌め込んで取付けるのであるが、この場合、左右上下の突出部18a、18b、18cがそれぞれ左右の縦桟5の外面と窓用上横桟6の外面と窓用下横桟7の外面とに重ねられて取付けられる。
【0022】
ここで、左右の突出部18aの突出先端部はそれぞれ左右縦桟5よりも外側方に突出しており、前面視において(つまりサッシ窓枠14の前方から見て)左右の突出部18aの突出先端部とパネル本体4の両側端部とが一致するようになっている。そして、突出部18aの縦桟5から外側方に突出した部分と、左右縦桟5と、パネル本体4の縦桟から外側方に突出した部分(面板3の左右方向の端部)とで囲まれた部分が、側方に開口する連通用凹部19となっており、この連通用凹部19の上下両端がそれぞれ前述の上下の通気用凹部15a、15bと連通している。
【0023】
このように本発明においては左右方向の全巾にわたってサッシ窓枠14を取付け且つ壁内部のサッシ窓枠14よりも下方位置及び上方位置にそれぞれ下端が開口する下通気空間11、上端が開口する上通気空間13を備えたサッシ窓付き外壁パネルAの左右両側端面部に上下方向の全長にわたって、下通気空間11、上通気空間13と連通する上下の通気用凹部15a、15bと連通用凹部19とで構成される凹部を有するものとなっている。
【0024】
また、サッシ窓付き外壁パネルAのパネル本体枠1の下面にははめ込み溝部32が設けてあり、更に、パネル本体枠1の上面には取付け金具33が取付けてある。
【0025】
上記の構成のサッシ窓付き外壁パネルAは現場で、柱37間において、基礎34の上面に取付けたL状をした土台金物35の縦片にはめ込み溝部32を嵌め込むと共に取付け金具33により梁36に連結することで図7のように建て込むものであり、この場合、図10に示すように、窓を有さない通気空間40を有する外壁パネルA’も同様にして柱37間に建て込む。
【0026】
窓付き外壁パネルAと窓を有さない外壁パネルA’、窓を有さない外壁パネルA’同士は直接凹凸嵌合により接合したり、凹凸を有するガスケット材41を介して凹凸嵌合により接合するものである。
【0027】
ここで、窓を有さない外壁パネルA’は従来から公知の外壁パネルA’と同様にパネル本体4’の前面の面板3’の前面の左右両端部及び中間部分に上下方向の全長にわたって縦桟5’が取着し、該縦桟5’の前面に外装材9’を取着することで面板3’と外装材9’との間に上下両端が開口する通気空間40を形成して構成されたものである。
【0028】
そして、窓付き外壁パネルA、窓を有さない外壁パネルA’を上記のように建て込んだ場合、窓付き外壁パネルAの側端部に形成した上下の通気用凹部15a、15bと連通用凹部19とで構成される凹部の側方開口が、窓を有さない外壁パネルA’の縦桟5’の側端面により遮蔽され、上下に連通する筒状の通路空間が形成されることになる。また、窓付き外壁パネルAが図8、図9の実施形態のように柱37に隣接して建て込まれる場合、窓付き外壁パネルAの側端部に形成した上下の通気用凹部15a、15bと連通用凹部19とで構成される柱37側の凹部の側方開口が、柱37の前面側部とサッシ窓付き外壁パネルAとの間に介在されるガスケット材41により遮蔽され上下に連通する筒状の通路空間が形成されることになる。
【0029】
上記のようにしてサッシ窓付き外壁パネルAと窓を有さない外壁パネルA’を建て込むことで構成される外壁の下端には基礎見切り材42が取付けられる。この基礎見切り材42には通気孔43が形成してあり、外壁と基礎34との間の空間が上記通気孔43を介して屋外側空間と連通するものである。ここで、上記窓付き外壁パネルAの下通気空間11は下端の下開口10を介して外壁と基礎34との間の空間と連通している。また、窓を有さない外壁パネルA’の通気空間40の下開口も外壁と基礎34との間の空間に連通している。
【0030】
したがって、外気が上記通気孔43から外壁と基礎34との間の空間に進入し、サッシ窓付き外壁パネルAの下開口10から下通気空間11に流れ、また、窓を有さない外壁パネルA’の下開口から通気空間40に流れる。窓を有さない外壁パネルA’は通気空間40を流れて通気空間40の上端の上開口12から排出する。一方、サッシ窓付き外壁パネルAにおいては、下開口10から下通気空間11に流れた空気は左右縦桟5の下部に形成した溝16又は孔を通って下の通気用凹部15bに流れ、更に、下の通気用凹部15bから連通用凹部19を通って上の通気用凹部15aに流れ、左右縦桟5の上部に形成した溝16又は孔を通って上通気空間13に流れ、上通気空間13の上端の上開口12から排出する。
【0031】
図7、図10のように、1階の外壁と2階の外壁とが幕板パネル45を介して連続している場合には上記1階のサッシ窓付き外壁パネルAの上端の上開口12や窓を有さない外壁パネルA’の上端の上開口12から排出された空気は梁36の外側に配設した面板46と幕板パネル45との間の隙間47を介して2階におけるサッシ窓付き外壁パネルAの下端の下開口10や窓を有さない外壁パネルA’の下端の下開口10から下通気空間11や通気空間40に流れ、上記と同様にして2階におけるサッシ窓付き外壁パネルAの上端の上開口12や窓を有さない外壁パネルA’の上端の上開口12から排出する。
【0032】
外壁の上部に軒天井がある場合は、上記サッシ窓付き外壁パネルAの上端の上開口12や窓を有さない外壁パネルA’の上端の上開口から軒天井裏に空気を流したり、あるいは、外壁と軒天井とのなすコーナ部分に取付ける見切り材に通気孔を設けて該見切り材に設けた通気孔から上記サッシ窓付き外壁パネルAの上端の上開口12や窓を有さない外壁パネルA’の上端の上開口から流出する空気を屋外空間に流す。
【0033】
ここで、本発明においては、サッシ窓付き外壁パネルAの下端の下開口10、下通気空間11、左右の縦桟5の溝16又は孔、下の通気用凹部15b、連通用凹部19、上の通気用凹部15a、左右の縦桟5の溝16又は孔、上端の上開口12が連通する構造としてあるので、左右方向の全巾にわたってサッシ窓枠14を取付けたサッシ窓付き外壁パネルAを建て込んで、窓付き外壁パネルAの側端部が、窓を有さない外壁パネルA’やガスケット材41等に突き当てられても、サッシ窓付き外壁パネルAの側端部に形成した上下の通気用凹部15a、15bと連通用凹部19とで構成される凹部の側方開口が遮蔽されて筒状の通路空間となるだけで、凹部における通気が妨げられず、通気機能を損なうことがないものである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明のサッシ窓付き外壁パネルの縦断面図である。
【図2】同上のサッシ窓枠を取付けた部分の横断面図である。
【図3】同上のサッシ窓枠を取付けた部分以外の部分の横断面図である。
【図4】同上の正面図である。
【図5】同上のパネル本体枠の正面図である。
【図6】同上のパネル本体枠の前面に縦桟、窓用上横桟、窓用下横桟、上縦中桟、下縦中桟を取着した状態の正面図である。
【図7】同上の施工状態を示す一部破断縦断面図である。
【図8】同上の施工状態を示すサッシ窓枠を取付けた部分で断面した一部破断横断面図である。
【図9】同上の施工状態を示すサッシ窓枠を取付けた部分以外の部分の一部破断横断面図である。
【図10】同上の施工状を示す窓を有さない外壁パネル部分における一部破断縦断面図である。
【図11】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0035】
2 窓用開口部
3 面板
4 パネル本体
5 縦桟
6 窓用上横桟
7 窓用下横桟
8 サッシ窓取付け用開口部
9 外装材
10 下開口
11 下通気空間
12 上開口
13 上通気空間
14 サッシ窓枠
15a 上の通気用凹部
15b 下の通気用凹部
16 溝
18 突出部
19 連通用凹部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネル本体の上下方向の中間部に左右方向にわたる窓用開口部を形成し、パネル本体の前面の左右両端部に上下方向にわたって縦桟を取着し、該縦桟をパネル本体の側端よりも内側に引き込ませ、窓用開口部の上下縁に沿って左右の縦桟間にそれぞれ窓用上横桟と窓用下横桟とを取着し、左右の縦桟と窓用上横桟と窓用下横桟とで囲まれた部分を窓用開口部と連通するサッシ窓取付け用開口部とし、パネル本体の前方で且つサッシ窓取付け用開口部の下方位置に左右の縦桟、窓用下横桟を介して外装材を取着してパネル本体の前面と外装材との間に下端が下開口となった下通気空間を形成し、パネル本体の前方で且つサッシ窓取付け用開口部の上方位置に左右の縦桟、窓用上横桟を介して外装材を取着してパネル本体の前面と外装材との間に上端が上開口となった上通気空間を形成し、サッシ窓取付け用開口部より上方及び下方の各外装材の左右両端部をそれぞれ左右縦桟よりも外側方に突出させて外装材と左右縦桟とパネル本体とで囲まれた側方に開口する上下の通気用凹部を形成し、左右縦桟に上記下の通気用凹部と下通気空間とを連通するための溝又は孔と、上の通気用凹部と上通気空間とを連通するための溝又は孔を形成し、サッシ窓枠の外周部の屋外側に突出部を形成し、該サッシ窓枠をサッシ窓取付け用開口部に嵌め込んで左右上下の突出部を左右の縦桟の外面と窓用上横桟の外面と窓用下横桟の外面とに重ね、左右の突出部をそれぞれ左右縦桟よりも外側方に突出させて突出部と左右縦桟とパネル本体とで囲まれた側方に開口し且つ上記上下の通気用凹部に連通する連通用凹部を形成して成ることを特徴とするサッシ窓付き外壁パネル。
【請求項1】
パネル本体の上下方向の中間部に左右方向にわたる窓用開口部を形成し、パネル本体の前面の左右両端部に上下方向にわたって縦桟を取着し、該縦桟をパネル本体の側端よりも内側に引き込ませ、窓用開口部の上下縁に沿って左右の縦桟間にそれぞれ窓用上横桟と窓用下横桟とを取着し、左右の縦桟と窓用上横桟と窓用下横桟とで囲まれた部分を窓用開口部と連通するサッシ窓取付け用開口部とし、パネル本体の前方で且つサッシ窓取付け用開口部の下方位置に左右の縦桟、窓用下横桟を介して外装材を取着してパネル本体の前面と外装材との間に下端が下開口となった下通気空間を形成し、パネル本体の前方で且つサッシ窓取付け用開口部の上方位置に左右の縦桟、窓用上横桟を介して外装材を取着してパネル本体の前面と外装材との間に上端が上開口となった上通気空間を形成し、サッシ窓取付け用開口部より上方及び下方の各外装材の左右両端部をそれぞれ左右縦桟よりも外側方に突出させて外装材と左右縦桟とパネル本体とで囲まれた側方に開口する上下の通気用凹部を形成し、左右縦桟に上記下の通気用凹部と下通気空間とを連通するための溝又は孔と、上の通気用凹部と上通気空間とを連通するための溝又は孔を形成し、サッシ窓枠の外周部の屋外側に突出部を形成し、該サッシ窓枠をサッシ窓取付け用開口部に嵌め込んで左右上下の突出部を左右の縦桟の外面と窓用上横桟の外面と窓用下横桟の外面とに重ね、左右の突出部をそれぞれ左右縦桟よりも外側方に突出させて突出部と左右縦桟とパネル本体とで囲まれた側方に開口し且つ上記上下の通気用凹部に連通する連通用凹部を形成して成ることを特徴とするサッシ窓付き外壁パネル。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−125047(P2006−125047A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−314583(P2004−314583)
【出願日】平成16年10月28日(2004.10.28)
【出願人】(000004673)パナホーム株式会社 (319)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年10月28日(2004.10.28)
【出願人】(000004673)パナホーム株式会社 (319)
【Fターム(参考)】
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