説明

シャッタ付き扉及びそれを用いた自動扉

【課題】防犯性およびその他の災害における耐性を有しつつ採光を最大限に採り入れることができるシャッタ付き扉及びそれを用いた自動扉を提供することである。
【解決手段】本発明に係るシャッタ付き自動扉100では、金属からなる軽量鉄扉310a,310bおよび重量鉄扉320a,320bが、一対の扉200a,200bに沿って配設される。一対の扉200a,200bは、ガラス窓部210a,210b,211a,211b,212a,212b,213a,213bが市松模様状に配設されており、当該ガラス窓部210a,210b,211a,211b,212a,212b,213a,213bから空間の内外を視認することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防犯等のために使用されるシャッタ開閉式のシャッタ付き扉及びそれを用いた自動扉に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、建物の内外を区切るために扉が用いられており、最近では、自動扉が採用されることが多い。また、これらの自動扉においては、採光のために扉の材質がガラス等で形成されている。しかしながら、自動扉で使用されているガラスは、破壊が可能であるため、防犯性およびその他の災害に対する耐性の観点から日々開発が行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、採光用のガラス開口部を有し、通常は一般の玄関扉と同様に玄関廻りを明るくすることができると共に、火災発生時には、その熱によって子扉が自動的に閉ってガラス開口部を遮蔽し、従来の防火扉と同様の優れた防火性能を発揮するようにした防火扉について開示されている。
【0004】
特許文献1記載の防火扉においては、採光用のガラスなどの開口部(2)を有する防火扉であって、その内部あるいは外部に開口部(2)を遮蔽用の子扉(3)を摺動あるいは回動可能に設けると共に、常時は該子扉(3)を、それが開口部(2)を遮蔽しない位置に保持させ、火災発生時にその熱によって前記子扉の保持が解除されて子扉(3)が摺動して、自動的に開口部(2)を遮蔽するようにして成るものである。
【0005】
また、特許文献2には、中間規制手段が開口部の閉鎖時に室外から見えない防犯性に優れた開閉装置について開示されている。
【0006】
特許文献2記載の開閉装置においては、開口部に沿って昇降してこの開口部を開閉する開閉体と、開口部の閉鎖時に開閉体の上昇をこの開閉体の上下中間位置で規制および規制解除する中間規制手段とを備え、中間規制手段は、開口部の閉鎖時に室外から見えないように配置されているものである。
【0007】
【特許文献1】特開昭60−238591号公報
【特許文献2】特開2004−150168号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
近年、採光のため、ガラスを主体とした扉が多くなってきている。しかしながら、大サイズの強化ガラスは高価であり、防犯性を高めることがコスト的に困難という問題がある。
【0009】
また、特許文献1記載の防火扉においては、耐火性を観点に開発されているため、採光するための窓が小さく、採光の面積を大きくとることができないという問題点がある。
【0010】
また、特許文献2記載の開閉装置においては、防犯のため、開口部以外は、通常のシャッタからなり、大きなサイズの採光を行うことは困難である。
【0011】
その他、採光する扉の面積を大きくすることにより、すなわちガラス窓部を大きくすることにより、内側から不審者の人影を認識することができるため、より防犯性を高めることができるというメリットもある。
【0012】
本発明の目的は、防犯性およびその他の災害における耐性を有しつつ採光を最大限に採り入れることができる低コストのシャッタ付き扉及びそれを用いた自動扉を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
(1)
本発明に係るシャッタ付き扉は、空間の内外を区画するための扉であって、空間の内外の光が透過可能なガラス窓部分が複数配設された第1扉と、第1扉に沿って配設された金属からなる第2扉とを含み、第2扉がスライド移動することにより、第1扉のガラス窓部分を遮蔽するものである。
【0014】
本発明に係るシャッタ付き扉では、金属など一定の強度を持つ材料からなる第2扉が、第1扉に沿って配設される。第1扉は、ガラス窓部分が複数配設されており、当該ガラス窓部分から空間の内外の光が透過することができる。
【0015】
この場合、第2扉がスライド移動することにより、第1扉のガラス窓部分がスライド移動する金属など一定の強度を持つ材料からなる第2扉により遮蔽されるので、不審者により第1扉のガラス窓部分を破壊されて、屋内側に手を入れられるなどして鍵を解錠されることを防止することができる。したがって、容易に不審者の侵入を防止することができる。
また、第1扉にガラス窓部分が複数配設されているので、ガラス窓部分を大きくとりながら、ガラス窓部分以外の部分に第2扉を配設させることができる。
さらに、火災時においても、第2扉がガラス窓部分を遮蔽するので、第2扉が金属などの不燃物からなる場合は、ガラス窓部分が破損しても、火災延焼を防止することができる。
【0016】
(2)
第1扉は、内部に空間を有し、第1扉の空間に第2扉が設けられてもよい。
【0017】
この場合、第1扉の空間に第2扉が設けられているので、第2扉の構造を外部から認識することができない。したがって、不審者は、内部構造を認識できず、不審者の侵入をさらに確実に防止することができる。
【0018】
(3)
第2扉は、第2重量扉および第2軽量扉からなり、第2重量扉および第2軽量扉が滑車機構を介して互いに連結されてもよい。
【0019】
この場合、第2扉は、重量差のある第2重量扉および第2軽量扉により形成され、さらに互いに滑車機構を介して互いに連結されているので、当該重量差により第2扉をスライド移動させることができる。したがって、複数の第2重量扉および第2軽量扉をスライド移動させるためのカウンターウェイト等の構造が不要となり、その分、更にガラス窓部分を大きくとることができるようになる。
【0020】
(4)
第2扉のスライド移動を制御する制御部と、をさらに備え、第2扉は、スライド移動を防止するスライド防止部材を有し、制御部は、外部からの制御信号に応じてスライド防止部材を解除するものである。
【0021】
この場合、制御部は、検知センサからの信号に応じてスライド防止部材を設定または解除し、第2扉をスライド移動させたり、第2扉を保持させたりすることができる。なお、外部からの制御信号としては、管理者等が発生させた制御信号の他、不審者、火災等の災害、太陽の光の有無(昼夜)等をセンサにより検知するなどして発生される制御信号がある。
【0022】
(5)
スライド移動された第2扉を固定するオートロック機構をさらに含み、制御部は、外部からの制御信号に応じてオートロック機構を保持させてもよい。
【0023】
この場合、外部からの制御信号に応じて、オートロック機構により第2扉が固定されるので、例えば、防犯上の必要性がある場合は、第1扉のガラス窓部分を遮蔽し続けることができる。
【0024】
(6)
スライド移動された第2扉をスライド逆移動させるリバース機構をさらに含み、制御部は、外部からの制御信号に応じてリバース機構を作動させてもよい、
【0025】
この場合、オートロック機構が解除された場合、リバース機構により第2扉がスライド移動と逆方向に移動(スライド逆移動)されるので、第1扉のガラス窓部分が開放される。その結果、夜間等にガラス窓部分を遮蔽し、防犯効果を向上させ、昼間等にガラス窓部分を開放し、大きな面積で採光を行うことができる。
【0026】
(7)
第2扉は、手動部材を有し、手動部材を操作することにより、第2扉をスライド逆移動させるものである。
【0027】
この場合、手動部材を操作することにより、ガラス窓部分の遮蔽を開放させることができる。その結果、夜間等にガラス窓部分を遮蔽し、防犯効果を向上させ、昼間等にガラス窓部分を開放し、大きな面積で採光を行うことができる。
【0028】
(8)
シャッタ付き扉を備えた自動扉とすることもできる。
【0029】
シャッタ付き扉は、現在使用されている自動扉の扉部分と容易に交換することができるので、既存の自動扉の防犯機能を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明に係る実施の形態について説明する。本実施の形態においては、シャッタ付き扉を用いた自動扉について説明を行う。なお、本発明は、引き戸タイプの自動扉に限定されるものではなく、自動又は手動の開き戸、手動引き戸、その他任意のタイプ及び駆動方式の扉に適用することができる。
【0031】
図1は、本発明の実施の形態に係るシャッタ付き自動扉100の一例を説明するための模式的正面図である。
【0032】
図1に示すように、シャッタ付き自動扉100は、壁560aおよび壁560bの間に設けられた引き戸タイプの扉である。シャッタ付き自動扉100は、外観から視認できる構造として、一対の扉200a,200bが設けられ、一対の扉200a,200bの下端部には、スライド用車輪590a,590bが設けられている。このスライド用車輪590a,590bにより一対の扉200a,200bの移動が支持される。
【0033】
また、図1に示すように、扉200aには、市松模様状に配列された矩形状の複数のガラス窓部210a,211a,212aおよび213aが形成され、扉200bには、市松模様状に配列された矩形状の複数のガラス窓部210b,211b,212bおよび213bが形成されている。なお、ガラス窓部210b,211b,212bおよび213bの形状は、矩形に限らず、円形や楕円形など曲線から構成される形状、あるいは三角形や5角形などの多角形、又は星型などのいかなる幾何学的形状であってもよい。
【0034】
図1に示すシャッタ付き自動扉100においては、それぞれ壁560a,560bに設けられた収納スペース(図示せず)に一対の扉200a,200bが移動することにより、開動作が行われる。
【0035】
次に、図2および図3は、図1のシャッタ付き自動扉100の構造を説明するための模式的説明図である。図2は、通常モードにおけるシャッタ付き自動扉100の状態を示し、図3は、セキュリティモードにおけるシャッタ付き自動扉100の状態を示す。まず、図2および図3を用いてシャッタ付き自動扉100の構造を説明する。
【0036】
図2および図3に示すように、シャッタ付き自動扉100は、図1で説明した、一対の扉200a,200b、スライド用車輪590a,590bのほかに、さらに軽量鉄扉310a,310b、重量鉄扉320a,320b、鉄扉戸車400a,400b、レール550a,550b、係止ソレノイド510a,510b、セキュリティソレノイド520a,520b、第1滑車610a,610b、第2滑車620a,620b、第3滑車630a,630b,第4滑車640a,640b、第5滑車650a,650b、第6滑車660a,660bおよびワイヤW1,W2,W3を含む。
【0037】
ここで、図2および図3の違いである通常モードおよびセキュリティモードについて説明を行う。図4は、通常モードにおけるシャッタ付き自動扉100の状態の一例を模式的に表した説明図であり、図5はセキュリティモードにおけるシャッタ付き自動扉100の状態の一例を模式的に表した説明図である。
なお、図4および図5においては、一対の扉200a,200bのうち一方の扉200aについて説明を行う。なお、扉200bは、扉200aと線対称の状態で同じ動作を行う。
【0038】
図4に示すように、扉200aでは、透明のガラス窓部210a,211a,212a,213aがそれぞれ2箇所形成されている。なお、光を透過させるものであれば、ガラス窓部210a,211a,212a,213aの全て又は一部が(型ガラス)不透明のガラスであってもよい。さて、一対の扉200aの内部に軽量鉄扉310aおよび重量鉄扉320aが収納されている。さらに軽量鉄扉310aには、孔部311aが形成されており、重量鉄扉320aには、孔部321aが形成されている。
【0039】
図4に示すように、太陽の光Lは、ガラス窓部210a,211a,212a,213aをそれぞれ透過し、軽量鉄扉310aの孔部311aおよび軽量鉄扉310aの上方、または重量鉄扉320aの孔部321aおよび重量鉄扉320aの下方を透過し、再度、ガラス窓部210a,211a,212a,213aをそれぞれ透過する。
【0040】
したがって、通常モードの場合、シャッタ付き自動扉100の外側から太陽の光Lを内側に確実に採り入れることができる。また、シャッタ付き自動扉100の内側から太陽の光Lと逆方向で、シャッタ付き自動扉100の外側の人影を視認することができる。
【0041】
一方、図5に示すように、軽量鉄扉310aは、矢印V1の方向(鉛直上方向)に移動され、重量鉄扉320aは、矢印V2の方向(鉛直下方向)に移動される。この場合、太陽の光Lは、ガラス窓部210a,211a,212a,213aをそれぞれ透過しても、軽量鉄扉310aおよび重量鉄扉320aによりガラス窓部210a,211a,212a,213aが遮蔽されるので、太陽の光Lは透過されない。
【0042】
また、セキュリティモードの場合、軽量鉄扉310aおよび重量鉄扉320aが金属製であるため、シャッタ付き自動扉100の外側からガラス窓部210a,211a,212a,213aを割ってもシャッタ付き自動扉100の内側に侵入することを防止することができる。
【0043】
次いで、図6は、図1のシャッタ付き自動扉100の一部の構造を説明するための模式的断面図であり、図7は、図2のシャッタ付き自動扉100のA−A線断面を示す模式的断面図である。以下、図2〜図7を用いて通常モードおよびセキュリティモードにおけるシャッタ付き自動扉100の詳細について説明する。
【0044】
まず、図6および図7に示すように、シャッタ付き自動扉100の一対の扉200aの内部には空間が設けられており、軽量鉄扉310aおよび重量鉄扉320aが併設されている。また、シャッタ付き自動扉100の一対の扉200bの内部には空間が設けられており、軽量鉄扉310bおよび重量鉄扉320bが併設されている。
【0045】
また、図2,〜,図7に示すように、鉄扉戸車400a,400bは、それぞれシャッタ付き自動扉100のレール550a,550b上を走行可能に設けられる。鉄扉戸車400a,400bは、それぞれ車輪410a,410b、台座420a,420b、棒部材430a,430b、係止レバー450a,450b、軸451a,451bおよびセキュリティレバー460a,460bからなる。
【0046】
また、レール550a,550bの上方には、係止ソレノイド510a,510bおよびセキュリティソレノイド520a,520bが設けられている。
第1滑車610a,610bおよび第2滑車620a,620bには、ワイヤW1が巻回されている。また、第1滑車610a,610b、第2滑車620a,620b、第4滑車640a,640b、第5滑車650a,650bには、ワイヤW2が巻回されている。第3滑車630a,630bおよび第6滑車660a,660bには、ワイヤW3が巻回されている。
【0047】
軽量鉄扉310aは、第2滑車620aおよび第5滑車650aの間におけるワイヤW2および第3滑車630aおよび第6滑車660aの間におけるワイヤW3に固定されており、重量鉄扉320aは、第1滑車610aおよび第4滑車640aの間におけるワイヤW2および第3滑車630aおよび第6滑車660aの間におけるワイヤW3に固定されている。
【0048】
また、軽量鉄扉310bは、第2滑車620bおよび第5滑車650bの間におけるワイヤW2および第3滑車630bおよび第6滑車660bの間におけるワイヤW3に固定されており、重量鉄扉320bは、第1滑車610bおよび第4滑車640bの間におけるワイヤW2および第3滑車630bおよび第6滑車660bの間におけるワイヤW3に固定されている。
【0049】
また、鉄扉戸車400aの棒部材430aは、ワイヤW1の下側に固定されており、鉄扉戸車400bの棒部材430bは、ワイヤW1の下側に固定されている。
【0050】
軽量鉄扉310aには孔部311aが形成され、重量鉄扉320aには孔部321aが形成され、軽量鉄扉310bには孔部311bが形成され、重量鉄扉320bには孔部321bが形成される。
【0051】
また、図6に示すように、シャッタ付き自動扉100には、一対の扉200a,200bおよび軽量鉄扉310aおよび重量鉄扉320aを一体として移動させる戸車800a,800bが設けられている。また、一対の扉200a,200bの上端部には、煙返し機構810a,810bが形成されている。
【0052】
続いて、図2および図4に示すように、通常モードにおけるシャッタ付き自動扉100の一対の扉200aにおいては、扉200aの2個のガラス窓部210aがそれぞれ対向する位置に形成されており、扉200aの2個のガラス窓部211aがそれぞれ対向する位置に形成されており、その間に重量鉄扉320aの孔部321aが配置され、扉200aの2個のガラス窓部212aがそれぞれ対向する位置に形成されており、その間に軽量鉄扉310aの孔部311aが配置され、扉200aの2個のガラス窓部213aがそれぞれ対向する位置に形成されている。
【0053】
また、図3に示すように、セキュリティモードにおけるシャッタ付き自動扉100の一対の扉200bにおいては、扉200bの2個のガラス窓部210bがそれぞれ対向する位置に形成されており、扉200bの2個のガラス窓部211bがそれぞれ対向する位置に形成されており、その間に重量鉄扉320bの孔部321bが配置され、扉200bの2個のガラス窓部212bがそれぞれ対向する位置に形成されており、その間に軽量鉄扉310bの孔部311bが配置され、扉200bの2個のガラス窓部213bがそれぞれ対向する位置に形成されている。
【0054】
次に、図8は、シャッタ付き自動扉100の制御の構成を説明するための模式的構造図である。
【0055】
図8に示すように、シャッタ付き自動扉100は、制御部901、記録部902、画像センサ903、入力部904、係止ソレノイド510、温度センサ905、セキュリティソレノイド520、自動扉センサ906、自動扉駆動装置907およびストッパ移動装置908を含む。
【0056】
制御部901は、画像センサ903からの画像、温度センサ905の温度値を記録部902に記録する。また、管理者により入力部904を操作して、当該記録部902に記録された情報を種々の操作をすることができる。
【0057】
また、制御部901からの信号により、係止ソレノイド510およびセキュリティソレノイド520のON/OFFが操作される。
【0058】
自動扉センサ906は、一般に赤外線センサ等からなり、シャッタ付き自動扉100の近傍に人が近づいた場合に制御部901に信号を与える。制御部901は、自動扉センサ906からの信号を受け取り、自動扉駆動装置907を駆動させ、一対の扉200a,200bの開動作を行う。
【0059】
また、セキュリティモードから通常モードに復帰する場合、制御部901は、ストッパ移動装置908を駆動させ、ストッパ820(図12参照)を突出させる。
【0060】
続いて、図9,図10および図11は、通常モードからセキュリティモードに移行する状態を説明するための模式的工程図である。
【0061】
図9に示すように、通常モードにおけるシャッタ付き自動扉100の扉200bにおいては、鉄扉戸車400bの係止レバー450bが係止ソレノイド510bにより吸引され、固定される。それにより、鉄扉戸車400bがレール550b上を移動しない。
【0062】
次に、図10に示すように、係止ソレノイド510bの吸引力が解除された場合、重量鉄扉320bおよび軽量鉄扉310bの重量差により、重量鉄扉320bが矢印V2の下方向に移動し、軽量鉄扉310bが矢印V1の上方向に移動する。その結果、ワイヤW2が矢印V11および矢印V21の方向に移動され、ワイヤW3が、矢印V11および矢印V21の方向に移動する。
【0063】
この場合、ワイヤW2が巻回された第1滑車610bが矢印R1の方向に回転し、第2滑車620bが矢印R2の方向に回転する。その結果、ワイヤW1の上側が矢印H21の方向に移動し、ワイヤW2の下側が矢印H11の方向に移動する。その結果、ワイヤW1の下側に固定された棒部材430bにより、鉄扉戸車400bが矢印H11の方向に移動される。
【0064】
続いて、図11に示すように、重量鉄扉320bおよび軽量鉄扉310bの重量差により、さらに重量鉄扉320bが矢印V2の下方向に移動して移動を完了し、さらに軽量鉄扉310bがさらに矢印V1の方向に移動して移動を完了する。
その結果、ワイヤW2がさらに矢印V11および矢印V21の方向に移動され、ワイヤW3が、さらに矢印V11および矢印V21の方向に移動する。また、ワイヤW2が巻回された第1滑車610bがさらに矢印R1の方向に回転し、第2滑車620bがさらに矢印R2の方向に回転する。その結果、ワイヤW1の上側がさらに矢印H21の方向に移動し、ワイヤW2の下側がさらに矢印H11の方向に移動する。そして、ワイヤW2の下側に固定された棒部材430bにより、鉄扉戸車400bがさらに矢印H1の方向に移動される。
【0065】
この場合、セキュリティソレノイド520bがONされ、鉄扉戸車400bのセキュリティレバー460bが吸引される。その結果、鉄扉戸車400bの移動が停止され、鉄扉戸車400bが固定される。
【0066】
また、セキュリティソレノイド520bがONされている間、セキュリティレバー460bが吸引され続けるので、鉄扉戸車400bが移動されない。その結果、ワイヤW1が移動せず、第1滑車610b,第2滑車620bが回転しない。したがって、重量鉄扉320bおよび軽量鉄扉310bの重量差により、一対の扉200bのガラス窓部210b,211b,212b,213bが重量鉄扉320bおよび軽量鉄扉310bにより遮蔽された状態となる。また、不審者が重量鉄扉320bおよび軽量鉄扉310bを無理に移動させようとしても、セキュリティソレノイド520bにより鉄扉戸車400bのセキュリティレバー460bが固定されているので、侵入者の進入を完全に防止することができる。
【0067】
続いて、図12から図16は、自動的にセキュリティモードから通常モードにシャッタ付き扉がオートリバースされる状態を示す模式的工程図である。
【0068】
まず、一対の扉200a,200bが開動作を行う。たとえば、図12に示すように、扉200bは、矢印MV1の方向に移動され、扉200aは、矢印MV1とは逆方向に移動される。当該オートリバースにおいては、壁560b内部に設けられたストッパ820bが突出され、鉄扉戸車400bに接触される。
【0069】
次に、図13に示すように、扉200bは、さらに矢印MV1の方向に移動される。それにより、扉200bは、壁560b内に収納される。この場合、ストッパ820bが鉄扉戸車400bの移動を阻害する。その結果、鉄扉戸車400bがレール550b上を矢印H21の方向に移動する。したがって、鉄扉戸車400bの棒部材430bが、ワイヤW1の下側に固定されているので、ワイヤW1の下側は、矢印H21の方向に移動され、ワイヤW1の上側は矢印H11の方向に移動され、第1滑車610bは、矢印−R1の方向に回転され、第2滑車620bは、矢印−R2の方向に回転される。
第1滑車610bおよび第2滑車620bが矢印−R1の方向に回転されることにより、ワイヤW2が矢印V11および矢印V22の方向(図10および図11と逆方向)に移動され、重量鉄扉320bが鉛直上方向(矢印V1の方向)に移動し、軽量鉄扉310bが鉛直下方向(矢印V2の方向)に移動する。
【0070】
そして、図14に示すように、扉200bの大部分は、壁560b内に収納される。この場合、ストッパ820bが鉄扉戸車400bの移動を阻害し続ける。その結果、鉄扉戸車400bがレール550bの端まで矢印H21の方向に移動される。この場合、ワイヤW1の下側は、矢印H21の方向に移動され、ワイヤW1の上側は矢印H11の方向に移動される。
その結果、第1滑車610bが矢印−R1の方向、第2滑車620bが矢印−R2の方向に回転されることにより、ワイヤW2が矢印V11および矢印V22の方向に移動し、重量鉄扉320bが鉛直上方向(矢印V1の方向)の移動を終了し、軽量鉄扉310bが鉛直下方向(矢印V2の方向)の移動を終了する。
【0071】
続いて、図15に示すように、扉200bは、矢印MV2の方向に移動する。この場合、鉄扉戸車400bは、レール550b上に設けられたストッパ(図示せず)により固定され、扉200bの矢印MV2の動きに従動して移動する。すなわち、鉄扉戸車400は、扉200bを基準としてみた場合、相対的に移動しない状態となる。
【0072】
最後に、図16に示すように扉200bは、矢印MV2の方向の移動を終了し、扉200aとともにシャッタ付き自動扉100が閉止される。
この場合、係止ソレノイド510bがONされ、鉄扉戸車400bの係止レバー450bが吸引される。それにより、鉄扉戸車400bが扉200bのレール550bに係止される。
【0073】
なお、上記の実施の形態においては、鉄扉戸車400bがストッパ820bにより固定されるとしたが、これに限定されず、係止レバー450bが軸451bに対して、回転された場合に、車輪410bが回転可能状態となり、軸451bが回転されていない場合(係止ソレノイド510bによる吸引がある場合)には、車輪410bの回転を停止させるブレーキ機構を有するなど、他の任意の機構を用いてもよい。
【0074】
(第2の実施の形態)
以下、第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態においては、セキュリティモードから通常モードへの復帰を行う場合に、オートリバース機構を有する場合について説明したが、第2の実施の形態においては、手動によるリバース機構を有するシャッタ付き自動扉100aの場合について説明を行う。以下、第1の実施の形態のシャッタ付き自動扉100と異なる点について説明する。
【0075】
図17および図18は、シャッタ付き自動扉100aの構造を説明するための模式的説明図である。また、図17は、通常モードにおけるシャッタ付き自動扉100aの状態を示し、図18は、セキュリティモードにおけるシャッタ付き自動扉100aの状態を示す。
【0076】
図17および図18に示すように、第1の実施の形態における係止ソレノイド510a,510bおよびセキュリティソレノイド520a,520bの代わりに、第2の実施の形態に係るシャッタ付き自動扉100aにおいては、係止ソレノイド530a,530b、係止部材710a,710bおよび手動レバー600a,600bを有する。
【0077】
図17および図18に示すように、レール550a,550bの上方には、係止ソレノイド530a,530bが設けられている。また、ワイヤW1の上側に係止部材710a,710bが設けられている。さらに、一対の扉200a,200bの壁560a,560b側に手動レバー600a,600bが設けられている。なお、手動レバー600a,600bの動きは、係止部材710a,710bの動きに従動するよう設けられている。
【0078】
次に、図19は、シャッタ付き自動扉100aの制御の構成を説明するための模式的構造図である。
【0079】
図19に示すように、シャッタ付き自動扉100aは、制御部901、記録部902、画像センサ903、入力部904、係止ソレノイド530、温度センサ905、自動扉センサ906、自動扉駆動装置907およびストッパ移動装置908を含む。
【0080】
制御部901は、画像センサ903からの画像、温度センサ905の温度値を記録部902に記録する。また、管理者により入力部904を操作して、当該記録部902に記録された情報を各種操作することができる。
【0081】
また、制御部901からの信号により、係止ソレノイド530のON/OFFが操作される。自動扉センサ906は、一般に赤外線センサ等からなり、シャッタ付き自動扉100の近傍に人が近づいた場合に制御部901に信号を与える。制御部901は、自動扉センサ906からの信号を受け取り、自動扉駆動装置907を駆動させ、一対の扉200a,200bの開動作を行う。
【0082】
続いて、図20,図21および図22は、通常モードからセキュリティモードに移行する状態を説明するための模式的工程図である。
【0083】
図20に示すように、鉄扉戸車400bは、ワイヤW1の上側と棒部材430bが接続される。また、ワイヤW1の上側には、係止部材710bが固定されている。また、手動レバー600bの動作は、係止部材710bの動きに従動される。
通常モードにおけるシャッタ付き自動扉100aの扉200bにおいては、鉄扉戸車400bが係止ソレノイド530bにより吸引され、固定される。それにより、鉄扉戸車400bがレール550b上を移動しない。
【0084】
次に、図21に示すように、係止ソレノイド530bの吸引力が解除された場合、重量鉄扉320bおよび軽量鉄扉310bの重量差により、重量鉄扉320bが矢印V2の下方向に移動し、軽量鉄扉310bが矢印V1の上方向に移動する。その結果、ワイヤW1が矢印H21および矢印H11の方向に移動され。
【0085】
この場合、ワイヤW1の上側が矢印H21の方向に移動し、ワイヤW2の下側が矢印H11の方向に移動する。その結果、ワイヤW1の上側に固定された棒部材430bにより、鉄扉戸車400bが矢印H11の方向に移動される。また、鉄扉戸車400bが矢印H11の方向に移動することにより、手動レバー600bが矢印MV4の方向に移動する。
【0086】
続いて、図22に示すように、重量鉄扉320bおよび軽量鉄扉310bの重量差により、さらに重量鉄扉320bが下方向に移動して移動を完了し、さらに軽量鉄扉310bが上方向に移動して移動を完了する。
その結果、ワイヤW1の上側がさらに矢印H21の方向に移動し、ワイヤW1の上側に固定された棒部材430bにより、鉄扉戸車400bがさらに矢印H21の方向に移動される。また、鉄扉戸車400bがさらに矢印H11の方向に移動することにより、手動レバー600bが矢印MV4の方向にさらに移動する。
【0087】
この場合、その結果、鉄扉戸車400bの移動が停止され、鉄扉戸車400bの移動が停止される。したがって、重量鉄扉320bおよび軽量鉄扉310bの重量差により、一対の扉200bのガラス窓部210b,211b,212b,213bが重量鉄扉320bおよび軽量鉄扉310bにより遮蔽された状態となる。
【0088】
続いて、図23から図25は、セキュリティモードから通常モードにシャッタ付き自動扉100aが手動でリバースされる状態を示す模式的工程図である。
【0089】
まず、手動レバー600bが鉛直下方向(矢印HMVの方向)に移動される。それにより、係止部材710bが矢印−H21の方向に移動し、鉄扉戸車400bがレール550b上を矢印−H21の方向に移動される。それにより、重量鉄扉320bが鉛直上方向(矢印V1の方向)に移動し始め、軽量鉄扉310bが鉛直下方向(矢印V2の方向)に移動し始める。
【0090】
次に、図24に示すように、手動レバー600bは、さらに鉛直下方向(矢印HMVの方向)に移動される。それにより、係止部材710bが矢印−H21の方向にさらに移動し、さらに鉄扉戸車400bがレール550b上を矢印−H21の方向に移動される。
【0091】
さらに、図25に示すように、さらに手動レバー600bが鉛直下方向(矢印HMVの方向)に移動され、鉄扉戸車400bがレール550bの端まで矢印−H21の方向に移動する。この場合、ワイヤW1の上側は、矢印H−11の方向に移動される。
【0092】
その結果、シャッタ付き自動扉100aは、セキュリティモードから通常モードへ移行される。
【0093】
以上のように、本発明に係るシャッタ付き自動扉100,100aにおいては、軽量鉄扉310a,310b、重量鉄扉320a,320bが互いに逆方向にスライド移動することにより、一対の扉200a,200bのガラス窓部210a,210b,211a,211b,212a,212b,213a,213bが遮蔽されるので、不審者により一対の扉200a,200bのガラス窓部210a,210b,211a,211b,212a,212b,213a,213bを破壊することを防止することができる。また、一対の扉200a,200bの内部空間に軽量鉄扉310a,310b、重量鉄扉320a,320bが設けられているので、軽量鉄扉310a,310b、重量鉄扉320a,320bの構造を外部から認識することができない。したがって、不審者の侵入をさらに確実に防止するとともに、大きな面積で採光を行うことができる。
【0094】
また、一対の扉200a,200bにガラス窓部210a,210b,211a,211b,212a,212b,213a,213bが市松模様状に複数の配設されているので、ガラス窓部210a,210b,211a,211b,212a,212b,213a,213b以外の一対の扉200a,200bの部分に軽量鉄扉310a,310bおよび重量鉄扉320a,320bを配設させることができ、ガラス窓部210a,210b,211a,211b,212a,212b,213a,213bの面積を大きくとりつつ、防犯対策を実現することができる。
【0095】
さらに、画像センサ903,温度センサ905,自動扉センサ906により危険を検知している間、セキュリティレバー460a,460b、セキュリティソレノイド520a,520bにより軽量鉄扉310a,310bおよび重量鉄扉320a,320bが固定されるので、一対の扉200a,200bのガラス窓部210a,210b,211a,211b,212a,212b,213a,213bを遮蔽し続けることができる。
【0096】
また仮に火災の場合でも、金属からなる軽量鉄扉310a,310bおよび重量鉄扉320a,320bが、ガラス窓部210a,210b,211a,211b,212a,212b,213a,213bを遮蔽するので、ガラス窓部210a,210b,211a,211b,212a,212b,213a,213bが破損することによる火災延焼を防止することができる。
【0097】
また、シャッタ付き自動扉100,100aにおいては、重量差のある重量鉄扉320a,320bおよび軽量鉄扉310a,310bにより形成され、さらに互いに第1滑車610a,610b、第2滑車620a,620b、第4滑車640a,640b、第5滑車650a,650bを介して互いに連結されているので、当該重量差によりスライド移動することができる。したがって、重量鉄扉320a,320bおよび軽量鉄扉310a,310bをスライド移動させるためのカウンターウェイト等の構造が不要で、シャッタ付き自動扉100,100aの総重量を軽減させることができる。
【0098】
また、本発明に係るシャッタ付き自動扉100においては、セキュリティモードから通常モードに復帰する場合、セキュリティレバー460a,460b、セキュリティソレノイド520a,520bが解除され、シャッタ付き自動扉100の一対の扉200a,200bが開動作されることにより、ストッパ820により鉄扉戸車400a,400bが移動され、軽量鉄扉310a,310b、重量鉄扉320a,320bがスライド移動と逆方向に移動(スライド逆移動)されるので、一対の扉200a,200bのガラス窓部210a,210b,211a,211b,212a,212b,213a,213bが自動的に開放されるので、取り扱いが容易となる。
【0099】
また、本発明に係る自動扉100aにおいては、セキュリティモードから通常モードに復帰する場合、手動レバー600a,600bを操作することにより、ガラス窓部210a,210b,211a,211b,212a,212b,213a,213bの遮蔽を開放させることができるので、管理者の意思により容易に取り扱うことができる。
【0100】
さらに、当該シャッタ付き自動扉100,100aは、従来の自動扉から容易に取り替えることができ、コスト低減を図りつつ、防犯効果を高めることができる。
【0101】
本発明の実施形態においては、ガラス窓部210a,210b,211a,211b,212a,212b,213a,213bがガラス窓部分に相当し、一対の扉200a,200bが第1扉に相当し、軽量鉄扉310a,310b、重量鉄扉320a,320bが第2扉に相当し、シャッタ付き自動扉100,100aがシャッタ付き扉および自動扉に相当し、重量鉄扉320a,320bが第2重量扉に相当し、軽量鉄扉310a,310bが第2軽量扉に相当し、第1滑車610a,610b、制御部901が制御部に相当し、画像センサ903、温度センサ905、自動扉センサ906が制御部に入力される、外部からの制御信号を発生させる手段である。第2滑車620a,620b、第4滑車640a,640b、第5滑車650a,650bが滑車機構に相当し、係止ソレノイド510a,510bがスライド防止部材に相当し、セキュリティレバー460a,460b、セキュリティソレノイド520a,520bがオートロック機構に相当し、ストッパ820、手動レバー600a,600bがリバース機構に相当し、手動レバー600a,600bが手動部材に相当する。
【0102】
本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれだけに制限されない。例えば、図1に示すように、扉200aの図心近傍を中心に点対称となるように(市松模様状に)複数のガラス窓部210b,211b,212bおよび213bが扉200aの幅方向2列にほぼ同じ幅で配置されているが、これに限られず、複数のガラス窓部210b,211b,212bおよび213bの幅を異なるものとしてもよい。更に滑車を追加し、ワイヤを引き回すことにより、幅方向3列あるいはそれ以上を配置するようにしてもよい。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
図面は、製図の精度をもって作図されている。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】本発明の実施の形態に係るシャッタ付き自動扉の一例を説明するための模式的正面図
【図2】図1のシャッタ付き自動扉の構造を説明するための模式的説明図
【図3】図1のシャッタ付き自動扉の構造を説明するための模式的説明図
【図4】通常モードにおけるシャッタ付き自動扉の状態の一例を模式的に表した説明図
【図5】セキュリティモードにおけるシャッタ付き自動扉の状態の一例を模式的に表した説明図
【図6】図1のシャッタ付き自動扉の一部の構造を説明するための模式的断面図
【図7】図2のシャッタ付き自動扉のA−A線断面を示す模式的断面図
【図8】シャッタ付き自動扉の制御の構成を説明するための模式的構造図
【図9】通常モードからセキュリティモードに移行する状態を説明するための模式的工程図
【図10】通常モードからセキュリティモードに移行する状態を説明するための模式的工程図
【図11】通常モードからセキュリティモードに移行する状態を説明するための模式的工程図
【図12】自動的にセキュリティモードから通常モードにシャッタ付き自動扉がオートリバースされる状態を示す模式的工程図
【図13】自動的にセキュリティモードから通常モードにシャッタ付き自動扉がオートリバースされる状態を示す模式的工程図
【図14】自動的にセキュリティモードから通常モードにシャッタ付き自動扉がオートリバースされる状態を示す模式的工程図
【図15】自動的にセキュリティモードから通常モードにシャッタ付き自動扉がオートリバースされる状態を示す模式的工程図
【図16】自動的にセキュリティモードから通常モードにシャッタ付き自動扉がオートリバースされる状態を示す模式的工程図
【図17】シャッタ付き自動扉の構造を説明するための模式的説明図
【図18】シャッタ付き自動扉の構造を説明するための模式的説明図
【図19】シャッタ付き自動扉の制御の構成を説明するための模式的構造図
【図20】通常モードからセキュリティモードに移行する状態を説明するための模式的工程図
【図21】通常モードからセキュリティモードに移行する状態を説明するための模式的工程図
【図22】通常モードからセキュリティモードに移行する状態を説明するための模式的工程図
【図23】セキュリティモードから通常モードにシャッタ付き自動扉が手動でリバースされる状態を示す模式的工程図
【図24】セキュリティモードから通常モードにシャッタ付き自動扉が手動でリバースされる状態を示す模式的工程図
【図25】セキュリティモードから通常モードにシャッタ付き自動扉が手動でリバースされる状態を示す模式的工程図
【符号の説明】
【0104】
100,100a シャッタ付き自動扉
200a,200b 扉
210a,210b,211a,211b ガラス窓部
212a、212b,213a,213b ガラス窓部
310a,310b 軽量鉄扉
311a,311b,321a,321b 孔部
320a,320b 重量鉄扉
400a,400b 鉄扉戸車
410a,410b 車輪
420a,420b 台座
430a,430b 棒部材430a,430b
450a,450b 係止レバー
451a,451b 軸
460a,460b セキュリティレバー
510a,510b 係止ソレノイド
520a,520b セキュリティソレノイド
530a,530b 係止ソレノイド
550a,550b レール
590a,590b スライド用車輪
600a,600b 手動レバー
610a,610b 第1滑車
620a,620b 第2滑車
630a,630b 第3滑車
640a,640b 第4滑車
650a,650b 第5滑車
660a,660b 第6滑車
710a,710b 係止部材
800a,800b 戸車











【特許請求の範囲】
【請求項1】
空間の内外を区画するための扉であって、
前記空間の内外の光が透過可能なガラス窓部分が複数配設された第1扉と、
前記第1扉に沿って配設された金属からなる第2扉とを含み、
前記第2扉がスライド移動することにより、前記第1扉のガラス窓部分を遮蔽することを特徴とするシャッタ付き扉。
【請求項2】
前記第1扉は、内部に空間を有し、
前記第1扉の前記空間に前記第2扉が設けられたことを特徴とする請求項1記載のシャッタ付き扉。
【請求項3】
前記第2扉は、第2重量扉および第2軽量扉からなり、
前記第2重量扉および第2軽量扉が滑車機構を介して互いに連結されたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のシャッタ付き扉。
【請求項4】
前記第2扉のスライド移動を制御する制御部と、をさらに備え、
前記第2扉は、前記スライド移動を防止するスライド防止部材を有し、
前記制御部は、外部からの制御信号に応じて前記スライド防止部材を解除することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のシャッタ付き扉。
【請求項5】
前記スライド移動された第2扉を固定するオートロック機構をさらに含み、
前記制御部は、前記外部からの制御信号に応じて前記オートロック機構を保持させることを特徴とする請求項4記載のシャッタ付き扉。
【請求項6】
前記スライド移動された第2扉をスライド逆移動させるリバース機構をさらに含み、
前記制御部は、前記外部からの制御信号に応じて前記リバース機構を作動させることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項に記載のシャッタ付き扉。
【請求項7】
前記第2扉は、手動部材を有し、
前記手動部材を操作することにより、前記第2扉をスライド逆移動させることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のシャッタ付き扉。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のシャッタ付き扉を備えたことを特徴とする自動扉。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2010−126912(P2010−126912A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−300020(P2008−300020)
【出願日】平成20年11月25日(2008.11.25)
【出願人】(503405689)ナブテスコ株式会社 (737)
【Fターム(参考)】