説明

シート処理装置、シート処理装置の制御方法、及びプログラム

【課題】 検品処理に対して求められる精度はユーザの使用目的によって異なるため、検品処理の結果がNGと判定されたシートの中に、再利用することができるシートが存在することがある。しかしながら、ユーザが再利用できるシートを探すには手間がかかってしまう。
【解決手段】 検品処理における類似度の閾値として第1の閾値と第2の閾値とを設け、検品処理の結果が第1の閾値でOKのシート、第1の閾値ではNGだが第2の閾値ではOKのシート、第1の閾値と第2の閾値と両方でNGのシートを、それぞれ区別可能に排紙する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートを処理するシート処理装置、シート処理装置の制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、POD(Print On Demand)機などの印刷システムにおいて、印刷処理が実行されたシートに対して印刷不良の有無を判定する検品処理が実行されている。そして例えば特許文献1のように、あるシートに対する検品処理の結果がNGと判定された場合は、そのシートを検品処理の結果がOKのシートと異なる排紙先(例えばエスケープトレイ)に排紙していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−144797号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
検品処理に対して求められる精度はユーザの使用目的によって異なるため、検品処理の結果がNGと判定されても実用上問題が無い場合がある。従って、ユーザはシートの消費量を抑えるために検品処理の結果がNGと判定されたシートを再利用することがある。しかしながら、特許文献1では検品処理の結果がNGと判定されたシートはすべてエスケープトレイに排紙されるので、ユーザはエスケープトレイのシートの中から再利用できるシートを探す手間がかかってしまう。
本発明はかかる点に鑑み、ユーザが再利用できるシートを探しやすくするために、検品処理の結果がNGではあるがユーザの確認の結果によっては再利用できる可能性のあるシートを、他のシートと区別可能に排紙することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明が提供するシート処理装置は、印刷物を読み取って得られる画像データと参照画像データとの類似度に基づいて当該印刷物を検査する検品処理の結果を取得する取得手段と、前記検品処理の結果に基づいて、前記類似度が第1の閾値以上の第1のシートと、前記類似度が前記第1の閾値よりも低くかつ第2の閾値以上の第2のシートと、前記類似度が前記第2の閾値よりも低い第3のシートとを、それぞれ区別可能に排紙する排紙手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、検品処理の結果がNGではあるがユーザの確認の結果によっては再利用できる可能性のあるシートを、他のシートと区別可能に排紙することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明における印刷システムを示す図である。
【図2】本発明におけるプリンタ部101の構成を示す図である。
【図3】本発明におけるプリンタ部101の構成を示す図である。
【図4】本発明における検品部102の構成を示す図である。
【図5】本発明における検品部102の構成を示す図である。
【図6】本発明におけるフィニッシャ103の構成を示す図である。
【図7】本発明におけるPC110の構成を示す図である。
【図8】本発明におけるシートの斜行の補正処理を示す図である。
【図9】本発明における画素値の差分の判定について説明する図である。
【図10】本発明における画像のずれ幅の判定について説明する図である。
【図11】本発明における検品処理の設定について説明する図である、
【図12】フィニッシャ103の動作を示すフローチャートである。
【図13】出力トレイ602に排紙されるシートを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0009】
(実施形態1)
図1は本実施形態における印刷システムを示す図である。印刷装置100はプリンタ部101、検品部102、フィニッシャ103で構成されている。プリンタ部101はシートに対して印刷処理を実行可能である。また、検品部102は印刷物を検査する検品処理を実行可能である。そして、フィニッシャ103はシートに対してステイプルなどの後処理が可能である。
印刷装置100は、ネットワークを介してPC(Personal Computer)110などの外部装置と通信可能となるように構成される。
なお、本実施形態ではシートを搬送するためにプリンタ部101と検品部102とが直接接続されている。同様に、検品部102とフィニッシャ103とが直接接続されている。また、フィニッシャ103の動作を制御するために、プリンタ部101とフィニッシャ103とが専用の通信線で接続されている。
【0010】
図2は印刷装置100のプリンタ部101の構成を示す図である。
CPU201を含む制御部200は、プリンタ部101を統括的に制御する。CPU201はROM202やHDD208に格納された制御プログラムを読み出してプリンタ部101の制御を行う。ROM202にはCPU201が動作するためのプログラムなどが記憶されている。RAM203はCPU201の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD208はROM202と同様に、CPU201が動作するためのプログラムなどが記憶されている。
【0011】
スキャナI/F205は、スキャナ204と制御部200とを接続する。スキャナ204(第2の読取手段)は原稿を読み取って画像データを生成し、スキャナI/F205を介して制御部200に読み取った画像データを入力する読取処理が実行可能である。
操作部I/F207は、操作部206と制御部200とを接続するためのインターフェースである。操作部206には表示部(例えばタッチパネル機能を有する液晶表示部)やキーボードが備えられている。
【0012】
ネットワーク部209は、ネットワークを介して電子メールの送受信やPC110からのPDLデータの入出力などの通信制御を行う。RIP(ラスターイメージプロセッサ)部210はPDLデータをラスターイメージに展開する。印刷処理部211はシートに対して印刷処理を実行する。印刷処理部211が実行する印刷処理については、後述する図3で詳しく説明する。
【0013】
接続I/F212は、制御部200が検品部102と通信を行うためのインターフェースである。接続I/F212は、シートに印刷された元の画像データを検品部102に送信したり、検品処理の結果を検品部102から受信(取得)したりする。また、検品部102を制御するためのコマンドを検品部102に送信しても良い。
接続I/F213は、制御部200がフィニッシャ103と通信を行うためのインターフェースである。制御部200とフィニッシャ103とは専用の通信線で接続されていて、接続I/F213はフィニッシャ103を制御するためのコマンドをフィニッシャ103に送信する。このコマンドには、検品処理の結果に基づいて図6などに後述するフィニッシャ103のシート処理を制御するための情報も含まれる。
【0014】
次に、印刷処理部211が実行する印刷処理について図3を用いて詳しく説明する。
【0015】
印刷処理部211がシートに印刷を行う際は、制御部200によりCMYKの色信号がそれぞれ露光制御部(303C、303M、303Y、303K)に送出される。露光制御部は送出された色信号に応じてレーザー光を点灯出力する。4個の帯電器(302C、302M、302Y、302K)により帯電した感光ドラム(301C、301M、301Y、301K)に前記レーザー光が照射されることで、感光ドラム上に静電潜像が形成される。なお、感光ドラムは不図示のモーターにより反時計回りに回転している。感光ドラムに形成された潜像画像は現像器(305C、305M、305Y、305K)により現像される。現像器はトナーカートリッジ(304C、304M、304Y、304K)と接続されており、印刷処理に用いる記録材として常時トナーが供給される構成となっている。
【0016】
中間転写体306は感光ドラムと接触しており、感光ドラムの回転に伴って時計回りに回転し、現像されたトナー像が転写される。中間転写体306上に転写されたトナー像は、転写ローラ307によってカセット311やカセット312から搬送されてきたシートに転写される。なお、中間転写体306上に残ったトナーをクリーニングするために、クリーニング手段309が転写ローラ307の後に設けられている。また、中間転写体306上のトナー像の濃度を測定するための濃度センサー310が設置されている。トナー像が転写されたシートは、定着部308に搬送される。定着部308においては、内部のヒータと加圧ローラにより転写されたトナー像を定着させる。
【0017】
定着部308を通過したシートは、図示しないフラッパにより一旦パス313からパス314に搬送され、シートの後端がパス313を通過するとシートをスイッチバックさせてパス315から排出ローラ317に搬送される。これにより、トナー像が転写された面を下向きの状態(フェイスダウン)にして排出ローラ317によりプリンタ部101から排出することが可能である。また、シートの両面に印刷を行う場合は、シートを定着部308からパス313、パス314に搬送し、シートの後端がパス313を通過した直後にシートをスイッチバックさせ、図示しないフラッパにより両面搬送パス316に搬送する。両面搬送パス316に搬送されたシートに対し、再度、転写ローラ307でトナー像が転写され、定着部308でトナー像がシートに定着される。
排出ローラ317から排出されたシートは検品部102に搬送される。
【0018】
図4は印刷装置100の検品部102の構成を示す図である。
【0019】
CPU401を含む制御部400は、検品部102を統括的に制御する。CPU401はROM402に格納された制御プログラムを読み出して検品部102の制御を行う。ROM402にはCPU401が動作するためのプログラムなどが記憶されている。RAM403はCPU401の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。なお、CPU401はプリンタ部101から送信されたコマンドに従って検品部102の制御を行っても良い。
【0020】
読取センサーI/F405は、読取センサー404(第1の読取手段)と制御部400とを接続するためのインターフェースである。読取センサー404は、図5で後述する搬送ベルト502上のシートを読み取り、画像データを生成する。
画像処理部406は、読取センサー404で読み取った画像データの斜行を補正する。そして画像比較部407は、画像処理部406が補正した補正後の画像データと、シートに印刷された元の画像データとを比較し、印刷物を検査する検品処理を実行する。なお、本実施形態では斜行の補正や検品処理は専用のハードウェア(画像処理部406、画像比較部407)で実行する構成だが、ソフトウェアによりCPU401が実行する構成にしても良い。
【0021】
接続I/F408は、制御部400がフィニッシャ103と通信を行うためのインターフェースである。接続I/F408は、検品処理の結果をフィニッシャ103に送信する。
接続I/F409は、制御部400がプリンタ部101と通信を行うためのインターフェースである。接続I/F409は、検品処理の結果をプリンタ部101に送信したり、シートに印刷された元の画像データをプリンタ部101から受信したりする。また、接続I/F409は、検品部102を制御するためのコマンドをプリンタ部101から受信しても良い。
【0022】
検品部102の構成を、図5を用いて更に説明する。
【0023】
図5(a)に示すように、給紙ローラ501によってプリンタ部101から印刷処理が実行されたシートが搬送される。その後、シートは搬送ベルト502によって搬送され、読取センサー404が読み取った画像データを用いた検品処理が実行される。検品処理が実行されたシートは排紙ローラ503によりフィニッシャ103に搬送される。なお、本実施形態では読取センサー404は搬送ベルト502の上側に設置されているが、両面印刷されたシートにも対応できるように搬送ベルト502の下側に設置しても良い。
図5(b)は搬送ベルト502の上側から搬送ベルト502を見た図である。読取センサー404は搬送されるシート505の全面をライン毎に読み取るラインセンサーである。読取センサー404がシート505を読み取るときに、画像読取用照射装置504がシート505を照射する。斜行検知用照射装置506は、シートが搬送ベルト502上を搬送される際に搬送方向に対して斜行しているか否かを検知するために、光を照射する装置である。斜行検知用照射装置506がシートに対して斜め方向から光を照射することで発生するシートの端部の影を読取センサー404が読み取り、シートの斜行を検知する。本実施形態ではシート端部の影の読取は読取センサー404で行う構成であるが、読取センサー404以外の他の読取センサーを使用する構成でも良い。
【0024】
図6は印刷装置100のフィニッシャ103の構成を示す図である。
【0025】
フィニッシャ103はプリンタ部101と専用の通信線で接続される。この通信線を介してプリンタ部101からコマンドを受信し、このコマンドに基づいてフィニッシャ103の動作(シート処理)が制御される。
検品部102から搬送されたシートは、検品処理の結果に応じてエスケープトレイ601、もしくは出力トレイ602に排紙される。シートに対してステイプルを行う設定がされている場合は、処理トレイ603にシートを順次蓄えておき、処理トレイ603上でステープラ604がステイプルを行い、その後出力トレイ602に排紙される。
【0026】
パス切り替え部605は検品処理の結果に応じてシートの搬送パスを切り替える。搬送パスを切り替えることにより、シートをエスケープトレイ601、出力トレイ602のいずれかにシートを搬送することができる。シフト処理部606は出力トレイ602に排紙されたシートに対して、シート排紙方向と直交する方向にシフトする。シフト処理部606がシートをシフトすることで、シフトされたシートと他のシートとを区別することが可能となる。
なお、フィニッシャ103は不図示のCPUを備え、検品部102から受信(取得)した検品処理の結果に基づいて当該CPUがフィニッシャ103の制御を行う構成にしても良い。
【0027】
図7はPC110の構成を示す図である。
【0028】
CPU701はROM702やHDD704に格納された制御プログラムを読み出してPC110の制御を行う。ROM702にはCPU701が動作するためのプログラムなどが記憶されている。RAM703はCPU701の主メモリ、ワークエリア等の一時領域として用いられる。HDD704はROM702と同様に、CPU701が動作するためのプログラムが記憶されている。
【0029】
接続I/F705は、PC110とネットワークとを接続する。PC110はネットワークを介して印刷装置100と通信を行うことができる。キーボード706は、PC110に情報を入力するために用いられる。表示部707には様々な画面が表示される。
PC110にプリンタドライバをインストールすることによって、PC110から印刷装置100を制御することが可能となる。
【0030】
次に、シートの斜行の検知と画像処理部406が行うシートの斜行の補正とについて図8を用いて説明する。
【0031】
搬送ベルト502上を搬送されるシート505は、斜行検知用照射装置506により照射される。すると、照射によってシート505の後端部にシート端部影801が発生する。
このシート端部影801を読取センサー404で読み取る。そして、読み取られた影画像に対して画像処理部406が二値化及びエッジ検出等の画像処理を行うことで、影画像の傾きが検知される。この際、影画像の傾きの検知に用いられるシート端部影801は、シート搬送方向とシート搬送方向と直交する方向のいずれかを用いても良いし、両方を求めて平均を取るなどしても良い。
【0032】
画像処理部406が二値化及びエッジ検出等の画像処理を行った後の画像が図8(b)のようになっていた場合、基準座標811を決定する。次にシート端部影801上に始点座標812と終点座標813を決定し、基準座標811と各座標とのそれぞれの相対座標を求める。基準座標811の座標を(0,0)と、始点座標812の座標が(245,300)、終点座標813の座標が(3885,235)であった場合、始点座標812と終点座標813の傾きθ(deg)は
【0033】
【数1】


である。従って、シート505は搬送方向に対して時計回りに1.023度傾斜していることがわかる。ここで検知した傾斜角及び回転方向に基づいて、画像処理部406が読取センサー404で読み取った画像データに対して回転処理を行う。この回転処理により、シートの斜行が補正される。
【0034】
次に検品処理の内容について説明する。
【0035】
読取センサー404で読み取られ画像処理部406によって斜行が補正された画像データ(以降では検品対象画像と呼ぶ)と、シートに印刷された元の画像データ(以降では参照画像データと呼ぶ)との比較を、画像比較部407が実行する。なお、参照画像データの具体例としては、PDLプリントの時はPDLデータを展開したものを参照画像データとし、スキャナ204で読み取った画像データを印刷するときは、スキャナ204で読み取った画像データを参照画像データとする。
検品対象画像と参照画像データはそれぞれ画像処理部406で同等の解像度に変換され、各画像をビットマップでマッチングを行う。本実施形態では画素値の差分と、画像のずれ幅との2つの判定を行うものとする。
【0036】
まず、画素値の差分の判定について図9を用いて説明する。本実施形態では、まず参照画像データと検品対象画像とをCMYKの色空間に変換処理を行う。そしてそれぞれ5×5のブロックに分割し、それぞれのブロック内で画素ごとにCMYKでの濃度の比較を行う。
図9(a)は検品対象画像を示す。そして図9(b)は検品対象画像が5×5のブロックに分割されたうちの1つのブロックを示し、図9(d)は図9(b)から一部分を抜き出したものである。図9(c)は図9(d)と同じ部分を参照画像データから抜きだしたものである。
【0037】
濃度データは0〜255の多値データとなっており、比較値を次の式で算出する。
【0038】
【数2】


そして算出した比較値と予め設定した許容できる濃度差とを比較して、|比較値|≦(許容できる濃度差)である場合は該当画素をOKと判定し、|比較値|>(許容できる濃度差)である場合は該当画素をNGと判定する。図9の例は、画素902は本来、画素901のように黒っぽい画素値が読み込まれるはずであるが、画素902の濃度値は少なく読み取られている。これは、画素902が正しく印刷されていないことを示している。本実施形態において許容できる濃度差が40に設定されていて、画素901の濃度データ値が255、画素902の濃度データ値が127であるとする。すると、|比較値|=|127−255|=128>40であるから、画素902はNGと判定される。
【0039】
このように、1つのブロック内で各画素に対して同様の判定処理を行い、当該ブロックでのOK判定率を求める。そして、OK判定率≧予め設定されている閾値である場合に、当該ブロックに関して検品処理の結果がOKだと判定する。
上記判定処理をすべてのブロックで行い、そしてすべてのブロックで検品処理の結果がOKとなった場合に、検品対象画像は検品処理の結果がOKと判定され、いずれかのブロックで検品処理の結果がNGとなった場合は、検品対象画像は検品処理の結果がNGと判定される。
【0040】
次に、画像のずれ幅について図10を用いて説明する。
【0041】
図10(a)は検品対象画像を示す。領域1001は実際に読取センサー404によって読み取られた領域である。領域1002はシート505の領域である。上記で説明のように、斜行検知用照射装置506によってシートの端部が画像として認識できるものとする。領域1003は領域1002の内のx方向長手の矩形領域を示す。領域1004は領域1002の内のy方向長手の矩形領域を示す。これら矩形領域は印刷設定に基づいて予め決められる。図10(b)は領域1003を抜き出したものである。図10(c)は領域1004を抜き出したものである。
図10(b)において、直線1005は領域1003の内の文字オブジェクトの内の最もy方向座標位置が小さい画素を通るx方向に平行な直線である。直線1006は領域1002の直線1005と並行な端部を示す直線である。
図10(c)において、直線1007は領域1004の内の文字オブジェクトの内の最もx方向座標位置が小さい画素を通るy方向に平行な直線である。直線1008は領域1002の直線1007と並行な端部を示す直線である。
【0042】
直線1005及び直線1007の各直線は、以下のような手順で算出・決定される。まず画像比較部407が、検品対象画像に対して文字オブジェクト領域の検出処理、及び検出された文字オブジェクト内の各画素の濃度情報によって黒文字画像を抽出する。次に、抽出された黒文字画像の内、x方向については、図10(a)の最も向かって左側方向に存在する黒文字画素を探索してその画素のx座標を決定し、そのx座標を通るy方向に平行な直線を決定する。同様に、y方向については、図10(a)の最も向かって上側方向に存在する黒文字画素を探索してその画素のy座標を決定し、そのy座標を通るx方向に平行な直線を決定する。
【0043】
次に画像比較部407にて、図10(b)に示す領域1002の端部を示す直線1006と直線1006の間の距離(δY)1009を算出する。同様に図10(c)に示す領域1002の端部を示す直線1008と直線1007の間の距離(δX)1010を算出する。
【0044】
次に、上述した方法と同様の方法を用いて、参照画像データにおいても各直線間距離δX’、δY’を算出する。図10(d)は参照画像データにおける各直線間距離(δX’,δY’)を示す。図10(e)は検品対象画像における各直線間距離(δX,δY)を示す。
【0045】
最後に、それぞれ算出された直線間距離を比較し、検品対象画像と参照画像データとの間の画像のずれΔX、ΔY
【0046】
【数3】


を算出する。
【0047】
例えば、参照画像データにおいて、δX’= 50(画素)、δY’= 42(画素)と算出され、検品対象画像において、δX = 55(画素)、δY = 40(画素)と算出された場合、
【0048】
【数4】


となる。検品対象画像は参照画像データに対して、x方向には図10(d)に向かって左方向に5画素ずれ、y方向には図10(d)に向かって下方向に14画素ずれていると判定される。
画像のずれ幅についても、同様に予め設定した許容ずれ量差と比較して、
【0049】
【数5】


である場合には、検品対象画像を検品処理の結果がOKだと判定し、それ以外の場合には検品処理の結果がNGだと判定される。なお、ずれ量にはx方向に対するずれ量とy方向に対するずれ量が存在するため、両者ともOKである場合のみ検品対象画像は検品処理の結果がOKと判定される。
【0050】
本実施例では領域1003及び領域1004は領域1002の一部の領域を抜き出して各直線を決定していたが、x方向、y方向の全領域を抜き出した方が精度が高くなるため、そのように抜き出すような構成でも良い。もしくは、上述したように抜き出す領域を限定することで判定時間が短縮できるため、そのように抜き出すような構成でも良い。
【0051】
また、上述の説明では説明を簡略にするために画像のずれ幅の判定は白黒画像で行ったが、例えばCMYK画像で判定を行えるように選択するような構成でも良い。この場合、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色コンポーネントごとに画素のずれ幅を判定し、各色コンポーネント間での色ずれ判定を行うことができるような構成であっても良い。
【0052】
上述した通り、検品処理を行う際には所定の閾値を設け、その閾値よりも高い類似度を持つ場合に検品処理の結果がOKと判定する。なお、ここで言う類似度とは、上述したOK判定率やずれ量の総称である。しかしながら、例えばその閾値が高すぎる場合など、検品処理の結果がNGと判定されても実用上問題無い場合がある。本実施形態ではかかる点に鑑み、検品処理における類似度の閾値として図11(a)のように、第1の閾値と当該第1の閾値よりも値が低い第2の閾値を設定することを特徴とする。検品対象画像と参照画像データとの類似度が第2の閾値より低い場合、検品対象画像は検品処理の結果がNGでありかつユーザの確認が必要ではないと判定される。検品対象画像と参照画像データとの類似度が第2の閾値以上でかつ第1の閾値より低い場合、検品対象画像は検品処理の結果がNGでありかつユーザの確認が必要だと判定される。検品対象画像と参照画像データとの類似度が第1の閾値以上である場合、検品対象画像は検品処理の結果がOKだと判定される。
【0053】
検品処理が実行されたシートは、排紙ローラ503により検品部102からフィニッシャ103に搬送される。このとき、検品部102の接続I/F408は検品処理の結果をフィニッシャ103に通知する。具体的には、搬送するシートが検品処理の結果がOKと判定されたシートであるか、検品処理の結果がNGでありかつユーザの確認が必要だと判定されたシートであるか、検品処理の結果がNGでありかつユーザの確認が必要ではないと判定されたシートであるかを、フィニッシャ103が認識できるように通知する。
【0054】
検品処理が上述した画素値の差分の判定の場合には、5×5に分割したブロックの類似度を第1の閾値、及び第2の閾値の値とする。また、検品処理の内容が上述した画像のずれ幅の判定である場合には、画像のずれ量が0画素の時を100%とし、例えば第1の閾値を3画素、第2の閾値を5画素と設定する。なお、第1の閾値と第2の閾値は原稿の特徴やユーザの望む印刷品質によって変わるため、操作部206に搭載のUIなどの手段で任意に切り替えられる構成が望ましい。
【0055】
図11(b)は、操作部206に表示される第1の閾値及び第2の閾値を設定するための設定画面1111を示す図である。閾値1112は第1の閾値を、閾値1113は第2の閾値を表わしていて、ユーザは任意の値を設定可能である。検品方法選択部1117は、上述した画素値の差分の判定や画像のずれ幅の判定などの検品処理の検品方法を選択することができる。なお、本実施形態における検品方法は上述した画素値の差分の判定や画像のずれ幅の判定に限られるものではない。
【0056】
コンテンツタイプ選択部1118は、印刷されるコンテンツのタイプを選択することができる。コンテンツのタイプが文字中心なら「文字」、文字と写真が同じ程度なら「文字・写真」、写真中心なら「写真」などをコンテンツのタイプとして選択する。
【0057】
数値1114〜1116は、上述した第1の閾値、第2の閾値、検品処理の検品方法、コンテンツのタイプを設定した際の、判定結果の割合の目安を表示するものである。例えば図11(b)は第1の閾値を「90%」、第2の閾値を「80%」、検品処理の検品方法を「画素値の差分の判定」、コンテンツのタイプを「文字・写真」を設定した場合を示す。このとき、検品処理の結果がOKだと判定される割合(数値1114)が76%、検品処理の結果がNGであるがユーザの確認によっては再利用することができる品質と判定される割合(数値1115)が17%、検品処理の結果がNGとであると判定される割合(数値1116)が7%と表示される。
【0058】
これらの割合は判定結果の予測(目安)であり実際の結果とは異なる割合となることもあるが、ユーザはこれらの割合を確認することで検品処理の結果の大まかな傾向を掴むことができる。また、これらの割合は製品出荷時に予め入力されていたり、ユーザが実際に同様の設定を行った際の検品処理の結果から求めるようにしても良い。
【0059】
また、コンテンツタイプ選択部1118は、スキャナ204が読み取った原稿やネットワーク部209が受信したPDLデータに基づいてコンテンツのタイプを判定し、当該判定の結果をコンテンツのタイプとして自動的に設定する構成にしても良い。このような構成にすることにより、ユーザの操作を必要とせずに設定画面1111においてコンテンツのタイプを自動的に設定できる。
【0060】
次に、検品処理の判定結果に応じて実行されるフィニッシャ103の動作について、図12のフローチャートと図13に示す図を用いて説明する。なお、図12のステップ1201〜S1205の各ステップは、プリンタ部101が備えるCPU201がROM202等のメモリに格納されたプログラムをRAM203に展開して実行することによって処理される。
【0061】
検品部102からフィニッシャ103にシートが搬送されると、ステップS1201において、当該シートが検品処理の結果がOKであるシートであるか否かをCPU201が判定する。この判定は、検品部102から送信された検品処理の結果に基づいて判定される。ステップS1201において検品処理の結果がOKだと判定された場合はステップS1202に進み、検品処理の結果がNGだと判定された場合はステップS1203に進む。
【0062】
ステップS1202において、検品処理の結果がOKだと判定されたシートを出力トレイ602に搬送するように、CPU201がパス切り替え部605を制御し、シートが出力トレイ602に排紙される。
ステップS1203において、検品処理の結果がNGと判定されたシートに対してユーザの確認が必要なシートであるか否かをCPU201が判定する。この判定は、検品部102から送信された検品処理の結果に基づいて判定される。ステップS1203においてユーザの確認が必要なシートであると判定された場合はステップS1204に進み、ユーザの確認が必要なシートではないと判定された場合はステップS1205に進む。
ステップS1204において、検品処理の結果がNGでありかつユーザの確認が必要なシートだと判定されたシートを出力トレイ602に搬送するために、CPU201がパス切り替え部605を制御する。さらに、シフト処理部606がシートをシフトした上で、出力トレイ602にシートが排紙される。シフト処理部606によるシートのシフト動作について、図13を用いて説明する。
【0063】
図13は出力トレイ602に排紙されたシートを示す図である。シート1301は検品処理の結果がOKだと判定されたシートである。そしてシート1302は、検品処理の結果がNGでありかつユーザの確認が必要であると判定されたシートである。図13で示すように、シート1302はシフト処理部606によってシフトされて排紙されているので、検品処理の結果がOKのシートと区別可能となっている。従って、ユーザはシートを再利用するか否かの判断を行う際には、シフトされているシートだけを選択すれば良い。
【0064】
図12のフローチャートの説明に戻る。ステップS1205において、検品処理の結果がNGでありかつユーザの確認が必要ではないと判定されたシートをエスケープトレイ601に搬送するために、CPU201がパス切り替え部605を制御し、シートがエスケープトレイ601に排紙される。エスケープトレイ601は出力トレイ602とは独立した構成となっているので、検品処理の結果がNGでありかつユーザの確認が必要ではないと判定されたシートは、他のシートと区別可能である。
【0065】
なお、図12が示すフローチャートはプリンタ部101のCPU201によって実現すると説明したが、検品部102のCPU401によって実現する構成にしても良い。また、フィニッシャが備える不図示のCPUによって実現する構成にしても良いし、これらの複数のCPUが協働して実現する構成にしても良い。
【0066】
以上のように本実施形態によれば、検品処理の結果がOKと判定されたシート(第1のシート)、検品処理の結果がNGでありかつユーザの確認が必要だと判定されたシート(第2のシート)、検品処理の結果がNGでありかつユーザの確認が必要ではないと判定されたシート(第3のシート)を、それぞれ区別可能に排紙することができる。従って、ユーザは自身が確認する必要のあるシートを容易に選択することができる。
【0067】
なお、本実施形態では、出力トレイ602(第1の排紙部)に検品処理の結果がOKと判定されたシートと、検品処理の結果がNGでありかつユーザの確認が必要だと判定されたシートとを排紙し、検品処理の結果がNGかつユーザの確認が必要ではないと判定されたシートをエスケープトレイ601(第2の排紙部)に排紙する(第1の排紙方法)。検品処理の結果がNGでありかつユーザの確認が必要だと判定されたシートはシフトされて出力トレイ602に排紙されるので、ユーザは自身が確認する必要のあるシートを容易に把握することができる。また、ユーザがシートを再利用すると判断した場合は、検品処理の結果がOKと判定されたシートは同一の出力トレイ602に排紙されているので、再利用にあたってユーザがページの順番を整える必要がなく、利便性が向上する。
【0068】
(実施形態2)
実施形態1では、出力トレイ602に検品処理の結果がOKと判定されたシートと、検品処理の結果がNGでありかつユーザの確認が必要だと判定されたシートとを排紙し、検品処理の結果がNGでありかつユーザの確認が必要ではないと判定されたシートをエスケープトレイ601に排紙している。しかしながら、本願発明はこれに限定されるものではない。例えば、検品処理の結果がNGでありかつユーザの確認が必要だと判定されたシートを、出力トレイ602ではなくエスケープトレイ601にシフトして排紙する構成にしても良い(第2の排紙方法)。
【0069】
この場合、検品処理の結果がNGでありかつユーザの確認が必要だと判定されたシートは、エスケープトレイ側に設けられたシフト処理部(不図示)によってシフトされて、検品処理の結果がNGかつユーザの確認が必要ではないと判定されたシートとともにエスケープトレイ601に排紙される。従って、ユーザは自身が確認する必要のあるシートを容易に把握することができる。また、ユーザが再利用しないと判断した場合はエスケープトレイ601に排紙されているシートをすべてそのまま処分すればよい。従って、例えば検品処理の結果がOKと判定されたシートの中から再利用しないシートをユーザが選んで処分するという手間が軽減されるので、利便性が向上する。
【0070】
(実施形態3)
上述した実施形態1,2ではユーザの確認が必要だと判定されたシートを他のシートと同じトレイに排紙している。一方本実施形態では、図6に図示しない出力トレイをもう一つ設けて、検品処理の結果がOKと判定されたシート、検品処理の結果がNGでありかつユーザの確認が必要だと判定されたシート、検品処理の結果がNGでありかつユーザの確認が必要ではないと判定されたシートを、それぞれ異なるトレイに排紙する構成にする(第3の排紙方法)。この構成にすることにより、ユーザは自身が確認する必要のあるシートをより容易に把握することができる。
【0071】
(実施形態4)
本実施形態では、上述した実施形態1〜3に記載の排紙方法のいずれを実施するかを、例えば設定画面1111を用いてユーザによって選択可能にすることを特徴とする。これにより、ユーザは所望の排紙方法を選択することができるので、利便性が向上する。
【0072】
(その他の実施形態)
上述した各実施形態では、設定画面1111はプリンタ部101の操作部206に表示される構成であるが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、検品部102やフィニッシャ103の不図示の表示部に表示する構成にしても良いし、プリンタドライバをインストールしたPC110の表示部707に表示する構成にしても良い。
【0073】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0074】
100 印刷装置
101 プリンタ部
102 検品部
103 フィニッシャ
110 PC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷物を読み取って得られる画像データと参照画像データとの類似度に基づいて当該印刷物を検査する検品処理の結果を取得する取得手段と、
前記検品処理の結果に基づいて、前記類似度が第1の閾値以上の第1のシートと、前記類似度が前記第1の閾値よりも低くかつ第2の閾値以上の第2のシートと、前記類似度が前記第2の閾値よりも低い第3のシートとを、それぞれ区別可能に排紙する排紙手段とを備えることを特徴とするシート処理装置。
【請求項2】
前記排紙手段がシートを排紙する際に当該シートをシフトするシフト手段を更に備え、
前記排紙手段は、前記第1のシートと前記シフト手段によりシフトされた前記第2のシートとを第1の排紙部に排紙し、前記第3のシートを第2の排紙部に排紙することを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
【請求項3】
前記排紙手段がシートを排紙する際に当該シートをシフトするシフト手段を更に備え、
前記排紙手段は、前記第1のシートを第1の排紙部に排紙し、前記第3のシートと前記シフト手段によりシフトされた前記第2のシートとを第2の排紙部に排紙することを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
【請求項4】
前記排紙手段は、前記第1のシート、前記第2のシート、前記第3のシートをそれぞれ異なる排紙部に排紙することを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
【請求項5】
前記排紙手段がシートを排紙する際に当該シートをシフトするシフト手段と、
前記第1のシートと前記シフト手段によりシフトされた前記第2のシートとを第1の排紙部に排紙し、前記第3のシートを第2の排紙部に排紙する第1の排紙方法と、前記第1のシートを当該第1の排紙部に排紙し、前記第3のシートと前記シフト手段によりシフトされた前記第2のシートとを当該第2の排紙部に排紙する第2の排紙方法とのいずれかを選択可能な選択手段とを更に備え、
前記選択手段で選択された排紙方法に基づいて前記排紙手段がシートを排紙することを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
【請求項6】
前記選択手段は、前記第1のシート、前記第2のシート、前記第3のシートをそれぞれ異なる排紙部に排紙する第3の排紙方法を更に選択可能であることを特徴とする請求項5に記載のシート処理装置。
【請求項7】
前記第1の閾値と前記第2の閾値は、ユーザによって設定可能であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート処理装置。
【請求項8】
前記第1の閾値と前記第2の閾値とをユーザが設定するための設定画面を表示する表示手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート処理装置。
【請求項9】
前記設定画面において、前記検品処理の検品方法を設定可能であることを特徴とする請求項8に記載のシート処理装置。
【請求項10】
前記設定画面において、印刷されるコンテンツのタイプを設定可能であることを特徴とする請求項8又は9に記載のシート処理装置。
【請求項11】
前記設定画面においてユーザに設定された内容に基づいて、前記表示手段は前記検品処理の結果の予測を表示することを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載のシート処理装置。
【請求項12】
前記印刷物を読み取って前記画像データを生成する第1の読取手段と、
前記第1の読取手段によって生成された前記画像データと前記参照画像データとの類似度に基づいて印刷物を検査する検品処理を実行する検品手段とを更に備え、
前記取得手段は前記検品手段による前記検品処理の結果を取得することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のシート処理装置。
【請求項13】
シートに対して印刷処理を実行して前記印刷物を生成する印刷手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のシート処理装置。
【請求項14】
前記参照画像データを外部装置から受信する受信手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載のシート処理装置。
【請求項15】
原稿を読み取って前記参照画像データを生成する第2の読取手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載のシート処理装置。
【請求項16】
印刷物を読み取って得られる画像データと参照画像データとの類似度に基づいて当該印刷物を検査する検品処理の結果を取得する取得ステップと、
前記検品処理の結果に基づいて、前記類似度が第1の閾値以上の第1のシートと、前記類似度が前記第1の閾値よりも低くかつ第2の閾値以上の第2のシートと、前記類似度が前記第2の閾値よりも低い第3のシートとを、それぞれ区別可能に排紙する排紙ステップとを有することを特徴とするシート処理装置の制御方法。
【請求項17】
請求項16に記載のシート処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−231312(P2012−231312A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−98526(P2011−98526)
【出願日】平成23年4月26日(2011.4.26)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】