説明

タイムレコーダ装置

【課題】 メモリを用いてタイムカードを用いないことによる不都合を解決できる、機能を一段と高めたタイムレコーダ装置を提供する。
【解決手段】 本発明のタイムレコーダ装置は、従業員認識データ、打刻日時、打刻種類を含む打刻データを蓄積するものである。そして、直行又は直帰の操作時に、従業員認証を実行させた後、将来の日時を取り込んで、打刻日時に取り込んだ日時を含み、打刻種類に直行又は直帰を含む打刻データを形成して追加蓄積させる直行直帰データ形成追加手段を有することを特徴とする。また、新たな打刻データを形成したときに、過去に未打刻が発生しているか否かを判定し、発生している場合に、そのことを従業員に関連して記憶する未打刻確認手段と、未打刻発生の従業員による操作時に、未打刻発生を表示する未打刻発生表示手段とを有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はタイムレコーダ装置に関し、特に、出退勤時の時刻データなどの打刻データを、紙カード以外の内蔵する記録媒体に記録するタイムレコーダ装置に適用し得るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、従業員の出退勤を記録する装置やシステムとして、紙カードでなるタイムカードに打刻を行うタイムレコーダ装置や、ホストコンピュータへの認証処理などを伴う入退室管理システムなどがある。
【0003】
しかしながら、ホストコンピュータへの認証処理などを伴う入退室管理システムは、高価なものであり、利用し得る事業所などはかなり限定される。
【0004】
一方、タイムカードを用いるタイムレコーダ装置も、管理対象の従業員やパートやアルバイトの人数分ずつ、毎月、タイムカードを用いなければならず、ランニング費用はかなり高く、また、タイムカードの準備作業も繁雑である。また、出勤時間の積算などの集計処理は人手で作業しなければならない。後者の不都合を解決すべく、タイムカードを扱うタイムレコーダ装置をコンピュータなどの管理装置と通信回線で接続して管理装置とデータを授受したりするものや、タイムカードを扱うタイムレコーダ装置のデータを、メモリカードなどを介して管理装置に与えたりするようなものも既に提案されている(特許文献1、特許文献2参照)。
【0005】
しかしながら、集計処理などの機能を管理装置に委ねても、毎月、多くのタイムカードを用いなければならないことに変わりはなく、ランニング費用が嵩むという課題やタイムカードの準備作業が繁雑であるという課題は残る。
【0006】
そのため、出退勤などの打刻データを、内蔵するメモリ等に記憶するタイムレコーダ装置も提案されている。
【特許文献1】特開2002−245502号公報
【特許文献2】特開2002−373355号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のようなタイムカード(紙カード)を使用しないタイムレコーダ装置は、タイムカードを使用しないことによるメリットの反面、タイムカードを使用しないことによるデメリットも生じる。
【0008】
例えば、タイムカードであれば未打刻であったことを次に打刻する際に直ちに認識でき、必要ならば、筆記具を用いて追加記載するのが容易であるのに対して、時刻データをメモリ等に記憶する装置の場合には、前回の未打刻を気付かない可能性もある。また例えば、直行の場合も、予め、又は、後で、筆記具を用いてタイムカードに記載できるのに対して、時刻データを記録する装置の場合には、直行のデータを記録できず、管理装置側で時刻データを取込んだ後にしか、追加の作業ができなかった。
【0009】
また、タイムカード(紙カード)を使用しないことのメリットだけでなく、打刻データを電気的に記録するので、情報処理もし易いものとなっており、この点での高機能化も望まれる。
【0010】
本発明は、以上の点に鑑みなされたものであり、タイムカードを用いないことによる不都合を解決でき、また、機能を一段と高めた、単体装置としてのタイムレコーダ装置を提供しようとしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
かかる課題を解決するため、第1の本発明のタイムレコーダ装置は、(1)少なくとも従業員識別データ、打刻日時、打刻種類を含む打刻データを蓄積している蓄積記憶手段と、(2)日時を計時する計時手段と、(3)打刻種類の表示を選択操作に応じて切り換える打刻種類指定手段と、(4)従業員情報を認証する従業員認証手段と、(5)従業員情報の認証操作がなされ、上記従業員認証手段が認証に成功したときに、当該従業員の従業員識別データと、そのときの上記打刻種類指定手段の表示打刻種類、及びそのときの上記計時手段による計時日時とに基づいて、上記打刻データを形成して上記蓄積記憶手段に追加蓄積させる打刻データ形成追加手段と、(6)上記打刻種類指定手段の表示打刻種類が直行又は直帰であるときに、上記従業員認証手段による認証を実行させた後、認証された従業員の従業員識別データと、取り込まれた将来の日時、及び、上記表示打刻種類とに基づいて、上記打刻データを形成して上記蓄積記憶手段に追加蓄積させる直行直帰データ形成追加手段と を有する単体装置であることを特徴とする。
【0012】
また、第2の本発明のタイムレコーダ装置は、(1)少なくとも従業員識別データ、打刻日時、打刻種類を含む打刻データを蓄積している蓄積記憶手段と、(2)日時を計時する計時手段と、(3)打刻種類の表示を選択操作に応じて切り換える打刻種類指定手段と、(4)従業員情報を認証する従業員認証手段と、(5)従業員情報の認証操作がなされ、上記従業員認証手段が認証に成功したときに、当該従業員の従業員識別データと、そのときの上記打刻種類指定手段の表示打刻種類、及びそのときの上記計時手段による計時日時とに基づいて、上記打刻データを形成して上記蓄積記憶手段に追加蓄積させる打刻データ形成追加手段と、(6)所定種類の新たな打刻データを形成したときに、過去に未打刻が発生しているか否かを判定し、未打刻が発生している場合に、そのことを従業員情報に関連して記憶する未打刻確認手段と、(7)上記未打刻確認手段が未打刻発生を記憶している状態で、上記従業員認証手段による未打刻が発生している従業員情報の認証が成功した場合に、未打刻の発生を表示する未打刻発生表示手段とを有する単体装置であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
第1の本発明のタイムレコーダ装置によれば、直行、直帰を予め打刻でき、筆記具での記載が可能なタイムカード(紙カード)と同様に、直行、直帰をも打刻データとして記録することができる。
【0014】
また、第2の本発明のタイムレコーダ装置によれば、所定種類の打刻がなされたときには、未打刻の判定を行い、未打刻があれば、打刻ごとに未打刻を表示するようにしたので、タイムカード(紙カード)を用いなくても、従業員は未打刻の発生を認識することができ、未打刻を追完する打刻などの処理を施すことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(A)実施形態
以下、本発明によるタイムレコーダ装置の一実施形態を、図面を参照しながら詳述する。本発明によるタイムレコーダ装置は、タイムカードを利用しないものである。
【0016】
(A−1)実施形態の構成
図1は、この実施形態のタイムレコーダ装置1の操作面を示す平面図である。なお、タイムレコーダ装置1の操作に関係する構成要素の大半は、薄い箱体の上面に設けられている。
【0017】
図1において、タイムレコーダ装置1の操作面には、カード読取り領域2と、キー操作部3と、表示部4とが設けられている。
【0018】
カード読取り領域2は、打刻操作する従業員が所持する非接触ICカード(図示せず;以下、従業員カードと呼ぶ)をかざす領域である(以下、従業員カードをカード読取り領域にかざす操作や、後述する「直行」「直帰」予約の操作等、出退勤時間等の勤怠情報をメモリに記憶させることを、タイムカードに印字する方式のタイムレコーダと同様に、「打刻」として表わすものとする)。なお、従業員カードには、カードに固有のシリアル番号(カードID)と、従業員IDと、パスワードとが記憶されている。
【0019】
キー操作部3には、12個のキーK1〜K12が設けられている。キーK11は「クリア」キーであり、キーK12は「エンター」キーであり、その他のキーK1〜K10には、図2に示すように、複数の機能などが割り付けられている。なお、同一キーがどの割付キーとして機能するかは、当該タイムレコーダ装置1のそのときの動作モードによって自動的に定まる。
【0020】
表示部4は、上中下の3段構成となっている。図1では、説明の便宜のため、全ての7セグメントやアイコンを点灯状態で記載しているが、動作モードに応じて、消灯や点滅されることは勿論である。なお、以下、「アイコン」とは、文字・記号・絵文字・図形等がオン/オフ表示されるものをいう。
【0021】
表示部4の上段には、その日を規定する年月日や曜日を表示する7セグメントやアイコンが設けられている。年月日を表示する7セグメントは、従業員IDやパスワード等の入力時にも機能するものである。「ID」アイコンや「パスワード」アイコンは、従業員IDやパスワードの入力動作と関連して表示制御されるものである。「新」アイコンは、従業員IDやパスワードの新規登録時に点灯するものである。「カード」アイコンは、従業員カードの読み取り動作と関連して表示制御されるものである。「開始」アイコンや「終了」アイコンは、集計月での開始日や終了日の指示動作と関連して表示制御されるものである。
【0022】
表示部4の中段には、現在時刻を規定する7セグメントやアイコンが設けられている。「業務番号」アイコンと、その右隣の2桁の7セグメントは業務番号を通知するためのものである。この実施形態の場合、後述する打刻データに業務番号データを含めている。
【0023】
表示部4の下段には、打刻データの種類を表す「出勤」、「退勤」、「外出」、「戻り」、「直行」、「直帰」アイコンが設けられている。なお、「出勤」、「退勤」、「外出」、「戻り」アイコンは、いずれか1個だけが点灯するものである。「未打刻」アイコンは、過去に未打刻があること(本来すべき打刻の未処理分が存在する場合)を通知するためのものである。「休暇」、「祝」アイコンは、休暇や祝日を通知するためのものである。「本体メモリ」アイコンとその直下の図形アイコンは、当該タイムレコーダ装置1の内部メモリのメモリ容量の使用量及び残量を通知するものであり、「外部メモリ」アイコンとその直下の図形アイコンは、当該タイムレコーダ装置1に装填された外部メモリのメモリ容量の使用量及び残量を通知するものである。「エクスポート」アイコンは、本体メモリから外部メモリへの転送を通知し、「インポート」アイコンは、外部メモリから本体メモリへの転送を通知し、「完了」アイコンは、打刻データの登録完了や転送の完了などを通知するものである。「→」アイコンは、その点灯数によって、本体メモリから外部メモリへの転送動作の進み具合を通知するものであり、「←」アイコンは、その点灯数によって、外部メモリから本体メモリへの転送動作の進み具合を通知するものである。
【0024】
この実施形態の場合、外部メモリはUSBメモリであり、タイムレコーダ装置1は、図示は省略しているが、USB端子を備える。但し、USBメモリ以外の他の装置やケーブルのUSB端子が、タイムレコーダ装置1のUSB端子に接続されても当該タイムレコーダ装置1は無反応である。
【0025】
図3は、タイムレコーダ装置1の電気的構成を示すブロック図であり、図1との同一部分には、同一符号を付して示している。
【0026】
図3において、タイムレコーダ装置1は、電気的には、上述したキー操作部3及び表示部4に加え、CPU10、ROM11、RAM12、フラッシュメモリ13、USBインタフェース部14、従業員カードリーダ15及びブザー16を有し、CPU10以外の要素は、CPU10に接続されている。なお、図3では省略しているが、電源部も有する。
【0027】
CPU10は、タイムレコーダ装置1全体の制御を司るものである。CPU10は、キー操作部3や従業員カードリーダ15からの入力データやそのときの処理段階に応じて定まるROM11内の処理プログラムを、RAM12をワーキングエリアとして利用しながら、また、必要ならばROM11やRAM12やフラッシュメモリ13に格納されている固定データを適宜用いて処理するものであり、その処理状況や処理結果等を表示部4に表示させたりブザー16から発音させたりし、また、フラッシュメモリ13に対して打刻データなどを記録させたりするものである。また、CPU10は、上述したような本体メモリ及び外部メモリ間の転送も制御するものである。なお、CPU10には発振器が外付けされており、また、CPU10はタイマを内蔵し、現在年月日や時刻を計時、管理している。
【0028】
ROM11には、打刻データの記録処理に係る各種の処理プログラムが格納されている。ROM11に格納されている処理プログラムについては、後述する動作説明で明らかにする。なお、ROM11の機能をRAM12又はフラッシュメモリ13に持たせ、ROM11を省略するようにしても良い。
【0029】
RAM12は、主として、ワーキングメモリとして用いられるものである。
【0030】
フラッシュメモリ13は、図4に示す打刻データや従業員の特定データを記憶する不揮発性メモリである。フラッシュメモリ13が、上述した本体メモリに該当する。
【0031】
打刻データは、図4(A)に例示するように、従業員IDと、年月日を含む打刻時間と、出勤、退勤、外出、戻り、直行又は直帰のいずれかが該当する打刻種別と、業務番号とを有する。このような打刻データが、フラッシュメモリ13には、例えば、2か月分(例えば12000件)格納し得るようになされており、上限件数を超えた分は最古のものに上書きされるようになされている。
【0032】
従業員の特定データは、図4(B)に示すように、従業員IDと、その従業員が所持する従業員カードのカードIDと、パスワードと、未打刻判定用情報及び未打刻情報とでなる。未打刻判定用情報は、例えば、その従業員に係る直前(予約によるものを含む)の打刻データにおける打刻時間と打刻種別である。例えば、「出勤」の次の打刻が「出勤」であれば未打刻がある。従業員の特定データは、当該タイムレコーダ装置1が有する登録機能により、登録、削除を行うことができ、また、外部メモリからの転送により一括して登録することができる。
【0033】
USBインタフェース部14は、外部メモリとしてのUSBメモリとのインタフェースを行うものである。
【0034】
従業員カードリーダ15は、従業員カードに対する読み取り動作を行うものである。従業員カードリーダ15は、上述したカード読取り領域2(図1参照)の直下に設けられている。
【0035】
ブザー16は、操作の正常や異常、動作の正常終了や異常終了を音響の発音により報知するものである。
【0036】
(A−2)実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する実施形態のタイムレコーダ装置1の動作を、一般的打刻動作、直行直帰予約時動作、未打刻追完時動作、その他の動作の順に説明する。
【0037】
(A−2−1)一般的打刻動作
まず、従業員の出勤時、退勤時、外出時又は戻り時において、タイムレコーダ装置1が行う一般的打刻動作を、図5〜図8のフローチャートを参照しながら説明する。
【0038】
図9は、当該タイムレコーダ装置1が従業員の操作を待ち受けている待機画面の一例を示す説明図である。待機画面では、年月日や現在時刻、現在選択されている打刻種類(図9はデフォルト種類「出勤」の例)、従業員カードを読み取り可能であること、現在選択されている業務番号(図9はデフォルト値「00」の例)、本体メモリの残量などが表示されている。
【0039】
このような待機画面を表示させている際には、CPU10は、図5に示すように、従業員カードの読み取り、又は、キー操作の従業員によるアクセスを待ち受け、アクセスされると、アクセス種類を判別する(ステップ100、101)。
【0040】
CPU10は、「出勤」、「退勤」、「外出」又は「戻り」キーが操作された場合には図6に示す処理に移行し、従業員カードの読み取りがなされた場合には図7に示す処理に移行し、「カード忘れ」キーが操作された場合には図8に示す処理に移行する。また、CPU10は、「直行」又は「直帰」キーが操作された場合には図11に示す処理に移行する。さらに、CPU10は、「未打刻」キーが操作された場合には、図13に示す処理に移行する。なお、これら以外の有効なキーが操作された場合には、それに応じた処理に移行するが、この実施形態の特徴とは無関係であるので、その図示や説明は省略する。
【0041】
CPU10は、「出勤」、「退勤」、「外出」又は「戻り」キーが操作されて、図6に示す処理に移行すると、まず、操作キーは今までの待機画面でアイコンを点灯させていた打刻種類と異なることを種別フラグとの照合などにより確認した上で、操作キーに応じた打刻種類アイコンを点灯させると共に(但し、今までの点灯アイコンは消灯)、RAM12などで管理する種別フラグを更新させる(ステップ150〜153)。
【0042】
また、CPU10は、業務番号の入力を受け付ける状態に変更し(ステップ154)、業務番号が入力されればそれを取込んだ後(ステップ155、156)、業務番号が入力されなければ、直ちに、図6の一連の処理を終了する。業務番号の入力は、例えば、数字キーで2桁入力した後の「エンター」キーの操作による。業務番号を入力しない場合には、「エンター」キーを直ちに操作する。業務番号の入力後の待機画面では、入力された業務番号が表示される。
【0043】
ここで、業務番号とは、打刻データに含める所定桁数(この実施形態の場合、2桁)の番号を言い、必ずしも、業務種類に対応付けられている必要はない。当該タイムレコーダ装置1に蓄積された打刻データをUSBメモリを介して取り込んで処理する管理装置(例えば、パソコンに所定のプログラムがインストールされたもの)が、打刻データを分類したりする際に任意に業務番号を利用すれば良い。例えば、アルバイトの時給が平日と休日とで異なる場合に、平日の出勤時と休日の出勤時とで異なる業務番号を入力させるようにしておき、管理装置で集計する際に、業務番号毎に集計する。
【0044】
CPU10は、待機画面の表示状態において、従業員カードからの読み取りがなされて、図7に示す処理に移行すると、まず、フラッシュメモリ13に記憶されている従業員特定データを参照して、その従業員カードの正当性を確認する(ステップ200)。一致する従業員特定データがない場合のような正当性を確認できない場合には、CPU10は、ブザー16等を用いてその旨を通知し(ステップ201)、図7の一連の処理を終了する。
【0045】
従業員カードの正当性を確認できると、CPU10は、ごく短時間の所定時間(例えば1分)前までに、今回の打刻種類と同一の打刻種類について打刻が既になされているか否かを、フラッシュメモリ13に格納されている打刻データ、若しくは、従業員特定データにおける未打刻判定用情報などを参照しながら判別する(ステップ202)。従業員カードリーダ15による従業員カードの読み取りでは、従業員の手の動きなどによって、1回の読み取りを意図していながら、従業員カードリーダ15が読み取りデータを2回以上続けて出力することがあり、上述したステップ202の判別は、このような異常な出力がなされたか否かの判別を意味している。なお、別な打刻種類の短時間の連続は、この実施形態の場合許容しているが、別な打刻種類の短時間の連続も拒否するようにしても良い。今回の打刻(カード読み取り)が2回目以降の不要な打刻であると、CPU10は、ブザー16等を用いてその旨を通知し(ステップ203)、図7の一連の処理を終了する。
【0046】
今回の打刻(カード読み取り)が不要な連続打刻でないと、CPU10は、打刻の回数条件を満たしているか否かを判別する(ステップ204)。例えば、「出勤」、「退勤」、「直行」、「直帰」、「未打刻」は、これら5種類の打刻のトータル回数が1日4回までであり、そのうち、「直行」、「直帰」はそれぞれ1日に1回しか認めていない。また、「外出」、「戻り」はそれぞれ、1日に3回までしか認めていない。なお、このような上限回数を、所定の打刻種類については、選択できる機能を設けるようにしても良い。打刻の回数条件を満たさない場合であると、CPU10は、ブザー16等を用いてその旨を通知し(ステップ205)、図7に示す一連の処理を終了する。
【0047】
打刻の回数条件を満たしていると、CPU10は、今回の打刻に係る打刻データ(従業員カードから読み取られた従業員ID、CPU10内蔵のタイマにより計時された打刻日時情報、「出勤」「退勤」等の打刻種別情報、及び必要に応じて入力される業務番号情報とからなる)を形成してフラッシュメモリ13に記憶させ、また、所定の場合には(後述する未打刻判定ルールとの関係で定まる)、従業員特定データの未打刻判定用情報を更新する(ステップ206)。なお、この記憶により、打刻データの件数が12000件を超える場合には、最古の打刻データのエリアに上書きを行う。また、今回の記憶により、記憶件数の段階(レベル)が1段階上になると、本体メモリ(フラッシュメモリ13)の打刻データ使用量(残量)を示す図形アイコンの表示を切り替える。
【0048】
以上のようにして、打刻データなどを記憶させると、CPU10は、未打刻判定ルールに従って未打刻の判定処理を行い、未打刻が発生している場合には、従業員特定データにその旨の情報を書き込む(ステップ207)。この実施形態の場合、従業員特定データに書き込む未打刻情報を1個に制限しており、従業員特定データに既に未打刻情報が記憶されている場合にはそれを消去して新たな未打刻情報を書き込む。
【0049】
この実施形態の未打刻判定ルールは、「外出」及び「戻り」を除外し、かつ、1日の区切りに関係なく、連続する打刻種類の組合せが、以下の8通りのいずれかに該当することを未打刻の発生と判定する。(m1)「出勤」が連続した場合。(m2)「退勤」が連続した場合。(m3)「直行」が連続した場合。(m4)「直帰」が連続した場合。(m5)「出勤」、「直行」の順でこれらが連続した場合。(m6)「直行」、「出勤」の順でこれらが連続した場合。(m7)「退勤」、「直帰」の順でこれらが連続した場合。(m8)「直帰」、「退勤」の順でこれらが連続した場合。なお、m1、m3、m5、m6の場合は、「退勤」の未打刻の発生であり、m2、m4、m7、m8の場合は、「出勤」の未打刻の発生である。また、m3〜m8の「直行」、「直帰」は入力タイミングではなく、その予約日時で連続性を判断している。
【0050】
ここで、「外出」及び「戻り」を除外するようにしたのは、未打刻と判定する組合せ数を制限し、CPU10の処理負担を軽減するためであり、また、「外出」及び「戻り」の未打刻は勤務時間の算出などに影響を与えないと考えられるためである。勿論、「外出」及び「戻り」を含めて未打刻の発生を判定するようにしても良い。
【0051】
ステップ207が終わると、CPU10は、従業員特定データに未打刻情報が含まれているか否かを判別する(ステップ208)。ここでの判別は、ステップ207で未打刻情報が記憶されていない場合も対象となっている。従業員特定データに未打刻情報が含まれていると、CPU10は、「未打刻」アイコンを点灯させ、未打刻の発生を通知する(ステップ209)。
【0052】
CPU10は、従業員特定データに未打刻情報が含まれていない場合は「完了」アイコンのみを、未打刻情報が含まれている場合は、「未打刻」アイコンに加えて「完了」アイコンを点灯させ、かつ、ブザー16から正常受付音を発音させる(ステップ210)。すなわち、打刻データを登録した旨を通知する。なお、このとき未打刻情報が含まれている場合は、正常受付音と異なる音(例えば、未打刻なしで完了した場合はブザー音1回に対し、未打刻ありで完了した場合はブザー音2回など)で発音させるようにしても良い。「完了」アイコンの点灯時には、それまで点滅していたアイコンも点灯させ、視線が「完了」アイコンに向け易くする。
【0053】
「完了」アイコンの点灯時間が所定時間(例えば1秒)になると、「未打刻」アイコンや「完了」アイコンを消灯に戻したり、業務番号を「00」(デフォルト値)に戻したりする処理などを行って、待機状態に復帰させ(ステップ211)、図7に示す一連の処理を終了する。
【0054】
また、CPU10は、待機画面の表示状態において、「カード忘れ」キーが操作されて、図8に示す処理に移行すると、まず、画面を従業員IDの取込み画面に切り換えて従業員が入力した従業員IDを取り込む(ステップ250、251)。次に、CPU10は、画面をパスワードの取込み画面に切り換えて従業員が入力したパスワードを取り込む(ステップ252、253)。その後、CPU10は、フラッシュメモリ13の従業員特定データを参照し、その従業員ID及びパスワードの組に該当する従業員の存在を確認する(ステップ254)。
【0055】
図10(A)は、入力が途中である従業員IDの取込み画面例を示し、図10(B)は、入力が途中であるパスワードの取込み画面例を示している。
【0056】
該当する従業員が存在しない場合には、CPU10は、ブザー16等を用いてその旨を通知し、かつ、画面を「カード忘れ」キーが操作される前の状態に復帰させて(ステップ255)、図7に示す一連の処理を終了する。
【0057】
これに対して、該当する従業員が確認できると、CPU10は、上述した図7のステップ204の処理に移行する。すなわち、CPU10は、打刻の回数条件を満たしているか否かの判別ステップに移行する。
【0058】
以上のような処理により、従業員が従業員カードを忘れても、従業員ID及びパスワードの入力を従業員カードからの読み取りと同様にみなして、打刻が可能となっている。
【0059】
(A−2−2)直行直帰予約時動作
次に、タイムレコーダ装置1が行う直行又は直帰の予約時動作を、図11のフローチャートを参照しながら説明する。
【0060】
上述したように、CPU10は、待機画面の表示状態において、「直行」又は「直帰」キーが操作された場合には図11に示す処理に移行する(図5参照)。
【0061】
そしてまず、CPU10は、操作されたキーに対応する「直行」又は「直帰」アイコンを点灯させ、かつ、業務番号を取り込むことができる状態にし、新たな業務番号が入力されればそれに応じて表示を切り換え、業務番号の入力が確定すると、従業員カードの読み取りを待機する画面に切り換える(ステップ300、301)。なお、「直行」の場合のみ業務番号を取り込むことができるようにしても良い。また、「エンター」キーの操作により、業務番号が確定されるのは上述した通りである。
【0062】
その後、CPU10は、従業員カードからの読み取り及びその正当性確認、又は、従業員ID及びパスワードの入力による従業員の確認という認証処理を行う(ステップ302)。この認証処理の詳細は、上述した通りである。
【0063】
認証が成功すると、CPU10は、直行又は直帰の予約日時の取り込みを行う(ステップ303)。ここで、日時は、現在から所定期間(例えば1か月)の範囲でのみ認め、過去の入力を認めないこととしている。なお、過去は、後述する未打刻を追完する入力操作で対応することとしている。
【0064】
例えば、予約日時の取り込みは、年月日の取り込み、時刻の取り込みの順に行う。図12(A)は、入力前の年月日の取込み画面例を示し、図12(B)は、入力前の時刻の取込み画面例を示している。年月日の取込み画面では、時刻表示はなされない。また、年月日及び時刻の表示のデフォルト値は現在である。「年」、「月」、「日」は2桁の数字入力による(「年」は下2桁)。なお、ここで時刻の入力処理を省略してもよい。この場合、所定の出退勤時刻が記憶されていれば、当該所定の出勤時刻を「直行」の時刻とし、当該所定の退勤時刻を「直帰」の時刻として、自動的に取込まれることになる。
【0065】
直行又は直帰の予約日時の取り込みが終了すると、CPU10は、打刻の回数条件の充足性を確認する(ステップ304;ステップ204参照)。この確認処理を含め、以降の処理は、「出勤」、「退勤」、「直行」又は「直帰」の打刻動作の場合と同様であり(ステップ205〜211)、その説明は省略する。
【0066】
(A−2−3)未打刻追完時動作
次に、タイムレコーダ装置1が行う未打刻を追完する動作を、図13のフローチャートを参照しながら説明する。
【0067】
上述したように、CPU10は、待機画面の表示状態において、「未打刻」キーが操作された場合には図13に示す処理に移行する(図5参照)。従業員は、上述した「出勤」、「退勤」、「外出」、「戻り」、「直行」又は「直帰」の打刻時における「未打刻」アイコンの表示により未打刻を認識し、その表示後直ちに、又は、他の者の打刻を妨げないタイミングを見計らって「未打刻」キーを操作する。
【0068】
「未打刻」キーが操作されるとまず、CPU10は、「未打刻」アイコンを点灯させ、かつ、業務番号を取り込むことができる状態にし、新たな業務番号が入力されればそれに応じて表示を切り換え、業務番号の入力が確定すると、従業員カードの読み取りを待機する画面に切り換える(ステップ350、351)。なお、「エンター」キーの操作により、業務番号が確定されるのは上述した通りである。
【0069】
その後、CPU10は、従業員カードからの読み取り及びその正当性確認、又は、従業員ID及びパスワードの入力による従業員の確認という認証処理を行う(ステップ352)。この認証処理の詳細は、上述した通りである。
【0070】
認証が成功すると、CPU10は、その認証に係るフラッシュメモリ13の従業員特定データの未打刻情報から未打刻の打刻種類(「退勤」又は「出勤」)を取り出し、取り出した打刻種類に係る表示アイコン(「退勤」アイコン又は「出勤」アイコン)を点灯させ(ステップ353)、そして、未打刻日時の取り込みを行う(ステップ354)。
【0071】
例えば、未打刻日時の取り込みは、年月日の取り込み、時刻の取り込みの順に行う。CPU10は、年月日の取り込みでは、フラッシュメモリ13の従業員特定データの未打刻情報から未打刻の期間を得て、その始期に係る年月日を選択の初期値とし、「日にち」キーの操作ごとに、その期間内の年月日を1日ずつずらし(終期での操作では始期に戻る)、「エンター」キーの操作で年月日を確定する。直行又は直帰の予約日時の取り込みでは、「年」、「月」、「日」は2桁の数字入力によっているが、未打刻期間が限定されているため、未打刻日時の取り込みでは、上述のような方法を採用している。CPU10は、時刻の取り込みでは、年月日として、未打刻の期間の始期日が選択された場合には、未打刻の期間の始期の時刻をデフォルト表示させ、他の日が選択された場合には、「午前12:00」をデフォルト表示させて、取り込みを行う。当然に、CPU10は、未打刻の期間外の日時の指定を拒否し、やり直しさせる。なお、「出勤」の未打刻は、追完打刻後の打刻種類を「直行」として扱い、「退勤」の未打刻は、追完打刻後の打刻種類を「直帰」として扱うものとする。
【0072】
未打刻日時の取り込みが終了すると、CPU10は、今回の追完打刻に係る打刻データを形成してフラッシュメモリ13に記憶させ、また、従業員特定データの未打刻情報を消去したりする(ステップ355)。なお、この際も、打刻データの件数による処理が必要ならばその処理を実行する。未打刻の追完では回数条件による制限が効かないようになされており、そのため、「出勤」、「退勤」、「直行」、「直帰」、「未打刻」の打刻のトータル回数が、今回の追完打刻により上限を超えた5回になることもある。
【0073】
以上のようにして、打刻データの記憶などを実行すると、CPU10は、「完了」アイコンを点灯させ、かつ、ブザー16から正常受付音を発音させる(ステップ356)。そして、「完了」アイコンの点灯時間が所定時間(例えば1秒)になると、「未打刻」アイコンや「完了」アイコンを消灯に戻したり、業務番号を「00」(デフォルト値)に戻したりする処理などを行って、待機状態に復帰させ(ステップ357)、図13に示す一連の処理を終了する。
【0074】
(A−2−4)その他の動作
従業員は、上述した動作の他に、パスワードの変更動作を実行させることができる。従業員は、「パスワード変更」キーを操作後、従業員カードなどで自己を認証させ、旧パスワードを確認入力させ、その後、新パスワードを入力することで、パスワードを変更する。CPU10も、このような手順に沿った動作を行う。
【0075】
管理者も種々の動作を当該タイムレコーダ装置1に実行させることができる。
【0076】
管理者は、「ファンクション」キーの操作後、管理者パスワードを入力して自己を認証させる。その後、再び「ファンクション」キーを操作した後、数字キーを2桁分操作することにより、その2桁で定まる動作をCPU10は実行させる。
【0077】
このようなファンクション動作としては、管理者パスワードの変更動作、時刻設定動作、従業員データの一括登録動作、従業員データの個別登録動作、従業員データの個別削除動作、従業員データのエクスポート動作、月次動作がある。
【0078】
以下では、月次動作についてフローチャートを用いずに簡単に説明する。CPU10は、開始年月日を取り込み、次に、終了年月日を取り込み、その後、USBメモリが装着されていることを確認して、フラッシュメモリ13からUSBメモリ(外部メモリ)へ、その期間の打刻データを転送させる。なお、開始日時より過去の打刻データがある場合にはその打刻データを転送させる。転送させた打刻データは、フラッシュメモリ13から削除する。
【0079】
このようなUSBメモリが、管理装置(例えば、パソコンに所定のプログラムがインストールされたもの)に装填され、管理装置によって、各種の処理(勤務時間の算出、給料の計算)が実行される。
【0080】
(A−3)実施形態の効果
上記実施形態のタイムレコーダ装置によれば、以下の効果を奏することができる。
【0081】
打刻データに業務番号を盛り込むようにしたので、業務番号ごとに集計処理を実行できるなど、打刻データの処理の多様性を高めることができる。
【0082】
「直行」、「直帰」を予め打刻できるようにしたので、筆記具での記載が可能なタイムカード(紙カード)と同様に、「直行」、「直帰」をも打刻データとして記録することができる。また、「直行」、「直帰」を予め打刻できるので、「直行」、「直帰」をも未打刻の判定に用いることができる。
【0083】
従業員認証に操作性が高い従業員カード(非接触ICカード)を利用しているが、従業員ID及びパスワードの入力により、打刻を許可しているので、従業員カードを忘れても打刻を行うことができる。
【0084】
所定種類の打刻が連続してなされたときには、未打刻の判定を行い、未打刻があれば、未打刻が追完されるまで、打刻ごとに未打刻を表示するようにしたので、タイムカード(紙カード)を用いなくても、従業員は未打刻の発生を認識することができる。また、未打刻を追完する打刻を実行できるので、集計処理などでの問題発生を未然に防止することができる。未打刻の表示、追完も、管理装置ではなく、当該タイムレコーダ装置の機能として有するので、さほど時間が経過していない記憶が定かな段階で追完を実行させることができる。
【0085】
短時間(例えば1分)の同一打刻種類の連続打刻では、2回目以降の打刻を拒否するようにしたので、従業員カードの1回の読み取り操作で、装置側が2回以上の読み取りを行っても、正しい打刻データの記録を行うことができる。
【0086】
また、1日当たりの打刻に関する回数条件を設けて管理しているので、信頼性の低い不要な打刻データを蓄積から除外することができる。
【0087】
(B)他の実施形態
上記実施形態においては、従業員を従業員カードで認証させるものを示したが、認証方法は既存のいかなる方法を適用するようにしても良い。
【0088】
また、上記実施形態においては、本体メモリと外部メモリとに分かれているものを示したが、1個のUSBメモリを、本体メモリとして用い、かつ、離脱してそのまま管理装置への転送手段として用いられるようにしても良い。なお、記憶媒体がフラッシュメモリやUSBメモリに限定されないのはもちろんである。
【0089】
さらに、上記実施形態においては、「直行」、「直帰」の予約は1個ずつしか処理できないものを示したが、年月日の指定を期間指定して、時刻指定すると、その期間内の全ての日に対して、その指定時刻での予約を認めるようにしても良い。この場合、その指定日数分の打刻データが自動形成され、蓄積される。
【0090】
また、「未打刻判定用情報」を、フラッシュメモリ13内の従業員の特定データ内に記憶したが、従業員の特定データ内に記憶せず、未打刻か否かを判定する処理の過程で、RAM12内に設けた未打刻判定フラグを逐次オンオフするようにしてもよい。すなわち、図7のステップ207等において、フラッシュメモリ13内に蓄積された打刻データから、従業員カードの読み取りで特定された従業員ID情報と一致する打刻データを抽出し、この抽出された打刻データに、前述の8通りの連続する打刻種類の組合せに該当する打刻データが存在するとき、この未打刻判定フラグをオンとするようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】実施形態のタイムレコーダ装置の操作面を示す平面図である。
【図2】実施形態のキー割当の説明図である。
【図3】実施形態のタイムレコーダ装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】実施形態の打刻データ及び従業員特定データの説明図である。
【図5】実施形態の動作の概要を示すフローチャートである。
【図6】実施形態の打刻種類キーの操作時の動作を示すフローチャートである。
【図7】実施形態の従業員カードの読取り時の動作を示すフローチャートである。
【図8】実施形態の「カード忘れ」キーの操作時の動作を示すフローチャートである。
【図9】実施形態の待機画面例を示す説明図である。
【図10】実施形態の従業員ID及びパスワードの取込み画面例を示す説明図である。
【図11】実施形態の直行直帰予約時動作を示すフローチャートである。
【図12】実施形態の予約日時の取込み画面例を示す説明図である。
【図13】実施形態の未打刻追完時動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0092】
1…タイムレコーダ装置、2…カード読取り領域、3…キー操作部、4…表示部、10…CPU、11…ROM、12…RAM、13…フラッシュメモリ、14…USBインタフェース部、15…従業員カードリーダ、16…ブザー。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも従業員識別データ、打刻日時、打刻種類を含む打刻データを蓄積している蓄積記憶手段と、
日時を計時する計時手段と、
打刻種類の表示を選択操作に応じて切り換える打刻種類指定手段と、
従業員情報を認証する従業員認証手段と、
従業員情報の認証操作がなされ、上記従業員認証手段が認証に成功したときに、当該従業員の従業員識別データと、そのときの上記打刻種類指定手段の表示打刻種類、及びそのときの上記計時手段による計時日時とに基づいて、上記打刻データを形成して上記蓄積記憶手段に追加蓄積させる打刻データ形成追加手段と、
上記打刻種類指定手段の表示打刻種類が直行又は直帰であるときに、上記従業員認証手段による認証を実行させた後、認証された従業員の従業員識別データと、取り込まれた将来の日時、及び、上記表示打刻種類とに基づいて、上記打刻データを形成して上記蓄積記憶手段に追加蓄積させる直行直帰データ形成追加手段と
を有する単体装置であることを特徴とするタイムレコーダ装置。
【請求項2】
少なくとも従業員識別データ、打刻日時、打刻種類を含む打刻データを蓄積している蓄積記憶手段と、
日時を計時する計時手段と、
打刻種類の表示を選択操作に応じて切り換える打刻種類指定手段と、
従業員情報を認証する従業員認証手段と、
従業員情報の認証操作がなされ、上記従業員認証手段が認証に成功したときに、当該従業員の従業員識別データと、そのときの上記打刻種類指定手段の表示打刻種類、及びそのときの上記計時手段による計時日時とに基づいて、上記打刻データを形成して上記蓄積記憶手段に追加蓄積させる打刻データ形成追加手段と、
所定種類の新たな打刻データを形成したときに、過去に未打刻が発生しているか否かを判定し、未打刻が発生している場合に、そのことを従業員情報に関連して記憶する未打刻確認手段と、
上記未打刻確認手段が未打刻発生を記憶している状態で、上記従業員認証手段による未打刻が発生している従業員情報の認証が成功した場合に、未打刻の発生を表示する未打刻発生表示手段と
を有する単体装置であることを特徴とするタイムレコーダ装置。
【請求項3】
未打刻の追完入力を取り込んで追完する打刻データを形成して上記蓄積記憶手段に追加蓄積させると共に、上記未打刻確認手段の追完に供する未打刻の発生情報を削除させる追完打刻データ形成追加手段を有することを特徴とする請求項2に記載のタイムレコーダ装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−236127(P2006−236127A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−51701(P2005−51701)
【出願日】平成17年2月25日(2005.2.25)
【出願人】(000129437)株式会社キングジム (241)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】