説明

ソフト型抗コリン作動性エステル

一般式(Ia)または(Ib)で示されるソフト型抗コリン作動性エステル類。式中、R1およびR2は、どちらもフェニルであるか、またはR1とR2の一方がフェニルで、他方はシクロペンチルであり;Rは直鎖もしくは分岐鎖のC1〜C8アルキルであり;そしてX-は1価の負電荷を持つアニオンであり;各*印はキラル中心を示し、該化合物は特に指定しない限り、各キラル中心においてR,SもしくはRS立体異性配置を有するか、またはその混合物である。
【化23】



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式で示される化合物。
【化1】

式中、R1およびR2は、どちらもフェニルであるか、またはR1とR2の一方がフェニルで、他方はシクロペンチルであり;Rは直鎖もしくは分岐鎖のC1〜C8アルキルであり;そしてX-は1価の負電荷を持つアニオンであり;各*印はキラル中心を示し、該化合物は特に指定しない限り、各キラル中心においてR,SもしくはRS立体異性配置を有するか、またはその混合物であり;ただし、R1とR2の一方がフェニルで、他方がシクロペンチルである場合には、一般式(Ia)のRはメチルまたはエチルであって、一般式(Ia)の化合物は、キラル中心2に関しては未分割であるか、またはR配置をとり、そしてキラル中心1'および3'に関しては未分割である。
【請求項2】
一般式(Ia)で示され、かつキラル中心2に関してR配置をとる、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
-が塩化物、臭化物、ヨウ化物、硫酸塩、リン酸塩、メタンスルホン酸塩、硝酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、シュウ酸塩、コハク酸塩、安息香酸塩またはp−トルエンスルホン酸塩イオンであり、好ましくはX-が塩化物、臭化物、4−トルエンスルホン酸塩またはメタンスルホン酸塩イオンであり、最も好ましくはX-が臭化物イオンである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
RがC1〜C6直鎖アルキルである、請求項1、2または3に記載の化合物。
【請求項5】
一般式(Ia)で示され、式中、R1とR2の一方がフェニルで、他方はシクロペンチルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
一般式(Ib)で示される、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
Rがエチルであり、X-がBr-である、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
次式で示される化合物。
【化2】

式中、Rはメチルまたはエチルである。
【請求項9】
(a) 3−(2−シクロペンチル−2−フェニル−2−ヒドロキシアセトキシ)−1−(メトキシカルボニルメチル)−1−メチルピロリジニウム・ブロミド;
(b) 3−(2−シクロペンチル−2−フェニル−2−ヒドロキシアセトキシ)−1−(エトキシカルボニルメチル)−1−メチルピロリジニウム・ブロミド;
(c) (2R) 3−(2−シクロペンチル−2−フェニル−2−ヒドロキシアセトキシ)−1−(メトキシカルボニルメチル)−1−メチルピロリジニウム・ブロミド;または
(d) (2R) 3−(2−シクロペンチル−2−フェニル−2−ヒドロキシアセトキシ)−1−(エトキシカルボニルメチル)−1−メチルピロリジニウム・ブロミド、
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
次式:
【化3】

で示される対応する化合物を、式:
BrCH2COOR
(式中、Rはメチルまたはエチル)で示されるブロモ酢酸アルキルによって第四級化することを含む、請求項8に記載の化合物の製造方法。
【請求項11】
抗コリン作用に有効量の請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物と無毒な薬剤に許容されるその担体とを含む薬剤組成物。
【請求項12】
抗コリン作動薬による治療に反応性の疾患の治療用薬剤の製造における、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項13】
気道の閉塞性疾患の治療用薬剤の製造における、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項14】
慢性閉塞性肺疾患または喘息の治療用薬剤の製造における、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項15】
散瞳を引き起こす薬剤の製造における、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項16】
過活動膀胱の治療用薬剤の製造における、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項17】
慢性閉塞性肺疾患もしくは喘息または他の気道の閉塞性疾患の治療に有効な組み合わせ量で請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物と抗炎症性コルチコステロイド、ベータミメティック剤または抗アレルギー剤とを含む薬剤合剤。
【請求項18】
抗炎症性コルチコステロイドがロテプレドノール・エタボネートまたはエチプレドノール・ジクロロアセテートである、請求項17に記載の薬剤合剤。
【請求項19】
抗炎症コルチコステロイドがロテプレドノール・エタボネートであり、さらに下記よりなる群から選ばれたロテプレドノール・エタボネートの増強剤を含有する、請求項18に記載の薬剤合剤:
(a)11β,17α−ジヒドロキシアンドロスト−4−エン−3−オン−17β−カルボン酸;
(b)11β,17α−ジヒドロキシアンドロスタ−1,4−ジエン−3−オン−17β−カルボン酸;
(c)11β,17α−ジヒドロキシアンドロスト−4−エン−3−オン−17β−カルボン酸メチル;
(d)11β,17α−ジヒドロキシアンドロスト−4−エン−3−オン−17β−カルボン酸エチル;
(e)11β,17α−ジヒドロキシアンドロスタ−1,4−ジエン−3−オン−17β−カルボン酸メチル;および
(f)11β,17α−ジヒドロキシアンドロスタ−1,4−ジエン−3−オン−17β−カルボン酸エチル。
【請求項20】
慢性閉塞性肺疾患もしくは喘息または他の気道の閉塞性疾患の治療用薬剤の製造における請求項17〜19のいずれか1項に記載の合剤の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2009−515889(P2009−515889A)
【公表日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−540226(P2008−540226)
【出願日】平成18年11月13日(2006.11.13)
【国際出願番号】PCT/US2006/043858
【国際公開番号】WO2007/058971
【国際公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【出願人】(505465117)
【Fターム(参考)】