説明

スキンケア組成物

(a)約0.001%〜約5.0%の親水性ゲル化剤;(b)10以上のHLB値を有する第1の非イオン性界面活性剤系であって、該第1の界面活性剤系が、好ましくはポリソルベート類を含む、約0.001%〜約1.0%の第1の非イオン性界面活性剤系;(c)約3%〜約30%の低級アルコール;(d)約5%〜約40%の油性成分;及び(e)水を含むスキンケア組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願に対する相互対照)
本出願は、米国仮出願第60/501,804号(2003年9月10日出願)及び同第60/592,336号(2004年7月29日出願)の効果を請求する。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、(a)親水性ゲル化剤;(b)10以上のHLB値を有する第1の非イオン性界面活性剤系;(c)低級アルコール;(d)油性成分;及び(e)水を含むスキンケア組成物に関する。本発明の組成物は、高濃度の油性成分を含有しながら、皮膚により少ない油っぽさ及び/またはより少ないべとついた感触を与える。
【背景技術】
【0003】
消費者にとって現在利用可能な多くのパーソナルケア製品は主に、皮膚の健康及び/または物理的外観を改善すること及び/または保持することに向けられている。
【0004】
油性成分の添加は、皮膚の健康及び/または物理的外観を改善及び/または保持に有利であることが知られている。このような油性成分は、例えば、皮膚軟化剤、シリコーン類、及び紫外線保護剤である。皮膚軟化剤及びシリコーン類を含むスキンケア組成物は、皮膚に柔軟性、滑らかさ、及び細胞間脂質の補足を提供する。紫外線保護剤を含むスキンケア組成物は、紫外線を浴びることによる角質層の過剰な鱗屑状の剥がれや肌触りの変化を防止する。しかしながら、このような油性成分を含むスキンケア組成物は、特に該組成物が高濃度のこのような油性成分を含む場合に、皮膚に油っぽさ及び/またはべとついた感触を与えることも公知である。
【0005】
油性成分は、一般には、スキンケア組成物中にエマルション及び/または分散体の形態で含有されている。界面活性剤の使用によって前記油性成分を乳化及び/または分散することは知られている。大量の油性成分がスキンケア組成物中に含有されている場合、前記油性成分を乳化及び/または分散させるために増加された界面活性剤を含有するのが一般的な方法である。しかしながら、高濃度の界面活性剤はまた、油っぽさ及び/またはべとついた感触を与える。
爽やかな感触を好む消費者にとって、このような油っぽさ及び/またはべとついた感触は望ましくない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述によれば、高濃度の油性成分を含有しながら、皮膚により少ない油っぽさ及び/またはより少ないべとついた感触を与えるスキンケア組成物が必要とされている。
既存の技術には、本発明の利点及び利益の全てを提供するものは存在しない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、
(a)約0.001%〜約5.0%の親水性ゲル化剤;
(b)10以上のHLB値を有する第1の非イオン性界面活性剤系であって、該第1の界面活性剤系が、ポリソルベート類、ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油類、C10〜20アルキル置換基を有するポリグリセリンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンステロール類、及びポリオキシエチレン水素添加ステロール類から成る群より選択される1つまたは複数の非イオン性界面活性剤を含む約0.001%〜約1.0%の第1の非イオン性界面活性剤系;
(c)約3%〜約30%の低級アルコール;
(d)約5%〜約40%の油性成分;及び
(e)水を含むスキンケア組成物を対象とする。
【0008】
本発明の前述及びその他の特徴、態様、及び利点は、以下の説明及び添付の特許請求の範囲を読むことで、よりよく理解される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本明細書は、本発明を特に指摘し、明確に請求する特許請求の範囲をもって結論づけられるが、本発明は以下の説明からよりよく理解されると考えられる。
【0010】
本明細書では、「含む」とは、最終結果に影響を及ぼさない他の工程及び他の成分を加えることができることを意味する。この用語は、「から成る」及び「から本質的に成る」という用語を包含する。
【0011】
特に指定しない限り、百分率、割合及び比率はすべて、本発明の組成物の総重量を基準とする。記載した成分などに関するすべてのこのような重量は活性物質の濃度に基づいており、そのため、市販材料に含まれる場合があるキャリアまたは副産物は含まない。
【0012】
本明細書では、「混合物」とは、物質の単純な組み合わせ及びそのような組み合わせの結果として生じ得る化合物を包含することを意味する。
【0013】
本明細書は、本発明を特に指摘し、明確に請求する特許請求の範囲をもって結論とするが、本発明は以下の説明からよりよく理解されると考えられる。
【0014】
(組成物)
本発明の組成物は、親水性ゲル化剤、高HLBの第1の界面活性剤系、低級アルコール、油性成分、及び水を含む。本発明の組成物は、好ましくは、第2の界面活性剤系を更に含有する。
【0015】
本組成物は、高濃度の油性成分を含有しながら、皮膚により少ない油っぽさ及び/またはより少ないべとついた感触を与える。
【0016】
親水性ゲル化剤の使用は、他のポリマー類と比較して、より少ない油っぽさ及び/またはべとついた感触を与える。低級アルコールの使用もまた、より少ない油っぽさ及び/またはべとついた感触を与える。
【0017】
高HLBの第1の界面活性剤系の使用は、低HLBの界面活性剤と比較して、より少ない油っぽさ及び/またはべとついた感触を与える。理論に制限されないが、低HLBの界面活性剤と比較して高HLBの界面活性剤は、油性成分を水相に乳化及び/又は分散した時に高HLBの界面活性剤が油性成分と相溶しにくいために、より大きな粒径の油性成分を提供すると考えられる。より大きな粒子の油性成分は、皮膚により少ないクリーム状の感触を与え、更に皮膚により少ない油っぽさ及び/またはより少ないべとついた感触を与えると考えられる。
【0018】
更には、理論に制限されないが、親水性ゲル化剤、高HLBの第1の界面活性剤系、及び低級アルコールを使用することによって、高濃度の油性成分を少量の界面活性剤系で乳化及び/または分散させることができると考えられる。
【0019】
本発明の組成物において、油性成分と第1の界面活性剤系との重量比は、好ましくは約10:1〜100:1、より好ましくは約15:1〜90:1、更により好ましくは約30:1〜約90:1の範囲内である。第2の界面活性剤系のような他の界面活性剤類が当該組成物に含有されている場合、前記油性成分と合計界面活性剤類(第1の界面活性剤系と、第2の界面活性剤のような他の界面活性剤類との合計)との重量比は、好ましくは約10:1〜約100:1、より好ましくは約15:1〜約90:1、更により好ましくは約30:1〜約90:1の範囲内である。
【0020】
本発明の組成物において、合計界面活性剤は、当該組成物の好ましくは約0.001〜約2.0重量%、より好ましくは約0.01〜約1.0重量%、更に好ましくは約0.05〜約0.8重量%の濃度で含有される。
【0021】
好ましくは、本発明の組成物は、第1及び第2の界面活性剤系以外の他の界面活性剤を実質上含まない。本発明において、「他の界面活性剤を実質上含まない」とは、当該組成物が第1及び第2の界面活性剤系以外の他の界面活性剤を0.001%以下、好ましくは0%含有することを意味する。
【0022】
本発明の組成物はヒトの体の皮膚に局所的に使用するのに好適であり、特に顔の皮膚に適している。典型的には、塗布はおよそ1日1回程度でかなり長期間に亙って行われてよいが、塗布の度合いはおよそ1日3回までまたはそれ以上とすることもできる。
【0023】
(親水性ゲル化剤)
本発明の組成物は、当該組成物の好ましくは約0.001重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.04重量%〜約2重量%、更により好ましくは約0.04重量%〜約1重量%の濃度で親水性ゲル化剤を含む。
【0024】
理論に束縛されないが、親水性ゲル化剤は、本組成物にずり減粘特性を与えると考えられる。ずり減粘特性とは、手で皮膚上に塗布できる通常の剪断応力内に降伏点が存在し、その降伏点を超えると組成物の粘度が消費者にわかるほど顕著に低下することを意味する。好ましい実施形態では、本組成の組成物は、剪断力を加える前には、好適な粘度、好ましくは約100mPa〜約40,000mPa、より好ましくは約500mPa〜約38,000mPa、更に好ましくは約700mPa〜約35,000mPaを有する。本明細書での粘度は、ブルックフィールド(Brookfield)LVにより、組成物の粘度及び特質に応じてスピンドル#4、5、6または7を用いて、25℃において2rad/s(20rpm)で好適に測定することができる。非常に好ましい実施形態においては、降伏点を超えた粘度は水の粘度に近い。ずり減粘特性によって、直接使用する際に低粘度の組成物が提供され、それにより皮膚に水を塗布しているような感触を与える。
【0025】
更に、親水性ゲル化剤は、水性の環境において油性成分を分散させ安定化させて、そのような成分が分離しないようにすることができる。
【0026】
本明細書での使用に適した親水性ゲル化剤には、カルボン酸/カルボキシレートコポリマー類、アクリレートホモポリマー類、アクリレートコポリマー類、及びこれらの混合物が包含される。
【0027】
本明細書のカルボン酸/カルボキシレートコポリマー類は、カルボン酸とアルキルカルボキシレートとの疎水変性架橋コポリマーであり、両親媒特性を有する。前記コポリマーに含有されるアルキル基のために、前記カルボン酸/カルボキシレートコポリマー類が組成物を望ましくないほどべたついた状態にしないと考えられる。
【0028】
本明細書において好適なカルボン酸/カルボキシレートコポリマー類は、次式を有するアクリル酸/アルキルアクリレートコポリマーであり:
【0029】
【化1】

式中、R51は独立して水素または炭素数1〜30のアルキルであり、R51のうち少なくとも1つは水素であり、R52は先に定義した通りであり、n、n’、m及びm’はn+n’+m+m’が約40〜約100となる整数であり、n’’は1〜約30の整数であり、は当該コポリマーの分子量が約500,000〜約3,000,000となるように定義される。
【0030】
本明細書において有用な市販のカルボン酸/カルボキシレートコポリマー類としては以下のものが挙げられる。いずれもノベオン社(Noveon)から入手可能である、カーボポール・ウルトレッツ(Carbopol Ultrez)21、カーボポール・ウルトレッツ(Carbopol Ultrez)10、ペムレン(Pemulen)TR−1、ペムレン(Pemulen)TR−2、カーボポール(Carbopol)1342、カーボポール(Carbopol)1382、及びカーボポール(Carbopol)ETD2020という商標名を有するCTFA名アクリレート類/C10〜30アルキルアクリレートクロスポリマー;並びにクラリアント社(Clariant)から入手可能である、アリストフレックス(Aristoflex)HMBという商標名を有するアンモニウムアクリロイルジメチルタウレート/ベヘネス−25メタクリレートクロスポリマー。
【0031】
本明細書において有用なアクリレートホモポリマー類としては、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、及びポリアクリルアミドが挙げられる。コグニス社(Cognis)から入手可能であるコスメディア(Cosmedia)SPという商標名を有するポリアクリル酸ナトリウムが好ましいアクリレートホモポリマーである。
【0032】
本明細書において有用なアクリレートコポリマー類としては、アイ・エス・ピー社(ISP)から市販されているPVP/VA S−630のようなPVP/VAコポリマー類;及びクラリアント社(Clariant)から入手可能であるアリストフレックス(Aristoflex)AVCという商標名を有するアンモニウムアクリロイルジメチルタウレート/VPコポリマーが挙げられる。
【0033】
中和剤は、所望により、カルボン酸/カルボキシレートポリマー親水性ゲル化剤を中和するために包含されていてよい。このような中和剤の非限定的な例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、アミノメチルプロパノール、トロメタミン、テトラヒドロキシプロピルエチレンジアミン、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0034】
(第1の界面活性剤系)
本発明の組成物は第1の界面活性剤系を含む。第1の界面活性剤系は、ポリソルベート類、ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油類、C10〜20のアルキル置換基を有するポリグリセリンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンステロール類、及びポリオキシエチレン水素添加ステロール類から成る群から選択される1つまたは複数の非イオン性界面活性剤を含む。
【0035】
前記第1の界面活性剤系の全体としての親水性−親油性バランス(HLB)は10以上、好ましくは約12以上、より好ましくは約14〜約20である。好ましくは、前記第1の界面活性剤系は、本質的には、10以上、より好ましくは約12以上、更により好ましくは約14〜約20のHLB値を有するの非イオン性界面活性剤から成る。
【0036】
本明細書で有用なポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油としては、例えば、ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油、ポリエチレン(polyethylene)(40)硬化ヒマシ油、及びポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油のような、20〜100モルのエチレンオキシドを有するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が挙げられる。
【0037】
本明細書で有用なC10〜20のアルキル置換基を有するポリグリセリンアルキルエステル類としては、例えば、ポリグリセリル−6ラウレート、ポリグリセリル−10ラウレート、及びポリグリセリル−10ステアレートのような、6〜10モルのグリセリン単位を有するものが挙げられる。
【0038】
本明細書で有用なポリソルベート類としては、例えば、ポリソルベート−20、ポリボルベート(polyborbate)−40、ポリソルベート−60、及びポリソルベート−80のような、20〜80モルのエチレンオキシドを有するものが挙げられる。
【0039】
本明細書で有用なポリエチレンステロール類及びポリエチレン水素添加ステロール類としては、例えば、ポリエチレン(10)フィトステロール、ポリエチレン(30)フィトステロール、及びポリエチレン(20)コレステロールのような、10〜30モルのエチレンオキシドを有するものが挙げられる。
【0040】
上記非イオン性界面活性剤の中でも、ポリソルベート類が好ましく、ポリソルベート−20、ポリソルベート−40、及びこれらの混合物がより好ましい。
好ましくは、第1の界面活性剤系は、40℃、より好ましくは25℃で液体である。
【0041】
第1の界面活性剤系は、本発明の組成物中に、該組成物の好ましくは約0.001重量%〜約1.0重量%、より好ましくは約0.01重量%〜約0.5重量%、更により好ましくは約0.05重量%〜約0.5重量%の濃度で含有される。
【0042】
(低級アルコール)
本発明の組成物は低級アルコールを含む。本明細書において有用な低級アルコール類は、炭素数が1〜6の一価アルコール、より好ましくはエタノール及びイソプロパノールである。
【0043】
低級アルコール類を使用することで、より少ない油っぽさ及び/またはべとついた感触を与えると考えられる。低級アルコール類はまた、油性成分を少量の界面活性剤系で分散させるのに役立ち得るとも考えられる。
【0044】
更に、低級アルコール類は防腐剤としても使用できる。このことは、油性成分が紫外線保護剤のような極性の油類を含む場合に特に有用である。理論に制限されないが、本発明の組成物がこのような極性の油類を含有する場合、パラベン類のようないくつかの防腐剤は、水相ではなく油相中に存在する傾向があり、そのため、防腐剤は水相中で有効に作用するのが困難であると考えられる。低級アルコールは水相中に存在でき、しかも防腐剤として使用できるとも考えられる。
【0045】
低級アルコールは、当該組成物中に、該組成物の好ましくは約3重量%〜約30重量%、より好ましくは約3重量%〜約20重量%、更により好ましくは約5重量%〜約15重量%の濃度で含有され得る。
【0046】
(油性成分)
本発明の組成物は、油性成分を含む。本明細書において有用な油性成分としては、例えば、紫外線保護剤、紫外線保護剤の溶媒、皮膚軟化剤、シリコーンオイル類、及びこれらの混合物が挙げられる。前記油性成分は、当該組成物中に、該組成物の好ましくは約5重量%〜約40重量%、より好ましくは約10重量%〜約25重量%の濃度で含有される。
【0047】
(i)紫外線保護剤及びその溶媒
紫外線保護剤は、一般に紫外線を浴びることによる角質層の過剰な鱗屑状の剥がれや肌触りの変化を防止するものである。多種多様な、従来の紫外線保護剤が、本明細書に用いるのに好適である。メトキシケイ皮酸オクチル、サリチル酸オクチル、オクトクリレン、アボベンゾン、ホモサラート、オクチルトリアゾン、及びこれらの混合物が好ましい。他の従来の紫外線保護剤もまた本明細書において有用である。このような剤としては、例えば、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸、オクチルジメチル−p−アミノ安息香酸、N,N−ジメチル−p−アミノ安息香酸2−エチルヘキシル、p−アミノ安息香酸、オキシベンゾン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、3−ベンジリデンカンファー、3−(4−メチルベンジリデン)カンファーが挙げられる。
【0048】
正確な量は、選択した日焼け止め剤及び所望の太陽光線保護指数(SPF)に応じて変化する。SPFとは、一般に使用される、紅斑に対する日焼け止め剤の光防護指標である。米国官報(Federal Register)、第43巻、166号、38206〜38269頁(1978年8月25日)を参照のこと。
【0049】
紫外線保護剤が固体である場合、より高いSPFを得ることを考えて、それらを溶媒に溶解することが好ましい。このような溶媒は、一般に疎水性である。イソプロピルラウロイルサルコシネート、ブチルオクチルサリチラート、ジエチルヘキシル2,6−ナフタレート、トリカプリリン、及びこれらの混合物が好ましい。本明細書において有用な溶媒は、以降で説明する「皮膚軟化剤」としても使用できる。
【0050】
紫外線保護剤及びその溶媒は、好ましくは、他の油性成分と合わせて使用される。他の油性成分と合わせて使用する場合、紫外線保護剤及びその溶媒は、当該組成物中に、該組成物の好ましくは約0.1重量%(0.1% t)〜約30重量%、より好ましくは約1重量%〜約25重量%、更により好ましくは約5重量%〜約25重量%の濃度で含有される。
【0051】
(ii)皮膚軟化剤
本明細書で有用な皮膚軟化油は、約25℃以下の融点を有するものであり、皮膚に皮膚軟化効果を提供する。本明細書で有用な皮膚軟化油類としては、エステル類及び炭化水素類が挙げられる。低粘度、低分子量、または分枝状構造の皮膚軟化油類が非常に好ましい。意外にも、こうした油類を使用することにより、皮膚に対するべとついた油っぽい感触を軽減することができることが分かった。
【0052】
本明細書で有用な皮膚軟化油はエステル類、特に分枝状アルキル基及びアルケニル基を有するエステル類である。このようなエステル類としては、例えば、2−エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸トリデシル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソデシルイソノアノエート(isodecyl isonoanoate)、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸イソデシル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸オクチル、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、ネオペンチルグリコールジ(2−エチルヘキサノエート)、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジイソプロピルジメレート、グリセロールトリオクタネート(glycerol trioctanate)、トリイソパルミチン酸グリセロール、ミリスチン酸イソプロピル、乳酸オクチルドデシル、及びこれらの混合物が挙げられる。カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、PEG−6カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、及びPEG−8カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドのようなトリグリセリド類もまた有用である場合がある。CTFA名がメドウフォーム種子油であるこうしたトリグリセリド類の原料混合物もまた有用である。市販の油類としては、例えば、商標名サラコス(Salacos)99として日清製油(Nisshin Oil Mills)より入手可能な、または商標名ラノール(Lanol)99としてセピック社(Seppic)より入手可能なイソノナン酸イソノニル;商標名クローダモル(Crodamol)TNとしてクローダ社(Croda)より入手可能な、及び商標名ヘキサラン(Hexalan)として日清製油(Nisshin Seiyu)より入手可能なイソノナン酸トリデシル、並びに商標名クローピュア(Cropure)MDFでクローダ社より入手可能なメドウフォーム種子油が挙げられる。
【0053】
本明細書でも有用な皮膚軟化油類には、種々の等級及び種類の炭化水素類がある。鉱油類は、石油から得られる炭化水素の液体混合物である。好適な炭化水素類の具体的な例としては、軽質パラフィンまたはイソパラフィンと呼ばれるものを包含するパラフィン油、鉱油、スクアラン、ドデカン、イソドデカン、ヘキサデカン、イソヘキサデカン、エイコセン、イソエイコセン、トリデカン、テトラデカン、水素添加ポリイソブチレン、ドコサン、及びこれらの混合物が挙げられる。本明細書で有用な市販の炭化水素類としては、商標名パーメチル(PERMETHYL)99A、パーメチル101A、パーメチル1082でプレスパース社(Presperse)(米国ニュージャージー州サウス・プレインフィールド(South Plainfield New Jersey,USA))より入手可能なイソドデカン、イソヘキサデアンス(isohexadeance)、及びイソエイコセン、商標名ベノール(BENOL)でウィトコ社(Witco)より入手可能な鉱油、商標名アイソパー(ISOPAR)でエクソンケミカル社(Exxon Chemical Co.)(米国テキサス州ヒューストン(Houston Texas,USA.))より、商標名イソパラフィン(Isoparaffin)2028で出光(Idemitsu)より、及び商標名アムスコ・ミネラル・スピリッツ(Amsco Mineral Spirits)でアシュランド社(Ashland)より入手可能なイソパラフィンが挙げられる。
【0054】
(iii)シリコーンオイル類
シリコーンオイル類は、他の油性成分と合わせて好ましく使用される。他の油性成分と合わせて使用する場合、シリコーンオイル類は、当該組成物中に、該組成物の好ましくは約0.01重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約5重量%、更により好ましくは約0.5重量%〜約3重量%の濃度で含有される。
【0055】
本明細書で有用なシリコーン成分には、皮膚に使用するのに好適な不溶性シリコーン類が包含される。不溶性とは、シリコーンがキャリアと分離した不連続相を、例えばシリコーン液滴のエマルションまたは懸濁液の形態で形成することを意味する。本明細書におけるシリコーン成分は、エマルション重合を包含する、当該技術分野で既知の、いかなる好適な方法で製造されてもよい。シリコーン成分はエマルションの形態で本組成物に更に組み入れられてよく、ここで前記エマルションは、機械的混合によって、またはエマルション重合による合成段階で、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から選択される界面活性剤の助けを借りてまたは助けなしで、製造される(made my)。高分子量のシリコーン成分は、エマルション重合によって製造され得る。
【0056】
本明細書で有用なシリコーン成分としては、ポリアルキルポリアリールシロキサン類、シリコーン樹脂類、アミノ置換されたシロキサン類、及びこれらの混合物が挙げられる。シリコーン成分は、好ましくはポリアルキルポリアリールシロキサン類、シリコーン樹脂類、及びこれらの混合物から成る群より選択され、より好ましくは1つまたは複数のポリアルキルポリアリールシロキサン類から選択される。
【0057】
本明細書で有用なポリアルキルポリアリールシロキサン類には、以下の構造式(I)を有するものが包含される:
【0058】
【化2】

式中、Rはアルキルまたはアリールであり、xは約1〜約8,000の整数である。「A」は、シリコーン鎖の末端部をブロックする基を表す。シロキサン鎖上で置換されたアルキル若しくはアリール基(R)またはシロキサン鎖の末端部において置換されたアルキル若しくはアリール基(A)は、得られるシリコーンが室温で流体のままであり、分散性であり、皮膚に塗布した際に刺激性でも毒性でもなくまたはそれ以外に有害でもなく、組成物の他の成分と相溶し、通常の使用条件及び貯蔵条件下で化学的に安定であり、及び皮膚に付着することができかつ皮膚を調湿する限り、いかなる構造を有することもできる。好適なA基としては、ヒドロキシル基、メチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、及びアリールオキシ基が挙げられる。ケイ素原子上の2つのR基は、同一基を表しても、異なる基を表してもよい。好ましくは、2つのR基は同一の基を示す。好適なR基としては、メチル、エチル、プロピル、フェニル、メチルフェニル及びフェニルメチル、トリメチルシロキサンのようなトリアルキルシロキサン類が挙げられる。
【0059】
上記ポリアルキルポリアリールシロキサン類の中でも、前記の式(I)を有するものは非常に好ましく、前記式中、xは1〜約15まで、好ましくは1〜約10まで、より好ましくは1〜約5までの整数であり、及びRのうち少なくとも1つはフェニルである。このように非常に好ましいポリアルキルポリアリールシロキサン類には、例えば、フェニルトリメチコン、フェニルメチコン、フェニルプロピルトリメチコン、及びフェニルプロピルトリメチコン/ジフェニルメチコンが包含される。市販されている、非常に好ましいポリアルキルポリアリールシロキサン類としては、例えば、商標名シリコーンオイル(Silicone oil)KF56として信越化学工業株式会社(Shinetsu Chem)から入手可能なフェニルトリメチコン、及び商標名DC2−2043化粧品級の流体(Cosmetic Grade Fluid)としてダウ・コーニング社(Dow Corning)から入手可能なフェニルプロピルトリメチコンが挙げられる。フェニル基を有するこれらのシリコーンオイル類は、油性成分が紫外線保護剤を含む場合、特に有用である。紫外線保護剤を含有する場合、組成物は、皮膚に適用されると、一般には活気のない及び/または乾燥した感触を与える。フェニル基を有するシリコーンオイル類を使用することで、皮膚に適用された時に、改善された柔軟で且つ滑らかな感触が与えられる。
【0060】
有用であり得る別のポリアルキルポリアリールシロキサンは、ポリジメチルシロキサン及びポリジエチルシロキサンのようなポリアルキルシロキサンである。ポリジメチルシロキサンは、またジメチコンとしても公知である。これらの化合物は、例えば、ゼネラル・エレクトリック社(General Electric Company)よりビスカシル(Viscasil)及びSF96シリーズとして、またダウ・コーニング社(Dow Corning)よりダウ・コーニング(Dow Corning)200シリーズとして入手可能である。
【0061】
有用であり得る別のポリアルキルポリアリールシロキサンはシリコーンガムである。用語「シリコーンガム」とは、本明細書で使用する時、25℃で1m2/s(1,000,000センチストークス)以上の粘度を有するポリオルガノシロキサン材料を意味する。本明細書に記載のシリコーンガム類はまた、上に開示したシリコーン化合物と一部重複する部分もあり得るとみなされる。この重複は、これらの物質のいずれにおいても限定を意図しない。「シリコーンガム類」は、典型的には、約200,000を超え、一般に約200,000〜約1,000,000の質量分子量を有する。具体的な例としては、ポリジメチルシロキサン、ポリ(ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン)コポリマー、ポリ(ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン・メチルビニルシロキサン)コポリマー及びこれらの混合物が挙げられる。シリコーンガムのような高粘度のシリコーン化合物は、シリコーン系キャリアと合わせて好ましく使用される。シリコーン系キャリアとしては、より低い繰り返し単位を有するシクロメチコン類及びジメチコン類から選択される、約6mPa・s〜約100mPa・sの粘度を有するものが挙げられる。
【0062】
(水)
本発明の組成物には水が含まれる。脱イオン水が好ましく使用される。製品の所望の特質に応じて、ミネラルカチオンを包含する自然源由来の水も使用することができる。
一般に、本発明の組成物には、水が、当該組成物の約10重量%〜約99重量%、好ましくは約50重量%〜約95重量%、より好ましくは約60重量%〜約90重量%含まれる。
【0063】
本組成物のpHは、好ましくは約4〜約8、より好ましくは約5〜約7である。好適な粘着性皮膚処置剤は、このようなpH範囲において特に効果的である。緩衝剤及び他のpH調整剤を、望ましいpHを達成するために包含することができる。
【0064】
(第2の界面活性剤系)
本発明の組成物は、好ましくは、第2の界面活性剤系を含有する。第2の界面活性剤系は、シリコーンコポリオールエステル類、シリコーンコポリオール類、及びこれらの混合物から成る群より選択される1つまたは複数の非イオン性界面活性剤を含む。
【0065】
本明細書において有用なシリコーンコポリオールエステル類には、例えば、ジアルキルシロキサン単位、好ましくはジメチルポリシロキサン単位を約2個〜約10個有し、脂肪酸由来の炭素原子を約2〜約20個有し、及びオキシアルキレン基を約5〜約10個有するものが包含される。このようなシリコーンコポリオールエステル類としては、例えば、ノベオン社(Noveon)から商標名ウルトラシル(Ultrasil)DW18として市販されているイソステアリン酸ジメチコンPEG−7のようなイソステアリン酸ジメチコン、及びノベオン社(Noveon)から商標名ウルトラシルDW−O(Ultrasil DW-O)として市販されているオリーブ脂肪酸ジメチコンPEG−7のようなオリーブ脂肪酸ジメチコンが挙げられる。
【0066】
本明細書において有用なシリコーンコポリオール類には、例えば、好ましくはジメチルポリシロキサン単位であるジアルキルシロキサン単位を約2個〜約10個有し、及びオキシアルキレン基を約2〜約10個有するものが包含される。このようなシリコーンコポリオールとしては、例えば、信越化学工業株式会社(Shinetsu Chem.)から商標名KF−6017として市販されているPEG−10ジメチコンのようなジメチコンコポリオール類が挙げられる。
【0067】
好ましくは、第2の界面活性剤系は、40℃、より好ましくは25℃で液体である。
第2の界面活性剤系は、本発明の組成物中に、該組成物の好ましくは約0.001〜約1.0重量%、より好ましくは約0.01〜約0.5重量%、更により好ましくは約0.05〜約0.5重量%の濃度で含有される。
【0068】
(追加的な水溶性ポリマー)
本発明の組成物は、好ましくは約0.01%〜約5%、より好ましくは約0.04%〜約1%の濃度で、追加的な水溶性ポリマーを更に含んでもよい。本明細書の追加的な水溶性ポリマー類は、水溶性または水混和性ポリマー類であり、カルボン酸/カルボキシレートコポリマー類と相溶する。理論に束縛されないが、当該組成物中における制御された量の追加的な水溶性ポリマー類は、望ましくない粘着性やべたつきの感触を与えることなく、皮膚に改善された保湿性及び滑らかさを与えるものと考えられる。
【0069】
1つの好ましい実施形態では、追加的な水溶性ポリマーは、本組成の組成物が、上述のように、好ましくは約100mPa・s〜約6000mPa・sの好適な粘度を有するように選択される。
【0070】
本明細書において有用な追加的な水溶性ポリマーには、アニオン性ポリマー及び非イオン性ポリマーが包含される。本明細書で有用なものとしては、例えば、CTFA名カルボマー(Carbomer)の架橋アクリル酸ポリマー類のようなビニルポリマー類;メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースのようなセルロース誘導体類及び変性セルロースポリマー類;ポリビニルピロリドン;ポリビニルアルコール;グアーガム、ヒドロキシプロピルグアーガム、及びキサンタンガムのようなガム類;デキストラン及びサクシノグルカンのような微生物ポリマー類;カルボキシメチルデンプン及びメチルヒドロキシプロピルデンプンのようなデンプン系ポリマー類が挙げられる。約1000を超える分子量を有するポリアルキレングリコール類もまた本明細書で有用である。更にまた本明細書で有用な追加的な水溶性ポリマー類には、ポリクオタニウム22、ポリクオタニウム39、ポリクオタニウム47、及びオクチルアクリルアミン/アクリレート類/ブチルアミノエチルメタクリレートコポリマー類のような両性ポリマー類も包含される。
【0071】
本明細書において非常に有用な、市販の追加的な水溶性ポリマー類としては、商標名ケルトロール(Keltrol)シリーズでケルコ社(Kelco)より入手可能なキサンタンガム、商標名カーボポール(Carbopol)934、カーボポール940、カーボポール950、カーボポール980、及びカーボポール981で、すべてノベオン社(Noveon)より入手可能なカルボマー類(Carbomers)、商標名アクリソル(ACRYSOL)22でローム・アンド・ハース社(Rohm and Hass)より入手可能なアクリレート類/ステアレス−20メタクリレートコポリマー、商標名アマーセル・ポリマー(AMERCELL POLYMER)HM−1500でアマコール社(Amerchol)より入手可能なノノキシニルヒドロキシエチルセルロース、商標名ベネセル(BENECEL)のメチルセルロース、商標名ナトロゾル(NATROSOL)のヒドロキシエチルセルロース、商標名クルーセル(KLUCEL)のヒドロキシプロピルセルロース、商標名ポリサーフ(POLYSURF)67のセチルヒドロキシエチルセルロースであって、いずれもハーキュラス社(Herculus)より供給されるもの、商標名クリアロゲル(Clearogel)SC11でミシェル・マーシャー・プロダクツ社(Michel Mercier Products Inc.)(米国ニュージャージー州(NJ,USA))より入手可能なスクレログルカン、商標名カーボワックス(CARBOWAX)PEG類、ポリオックス(POLYOX)WASR類、及びユーコン流体(UCON FLUIDS)であって、いずれもアマコール社より供給される、エチレンオキシド系及び/またはプロピレンオキシド系のポリマー類が挙げられる。
【0072】
(水溶性保湿剤)
本発明の組成物は、約1%から約20%、好ましくは約5%から約15%の水溶性保湿剤を更に含有してよい。本明細書で有用な水溶性保湿剤類としては、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、エトキシル化グルコース、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ペンタンジオール、ヘキサントリオール、ジプロピレングリコール、エリスリトール、トレハロース、ジグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、グルコース、フルクトース、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アデノシン(adenosin)リン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカーボネート、グルコサミン、シクロデキストリン、及びこれらの混合物のような多価アルコール類が挙げられる。
【0073】
本明細書で有用な水溶性保湿剤類としては、CTFA名PEG−200、PEG−400、PEG−600、PEG−1000を有するもの、及びこれらの混合物などの、約1000までの分子量を有するポリエチレングリコール類及びポリプロピレングリコール類のような水溶性アルコキシル化非イオン性ポリマー類が挙げられる。
【0074】
本明細書で非常に有用な市販の保湿剤類としては、商標名1,3−ブチレングリコール(1,3-butylene glycol)で旭電化工業株式会社(ASAHI DENKA Co.Ltd.)より入手可能なブチレングリコール;商標名クロデロール(CRODEROL)GA7000でクローダ・ユニバーサル社(Croda Universal Ltd.)より、商標名プレセリン(PRECERIN)シリーズでユニケマ社(Unichema)より、及び化学名と同じ商標名で日本油脂株式会社(NOF)より入手可能なグリセリン;商標名レクソル(LEXOL)PG−865/855でイノレックス社(Inolex)より入手可能であり、1,2−プロピレングリコール(1,2-PROPYLENE GLYCOL)USPでバスフ社(BASF)より入手可能な、プロピレングリコール;同じ商標名でバスフ社より入手可能なジプロピレングリコール;商標名ジグリセロール(DIGLYCEROL)でソルベイ社(Solvay GmbH)より入手可能なジグリセリン;商標名カーボワックス(CARBOWAX)シリーズでユニオン・カーバイド社(Union Carbide)より入手可能なポリエチレングリコール類、並びに商標名ルブラジェル・オイル(Lubrajel Oil)でガーディアン・ラボ社(Guardian Lab)より入手可能なグリセリルポリメタクリレート、プロピレングリコール及びPVM/MAコポリマーの混合物が挙げられる。
【0075】
(皮脂吸収剤)
本発明の組成物は、約0.1%〜約10%、好ましくは約1%〜約5%の皮脂吸収剤を含有してもよい。本明細書で有用な皮脂吸収剤類は、毛穴から離れた皮脂を実際に吸収するものを包含し、また本発明の水性組成物と相溶する。水溶性であるか、水膨潤性であるか、または高い乳化能を有する成分は、組成物に配合された場合にもはや皮脂吸収能を有さないので、本明細書においては好適ではない。
【0076】
本明細書において好ましい皮脂吸収剤類としては、多孔質球状セルロース粉末、固体シリコーンエラストマー粉末、表面変性多孔質シリカ粉末、多孔質ナイロン粉末、多孔質アクリレートコポリマー、及びこれらの混合物が挙げられる。皮脂吸収剤類の種類及び量は、製品の所望の特質に応じて選択される。
【0077】
本明細書において非常に有用な市販の多孔質球状セルロース粉末としては、セルフローC025のような商標名セルフロー(Celluflow)シリーズでチッソ社(Chisso Corp)より入手可能な材料が挙げられる。本明細書において非常に有用な市販の固体シリコーンエラストマー粉末としては、商標名KSPシリーズで日本・東京の信越化学工業株式会社(ShinEtsu Chemical Co.,Ltd.)より入手可能なビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサンクロスポリマーが挙げられる。他の市販の皮脂吸収剤類としては、商標名ポリトラップ(Polytrap)でダウ・コーニング社(Dow Corning)より入手可能な多孔質アクリレートコポリマー類が挙げられる。
【0078】
(粘着性皮膚処置剤)
本発明の組成物は、約0.5%〜約10%、好ましくは約1%〜約5%の粘着性皮膚処置剤を含有してもよい。本明細書において有用な皮膚処置剤類は、表皮の天然の湿分バリア機能を修復及び補充するのを助け、それによって質感の改善などの皮膚効果を与えるものである。こうした剤は、常習的に使用されると皮膚に有用な効果を与えるが、単独で塗布された場合には使用時に好ましくない肌触りを与える傾向もあることが一般に知られている。
【0079】
本明細書において有用な粘着性皮膚処置剤類は、ナイアシンアミド、ニコチン酸及びそのエステル類、ニコチニルアルコール、パンテノール、パンテニルエチルエーテル、n−アセチルシステイン、n−アセチル−L−セリン、ホスホジエステラーゼ阻害剤類、トリメチルグリシン、尿素、ゼラチン、可溶性コラーゲン、ローヤルゼリー、ニコチン酸トコフェリル、及びビタミンD3及び類似体または誘導体、並びにこれらの混合物である。ナイアシンアミドは、製薬上効果的な量で使用された場合に慢性的な染みの濃度を低下または軽減させることができるという点で、特に好ましい。ナイアシンアミドは、初めに水に溶解することによって組成物に好適に組み込まれる。パンテノールもまた、少なくとも約1%の量で使用した場合に、質感改善効果を与えるという点で、特に好ましい。ナイアシンアミド及びパンテノールは、例えばロシュ社(Roche)より市販されている。
【0080】
(皮脂抑制植物抽出物)
本発明の組成物は、約0.001%〜約5%、より好ましくは約0.05%〜約1%の皮脂抑制植物抽出物を更に含んでもよい。本明細書において有用な前記植物抽出物類は、毛穴のサイズを減少させる収れん剤型の効果または5−α−レダクターゼの阻害効果を有するものであり、水性形態の本組成物と相溶するもの、好ましくは本組成物の透明または半透明な外観を変えないものである。水溶性の植物抽出物類が好ましい。本明細書において有用な植物抽出物類には、クローブ(丁子)抽出物、ジュズダマ(ヨクイニン)抽出物、ウィッチヘーゼル(ハマメリス)抽出物、及びこれらの混合物が挙げられる。このような植物抽出物類は、イワセ社(Iwase)より入手可能である。
【0081】
(美白剤)
本発明の組成物は、約0.001%〜約10%、より好ましくは約0.1%〜約5%の美白剤を更に含んでもよい。本明細書において有用な美白剤類は、水性形態の本組成物と相溶するものである。水溶性の美白剤類が好ましい。本明細書において有用な美白剤とは、皮膚の外観を改変するだけでなく、処置前と比較して、異常な色素沈着を更に改善する活性成分をいう。
【0082】
本明細書において役立つ有用な美白剤類には、アスコルビン酸化合物類、アゼライン酸、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸及びその誘導体類、グリチルリチン酸、ヒドロキノイン(hydroquinoine)、コウジ酸、アルブチン、クワ抽出物、並びにこれらの混合物が挙げられる。美白剤類の組み合わせの使用は、それらが異なる機序によって美白効果をもたらし得るという点で、有利であると考えられる。
【0083】
好ましくは、本明細書において有用なアスコルビン酸化合物は、アスコルビン酸の塩またはその誘導体である。代表的な水溶性塩誘導体としては、L−アスコルビン酸2−グルコシドや、リン酸L−アスコルビルナトリウム、リン酸L−アスコルビルカリウム、リン酸L−アスコルビルマグネシウム、リン酸L−アスコルビルカルシウム、リン酸L−アスコルビルアルミニウムのようなリン酸L−アスコルビルエステル塩類が挙げられるが、これらに限定されない。硫酸L−アスコルビルエステル塩類も用いることができる。例としては、硫酸L−アスコルビルナトリウム、硫酸L−アスコルビルカリウム、硫酸L−アスコルビルマグネシウム、硫酸L−アスコルビルカルシウム、及び硫酸L−アスコルビルアルミニウムがある。
【0084】
(追加的な成分)
本明細書の組成物は、他の追加的な成分を更に含有してもよく、それらは、最終製品の所望の特質に応じて当業者が選択してよく、しかも該組成物をより美容的若しくは審美的に許容可能なものにするのに適しているか、または該組成物に追加的な使用効果をもたらすのに適している。本明細書において有用な前記成分は、特定の効果またはそれらの要求される作用様式によって便利に分類されるが、定められた分類はその使用を制限しない。更には、1つの成分が複数の効果を提供する場合があると理解される。
【0085】
(i)酸化防止剤類及びラジカルスカベンジャー類
酸化防止剤類及びラジカルスカベンジャー類は、角質層における鱗屑状の剥がれの増加または質感の変化を引き起こし得る紫外線に対する保護、及び皮膚の損傷を引き起こし得る他の環境要因に対する保護をもたらすのに特に有用である。好ましい酸化防止剤類/ラジカルスカベンジャー類としては、例えば、トコフェロールソルベート及び他のトコフェロールエステル類が挙げられ、より好ましくはトコフェロールソルベートである。例えば、局所用エマルションにおけるトコフェロールソルベートの使用、及び本発明に適用できるトコフェロールソルベートの使用については、米国特許第4,847,071号(ビセット(Bissett)ら、1989年7月11日発行)に記載されている。
【0086】
(ii)抗炎症剤類
抗炎症剤類は、例えば、均一性並びに許容可能な皮膚の色調及び/または色に寄与することにより、皮膚の外観に関する効果を高める。好ましくは、抗炎症剤には、ステロイド性抗炎症剤及び非ステロイド性抗炎症剤が含まれる。使用に好ましいステロイド性抗炎症剤は、ヒドロコルチゾンである。いわゆる「天然の」抗炎症剤もまた有用である。例えば、α−ビサボロール、アロエベラ、マンジスタ(Manjistha)(ルビア(Rubia)属の植物、特にルビア・コーディフォリア(Rubia Cordifolia)からの抽出物)、及びグガル(Guggal)(コミフォラ(Commiphora)属の植物、特にコミフォラ・ムクル(Commiphora Mukul)からの抽出物)、コーラノキ抽出物、カモミール、及びムチヤギ抽出物を使用してもよい。
【0087】
(iii)抗菌剤
使用される時、「抗菌剤類」とは、微生物を壊滅させ、微生物の発育を妨げ、または微生物の発病作用を防止することができる化合物を意味する。抗菌剤類は、例えばにきびを抑制するのに有用である。本発明において有用な好ましい抗菌剤類は、過酸化ベンゾイル、エリスロマイシン、テトラサイクリン、クリンダマイシン、アゼライン酸、サルファレゾルシノール、フェノキシエタノール、及びイルガサン(Irgasan)(登録商標)DP300(米国、チバ・ガイギー社(Ciba Geigy Corp.))である。安全且つ有効な量の抗菌剤は、本発明のエマルションに、好ましくは約0.001%〜約10%、より好ましくは約0.01%〜約5%、更により好ましくは約0.05%〜約2%加えられてよい。
【0088】
(iv)キレート化剤類
本明細書で使用する時、「キレート化剤」とは、錯体を形成することによって系から金属イオンを除くように反応して、金属イオンが容易に化学反応に加わったり、または化学反応を触媒したりできないようにする化合物をいう。キレート化剤を含むことは、過剰な鱗屑状の剥がれまたは皮膚の質感の変化に寄与し得る紫外線に対する保護、及び皮膚の損傷を引き起こし得る他の環境要因に対する保護を与えるのにとりわけ有用である。本明細書において有用な代表的なキレート化剤類は、米国特許第5,487,884号(ビセット(Bissett)ら、1996年1月30日発行)、PCT特許出願91/16035及び91/16034(ブッシュ(Bush)ら、1995年10月31日公開)に開示されている。好ましいキレート化剤類は、フリルジオキシム及びその誘導体類である。
【0089】
(v)シリコーンエラストマー類
本発明の組成物は、非乳化型架橋オルガノポリシロキサンエラストマーを包含していてよい。本明細書で使用する時、用語「非乳化型」は、ポリオキシアルキレン単位が存在しない架橋オルガノポリシロキサンエラストマー類を定義する。このようなエラストマー類は、スキンコンディショニング剤に関する粘着性/べたついた感触を低減するのに使用される。
【0090】
有利には、前記エラストマー類は、ジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマー類、ビニルジメチコン/ラウリルジメチコンクロスポリマー類、C30〜C45アルキル(C30-C45,alkyl)セテアイル(ceteayl)ジメチコン/ポリシクロヘキサンオキシドクロスポリマー類、及びこれらの混合物であってよい。
【0091】
ジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマー類は、ダウ・コーニング社(Dow Corning)(DC9040及びDC9041)、ゼネラル・エレクトリック社(General Electric)(SFE839)、信越化学工業株式会社(Shin Etsu)(KSG−15、16、18[ジメチコン/フェニルビニルジメチコンクロスポリマー])、及びグラント・インダストリーズ社(Grant Industries)(エラストマー類のグランシル(GRANSIL)(商標)ライン)を包含する、様々な供給元から供給される。本発明において有用な架橋オルガノポリシロキサンエラストマー類及びそれらの製造方法については、更に、米国特許第4,970,252号(サクタ(Sakuta)ら、1990年11月13日発行);米国特許第5,760,116号(キルガー(Kilgour)ら、1998年6月2日発行);米国特許第5,654,362号(シュルツ・ジュニア(Schulz,Jr.)ら、1997年8月5日発行)に記載されており、それらすべてを本明細書に参考として組み込む。
【0092】
前記ビニルジメチコン/ラウリルジメチコンクロスポリマー類としては、ビニルジメチコン/ラウリルジメチコンクロスポリマー及び鉱油(商標名KSG−41);ビニルジメチコン/ラウリルジメチコンクロスポリマー及びイソドデカン(商標名KSG−42);ビニルジメチコン/ラウリルジメチコンクロスポリマー及びトリエチルヘキサノイン(商標名KSG−43);ビニルジメチコン/ラウリルジメチコンクロスポリマー及びスクアラン(商標名KSG−44)が挙げられる。シリコーンエラストマー類に命名されたこれら「KSG」はそれぞれ、信越化学工業株式会社(Shinestu Chemical)から入手可能である。
【0093】
市販のシクロメチコン及びC30〜C45アルキルセテアイル(ceteayl)ジメチコン/ポリシクロヘキサンオキシドクロスポリマーは、商標名ベルバシル(Velvasil)125としてGEシリコーン社(GE Silicone)から入手可能である。
【0094】
(vi)他の追加的な成分
上述の成分に加えて、本発明の組成物は、ゲルマル(Germall)115、ヒドロキシ安息香酸のメチル、エチル、プロピル及びブチルエステル類、ベンジルアルコール、イミダゾリジニル尿素、EDTA及びその塩類、ブロノポール(Bronopol)(2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール)及びフェノキシプロパノールを包含する水溶性または可溶化性の防腐剤のような防腐剤類及び防腐向上剤類;消泡剤類;結合剤類;生物学的添加物類;充填剤類;着色剤類;精油類及びその可溶化剤類;その他の天然抽出物類;コラーゲンの生成を促す化合物類;酵母発酵ろ液類、並びにその他のものを更に包含してもよい。
【実施例】
【0095】
以下の実施例は本発明の範囲内の実施形態を更に記載し、例示する。これらの実施例は、単に説明の目的で与えられるにすぎず、本発明の精神及び範囲から逸脱することなくそれらの多くの変形形態が可能であるため、本発明を制限するものと解釈すべきではない。成分は、適用できる場合は、化学名またはCTFA名称で識別され、そうでない場合には以下で定義される。
【0096】
(組成物)
【0097】
【表1】

【0098】
(成分の定義)
*1 イソステアリン酸ジメチコンPEG−7:ノベオン社(Noveon)から入手可能なウルトラシル(Ultrasil)DW18。
*2 PEG−10ジメチコン:信越化学工業株式会社(Shinetsu Chem)から入手可能なKF−6017
*3 オリーブ脂肪酸ジメチコンPEG−7:ノベオン社(Noveon)から入手可能なウルトラシルDW−O(Ultrasil DW-O)
*4 メチルメタクリレートクロスポリマー:ガンツ化成株式会社(Ganz Kasei)から入手可能なガンツパール(GanzPearl)2001
*5 フェニルトリメチコン:信越化学工業株式会社(Shinetsu Chem)から入手可能なシリコーンオイルKF56。
*6 フェニルプロピルトリメチコン:ダウ・コーニング社(Dow Corning)から入手可能なDC2−2043化粧品級の流体
*7 シクロメチコン及びC30〜C45アルキル基セテアイル(Ceteayl)ジメチコン/ポリシクロヘキサンオキシドクロスポリマー:GEシリコーン社(GE Silicone)から入手可能なベルバジル(Velvasil)125
*8 ビニルジメチコン/ラウリルジメチコンクロスポリマー及びイソドデカン:信越化学工業株式会社(Shinetsu Chem)から入手可能なKSG−42。
*9 ビニルジメチコン/ラウリルジメチコンクロスポリマー及びトリエチルヘキサノイン:信越化学工業株式会社(Shinetsu Chem)から入手可能なKSG−43。
*10 ポリアクリル酸ナトリウム:コグニス社(Cognis)から入手可能なコスメディア(Cosmedia)SP
*11 アンモニウムアクリロイルジメチルタウレート/VPコポリマー:クラリアント社(Clariant)から入手可能なアリストフレックス(Aristoflex)AVC
*12 アクリル酸/アルキルアクリレートコポリマー1:ノベオン社(Noveon)から入手可能なカーボポール(Carbopol)ETD 2020。
*13 アクリル酸/アルキルアクリレートコポリマー2:ノベオン社(Noveon)から入手可能なカーボポール・ウルトレッツ(Carbopol Ultrez)21。
*14 ナツメ果実抽出物:イチマル・ファルコス社(Ichimaru Pharcos)から入手可能
*15 ウィッチヘーゼル抽出物:イワセ社(Iwase)から入手可能なハマメリス液(Hamamerisu Liquid)
*16 クローブ抽出物:イワセ社(Iwase)から入手可能な丁子抽出物(Choji Extract)BG
*17 二酸化チタン:テイカ社(Tayca)から入手可能な二酸化チタン(Titanium Dioxide)MT−100
*18 セルロース粉末:チッソ社(Chisso corp.)から入手可能なセルフロー(Celluflow)C−25
【0099】
(調製方法)
上に示した「実施例1」〜「実施例7」のスキンケア組成物は、当該技術分野において周知のいかなる従来の方法によっても調製することができる。例えば、本発明の組成物は、以下の工程によって調整することができる:
(a)相03を約80℃に加熱して(Hear)、ポリマーが溶解するまで混合する。次いで、相03を約25℃まで冷却する。
(b)相04を(a)の混合物に加える。
(c)相05及び相06を(b)の混合物に加える。
(d)相01及び相02を(c)の混合物に加える。相01中に固体の紫外線保護剤が含有されている場合、それは、相01を(c)の混合物に添加する前に約65℃で溶媒に溶解する。
(e)相07を(d)の混合物に加える。
(f)最後に、相08及び相09を(e)の混合物に加える。
【0100】
前記「実施例1」〜「実施例7」に開示されかつ代表される実施形態は多くの利点を有する。例えば、実施例1〜7は、紫外線保護効果を皮膚に与えるのに特に有用である。顔の皮膚に使用する場合、実施例1〜7の組成物は、べとついた及び/または脂っぽい感触を皮膚に残すことなく紫外線保護効果を提供することができる。
【0101】
「発明を実施するための最良の形態」において引用されるすべての文献は、その関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを認めるものと解釈されるべきではない。
【0102】
本発明の特定の実施形態を例示し記載したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を冒頭の特許請求の範囲で扱うものとする。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)約0.001%〜約5.0%の親水性ゲル化剤;
(b)10以上のHLB値を有する第1の非イオン性界面活性剤系であって、該第1の界面活性剤系が、ポリソルベート類、ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油類、C10〜20アルキル置換基を有するポリグリセリンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンステロール類、及びポリオキシエチレン水素添加ステロール類から成る群より選択される1つまたは複数の非イオン性界面活性剤を含む、約0.001%〜約1.0%の第1の非イオン性界面活性剤系;
(c)約3%〜約30%の低級アルコール;
(d)約5%〜約40%の油性成分;及び
(e)水
を含むスキンケア組成物。
【請求項2】
前記親水性ゲル化剤が、カルボン酸/カルボキシレートコポリマー類、アクリレートホモポリマー類、アクリレートコポリマー類、及びこれらの混合物から成る群より選択される請求項1記載のスキンケア組成物。
【請求項3】
前記第1の界面活性剤系が40℃で液体である請求項1記載のスキンケア組成物。
【請求項4】
前記第1の界面活性剤系が12以上のHLBを有する請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項5】
前記第1の界面活性剤系が、ポリソルベート−20、ポリソルベート−40、及びこれらの混合物から成る群より選択されるポリソルベートを含む請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項6】
前記油性成分が、紫外線保護剤、紫外線保護剤の溶媒、皮膚軟化剤、シリコーンオイル、及びこれらの混合物から成る群より選択される請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項7】
第1油性成分が紫外線剤及び該紫外線剤の溶媒を含み、前記紫外線剤が、メトキシケイ皮酸オクチル、サリチル酸オクチル、オクトクリレン、アボベンゾン、ホモサラート、オクチルトリアゾン、及びこれらの混合物から成る群より選択される請求項6に記載のスキンケア組成物。
【請求項8】
シリコーンコポリオールエステル、シリコーンコポリオール、及びこれらの混合物から成る群より選択される、約0.001%〜約1.0%の第2の非イオン界面活性剤系を更に含む請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項9】
前記第2の界面活性剤系がシリコーンコポリオールエステルを含む請求項8に記載のスキンケア組成物。
【請求項10】
前記第2の界面活性剤系が40℃で液体である請求項8に記載のスキンケア組成物。
【請求項11】
約0.01%〜約5%の追加的な水溶性ポリマーを更に含む請求項1に記載のスキンケア組成物。
【請求項12】
約1%〜約20%の追加的な水溶性保湿剤を更に含む請求項1に記載のスキンケア組成物。

【公表番号】特表2007−505116(P2007−505116A)
【公表日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−526157(P2006−526157)
【出願日】平成16年8月31日(2004.8.31)
【国際出願番号】PCT/US2004/028353
【国際公開番号】WO2005/025522
【国際公開日】平成17年3月24日(2005.3.24)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】