シート後処理装置及び画像形成装置
【課題】本発明の課題は、ジャム処理性を向上させることができ且つシフトトレイと開閉部材とが接触して損傷することを防止できるシート後処理装置及びこのシート後処理装置と画像形成装置本体とを備えた画像形成装置を得ることである。
【解決手段】本発明に係るシート後処理装置1において、シフトトレイセンサ27は、開き位置Yにある開閉部材25の上端26よりも上方にシフトトレイ13が位置するときに検知状態となるものであり、第1後処理制御部(制御部)18は、上面検知センサ21が上面検知状態となるようにシフトトレイ13を下降させて、シフトトレイセンサ27がシフトトレイ13を検知したときに、搬送部19によるシートTの搬送を停止するようにしている。
【解決手段】本発明に係るシート後処理装置1において、シフトトレイセンサ27は、開き位置Yにある開閉部材25の上端26よりも上方にシフトトレイ13が位置するときに検知状態となるものであり、第1後処理制御部(制御部)18は、上面検知センサ21が上面検知状態となるようにシフトトレイ13を下降させて、シフトトレイセンサ27がシフトトレイ13を検知したときに、搬送部19によるシートTの搬送を停止するようにしている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送されたシートにパンチ処理、綴じ処理、折り処理、及び断裁処理等の後処理を施すシート後処理部を複数備えたシート後処理装置、及びこのシート後処理装置と画像形成装置本体とを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1においては、画像形成装置本体から搬送されたシートにパンチ処理、綴じ処理、及び折り処理を施す第1シート後処理部の下流側に、シートに断裁処理を施す第2シート後処理部を設置したシート後処理装置が開示されている。第1シート後処理部にはシート積載量が増加するにつれて下降するシフトトレイが設けられており、その下側に第2シート後処理部のシート搬送路が位置している。
【0003】
【特許文献1】特許第3849334号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1においては、第2シート後処理部のシート搬送路上方にジャム処理用の開閉部材が設けられておらず、シート搬送路のジャム処理性が悪いという問題がある。また、仮に、第2シート後処理部の搬送路上方に、上下方向に開閉する開閉部材を設けた場合、開閉部材を開いたときに、下降したシフトトレイと開閉部材とが接触して損傷する問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、ジャム処理性を向上させることができ且つシフトトレイと開閉部材とが接触して損傷することを防止できるシート後処理装置、及びこのシート後処理装置と画像形成装置本体とを備えた画像形成装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シフトトレイに排出された最上位シートの上面若しくはシフトトレイの上面を検知する上面検知センサと、第1シート後処理部から第2シート後処理部へシートを搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを下降させて、シフトトレイセンサがシフトトレイを検知したときに、搬送部によるシートの搬送を停止することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の発明において、制御部は、搬送部によるシートの搬送を停止した後に、シフトトレイを上昇させて、シフトトレイセンサから非検知信号を受信したときに、搬送部によるシートの搬送を開始することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載された発明は、請求項1に記載の発明において、制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを上昇させるものであり、搬送部によるシートの搬送を停止した後に、使用者にシフトトレイ上のシートを取り除くように報知することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載された発明は、請求項1又は3に記載の発明において、制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを上昇させるものであり、使用者がシフトトレイ上のシートを取り除いた後に、シフトトレイを上昇させて、シフトトレイセンサから非検知信号を受信したときに、搬送部によるシートの搬送を開始することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載された発明は、搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シートを第1シート後処理部から第2シート後処理部へ搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材と、搬送路におけるシートのジャムを検知するジャム検知部とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを下降させるものであり、第2シート後処理部のシートの搬送路でシートがジャムになったとき且つシフトトレイを下降させてシフトトレイセンサがシフトトレイを検知したときに、搬送部によるシートの搬送を停止してからシフトトレイを上昇させて、シフトトレイセンサから非検知信号を受信したときに、使用者にジャム情報を報知することを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載された発明は、搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シートを第1シート後処理部から第2シート後処理部へ搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材と、搬送路におけるシートのジャムを検知するジャム検知部とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを下降させるものであり、シートの搬送路でシートがジャムになったときに、開閉部材を開かずにジャム処理が可能な場合は、搬送部によるシートの搬送を停止した後に使用者にジャム情報を報知することを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載された発明は、搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シートを第1シート後処理部から第2シート後処理部へ搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材と、搬送路におけるシートのジャムを検知するジャム検知部とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを上下動させるものであり、第2シート後処理部のシートの搬送路でシートがジャムとなったとき且つシフトトレイが下降してシフトトレイセンサがシフトトレイを検知したときに、シフトトレイからシートを取り除くように報知してから使用者にジャム情報を報知することを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載された発明は、搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シートを第1シート後処理部から第2シート後処理部へ搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材と、搬送路におけるシートのジャムを検知するジャム検知部とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを上下動させるものであり、シートの搬送路でシートがジャムとなったとき且つシフトトレイが下降してシフトトレイセンサがシフトトレイを検知したときに、開閉部材を開かずにジャム処理が可能な場合は、使用者にシフトトレイからシートを取り除くように報知せずにジャム情報を報知することを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載された発明は、搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シートを第1シート後処理部から第2シート後処理部へ搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する第1制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材と、閉じ位置にある開閉部材をロックするロック部と、ロック部を制御する第2制御部と、搬送路におけるシートのジャムを検知するジャム検知部とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、第1制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを下降させるものであり、第2制御部は、第2シート後処理部のシートの搬送路でシートがジャムとなったときに且つシフトトレイセンサが検知状態になったときに開閉部材をロックすること特徴とする。
【0015】
請求項10に記載された発明は、搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シートを第1シート後処理部から第2シート後処理部へ搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材と、閉じ位置にある開閉部材をロックするロック部と、ロック部を制御する第2制御部と、搬送路におけるシートのジャムを検知するジャム検知部とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、第1制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを下降させるものであり、第2制御部は第2シート後処理部のシートの搬送路でシートがジャムとなったときに且つシフトトレイセンサが非検知状態になったときに開閉部材のロックを解除することを特徴とする。
【0016】
請求項11に記載された発明は、シートは記録媒体であり、読み取られた画像をシートに形成する画像形成装置本体と、画像形成装置本体により画像形成されたシートを搬入して後処理を施す請求項1〜10に記載のシート後処理装置とを備える画像形成装置である。
【0017】
請求項12に記載された発明は、請求項11に記載の発明において、制御部は、第1シート後処理部と第2シート後処理部とを接続しているときにのみシフトトレイセンサの検知信号を画像形成装置本体へ送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、第2シート後処理部の搬送路の上方に、搬送路を露出自在の開閉部材が設けられているので、搬送路でのシートのジャム処理性を向上させることができる。シフトトレイセンサがシフトトレイを検知したときに搬送部によるシートの搬送を停止するので、開閉部材を開いたときにシフトトレイと開閉部材とが接触する場合に、第2シート後処理部の搬送路でシートがジャムになることを防止できる。従って、使用者が開閉部材を開ける必要がなくなるので、開閉部材とシフトトレイとが接触して損傷することを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に、添付図面を参照して、本発明の第1実施の形態を詳細に説明する。尚、図1は本実施の形態に係るシート後処理装置の概略的構成を示す縦断面図であり、図2はシフトトレイにシートが積載された状態のシート後処理装置の概略的構成を示す縦断面図であり、図3は本実施の形態に係る第1シート後処理部の制御の流れを示すフローチャートであり、図4は本実施の形態に係る画像形成装置本体の制御の流れを示すフローチャートであり、図5は本実施の形態に係るシフトトレイの駆動制御の流れを示すフローチャートであり、図6は本実施の形態に係る画像形成装置の制御の構成を示すブロック図であり、図7は本実施の形態に係る画像形成装置本体の操作パネルの平面図であり、図8は本実施の形態に係る第1シート後処理部の内部構成を示す縦断面図である。
【0020】
本実施の形態に係る画像形成装置3は、図8に示すように、シートTに原稿の画像を形成する画像形成装置本体9と、画像形成装置本体9により画像形成されたシートTに後処理を施すシート後処理装置1とから構成されている。尚、本実施の形態では、シートTは用紙である。
【0021】
画像形成装置本体9は、原稿の画像を読み取る画像読取部と、画像読取部が読み取った原稿の画像をシートT(記録媒体)に形成する画像形成部と、画像形成部にシートTを供給するシート供給部と、画像形成部が画像形成したシートTを第1シート後処理部5に排出するシート排出部11(図8参照)と、操作パネル67(図7参照)を有する操作部65(図6参照)と、プリント制御部55(図6参照)とを備えている。
【0022】
シート後処理装置1は、図8に示すように、画像形成装置本体9により画像形成されたシートTを搬入して後処理を施す第1シート後処理部5と、第1シート後処理部5により後処理されたシートTに後処理を施す第2シート後処理部7とから構成されている。尚、本実施の形態では、第1シート後処理部5と第2シート後処理部7は別体に設けられている。
【0023】
第1シート後処理部5は、図8に示すように、画像形成装置本体9のシート排出部11から排出されたシートTにパンチ処理を施すパンチ処理部Aと、シートTに綴じ処理を施す綴じ処理部Fと、シートTに折り処理を施す折り処理部Gと、後処理が施されたシートTを受けるシフトトレイ13と、上トレイ15と、後処理が施されたシートTを第2シート後処理部7に搬送する搬送部19とを備えている。
【0024】
第2シート後処理部7は、図1に示すように、第1シート後処理部5により後処理されたシートTを断裁する断裁処理部Hと、断裁処理部Hを制御する第2後処理制御部73と、第1シート後処理部5から搬入されたシートTを断裁処理部Hに導く供給搬送路23と、シフトトレイ13の下方に位置し且つ上下方向に開閉して供給搬送路23を露出自在な開閉部材25と、断裁処理部Hで断裁処理を施されたシートTを排出する排出搬送路45とを備えている。尚、供給搬送路23のシート搬入口には搬送ローラ対47が設けられている。
【0025】
シフトトレイ13は、図1に示すように、第2シート後処理部7の上方に且つ上下動自在に設けられており、駆動部17により駆動されるようになっている。駆動部17は第1後処理制御部(制御部)18により制御される。
【0026】
図8に示すように、第1シート後処理部5のシート排出位置Jの僅か下側には、シフトトレイ13に排出された最上位シートTの上面若しくはシフトトレイ13の上面を検知する上面検知センサ21が設けられている。上面検知センサ21は、図1に示すように、第1後処理制御部18に接続されている。
【0027】
即ち、第1後処理制御部18は、図2に示すように、シフトトレイ13にシートTが排出される度に、上面検知センサ21が上面検知状態となるように、駆動部17を制御してシフトトレイ13を下降させる。
【0028】
搬送部19は、図8に示すように、折り処理部Gに設けられており、シートTを搬送する搬送ローラ対41、43と、搬送ローラ対41、43を駆動するモータとを備えている。モータは第1後処理制御部18により制御される。
【0029】
第1シート後処理部5には、図1に示すように、シフトトレイ13の位置を検知するシフトトレイセンサ27が設けられている。シフトトレイセンサ27は、開き位置Yにある開閉部材25の上端26よりも僅か上方に設けられている。シフトトレイセンサ27は第1後処理制御部18に接続されており、第1後処理制御部18はシフトトレイセンサ27の検知信号及び非検知信号を画像形成装置本体9に送信するようになっている。尚、非検知信号とは、シフトトレイセンサ27が検知状態から非検知状態になったときに発信する信号である。
【0030】
また、第1シート後処理部5には、シフトトレイ13に積載されたシートTが満杯となったときのシフトトレイ13の位置を検知する満杯位置センサ31が設けられている。満杯位置センサ31は第2シート後処理部7の開閉部材25のヒンジと同じ高さに設けられている。
【0031】
第1後処理制御部18は、図6に示すように、上面検知センサ21及びシフトトレイセンサ27の検知信号と、駆動部17の駆動信号と、プリント制御部55からの信号とを受信する受信部33と、受信部33からの情報に基づいて状況を判断する判断部35と、判断部35の判断に従って処理を実行する実行部37と、実行部37が実行する処理内容をパンチ処理部Aと綴じ処理部Fと折り処理部Gと駆動部17と搬送部19と画像形成装置本体9のプリント制御部55とに送信する送信部39とを備えている。
【0032】
プリント制御部55は、図6に示すように、第1後処理制御部18及び画像形成装置本体9の操作部65からの信号を受信する受信部57と、受信部57からの情報に基づいて状況を判断する判断部59と、判断部59の判断に従って処理を実行する実行部61と、実行部61が実行する処理内容を操作部65と第1後処理制御部18と第2後処理制御部73とに送信する送信部63とを備えている。
【0033】
シフトトレイセンサ27からの検知信号及び非検知信号は、第1シート後処理部5に第2シート後処理部7が接続されているときにのみ、第1後処理制御部18からプリント制御部55に送信されるようになっている。
【0034】
第2シート後処理部7の開閉部材25は、図1に示すように、ヒンジにより開閉自在に設けられており、開き位置Yにあるときに、供給搬送路23を露出できるようになっている。従って、第2シート後処理部7の供給搬送路23でジャムが発生した場合に、使用者は開閉部材25を開閉してジャムとなったシートTを処理することができる。
【0035】
断裁処理部Hは、図1に示すように、シートTを挟持し搬送する搬送ローラ対49、51と、シートTを断裁する断裁刃53とを備えている。
【0036】
以下に、本実施の形態に係る画像形成装置3の動作の概略を説明する。画像形成装置本体9の操作部65からのシート供給信号を受けて、シート供給部から画像形成部にシートTが供給され、このシートTに画像読取部が読み取った原稿の画像が形成される。画像形成されたシートTはシート排出部11から第1シート後処理部5に排出される。
【0037】
図8を参照して説明する。第1シート後処理部5に排出されたシートTにはパンチ処理部Aにて必要に応じてパンチ処理が施される。パンチ処理部Aを通過したシートTは分岐爪14、16により上トレイ15へ導く搬送路B、シフトトレイ13に導く搬送路C、又は綴じ処理部Fに導く搬送路Dに振り分けられる。搬送路Dにより綴じ処理部Fに導かれたシートTは、綴じ処理部Fにて綴じ処理が施されて、シフトトレイ13に導かれるか若しくは折り処理部Gに搬送される。折り処理部Gにて折り処理が施されたシートTは搬送路Hにより第2シート後処理部7に導かれる。図1を参照して説明する。第2シート後処理部7に搬入されたシートTは、供給搬送路23により断裁処理部Hに導かれて、断裁処理部Hにて断裁処理が施される。断裁処理が施されたシートTは排出搬送路45に導かれて排出トレイに排出される。
【0038】
次に、画像形成装置3の制御の流れを図3〜図5のフローチャートを参照して説明する。以下に、図3を参照して説明する。第1後処理制御部18は、画像形成装置本体9に対して「非検知状態」を送信する(S11)。シフトトレイセンサ27が「検知状態」になったときに(S12でYES)、第1後処理制御部18は、画像形成装置本体9に対して「検知状態」を送信する(S13)。これを受けたプリント制御部55は、第1後処理制御部18に対して、搬送部19によるシートTの搬送を停止する信号を送信する。シフトトレイセンサ27が「非検知状態」になったときには(S14でYES)、S11からフローを再開する。
【0039】
図4を参照して説明する。プリント制御部55は、第2シート後処理部7に対するシート排出要求があり(S1でYES)、シフトトレイセンサ27が「検知状態」のときは(S2でYES)、使用者に対してシートTを取り除くように報知する(S3)。この報知は、図7に示すように、画像形成装置本体9の操作パネル67の画面69に、例えば「シートを取り除いてください。」と表示される。プリント制御部55は、シフトトレイセンサ27が「非検知状態」になったときに(S4でYES)、第2シート後処理部7に対してシート排出を開始すべく、第1後処理制御部18にシート排出開始信号を送信する(S5)(フロー終了)。
【0040】
図5を参照して説明する。第1後処理制御部18は、上面検知センサ21が「検知状態」となって(S21でYES)、シフトトレイ13が動作しているときは(S22でYES)、シートトレイ13を停止する(S23)。以後、S21からフローが再開される。
【0041】
一方、上面検知センサ21が「検知状態」でなく(S21でNO)、シフトトレイ13が動作していないときは(S24でNO)、シートトレイ13を上昇させる(S25)。以後、S21からフローが再開される。
【0042】
次に、本実施の形態に係るシート後処理装置の作用及び効果を説明する。本実施の形態によれば、第2シート後処理部7の供給搬送路23の上方に、供給搬送路23を露出自在の開閉部材25が設けられているので、供給搬送路23でのシートTのジャム処理性を向上させることができる。シフトトレイセンサ27がシフトトレイ13を検知したときに搬送部19によるシートTの搬送を停止するので、開閉部材25を開いたときにシフトトレイ13と開閉部材25とが接触する場合に、第2シート後処理部7の供給搬送路23でシートTがジャムになることを防止できる。従って、使用者が開閉部材25を開ける必要がなくなるので、開閉部材25とシフトトレイ13とが接触して損傷することを防止できる。
【0043】
シフトトレイセンサ27が検知状態となったときに、シフトトレイ13を上昇させるために、使用者にシートTを取り除かせるように促すことができる。
【0044】
使用者がシートTを取り除くことにより、シフトトレイ13を上昇させることができるので、搬送部19によるシートTの搬送を開始することができる。
【0045】
第1シート後処理部5に第2シート後処理部7を接続していないとき(開閉部材25を開ける必要がない場合)には、シフトトレイセンサ27の検知信号が第1後処理制御部18からプリント制御部55に送信されないようになっているので、シフトトレイ13を上昇させる等の無駄な制御を省くことができる。
【0046】
本実施の形態によれば、本実施の形態と同様な効果を奏するシート後処理装置1と画像形成装置本体9とを備えた画像形成装置3を提供できる。
【0047】
次に、本発明の他の実施の形態を説明するが、以下の説明において、上述した第1実施の形態と同一の作用効果を奏する部分には同一の符号を付することにより、その部分の詳細な説明を省略し、以下の説明では上述の第1実施の形態と異なる点を主に説明する。
【0048】
第2実施の形態を図9〜図12を参照して説明する。尚、図9は本実施の形態に係るシート後処理装置の概略的構成を示す縦断面であり、図10は本実施の形態に係る画像形成装置本体の制御の流れを示すフローチャートであり、図11及び図12は本実施の形態に係る第1シート後処理部の制御の流れを示すフローチャートである。
【0049】
本実施の形態では、図9に示すように、シフトトレイ15に排出されるシートTの積載上限を検知する上限センサ29が、上トレイ15の下面付近に設けられている。
【0050】
第1実施の形態と異なり、第1後処理制御部18は、シフトトレイセンサ27がシフトトレイ13を検知して、搬送部19によるシートTの搬送を停止した後、シフトトレイ13を自動的に上昇させる制御を行う。
【0051】
即ち、シートTを積載したままのシフトトレイ13を上昇させて、最上位シートTの上面が上面検知センサ21よりも上方に位置するような制御が行われる。尚、これと同時にシフトトレイ13へのシート排出動作は停止される。
【0052】
次に、本実施の形態に係る画像形成装置3の制御の流れを、図10〜図12を参照して説明する。
【0053】
画像形成装置本体9のプリント制御部55の制御の流れを、図10を参照して説明する。第2シート後処理部7に対するシート排出要求があるときは(S31でYES)、第1シート後処理部5に対して第2シート後処理部7へのシート排出要求を送信する(S32)。第1シート後処理部5から返信され(S33でYES)、シート排出要求が「不可」の場合(S34でYES)、使用者に対してシートTを取り除くように報知する(S35)。第1シート後処理部5からシート排出要求が「可能」の返信が来たときには(S36でYES)、第2シート後処理部7に対してシート排出を開始する(S37)(フロー終了)。
【0054】
第1シート後処理部5の第1後処理制御部18の制御の流れを、図11及び図12を参照して説明する。画像形成装置本体9から第2シート後処理部へのシート排出要求があり(S41)、シフトトレイセンサ27が検知状態のときは(S42でYES)、シフトトレイ13を上昇させる(S43)。一方、シフトトレイセンサ27が検知状態でないときは(S42でNO)、フローはS46に移行する。
【0055】
シフトトレイセンサ27が「検知状態」でないときは(S44でNO)、シフトトレイ13を停止して(S45)、画像形成装置本体9に対してシート排出「可能」を送信する(S46)。一方、シフトトレイセンサ27が「検知状態」であり(S44でYES)且つ上限センサ29が「検知状態」のときは(S47でYES)、シフトトレイを停止して(S48)、画像形成装置本体9に対してシート排出「不可」を送信する(S49)。
【0056】
上面検知センサ21が「検知状態」のとき(S50でYES)且つシフトトレイ13が動作しているときは(S51でYES)、シフトトレイ13を停止する(S52)。シフトトレイセンサ27が「検知状態」でないときは(S53でNO)、画像形成装置本体9に対してシート排出「可能」を送信する(S54)。一方、シフトトレイセンサ27が「検知状態」のときは(S53でYES)、S50からフローを再開する。
【0057】
上面検知センサ21が「検知状態」でなく(S50でNO)且つシフトトレイが動作していないときは(S55でNO)、シフトトレイ13の上昇を開始する(S56)。以後、S50からフローを再開する。
【0058】
本実施の形態によれば、第2シート後処理部7に対するシートTの排出(搬送部19によるシートTの搬送)を停止した後に、自動的にシフトトレイ13を上昇させるので、使用者が特別な措置を採らなくても、第2シート後処理部7に対するシート排出を開始することができる。
【0059】
第3実施の形態を、図13〜図17を参照して説明する。尚、図13は本実施の形態に係るシート後処理装置の概略的構成を示す縦断面図であり、図14は本実施の形態に係る画像形成装置本体の制御の流れを示すフローチャートであり、図15及び図16は本実施の形態に係る第1シート後処理部の制御の流れを示すフローチャートであり、図17は本実施の形態に係る画像形成装置本体の操作パネルの平面図である。
【0060】
第3実施の形態では、図13に示すように、第2実施の形態の構成に加えて、第2シート後処理部7に、供給搬送路(搬送路)23におけるシートTのジャムを検知するジャム検知部71を設けている。
【0061】
図13に示すように、ジャム検知部71の検知信号(「検知状態」及び「非検知状態」)は第2後処理制御部73に送信されるようになっている。尚、「検知状態」とはジャムの発生を検知している状態であり、「非検知状態」とはジャムの解消を検知している状態である。
【0062】
本実施の形態に係る画像形成装置本体9のプリント制御部55の制御の流れを、図14を参照して説明する。第2シート後処理部7に対するシート排出要求があるとき(S61でYES)、第1シート後処理部5に対して第2シート後処理部7へのシート排出要求を送信し(S62)、第2シート後処理部7に対してシート排出を開始する(S63)。
【0063】
第1シート後処理部5からジャム情報が来たときは(S64でYES)シートTの搬送を停止する(S65)。第1シート後処理部5のシフトトレイ13が上昇中でないときで(S66でNO)、シフトトレイセンサ27が検知状態のときは(S67でYES)、使用者に対してシートTを取り除くように報知する(S68)。シフトトレイセンサ27が検知状態でないときは(S69でNO)、使用者に対してジャム処理を報知する(S70)(フロー終了)。
【0064】
第1シート後処理部5のシフトトレイ13が上昇中でないときで(S66でNO)、シフトトレイセンサ27が検知状態でないときは(S67でNO)、フローはS70に移行する。
【0065】
第1シート後処理部5からジャム情報が来ていないとき(S64でNO)で、第1シート後処理部5からシート排出完了が来たときは(S71でYES)、フローは終了する。第1シート後処理部5からジャム情報が来ていないときで(S64でNO)、第1シート後処理部5からシート排出完了が来ていないときは(S71でNO)、フローはS64から再開される。
【0066】
本実施の形態に係る第1シート後処理部5の第1後処理制御部18の制御流れを、図15及び図16を参照して説明する。画像形成装置本体9から第2シート後処理部へのシート排出要求があるときは(S81)、画像形成装置本体9に対してシート排出「可能」を送信する(82)。第2シート後処理部7からジャム情報があるときは(S83でYES)、画像形成装置本体9に対してシフトトレイ13の上昇中を送信し(S84)、シフトトレイ13の上昇を開始し(S85)、画像形成装置本体9に対してジャム情報を送信する(S86)。ジャム情報は、図17に示すように、画像形成装置本体9の操作パネル67の画面69に、例えば「供給搬送路でジャムが発生しました。」と表示されて、使用者に報知される。第2シート後処理部7からジャム情報がないときで(S83でYES)、第1シート後処理部5から排紙完了が来たときは(S90でYES)、フローは終了する。
【0067】
シフトトレイセンサ27が検知状態でないときは(S87でNO)、シフトトレイ13を停止し(S88)、画像形成装置本体9に対してシフトトレイ13停止を送信する(89)(フロー終了)。シフトトレイセンサ27が検知状態のとき(S87でYES)且つ上限センサ29が検知状態のときは(S91でYES)、シフトトレイ13を停止し(S92)、画像形成装置本体9に対してシフトトレイ13停止を送信する(S93)。
【0068】
上面検知センサ21が検知状態のときで(S94でYES)、シフトトレイ13が動作しているときは(S95でYES)、シフトトレイ13を停止し(S96)、画像形成装置本体9に対してシフトトレイ13停止を送信する(S97)。シフトトレイセンサ27が検知状態でないときは(S98でNO)、フローは終了する。シフトトレイセンサ27が検知状態のときは、フローはS94から再開する。
【0069】
本実施の形態によれば、搬送部19によるシートTの搬送を停止した後に自動的にシフトトレイ13を上昇させて、ジャム処理が可能となった状態で使用者にジャム情報を報知することができる。
【0070】
例えば、排出搬送路45でジャムが発生した場合のように、開閉部材25を開いてジャム処理をする必要がない場合に、シフトトレイ13を上昇させずに、使用者にジャム情報を報知することができる。従って、無駄な制御を省くことができる。
【0071】
シフトトレイ13を上昇させてジャム処理可能な状態にするために、使用者にシフトトレイ13からシートTを取り除くように促すことができる。
【0072】
開閉部材25を開いてジャム処理する必要がない場合に、使用者に、シートTを取り除かせる報知をせずに、ジャム情報を報知することができる。従って、無駄な制御を省くことができる。
【0073】
第4実施の形態を、図18及び図19を参照して説明する。尚、図18は本実施の形態に係るシート後処理装置の概略的構成を示す縦断面図であり、図19は本実施の形態に係る第2シート後処理部7のロック部の制御の流れを示すフローチャートである。
【0074】
本実施の形態では、第3実施の形態の構成に加えて、図18に示すように、第2シート後処理部7に開閉部材25をロックするロック部87を設けている。
【0075】
ロック部87は、開閉部材25を閉じ位置Xでロックするロック部材85を備えている。ロック部材85は、一端が軸支されて回動自在になっており、他端にはコイルスプリング83の一端が取り付けられている。コイルスプリング83の他端は、ソレノイド81に引き込み自在なプランジャ9に取り付けられている。ソレノイド81は、図18に示すように、第2後処理制御部(第2制御部)73により制御されるようになっている。
【0076】
即ち、ソレノイド81に通電することにより、プランジャがソレノイド側に引き込まれて、ロック部材85がロック位置Pからロック解除位置Qに回動するようになっている。一方、ソレノイド81への通電をカットすることにより、プランジャがソレノイド側から突出して、ロック部材85がロック解除位置Qからロック位置Pに回動するようになっている。
【0077】
開閉部材25には、図18に示すように、ロック部材85に係止する係止部89が設けられている。ロック部材85がロック位置Pにあるときに係止部89はロック部材85に係止するようになっている。一方、ロック部材85がロック位置Pからロック解除位置Qに回動すると、係止部89とロック部材85との係止が解除されるようになっている。
【0078】
次に、本実施の形態に係るロック部87の制御の流れを、図21を参照して説明する。
第2シート後処理部7からジャム情報があり(S111でYES)且つシフトトレイセンサ27が検知状態でないときは(S112でNO)、ソレノイド81に通電する(S113)。ジャム処理が完了したとき(S114でYES)且つ開閉部材25が閉じ位置Xにあるときは(S115でYES)、ソレノイド81への通電をカットし(S116)、フローは終了する。
【0079】
本実施の形態によれば、供給搬送路23でジャムが発生して且つシフトトレイセンサ27がシフトトレイ13を検知しているときには、開閉部材25が閉じた状態でロックされているので、使用者が誤って開閉部材25を開いて、開閉部材25がシフトトレイ13に接触して、開閉部材25及びシフトトレイ13が損傷することを防止できる。
【0080】
シフトトレイ13が上昇して、開閉部材25を開けることができるようになった場合に、自動的に開閉部材25のロックを解除するので、使用者がジャム処理のために開閉部材25を開けるときに、ロックを解除する手間を省くことができる。
【0081】
尚、本発明は上述した実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
【0082】
上述した実施の形態では、画像形成装置本体9は画像読取部を備えているが、これに限らず、画像形成装置本体は、画像読取部を備えていないプリンター等であっても良い。
【0083】
上述した実施の形態では、第2シート後処理部7においてシートTに断裁処理を施しているが、これに限らず、第2シート後処理部7においてシートTに様々な折り処理等を施すようにしても良い。
【0084】
上述した実施の形態では、シート後処理装置1は第1シート後処理部5と第2シート後処理部7とを別体に設けたものであるが、これに代えて、シート後処理装置1を第1シート後処理部5と第2シート後処理部7とを一体に設けたものにしても良い。
【0085】
上述した実施の形態では、操作パネル67の画面69に、シフトトレイからシートTを取り除くこと、及びシートTがジャムとなったことを表示して使用者に報知するようにしているが、これに代えて、シフトトレイからシートTを取り除くこと、及びシートTがジャムとなったことを音声により報知するか若しくは色違いのランプを点滅する等して使用者に報知するようにしても良い。
【0086】
第4実施の形態では、シフトトレイセンサ27が非検知信号を受信したときにソレノイドに通電して開閉部材25のロックを解除する構成にしているが、これに代えて、シフトトレイセンサ27が検知信号を受信したときにソレノイドに通電して開閉部材25をロックする構成にしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】第1実施の形態に係るシート後処理装置の概略的構成を示す縦断面図である。
【図2】シフトトレイにシートを積載した状態のシート後処理装置の概略的構成を示す縦断面図である。
【図3】第1実施の形態に係る第1シート後処理部の制御の流れを示すフローチャートである。
【図4】第1実施の形態に係る画像形成装置本体の制御の流れを示すフローチャートである。
【図5】第1実施の形態に係るシフトトレイの駆動制御の流れを示すフローチャートである。
【図6】第1実施の形態に係る画像形成装置の制御の構成を示すブロック図である。
【図7】第1実施の形態に係る画像形成装置本体の操作パネルの平面図である。
【図8】第1実施の形態に係る第1シート後処理部の内部構成を示す縦断面図である。
【図9】第2実施の形態に係るシート後処理装置の概略的構成を示す縦断面である。
【図10】第2実施の形態に係る画像形成装置本体の制御の流れを示すフローチャートである。
【図11】第2実施の形態に係る第1シート後処理装部の制御の流れを示すフローチャートである。
【図12】第2実施の形態に係る第1シート後処理装部の制御の流れを示すフローチャートである。
【図13】第3実施の形態に係るシート後処理装置の概略的構成を示す縦断面である。
【図14】第3実施の形態に係る画像形成装置本体の制御の流れを示すフローチャートである。
【図15】第3実施の形態に係る第1シート後処理部の制御の流れを示すフローチャートである。
【図16】第3実施の形態に係る第1シート後処理部の制御の流れを示すフローチャートである。
【図17】第3実施の形態に係る画像形成装置本体の操作パネルの平面図である。
【図18】第4実施の形態に係るシート後処理装置の概略的構成を示す縦断面図である。
【図19】第4実施の形態に係るロック部の制御の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0088】
1 シート後処理装置
3 画像形成装置
5 第1シート後処理部
7 第2シート後処理部
9 画像形成装置本体
13 シフトトレイ
17 駆動部
18 第1後処理制御部(制御部、第1制御部)
19 搬送部
21 上面検知センサ
23 供給搬送路(搬送路)
25 開閉部材
26 開閉部材の上端
27 シフトトレイセンサ
71 ジャム検知部
73 第2後処理制御部(第2制御部)
87 ロック部
Y 開き位置
T シート
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送されたシートにパンチ処理、綴じ処理、折り処理、及び断裁処理等の後処理を施すシート後処理部を複数備えたシート後処理装置、及びこのシート後処理装置と画像形成装置本体とを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1においては、画像形成装置本体から搬送されたシートにパンチ処理、綴じ処理、及び折り処理を施す第1シート後処理部の下流側に、シートに断裁処理を施す第2シート後処理部を設置したシート後処理装置が開示されている。第1シート後処理部にはシート積載量が増加するにつれて下降するシフトトレイが設けられており、その下側に第2シート後処理部のシート搬送路が位置している。
【0003】
【特許文献1】特許第3849334号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1においては、第2シート後処理部のシート搬送路上方にジャム処理用の開閉部材が設けられておらず、シート搬送路のジャム処理性が悪いという問題がある。また、仮に、第2シート後処理部の搬送路上方に、上下方向に開閉する開閉部材を設けた場合、開閉部材を開いたときに、下降したシフトトレイと開閉部材とが接触して損傷する問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、ジャム処理性を向上させることができ且つシフトトレイと開閉部材とが接触して損傷することを防止できるシート後処理装置、及びこのシート後処理装置と画像形成装置本体とを備えた画像形成装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シフトトレイに排出された最上位シートの上面若しくはシフトトレイの上面を検知する上面検知センサと、第1シート後処理部から第2シート後処理部へシートを搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを下降させて、シフトトレイセンサがシフトトレイを検知したときに、搬送部によるシートの搬送を停止することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の発明において、制御部は、搬送部によるシートの搬送を停止した後に、シフトトレイを上昇させて、シフトトレイセンサから非検知信号を受信したときに、搬送部によるシートの搬送を開始することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載された発明は、請求項1に記載の発明において、制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを上昇させるものであり、搬送部によるシートの搬送を停止した後に、使用者にシフトトレイ上のシートを取り除くように報知することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載された発明は、請求項1又は3に記載の発明において、制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを上昇させるものであり、使用者がシフトトレイ上のシートを取り除いた後に、シフトトレイを上昇させて、シフトトレイセンサから非検知信号を受信したときに、搬送部によるシートの搬送を開始することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載された発明は、搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シートを第1シート後処理部から第2シート後処理部へ搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材と、搬送路におけるシートのジャムを検知するジャム検知部とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを下降させるものであり、第2シート後処理部のシートの搬送路でシートがジャムになったとき且つシフトトレイを下降させてシフトトレイセンサがシフトトレイを検知したときに、搬送部によるシートの搬送を停止してからシフトトレイを上昇させて、シフトトレイセンサから非検知信号を受信したときに、使用者にジャム情報を報知することを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載された発明は、搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シートを第1シート後処理部から第2シート後処理部へ搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材と、搬送路におけるシートのジャムを検知するジャム検知部とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを下降させるものであり、シートの搬送路でシートがジャムになったときに、開閉部材を開かずにジャム処理が可能な場合は、搬送部によるシートの搬送を停止した後に使用者にジャム情報を報知することを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載された発明は、搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シートを第1シート後処理部から第2シート後処理部へ搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材と、搬送路におけるシートのジャムを検知するジャム検知部とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを上下動させるものであり、第2シート後処理部のシートの搬送路でシートがジャムとなったとき且つシフトトレイが下降してシフトトレイセンサがシフトトレイを検知したときに、シフトトレイからシートを取り除くように報知してから使用者にジャム情報を報知することを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載された発明は、搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シートを第1シート後処理部から第2シート後処理部へ搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材と、搬送路におけるシートのジャムを検知するジャム検知部とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを上下動させるものであり、シートの搬送路でシートがジャムとなったとき且つシフトトレイが下降してシフトトレイセンサがシフトトレイを検知したときに、開閉部材を開かずにジャム処理が可能な場合は、使用者にシフトトレイからシートを取り除くように報知せずにジャム情報を報知することを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載された発明は、搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シートを第1シート後処理部から第2シート後処理部へ搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する第1制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材と、閉じ位置にある開閉部材をロックするロック部と、ロック部を制御する第2制御部と、搬送路におけるシートのジャムを検知するジャム検知部とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、第1制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを下降させるものであり、第2制御部は、第2シート後処理部のシートの搬送路でシートがジャムとなったときに且つシフトトレイセンサが検知状態になったときに開閉部材をロックすること特徴とする。
【0015】
請求項10に記載された発明は、搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シートを第1シート後処理部から第2シート後処理部へ搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材と、閉じ位置にある開閉部材をロックするロック部と、ロック部を制御する第2制御部と、搬送路におけるシートのジャムを検知するジャム検知部とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、第1制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを下降させるものであり、第2制御部は第2シート後処理部のシートの搬送路でシートがジャムとなったときに且つシフトトレイセンサが非検知状態になったときに開閉部材のロックを解除することを特徴とする。
【0016】
請求項11に記載された発明は、シートは記録媒体であり、読み取られた画像をシートに形成する画像形成装置本体と、画像形成装置本体により画像形成されたシートを搬入して後処理を施す請求項1〜10に記載のシート後処理装置とを備える画像形成装置である。
【0017】
請求項12に記載された発明は、請求項11に記載の発明において、制御部は、第1シート後処理部と第2シート後処理部とを接続しているときにのみシフトトレイセンサの検知信号を画像形成装置本体へ送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、第2シート後処理部の搬送路の上方に、搬送路を露出自在の開閉部材が設けられているので、搬送路でのシートのジャム処理性を向上させることができる。シフトトレイセンサがシフトトレイを検知したときに搬送部によるシートの搬送を停止するので、開閉部材を開いたときにシフトトレイと開閉部材とが接触する場合に、第2シート後処理部の搬送路でシートがジャムになることを防止できる。従って、使用者が開閉部材を開ける必要がなくなるので、開閉部材とシフトトレイとが接触して損傷することを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に、添付図面を参照して、本発明の第1実施の形態を詳細に説明する。尚、図1は本実施の形態に係るシート後処理装置の概略的構成を示す縦断面図であり、図2はシフトトレイにシートが積載された状態のシート後処理装置の概略的構成を示す縦断面図であり、図3は本実施の形態に係る第1シート後処理部の制御の流れを示すフローチャートであり、図4は本実施の形態に係る画像形成装置本体の制御の流れを示すフローチャートであり、図5は本実施の形態に係るシフトトレイの駆動制御の流れを示すフローチャートであり、図6は本実施の形態に係る画像形成装置の制御の構成を示すブロック図であり、図7は本実施の形態に係る画像形成装置本体の操作パネルの平面図であり、図8は本実施の形態に係る第1シート後処理部の内部構成を示す縦断面図である。
【0020】
本実施の形態に係る画像形成装置3は、図8に示すように、シートTに原稿の画像を形成する画像形成装置本体9と、画像形成装置本体9により画像形成されたシートTに後処理を施すシート後処理装置1とから構成されている。尚、本実施の形態では、シートTは用紙である。
【0021】
画像形成装置本体9は、原稿の画像を読み取る画像読取部と、画像読取部が読み取った原稿の画像をシートT(記録媒体)に形成する画像形成部と、画像形成部にシートTを供給するシート供給部と、画像形成部が画像形成したシートTを第1シート後処理部5に排出するシート排出部11(図8参照)と、操作パネル67(図7参照)を有する操作部65(図6参照)と、プリント制御部55(図6参照)とを備えている。
【0022】
シート後処理装置1は、図8に示すように、画像形成装置本体9により画像形成されたシートTを搬入して後処理を施す第1シート後処理部5と、第1シート後処理部5により後処理されたシートTに後処理を施す第2シート後処理部7とから構成されている。尚、本実施の形態では、第1シート後処理部5と第2シート後処理部7は別体に設けられている。
【0023】
第1シート後処理部5は、図8に示すように、画像形成装置本体9のシート排出部11から排出されたシートTにパンチ処理を施すパンチ処理部Aと、シートTに綴じ処理を施す綴じ処理部Fと、シートTに折り処理を施す折り処理部Gと、後処理が施されたシートTを受けるシフトトレイ13と、上トレイ15と、後処理が施されたシートTを第2シート後処理部7に搬送する搬送部19とを備えている。
【0024】
第2シート後処理部7は、図1に示すように、第1シート後処理部5により後処理されたシートTを断裁する断裁処理部Hと、断裁処理部Hを制御する第2後処理制御部73と、第1シート後処理部5から搬入されたシートTを断裁処理部Hに導く供給搬送路23と、シフトトレイ13の下方に位置し且つ上下方向に開閉して供給搬送路23を露出自在な開閉部材25と、断裁処理部Hで断裁処理を施されたシートTを排出する排出搬送路45とを備えている。尚、供給搬送路23のシート搬入口には搬送ローラ対47が設けられている。
【0025】
シフトトレイ13は、図1に示すように、第2シート後処理部7の上方に且つ上下動自在に設けられており、駆動部17により駆動されるようになっている。駆動部17は第1後処理制御部(制御部)18により制御される。
【0026】
図8に示すように、第1シート後処理部5のシート排出位置Jの僅か下側には、シフトトレイ13に排出された最上位シートTの上面若しくはシフトトレイ13の上面を検知する上面検知センサ21が設けられている。上面検知センサ21は、図1に示すように、第1後処理制御部18に接続されている。
【0027】
即ち、第1後処理制御部18は、図2に示すように、シフトトレイ13にシートTが排出される度に、上面検知センサ21が上面検知状態となるように、駆動部17を制御してシフトトレイ13を下降させる。
【0028】
搬送部19は、図8に示すように、折り処理部Gに設けられており、シートTを搬送する搬送ローラ対41、43と、搬送ローラ対41、43を駆動するモータとを備えている。モータは第1後処理制御部18により制御される。
【0029】
第1シート後処理部5には、図1に示すように、シフトトレイ13の位置を検知するシフトトレイセンサ27が設けられている。シフトトレイセンサ27は、開き位置Yにある開閉部材25の上端26よりも僅か上方に設けられている。シフトトレイセンサ27は第1後処理制御部18に接続されており、第1後処理制御部18はシフトトレイセンサ27の検知信号及び非検知信号を画像形成装置本体9に送信するようになっている。尚、非検知信号とは、シフトトレイセンサ27が検知状態から非検知状態になったときに発信する信号である。
【0030】
また、第1シート後処理部5には、シフトトレイ13に積載されたシートTが満杯となったときのシフトトレイ13の位置を検知する満杯位置センサ31が設けられている。満杯位置センサ31は第2シート後処理部7の開閉部材25のヒンジと同じ高さに設けられている。
【0031】
第1後処理制御部18は、図6に示すように、上面検知センサ21及びシフトトレイセンサ27の検知信号と、駆動部17の駆動信号と、プリント制御部55からの信号とを受信する受信部33と、受信部33からの情報に基づいて状況を判断する判断部35と、判断部35の判断に従って処理を実行する実行部37と、実行部37が実行する処理内容をパンチ処理部Aと綴じ処理部Fと折り処理部Gと駆動部17と搬送部19と画像形成装置本体9のプリント制御部55とに送信する送信部39とを備えている。
【0032】
プリント制御部55は、図6に示すように、第1後処理制御部18及び画像形成装置本体9の操作部65からの信号を受信する受信部57と、受信部57からの情報に基づいて状況を判断する判断部59と、判断部59の判断に従って処理を実行する実行部61と、実行部61が実行する処理内容を操作部65と第1後処理制御部18と第2後処理制御部73とに送信する送信部63とを備えている。
【0033】
シフトトレイセンサ27からの検知信号及び非検知信号は、第1シート後処理部5に第2シート後処理部7が接続されているときにのみ、第1後処理制御部18からプリント制御部55に送信されるようになっている。
【0034】
第2シート後処理部7の開閉部材25は、図1に示すように、ヒンジにより開閉自在に設けられており、開き位置Yにあるときに、供給搬送路23を露出できるようになっている。従って、第2シート後処理部7の供給搬送路23でジャムが発生した場合に、使用者は開閉部材25を開閉してジャムとなったシートTを処理することができる。
【0035】
断裁処理部Hは、図1に示すように、シートTを挟持し搬送する搬送ローラ対49、51と、シートTを断裁する断裁刃53とを備えている。
【0036】
以下に、本実施の形態に係る画像形成装置3の動作の概略を説明する。画像形成装置本体9の操作部65からのシート供給信号を受けて、シート供給部から画像形成部にシートTが供給され、このシートTに画像読取部が読み取った原稿の画像が形成される。画像形成されたシートTはシート排出部11から第1シート後処理部5に排出される。
【0037】
図8を参照して説明する。第1シート後処理部5に排出されたシートTにはパンチ処理部Aにて必要に応じてパンチ処理が施される。パンチ処理部Aを通過したシートTは分岐爪14、16により上トレイ15へ導く搬送路B、シフトトレイ13に導く搬送路C、又は綴じ処理部Fに導く搬送路Dに振り分けられる。搬送路Dにより綴じ処理部Fに導かれたシートTは、綴じ処理部Fにて綴じ処理が施されて、シフトトレイ13に導かれるか若しくは折り処理部Gに搬送される。折り処理部Gにて折り処理が施されたシートTは搬送路Hにより第2シート後処理部7に導かれる。図1を参照して説明する。第2シート後処理部7に搬入されたシートTは、供給搬送路23により断裁処理部Hに導かれて、断裁処理部Hにて断裁処理が施される。断裁処理が施されたシートTは排出搬送路45に導かれて排出トレイに排出される。
【0038】
次に、画像形成装置3の制御の流れを図3〜図5のフローチャートを参照して説明する。以下に、図3を参照して説明する。第1後処理制御部18は、画像形成装置本体9に対して「非検知状態」を送信する(S11)。シフトトレイセンサ27が「検知状態」になったときに(S12でYES)、第1後処理制御部18は、画像形成装置本体9に対して「検知状態」を送信する(S13)。これを受けたプリント制御部55は、第1後処理制御部18に対して、搬送部19によるシートTの搬送を停止する信号を送信する。シフトトレイセンサ27が「非検知状態」になったときには(S14でYES)、S11からフローを再開する。
【0039】
図4を参照して説明する。プリント制御部55は、第2シート後処理部7に対するシート排出要求があり(S1でYES)、シフトトレイセンサ27が「検知状態」のときは(S2でYES)、使用者に対してシートTを取り除くように報知する(S3)。この報知は、図7に示すように、画像形成装置本体9の操作パネル67の画面69に、例えば「シートを取り除いてください。」と表示される。プリント制御部55は、シフトトレイセンサ27が「非検知状態」になったときに(S4でYES)、第2シート後処理部7に対してシート排出を開始すべく、第1後処理制御部18にシート排出開始信号を送信する(S5)(フロー終了)。
【0040】
図5を参照して説明する。第1後処理制御部18は、上面検知センサ21が「検知状態」となって(S21でYES)、シフトトレイ13が動作しているときは(S22でYES)、シートトレイ13を停止する(S23)。以後、S21からフローが再開される。
【0041】
一方、上面検知センサ21が「検知状態」でなく(S21でNO)、シフトトレイ13が動作していないときは(S24でNO)、シートトレイ13を上昇させる(S25)。以後、S21からフローが再開される。
【0042】
次に、本実施の形態に係るシート後処理装置の作用及び効果を説明する。本実施の形態によれば、第2シート後処理部7の供給搬送路23の上方に、供給搬送路23を露出自在の開閉部材25が設けられているので、供給搬送路23でのシートTのジャム処理性を向上させることができる。シフトトレイセンサ27がシフトトレイ13を検知したときに搬送部19によるシートTの搬送を停止するので、開閉部材25を開いたときにシフトトレイ13と開閉部材25とが接触する場合に、第2シート後処理部7の供給搬送路23でシートTがジャムになることを防止できる。従って、使用者が開閉部材25を開ける必要がなくなるので、開閉部材25とシフトトレイ13とが接触して損傷することを防止できる。
【0043】
シフトトレイセンサ27が検知状態となったときに、シフトトレイ13を上昇させるために、使用者にシートTを取り除かせるように促すことができる。
【0044】
使用者がシートTを取り除くことにより、シフトトレイ13を上昇させることができるので、搬送部19によるシートTの搬送を開始することができる。
【0045】
第1シート後処理部5に第2シート後処理部7を接続していないとき(開閉部材25を開ける必要がない場合)には、シフトトレイセンサ27の検知信号が第1後処理制御部18からプリント制御部55に送信されないようになっているので、シフトトレイ13を上昇させる等の無駄な制御を省くことができる。
【0046】
本実施の形態によれば、本実施の形態と同様な効果を奏するシート後処理装置1と画像形成装置本体9とを備えた画像形成装置3を提供できる。
【0047】
次に、本発明の他の実施の形態を説明するが、以下の説明において、上述した第1実施の形態と同一の作用効果を奏する部分には同一の符号を付することにより、その部分の詳細な説明を省略し、以下の説明では上述の第1実施の形態と異なる点を主に説明する。
【0048】
第2実施の形態を図9〜図12を参照して説明する。尚、図9は本実施の形態に係るシート後処理装置の概略的構成を示す縦断面であり、図10は本実施の形態に係る画像形成装置本体の制御の流れを示すフローチャートであり、図11及び図12は本実施の形態に係る第1シート後処理部の制御の流れを示すフローチャートである。
【0049】
本実施の形態では、図9に示すように、シフトトレイ15に排出されるシートTの積載上限を検知する上限センサ29が、上トレイ15の下面付近に設けられている。
【0050】
第1実施の形態と異なり、第1後処理制御部18は、シフトトレイセンサ27がシフトトレイ13を検知して、搬送部19によるシートTの搬送を停止した後、シフトトレイ13を自動的に上昇させる制御を行う。
【0051】
即ち、シートTを積載したままのシフトトレイ13を上昇させて、最上位シートTの上面が上面検知センサ21よりも上方に位置するような制御が行われる。尚、これと同時にシフトトレイ13へのシート排出動作は停止される。
【0052】
次に、本実施の形態に係る画像形成装置3の制御の流れを、図10〜図12を参照して説明する。
【0053】
画像形成装置本体9のプリント制御部55の制御の流れを、図10を参照して説明する。第2シート後処理部7に対するシート排出要求があるときは(S31でYES)、第1シート後処理部5に対して第2シート後処理部7へのシート排出要求を送信する(S32)。第1シート後処理部5から返信され(S33でYES)、シート排出要求が「不可」の場合(S34でYES)、使用者に対してシートTを取り除くように報知する(S35)。第1シート後処理部5からシート排出要求が「可能」の返信が来たときには(S36でYES)、第2シート後処理部7に対してシート排出を開始する(S37)(フロー終了)。
【0054】
第1シート後処理部5の第1後処理制御部18の制御の流れを、図11及び図12を参照して説明する。画像形成装置本体9から第2シート後処理部へのシート排出要求があり(S41)、シフトトレイセンサ27が検知状態のときは(S42でYES)、シフトトレイ13を上昇させる(S43)。一方、シフトトレイセンサ27が検知状態でないときは(S42でNO)、フローはS46に移行する。
【0055】
シフトトレイセンサ27が「検知状態」でないときは(S44でNO)、シフトトレイ13を停止して(S45)、画像形成装置本体9に対してシート排出「可能」を送信する(S46)。一方、シフトトレイセンサ27が「検知状態」であり(S44でYES)且つ上限センサ29が「検知状態」のときは(S47でYES)、シフトトレイを停止して(S48)、画像形成装置本体9に対してシート排出「不可」を送信する(S49)。
【0056】
上面検知センサ21が「検知状態」のとき(S50でYES)且つシフトトレイ13が動作しているときは(S51でYES)、シフトトレイ13を停止する(S52)。シフトトレイセンサ27が「検知状態」でないときは(S53でNO)、画像形成装置本体9に対してシート排出「可能」を送信する(S54)。一方、シフトトレイセンサ27が「検知状態」のときは(S53でYES)、S50からフローを再開する。
【0057】
上面検知センサ21が「検知状態」でなく(S50でNO)且つシフトトレイが動作していないときは(S55でNO)、シフトトレイ13の上昇を開始する(S56)。以後、S50からフローを再開する。
【0058】
本実施の形態によれば、第2シート後処理部7に対するシートTの排出(搬送部19によるシートTの搬送)を停止した後に、自動的にシフトトレイ13を上昇させるので、使用者が特別な措置を採らなくても、第2シート後処理部7に対するシート排出を開始することができる。
【0059】
第3実施の形態を、図13〜図17を参照して説明する。尚、図13は本実施の形態に係るシート後処理装置の概略的構成を示す縦断面図であり、図14は本実施の形態に係る画像形成装置本体の制御の流れを示すフローチャートであり、図15及び図16は本実施の形態に係る第1シート後処理部の制御の流れを示すフローチャートであり、図17は本実施の形態に係る画像形成装置本体の操作パネルの平面図である。
【0060】
第3実施の形態では、図13に示すように、第2実施の形態の構成に加えて、第2シート後処理部7に、供給搬送路(搬送路)23におけるシートTのジャムを検知するジャム検知部71を設けている。
【0061】
図13に示すように、ジャム検知部71の検知信号(「検知状態」及び「非検知状態」)は第2後処理制御部73に送信されるようになっている。尚、「検知状態」とはジャムの発生を検知している状態であり、「非検知状態」とはジャムの解消を検知している状態である。
【0062】
本実施の形態に係る画像形成装置本体9のプリント制御部55の制御の流れを、図14を参照して説明する。第2シート後処理部7に対するシート排出要求があるとき(S61でYES)、第1シート後処理部5に対して第2シート後処理部7へのシート排出要求を送信し(S62)、第2シート後処理部7に対してシート排出を開始する(S63)。
【0063】
第1シート後処理部5からジャム情報が来たときは(S64でYES)シートTの搬送を停止する(S65)。第1シート後処理部5のシフトトレイ13が上昇中でないときで(S66でNO)、シフトトレイセンサ27が検知状態のときは(S67でYES)、使用者に対してシートTを取り除くように報知する(S68)。シフトトレイセンサ27が検知状態でないときは(S69でNO)、使用者に対してジャム処理を報知する(S70)(フロー終了)。
【0064】
第1シート後処理部5のシフトトレイ13が上昇中でないときで(S66でNO)、シフトトレイセンサ27が検知状態でないときは(S67でNO)、フローはS70に移行する。
【0065】
第1シート後処理部5からジャム情報が来ていないとき(S64でNO)で、第1シート後処理部5からシート排出完了が来たときは(S71でYES)、フローは終了する。第1シート後処理部5からジャム情報が来ていないときで(S64でNO)、第1シート後処理部5からシート排出完了が来ていないときは(S71でNO)、フローはS64から再開される。
【0066】
本実施の形態に係る第1シート後処理部5の第1後処理制御部18の制御流れを、図15及び図16を参照して説明する。画像形成装置本体9から第2シート後処理部へのシート排出要求があるときは(S81)、画像形成装置本体9に対してシート排出「可能」を送信する(82)。第2シート後処理部7からジャム情報があるときは(S83でYES)、画像形成装置本体9に対してシフトトレイ13の上昇中を送信し(S84)、シフトトレイ13の上昇を開始し(S85)、画像形成装置本体9に対してジャム情報を送信する(S86)。ジャム情報は、図17に示すように、画像形成装置本体9の操作パネル67の画面69に、例えば「供給搬送路でジャムが発生しました。」と表示されて、使用者に報知される。第2シート後処理部7からジャム情報がないときで(S83でYES)、第1シート後処理部5から排紙完了が来たときは(S90でYES)、フローは終了する。
【0067】
シフトトレイセンサ27が検知状態でないときは(S87でNO)、シフトトレイ13を停止し(S88)、画像形成装置本体9に対してシフトトレイ13停止を送信する(89)(フロー終了)。シフトトレイセンサ27が検知状態のとき(S87でYES)且つ上限センサ29が検知状態のときは(S91でYES)、シフトトレイ13を停止し(S92)、画像形成装置本体9に対してシフトトレイ13停止を送信する(S93)。
【0068】
上面検知センサ21が検知状態のときで(S94でYES)、シフトトレイ13が動作しているときは(S95でYES)、シフトトレイ13を停止し(S96)、画像形成装置本体9に対してシフトトレイ13停止を送信する(S97)。シフトトレイセンサ27が検知状態でないときは(S98でNO)、フローは終了する。シフトトレイセンサ27が検知状態のときは、フローはS94から再開する。
【0069】
本実施の形態によれば、搬送部19によるシートTの搬送を停止した後に自動的にシフトトレイ13を上昇させて、ジャム処理が可能となった状態で使用者にジャム情報を報知することができる。
【0070】
例えば、排出搬送路45でジャムが発生した場合のように、開閉部材25を開いてジャム処理をする必要がない場合に、シフトトレイ13を上昇させずに、使用者にジャム情報を報知することができる。従って、無駄な制御を省くことができる。
【0071】
シフトトレイ13を上昇させてジャム処理可能な状態にするために、使用者にシフトトレイ13からシートTを取り除くように促すことができる。
【0072】
開閉部材25を開いてジャム処理する必要がない場合に、使用者に、シートTを取り除かせる報知をせずに、ジャム情報を報知することができる。従って、無駄な制御を省くことができる。
【0073】
第4実施の形態を、図18及び図19を参照して説明する。尚、図18は本実施の形態に係るシート後処理装置の概略的構成を示す縦断面図であり、図19は本実施の形態に係る第2シート後処理部7のロック部の制御の流れを示すフローチャートである。
【0074】
本実施の形態では、第3実施の形態の構成に加えて、図18に示すように、第2シート後処理部7に開閉部材25をロックするロック部87を設けている。
【0075】
ロック部87は、開閉部材25を閉じ位置Xでロックするロック部材85を備えている。ロック部材85は、一端が軸支されて回動自在になっており、他端にはコイルスプリング83の一端が取り付けられている。コイルスプリング83の他端は、ソレノイド81に引き込み自在なプランジャ9に取り付けられている。ソレノイド81は、図18に示すように、第2後処理制御部(第2制御部)73により制御されるようになっている。
【0076】
即ち、ソレノイド81に通電することにより、プランジャがソレノイド側に引き込まれて、ロック部材85がロック位置Pからロック解除位置Qに回動するようになっている。一方、ソレノイド81への通電をカットすることにより、プランジャがソレノイド側から突出して、ロック部材85がロック解除位置Qからロック位置Pに回動するようになっている。
【0077】
開閉部材25には、図18に示すように、ロック部材85に係止する係止部89が設けられている。ロック部材85がロック位置Pにあるときに係止部89はロック部材85に係止するようになっている。一方、ロック部材85がロック位置Pからロック解除位置Qに回動すると、係止部89とロック部材85との係止が解除されるようになっている。
【0078】
次に、本実施の形態に係るロック部87の制御の流れを、図21を参照して説明する。
第2シート後処理部7からジャム情報があり(S111でYES)且つシフトトレイセンサ27が検知状態でないときは(S112でNO)、ソレノイド81に通電する(S113)。ジャム処理が完了したとき(S114でYES)且つ開閉部材25が閉じ位置Xにあるときは(S115でYES)、ソレノイド81への通電をカットし(S116)、フローは終了する。
【0079】
本実施の形態によれば、供給搬送路23でジャムが発生して且つシフトトレイセンサ27がシフトトレイ13を検知しているときには、開閉部材25が閉じた状態でロックされているので、使用者が誤って開閉部材25を開いて、開閉部材25がシフトトレイ13に接触して、開閉部材25及びシフトトレイ13が損傷することを防止できる。
【0080】
シフトトレイ13が上昇して、開閉部材25を開けることができるようになった場合に、自動的に開閉部材25のロックを解除するので、使用者がジャム処理のために開閉部材25を開けるときに、ロックを解除する手間を省くことができる。
【0081】
尚、本発明は上述した実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
【0082】
上述した実施の形態では、画像形成装置本体9は画像読取部を備えているが、これに限らず、画像形成装置本体は、画像読取部を備えていないプリンター等であっても良い。
【0083】
上述した実施の形態では、第2シート後処理部7においてシートTに断裁処理を施しているが、これに限らず、第2シート後処理部7においてシートTに様々な折り処理等を施すようにしても良い。
【0084】
上述した実施の形態では、シート後処理装置1は第1シート後処理部5と第2シート後処理部7とを別体に設けたものであるが、これに代えて、シート後処理装置1を第1シート後処理部5と第2シート後処理部7とを一体に設けたものにしても良い。
【0085】
上述した実施の形態では、操作パネル67の画面69に、シフトトレイからシートTを取り除くこと、及びシートTがジャムとなったことを表示して使用者に報知するようにしているが、これに代えて、シフトトレイからシートTを取り除くこと、及びシートTがジャムとなったことを音声により報知するか若しくは色違いのランプを点滅する等して使用者に報知するようにしても良い。
【0086】
第4実施の形態では、シフトトレイセンサ27が非検知信号を受信したときにソレノイドに通電して開閉部材25のロックを解除する構成にしているが、これに代えて、シフトトレイセンサ27が検知信号を受信したときにソレノイドに通電して開閉部材25をロックする構成にしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】第1実施の形態に係るシート後処理装置の概略的構成を示す縦断面図である。
【図2】シフトトレイにシートを積載した状態のシート後処理装置の概略的構成を示す縦断面図である。
【図3】第1実施の形態に係る第1シート後処理部の制御の流れを示すフローチャートである。
【図4】第1実施の形態に係る画像形成装置本体の制御の流れを示すフローチャートである。
【図5】第1実施の形態に係るシフトトレイの駆動制御の流れを示すフローチャートである。
【図6】第1実施の形態に係る画像形成装置の制御の構成を示すブロック図である。
【図7】第1実施の形態に係る画像形成装置本体の操作パネルの平面図である。
【図8】第1実施の形態に係る第1シート後処理部の内部構成を示す縦断面図である。
【図9】第2実施の形態に係るシート後処理装置の概略的構成を示す縦断面である。
【図10】第2実施の形態に係る画像形成装置本体の制御の流れを示すフローチャートである。
【図11】第2実施の形態に係る第1シート後処理装部の制御の流れを示すフローチャートである。
【図12】第2実施の形態に係る第1シート後処理装部の制御の流れを示すフローチャートである。
【図13】第3実施の形態に係るシート後処理装置の概略的構成を示す縦断面である。
【図14】第3実施の形態に係る画像形成装置本体の制御の流れを示すフローチャートである。
【図15】第3実施の形態に係る第1シート後処理部の制御の流れを示すフローチャートである。
【図16】第3実施の形態に係る第1シート後処理部の制御の流れを示すフローチャートである。
【図17】第3実施の形態に係る画像形成装置本体の操作パネルの平面図である。
【図18】第4実施の形態に係るシート後処理装置の概略的構成を示す縦断面図である。
【図19】第4実施の形態に係るロック部の制御の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0088】
1 シート後処理装置
3 画像形成装置
5 第1シート後処理部
7 第2シート後処理部
9 画像形成装置本体
13 シフトトレイ
17 駆動部
18 第1後処理制御部(制御部、第1制御部)
19 搬送部
21 上面検知センサ
23 供給搬送路(搬送路)
25 開閉部材
26 開閉部材の上端
27 シフトトレイセンサ
71 ジャム検知部
73 第2後処理制御部(第2制御部)
87 ロック部
Y 開き位置
T シート
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シフトトレイに排出された最上位シートの上面若しくはシフトトレイの上面を検知する上面検知センサと、第1シート後処理部から第2シート後処理部へシートを搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを下降させて、シフトトレイセンサがシフトトレイを検知したときに、搬送部によるシートの搬送を停止することを特徴とするシート後処理装置。
【請求項2】
制御部は、搬送部によるシートの搬送を停止した後に、シフトトレイを上昇させて、シフトトレイセンサから非検知信号を受信したときに、搬送部によるシートの搬送を開始することを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。
【請求項3】
制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを上昇させるものであり、搬送部によるシートの搬送を停止した後に、使用者にシフトトレイ上のシートを取り除くように報知することを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。
【請求項4】
制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを上昇させるものであり、使用者がシフトトレイ上のシートを取り除いた後に、シフトトレイを上昇させて、シフトトレイセンサから非検知信号を受信したときに、搬送部によるシートの搬送を開始することを特徴とする請求項1又は3に記載のシート後処理装置。
【請求項5】
搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シートを第1シート後処理部から第2シート後処理部へ搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材と、搬送路におけるシートのジャムを検知するジャム検知部とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを下降させるものであり、第2シート後処理部のシートの搬送路でシートがジャムになったとき且つシフトトレイを下降させてシフトトレイセンサがシフトトレイを検知したときに、搬送部によるシートの搬送を停止してからシフトトレイを上昇させて、シフトトレイセンサから非検知信号を受信したときに、使用者にジャム情報を報知することを特徴とするシート後処理装置。
【請求項6】
搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シートを第1シート後処理部から第2シート後処理部へ搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材と、搬送路におけるシートのジャムを検知するジャム検知部とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを下降させるものであり、シートの搬送路でシートがジャムになったときに、開閉部材を開かずにジャム処理が可能な場合は、搬送部によるシートの搬送を停止した後に使用者にジャム情報を報知することを特徴とするシート後処理装置。
【請求項7】
搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シートを第1シート後処理部から第2シート後処理部へ搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材と、搬送路におけるシートのジャムを検知するジャム検知部とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを上下動させるものであり、第2シート後処理部のシートの搬送路でシートがジャムとなったとき且つシフトトレイが下降してシフトトレイセンサがシフトトレイを検知したときに、シフトトレイからシートを取り除くように報知してから使用者にジャム情報を報知することを特徴とするシート後処理装置。
【請求項8】
搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シートを第1シート後処理部から第2シート後処理部へ搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材と、搬送路におけるシートのジャムを検知するジャム検知部とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを上下動させるものであり、シートの搬送路でシートがジャムとなったとき且つシフトトレイが下降してシフトトレイセンサがシフトトレイを検知したときに、開閉部材を開かずにジャム処理が可能な場合は、使用者にシフトトレイからシートを取り除くように報知せずにジャム情報を報知することを特徴とするシート後処理装置。
【請求項9】
搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シートを第1シート後処理部から第2シート後処理部へ搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する第1制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材と、閉じ位置にある開閉部材をロックするロック部と、ロック部を制御する第2制御部と、搬送路におけるシートのジャムを検知するジャム検知部とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、第1制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを下降させるものであり、第2制御部は、第2シート後処理部のシートの搬送路でシートがジャムとなったときに且つシフトトレイセンサが検知状態となったときに開閉部材をロックすること特徴とするシート後処理装置。
【請求項10】
搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シートを第1シート後処理部から第2シート後処理部へ搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する第1制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材と、閉じ位置にある開閉部材をロックするロック部と、ロック部を制御する第2制御部と、搬送路におけるシートのジャムを検知するジャム検知部とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、第1制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを下降させるものであり、第2制御部は、第2シート後処理部のシートの搬送路でシートがジャムとなったときに且つシフトトレイセンサが非検知状態になったときに開閉部材のロックを解除することを特徴とするシート後処理装置。
【請求項11】
シートは記録媒体であり、読み取られた画像をシートに形成する画像形成装置本体と、画像形成装置本体により画像形成されたシートを搬入して後処理を施す請求項1〜10の何れか一項に記載のシート後処理装置とを備える画像形成装置。
【請求項12】
制御部は、第1シート後処理部と第2シート後処理部とを接続しているときにのみシフトトレイセンサの検知信号を画像形成装置本体へ送信することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
【請求項1】
搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シフトトレイに排出された最上位シートの上面若しくはシフトトレイの上面を検知する上面検知センサと、第1シート後処理部から第2シート後処理部へシートを搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを下降させて、シフトトレイセンサがシフトトレイを検知したときに、搬送部によるシートの搬送を停止することを特徴とするシート後処理装置。
【請求項2】
制御部は、搬送部によるシートの搬送を停止した後に、シフトトレイを上昇させて、シフトトレイセンサから非検知信号を受信したときに、搬送部によるシートの搬送を開始することを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。
【請求項3】
制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを上昇させるものであり、搬送部によるシートの搬送を停止した後に、使用者にシフトトレイ上のシートを取り除くように報知することを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。
【請求項4】
制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを上昇させるものであり、使用者がシフトトレイ上のシートを取り除いた後に、シフトトレイを上昇させて、シフトトレイセンサから非検知信号を受信したときに、搬送部によるシートの搬送を開始することを特徴とする請求項1又は3に記載のシート後処理装置。
【請求項5】
搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シートを第1シート後処理部から第2シート後処理部へ搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材と、搬送路におけるシートのジャムを検知するジャム検知部とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを下降させるものであり、第2シート後処理部のシートの搬送路でシートがジャムになったとき且つシフトトレイを下降させてシフトトレイセンサがシフトトレイを検知したときに、搬送部によるシートの搬送を停止してからシフトトレイを上昇させて、シフトトレイセンサから非検知信号を受信したときに、使用者にジャム情報を報知することを特徴とするシート後処理装置。
【請求項6】
搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シートを第1シート後処理部から第2シート後処理部へ搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材と、搬送路におけるシートのジャムを検知するジャム検知部とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを下降させるものであり、シートの搬送路でシートがジャムになったときに、開閉部材を開かずにジャム処理が可能な場合は、搬送部によるシートの搬送を停止した後に使用者にジャム情報を報知することを特徴とするシート後処理装置。
【請求項7】
搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シートを第1シート後処理部から第2シート後処理部へ搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材と、搬送路におけるシートのジャムを検知するジャム検知部とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを上下動させるものであり、第2シート後処理部のシートの搬送路でシートがジャムとなったとき且つシフトトレイが下降してシフトトレイセンサがシフトトレイを検知したときに、シフトトレイからシートを取り除くように報知してから使用者にジャム情報を報知することを特徴とするシート後処理装置。
【請求項8】
搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シートを第1シート後処理部から第2シート後処理部へ搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材と、搬送路におけるシートのジャムを検知するジャム検知部とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを上下動させるものであり、シートの搬送路でシートがジャムとなったとき且つシフトトレイが下降してシフトトレイセンサがシフトトレイを検知したときに、開閉部材を開かずにジャム処理が可能な場合は、使用者にシフトトレイからシートを取り除くように報知せずにジャム情報を報知することを特徴とするシート後処理装置。
【請求項9】
搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シートを第1シート後処理部から第2シート後処理部へ搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する第1制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材と、閉じ位置にある開閉部材をロックするロック部と、ロック部を制御する第2制御部と、搬送路におけるシートのジャムを検知するジャム検知部とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、第1制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを下降させるものであり、第2制御部は、第2シート後処理部のシートの搬送路でシートがジャムとなったときに且つシフトトレイセンサが検知状態となったときに開閉部材をロックすること特徴とするシート後処理装置。
【請求項10】
搬入されたシートに後処理を施す第1シート後処理部と、第1シート後処理部により後処理されたシートに後処理を施す第2シート後処理部とを備え、第1シート後処理部は、上下動自在に設けられたシフトトレイと、シフトトレイを上下動させる駆動部と、シフトトレイの位置を検知するシフトトレイセンサと、シートを第1シート後処理部から第2シート後処理部へ搬送する搬送部と、駆動部及び搬送部を制御する第1制御部とを有し、第2シート後処理部は、搬入されたシートを処理位置へ導く搬送路と、シフトトレイの下方に且つ搬送路の上方に位置し上下方向に開閉して搬送路を露出自在な開閉部材と、閉じ位置にある開閉部材をロックするロック部と、ロック部を制御する第2制御部と、搬送路におけるシートのジャムを検知するジャム検知部とを有し、シフトトレイセンサは、開き位置にある開閉部材の上端よりも上方にシフトトレイが位置するときに検知状態となるものであり、第1制御部は、上面検知センサが上面検知状態となるようにシフトトレイを下降させるものであり、第2制御部は、第2シート後処理部のシートの搬送路でシートがジャムとなったときに且つシフトトレイセンサが非検知状態になったときに開閉部材のロックを解除することを特徴とするシート後処理装置。
【請求項11】
シートは記録媒体であり、読み取られた画像をシートに形成する画像形成装置本体と、画像形成装置本体により画像形成されたシートを搬入して後処理を施す請求項1〜10の何れか一項に記載のシート後処理装置とを備える画像形成装置。
【請求項12】
制御部は、第1シート後処理部と第2シート後処理部とを接続しているときにのみシフトトレイセンサの検知信号を画像形成装置本体へ送信することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2009−179408(P2009−179408A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−17352(P2008−17352)
【出願日】平成20年1月29日(2008.1.29)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月29日(2008.1.29)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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