説明

シクロブタンジオールを含むタンパク質抵抗性物品

本発明は、医療用デバイスであって、当該デバイスの表面の少なくとも一部の上のUV硬化シリコーンポリマーコーティング、及びシクロブタンジオールを含む少なくとも1のポリエステル組成物を含むものに、並びに当該医療用デバイスの製造方法に関する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療用デバイスであって、以下の:
(1)当該デバイスの表面の少なくとも1部の上のUV硬化シリコーンポリマーのコーティング;並びに
(2)以下の:
(a)i)テレフタル酸残基70〜100モル%;
ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0〜30モル%;及び
iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0〜10モル%
を含むジカルボン酸成分;及び
(b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基1〜99モル%;及び
ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基1〜99モル%
を含むグリコール成分(ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%である)
を含む少なくとも1種のポリエステルを含む少なくとも1種のポリエステル組成物
を含み、前記ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(wt/wt)フェノール/テトラクロロエタン中で25℃において0.5g/100mlの濃度で測定した場合に、0.1〜1.2dL/gであり;且つ前記ポリエステルが85〜200℃のTgを有する前記医療用デバイス。
【請求項2】
医療用デバイスであって、以下の:
(1)当該デバイスの表面の少なくとも1部の上のUV硬化シリコーンポリマーのコーティング;並びに
(2)以下の:
(a)i)テレフタル酸残基70〜100モル%;
ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0〜30モル%;及び
iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0〜10モル%
を含むジカルボン酸成分;及び
(b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40〜65モル%;及び
ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35〜60モル%
を含むグリコール成分(ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%である)
を含む少なくとも1種のポリエステルを含む少なくとも1種のポリエステル組成物
を含み、前記ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(wt/wt)フェノール/テトラクロロエタン中で25℃において0.5g/100mlの濃度で測定した場合に、0.35〜1.2dL/gであり;且つ前記ポリエステルが85〜200℃のTgを有する前記医療用デバイス。
【請求項3】
医療用デバイスであって、以下の:
(1)当該デバイスの表面の少なくとも1部の上のUV硬化シリコーンポリマーのコーティング;並びに
(2)以下の:
(a)i)テレフタル酸残基70〜100モル%;
ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0〜30モル%;及び
iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0〜10モル%
を含むジカルボン酸成分;及び
(b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40〜80モル%;及び
ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基20〜60モル%
を含むグリコール成分(ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%である)
を含む少なくとも1種のポリエステルを含む少なくとも1種のポリエステル組成物
を含み、前記ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(wt/wt)フェノール/テトラクロロエタン中で25℃において0.5g/100mlの濃度で測定した場合に、0.35〜1.2dL/gであり;且つ前記ポリエステルが125〜200℃のTgを有する前記医療用デバイス。
【請求項4】
医療用デバイスであって、以下の:
(1)当該デバイスの表面の少なくとも1部の上のUV硬化シリコーンポリマーのコーティング;並びに
(2)以下の:
(a)i)テレフタル酸残基70〜100モル%;
ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0〜30モル%;及び
iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0〜10モル%
を含むジカルボン酸成分;及び
(b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基15〜70モル%;及び
ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基30〜85モル%
を含むグリコール成分(ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%である)
を含む少なくとも1種のポリエステルを含む少なくとも1種のポリエステル組成物
を含み、前記ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(wt/wt)フェノール/テトラクロロエタン中で25℃において0.5g/100mlの濃度で測定した場合に、0.5〜1.2dL/gである前記医療用デバイス。
【請求項5】
前記コーティングが、エポキシ官能性ポリシロキサン及びUV硬化剤を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
前記コーティングにより定められるパターン形成された表面をさらに含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
前記デバイスの表面の少なくとも1部がタンパク質抵抗性である、請求項1に記載のデバイス。
【請求項8】
前記ポリエステルが110〜200℃のTgを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項9】
前記ポリエステルが110〜170℃のTgを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項10】
前記ポリエステルが100〜160℃のTgを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項11】
前記ポリエステルが110〜150℃のTgを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項12】
前記ポリエステルが110〜130℃のTgを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項13】
前記ポリエステルが120〜160℃のTgを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項14】
前記ポリエステルが110〜150℃のTgを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項15】
前記ポリエステルが130〜160℃のTgを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項16】
前記ポリエステルが130〜150℃のTgを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項17】
前記ポリエステルが130〜145℃のTgを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項18】
前記ポリエステルが140〜150℃のTgを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項19】
前記ポリエステルが135〜145℃のTgを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項20】
前記ポリエステルのグリコール成分が40〜64.9モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基及び35.1〜60モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項21】
前記ポリエステルのグリコール成分が40〜55モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基及び45〜60モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含む、デバイス。
【請求項22】
前記ポリエステルのグリコール成分が45〜60モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基及び40〜55モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項23】
前記ポリエステルのグリコール成分が45〜55モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基及び45〜55モル%の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項24】
前記ポリエステルのグリコール成分が45〜55モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基及び40〜55モル%未満の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項25】
前記ポリエステルのグリコール成分が46〜55モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基及び45〜555モル%未満の1,4−シクロヘキサンジメタノール残基を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項26】
前記ジカルボン酸成分が80〜100モル%のテレフタル酸、そのエステル、又はその混合物を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項27】
前記ジカルボン酸成分が90〜100モル%のテレフタル酸、そのエステル、又はその混合物を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項28】
前記ジカルボン酸成分が95〜100モル%のテレフタル酸、そのエステル、又はその混合物を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項29】
前記ポリエステルが、1,3−プロパンジオール残基、1,4−ブタンジオール残基又はそれらの混合物を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項30】
前記ポリエステルが、15モル%未満の、少なくとも1の修飾グリコールからの残基を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項31】
前記ポリエステルが15モル%未満のエチレングリコール残基を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項32】
前記ポリエステルが、純粋なシス形、純粋なトランス形、又はシス形とトランス形の混合物の形態にある2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項33】
前記2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールが50モル%より多いシス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールと50モル%未満のトランス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールを含む混合物である、請求項1に記載のデバイス。
【請求項34】
前記2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールが55モル%より多いシス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールと45モル%未満のトランス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールを含む混合物である、請求項1に記載のデバイス。
【請求項35】
前記2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールが70モル%より多いシス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールと30モル%未満のトランス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールを含む混合物である、請求項1に記載のデバイス。
【請求項36】
前記2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールが30〜70モル%のトランス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールと30〜70モル%のシス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールを含む混合物である、請求項1に記載のデバイス。
【請求項37】
前記2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールが50〜70モル%のトランス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールと30〜50モル%のシス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールを含む混合物である、請求項1に記載のデバイス。
【請求項38】
前記ポリエステル組成物が、ポリ(アミド)、ポリ(エーテルイミド)、ポリフェニレンオキシド、ポリ(フェニレンオキシド)/ポリスチレンブレンド、ポリスチレン樹脂、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニレンスルフィド/スルホン、ポリ(エステル−カーボネート)、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリスルホンエーテル、及びポリ(エーテル−ケトン)から選ばれる少なくとも1種のポリマーを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項39】
前記ポリエステルが、前記ポリエステルのための分岐剤を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項40】
前記ポリエステルが線状である、請求項1に記載のデバイス。
【請求項41】
前記ポリエステル組成物が少なくとも1種のポリカーボネートを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項42】
前記ポリエステルが、前記ポリカーボネートのための分岐剤を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項43】
前記ポリエステルが、ポリエステルの総重量に基づき、0.01〜10重量%の量の分岐剤を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項44】
前記ポリエステルが、ポリエステルの総重量に基づき、0.01〜5重量%の量の分岐剤を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項45】
前記ポリエステルの溶融粘度が、回転メルトレオメーター上で290℃において1ラジアン/秒で測定した場合に、30,000ポアズ未満である、請求項1に記載のデバイス。
【請求項46】
前記ポリエステルの溶融粘度が、回転メルトレオメーター上で290℃において1ラジアン/秒で測定した場合に、20,000ポアズ未満である、請求項1に記載のデバイス。
【請求項47】
前記ポリエステルが170℃において5分より長い半結晶化時間を有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項48】
前記ポリエステルが170℃において1,000分より長い半結晶化時間を有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項49】
前記ポリエステルが170℃において10,000分より長い半結晶化時間を有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項50】
前記ポリエステル組成物が23℃において1.2g/ml未満の密度を有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項51】
前記ポリエステル組成物が23℃において1.18g/ml未満の密度を有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項52】
前記ポリエステル組成物が少なくとも1種の熱安定剤又はその反応生成物を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項53】
ASTM D−1925による前記ポリエステルの黄色度指数が50未満である、請求項1に記載のデバイス。
【請求項54】
前記ポリエステルのb*値が0〜10未満である、請求項1に記載のデバイス。
【請求項55】
前記ポリエステルのL*値が50〜90である、請求項1に記載のデバイス。
【請求項56】
前記ポリエステルのb*値が0〜10未満であり、かつ、前記ポリエステルのL*値が50〜90である、請求項1に記載のデバイス。
【請求項57】
前記ポリエステルが、ASTM D256に従って23℃において厚さ1/8インチのバー中の10milのノッチを用いて測定した場合に、少なくとも3ft−lbs/inのノッチ付きアイゾッド衝撃強さを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項58】
前記ポリエステルが、ASTM D256に従って23℃において厚さ1/8インチのバー中の10milのノッチを用いて測定した場合に、少なくとも10ft−lbs/inのノッチ付きアイゾッド衝撃強さを有する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項59】
前記ポリエステルが錫化合物又はその反応生成物及び/又はその残渣を含む少なくとも1種の触媒の残基を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項60】
前記ポリエステルが少なくとも1の鎖延長剤を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項61】
前記ポリエステルが、着色料、染料、離型剤、燃焼遅延剤、可塑剤、核形成剤、UV安定剤、熱安定剤、及び/又はその反応性生物、増量剤、及び衝撃調節剤の内の少なくとも1種から選ばれる添加物を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項62】
請求項1に記載の医療用デバイスと生物学的液体又は系との間の相互作用を低減する方法であって、以下のステップ:
UV硬化性シリコーンポリマー組成物で当該デバイスの表面の少なくとも一部をコーティングし;そして
当該UV硬化性シリコーンポリマー組成物の少なくとも一部を紫外光に晒して、当該組成物を硬化させる、
を含む前記方法。
【請求項63】
前記シリコーンポリマー組成物が、エポキシ官能性ポリシロキサン及びUV硬化剤を含む、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記デバイスの表面から未硬化のシリコーンポリマー組成物を除去して、比較的低いタンパク質結合の領域と比較的高いタンパク質結合の領域を含むパターン化された表面を形成するステップをさらに含む、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記硬化時間が5秒以内である、請求項64に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公表番号】特表2008−546442(P2008−546442A)
【公表日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−516825(P2008−516825)
【出願日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際出願番号】PCT/US2006/011594
【国際公開番号】WO2007/001529
【国際公開日】平成19年1月4日(2007.1.4)
【出願人】(594055158)イーストマン ケミカル カンパニー (391)
【Fターム(参考)】