説明

サービス申込受付システムおよびサービス申込受付方法

【課題】預金の引出または資金の融資などのサービスの申込を受け付ける際の顧客の認証に、従来よりも低コストで生体認証技術を適用する。
【解決手段】サービス申込受付システムSRに、顧客用端末1および印刷装置4を設ける。顧客用端末1は、店舗内の顧客用のスペースに設置し、印刷装置4は従業員専用のスペースに設置する。静脈認証装置2を顧客用端末1の隣に設置し接続しておく。静脈認証装置2は、金融機関のサービスの提供を受けることを希望する顧客の手のひらの静脈を撮影し、それに基づいて、その顧客が本人であるか否かを判別する。顧客用端末1は、本人であると判別された顧客が入力した前記サービスの内容を受け付け、そのデータを印刷装置4に送信することによって印刷処理を実行させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、銀行などの金融機関における、顧客からのサービスの申込の受付用のシステムなどに関する。
【背景技術】
【0002】
銀行、信用金庫、またはクレジットカード会社などの金融機関において、通帳、キャッシュカード、またはクレジットカードなどの不正使用を防止するための対策が急務となっている。
【0003】
これらの金融機関は、顧客が預金の引出または資金の融資の申込を行う際には、その顧客が本人であるか否かを必ず確認する。例えば、顧客がATM(Automatic Teller Machine)またはCD(Cash Dispenser)を操作して預金の引出または資金の融資の申込を行う場合は、その顧客に自らのカードの暗証番号を入力させ、その暗証番号と予め登録されているそのカードの暗証番号とを照合することによって、本人であるか否かを確認する。または、顧客が窓口に訪れて預金の引出または資金の融資の申込を行う場合は、その顧客に印鑑を押すように求め、その印鑑の印影と予め登録されているその顧客の印影とを照合することによって、本人であるか否かを確認する。
【0004】
ところが、これらの確認方法によると、暗証番号が漏洩しまたは印鑑が盗難された場合に、不正な第三者によるカードまたは通帳の利用を見過ごしてしまうおそれがある。
【0005】
そこで、非特許文献1に記載されるような方法が提案されている。係る方法によると、静脈認証装置をATMに設けておくとともに、顧客の手のひらの静脈の画像を予め登録しておく。顧客は、預金の引出を行う際に、自分の静脈を静脈認証装置に撮影させる。すると、静脈認証装置は、撮影した静脈の画像と予め登録されているその顧客の静脈の画像とを照合することによって、その顧客が本人であるか否かを確認する。
【0006】
このように、預金の引出または資金の融資の申込を行う者が本人であるかの判別すなわち顧客の認証を顧客の身体的な特徴を使用することによって、暗証番号または印鑑などを使用する場合よりも不正を減少させることができる。
【非特許文献1】”キャッシュカードのセキュリティが変わる。世界初、非接触型「手のひら静脈認証」でATM利用”、富士通株式会社、2004年10月27日掲載、2005年7月28日検索、インターネット<URL http://jp.fujitsu.com/featurestory/2004/1027btm/>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、金融機関の既存の店舗の端末装置またはATMなどの装置に静脈認証装置を設けるには、ハードウェアおよびソフトウェアを作り変える必要が生じる。そうすると、そのためのコストが嵩むので、金融機関にとって大きな負担となる。
【0008】
本発明は、このような問題点に鑑み、預金の引出または資金の融資などのサービスの申込を受け付ける際の顧客の認証に、従来よりも低コストで静脈認証などの生体認証技術を適用できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るサービス申込受付システムは、金融機関のサービスの提供を受けることを希望する顧客に、当該顧客本人であることを示すための情報である本人確認用情報を入力させるための、本人確認用情報入力手段と、前記顧客が入力した前記本人確認用情報に基づいて、当該顧客が本人であるか否かを判別するための処理を行う、本人判別処理手段と、前記顧客に自ら希望する前記サービスの内容を入力させるためのサービス内容入力手段と、前記本人判別処理手段によって本人であると判別された前記顧客が入力した前記サービスの内容を前記金融機関の従業員に対して出力するサービス内容出力手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
好ましくは、前記顧客の顔を撮影する撮影手段と、前記撮影手段によって得られた前記顧客の顔画像を前記金融機関の従業員に対して出力する顔画像出力手段と、を有する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によると、預金の引出または資金の融資などのサービスの申込を受け付ける際の顧客の認証に、従来よりも低コストで生体認証技術を適用することができる。請求項2の発明によると、金融機関の従業員は、従来よりも確実に、顧客との金銭の受け渡しを行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1はサービス申込受付システムSRの全体的な構成の例を示す図、図2は顧客用端末1のハードウェア構成の例を示す図、図3は顧客用端末1の機能的構成の例を示す図、図4は静脈認証装置2のハードウェア構成の例を示す図である。
【0013】
図1に示すように、本発明に係るサービス申込受付システムSRは、顧客用端末1、静脈認証装置2、番号札発行機3、および印刷装置4などによって構成される。
【0014】
このサービス申込受付システムSRは、銀行または信用金庫などの金融機関に設けられ、顧客が希望する金融サービス、例えば、顧客の口座への入金、顧客の口座からの出金、または顧客の口座の残高照会などを提供するための処理を行う。以下、サービス申込受付システムSRが、銀行BXで用いられる場合を例に説明する。
【0015】
顧客用端末1、静脈認証装置2、および番号札発行機3は、銀行BXの各店舗のカウンタなどの顧客用のスペースに設置されている。店舗を訪れた顧客は、これらの装置を使用して、自分の希望するサービスの申込を行うことができる。なお、本実施形態では、1台の顧客用端末1ごとに静脈認証装置2が1台ずつ接続されているものとする。
【0016】
顧客用端末1は、図2に示すように、CPU10a、RAM10b、ROM10c、ハードディスク10d、液晶ディスプレイ10e、入出力インタフェース10f、デジタルカメラ10g、およびキーボード10hなどによって構成される。
【0017】
キーボード10hは、店舗を訪れた顧客が自分の所望するサービスの内容などを入力するために用いられる入力デバイスである。液晶ディスプレイ10eには、サービスの内容を入力するための画面などが表示される。また、液晶ディスプレイ10eは、タッチパネル式の液晶ディスプレイであって、ユーザが種々の事項の情報を入力するためにも用いられる。
【0018】
デジタルカメラ10gは、液晶ディスプレイ10eの液晶パネルを囲う上側の枠と一体的に設けられており、キーボード10hの操作者の顔を撮影するために用いられる。デジタルカメラ10gとして外付けのデジタルカメラを用い、USB(Universal Serial Bus)などのインタフェースを介して顧客用端末1と接続するようにしてもよい。この場合も、デジタルカメラ10gは、キーボード10hの操作者の顔が撮影範囲に入り得る位置に設置しておく。
【0019】
入出力インタフェース10fは、顧客用端末1を静脈認証装置2および印刷装置4と接続するためのインタフェースであって、USBまたはRS−232Cなどが用いられる。顧客用端末1と印刷装置4との距離が長い場合は、両装置を接続する入出力インタフェース10fとして、イーサネット用のNIC(Network Interface Card)などを用いてもよい。
【0020】
ハードディスク10dには、図3に示すような認証結果受信部101、画面表示処理部102、顔画像取得部103、申込内容受付部104、伝票番号発行部105、および印刷データ送信部106などの機能を実現するためのプログラムおよびデータがインストールされている。これらのプログラムおよびデータは必要に応じてRAM10bにロードされ、CPU10aによってプログラムが実行される。
【0021】
顧客用端末1として、ATM(Automatic Teller Machine)またはCD(Cash Dispenser)などのような、金融機関専用の装置を用いることもできるが、本実施形態では、パーソナルコンピュータまたはワークステーションなどのような汎用的な端末装置が用いられる。
【0022】
静脈認証装置2は、図4に示すように、静脈撮影ユニット20a、ICカードリーダライタ20b、静脈照合ユニット20c、および入出力インタフェース20dなどによって構成され、店舗でサービスを受けるために顧客用端末1を操作しようとする顧客の認証のために用いられる。静脈認証装置2は、接続相手である顧客用端末1のすぐ隣に設置されている。静脈認証装置2として、例えば下記の非特許文献2に記載されるような静脈認証装置が用いられる。静脈認証装置2の詳細については、後に説明する。
【0023】
〔非特許文献2〕”非接触型手のひら静脈認証装置 PalmGraph(パームグラフ)”、富士通株式会社、2005年7月28日検索、インターネット<URL http://financial-systems.fujitsu.com/jp/services/pg/>。
【0024】
番号札発行機3は、従来から店舗ごとに設置されている、順番待ちの顧客に対して番号札を発行するための装置である。顧客は、店舗に入店した際に、番号札発行機3が発行する番号札を受け取る。
【0025】
印刷装置4は、各店舗の窓口係に設置されている。また、印刷装置4は、同じ店舗の中に設置されている顧客用端末1と接続されており、顧客用端末1から送信されてきた印刷データに基づいて、顧客が顧客用端末1で入力したサービスに関する申込の内容を印刷する。印刷装置4として、USB、RS−232C、またはNICなどのインタフェースを備えた、市販のプリンタまたは複合機などが用いられる。
【0026】
窓口用端末5は、従来から銀行BXの店舗で使用されている、行員が操作する窓口用の端末装置である。ホストオンラインシステム6は、従来から銀行BXで運営されている、銀行BXに開設されている口座の管理などを一元的に行うためのホストである。各窓口用端末5とホストオンラインシステム6とは、専用線、公衆回線、またはインターネットなどの通信回線を介して互いに接続されている。
【0027】
すなわち、窓口係の行員は、従来通り、窓口を訪れた顧客から、口座への入金、口座からの出金、または口座の残高照会などに関する手書きの申込用紙を受け取ると、その申込用紙に書かれている内容を窓口用端末5に入力する。すると、窓口用端末5は、入力された内容に従って処理を実行するようにホストオンラインシステム6に対して要求する。ホストオンラインシステム6は、窓口用端末5からの要求に基づいて、口座の管理のための処理を行う。
【0028】
銀行BXに口座を開設している顧客には、顧客カードKCが1枚ずつ配付されている。この顧客カードKCには、ICタグが設けられている。ICタグには、その顧客カードKCの持ち主である顧客の口座の口座番号、店番、および名義人の氏名などを示す口座情報KZが記録されており、さらに、その顧客の手のひらの静脈の画像(以下、「静脈画像GV0」と記載する。)が画像データとして記録されている。
【0029】
図5はメニュー画面HG1の例を示す図、図6は引出要件入力画面HG2の例を示す図、図7は伝票SHの例を示す図である。
【0030】
次に、図3に示す顧客用端末1の各部および図4に示す静脈認証装置2の各部の処理内容などについて詳細に説明する。以下、ある店舗に設置されている1組の顧客用端末1および静脈認証装置2を例に説明する。
【0031】
図4において、静脈認証装置2の静脈撮影ユニット20aは、所定の位置に配置された手のひらの静脈を撮影し、静脈画像GV1を生成する。手のひらの撮影は、次のような手順で行われる。顧客用端末1を用いてこれからサービスの申込を行おうとする顧客(以下、「サービス希望者」と記載する。)は、顧客認証のために用いる方の手を、手首の位置を位置2xに合わせ、指の位置を位置2yに合わせ、かつ手のひらの面が静脈認証装置2側に向くように(つまり、下向きになるように)、セットする。すると、静脈撮影ユニット20aは、手のひらに向けて近赤外線の光を照射し、その反射光をCCD(charge-coupled device)などの撮像素子で受光して信号に変換することによって、静脈画像GV1を撮影する。
【0032】
ICカードリーダライタ20bは、ICカードに設けられているICタグからデータを読み出しまたはICタグにデータを書き込む。本実施形態では、顧客カードKCのICタグに記録されている静脈画像GV0および口座情報KZを読み出すために用いられる。
【0033】
静脈照合ユニット20cは、静脈撮影ユニット20aによって撮影された静脈画像GV1とICカードリーダライタ20bによって読み出された静脈画像GV0とを照合することによって、サービス希望者が正規の顧客すなわち顧客カードKCの名義人本人であるか否かを認証する。
【0034】
入出力インタフェース20dは、顧客用端末1と接続するためのインタフェースであって、静脈照合ユニット20cによる認証の結果を認証結果情報71として顧客用端末1に送信するとともに、ICカードリーダライタ20bによって読み取られた口座情報KZを顧客用端末1に送信する。
【0035】
図3において、顧客用端末1の認証結果受信部101は、静脈認証装置2から送信されてきた認証結果情報71および口座情報KZの受信のための処理を行う。
【0036】
画面表示処理部102は、受け付けられた認証結果情報71に正規の顧客である旨の認証結果が示される場合に、メニュー画面HG1を液晶ディスプレイ10eに表示させる。メニュー画面HG1には、図5に示すように、サービスの種類を選択するためのボタンによって構成される。ここで、サービス希望者は、自分の希望するサービスの種類の名称が書かれているボタンを押す。
【0037】
また、画面表示処理部102は、サービス希望者がメニュー画面HG1の中からいずれかのボタンを押した場合に、メニュー画面HG1を閉じ、その押されたボタンに対応する画面を液晶ディスプレイ10eに表示させる。例えば、引出ボタンBN11が押された場合は、図6に示すような、サービス希望者が自分の口座から引き出したい金額を入力するための引出要件入力画面HG2を表示させる。ここで、サービス希望者は、キーボード10hまたは画面中のテンキーTK2を操作して、係る金額を入力する。また、入店の際に受け取った番号札に書かれている番号も入力する。
【0038】
または、画面表示処理部102は、預入ボタンBN12が押された場合は、サービス希望者が自分の口座に入金したい金額を入力するための預入要件入力画面HG3(図示しない)を表示させる。振込ボタンBN13が押された場合は、振込先の口座および振込金額を入力するための振込要件入力画面HG4(図示しない)を表示させる。照会ボタンBN14が押された場合は、照会の対象の事項(例えば、預金の残高、借入金の残高、または取引の実績など)を入力するための照会要件入力画面HG5(図示しない)を表示させる。そして、サービス希望者は、これらの画面において、自分の希望する要件および入店の際に受け取った番号札に書かれている番号を入力する。
【0039】
このように、サービス希望者は、メニュー画面HG1ないし照会要件入力画面HG5において所定の要件を入力することによって、自分の希望するサービスに関する申込を行う。なお、申込のための入力は、所定のボタンを押したときに完了する。例えば、引出に関する申込の入力は、引出要件入力画面HG2において確認ボタンBN21を押したときに完了する。または、静脈認証装置2による認証が完了した後、所定の時間(例えば、5分)を経過してもなお、入力完了のためのボタンが押されない場合、または、所定の時間以上、無操作の状態が続いた場合に、そのサービス希望者による入力を強制的に中止するようにしてもよい。
【0040】
顔画像取得部103は、顧客用端末1を操作しているサービス希望者の顔を所定のタイミングで撮影するようにデジタルカメラ10gを制御する。例えば、静脈認証装置2がサービス希望者の手のひらの静脈を撮影したタイミングで顔を撮影するように制御する。または、メニュー画面HG1の中のいずれかのボタンが押されたタイミングで顔を撮影するように制御する。
【0041】
申込内容受付部104は、引出要件入力画面HG2ないし照会要件入力画面HG5においてサービス希望者によって入力された内容を、サービスの申込の内容を示す情報として受け付けるための処理を行う。
【0042】
伝票番号発行部105は、申込内容受付部104によって今回受け付けられた申込に対して伝票番号を発行する。伝票番号として、「00001」、「00002」、…のように連続する番号を申込の受付順に割り振る。
【0043】
印刷データ送信部106は、図7に示すような、認証結果受信部101によって受信された口座情報KZに示される口座番号、店番、および名義人、申込内容受付部104によって受け付けられた申込の内容、伝票番号発行部105によって発行されたその申込の伝票番号、受付の時刻、およびサービス希望者の顔画像(顔写真)などを記載した伝票SHを印刷するための印刷データ72を生成し、印刷装置4に送信する。
【0044】
伝票SHの種類として、引出に関する申込の伝票である引出伝票、預入に関する申込の伝票である預入伝票、振込に関する申込の伝票である振込伝票、および照会に関する申込の伝票である照会伝票などが存在する。なお、図7の伝票SHは、引出伝票の例を示している。
【0045】
窓口係の行員は、従来の手書きの申込用紙の場合と同様に、印刷された伝票SHの内容をその種類に応じて窓口用端末5に入力する。すると、窓口用端末5は、入力された内容に従って口座への入金、口座からの出金、または口座に関する情報の照会などの処理を実行するようにホストオンラインシステム6に対して要求する。そして、行員は、今回の入金に係る現金をサービス希望者から受け取り、今回の出金に係る現金をサービス希望者に手渡し、または照会された情報をサービス希望者に提供する。
【0046】
図8は静脈認証装置2の全体的な処理の流れの例を説明するフローチャート、図9は顧客用端末1の全体的な処理の流れの例を説明するフローチャート、図10は印刷装置4の全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【0047】
次に、店舗を訪れたサービス希望者が顧客用端末1を使用して自分の口座から預金を引き出す場合を例に、サービス申込受付システムSRの各装置の処理の流れを、図8、図9、図10のフローチャートを参照して説明する。
【0048】
店舗を訪れたサービス希望者は、番号札発行機3が発行する番号札を受け取った後、誰も使用していない顧客用端末1のところに行く。そして、その顧客用端末1に接続されている静脈認証装置2に自分の顧客カードKCを挿入し、自分の手を静脈認証装置2にセットする。
【0049】
すると、その静脈認証装置2は、挿入された顧客カードKCから口座情報KZおよび静脈画像GV0を読み取るとともに(図8の#21)、そのサービス希望者の手のひらの静脈の撮影を撮影し静脈画像GV1を取得する(#22)。その静脈画像GV0と静脈画像GV1とを照合することによって、そのサービス希望者がその顧客カードKCの名義人たる顧客本人であるか否かを判別する(#23)。つまり、顧客認証を行う。そして、その認証結果を示す認証結果情報71とステップ#21で読み取った口座情報KZとを顧客用端末1に送信する(#24)。
【0050】
顧客用端末1は、認証結果情報71および口座情報KZを受信すると(図9の#11)、そのサービス希望者が顧客本人でない旨の認証結果がその認証結果情報71に示される場合は(#12でNo)、エラーメッセージを表示し(#13)、静脈画像GV1の撮影をやり直すように促す。
【0051】
一方、顧客本人である旨の認証結果が示される場合は(#12でYes)、メニュー画面HG1(図5参照)を表示し、さらにサービス希望者の操作に従って引出要件入力画面HG2(図6参照)ないし照会要件入力画面HG5を適宜表示する(#14)。ここで、サービス希望者は、自分の所望するサービスの内容および前に受け取った番号札に書かれている番号を顧客用端末1に入力することによって申込を行う。
【0052】
顧客用端末1は、サービス希望者の申込を受け付けると(#15)、その申込に対して伝票番号を発行する(#16)。また、上記の処理と前後してまたは並行して、サービス希望者が顧客用端末1を操作している間の適当なタイミングでサービス希望者の顔を撮影する(#17)。そして、ステップ#11で受信した口座情報KZの内容、ステップ#15で受け付けた申込の内容およびその受付時刻、ステップ#16で発行した伝票番号、およびステップ#17で撮影した顔画像を記載した伝票SHを印刷するための印刷データ72を生成し(#18)、これを同じ店舗内の印刷装置4に送信する(#19)。
【0053】
印刷装置4は、顧客用端末1から印刷データ72を受信すると(図10の#41)、その印刷データ72に基づいて伝票SHを用紙に印刷する(#42)。窓口係の行員は、その伝票SHを参照しながらサービス希望者の希望するサービス内容を窓口用端末5に入力し、入金、出金、または照会のための処理をホストオンラインシステム6に対して実行させる(#43)。
【0054】
そして、ホストオンラインシステム6において問題なく処理が行われたら、基本的に従来と同様に、行員は、その伝票SHに書かれている番号札をコールすることによってサービス希望者を窓口に呼び出し、今回の入金に係る現金をサービス希望者から受け取り、今回の出金に係る現金をサービス希望者に手渡し、または照会された情報をサービス希望者に提供する。ただし、現金の受け渡しまたは情報の提供の前に、従来とは異なり、行員は、伝票SHに印刷されている顔画像を見て、窓口にやって来た者が申込者すなわちサービス希望者本人であることを確認する。
【0055】
本実施形態によると、サービス申込受付システムSRのハードウェア構成を、顧客用端末1に静脈認証装置2および印刷装置4を接続するだけで行うことができる。しかも、これらの装置として、既製品を用いることができる。また、図3および図9などで説明した機能のソフトウェアを顧客用端末1に用意するだけで、サービス申込受付システムSRのソフトウェア構成を行うことができる。しかも、図1から分かるように、サービス申込受付システムSRを、既存のシステムと接続させることなくスタンドアロンの形態で実現することができる。よって、サービスの申込を受け付ける際の顧客の認証に、従来よりも低コストで静脈認証技術を適用することができる。
【0056】
また、本実施形態によると、サービス希望者は、従来のように窓口に並ぶことなく、顧客用端末1および静脈認証装置2を操作して自分の所望するサービスの内容の入力および本人であることの認証を受けることができる。よって、従来よりも窓口でサービスを受ける場合の手続きに要する時間を減らすことができる。
【0057】
〔伝票番号に関する応用例〕
図11は伝票番号の発行方法の変形例を説明するための図である。
【0058】
本実施形態では、伝票番号を、単にサービスの申込の受付順に発行したが、伝票SHに関する入力ミスまたは不正を防止するために、例えば図11に示すような方法によって伝票番号を発行してもよい。
【0059】
予め、(1)式に示すようなBr、Ac、およびTrをパラメータとする関数f(Br,Ac,Tr)と(2)式に示すようなTrをパラメータとする関数g(Tr)とを定義し、両関数を顧客用端末1に登録しておく。
【0060】
f(Br,Ac,Tr)=(Br+Ac+Tm+Tp)/g(Tr) …… (1)
g(Tr)=Br+Tp …… (2)
ただし、Br、Ac、Trは、それぞれ、店番、口座番号、および受付時刻を示す値である。Tpは、その伝票SHの処理を申込時刻から何分以内に行員が開始すべきかを示している。つまり、伝票SHの有効時間の値を示している。Tpの値は、銀行BXのポリシーに基づいて定められており、定数である。ここでは、Tp=20[分]、と定められているものとする。
【0061】
顧客用端末1は、静脈認証装置2がサービス希望者の顧客カードKCから読み取った口座の店番の値、口座番号の値、および受付時刻の値を、(1)式および(2)式のそれぞれに代入する(図11の#101)。例えば、店番が「123」であり、口座番号が「1234567」であり、受付時刻が「12時34分」である場合は、Br、Ac、およびTrに、それぞれ、「123」、「1234567」、および「1234」を代入する。
【0062】
(1)式および(2)式によってそれぞれ算出された値の所定の桁の部分の数字を抽出する(#102)。例えば、算出された値の整数部分の数字を抽出する。そして、抽出した値を文字列とみなし、両文字列を結合する(#103)。この結合した文字列の表す値を、伝票番号に決定する。
【0063】
例えば、ステップ#101において(1)式および(2)式よりそれぞれ「985.60…」および「1254」という値が算出された場合は、ステップ#102において両値からそれぞれ「985」および「1254」という値を抽出する。そして、ステップ#103において両者を結合し、「9851254」という伝票番号を得る。なお、伝票番号の桁数が定められているがステップ#103で求められた値の桁数が足りない場合は、「009851254」または「985125400」などのように、「0」を補って伝票番号の桁数を調整すればよい。
【0064】
また、図11で説明した伝票番号の発行方法を、ホストオンラインシステム6にも適用しておく。ホストオンラインシステム6は、行員が伝票SHを参照して窓口用端末5に入力した店番、口座番号、および受付時刻の各値に基づいて、顧客用端末1における伝票番号の発行方法と同一の手順で、伝票番号を求める。そして、求められた伝票番号と行員が入力した伝票SHの伝票番号とを比較し、両者が一致すれば、入力ミスおよび不正がないものと判別し、伝票SHに係る手続きを継続してもよい旨を窓口用端末5に通知するとともに、ホストオンラインシステム6自身もその口座に関する処理を実行する。一致しなければ、入力ミスまたは不正のおそれがあるものと判別し、その旨を窓口用端末5に通知するとともに、今回の処理を中止する。
【0065】
このような構成により、伝票SHの入力ミスや伝票SHの内容の改ざんを防止することができる。
【0066】
なお、今回取り扱う金額に関するミスおよび不正を防止するために、出金または入金の金額も、伝票番号を求める際のパラメータとしてもよい。また、Br、Ac、またはTrなどの桁数または関数の演算子を定期的に更新できるようにしてもよい。ただし、この場合は、窓口業務を停止している時間帯に、顧客用端末1および窓口用端末5の両方で、一斉に更新するのが望ましい。
【0067】
〔伝票SHの処理のミスを防止するための方法〕
図12は伝票登録データベースDB1の例を示す図である。
【0068】
前に説明したように、伝票SHは印刷物なので、行員が誤って二重に処理してしまうおそれがある。そこで、窓口用端末5およびホストオンラインシステム6を、例えば次のように管理してもよい。
【0069】
ホストオンラインシステム6に、図12に示すような、伝票SHの情報を格納する伝票登録データベースDB1を設けておく。ホストオンラインシステム6は、窓口用端末5から伝票SHに関する情報が送信されてきたら、伝票登録データベースDB1に新たにレコードを1つ作成し、その伝票SHの伝票番号を「伝票番号」フィールドに格納する。また、そのレコードの「未処理フラグ」を「オン」にする。
【0070】
行員は、伝票SHの内容に従ってサービス希望者との間で現金の受け渡しなどを行う直前に、その伝票SHに記載されている伝票番号および処理を完了した旨を窓口用端末5に入力する。すると、窓口用端末5は、これらの情報を処理完了情報としてホストオンラインシステム6に送信する。
【0071】
ホストオンラインシステム6は、処理完了情報を受信すると、それに示される伝票番号のレコードを伝票登録データベースDB1の中から検索し、そのレコードの未処理フラグを「オフ」に更新する。つまり、処理が完了した旨を示すように更新する。ただし、もしも、その未処理フラグが既に「オフ」である場合は、二重処理の疑いがある旨の警告を窓口用端末5に対して通知する。
【0072】
このような構成により、行員による伝票SHの二重処理を防止することができる。また、伝票SHの処理の忘却も防止することができる。なお、伝票登録データベースDB1は、ホストオンラインシステム6の代わりに窓口用端末5に設けるようにしてもよい。または、顧客用端末1とホストオンラインシステム6とを接続し、伝票SHの内容を顧客用端末1からホストオンラインシステム6に送信するように構成してもよい。
【0073】
〔その他の応用例、変形例〕
本実施形態では、番号札発行機3が発行した番号札の番号をサービス希望者が顧客用端末1に入力したが、顧客用端末1と番号札発行機3とを連携させ、番号札発行機3が顧客用端末1に直接入力するようにしてもよい。
【0074】
行員が伝票SHの内容を入力することができる窓口用端末5を制限するようにしてもよい。例えば、伝票SHの内容の入力を、それを印刷した印刷装置4と同じ店舗に設けられている窓口用端末5でしか行えないようにしてもよい。または、1台または複数台の印刷装置4と1台または複数台の窓口用端末5とを組にしておき、伝票SHの内容の入力を、それを印刷した印刷装置4と同じ組の窓口用端末5でしか行えないようにしてもよい。
【0075】
伝票SHに印刷された顔画像の部分を、ミシン目を付けるなどして簡単に切り取ることができるようにしておき、伝票SHに関する処理の後、顔画像の部分を顧客本人に渡すようにしてもよい。これにより、銀行BXは、口座の管理に直接関係のない個人情報を直ちに廃棄することができるので、顧客に対して安心感を与えることができる。または、顔画像の部分を行員が顧客の目の前で廃棄処分してもよい。
【0076】
本実施形態では、1つの伝票SHを1枚の用紙として出力したが、記載内容が多い場合は、複数枚の用紙に分けて出力してもよい。または、伝票SHをパーソナルコンピュータなどのディスプレイに伝票画面として出力するようにしてもよい。
【0077】
本実施形態では、図4で説明したように、静脈認証装置2として、静脈撮影ユニット20a、ICカードリーダライタ20b、および静脈照合ユニット20cを有するタイプの装置を用いた。つまり、手のひらの静脈の画像を撮影する装置、ICカードから手のひらの静脈の画像読み取る装置、および両画像を照合して認証処理を行う装置が一体的に構成された静脈認証装置を用いた。しかし、サービス申込受付システムSRの構成は、本発明の趣旨に沿って適宜変更することが可能である。
【0078】
例えば、次のように構成してもよい。手のひらの静脈の画像を撮影する装置(静脈撮影装置)とICカードから手のひらの静脈の画像読み取る装置(ICカードリーダライタ)とを別々に用意し、顧客用端末1に接続しておく。顧客用端末1には、2つの静脈の画像を照合することによって認証処理を行うソフトウェアまたはハードウェアをインストールしておく。そして、顧客用端末1は、静脈撮影装置で得られた静脈の画像とICカードリーダライタで得られた静脈の画像とを照合することによって、認証処理を行う。
【0079】
本実施形態では、伝票番号として、複数の数字を組み合わせたものを用いたが、アルファベットなどの文字または演算子などの記号を組み合わせたものを用いてもよい。
【0080】
本実施形態では、顧客認証のために静脈認証技術を用いたが、指紋認証技術、虹彩認証技術、または声紋認証技術など他の生体認証技術(バイオメトリクス認証技術)を用いてもよい。または、手のひら以外の部位の静脈の画像、例えば、手の甲または頬などの部位の静脈の画像を用いて認証を行ってもよい。
【0081】
本実施形態では、顧客カードKCとして、ICカードを用いたが、磁気カードなどを用いることも可能である。ただし、特にICカードに静脈画像を記録しておく場合は、情報の盗み取りの防止の観点から、ICカードを用いることが望ましい。
【0082】
本実施形態では、口座への入金、口座からの出金、および口座の照会に関するサービスの申込を受け付ける場合を例に説明したが、これ以外のサービスの申込を受け付ける場合にも本発明を適用することができる。例えば、資金の融資または金融商品の解約などの申込を受け付ける場合にも適用することができる。
【0083】
伝票SHに、申込者の顧客認証の処理を行った静脈認証装置2の装置名またはその処理を実行した日時などの情報を含めるようにしてもよい。
【0084】
本実施形態では、印刷装置4を窓口係に設置したが、顧客用端末1とともに顧客用のスペースに設置し、顧客が印刷された伝票SHを持って窓口に行くようにしてもよい。
【0085】
その他、サービス申込受付システムSR、顧客用端末1の全体または各部の構成、処理内容、処理順序などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
【0086】
以上説明した実施例に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
金融機関のサービスの提供を受けることを希望する顧客に、当該顧客本人であることを示すための情報である本人確認用情報を入力させるための、本人確認用情報入力手段と、
前記顧客が入力した前記本人確認用情報に基づいて、当該顧客が本人であるか否かを判別するための処理を行う、本人判別処理手段と、
前記顧客に自ら希望する前記サービスの内容を入力させるためのサービス内容入力手段と、
前記本人判別処理手段によって本人であると判別された前記顧客が入力した前記サービスの内容を前記金融機関の従業員に対して出力するサービス内容出力手段と、
を有することを特徴とするサービス申込受付システム。
(付記2)
前記顧客の顔を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段によって得られた前記顧客の顔画像を前記金融機関の従業員に対して出力する顔画像出力手段と、
を有することを特徴とするサービス申込受付システム。
(付記3)
金融機関のサービスの提供を受けることを希望する顧客が操作するための顧客用端末と、前記顧客用端末を操作する前記顧客の身体的な特徴を示す身体特徴情報を入力するための身体特徴情報入力装置と、前記顧客用端末を操作する前記顧客が本人であるか否かを判別する顧客認証装置と、前記金融機関の従業員に対して情報を出力する情報出力装置と、を有し、
前記身体特徴情報入力装置は、前記顧客用端末の近傍に設けられており、
前記顧客認証装置には、
前記顧客用端末を操作する前記顧客が前記身体特徴情報入力装置に入力した前記身体特徴情報に基づいて、当該顧客が本人であるか否かを判別する、本人判別手段が設けられており、
前記顧客用端末には、
前記顧客に自ら希望する前記サービスの内容を入力させるためのサービス内容入力手段と、
前記顧客認証装置によって本人であると判別された前記顧客が入力した前記サービスの内容を示すサービス内容情報を前記情報出力装置に送信するサービス内容情報送信手段と、が設けられており、
前記情報出力装置には、
前記顧客用端末から受信した前記サービス内容情報を出力するサービス内容情報出力手段が設けられている、
ことを特徴とするサービス申込受付システム。
(付記4)
前記サービス内容情報送信手段は、前記サービス内容情報を、前記サービスの内容を印刷するための印刷データとして、前記情報出力装置に送信し、
前記サービス内容情報出力手段は、前記顧客が入力した前記サービスの内容を、用紙に印刷することによって出力する、
付記3記載のサービス申込受付システム。
(付記5)
前記顧客用端末には、
当該顧客用端末を操作する前記顧客の顔を撮影するための撮影手段と、
前記撮影手段によって得られた前記顧客の顔画像を前記情報出力装置に送信する顔画像送信手段と、が設けられており、
前記情報出力装置には、
前記顧客用端末から受信した前記顔画像を出力する顔画像出力手段が設けられている、
付記3記載のサービス申込受付システム。
(付記6)
前記顧客用端末には、
所定の規則に基づいて、前記顧客が入力した前記サービスの内容に対してキーワードを発行するキーワード発行手段が設けられており、
前記サービス内容情報送信手段は、前記顧客の前記サービス内容情報を、前記サービスの内容を前記キーワード発行手段によって当該内容に対して発行されたキーワードとともに印刷するための印刷データとして、前記情報出力装置に送信し、
前記サービス内容情報出力手段は、前記顧客が入力した前記サービスの内容を、当該内容に係るキーワードとともに用紙に印刷することによって出力する、
付記3記載のサービス申込受付システム。
(付記7)
前記顧客用端末には、
当該顧客用端末を操作する前記顧客の顔を撮影するための撮影手段と、
所定の規則に基づいて、前記顧客が入力した前記サービスの内容に対してキーワードを発行するキーワード発行手段と、が設けられており、
前記サービス内容情報送信手段は、前記顧客の前記サービス内容情報を、前記サービスの内容を前記撮影手段によって得られた当該顧客の顔画像および前記キーワード発行手段によって当該内容に対して発行されたキーワードとともに印刷するための印刷データとして、前記情報出力装置に送信し、
前記サービス内容情報出力手段は、前記顧客が入力した前記サービスの内容を、当該顧客の顔画像および当該内容のキーワードとともに用紙に印刷することによって出力する、
付記3記載のサービス申込受付システム。
(付記8)
金融機関のサービスの提供を受けることを希望する顧客に、当該顧客本人であることを示すための情報である本人確認用情報を入力させるための、本人確認用情報入力手段と、前記顧客に自ら希望する前記サービスの内容を入力させるためのサービス内容入力手段とを、前記金融機関の店舗の中の顧客用のスペースに設置しておき、
情報を出力する情報出力装置を前記金融機関の従業員用のスペースに設置しておき、
前記顧客が入力した前記本人確認用情報に基づいて、当該顧客が本人であるか否かを判別するための処理を行い、
本人であると判別された前記顧客が入力した前記サービスの内容を前記情報出力装置によって前記従業員に対して出力する、
ことを特徴とするサービス申込受付方法。
(付記9)
金融機関のサービスの提供を受けることを希望する顧客が操作するための顧客用端末と、前記顧客用端末を操作する前記顧客の身体的な特徴を示す身体特徴情報を入力するための身体特徴情報入力装置とを、前記金融機関の店舗の中の顧客用のスペースに隣り合うように設置しておき、
情報を出力する情報出力装置を前記金融機関の従業員用のスペースに設置しておき、
前記顧客用端末を操作する前記顧客が前記身体特徴情報入力装置に入力した前記身体特徴情報に基づいて、当該顧客が本人であるか否かを判別し、
本人であると判別された前記顧客が前記顧客用端末を操作して入力した、当該顧客が希望する前記サービスの内容を受け付け、
前記顧客が入力した前記サービスの内容を前記情報出力装置によって前記従業員に対して出力する、
ことを特徴とするサービス申込受付方法。
【産業上の利用可能性】
【0087】
本発明は、特に、銀行などの金融機関においてセキュリティを保護を強化し顧客に対するサービスを向上させるために好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】サービス申込受付システムの全体的な構成の例を示す図である。
【図2】顧客用端末のハードウェア構成の例を示す図である。
【図3】顧客用端末の機能的構成の例を示す図である。
【図4】静脈認証装置のハードウェア構成の例を示す図である。
【図5】メニュー画面の例を示す図である。
【図6】引出要件入力画面の例を示す図である。
【図7】伝票の例を示す図である。
【図8】静脈認証装置の全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図9】顧客用端末の全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図10】印刷装置の全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【図11】伝票番号の発行方法の変形例を説明するための図である。
【図12】伝票登録データベースの例を示す図である。
【符号の説明】
【0089】
SR サービス申込受付システム
1 顧客用端末
106 印刷データ送信部(サービス内容情報送信手段)
10g デジタルカメラ(撮影手段)
10h キーボード(サービス内容入力手段)
20a 静脈撮影ユニット(本人確認用情報入力手段、身体特徴情報入力装置)
20c 静脈照合ユニット(本人判別処理手段、顧客認証装置)
4 印刷装置(サービス内容出力手段、顔画像出力手段、情報出力装置)
GV1 静脈画像(本人確認用情報)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金融機関のサービスの提供を受けることを希望する顧客に、当該顧客本人であることを示すための情報である本人確認用情報を入力させるための、本人確認用情報入力手段と、
前記顧客が入力した前記本人確認用情報に基づいて、当該顧客が本人であるか否かを判別するための処理を行う、本人判別処理手段と、
前記顧客に自ら希望する前記サービスの内容を入力させるためのサービス内容入力手段と、
前記本人判別処理手段によって本人であると判別された前記顧客が入力した前記サービスの内容を前記金融機関の従業員に対して出力するサービス内容出力手段と、
を有することを特徴とするサービス申込受付システム。
【請求項2】
前記顧客の顔を撮影する撮影手段と、
前記撮影手段によって得られた前記顧客の顔画像を前記金融機関の従業員に対して出力する顔画像出力手段と、
を有することを特徴とするサービス申込受付システム。
【請求項3】
金融機関のサービスの提供を受けることを希望する顧客が操作するための顧客用端末と、前記顧客用端末を操作する前記顧客の身体的な特徴を示す身体特徴情報を入力するための身体特徴情報入力装置と、前記顧客用端末を操作する前記顧客が本人であるか否かを判別する顧客認証装置と、前記金融機関の従業員に対して情報を出力する情報出力装置と、を有し、
前記身体特徴情報入力装置は、前記顧客用端末の近傍に設けられており、
前記顧客認証装置には、
前記顧客用端末を操作する前記顧客が前記身体特徴情報入力装置に入力した前記身体特徴情報に基づいて、当該顧客が本人であるか否かを判別する、本人判別手段が設けられており、
前記顧客用端末には、
前記顧客に自ら希望する前記サービスの内容を入力させるためのサービス内容入力手段と、
前記顧客認証装置によって本人であると判別された前記顧客が入力した前記サービスの内容を示すサービス内容情報を前記情報出力装置に送信するサービス内容情報送信手段と、が設けられており、
前記情報出力装置には、
前記顧客用端末から受信した前記サービス内容情報を出力するサービス内容情報出力手段が設けられている、
ことを特徴とするサービス申込受付システム。
【請求項4】
金融機関のサービスの提供を受けることを希望する顧客に、当該顧客本人であることを示すための情報である本人確認用情報を入力させるための、本人確認用情報入力手段と、前記顧客に自ら希望する前記サービスの内容を入力させるためのサービス内容入力手段とを、前記金融機関の店舗の中の顧客用のスペースに設置しておき、
情報を出力する情報出力装置を前記金融機関の従業員用のスペースに設置しておき、
前記顧客が入力した前記本人確認用情報に基づいて、当該顧客が本人であるか否かを判別するための処理を行い、
本人であると判別された前記顧客が入力した前記サービスの内容を前記情報出力装置によって前記従業員に対して出力する、
ことを特徴とするサービス申込受付方法。
【請求項5】
金融機関のサービスの提供を受けることを希望する顧客が操作するための顧客用端末と、前記顧客用端末を操作する前記顧客の身体的な特徴を示す身体特徴情報を入力するための身体特徴情報入力装置とを、前記金融機関の店舗の中の顧客用のスペースに隣り合うように設置しておき、
情報を出力する情報出力装置を前記金融機関の従業員用のスペースに設置しておき、
前記顧客用端末を操作する前記顧客が前記身体特徴情報入力装置に入力した前記身体特徴情報に基づいて、当該顧客が本人であるか否かを判別し、
本人であると判別された前記顧客が前記顧客用端末を操作して入力した、当該顧客が希望する前記サービスの内容を受け付け、
前記顧客が入力した前記サービスの内容を前記情報出力装置によって前記従業員に対して出力する、
ことを特徴とするサービス申込受付方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−47973(P2007−47973A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−230679(P2005−230679)
【出願日】平成17年8月9日(2005.8.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】