説明

サーボシステムおよび安全制御機器

【課題】サーボシステム全体を、安全機能を有するサーボシステムに入れ替えることなく、サーボシステムの安全化を図る。
【解決手段】サーボモータ2と、サーボモータ2に取り付けられたエンコーダ3の出力に基づいて、サーボモータ2の駆動を制御するサーボアンプ4とを備えるサーボシステムにおいて、エンコーダ3の出力に基づいて、異常の有無を監視し、異常が有るときには、サーボモータ2への駆動電力の供給を遮断する安全制御機器6を設けており、監視する内容を設定情報として設定できるようにしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーボシステムおよび該サーボシステムの安全性を向上させるのに好適な安全制御機器に関する。
【背景技術】
【0002】
サーボシステムは、各種機械における可動部の位置決め制御などに用いられている。
【0003】
この種のサーボシステムとして、各種の機械装置を駆動するサーボモータと、このサーボモータに取り付けられたエンコーダと、サーボモータの動作を制御するサーボアンプと、このサーボアンプに対して位置指令情報を出力するプログラマブルコントローラ(PLC)などの上位コントローラとを備えたものがある。サーボアンプは、エンコーダからの位置(角度)情報が、上位コントローラから与えられる位置指令情報に一致するように、サーボモータへの駆動電流を制御する。
【0004】
かかるサーボシステムとして、例えば、特許文献1には、サーボモータとサーボアンプとを備え、水車のガイドベーンを駆動する水車用電動サーボ装置が開示されている。このサーボ装置では、サーボアンプの出力電圧波形を監視し、サーボアンプの異常を検出したときには、警報を発するとともに、バックアップ用のガイドベーン閉鎖装置を作動させて、水車を停止させるようにしている。
【0005】
しかしながら、この特許文献1は、水車用の駆動装置に係るものであって、様々なサーボシステムに適用できるものではなく、また、サーボアンプの出力電圧波形の異常を監視するだけであって、安全機能としては不十分である。
【0006】
故障が生じた場合に安全側に制御する安全機能を備えたサーボコントローラもあるが、かかるサーボコントローラを用いる場合には、専用のサーボアンプ、サーボモータおよびエンコーダと共にサーボシステム全体を入れ替える必要がある。
【0007】
このようにサーボシステム全体を入れ替えると、コストが高くつくとともに、ユーザが開発し、カスタマイズされている既存のサーボシステムに蓄積されているノウハウ等が無駄となり、新たなサーボシステムを再構築しなければならないという課題がある。
【特許文献1】特許第3525401号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述のような点に鑑みて為されたものであって、既存のサーボシステム全体を、安全機能を有するシステムに入れ替えることなく、安全化を図れるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)本発明のサーボシステムは、サーボモータと、該サーボモータに取り付けられたエンコーダの出力に基づいて、前記サーボモータの駆動を制御するサーボアンプとを備えるサーボシステムにおいて、前記エンコーダの出力が分岐されて与えられるとともに、前記サーボアンプと前記サーボモータとの間の駆動電力の供給ラインに設けられた開閉手段に対して、その開閉を制御する安全出力を与える安全制御機器を備え、前記安全制御機器は、前記エンコーダの出力に基づいて、異常の有無を監視し、異常が有るときには、前記開閉手段を開成して前記サーボモータへの駆動電力の供給を遮断するものである。
【0010】
異常は、エンコーダの出力に基づいて検出できる異常であり、例えば、サーボモータの回転速度、回転角度(位置)、あるいは、回転方向などの異常であるのが好ましい。
【0011】
異常とは、通常の値や範囲から外れていることをいい、例えば、サーボモータの回転速度、回転角度(位置)、あるいは、回転方向などが、予め設定されているサーボモータの回転速度、回転角度(位置)、あるいは、回転方向などの制限値や制限範囲から外れていることをいう。この制限値や制限範囲は、ユーザが設定するのが好ましい。
【0012】
サーボモータおよびサーボアンプは、1組に限らず、複数組であってもよい。
【0013】
安全出力には、サーボモータによって駆動される機械装置の稼動を禁止する危険側の安全出力と、前記機械装置の稼動を許容する安全側の安全出力とがあり、危険側の安全出力によって前記開閉手段を開成し、安全側の安全出力によって、前記開閉手段を閉成する。異常が有るときには、危険側の安全出力によって開閉手段を開成して、サーボモータへの駆動電力の供給を遮断するものである。
【0014】
本発明のサーボシステムによると、安全制御機器をサーボシステムに追加することによって、エンコーダの出力に基づいて、例えば、サーボモータの回転速度の異常などの異常の有無を監視し、異常が有るときには、サーボモータへの駆動電力の供給を遮断してサーボモータを停止させることができるので、サーボシステム全体を、安全機能を有するシステムに入れ替えることなく、安全化を図ることができる。
【0015】
しかも、エンコーダの出力ラインを分岐して、エンコーダの出力を安全制御機器に与えることによって、異常の有無を監視することができるとともに、異常が有るときには、安全制御機器の安全出力によって、サーボアンプとサーボモータとの間の駆動電力の供給ラインに設けた開閉手段を開成してサーボモータへの駆動電力の供給を遮断するので、既存のサーボシステムに、安全制御機器を容易に追加することが可能となる。
【0016】
(2)本発明のサーボシステムの他の実施形態では、前記安全制御機器は、前記異常の有無を監視するに当たっての監視内容を含む設定情報が入力される設定入力部を備え、前記設定情報に応じた監視を行なうものである。
【0017】
監視の内容には、監視する項目、例えば、サーボモータの回転速度、回転角度(位置)、回転方向などがある。
【0018】
また、監視の内容には、異常の有無の判定の基準となるパラメータ、例えば、監視する項目が、サーボモータの回転速度であれば、回転速度の制限値や制限範囲、監視する項目が、回転角度(位置)であれば、回転角度の制限値や制限範囲などがある。
【0019】
複数台のサーボモータが有る場合には、サーボモータ毎に、監視内容の設定情報が入力されるのが好ましい。
【0020】
また、複数台のサーボモータがある場合には、或るサーボモータに異常が生じたときに、駆動電力の供給を遮断する他のサーボモータを指定する情報を、設定情報に含めてもよい。
【0021】
設定情報は、設定用スイッチなどをユーザが手動操作して設定してもよいし、専用のツールを用いて設定してもよい。
【0022】
この実施形態によると、監視の内容を含む設定情報に応じた監視を行うので、監視の内容、例えば、サーボモータの回転速度の監視や回転角度の監視といった監視の内容を、設定情報によって選択することができる。
【0023】
(3)本発明のサーボシステムの一つの実施形態では、前記安全制御機器は、前記監視の有効/無効を切換える監視制御入力が与えられる監視制御入力部を備え、前記監視制御入力が監視を有効にする入力であるときには、前記監視を行い、前記監視制御入力が監視を無効にする入力であるときには、前記監視を行わないものである。
【0024】
監視制御入力は、監視を有効あるいは無効にするための入力であって、監視する項目毎に、また、監視するサーボモータ毎に、有効/無効を制御できるのが好ましい。この監視制御入力は、例えば、セーフティライトカーテンやセーフティドアスイッチ等のセーフティセンサからの入力を用いてもよい。この場合、例えば、作業者がサーボモータによって駆動される機械装置の周囲の検出領域に侵入したことをセーフティセンサで検知したときに、該セーフティセンサからの入力によって監視機能を有効にして、サーボモータの回転速度が低速の制限速度以下であるか否かの監視を開始するようにしてもよい。また、セーフティセンサからの入力を監視制御入力とするのではなく、例えば、制御盤の設定スイッチからの有効/無効に対応する入力を、監視制御入力としてもよい。
【0025】
この実施形態によると、監視制御入力によって、監視の有効/無効を切換えることができるので、常時監視を行うのではなく、例えば、セーフティセンサからの入力を用いて、作業者がサーボモータによって駆動される機械装置に近接したような場合に、監視を開始するといったことが可能となる。
【0026】
(4)本発明のサーボシステムの他の実施形態では、前記安全制御機器は、非常停止入力が与えられる安全入力部を備え、前記非常停止入力に応答して、前記サーボモータへの駆動電力の供給を遮断するものである。
【0027】
非常停止入力は、非常停止スイッチなどからの入力であるのが好ましい。
【0028】
この実施形態によると、緊急時には、非常停止入力に応答して、サーボモータへの駆動電力の供給を遮断して、サーボモータを停止させることができる。
【0029】
(5)本発明のサーボシステムの更に他の実施形態では、前記サーボアンプに対して制御指令を与えるコントローラを備え、前記安全制御機器は、前記サーボモータへの駆動電力の供給を遮断したときには、遮断したことを前記コントローラに伝達するものである。
この実施形態によると、安全制御機器によって、サーボモータへの駆動電力の供給が遮断されたときには、サーボアンプに制御指令を与えるコントローラに、遮断されたことが伝達されるので、それを認識して、サーボアンプに対して適切な制御指令を与えることができる。
【0030】
(6)本発明のサーボシステムの他の実施形態では、前記エンコーダは、出力が二重化されたインクリメンタル型のエンコーダであって、該エンコーダの出力には、A相信号、B相信号、反転A相信号および反転B相信号を含んでいる。
【0031】
この実施形態によると、異常の有無の監視に用いるエンコーダの出力は、二重化されているので、高い信頼性で異常の有無を監視することができる。
【0032】
(7)本発明のサーボシステムの更に他の実施形態では、前記エンコーダは、出力が二重化されたインクリメンタル型のエンコーダであって、該エンコーダの出力には、sin信号、cos信号、反転sin信号および反転cos信号を含んでいる。
【0033】
この実施形態によると、異常の有無の監視に用いるエンコーダの出力は、二重化されているので、高い信頼性で異常の有無を監視することができる。
【0034】
(8)本発明のサーボシステムの一つの実施形態では、前記サーボモータには、前記エンコーダとは別に、追加のエンコーダが取り付けられ、前記安全制御機器は、前記エンコーダおよび前記追加のエンコーダの出力に基づいて、異常の有無を監視するものである。
【0035】
この実施形態によると、エンコーダの出力が二重化されていない場合であっても、追加のエンコーダを追加し、両エンコーダの出力を用いることによって、高い信頼性で異常の有無を監視することができる。
【0036】
(9)本発明の安全制御機器は、サーボモータに取付けられたエンコーダの出力が分岐されて与えられるとともに、前記サーボモータと該サーボモータの駆動を制御するサーボアンプとの間の駆動電力の供給ラインに設けられた開閉手段に対して、その開閉を制御する安全出力を出力する安全制御機器であって、前記エンコーダの出力に基づいて、異常の有無を監視し、異常が有るときには、前記安全出力によって、前記開閉手段を開成して前記サーボモータへの駆動電力の供給を遮断するものである。
【0037】
本発明の安全制御機器によると、当該安全制御機器をサーボシステムに追加することによって、エンコーダの出力に基づいて、例えば、サーボモータの回転速度の異常などの異常の有無を監視し、異常が有るときには、サーボモータへの駆動電力の供給を遮断してサーボモータを停止させることができるので、サーボシステム全体を、安全機能を有するシステムに入れ替えることなく、安全化を図ることができる。
【0038】
しかも、エンコーダの出力ラインを分岐して、エンコーダの出力を安全制御機器に与えることによって、異常の有無を監視することができるとともに、異常が有るときには、安全制御機器の安全出力によって、サーボアンプとサーボモータとの間の駆動電力の供給ラインに設けた開閉手段を開成してサーボモータへの駆動電力の供給を遮断するので、既存のサーボシステムに、安全制御機器を容易に追加することが可能となる。
【0039】
(10)本発明の安全制御機器の他の実施形態では、前記監視の内容を含む設定情報が入力される設定入力部と、前記監視の有効/無効を切換える監視制御入力が与えられる監視制御入力部とを備え、前記監視制御入力が監視を有効とする入力であるときには、前記設定情報に応じた監視を行う一方、前記監視制御入力が監視を無効とする入力であるときには、前記監視を行わないものである。
【0040】
この実施形態によると、監視の内容を含む設定情報に応じた監視を行うので、監視の内容、例えば、サーボモータの回転速度の監視や回転角度の監視といった監視の内容を、設定情報によって選択することができる。
【0041】
しかも、監視制御入力によって、監視の有効/無効を切換えることができるので、常時監視を行うのではなく、例えば、セーフティセンサからの入力を用いて、作業者がサーボモータによって駆動される機械装置に近接したような場合に、監視を開始するといったことが可能となる。
【0042】
(11)本発明の安全制御機器の更に他の実施形態では、非常停止入力が与えられる安全入力部を備え、前記非常停止入力に応答して、前記開閉手段を開成して前記サーボモータへの駆動電力の供給を遮断するものであり、前記サーボモータへの駆動電力の供給を遮断したときには、前記サーボアンプに制御指令を与えるコントローラ対して、前記駆動電力の供給を遮断したことを伝達するものである。
【0043】
この実施形態によると、緊急時には、非常停止入力に応答して、サーボモータへの駆動電力の供給を遮断して、サーボモータを停止させることができる。また、サーボモータへの駆動電力の供給が遮断されたときには、サーボアンプに制御指令を与えるコントローラに、遮断されたことが伝達されるので、コントローラは、それを認識して、サーボアンプに対して適切な制御指令を与えることができる。
【発明の効果】
【0044】
本発明によれば、安全制御機器をサーボシステムに追加することによって、エンコーダの出力に基づいて、例えば、サーボモータの回転速度の異常の有無を監視し、異常があるときには、サーボモータへの駆動電力の供給を遮断してサーボモータを停止させることができるので、サーボシステム全体を、安全機能を有するシステムに入れ替えることなく、安全化を図ることができる。したがって、低いコストで、しかも、カスタマイズされている既存のサーボシステムを有効に利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0045】
以下、図面によって本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0046】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施形態に係るサーボシステムの構成図である。
【0047】
この実施形態のサーボシステム1は、各種の機械装置、例えば、産業用ロボットなどを駆動するサーボモータ2と、このサーボモータ2の軸に直結されたエンコーダ3と、サーボモータ2の動作を制御するサーボアンプ4と、サーボアンプ4に対して位置指令情報を出力するとともに、サーボアンプ4からフィードバック情報が与えられるプログラマブルコントローラ(PLC)などの上位コントローラ5とを備え、更に、本発明に係る安全制御機器6を備えている。
【0048】
サーボアンプ4は、エンコーダ2の出力である位置(角度)情報と、上位コントローラ5からの位置指令情報とに基づいて、サーボモータ2への駆動(モータ)電流を制御する。
【0049】
安全制御機器6は、サーボシステムの安全化を図るものであり、この安全制御機器6には、エンコーダ3からの出力が分岐して与えられ、この出力に基づいて、異常の有無を監視する。
【0050】
このエンコーダ3は、出力が二重化されている公知のインクリメンタル型のエンコーダであって、その出力には、90度の位相差のA相信号及びB相信号を含むとともに、反転した反転A相信号および反転B相信号を含んでおり、これら4種類の矩形波信号が、サーボアンプ4に与えられる一方、安全制御機器6に与えられる。
【0051】
このように、エンコーダ3の出力は、二重化されているので、例えば、A相信号またはB相信号に異常があると、その信号を反転した信号は、反転A相信号あるいは反転B相信号とは一致しなくなるので、異常を検出することが可能である。なお、エンコーダは、矩形波信号を出力する矩形波タイプに限らず、sin信号、cos信号、反転sin信号および反転cos信号の4種類の正弦波信号を出力する正弦波タイプの出力が二重化されたエンコーダを用いてもよい。
【0052】
この安全制御機器6には、外部の非常停止スイッチなどからの非常停止入力、異常の有無を監視する監視の内容を含む設定情報、および、監視を有効/無効に切換える監視制御入力が与えられ、これらに基づいて、非常停止入力の有無および異常の有無を監視し、サーボアンプ4とサーボモータ2との間に設けられたコンタクタ7に対して、その接点の開閉を制御する安全出力を与える。
【0053】
この安全出力には、サーボモータ2によって駆動される機械装置の稼動を禁止する危険側の安全出力と、前記機械装置の稼動を許容する安全側の安全出力とがある。危険側の安全出力、例えば、ローレベルの安全出力によってコンタクタ7の接点を開成してサーボモータ2の駆動電力の供給を遮断する一方、安全側の安全出力、例えば、ハイレベルの安全出力によって、コンタクタ7の接点を閉成してサーボモータ2への駆動電力を供給する。非常停止入力や異常が有るときには、危険側の安全出力をコンタクタ7に出力して接点を開成し、サーボモータ2への駆動電力の供給を遮断する。
【0054】
設定情報は、安全制御機器6に装備されたディップスイッチ等をユーザが操作して設定してもよいし、あるいは、専用のツールを用いて設定するようにしてもよい。この設定情報に含まれる監視の内容としては、例えば、サーボモータ2の回転速度、回転角度(位置)、あるいは、回転方向などの監視項目がある。また、異常の有無の判定の基準となる回転速度の制限値や制限範囲、あるいは、回転角度の制限値や制限範囲などがある。
【0055】
複数台のサーボモータが有る場合には、サーボモータ毎に、監視内容の設定情報が入力されるのが好ましい。
【0056】
また、複数台のサーボモータがある場合には、或るサーボモータに異常が生じたときに、駆動電力の供給を遮断する他のサーボモータを指定する情報を、設定情報に含めてもよい。すなわち、或るサーボモータに異常が生じたときには、そのサーボモータと共に、予め設定情報で指定された他のサーボモータへの駆動電力の供給を遮断するようにしてもよい。
【0057】
この設定情報には、上位コントローラ5との通信の種類や内容、例えば、特定の通信プロトコルに従った通信であるのか、複数の信号線を用いたON/OFF信号であるのかなどの情報も含まれる。
【0058】
監視制御入力は、監視機能の有効/無効を切換えるための入力であり、設定情報によって設定される監視項目の監視を行うか否かを切換えるための入力である。この監視制御入力は、監視項目毎に有効/無効を設定できるようにしてもよいし、一括して設定できるようにしてもよい。
【0059】
この監視制御入力としては、各種のセーフティセンサ、例えば、セーフティライトカーテン、セーフティドアスイッチやセーフティマットからの入力を用いることができ、例えば、セーフティライトカーテンよって作業者が、サーボモータ2によって駆動される機械装置の周囲の検出領域に侵入したことを検知して、監視機能を有効にし、例えば、サーボモータの回転速度が低速の制限速度以下であるか否かの監視を開始したり、あるいは、ドアを開放して作業者が、前記機械装置の周囲で調整やメンテナンスを行っているときに、前記ドアの開放を検知するセーフティドアスイッチからの入力を、監視制御入力として監視機能を有効にし、サーボモータの回転速度が低速の制限速度以下であるか否かの監視を開始するといったことが可能となる。
【0060】
なお、セーフティセンサからの入力を監視制御入力として用いることなく、監視項目毎に、監視機能の有効/無効を設定してもよく、例えば、制御盤の設定スイッチによって有効/無効を設定し、設定スイッチからの入力を監視制御入力としてもよい。
【0061】
この安全制御機器6では、監視制御入力によって有効とされた監視項目、例えば、サーボモータ2の回転速度の監視を、エンコーダ3からの出力に基づいて行い、設定された制限値を越えたときには、異常であるとして、機械装置の稼動を禁止する危険側の安全出力を、コンタクタ7に出力して接点を開成してサーボモータ2への駆動電流を遮断してサーボモータ2を停止させる。
【0062】
また、安全制御機器6は、異常の有無の監視結果に拘らず、非常停止スイッチなどからの非常停止入力があったときには、危険側の安全出力をコンタクタ7に出力し、コンタクタ7の接点を開成してサーボモータ2への通電を遮断し、サーボモータ2を停止させる。
安全制御機器6は、サーボモータ2への駆動電流を遮断したときには、上位コントローラ5に対して、その旨を動作情報としてフィードバックする。これによって、上位コントローラ5は、非常停止入力あるいは異常の発生によってサーボモータ2が停止されたことを認識することができる。安全制御機器6から上位コントローラ5へフィードバックする動作情報には、非常停止入力の有無、監視制御入力の有無、すなわち、監視を行っているか否かといった情報を含ませてもよい。更に、上位コントローラ5にフィードバックする動作情報には、安全制御機器6の内部機能の異常を監視する後述の安全監視部による監視結果の情報を含ませてもよい。
【0063】
この安全制御機器6は、CPUを内蔵しており、図2に示される機能を備えている。
【0064】
図2に示すように、安全制御機器6は、外部からの非常停止入力が与えられる安全入力部8と、監視機能の有効/無効を切り替える監視制御入力が与えられる監視制御入力部9と、エンコーダ3の出力が与えられるセンサ入力部10と、監視内容を含む設定情報が設定入力される設定入力部11とを備えている。
【0065】
安全入力部8には、非常停止スイッチなどからの非常停止入力が与えられ、監視制御入力部9には、例えば、セーフティライトカーテンなどのセーフティセンサからの入力が与えられる。
【0066】
センサ入力部10には、エンコーダ3からの出力が、例えば、専用のアタッチメント19によって分岐されて与えられる。このセンサ入力部10には、後述のようにサーボモータを複数台備えるシステムでは、各サーボモータに対応するエンコーダの出力が与えられ、また、後述のように一台のサーボモータに追加のエンコーダを取り付けた場合には、追加のエンコーダの出力も与えられる。
【0067】
この実施形態では、センサ入力部10は、出力が二重化されたエンコーダ3からA相信号、B相信号、反転A相信号および反転B相信号の4種類の信号が与えられる。
【0068】
設定入力部11には、監視すべき項目や異常の有無の判定の基準となる制限値などを含む上述の設定情報が設定入力される。
【0069】
センサ入力部10に入力されるエンコーダ3の出力は、センサ入力演算部12によって、整形されてエンコーダ信号の周期や位置が算出される。
【0070】
監視判定部13は、監視制御入力部9、センサ入力部10および設定入力部11の入力に基づいて、監視を行って異常の有無を判定し、あるいは、監視を行わない。すなわち、監視判定部13は、監視制御入力部9の監視制御入力によって監視が有効であるとされたときには、設定入力部11によって設定入力された監視内容の監視を行い、異常の有無を判定する。また、監視制御入力部9の監視制御入力によって監視が無効であるとされたときには、監視を行わず、したがって、異常の有無の判定を行わない。
【0071】
監視判定部13は、監視制御入力部9の監視制御入力によって監視が有効であるとされたときには、設定入力部11によって設定入力された監視すべき項目について、センサ入力部10からのエンコーダ3の出力に基づいて、異常の有無を判定する。例えば、監視項目が、サーボモータ2の回転速度である場合には、エンコーダ3からの出力に基づいて行い、設定された制限速度を越えたときには、異常であると判定し、設定された制限速度以下では、正常であると判定する。
【0072】
また、監視判定部13では、エンコーダ3の出力自体が正常であるか否かの判定も行う。すなわち、エンコーダ3の出力には、上述のように、A相信号、B相信号および反転A相信号、反転B信号の4種類があり、A相信号およびB相信号が、反転A相信号および反転B相信号にそれぞれ対応しているか否かの判定を行い、対応していないときには、エンコーダ3の出力が異常であると判定する。
【0073】
この監視判定部13では、後述のようにサーボモータを複数台備えるシステムでは、サーボモータ毎に異常の有無の判定を行なうとともに、エンコーダ毎に出力の異常の有無の判定を行なう。
【0074】
出力制御部14は、安全入力部8、内部機能の異常を監視する安全監視部17、および、監視判定部13の各出力に基づいて、安全出力を出力する安全出力部15およびモニタ出力を出力するモニタ出力部16を制御する。この出力制御部14は、サーボモータを複数台備えるシステムでは、各サーボモータに個別的に対応するように複数の安全出力を出力する安全出力部15および複数のモニタ出力を出力するモニタ出力部16を制御する。
【0075】
安全監視部17は、内部の各機能の異常の有無を自己診断するものであり、例えば、CPUのクロック、各部の電圧、内部メモリなどの監視を行う。
【0076】
出力制御部14は、安全入力部8に非常停止入力があったときには、監視判定部13の判定結果に拘らず、安全出力部15およびモニタ出力部16に対して、安全出力およびモニタ出力を、機械装置の稼動を禁止する危険側に制御する。また、出力制御部14は、安全監視部17の監視結果に基づいて、内部機能の異常が検出されたときには、監視判定部13の判定結果に拘らず、安全出力部15およびモニタ出力部16に対して、安全出力およびモニタ出力を、機械装置の稼動を禁止する危険側に制御する。
【0077】
この実施形態では、非常停止入力および安全監視部17によって内部機能の異常が検出されたときに、安全出力を危険側に制御する処理は、後述のように常駐処理としている。
【0078】
また、出力制御部14は、安全入力部8からの非常停止入力がなく、しかも、安全監視部17によって内部機能の異常が検出されていないときには、監視判定部13の判定結果に応じて、安全出力およびモニタ出力を制御する。具体的には、監視判定部13によって、異常であると判定されたときには、安全出力およびモニタ出力を、機械装置の稼動を禁止する危険側に制御し、正常であると判定されたときには、安全出力およびモニタ出力を、機械装置の稼動を許容する安全側に制御する。なお、監視を行っていないときには、安全出力およびモニタ出力を、機械装置の稼動を許容する安全側に制御する。
【0079】
安全出力部15は、出力制御部14の制御に応じて、機械装置の稼動を禁止する危険側の安全出力をコンタクタ7に与えて接点を開成し、サーボモータ2への駆動電流を遮断してサーボモータ2を停止させ、あるいは、機械装置の稼動を許容する安全側の安全出力をコンタクタ7に与えて接点を閉成し、サーボモータ2へ駆動電流を供給する。
【0080】
モニタ出力部16は、例えば、表示灯などにモニタ出力を与え、サーボモータ2への駆動電流を遮断したことを点灯表示させる。
【0081】
上位機器接続部18は、サーボモータ2への駆動電流を遮断したか否かといった内部の動作情報をフィードバック信号として上位コントローラ5へ伝達する。
【0082】
図3は、本発明の実施形態の初期設定時の動作説明に供するフローチャートである。
【0083】
先ず、各種の動作設定を行なう。具体的には、監視の内容、監視の内容に必要なパラメータ、監視の内容と出力制御との関連付けなどを設定情報として設定入力するとともに、上位のコントローラ5に対して、通信データや通信方法などの通信設定を行う(ステップn100)。その後、上位コントローラ5に対して、設定内容を送信して終了する(ステップn101)。
【0084】
図4は、本発明の実施形態の運用時の動作説明に供するフローチャートである。
【0085】
先ず、非常停止入力および内部機能の異常があるか否かを判断する安全常駐処理を行なう(ステップn200)。この安全常駐処理は、図5に示すように、当該安全制御機器6の内部機能の異常を検出したか否かを判断し(ステップn200−1)、異常を検出したときには、コンタクタ7へ機械装置の稼動を禁止する危険側に対応する安全出力を出力し、コンタクタ7の接点を開成してサーボモータ2への通電を遮断し(ステップn200−2)、サーボモータ2への通電を遮断したことを示す通信情報をセットして終了する(ステップn200−3)。ステップn200−1において、安全制御機器6の内部機能の異常を検出していないときには、非常停止入力があったか否か、すなわち、非常停止操作があったか否かを判断し(ステップn200−4)、非常停止操作がなかったときには、終了する。ステップn200−4において、非常停止操作があったときには、非常停止操作があったことを示す通信情報をセットし(ステップn200−5)、ステップn200−2に移り、サーボモータ2への通電を遮断する。
【0086】
再び、図4を参照して、上記の安全常駐処理によって、サーボモータ2への通電が遮断されたか否かを判断し(ステップn201)、遮断されたときには、ステップn204に移り、上述のステップn200−3あるいはステップn200−5でセットされた情報および現在の制御が、監視を行わない通常制御であるか、あるいは、監視制御であるかを示す情報を、上位のコントローラ5に送信して終了する。
【0087】
ステップn201において、サーボモータ2への通電が遮断されていないと判断したときには、監視を有効とする監視制御入力があるか否かを判断し(ステップn202)、監視を有効とする監視制御入力がないときには、監視を行わない通常制御に移行する(ステップn203)。この通常制御では、図6に示すように、コンタクタ7へ機械装置の稼動を許容する安全側に対応する安全出力の出力を継続し、サーボモータ2への通電を継続して終了し(ステップn203−1)、図4のステップn204に移る。
【0088】
図4のステップn202において、監視を有効とする監視制御入力があるときには、監視制御に移行する(ステップn205)。この監視制御では、図7に示すように、監視許容値内、例えば、サーボモータ2の回転速度が制限速度以下であるか否かを判断し(ステップn205−1)、監視許容値内であるときには、コンタクタ7に対して安全側に対応する安全出力の出力を継続し、サーボモータ2への通電を継続して終了する(ステップn205−2)。
【0089】
ステップn205−1において、監視許容値内でないとき、例えば、サーボモータ2の回転速度が制限速度を越えているときには、コンタクタ7に対して危険側に対応する安全出力を出力して接点を開成して、サーボモータ2への通電を遮断し(ステップn205−3)、エラー原因や対象といった通信情報をセットして終了し(ステップn205−4)、図4のステップn204に移り、セットされている情報および現在の制御が、通常制御であるか監視制御であるかを示す情報を、上位のコントローラ5に送信して終了する。
【0090】
以上のように安全制御機器6を、サーボシステムに追加することによって、設定に応じて異常の有無を監視し、異常が有るときには、コンタクタ7の接点を開成してサーボモータ2へ駆動電力の供給を遮断してサーボモータ2を停止させるので、サーボシステムの安全化を図ることができる。
【0091】
しかも、安全化を図るために、サーボシステム全体を、安全機能を有するシステムに入れ替える必要がなく、したがって、低いコストで安全化を図ることができるとともに、カスタマイズされている既存のサーボシステムを有効に利用することができる。
【0092】
(その他の実施の形態)
上述の実施形態では、1台のサーボモータ2を制御するシステムに適用して説明したけれども、本発明は、例えば、図8に示すように、複数台のサーボモータ2−1,2−2を制御するシステムにも同様に適用できるものである。
【0093】
図8のサーボシステムは、2台のサーボモータ2−1,2−2と、各サーボモータ2−1,2−2の軸にそれぞれ直結されたエンコーダ3−1,3−2と、各サーボモータ2−1,2−2の動作をそれぞれ制御するサーボアンプ4−1,4−2と、各サーボアンプ4−1,4−2に対して位置指令情報を出力するとともに、各サーボアンプ4−1,4−2からフィードバック情報が与えられるプログラマブルコントローラ(PLC)などの上位コントローラ5−1とを備え、更に、本発明に係る安全制御機器6を備えている。
【0094】
この実施形態の安全制御機器6も、上述の実施の形態と同様に、外部の非常停止スイッチなどからの非常停止入力、異常の有無を監視する監視項目や異常の有無の判定に必要なパラメータなどの各種の設定情報、および、監視を有効/無効に設定する監視制御入力が与えられる。
【0095】
設定情報には、サーボモータ2−1,2−2毎に、監視すべき項目や異常の有無の判定基準となるパラメータなどが含まれる。この設定情報によって、例えば、一方のサーボモータ2−1に異常が生じた場合には、このサーボモータ2−1への駆動電流を遮断するとともに、他方のサーボモータ2−2への駆動電流を遮断するといったことも可能となる。
【0096】
監視を有効あるいは無効とする監視制御入力を、サーボモータ2−1,2−2毎に与えることができる。
【0097】
この実施形態では、安全制御機器6は、各サーボモータ2−1,2−2に個別的に対応する各エンコーダ3−1,3−2の出力に基づいて、サーボモータ2−1,2−2毎に異常の有無を監視し、各コンタクタ7−1,7−2の接点の開閉を制御する安全出力を与える。その他の構成は、上述の実施の形態と同様である。
【0098】
上述の各実施形態のエンコーダ3,3−1,3−2は、出力が二重化されたインクリメンタル型のエンコーダであったけれども、エンコーダが、図9に示すように、出力が二重化されていないインクリメンタル型のエンコーダ、あるいは、アブソリュート型のエンコーダ3−3である場合には、サーボモータ2と同軸に、追加のインクリメンタル型のエンコーダあるいはアブソリュート型のエンコーダ3−4を追加し、両エンコーダ3−3,3−4の出力に基づいて、異常の有無を検出するようにすればよい。
【産業上の利用可能性】
【0099】
本発明は、サーボシステムの安全化に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明の実施形態に係るサーボシステムの概略構成図である。
【図2】図1の安全制御機器の機能ブロック図である。
【図3】初期設定時のフローチャートである。
【図4】運用時のフローチャートである。
【図5】常駐処理のフローチャートである。
【図6】通常制御時のフローチャートである。
【図7】監視制御時のフローチャートである。
【図8】本発明の他の実施形態のサーボシステムの概略構成図である。
【図9】本発明の更に他の実施形態のサーボシステムの概略構成図である。
【符号の説明】
【0101】
1 サーボシステム
2,2−1,2−2 サーボモータ
3,3−1,3−2,3−3,3−4 エンコーダ
4,4−1,4−2 サーボアンプ
5,5−1 上位コントローラ
6 安全制御機器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーボモータと、該サーボモータに取り付けられたエンコーダの出力に基づいて、前記サーボモータの駆動を制御するサーボアンプとを備えるサーボシステムにおいて、
前記エンコーダの出力が分岐されて与えられるとともに、前記サーボアンプと前記サーボモータとの間の駆動電力の供給ラインに設けられた開閉手段に対して、その開閉を制御する安全出力を与える安全制御機器を備え、
前記安全制御機器は、前記エンコーダの出力に基づいて、異常の有無を監視し、異常が有るときには、前記開閉手段を開成して前記サーボモータへの駆動電力の供給を遮断することを特徴とするサーボシステム。
【請求項2】
前記安全制御機器は、前記異常の有無を監視するに当たっての監視内容を含む設定情報が入力される設定入力部を備え、前記設定情報に応じた監視を行なう請求項1に記載のサーボシステム。
【請求項3】
前記安全制御機器は、前記監視の有効/無効を切換える監視制御入力が与えられる監視制御入力部を備え、前記監視制御入力が監視を有効にする入力であるときには、前記監視を行い、前記監視制御入力が監視を無効にする入力であるときには、前記監視を行わない請求項1または2に記載のサーボシステム。
【請求項4】
前記安全制御機器は、非常停止入力が与えられる安全入力部を備え、前記非常停止入力に応答して、前記サーボモータへの駆動電力の供給を遮断する請求項1ないし3のいずれか一項に記載のサーボシステム。
【請求項5】
前記サーボアンプに対して制御指令を与えるコントローラを備え、
前記安全制御機器は、前記サーボモータへの駆動電力の供給を遮断したときには、遮断したことを前記コントローラに伝達する請求項1ないし4のいずれか一項に記載のサーボシステム。
【請求項6】
前記エンコーダは、出力が二重化されたインクリメンタル型のエンコーダであって、該エンコーダの出力には、A相信号、B相信号、反転A相信号および反転B相信号を含む請求項1ないし5のいずれか一項に記載のサーボシステム。
【請求項7】
前記エンコーダは、出力が二重化されたインクリメンタル型のエンコーダであって、該エンコーダの出力には、sin信号、cos信号、反転sin信号および反転cos信号を含む請求項1ないし5のいずれか一項に記載のサーボシステム。
【請求項8】
前記サーボモータには、前記エンコーダとは別に、追加のエンコーダが取り付けられ、
前記安全制御機器は、前記エンコーダおよび前記追加のエンコーダの出力に基づいて、異常の有無を監視する請求項1ないし5のいずれか一項に記載のサーボシステム。
【請求項9】
サーボモータに取付けられたエンコーダの出力が分岐されて与えられるとともに、前記サーボモータと該サーボモータの駆動を制御するサーボアンプとの間の駆動電力の供給ラインに設けられた開閉手段に対して、その開閉を制御する安全出力を出力する安全制御機器であって、
前記エンコーダの出力に基づいて、異常の有無を監視し、異常が有るときには、前記安全出力によって、前記開閉手段を開成して前記サーボモータへの駆動電力の供給を遮断することを特徴とする安全制御機器。
【請求項10】
前記監視の内容を含む設定情報が入力される設定入力部と、前記監視の有効/無効を切換える監視制御入力が与えられる監視制御入力部とを備え、前記監視制御入力が監視を有効とする入力であるときには、前記設定情報に応じた監視を行う一方、前記監視制御入力が監視を無効とする入力であるときには、前記監視を行わない請求項9に記載の安全制御機器。
【請求項11】
非常停止入力が与えられる安全入力部を備え、前記非常停止入力に応答して、前記開閉手段を開成して前記サーボモータへの駆動電力の供給を遮断するものであり、
前記サーボモータへの駆動電力の供給を遮断したときには、前記サーボアンプに制御指令を与えるコントローラ対して、前記駆動電力の供給を遮断したことを伝達する請求項9または10に記載の安全制御機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−152595(P2010−152595A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−329301(P2008−329301)
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】