説明

シールガン吐出口速度通知装置、シールガンシール吐出量調整装置及びシールガン

【課題】シール材の供給量が調整され、シール材を被塗布部材に適切に塗布することが可能なシールガン吐出口速度通知装置、シールガンシール吐出量調整装置及びシールガンを提供することを目的とする。
【解決手段】シールガン2は、シール材を被塗布部材に吐出する吐出口を備え、更に、吐出口に隣接して設けられ被塗布部材と接触しながら回転する回転体24と、回転体24の回転速度に基づいて吐出口の移動速度を通知する表示部31とを有するシールガン吐出口速度通知装置とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シールガン吐出口速度通知装置、シールガンシール吐出量調整装置及びシールガンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
航空機の部材間の隙間を塞ぐため、航空機の組立においてフィレットシール等のシールが施される部位が大量にあり、各部位のシール塗布作業は人的に行われている。
【0003】
一方、特許文献1では、多関節ロボットなどによってワークに対して相対移動しながらシーリング作業をする際に、シール剤を一定幅で均一なビードに塗布する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−81954号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、人的に行われるシール塗布作業、特にフィレットシールの塗布作業では、図12に示すように、マスキングテープ44を貼付し、シール材のはみ出しを抑制している。図12では、被塗布部材16と被塗布部材18との間の隙間にシール材43を塗布する状態を示している。マスキングテープ44は、シール材43の塗布部分の両側に、被塗布部材16,18上に貼付される。
【0006】
マスキングテープの貼付は、シール材を塗布する部位に行われ、シール材の塗布後に剥ぎ取りの作業が発生する。そのため、シール材の塗布作業では、マスキングテープの貼付と剥ぎ取りの作業によって、作業時間が長くなる問題があった。また、シール塗布作業は、作業者の熟練度に応じて、作業時間にばらつきが生じやすかった。
【0007】
マスキングテープの貼付が必要になる理由は、シール材の塗布作業において、シールガンから吐出されるシール材の供給にばらつきが生じ、不必要な部位にシールが付着することや、不必要なシール材の付着が生じた場合に除去作業が必要になることを防止するためである。また、シール材の塗布作業において、シール材の供給量は、シールガンの移動速度に対して一定量である必要があり、シールガンの移動速度にばらつきが生じないように、作業者には熟練度や力量が求められていた。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、シール材の供給量が調整され、シール材を被塗布部材に適切に塗布することが可能なシールガン吐出口速度通知装置、シールガンシール吐出量調整装置及びシールガンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明のシールガン吐出口速度通知装置、シールガンシール吐出量調整装置及びシールガンは以下の手段を採用する。
すなわち、本発明に係るシールガン吐出口速度通知装置は、シール材を被塗布部材に吐出する吐出口に隣接して設けられ、被塗布部材と接触しながら回転する回転体と、回転体の回転速度に基づいて、吐出口の移動速度を通知する通知部とを備える。
【0010】
この発明によれば、回転体は、吐出口の速度に対応して回転速度が変化し、吐出口の移動速度は、回転体の回転速度に基づいて通知される。したがって、吐出口の移動速度が一定であるか又は変動しているか、移動速度が速いか又は遅いかなどの作業状況がシールガンの作業者に通知されるため、作業者は通知内容に基づいてシール材を被塗布部材に適切に塗布できる。
【0011】
上記発明において、回転体は、軸部と、軸部を中心にして回転する車輪部とを有し、通知部は、軸部に設けられ、車輪部の内周側に向けて突起する第1突起部と、車輪部に設けられ、軸部の外周側に向けて突起し、第1突起部と当接可能な第2突起部とを有し、第1突起部と第2突起部が当接したとき、第1突起部及び第2突起部の少なくともいずれか一方が音を発してもよい。
【0012】
この発明によれば、車輪部の回転に応じて第2突起部が回転し、第2突起部の位置が第1突起部と重なったとき、第1突起部と第2突起部が当接する。このとき、第1突起部と第2突起部の当接によって、音が発せられる。したがって、第1突起部と第2突起部が当接し、発せられる音の間隔に基づいて、作業者は、シールガンの吐出口の移動速度を判断できる。
【0013】
上記発明において、回転体の回転状態を検出する検出部と、回転状態に基づいて回転体の回転速度を算出する演算部とを更に備え、通知部は、演算部が算出した回転速度に基づいて、吐出口の移動速度を視覚的に表示してもよい。
【0014】
この発明によれば、吐出口の移動速度が視覚的に表示されるため、表示内容に基づいて、作業者は、シールガンの吐出口の移動速度を判断できる。
【0015】
上記発明において、回転体は、コイルが設けられた軸部と、磁石が設けられ軸部を中心にして回転する車輪部とを有して電力を起こし、通知部は、電力の電圧に基づいて発光状態を変化させる発光体であってもよい。
【0016】
この発明によれば、電力が回転体の回転によって起こされるため、別途電源が不要である。また、電圧は、回転体の回転速度に応じて変化し、電圧に応じて発光状態が変化するため、発光状態に基づいて、作業者は、シールガンの吐出口の移動速度を判断できる。
【0017】
また、本発明に係るシールガンシール吐出量調整装置は、シール材を被塗布部材に吐出する吐出口に隣接して設けられ、被塗布部材と接触しながら回転する回転体と、回転体の回転速度に基づいて、シール材の吐出量を調整する調整部とを備える。
【0018】
この発明によれば、回転体は、吐出口の速度に対応して回転速度が変化し、シール材の吐出量は、回転体の回転速度に基づいて調整される。したがって、吐出口の移動速度が一定であるか又は変動しているか、移動速度が速いか又は遅いかなどの作業状況に応じて、シール材の吐出量が変化するため、作業者は、シール材を被塗布部材に適切に塗布できる。
【0019】
上記発明において、シール材の温度を検出する温度検出部を更に備え、調整部は、シール材の温度と回転体の回転速度に基づいて、シール材の吐出量を調整してもよい。
【0020】
この発明によれば、シール材は、温度に応じて状態が変化し、吐出量に影響するところ、検出された温度に応じてシール材の吐出量が変化するため、作業者は、シール材を被塗布部材に適切に塗布できる。
【0021】
上記発明において、調整部は、回転体の回転速度が一定の条件を満たしたとき、シール材の吐出を停止させてもよい。
【0022】
この発明によれば、回転体の回転速度によっては、シール材の吐出が停止されるため、作業者による不適切なシール材の塗布を防止できる。
【0023】
また、本発明に係るシールガンは、シール材を被塗布部材に吐出する吐出口と、上記のシールガン吐出口速度通知装置とを備える。
【0024】
また、本発明に係るシールガンは、シール材を被塗布部材に吐出する吐出口と、上記のシールガンシール吐出量調整装置とを備える。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、シール材の供給量が調整され、シール材を被塗布部材に適切に塗布することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の第1実施形態に係るシールガンを示す側面図である。
【図2】同実施形態に係るシールガンの先端部分を示す部分拡大側面図である。
【図3】同実施形態に係るシールガンの回転体を示す横断面図である。
【図4】同実施形態に係るシールガンの回転体を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るシールガンの回転体を示す概略図である。
【図6】同実施形態に係るシールガンを示すブロック図である。
【図7】同実施形態に係るシールガンの表示部を示す正面図である。
【図8】同実施形態に係るシールガンの表示部の変形例を示す正面図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係るシールガンを示すブロック図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係るシールガンを示す概略図である。
【図11】本発明の第5実施形態に係るシールガンを示すブロック図である。
【図12】従来のシール塗布部分における塗布作業状況を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に、本発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態に係るシールガン1について、図1〜図4を用いて説明する。
【0028】
シールガン1は、図1に示すように、ノズル6と、シール材容器7と、本体部8と、引き金9と、グリップ10と、エアホース11等からなる。シールガン1は、作業者によって操作され、シール材を被塗布部材に供給する装置である。
【0029】
ノズル6は、シール材容器7の一端側に設けられ、シール材容器7に充填されているシール材をノズル先端部12の吐出口13から吐出させる。
【0030】
シール材容器7は、シール材を貯蔵可能であり、エアホース11から供給される圧縮空気の圧力によって、充填されているシール材をノズル6へ排出する。シール材容器7は、本体部8から取り外し可能であり、取り外されたとき、シール材容器7内にシール材を充填できる。
【0031】
本体部8は、シール材容器7が取り付けられるようになっており、エアホース11から供給される圧縮空気をシール材容器7へ送る。本体部8には、引き金9と、グリップ10が設けられる。引き金9は、圧縮空気の供給と遮断を切り替え、吐出口13から吐出されるシール材の供給と遮断を切り替えるために作業者によって操作される。グリップ10は、作業者によって握られる部分である。グリップ10の端部には、他側で圧縮空気供給源と接続されたエアホース11が接続されている。
【0032】
次に、図1及び図2を参照して、ノズル6の先端であるノズル先端部12について説明する。
【0033】
ノズル先端部12には、シール材容器7から供給されてノズル6内を通過したシール材が吐出される吐出口13が設けられる。図2に示すように、吐出口13の先端は、フィレットシール17が形成しやすいように、被塗布部材18に接する面と、被塗布部材18に対して傾斜した面とからなってもよい。図2では、テーパ面を有し、被塗布部材16と被塗布部材18との間の隙間を塞ぐフィレットシール17が形成される状態が示されている。被塗布部材18は、例えば飛行機の部材のスキン(外板)であり、被塗布部材16は、ストリンガーである。なお、被塗布部材16,18は、この例に限定されない。
【0034】
また、ノズル先端部12には、シール材を被塗布部材16,18に吐出する吐出口13に隣接して回転体15が設けられる。回転体15は、シール材の塗布作業時において、被塗布部材18と接触するように吐出口13に設けられ、被塗布部材18と接触しながら回転可能である。
【0035】
次に、図3及び図4を参照して、本実施形態に係る回転体15と通知部について説明する。本実施形態の通知部は、後述する第1突起部20と第2突起部21から構成される。
【0036】
回転体15は、軸部14と、軸部14を中心にして回転する車輪部19を有する。軸部14は、吐出口13の側面に設けられる。軸部14には、軸部14の外周に第1突起部20が設けられる。第1突起部20は、例えば弾性を有する金属製の薄板部材であり、車輪部19の内周面23に向けて突起している。
【0037】
車輪部19は、外周面が被塗布部材18と接触し、車輪部19の内周面23には、第2突起部21が設けられる。第2突起部21は、例えば弾性を有する金属製の薄板部材であり、軸部14の外周面22に向けて突起している。
【0038】
なお、図3及び図4では、第1突起部20と第2突起部21が、それぞれ一つずつ設けられる場合について示したが、第1突起部20と第2突起部21は、複数設けられてもよい。
【0039】
以上より、車輪部19が回転すると、車輪部19の回転に応じて第2突起部21が回転し、第2突起部21の位置が第1突起部20と重なったとき、第1突起部20と第2突起部21が当接する。このとき、第1突起部20と第2突起部21の当接によって、第1突起部20と第2突起部21の少なくともいずれか一方から音が発せられる。車輪部19の回転速度と、シールガン1の吐出口13の移動速度は対応する。したがって、第1突起部20と第2突起部21が当接し、発せられる音の間隔に基づいて、作業者は、シールガン1の吐出口13の移動速度を判断できる。
【0040】
例えば、音の間隔が一定であるか又は変動しているかに基づいて、作業者は、吐出口13の移動速度が一定であるか又は変動しているかを判断できる。また、音の間隔の長短に基づいて、吐出口13の移動速度が速いか又は遅いかを判断できる。
【0041】
したがって、作業者に適切な音の間隔を教育しておき、作業者は、覚えた音の間隔でシール材を被塗布部材16,18に塗布するようにすれば、適切な速度でシール材が被塗布部材に塗布される。その結果、シール塗布速度が安定化してシール材が適切に塗布されることから、シール形状形成のための必要量の範囲外でシール材が塗布されてしまうことを防止できる。また、シール材が安定して塗布されれば、塗布部分におけるマスキングテープの貼付が不要になる。
【0042】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るシールガン2について、図5〜図8を用いて説明する。
シールガン2は、第1実施形態の回転体15の代わりに、図5に示す回転体24を有し、更に、図6に示すように、速度検出部29と、速度演算部30と、表示部31を有する。
【0043】
速度検出部29は、例えば図5に示す反射板26と、光源27と、検出器28からなる。
【0044】
反射板26は、回転体24の車輪部25の外表面に貼付される。そして、光を照射する光源27は、回転体24の回転の影響を受けない位置に設けられ、光源27から回転体24に向けて一定方向に光が照射される。光源27は、例えばLEDである。反射板26は、回転体24の所与の回転位置において、光源27からの光を受けて、検出器28に向けて光を反射することができるように、回転体24に貼付されている。検出器28は、光源27から照射され反射板26で反射した光を検出する。
【0045】
以上より、速度検出部29は、光の検出に応じて、回転体24の回転状態を検出できる。
【0046】
速度演算部30は、速度検出部29が検出した回転体24の回転状態に基づいて、回転体24の回転速度を算出する。
【0047】
表示部31は、作業員が認識しやすい場所、例えばノズル先端部12などに設けられる。
【0048】
表示部31は、速度演算部30が算出した回転速度に基づいて、吐出口13の移動速度を視覚的に表示する。表示部31は、数値を画面上に表示してもよいし、図7及び図8に示すように、感覚的かつ容易に速度が分かるように表示してもよい。図7に示す例では、表示部31は、例えば赤色ランプ、青色ランプ及び黄色ランプのように、複数のランプを備え、色に応じて吐出口13の移動速度が分かるようにする。また、ランプの点滅間隔で吐出口13の移動速度が分かるようにしてもよい。図8に示す例では、例えば、表示部31は、インジケータであり、インジケータの指示によって、吐出口13の移動速度が分かるようにする。
【0049】
第2実施形態によれば、作業員は、視覚的に、吐出口13の移動速度を認識できる。また、複数の作業員が同時に作業したり、騒音が大きい作業場においても、聴覚の認識ではなくなるため、コンフリクトが防止できる。なお、速度演算部30で算出された速度がロガーにて記録されるようにしてもよく、記録内容によって、作業員は、自分の作業状況を把握することができる。その結果、作業技量向上に寄与できる。
【0050】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係るシールガン3について、図9を用いて説明する。
シールガン3は、第2実施形態のシールガン2の代わりに、電磁バルブ32(調整部)が設けられる。電磁バルブ32は、圧縮空気を供給するエアホース11の途中に設けられ、開閉によって、圧縮空気の供給を行ったり、供給を遮断したりする。電磁バルブ32は、速度演算部30で算出された回転速度に基づいて、開閉が調整される。
【0051】
例えば、回転速度が適正範囲外となった場合は、電磁バルブ32によって圧縮空気の供給を遮断するようにする。これにより、例えば、作業員が適正な速度で吐出口13を移動させていない場合は、シール材の供給が停止され、シール材の塗布作業が不可能になる。その結果、適正範囲外の速度で塗布作業が行われなくなるため、シール材が適切に塗布される。
【0052】
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係るシールガン4について、図10を用いて説明する。
本実施形態に係るシールガン4の回転体33は、発電機を有する。すなわち、軸部35に面する一方の面でN極、他方の面でS極である磁石を含む車輪部34と、軸部35にコイルとを有する。回転体33の回転によって、電線36,37を流れる電力が発生する。発生した電力は、電圧検出部38において、電圧が検出される。そして、表示部39は、電圧の高低に応じて、表示内容を変化させる。表示部39は、例えばLED等の発光体であり、電圧に応じてLEDの輝度等の発光状態を変化させる。発電機は、例えば自転車の発電機を模擬したものを使用してもよい。これにより、外部からの電力供給なしで、速度表示を行うことができる。
【0053】
また、表示部39は、閾値電圧が異なり発光の中心波長が異なる複数のLEDからなるようにしてもよい。これにより、回転体33の回転速度に応じて発生する電圧によって、発光するLEDの色が変わる。そのため、作業者は、色の違いによって、吐出口13の適正な速度を認識できるようになる。
【0054】
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係るシールガン5について、図11を用いて説明する。
シールガン5は、シール材容器7の温度を検出できるシール材温度検出部40と、速度検出部29とシール材温度検出部40の検出結果に基づいて、シール材の供給量を算出するシール材供給量演算部41と、シール材の供給圧力を調整する圧力制御部42(調整部)を有する。
【0055】
シール塗布作業の主な制御因子は、A.シール材塗布速度、B.シール材温度、C.シール材供給圧力(押出し圧力)の3つである。シール材は、そのときの温度により粘度が変わり、同じ供給圧力でも供給量は変わる。そこで、シール材の温度と供給圧力をパラメータとして、供給量を事前に把握しておけば、シール塗布速度が変化した場合には、即座に供給圧力を適正化することができ、シール材の供給量が安定するように、供給量をコントロールすることが可能となる。
【0056】
上述した本発明の実施形態に係る速度検出方法を用いることで、人的な作業において、シール材塗布作業におけるばらつきが解消され、作業効率が高くなり、作業時間が短縮される。また、複雑な形状で大型の航空機組立においても、安定化した塗布作業が可能になる。更に、作業員個人の熟練度や力量にも影響を受けずに、塗布作業が実施されるようになる。
【符号の説明】
【0057】
1,2,3,4,5 シールガン
6 ノズル
7 シール材容器
8 本体部
9 引き金
10 グリップ
11 エアホース
12 ノズル先端部
13 吐出口
14 軸部
15,24,33 回転体
16,18 被塗布部材
17 フィレットシール
19,25 車輪部
20 第1突起部
21 第2突起部
26 反射板
27 光源
28 検出器


【特許請求の範囲】
【請求項1】
シール材を被塗布部材に吐出する吐出口に隣接して設けられ、前記被塗布部材と接触しながら回転する回転体と、
前記回転体の回転速度に基づいて、前記吐出口の移動速度を通知する通知部と、
を備えるシールガン吐出口速度通知装置。
【請求項2】
前記回転体は、軸部と、前記軸部を中心にして回転する車輪部とを有し、
前記通知部は、
前記軸部に設けられ、前記車輪部の内周側に向けて突起する第1突起部と、
前記車輪部に設けられ、前記軸部の外周側に向けて突起し、前記第1突起部と当接可能な第2突起部と、
を有し、
前記第1突起部と前記第2突起部が当接したとき、前記第1突起部及び前記第2突起部の少なくともいずれか一方が音を発する請求項1に記載のシールガン吐出口速度通知装置。
【請求項3】
前記回転体の回転状態を検出する検出部と、
前記回転状態に基づいて前記回転体の回転速度を算出する演算部と、
を更に備え、
前記通知部は、前記演算部が算出した前記回転速度に基づいて、前記吐出口の移動速度を視覚的に表示する請求項1に記載のシールガン吐出口速度通知装置。
【請求項4】
前記回転体は、コイルが設けられた軸部と、磁石が設けられ前記軸部を中心にして回転する車輪部とを有して電力を起こし、
前記通知部は、前記電力の電圧に基づいて発光状態を変化させる発光体である請求項1に記載のシールガン吐出口速度通知装置。
【請求項5】
シール材を被塗布部材に吐出する吐出口に隣接して設けられ、前記被塗布部材と接触しながら回転する回転体と、
前記回転体の回転速度に基づいて、前記シール材の吐出量を調整する調整部と、
を備えるシールガンシール吐出量調整装置。
【請求項6】
前記シール材の温度を検出する温度検出部を更に備え、
前記調整部は、前記シール材の温度と前記回転体の回転速度に基づいて、前記シール材の吐出量を調整する請求項5に記載のシールガンシール吐出量調整装置。
【請求項7】
前記調整部は、前記回転体の回転速度が一定の条件を満たしたとき、前記シール材の吐出を停止させる請求項5又は6に記載のシールガンシール吐出量調整装置。
【請求項8】
シール材を被塗布部材に吐出する吐出口と、
請求項1から4のいずれか1項に記載のシールガン吐出口速度通知装置と、
を備えるシールガン。
【請求項9】
シール材を被塗布部材に吐出する吐出口と、
請求項5から7のいずれか1項に記載のシールガンシール吐出量調整装置と、
を備えるシールガン。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−251782(P2012−251782A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−122455(P2011−122455)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】