説明

スプレー装置及びこれを用いる方法

流体のリフィルをハウジングに受けるようになっており、かつ使用中に流体のスプレーを可能にするように通過させる適切な開口を有するハウジングを含み、更に、リフィルが周期的に作動するように構成された作動手段を含むスプレー装置を説明し、装置には、リフィルのスプレーヘッド上の又はスプレーヘッドによって通常占有される区域内の低磁力の少なくとも1つの区域と相対的に高い磁力の少なくとも1つの区域との間を区別するように構成された検出手段が設けられる。このようなスプレー装置の作動方法も説明する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体をスプレーするための装置に関し、特に、以下に限定されるものではないが、芳香剤、脱臭流体、及び/又は有害生物駆除物質などのような流体をスプレーするための装置に関する。本発明はまた、このような装置を用いる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
室内に芳香剤、脱臭剤、及び殺菌流体をスプレーするための従来技術の装置は、一般的に、着脱式の流体源を収容する装置から成る。このような構成では、流体源を完全に使い果たした状態で、装置全体を交換するのではなく、むしろ流体源を交換することができる。典型的には、このような流体源は、容器、瓶、缶、及びカートリッジ(総称してこのような全ての容器、瓶、缶、及びカートリッジを以下「リフィル」と呼ぶ)を含む多くの形態で提供される。このようなリフィルは、計量及び非計量バージョンを含むポンプスプレー又はエアゾールとすることができる。
【0003】
公知の従来技術の装置は、典型的には、流体が通過してスプレーされる開口部を有するハウジングを含む。ハウジングの一部は、可動式/着脱式であり、リフィルを導入し、その後装置の内部から除去することを可能にする。装置は、更に、機械作動式アームなどをそこに含み、これは、リフィルに接続されたスプレーヘッドを押し下げるように周期的に作動するようになっており、流体は、リフィルの本体からスプレーヘッドを通って開口部から周囲環境に排出されることになる。
【0004】
リフィルの形状は、典型的にある程度まで標準化され、従って、スプレー装置は、破壊行為又は危険行為を容易にする機会を図らずも与える場合がある。特に、破壊者などは、危険なスプレー可能流体源をスプレー装置内に故意に挿入しようとする場合がある。例えば、装置が芳香剤のスプレーのためのものであり、かつリフィルが標準サイズのエアゾールである場合、破壊行為及び/又は意図的な悪用の一形態は、装置内へ塗料エアゾールを挿入することであろう。このような悪用から生じる損傷は、かなりの程度である可能性があると考えられる。このような悪用は、重大な健康及び安全の危険性に関連付けられる可能性が高いであろう。ユーザの視点からは、明らかに、このような危険行為及び/又は破壊行為から保護されることが望ましいと考えられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の懸念及び欠点に対処することが本発明の1つの目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
従って、本発明の第1の態様により、流体のリフィルを備えたスプレー装置を提供し、リフィルは、流体のためのリザーバを形成する本体と、リザーバに流体連通するリフィルの最上部分に位置するスプレーヘッドとを含み、装置は、リフィルをそこに受けるようになったハウジングを含み、これは、使用中にスプレーヘッドの出口オリフィスから流体を通過させてスプレーすることを可能にするのに適切な開口を有し、装置は、更に、リフィルが周期的に作動するように構成された作動手段を含み、装置には、リフィルのスプレーヘッド上の低磁力の少なくとも1つの区域と相対的に高い磁力の少なくとも1つの区域との間で区別するように構成された検出手段が設けられる。
誤解を避けるために、「低磁力」という語句は、本明細書では「高磁力」という語句に対して相対的な語句として用い、「より低い」というのは、ゼロ又はゼロに近い磁力の区域を含むことができる。
【0007】
リフィルの本体は、細長くすることができ、本体には、本体の基部から離れた本体の上部部分にバルブステムを設けることができる。バルブステムの少なくとも一部は、スプレーヘッドに接続され、使用中に流体がリフィルの本体からバルブステムを通りかつスプレーヘッドを通って、流体を周囲環境内にスプレーする出口オリフィスまで移動することを可能にすることができる。
好ましくは、スプレーヘッドには、低磁力の1つの区域と相対的に高い磁力の1つの区域とが設けられる。
好ましくは、検出手段は、スプレーヘッドの移動中に異なる磁力の区域の間で区別するように作動するように構成される。
【0008】
有利な態様では、本発明による装置は、ユーザが潜在的に危険なリフィルを備えた装置を使用しようとする時に検出することができると考えられ、更に、装置は、好ましくは、そのようなリフィルが装置に装填されている間は、作動手段が作動することを拒否し、及び/又はその後の作動を拒否し、リフィルを作動することに起因する可能性があるあらゆる損傷を防止及び/又は制限するように構成される。
【0009】
本発明の装置の更に別の利点は、改善された耐用年数終了表示を提供することができると考えられる点である。使用中に、本発明による装置が、そこに装填されたリフィルのスプレーヘッド上に、又は装置に装填された時にスプレーヘッドによって通常占有される区域内に、低磁力の少なくとも1つの区域と相対的に高い磁力の少なくとも1つの区域とを検出する時に、これは、計数機構をトリガすることができる。計数機構は、リフィル内に蓄えられた流体の量に対応するリフィルの所定回数の作動を可能にするために較正することができる。計数機構は、使用中かつ所定回数の作動に達した後に、ユーザがリフィルを交換し及び/又は装置をリセットするまで、装置がリフィルの更なる作動を引き起こすことを防止するように作動可能とすることができる。装置は、リフィルが装置内に装填される度に自動的にリセットすることができる。この耐用年数終了表示は、装置の消費電力を最小限にすることになるので有利である場合があり、これは、装置がバッテリ式などである場合に特に有利であると考えられる。
【0010】
計数機構は、使用された又は消費されたリフィルが交換を必要とすることを装置のユーザに通信するようになったインジケータにリンクすることができる。
好ましくは、所定回数の作動は、リフィル内の流体の量に対応するように計算される。
好ましくは、検出手段は、使用中に検出手段が作動手段に作動しないように命令することができるように作動手段と直接通信している。
代替的に、検出手段及び作動手段の両方と直接通信し、検出手段からの入力を受信するように作動し、かつ受信した入力によって作動手段に作動するか否かを命令するように作動する制御手段を提供することができる。
制御手段は、マイクロプロセッサ、PCB上に設けられた回路の形態で、又は別の好都合な構成要素の形態で提供することができる。
【0011】
好ましくは、作動手段は、スプレーヘッドに実質的に下方の力を与えることによってリフィルスプレーヘッドの作動を引き起こすように作動可能である。実質的に下方の力は、好ましくは、スプレーヘッドを実質的に下方方向に移動させ、リフィルの本体からスプレーヘッドを通してハウジングの開口部から周囲環境内へのある一定の量の流体のスプレーを引き起こすのに十分なものである。ある一定の量の流体がスプレーされた状態で、装置は、リフィルの固有の弾性及び/又は内部圧力が、作動手段をその手段に印加される力の必要なくその開始位置に戻すのに十分なスプレーヘッド上の実質的に上方の力を印加することができるように構成することができる。
【0012】
本発明の検出手段は、使用中にリフィルのスプレーヘッド上で、又はそのようなスプレーヘッドによって通常占有される区域内で、異なる磁力の区域の間を区別するようになっている。好ましくは、検出手段は、リフィルに問い合わせることによって上述のように区別することができる。リフィルは、具体的に又は近似的に又は全体的に磁力の量がスプレーヘッドの1つ又はそれよりも多くの区画又はスプレーヘッドによって通常占有される区域の結果であるとすることができるように、検出手段による問い合わせを受けることができる。このような帰属により、検出手段は、直接的に又は制御ユニットと併用して、異なる磁力の区域がスプレーヘッド上にいくらか存在しているか否かを判断することができる。リフィルのスプレーヘッド上に異なる磁力の区域がなければ、スプレーヘッド全体にわたって適正に実質的に一定レベルの磁力があるべきである。従って、代替構成においては、検出手段によるリフィルの問い合わせは、磁力の検出されたレベルをスプレーヘッドの特定区画に起因させることなく、磁力の少なくとも1つの異なるレベルが検出されるか否かを検出することを可能にすることができる。このような検出は、検出手段が、直接的に又は制御ユニットと併用して、異なる磁力の区域がスプレーヘッド上にいくらか存在しているか否かを判断することを可能にすることができる。
【0013】
検出手段は、スプレーヘッドの1つの部分からの磁力が別の部分からのものより少なくとも0.5倍大きい時、好ましくは、少なくとも2倍大きい時、より好ましくは、少なくとも5倍大きい時、より好ましくは、少なくとも10倍大きい時、更に好ましくは、少なくとも50倍大きい時、最も好ましくは、少なくとも100倍大きい時にスプレーヘッドの少なくとも2つの別々の部分間に異なるレベルの磁力があると判断するように構成することができる。
【0014】
上述のように、検出手段は、スプレーヘッドの移動中に異なる磁力の区域の間で区別するように作動可能なように構成されることが好ましい。より好ましくは、検出手段は、スプレーヘッドの移動中だけにそのように作動可能なように構成されることが好ましい。これは、それによって検出手段が装置内に固定位置を有して可動部品を持たず、従って、検出手段の費用を低減し、かつ装置の耐用期間中に故障する可能性が低くすることを可能にするので有利であると考えられる。更に、このような構成では、検出手段は、スプレーヘッドが検出手段によって適切に検出可能であることを保証するより明確なパラメータをリフィル製造業者に可能にする所定の視野を有することができる。検出手段がリフィルの作動中だけに電力を引き出すことになるので、装置がバッテリ式である場合に更に別の利点がある。
【0015】
好ましくは、検出手段は、スプレーヘッドの実質的に上方の移動中に、すなわち、作動手段によって引き起こされる下方移動後のスプレーヘッドの上方移動中に異なる磁力の区域の間で区別するように作動可能であることだけに限ることができる。この構成において、リフィルの固有の弾性及び/又は内部圧力は、作動手段に印加される力なしにこの手段をその開始位置に戻すのに十分であると考えられる。このような構成は、スプレーヘッドの実質的に上方の移動が、作動手段に印加される力なしに達成することができ、従って、装置によって生成される電気的ノイズ/干渉を低減又は解消するので特に有利であろう。電気的ノイズ/干渉の低減は、スプレーヘッド上の異なる磁力の区域の間で区別する検出手段の性能を改善することができ、従って、検出手段の信頼性を高める一方、相対的に廉価な検出手段を用いることを可能にすることができる。
【0016】
検出手段は、異なる磁力の区域の間で区別するように作動可能にする前に、リフィルが装置内に装填されているかを判断するように作動可能とすることができる。この構成において、検出手段は、装置内に装填された時にリフィルのスプレーヘッドが通常占める装置内の位置を問い合わせるように作動可能とすることができ、検出手段がいかなる磁力も検出せず、又は所定レベルの磁力を検出しなければ、この状況は、装置内のリフィルの欠如を示すことができ、検出手段は、作動手段をトリガすることを防ぐ。この構成はまた、ユーザが使用済みリフィルを除去した後かつ新しいリフィルを装置内に装填する前に、作動手段を周期的に作動することを防ぐので有利であると考えられる。
【0017】
好ましくは、検出手段は、装置内に固定位置を含み、好ましくは、リフィルのスプレーヘッド、又はリフィルが装置内に装填される時にスプレーヘッドが通常占める区域に対して固定された視野を有する。
代替的に又は追加的に、検出手段は、スプレーヘッド又はスプレーヘッドが通常占める区域に問い合わせるために移動するように構成することができる。検出は、実質的に水平方向に、及び/又は実質的に垂直方向に、及び/又は少なくとも2方向に移動可能にすることができる。検出手段は、走査を実行するために単一位置の周囲でピボット回転することができると考えられる。検出手段は、広角集光手段を備えて、リフィルの問い合わせを実行する時に広範な視野を提供することができる。
検出手段は、1つ又はそれよりも多くのセンサの形態で提供することができる。
検出手段は、100mmまでの有効範囲を有することができ、有効範囲は、磁性を検出手段によって検出することができる距離である。好ましくは、検出手段は、50mmまで、より好ましくは、20mmまで、より好ましくは、20mmまで、最も好ましくは、5mmまでの有効範囲を備える。
【0018】
従って、本発明の代替的態様により、流体のリフィルを備えたスプレー装置を提供し、リフィルは、流体のためのリザーバを形成する本体と、リザーバに流体連通するリフィルの最上部分に位置するスプレーヘッドとを含み、装置は、リフィルをそこに受けるようになったハウジングを含み、これは、使用中にスプレーヘッドの出口オリフィスから流体のスプレーを可能にするように通過させる適切な開口を有する。装置は、更に、リフィルが周期的に作動するように構成された作動手段を含み、装置は、使用中にリフィルのスプレーヘッド上の低磁力の少なくとも1つの区域と相対的に高い磁力の少なくとも1つの区域との間で区別するためにスプレーヘッドに問い合わせるように構成された検出手段を含み、検出手段からの問い合わせが、有効範囲に実質的に等しい所定の距離にわたって検出可能であるように構成され、スプレーヘッドには、磁力が検出手段によって検出されるように検出手段に対して空間的に位置する第1の部分が設けられ、スプレーヘッドには、第2の部分の磁力が第1の部分ほど検出可能でないように、第1の部分よりも検出手段から遠く離れて空間的に位置するように検出手段の位置に対して成形又は切り取られた第2の部分が設けられることを特徴とする。
【0019】
上述のように、有効範囲は、本明細書ではあらゆる問い合わせが感受される距離に関連して用いられる。
この更に別の代替構成では、この距離を調節することにより、問い合わせは、低磁力の1つの区域と高磁力の1つの区域の間を区別することができる範囲にわたって作動可能であることができる。問い合わせの調節により、検出手段によって検出される磁力の量は、スプレーヘッドの非切欠き部分からよりも切欠き部分での問い合わせに対してより少ないと考えられ、この磁力の差は、検出手段によって検出可能であり、従って、異なる磁力の2つの区域を示している。問い合わせの距離又は感受性の調節は、上述の距離よりも大きく又は小さくすることが可能であり、重要なことは、問い合わせは、スプレーヘッドの切欠き部分が、非切欠き部分に比べて検出可能な磁力のより少ない量をもたらすように調節されることである。
【0020】
従って、本発明の第2の態様により、流体のリフィルをそこに受けるようになっており、かつ使用中にリフィルからの流体のスプレーを可能にするように通過させる適切な開口を有するハウジングを含むスプレー装置を提供し、装置は、更に、リフィルが周期的に作動するように構成された作動手段を含み、装置は、使用中にリフィルのスプレーヘッド上の低磁力の少なくとも1つの区域と相対的に高い磁力の少なくとも1つの区域との間で区別するように構成された検出手段を備える。
【0021】
従って、本発明の代替的態様により、流体のリフィルをそこに受けるようになっており、かつ使用中にスプレーヘッドの出口オリフィスからの流体をスプレーすることを可能にするように通過させる適切な開口を有するスプレー装置を提供し、装置は、更に、リフィルが周期的に作動するように構成された作動手段を含み、装置には、使用中にリフィルのスプレーヘッド上の低反射率の少なくとも1つの区域と比較的高反射率の少なくとも1つの区域との間を区別するためにスプレーヘッドに問い合わせるように構成された検出手段が設けられ、検出手段からの問い合わせが、有効範囲に実質的に等しい所定の距離にわたって検出可能であるように構成され、リフィル上のスプレーヘッドには、磁力が検出手段によって検出されるように検出手段に対して空間的に位置する第1の部分が設けられ、スプレーヘッドには、第2の部分の磁力が第1の部分ほど検出可能でないように、第1の部分よりも検出手段から遠く離れて空間的に位置するように検出手段の位置に対して成形又は切り取られた第2の部分が設けられることを特徴とする。
【0022】
従って、本発明の第3の態様により、装置から流体をスプレーする方法を提供し、本方法は、流体のリフィルを本発明の第1又は第2の態様のいずれかによるスプレー装置内に装填する段階と、装置を作動モードに配置する段階とを含み、このモードは、作動手段の作動を引き起こすように構成され、作動手段は、リフィルのスプレーヘッドに対して押すように周期的に作動し、かつその移動によってリフィルからある一定量の流体を解放し、解放された流体は、装置からハウジングの開口を通って周囲環境内にスプレーされ、装置内に設けられた検出手段が、作動モードにおいて、リフィルのスプレーヘッド上又はスプレーヘッドが通常占める区域内に低磁力の少なくとも1つの区域と相対的に高い磁力の少なくとも1つの区域とを検出かつ区別するように作動可能であることを特徴とする。
好ましくは、検出手段は、作動手段の作動中及びリフィルスプレーヘッドの移動中に作動可能である。より好ましくは、検出手段は、作動手段の作動中だけに作動可能である。最も好ましくは、検出手段は、リフィルスプレーヘッドの実質的に上方の移動中、すなわち、作動手段によって引き起こされた下方移動後のスプレーヘッドの上方移動中だけに作動可能であるように構成される。
【0023】
本方法は、作動手段の作動前の先行段階を含むことができ、検出手段は、リフィルが装置内に装填される時にリフィルのスプレーヘッドが通常占めるハウジング内の区域の初期問い合わせを実行する。この先行段階において、検出手段がいかなる磁力も検出しないか、又は所定レベルの磁力を検出しなければ、これは、装置内のリフィルの欠如を示すことができ、検出手段は、作動手段が作動するのを防ぐ。
【0024】
本発明の第3の態様の方法は、好ましくは、検出手段が、異なる磁力の上述の少なくとも2つの区域を検出及び区別することができなければ、作動手段の作動を防ぐように作動可能である。代替的に、本発明の第3の態様の方法は、好ましくは、検出手段が、異なる磁力の上述の少なくとも2つの区域を検出及び区別することができなければ、作動手段の更なる作動を防ぐように作動可能である。作動又は更なる作動の防止は、ユーザが装置をリセットし及び/又は継続防止の手動オーバーライドを開始するまで保持することができる。
【0025】
磁性塗料/インク/ラッカーなどを使用して磁力の区域を設けることができる。これらの区域は、磁性塗料/インク/ラッカーなどが付加されたスプレーヘッドの区域により、そのような付加のないスプレーヘッドの区域と対比して設けることができる。代替的に、これらの区域は、スプレーヘッドへの少なくとも2つの個別の磁性塗料/インク/ラッカーなどの付加によって設けることができ、個別の磁性塗料/インク/ラッカーなどは、互いに区別することができる磁力特性を有する。
【0026】
異なる磁力の区域は、あらゆる適切な手段によってスプレーヘッドに付加するか、又は組み込むか、又はそこに埋め込むことができる。特に好ましい方法は、後にスプレーヘッドに付加されるラベルへの異なる磁力の区域の初期付加を含む。代替的に、異なる磁力の区域は、スプレーヘッドに印刷、彫刻、及び/又は直接付加することができる。更に別の方法として、スプレーヘッドは、2つ又はそれよりも多くの構成要素部品から製造することができ、部品の少なくとも2つには、互いに対して区別可能な磁力特性を有する外部区域が設けられる。
典型的には、スプレーヘッドは、単体構成要素として射出成形を通じて作られる。代替構成では、出口ステムは、磁性を伴って設けることができると考えられ、スプレーヘッドには、出口ステムと位置合せした対応する窓を設け、出口ステムの磁性を検出手段によって検出させて異なる磁力の区域をもたらすことができる。
【0027】
リフィルのスプレーヘッドは、典型的にほぼL字形のプロフィールを有し、L字形のより短い部分は、出口ステムの自由端に係合し、この短い部分は、その後方部分上にある一定量の磁性材料を有する。好ましくは、本発明の装置に用いるリフィルのスプレーヘッドは、バルブステムに接続されたスプレーヘッドの部分と出口オリフィスを有するスプレーヘッドの部分との間に実質的に90度の角度を備えたほぼL字形であるが、この角度は、60から120度の間とすることができる。
【0028】
代替構成では、スプレーヘッドには、使用中に検出手段による問い合わせを避けるための切欠き部を設けることができると考えられる。そのような切欠き部は、切欠き部におけるあらゆる磁力の欠如又は低減した量に対してスプレーヘッドの一部分から検出手段によって問い合わせされるスプレーヘッドの区域内に位置することができる。代替的に、スプレーヘッドは、切欠き部と同じ効果をもたらすように非典型的形状(すなわち、非L字形)に成形することができる。例えば、スプレーヘッドは、出口ステムの自由端に係合するための短い実質的に垂直な区画を含み、かつ装置の開口を通して流体のスプレーを誘導するための短い実質的に水平な区画を有することができ、スプレーヘッドは、これらの短い区画の間に横方向のより長い区画を有することができる。スプレーヘッドのこの独特な構成の結果として、検出手段のスプレーヘッドの問い合わせが、短い実質的に垂直な区画の上方のあらゆる磁力の欠如又は低減した量に対するスプレーヘッドの磁力の差を検出するように、切欠き部と同じ効果をもたらすことができる。
【0029】
スプレーヘッド上の異なる磁力の区域は、異なる磁力の少なくとも1つのラインの形態で提供することができる。この1つ又はそれよりも多くのラインは、好ましくは、スプレーヘッドの入口区画に対して実質的に垂直であり、すなわち、リフィルが平坦な表面に配置される時に実質的に水平方向である。ラインのこのような配向は、特に上述の検出手段がスプレーヘッドの移動中に作動可能である場合に、検出手段が異なる磁力を有するラインを区別することができる可能性を増加させることができるので有利であろう。
【0030】
スプレーヘッド上の異なる磁力の区域は、異なる磁力の2つのラインの形態で提供することができる。代替的に、スプレーヘッド上の異なる磁力の区域は、異なる磁力の複数のラインの形態で提供することができる。2つ又は複数のラインの使用は、リフィルが安全なリフィルか否かに関して装置に追加情報を与えることができるコードとしてこれらを作動可能にすることができるので、有利であると考えられる。
【0031】
代替的に、異なる磁力の区域は、1つ又はそれよりも多くの模様、及び/又は1つ又はそれよりも多くの形状、及び/又は1つ又はそれよりも多くの文字、及び/又は1つ又はそれよりも多くの数字、及び/又は磁性コードの形態で提供することができる。
このような追加情報は、装置がその作動モードを変更することができるようにリフィルの特定のタイプを含むことができる。例えば、リフィルが殺虫剤である場合、スプレーの頻度は、望ましくは、装置が芳香剤などをスプレーする時とは異なることができる。
【0032】
別の例として、更に別の情報は、装置がリフィルにおける流体の量に対応するある一定数の作動後に作動を止めるように作動可能とすることができるように、耐用年数の具体的な終了に関連することができるであろう。この構成では、装置は、ある一定数の作動に達した状態でそれ以上作動しないと考えられるので、装置のバッテリ寿命は延長されると考えられる。装置がある一定数の作動に達した状態で、装置は、ユーザがリフィルを交換して装置をレセットするまで休止したままであろう。
代替的に、磁力の区域は、上述の追加情報を与えることができ、検出手段は、特定の磁力特性の存在を認識するようになっており、この特定の磁力特性は、装置が追加情報を認識することができるようにこのような特性の内部記憶を参照することができる。
【0033】
上述の態様のあらゆる装置には、インジケータを設けることができ、インジケータは、ユーザに情報を示すように作動可能である。このような情報は、装置に装填されたリフィルが装置に用いることを目的としないので危険である可能性があるか否か、リフィルを変更する必要があるか否か、バッテリを交換する必要があるか否か(装置がバッテリ式である場合)、及び他の潜在的に有用な情報を含むことができる。
【0034】
インジケータは、可視表示及び/又は可聴表示を提供するように作動可能とすることができる。
好ましくは、インジケータは、1つ又はそれよりも多くの光源、好ましくは、1つ又はそれよりも多くのLEDから光を放出することによって可視表示を提供するように構成される。1つ又はそれよりも多くの光源は、異なる色の光を放出するようになっており、装置が実行している現在の機能を表示することができる。これに加えて又はその代わりに、1つ又はそれよりも多くの光源は、明滅又は点滅して装置が実行している現在の機能を表示することができる。
【0035】
可視インジケータは、液晶表示画面などの形態で提供することができ、画面は、ユーザにメッセージを提供するようになっており、例えば、このようなメッセージは、「オン」、「危険なリフィル挿入」、「リフィル交換」、「バッテリ交換」、「スプレー残数」、「リフィルの耐用年数」、「オフ」を含むことができる。
装置には、ブースト機構を設けることができる。ブースト機構は、ユーザ操作のスイッチ又はボタンなどにリンクすることができる。ブースト機構の作動において、作動手段は、リフィルの即時作動を引き起こすように作動することができる。
装置は、主に電力供給で作動し、及び/又はバッテリ式であり、及び/又は装置上に置かれた太陽電池で作動させることができる。最も好ましくは、装置は、バッテリ式である。
【0036】
従って、本発明の第4の態様により、本発明の以上の態様のいずれかによる装置又は方法に用いるための流体のリフィルのためのスプレーヘッドを提供し、スプレーヘッドは、入口区画及び出口オリフィスを含み、入口区画は、リフィルのバルブステムに接続するようになっており、出口オリフィスは、流体スプレーをリフィル本体から離れる方向に向けることができ、スプレーヘッドは、低磁力の少なくとも1つの区域と相対的に高い磁力の少なくとも1つの区域とを有することを特徴とする。
【0037】
従って、本発明の第5の態様により、本発明の以上の態様のいずれかによる装置又は方法に用いるための流体のリフィルを提供し、リフィルは、ある一定の量の流体を収容するための本体と、スプレーヘッドが接続されたバルブステムとを含み、スプレーヘッドは、本体から出口オリフィスまでの流体の経路を形成する入口区画と出口オリフィスとを含み、スプレーヘッドが、低磁力の少なくとも1つの区域と相対的に高い磁力の少なくとも1つの区域とを有することを特徴とする。
従って、本発明の第6の態様により、本発明の第2の態様の方法によって作動するように構成された本発明の第1又は第2の態様による装置を提供する。
【0038】
誤解を避けるために、本明細書に開示する全ての特徴及び/又は開示するあらゆる方法又は処理の全ての段階は、このような特徴及び/又は段階の少なくとも一部が相互排他的である組合せを除いて、あらゆる組合せで併用することができる。本発明に開示する各特徴は、明示的に別段の説明をした場合を除き、同様、同等、又は類似の目的を果たす代替特徴で置換することができる。すなわち、明示的に別段の説明をした場合を除き、開示した各特徴は、一般的な一連の同等又は類似の特徴の単に一例に過ぎない。
ここで、本発明の実施形態を単に一例として図面を参照して以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】リフィルを装填した本発明の装置の側面図である。
【図2】リフィルを装填した本発明の装置の正面図である。
【図3】リフィルのためのスプレーヘッドの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
図1及び図2に示すように、芳香剤スプレー装置10は、開口部14がある着脱式前部区画12aを備えたハウジング12を含む。代替的に、前部区画12aは、ヒンジ付けされて装置10の内部へのアクセスを可能にすることができる。この実施例においてエアゾールスプレーキャニスタであるリフィル16は、プラットフォーム18上のハウジング12内に保持される。スプレーキャニスタ16の出口ステム20は、スプレーヘッド22の下部開口部に受け取られる。作動手段24は、リフィル16の上に配置され、実質的に下方圧力をスプレーヘッド22に加え、かつリフィル16の作動を引き起こすように移動可能なアーム24を有する。リフィルの作動中、リフィル16の本体26内に保持された流体は、バルブステム20を通してスプレーヘッド内に押し進められ、ノズル28の形態の出口オリフィスを通じてスプレーヘッドから外部環境内に出る。作動手段26は、バッテリ30によって電力供給される。
【0041】
装置は、更に、リフィルが装置10内に装填された時にスプレーヘッドの通常の位置に実質的に隣接して配置される検出手段38を備える。
図示していないが、検出手段38は、スプレーヘッド22に面するように構成されたセンサを含み、センサは、スプレーヘッド22上の磁力の異なる区域の間を検出かつ区別するようになっている。
検出手段38は、作動手段26と直接通信するか、代替的に、作動手段26と通信する制御ユニット(図示せず)と通信することができる。検出手段38と作動手段26との通信は、直接的であれ制御ユニットを通じて間接的であれ、危険及び/又は不正なリフィルが装置10内に装填された時に装置が反応を発生させることを可能にするのに不可欠である。
【0042】
使用中、リフィル16は、プラットフォーム18上に配置され、バルブステム20は、スプレーヘッド22の入口34内に係合する。リフィル16は、互換的な品目であり、一方、スプレーヘッド22は、典型的にリフィル16に搭載される。
リフィル16が所定位置に配置されると、スプレーするための芳香剤(又は消毒剤、殺虫剤、又は殺菌剤などのような他の物質)のための流体経路が、リフィル16からスプレーヘッド22を通って、かつハウジング12aの前部区画の開口部14を通過して周囲環境内に出るように形成される。
リフィル16内の材料のスプレーを引き起こすように、作動手段が作動してアーム24をスプレーヘッド22の上に移動させて下ろし、スプレーヘッドを実質的に下方方向に押させる。スプレーヘッド22の下方移動は、対応するバルブステム20の下方移動を生じさせ、これがバルブを開放し、かつ流体がバルブステム、スプレーヘッドを通って開口部14から周囲環境に流出することを可能にする。
【0043】
作動手段26は、ユーザがユーザ入力手段32を通じて選択することができるいくつかの選択可能な設定を有する。ユーザ入力手段32は、装置を作動させるか又は停止させるか否か、スプレー頻度のような装置の特定の作動モード、タイマ遅延、又は他のそのような機能をユーザに選択させるように作動可能とすることができる。好ましい頻度設定は、流体を9分毎、又は18分毎、又は36分毎にリフィルからスプレーするオプションであろう。
【0044】
図3を参照すると、スプレーヘッド22上の異なる磁力の区域を見ることができる。特に、スプレーヘッド22のネック34は、スプレーヘッド22の被覆されていないネック34よりも低磁力のものであるインク/塗料/ラッカーの層36で被覆される。
本発明の一実施形態では、検出手段は、スプレーヘッド22の存在を検出し、かつスプレーヘッド22上に低磁力の少なくとも1つの区域と高磁力の少なくとも1つの区域とがあるか否かを検出するように作動可能とすることができる。
【0045】
第1に、検出手段38は、リフィルが装填された時にスプレーヘッド22が通常占める区域を問い合わせることにより、リフィル16が装置内に装填されているかを検出するように作動可能とすることができる。作動手段24の作動を可能にする前に、検出手段38は、装置内に装填された時にリフィルのスプレーヘッドが通常占める装置内の位置の初期問い合わせを実行することができ、検出手段がいかなる磁力も検出せず、又は所定レベルの磁力を検出しなければ、この状況は、装置内のリフィルの欠如を示すことができ、検出手段38は、作動手段と通信することによって直接的に又は制御ユニットを通じて間接的に作動手段が作動することを防止する。好ましくは、検出手段は、矢印40によって示すように、スプレーヘッドのネックの下部部分が通常占める区域を問い合わせる。
【0046】
仮にリフィル16の存在が検出された場合には、検出手段は、更に、スプレーヘッド22の更に別の部分を問い合わせるように構成される。検出手段38は、矢印42によって示す視野にわたるようなその1つ又はそれよりも多くの部分にわたってスプレーヘッド22に問い合わせることを可能にすることができる。検出手段は、具体的に又は近似的に又は全体的にスプレーヘッド22の1つ又は複数の部分に対する磁力のレベルに起因するものとすることができる。このような帰属により、検出手段38は、直接的に又は制御ユニット(図示せず)と組み合わせて、スプレーヘッド22上に異なる磁力の区域がいずれか存在するか否か判断することを可能にすることができる。
【0047】
代替的に、検出手段38によるリフィルの問い合わせは、存在する磁力の1つ又は複数のレベルを、そのレベルをスプレーヘッドの特定の区画又はスプレーヘッドによって通常占有される区域に起因させることなく検出することができる。いずれのこのような検出も、異なる磁力の区域がスプレーヘッド上に又はこれが通常占める区域内にいくらか存在するかを直接的に又は制御ユニット(図示せず)と組み合わせて検出手段38が判断することを可能にすることができる。
いずれの形態の問い合わせでも、磁力の異なる区域があって、このような異なる区域が検出される場合、検出手段38は、作動手段26と直接的又は間接的に通信し、作動手段26を流体のスプレーを引き起こすユーザ入力指令によって作動させることになる。
【0048】
反対に、磁力の異なる区域が検出されなければ、すなわち、危険な可能性があるリフィルが装置内に装填された場合には、検出手段38からの直接又は間接の通信は、作動手段26に休止モードに入るように要請する。休止モード中、作動手段26は作動せず、かつ流体のスプレーを引き起こさない。休止モードは、ユーザが装置のリセットを開始するまで保持される。リセットは、ユーザが新しいリフィルを装置内に挿入し、及び/又はユーザがリセットボタンなどを作動することによって容易にすることができる。しかし、破壊者が意図的に危険である可能性があるリフィルを装填した場合に、検出手段38がスプレーヘッド22を走査して必要な磁力を見つけられない状態で、作動手段26は、再び休止モードに置かれることになる。
【0049】
代替の実施形態では、検出手段は、スプレーヘッド22の存在を検出し、かつ作動手段26による作動に続いてスプレーヘッド22の移動中だけにスプレーヘッド22上に低磁力の少なくとも1つの区域及び高磁力の少なくとも1つの区域があるか否かを検出するように作動可能にすることができる。この移動は、検出手段38がスプレーヘッド22のより大きい比率を見る機会を可能にする。スプレーヘッド22の問い合わせ中に磁力の異なる区域が検出手段38によって検出された場合に、これらの手段は、直接的又は間接的のいずれかで作動手段26と通信し、流体のスプレーを引き起こすユーザ入力指令によって作動手段26を作動させることを可能にする。反対に、磁力の異なる区域が検出されなければ、すなわち、危険である可能性があるリフィルが装置内に装填されて潜在的に破壊行為を生じさせる場合、検出手段38からの通信は、上述のように作動手段26が休止モードに入るように要請することになる。
【0050】
リフィル16が装置10内に装填され、かつ検出手段38が低磁力の1つの区域と高磁力の1つの区域との間で区別することができた時、制御手段などは、計数機構を開始する。計数機構は、リフィル内に蓄えられた流体量に対応するリフィルの所定回数の作動を可能にするように較正することができる。計数機構は、使用中及び所定回数の作動に達した後に、装置10を休止モードに入れさせるように、従って、ユーザがリフィルを交換し、及び/又は装置をリセットするまでリフィルの更なる作動を防止するように作動可能とすることができる。計数機構は、リフィルが装置内に装填される度に自動的にリセットすることができる。
【0051】
本明細書(あらゆる添付した特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に開示した全ての特徴、及び/又は開示したあらゆる方法又は処理の全ての段階は、このような特徴及び/又は段階の少なくとも一部が相互排他的である組合せを除いて、あらゆる組合せで併用することができる。
本明細書(あらゆる添付した特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に開示した各特徴は、明示的に別段の説明をした場合を除き、同じか、同等か、又は類似の目的を果たす別の特徴によって置換することができる。従って、明示的に別段の説明をした場合を除き、開示した各特徴は、一般的な一連の同等又は類似の特徴の一例に過ぎない。
本発明は、上述の実施形態の詳細に制限されない。本発明は、本明細書(あらゆる添付した特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に開示した特徴のあらゆる新規なもの又はあらゆる新規な組合せ、又は開示したあらゆる方法又は処理の段階のあらゆる新規なもの又はあらゆる新規な組合せにまで及ぶものである。
【符号の説明】
【0052】
22 スプレーヘッド
34 スプレーヘッドのネック
36 インク/塗料/ラッカーの層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体のリフィルを備えたスプレー装置であって、
リフィルが、流体のためのリザーバを形成する本体と該リザーバと流体連通する該リフィルの最上部分に位置するスプレーヘッドとを含み、
装置は、ハウジングを含み、該ハウジングは、そこに前記リフィルを受けるようになっており、かつ使用中に前記スプレーヘッドの出口オリフィスからの流体のスプレーを可能にするように通過させるのに適切な開口を有し、装置は、更に、該リフィルが周期的に作動するように構成された作動手段を含み、
装置には、前記リフィルの前記スプレーヘッド上の低磁力の少なくとも1つの区域と相対的に高い磁力の少なくとも1つの区域との間で区別するように構成された検出手段が設けられる、
ことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記スプレーヘッドには、低磁力の1つの区域と相対的に高い磁力の1つの区域とが設けられることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記検出手段は、前記スプレーヘッドの移動中に異なる磁力の区域の間で区別するように作動するように構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記検出手段は、前記スプレーヘッドの移動中だけに異なる磁力の区域の間で区別するように作動するように構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記検出手段は、前記スプレーヘッドの上方移動中だけに異なる磁力の区域の間で区別するように作動するように構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の装置。
【請求項6】
計数機構の形態で耐用年数終了表示が設けられることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記計数機構は、リフィルに蓄えられた流体の量に対応する前記リフィルの所定回数の作動を可能にするように較正されることを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記検出手段は、前記スプレーヘッドに問い合わせるように構成され、かつ磁力の量を該スプレーヘッドの1つ又はそれよりも多くの区画に具体的に又は近似的に又は全体的に起因させることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記検出手段は、1つの部分からの磁力が、前記スプレーヘッドの別の部分からのものよりも少なくとも0.5倍大きく、好ましくは、少なくとも2倍大きく、より好ましくは、少なくとも5倍大きく、更に好ましくは、少なくとも10倍大きく、更に好ましくは、少なくとも50倍大きく、かつ最も好ましくは、少なくとも100倍大きい時に、該スプレーヘッドの少なくとも2つの該別の部分の間に異なるレベルの磁力が存在すると判断するように構成されることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
前記検出手段には、装置内に固定された位置が設けられ、かつ前記スプレーヘッド又はリフィルが装置に装填された時に該スプレーヘッドが通常占める区域に関して固定された視野を有することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
前記検出手段は、1つ又はそれよりも多くのセンサの形態で提供されることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記検出手段は、100mmまでの有効範囲を用いて、かつ好ましくは、50mmまで、より好ましくは、20mmまで、更に好ましくは、10mmまで、最も好ましくは、5mmまでの有効範囲を用いて問い合わせるように構成されることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
流体のリフィルを受けるようになっており、かつ使用中に該リフィルからの該流体のスプレーを可能にするように通過させるのに適切な開口を有するハウジング、
を含み、
前記リフィルが周期的に作動するように構成された作動手段、
更に含み、
使用中に前記リフィルのスプレーヘッド上の低磁力の少なくとも1つの区域と相対的に高い磁力の少なくとも1つの区域との間で区別するように構成された検出手段が設けられる、
ことを特徴とするスプレー装置。
【請求項14】
本発明の第1又は第2の態様のいずれかによって流体のリフィルをスプレー装置に装填する段階と、
前記装置を作動モードに置く段階と、
を含み、
前記モードが、作動手段の作動を引き起こすように構成され、該作動手段が、前記リフィルのスプレーヘッドに対してもたれるように周期的に作動してその移動を引き起こし、該リフィルからある一定の量の流体を解放し、該解放された流体が、前記装置からハウジング内の開口を通って周囲環境内にスプレーされる、装置から流体をスプレーする方法であって、
装置に設けられた検出手段が、リフィルのスプレーヘッド上又は該スプレーヘッドが通常占める区域内の低磁力の少なくとも1つの区域と相対的に高い磁力の少なくとも1つの区域との間で検出して区別する作動モードで作動可能である、
ことを特徴とする方法。
【請求項15】
前記検出手段は、前記作動手段の前記作動及び前記リフィルスプレーヘッドの前記移動中に作動可能であることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記検出手段は、前記作動手段の前記作動中だけに作動可能であることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記検出手段は、前記リフィルスプレーヘッドの実質的に上方の移動中だけに作動可能であるように構成されることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項18】
リフィルのバルブステムに接続されるようになった入口区画と、流体のスプレーを該リフィルの本体から離れるように向けることができる出口オリフィスとを含む、請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の装置又は方法と共に使用するための流体のリフィルのためのスプレーヘッドであって、
低磁力の少なくとも1つの区域と相対的に高い磁力の少なくとも1つの区域とを有する、
ことを特徴とするスプレーヘッド。
【請求項19】
ある一定の量の流体を収容するための本体と、該本体から出口オリフィスまでの流体通路を形成する入口区画及び出口オリフィスを含むスプレーヘッドが接続されたバルブステムとを含む、請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の装置又は方法と共に使用するための流体のリフィルであって、
スプレーヘッドが、低磁力の少なくとも1つの区域と相対的に高い磁力の少なくとも1つの区域とを有する外面を有する、
ことを特徴とするリフィル。
【請求項20】
スプレーヘッドが、ほぼL字形のプロフィールを有し、
前記L字形の短い方の部分は、リフィルの前記バルブステムの自由端に係合するように構成され、該短い方の部分は、その後方部分上に、ある一定の量の磁性材料を有する、
ことを特徴とする請求項1から請求項19のいずれか1項に記載の装置、方法、スプレーヘッド、又はリフィル。
【請求項21】
スプレーヘッドには、磁力がスプレーヘッドの非切欠き部分から移動する距離に比べて該磁力が使用中に検出手段まで移動するより長い距離をもたらすように切り取られた部分を設けることができると考えられることを特徴とする請求項1から請求項19のいずれか1項に記載の装置、方法、スプレーヘッド、又はリフィル。
【請求項22】
請求項14から請求項17のいずれか1項に記載の方法によって作動するように構成されたことを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2010−540356(P2010−540356A)
【公表日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−525437(P2010−525437)
【出願日】平成20年9月22日(2008.9.22)
【国際出願番号】PCT/GB2008/003203
【国際公開番号】WO2009/037487
【国際公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【出願人】(509134020)レキット アンド コールマン (オーヴァーシーズ) リミテッド (14)
【Fターム(参考)】