説明

タンク検査装置及びタンク検査方法

【課題】 断熱材を備えるタンクの探傷検査をより容易にすること。
【解決手段】 液体を貯留する貯留槽を形成する内槽板3、4、26と、断熱材6、7が配置される断熱層を内槽板3、4、26との隙間に形成する外槽板2と、内槽板3、4、26の断熱層の側の表面に固定されて内槽板3、4、26の探傷結果を示す電気信号を生成するセンサ12−1〜12−nと、センサ12−1〜12−nからタンク1の外部に配置される外部装置13に電気信号を伝送するケーブル23、36とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タンク検査装置及びタンク検査方法に関し、特に、液体を貯留するタンクを検査するときに利用されるタンク検査装置及びタンク検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
LNGを貯留するLNGタンクが知られている。図10は、公知のLNGタンクを示している。そのLNGタンク200は、外槽側板202と内槽側板203と内槽アニュラー板204と底部保冷部205とを備えている。底部保冷部205は、コンクリートから形成され、地盤の上に固定されている。内槽アニュラー板204は、ステンレス鋼鈑から形成され、円盤を形成している。内槽アニュラー板204は、底部保冷部205の上に固定されている。すなわち、底部保冷部205は、その地盤と内槽アニュラー板204との間に挟まれて配置されている。
【0003】
内槽側板203は、ステンレス鋼鈑から形成され、円筒を形成している。内槽側板203は、さらに、円筒の一端が内槽アニュラー板204の底部保冷部205に接している側と反対側の面に溶接されて固定されている。すなわち、内槽側板203と内槽アニュラー板204とは、LNG210を貯留する容器を形成している。外槽側板202は、ステンレス鋼鈑から形成され、円筒を形成している。外槽側板202は、さらに、内部に内槽側板203と内槽アニュラー板204と底部保冷部205とが配置されるように、地盤に固定されている。
【0004】
外槽側板202と内槽側板203との隙間には、断熱材が配置されている。その断熱材は、パーライト206とグラスウール207とから形成されている。グラスウール207は、ガラス繊維を板状に成形されたものであり、内槽側板203の外槽側板202に対向する側の面に固定されている。パーライト206は、ガラス質の岩石から形成される粒を固めて成形されたものであり、グラスウール207と外槽側板202との間に配置されている。
【0005】
図11は、内槽側板203が内槽アニュラー板204に接合される溶接部を示している。内槽側板203は、端面が内槽アニュラー板204の表面に載せられて固定されている。内槽側板203と内槽アニュラー板204とにより形成される角には、溶接により形成されるすみ肉226が形成されている。このため、内槽アニュラー板204は、溶接部より内側の部分と溶接部より外側の部分とから形成される。溶接部より内側の部分は、LNGタンク200に貯留されるLNG210に接する。溶接部より外側の部分は、グラスウール207に接している。
【0006】
LNGタンク200は、LNG210が抜き取られて外槽側板202とパーライト206グラスウール207とが撤去されたあとに、超音波探傷装置を用いて内槽アニュラー板204に発生する亀裂227が探傷される。内槽アニュラー板204、内槽側板203またはすみ肉226に発生する亀裂をより容易に探傷することが望まれている。
【0007】
実開昭61−152955号公報には、二重殻低温タンク内外槽間に略全周に亘ってレールを配設し、該レールの一端を前記外槽に設けた閉塞可能に開口部内まで延設し、前記内槽の側板の異常を検出する異常検出装置を遠隔操作により前記レールを走行し得るよう配設してなる二重殻低温タンクの内槽検査装置が開示されている。
【0008】
特開2001−59796号公報には、例えば地震等の発生により石油タンクの側板と底端板との溶接部の亀裂発生及び側板歪み等を検知する石油タンクの強度予知装置及びその方法が開示されている。その石油タンクの強度予知装置は、石油タンクの側板と底端板との溶接部近傍の亀裂の発生及び側板歪みを検知する石油タンクの強度予知装置であって、石油タンク側板の下部近傍周囲に、軸方向に折り返しつつ連続して敷設した光ファイバと、上記光ファイバを介して外力の作用により生じた歪みを測定する歪み計測器と、上記歪み測定器で測定した歪み量から側板と底端板との溶接部近傍の塑性歪みや亀裂発生等を監視する監視装置とを具備している。
【0009】
特開2001−74713号公報には、タンク内の石油等の内容物を抜き取ることなく、簡単な方法でタンク外面からタンクの底板及び側板の検査をすることのできるタンク検査装置が開示されている。そのタンク検査装置は、計測・制御装置を有する装置本体と、該装置本体に取り付けられた伸縮保持手段と、該伸縮保持手段に保持されたタイヤ型超音波探触子と、前記装置本体をタンクの側板又は底板に設置した走行レールに沿って移動させる移動手段とを備え、前記計測・制御装置は、前記タイヤ型超音波探触子の信号に基づいて減肉部の検出を行う超音波探傷器と、前記装置本体の移動距離を検出する距離計と、該距離計及び前記超音波探傷器の信号を入力して減肉部の位置を特定する演算制御手段と、該演算制御手段の演算結果を記憶する記憶手段とを備えている。
【0010】
特開2000−85886号公報には、貯留液排出の必要がなく、フランジ蓋を取り外す必要がなく、少ない工数で安全に実施することのできるタンク内部検査方法およびそのための検査装置が開示されている。その内部検査方法は、液体を貯留し蓋付きの開口を有するタンクの内部検査方法において、投光手段と撮像手段を備えた検査ヘッドを前記蓋を通してタンク内に挿入し、ケーブルを介して前記検査ヘッドをタンク外から操作して行う。
【0011】
特開2000−33994号公報には、各種タンク類を長期間使用中に腐食や熱応力や地震等により溶接線が損傷することがあるが、タンク類の使用開始後は検査するのが難しく、検査の為にタンクの稼働を停止させると種々の支障が起こり、検査費用も高価になる欠点を解消するタンク内面溶接線の検査システムが開示されている。そのタンク内面溶接線の検査システムは、タンクを使用中にタンク内面の溶接線を検査する検査システムであって、前記タンク内面の所定の溶接線に沿って延びるレール部材と、前記レール部材で案内支持され且つ溶接線を検査する検査用機器を装備したキャリッジと、前記レール部材で案内されてレール部材に沿って延びるように配設され且つキャリッジに連結されたワイヤと、前記ワイヤをレール部材に沿って所定の方向へ移動駆動することでキャリッジをレール部材に沿って移動駆動するワイヤ駆動手段と、を備えている。
【0012】
特開2000−2798号公報には、ライニング貯槽内のプール水を排出することなく、水面上から欠陥部の位置、形状、大きさ、深さ等を三次元的に検査するライニング貯槽の水中欠陥検査装置が開示されている。そのライニング貯槽の水中欠陥検査装置は、水が貯留され内壁面および底面に金属板ライニングを有するライニング貯槽内に設置する水中装置と、この水中装置を制御する制御装置と、前記水中装置からの画像信号を処理する画像処理装置とを主体とし、前記水中装置は検査機構部、駆動機構部、吸着機構部および本体機構部からなり、前記制御装置は前記水中装置を前記金属板ライニングに取着させて、前記駆動機構部の位置制御を行う制御機構を有し、前記画像処理装置は前記検査機構部からのデータを入力するデータ処理機能、三次元画像表示機能、画像表示角度任意変更機能および欠陥部形状画像表示機能を有している。
【0013】
特開2000−187004号公報には、LNG等の可燃性液化ガス中で安全に使用することができ、かつ液化ガス中を自由に移動でき、液化ガスタンクの内面をその稼働中に精密に観察することができる液化ガスタンクの内部検査装置が開示されている。その液化ガスタンクの内部検査装置は、液化ガスタンクをその内部から検査する検査ヘッドと、前記検査ヘッドを低温液化ガス中で移動させる液中推進装置とを備え、該液中推進装置は、液化ガスタンク内の低温液化ガスを加熱してガス化し、ガス化したガスを低温液化ガス中に噴射して推力を発生する。
【0014】
特開平10−238699号公報には、LNG等の低温タンクに対する検査装置の搬出入及び固定を容易に行うとともに、検査装置を遠隔から任意に走査させ、供用中の内部検査を可能にするタンク内部検査装置が開示されている。そのタンク内部検査装置は、タンクの内面に固定される固定装置及びタンクの内面を走行する走行装置を備えた円筒形本体と、前記円筒形本体に支持され検査プローブを走査すると共に電源喪失時には自由状態になる自在関節を有し前記円筒体本体と直線状態になるアーム装置と、ケーブルによって前記円筒形本体側につながり前記検査プローブの動作を制御する制御装置とからなり、前記円筒形本体及び前記アーム装置からなる装置本体は、円筒状の縦アーム及び関節を介して前記縦アームに基端が接続される円筒状の横アーム及び関節を介して前記横アームの先端に接続される円筒状の直立アームで構成され、前記縦アームと前記横アームとは前記関節を折り曲げてL字型を形成し、前記直立アームの先端に関節を介して前記検査プローブを備えたマニピュレータアームを設け、前記走行装置は、前記縦アームと前記横アームとがL字型になった時に三角形の頂点をなす位置における前記縦アーム及び前記横アームに設けられる車輪ユニットで構成されることを特徴としている。
【0015】
【特許文献1】実開昭61−152955号公報
【特許文献2】特開2001−59796号公報
【特許文献3】特開2001−74713号公報
【特許文献4】特開2000−85886号公報
【特許文献5】特開2000−33994号公報
【特許文献6】特開2000−2798号公報
【特許文献7】特開2000−187004号公報
【特許文献8】特開平10−238699号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明の課題は、断熱材を備えるタンクの探傷検査をより容易にするタンク検査装置及びタンク検査方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
以下に、発明を実施するための最良の形態・実施例で使用される符号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を記載する。この符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態・実施例の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0018】
本発明によるタンク検査装置(10)(40)(60)は、液体を貯留する貯留槽を形成する内槽板(3、4、26)と、断熱材(6、7)が配置される断熱層を内槽板(3、4、26)との隙間に形成する外槽板(2)とを備えているタンク(1)(41)(61)で、内槽板(3、4、26)に発生する亀裂(27)を探傷するときに利用されるタンク検査装置(10)(40)(60)である。本発明によるタンク検査装置(10)(40)(60)は、内槽板(3、4、26)の断熱層の側の表面に固定され、内槽板(3、4、26)の探傷結果を示す電気信号を生成するセンサ(12−1〜12−n)(42−1〜42−n)(62−1〜62−n)と、センサ(12−1〜12−n)(42−1〜42−n)(62−1〜62−n)からタンク(1)(41)(61)の外部に配置される外部装置(13)(43)(63)に電気信号を伝送するケーブル(23、36)(44、45)(73、85)とを備えていることが好ましい。
【0019】
センサ(42−1〜42−n)は、複数のセンサ(42−1〜42−n)から形成されている。このとき、ケーブル(44、45)は、複数のセンサ(42−1〜42−n)によりそれぞれ生成された複数探傷結果を複数のセンサ(42−1〜42−n)のうちの1つのセンサ(46)に伝送するネットワークケーブル(44)と、1つのセンサ(46)から複数探傷結果を外部装置(43)に伝送するユニットケーブル(45)とを含んでいることが好ましい。
【0020】
本発明によるタンク検査装置(10)(60)は、外槽板(2)に配置される複数のコネクタ(22、35)(72、86)を更に備えている。このとき、センサ(12−1〜12−n)(62−1〜62−n)は、複数のセンサ(12−1〜12−n)(62−1〜62−n)から形成されている。ケーブル(23、36)(73、85)は、複数のセンサ(12−1〜12−n)(62−1〜62−n)を複数のコネクタ(22、35)(72、86)にそれぞれ接続する複数のセンサケーブル(23)(73)と、複数のコネクタ(22、35)(72、86)のうちの1つのコネクタ(22、35)(72、86)と外部装置(13)(63)とを接続するユニットケーブル(36)(85)とを含んでいることが好ましい。
【0021】
本発明によるタンク検査装置(60)は、内層板の複数のセンサ(62−1〜62−n)が配置される部位と外槽板(2)に形成された複数の扉(74)とをそれぞれ繋げる複数の点検交換口(75)を更に備えていることが好ましい。
【0022】
本発明によるタンク(1)(41)(61)は、液体を貯留する貯留槽を形成する内槽板(3、4、26)と、断熱材(6、7)が配置される断熱層を内槽板(3、4、26)との隙間に形成する外槽板(2)と、内槽板(3、4、26)の断熱層の側の表面に固定され、内槽板(3、4、26)の探傷結果を示す電気信号を生成するセンサ(12−1〜12−n)(42−1〜42−n)(62−1〜62−n)と、センサ(12−1〜12−n)(42−1〜42−n)(62−1〜62−n)からタンク(1)(41)(61)の外部に配置される外部装置(13)(43)(63)に電気信号を伝送するケーブル(23、36)(44、45)(73、85)とを備えていることが好ましい。
【0023】
センサ(42−1〜42−n)は、複数のセンサ(42−1〜42−n)から形成されている。このとき、ケーブル(44、45)は、複数のセンサ(42−1〜42−n)によりそれぞれ生成された複数探傷結果を複数のセンサ(42−1〜42−n)のうちの1つのセンサ(46)に伝送するネットワークケーブル(44)と、1つのセンサ(46)から複数探傷結果を外部装置(43)に伝送するユニットケーブル(45)とを含んでいることが好ましい。
【0024】
本発明によるタンク(1)(61)は、外槽板(2)に配置される複数のコネクタ(22、35)(72、86)を更に備えている。このとき、センサ(12−1〜12−n)(62−1〜62−n)は、複数のセンサ(12−1〜12−n)(62−1〜62−n)から形成されている。ケーブル(23、36)(73、85)は、複数のセンサ(12−1〜12−n)(62−1〜62−n)を複数のコネクタ(22、35)(72、86)にそれぞれ接続する複数のセンサケーブル(23)(73)と、複数のコネクタ(22、35)(72、86)のうちの1つのコネクタ(22、35)(72、86)と外部装置(13)(63)とを接続するユニットケーブル(36)(85)とを含んでいることが好ましい。
【0025】
本発明によるタンク(61)は、内層板の複数のセンサ(62−1〜62−n)が配置される部位と外槽板(2)に形成された複数の扉(74)とをそれぞれ繋げる複数の点検交換口(75)を更に備えていることが好ましい。
【0026】
本発明によるタンク検査方法は、点検交換口(75)を備えているタンク(61)の内槽板(3、4、26)を探傷するタンク検査方法である。本発明によるタンク検査方法は、センサ(62−1〜62−n)を用いて探傷するステップと、センサ点検交換口(75)を介してセンサ(62−1〜62−n)を他のセンサに交換するステップとを備えていることが好ましい。
【0027】
本発明によるタンク検査方法は、センサ点検交換口(75)にカメラを挿入して部位の画像を撮影するステップと、その画像に基づいてその部位に欠陥があるかどうかを検査するステップとを更に備えていることが好ましい。その検査としては、作業者がその画像を目で見て、その部位に欠陥があるかどうかを判別する目視検査が例示される。
【発明の効果】
【0028】
本発明によるタンク検査装置及びタンク検査方法によれば、断熱材を備えるタンクの探傷検査をより容易にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
図面を参照して、本発明によるタンクの実施の形態を記載する。そのタンク1は、図1に示されているように、外槽側板2と内槽側板3とを備えている。内槽側板3は、ステンレス鋼鈑から形成され、円筒を形成している。外槽側板2は、ステンレス鋼鈑から形成され、円筒を形成している。外槽側板2は、さらに、内部に内槽側板3が配置されるように、地盤に固定されている。
【0030】
外槽側板2と内槽側板3との隙間には、断熱層が形成されて、断熱材が配置されている。その断熱材は、パーライト6とグラスウール7とから形成されている。グラスウール7は、ガラス繊維を板状に成形されたものであり、内槽側板3の外槽側板2に対向する側の面に固定されている。パーライト6は、ガラス質の岩石から形成される粒を固めて成形されたものであり、グラスウール7と外槽側板2との間に配置されている。
【0031】
タンク1は、さらに、タンク検査装置10を備えている。タンク検査装置10は、複数のセンサユニット12−1〜12−n(n=2,3,4,…)と測定ユニット13とを備えている。
【0032】
タンク1は、図2に示されているように、さらに、内槽アニュラー板4と底部保冷部5とを備えている。底部保冷部5は、コンクリートから形成され、地盤の上に固定されている。内槽アニュラー板4は、ステンレス鋼鈑から形成され、円盤を形成している。内槽アニュラー板4は、底部保冷部5の上に固定されている。すなわち、底部保冷部5は、その地盤と内槽アニュラー板4との間に挟まれて配置されている。内槽側板3は、円筒の一端が内槽アニュラー板4の底部保冷部5に接している側と反対側の面に溶接されて固定されている。すなわち、内槽側板3と内槽アニュラー板4とは、LNGを貯留する貯留槽を形成している。外槽側板2は、内部に内槽側板3と内槽アニュラー板4と底部保冷部5とが配置されるように、地盤に固定されている。
【0033】
内槽側板3は、端面が内槽アニュラー板4の表面に溶接されている。すなわち、内槽アニュラー板4は、溶接部より内側の部分と溶接部より外側の部分とから形成される。溶接部より内側の部分は、タンク1に貯留されるLNGに接する。溶接部より外側の部分は、グラスウール7に接している。
【0034】
センサユニット12−i(i=1,2,3,…,n)は、探触子21とコネクタ22とセンサケーブル23とから形成されている。探触子21は、電圧が印加されることによりひずみが発生し、外力が加わると電圧が発生する圧電素子から形成されている。探触子21は、内槽側板3の溶接部より外側の部分に接触して固定されている。センサケーブル23は、電気を導通する電線から形成され、探触子21とコネクタ22とを電気的に接続している。
【0035】
内槽側板3と内槽アニュラー板4とにより形成される角には、図3に示されているように、溶接により形成されるすみ肉26が形成されている。探触子21から内槽アニュラー板4に照射される超音波は、内槽アニュラー板4に入射すると、内槽アニュラー板4に発生している亀裂27により反射する。探触子21は、内槽アニュラー板4からその反射波を検出し、その反射波を示す電気信号を生成する。
【0036】
なお、探触子21は、内槽アニュラー板4以外の部位にも設置することができる。たとえば、探触子21は、すみ肉26を探傷するときにすみ肉26に設置し、内層側板3を探傷するときに内層側板3に設置することができる。
【0037】
図4は、測定ユニット13を示している。測定ユニット13は、コネクタ35とユニットケーブル36とを備えている。コネクタ35は、コネクタ22と結合されて、センサケーブル23とユニットケーブル36とを電気的に接続する。ユニットケーブル36は、電気を導通する電線から形成され、測定ユニット13とコネクタ35とを電気的に接続している。
【0038】
測定ユニット13は、さらに、ボードコンピュータ31と発振器32とアンプ33と電池34とを備えている。ボードコンピュータ31は、CPUと入出力装置と記憶装置とを備えた情報処理装置であり、発振器32を制御する。発振器32は、ボードコンピュータ31により制御されて、探触子21から発振される超音波の周波数を示す電気信号を生成する。アンプ33は、発振器32により生成された電気信号を増幅して、探触子21に印加される電気信号を生成する。その電気信号は、コネクタ22とコネクタ35とが結合されているときに、センサケーブル23とユニットケーブル36とを介して探触子21に出力される。探触子21から伝送される電気信号は、コネクタ22とコネクタ35とが結合されているときに、センサケーブル23とユニットケーブル36とを介してアンプ33に出力される。アンプ33は、さらに、探触子21から伝送される電気信号を増幅して、探触子21により検出された反射波を示す電気信号をボードコンピュータ31に出力する。電池34は、ボードコンピュータ31と発振器32とアンプ33とに電力を供給する。
【0039】
本発明によるタンク検査方法の実施の形態は、タンク検査装置10を用いてタンク1の内槽アニュラー板4に発生する亀裂27を探傷する方法であり、間欠的に定期的に繰り返して実行される。まず、複数のセンサユニット12−1〜12−nのうちから1つのセンサユニット12−iが選択される。タンク1からLNGを抜き取らないで、測定ユニット13のコネクタ35とセンサユニット12−iのコネクタ22とが接続される。作業員は、測定ユニット13を操作して、センサユニット12−iの探触子21から内槽アニュラー板4に超音波を照射する。その超音波は、内槽アニュラー板4に入射すると、内槽アニュラー板4に発生している亀裂27により反射する。探触子21は、内槽アニュラー板4からその反射波を検出し、その反射波を示す電気信号を測定ユニット13に出力する。測定ユニット13は、その電気信号が示す反射波に関する情報を記憶装置に記録する。
【0040】
タンク検査装置10に記録されたその反射波に関する情報は、パーソナルコンピュータに転送されて、パーソナルコンピュータを用いてその反射波が分析される。その分析により、内槽アニュラー板4に亀裂27が発生しているかどうかが判別される。亀裂27が検出されたときに、その反射波を分析することにより亀裂27の存在位置と亀裂27の大きさがさらに算出される。このような動作は、センサユニット12−1〜12−nの全てに関して順に実行される。
【0041】
このようなタンク検査方法によれば、内槽アニュラー板4を検査するために断熱材が取り除かれることがなく、タンク1に貯留されるLNGの蒸発をごく少量に抑えることができる。このため、このようなタンク検査方法によれば、タンク1からLNGを抜き取らないで内槽アニュラー板4に発生する亀裂27を容易に探傷することができる。
【0042】
本発明によるタンクの実施の他の形態は、既述の実施の形態におけるタンク検査装置10が他のタンク検査装置に置換されている。すなわち、そのタンク41は、図5に示されているように、外槽側板2と内槽側板3とを備えている。内槽側板3は、ステンレス鋼鈑から形成され、円筒を形成している。外槽側板2は、ステンレス鋼鈑から形成され、円筒を形成している。外槽側板2は、さらに、内部に内槽側板3が配置されるように、地盤に固定されている。
【0043】
外槽側板2と内槽側板3との隙間には、断熱層が形成されて、断熱材が配置されている。その断熱材は、パーライト6とグラスウール7とから形成されている。グラスウール7は、ガラス繊維を板状に成形されたものであり、内槽側板3の外槽側板2に対向する側の面に固定されている。パーライト6は、ガラス質の岩石から形成される粒を固めて成形されたものであり、グラスウール7と外槽側板2との間に配置されている。
【0044】
タンク1は、さらに、タンク検査装置40を備えている。タンク検査装置40は、複数のセンサユニット42−1〜42−n(n=2,3,4,…)と制御ユニット43とを備えている。センサユニット42−1〜42−nは、外槽側板2と内槽側板3との間の断熱層に配置され、ネットワークケーブル44を介して互いに情報を伝達することができるように接続されている。センサユニット42−1〜42−nのうちの1つのセンサユニット46は、ユニットケーブル45を介して制御ユニット43に情報を伝達することができるように接続されている。制御ユニット43は、タンク1の外部に配置されている。
【0045】
タンク1は、図6に示されているように、さらに、内槽アニュラー板4と底部保冷部5とを備えている。底部保冷部5は、コンクリートから形成され、地盤の上に固定されている。内槽アニュラー板4は、ステンレス鋼鈑から形成され、円盤を形成している。内槽アニュラー板4は、底部保冷部5の上に固定されている。すなわち、底部保冷部5は、その地盤と内槽アニュラー板4との間に挟まれて配置されている。内槽側板3は、円筒の一端が内槽アニュラー板4の底部保冷部5に接している側と反対側の面に溶接されて固定されている。すなわち、内槽側板3と内槽アニュラー板4とは、LNGを貯留する貯留槽を形成している。外槽側板2は、内部に内槽側板3と内槽アニュラー板4と底部保冷部5とが配置されるように、地盤に固定されている。
【0046】
内槽側板3は、端面が内槽アニュラー板4の表面に溶接されている。すなわち、内槽アニュラー板4は、溶接部より内側の部分と溶接部より外側の部分とから形成される。溶接部より内側の部分は、タンク1に貯留されるLNGに接する。溶接部より外側の部分は、グラスウール7に接している。
【0047】
センサユニット42−i(i=1,2,3,…,n)は、内槽側板3の溶接部より外側の部分に接触して固定されている。センサユニット46は、センサユニット42−iと同様にして、内槽側板3の溶接部より外側の部分に接触して固定されている。センサユニット46は、センサユニット42−iと異なり、タンク1の外部に配置されている制御ユニット43にユニットケーブル45を介して接続されている。
【0048】
図7は、センサユニット42−iを示している。センサユニット42−iは、ボードコンピュータ51と発振器52とアンプ53と圧電素子54と電源55とを備えている。ボードコンピュータ51は、CPUと入出力装置と記憶装置とを備えた情報処理装置であり、発振器52とアンプ53とを制御する。発振器52は、ボードコンピュータ51により制御されて、圧電素子54から発振される超音波の周波数を示す電気信号を生成する。アンプ53は、発振器52により生成された電気信号を増幅して、圧電素子54に印加される電気信号を生成する。アンプ53は、さらに、圧電素子54から伝送される電気信号を増幅して、圧電素子54により検出された反射波を示す電気信号をボードコンピュータ51に出力する。電源55は、制御ユニット43から供給される電力を充電し、ボードコンピュータ21と発振器22とアンプ23とに電力を供給する。圧電素子54は、電圧が印加されることによりひずみが発生し、外力が加わると電圧が発生する圧電素子から形成されている。圧電素子54は、センサユニット42−iの底部に配置され、内槽側板3の溶接部より外側の部分に接触するように固定されている。
【0049】
図8は、制御ユニット43を示している。制御ユニット43は、パーソナルコンピュータ57と電源58とを備えている。電源58は、パーソナルコンピュータ57に電力を供給し、ネットワークケーブル44とユニットケーブル45とを介して複数のセンサユニット42−1〜42−nに電力を供給する。パーソナルコンピュータ57は、ネットワークケーブル44とユニットケーブル45とを介して複数のセンサユニット42−1〜42−nから情報を収集し、その情報を分析することにより、内槽アニュラー板4に亀裂27が発生しているかどうかを判別し、亀裂27の存在位置と亀裂27の大きさを算出する。
【0050】
本発明によるタンク検査方法の実施の他の形態は、タンク検査装置40を用いてタンク1の内槽アニュラー板4に発生する亀裂27を探傷する方法であり、間欠的に定期的に繰り返して実行される。まず、制御ユニット43が操作されて、複数のセンサユニット42−1〜42−nは、それぞれ、圧電素子54から内槽アニュラー板4に超音波を照射する。その超音波は、内槽アニュラー板4に入射すると、内槽アニュラー板4に発生している亀裂27により反射する。センサユニット42−1〜42−nは、それぞれ、圧電素子54を用いて内槽アニュラー板4からその反射波を検出し、その反射波に関する情報を記憶装置に記録する。
【0051】
センサユニット42−1〜42−nは、それぞれ、さらに、ネットワークケーブル44を介してセンサユニット46にその情報を出力する。センサユニット46は、ユニットケーブル45を介してセンサユニット42−1〜42−nによりそれぞれ生成された複数の情報を制御ユニット43に出力する。
【0052】
制御ユニット43は、その複数の情報を分析して、内槽アニュラー板4に亀裂27が発生しているかどうかを判別する。制御ユニット43は、亀裂27が検出されたときに、その反射波を分析することにより亀裂27の存在位置と亀裂27の大きさをさらに算出する。
【0053】
このようなタンク検査方法によれば、内槽アニュラー板4を検査するために断熱材が取り除かれることがなく、タンク1に貯留されるLNGの蒸発をごく少量に抑えることができる。このため、このようなタンク検査方法によれば、タンク1からLNGを抜き取らないで内槽アニュラー板4に発生する亀裂27を容易に探傷することができる。
【0054】
本発明によるタンクの実施のさらに他の形態は、既述の実施の形態におけるタンク検査装置10が他のタンク検査装置に置換されている。すなわち、そのタンク61は、図9に示されているように、外槽側板2と内槽側板3とを備えている。内槽側板3は、ステンレス鋼鈑から形成され、円筒を形成している。外槽側板2は、ステンレス鋼鈑から形成され、円筒を形成している。外槽側板2は、さらに、内部に内槽側板3が配置されるように、地盤に固定されている。
【0055】
外槽側板2と内槽側板3との隙間には、断熱層が形成されて、断熱材が配置されている。その断熱材は、パーライト6とグラスウール7とから形成されている。グラスウール7は、ガラス繊維を板状に成形されたものであり、内槽側板3の外槽側板2に対向する側の面に固定されている。パーライト6は、ガラス質の岩石から形成される粒を固めて成形されたものであり、グラスウール7と外槽側板2との間に配置されている。
【0056】
タンク1は、さらに、タンク検査装置60を備えている。タンク検査装置60は、複数のセンサユニット62−1〜62−n(n=2,3,4,…)とデータ回収ターミナル63とを備えている。
【0057】
タンク1は、図10に示されているように、さらに、内槽アニュラー板4と底部保冷部5とを備えている。底部保冷部5は、コンクリートから形成され、地盤の上に固定されている。内槽アニュラー板4は、ステンレス鋼鈑から形成され、円盤を形成している。内槽アニュラー板4は、底部保冷部5の上に固定されている。すなわち、底部保冷部5は、その地盤と内槽アニュラー板4との間に挟まれて配置されている。内槽側板3は、円筒の一端が内槽アニュラー板4の底部保冷部5に接している側と反対側の面に溶接されて固定されている。すなわち、内槽側板3と内槽アニュラー板4とは、LNGを貯留する貯留槽を形成している。外槽側板2は、内部に内槽側板3と内槽アニュラー板4と底部保冷部5とが配置されるように、地盤に固定されている。
【0058】
内槽側板3は、端面が内槽アニュラー板4の表面に溶接されている。すなわち、内槽アニュラー板4は、溶接部より内側の部分と溶接部より外側の部分とから形成される。溶接部より内側の部分は、タンク1に貯留されるLNGに接する。溶接部より外側の部分は、グラスウール7に接している。
【0059】
センサユニット62−i(i=1,2,3,…,n)は、探触子71とコネクタ72とセンサケーブル73と扉74とセンサ交換検査口75とから形成されている。探触子71は、電圧が印加されることによりひずみが発生し、外力が加わると電圧が発生する圧電素子から形成されている。探触子71は、内槽側板3の溶接部より外側の部分に接触して固定されている。扉74は、外槽側板2の探触子71に最も近い部位に形成されている。センサ交換検査口75は、径が探触子71より大きいトンネルであり、扉12と内槽側板3の探触子71が固定されている部位とを接続している。センサケーブル73は、電気を導通する電線から形成され、探触子71とコネクタ72とを電気的に接続している。
【0060】
図11は、データ回収ターミナル63を示している。データ回収ターミナル63は、コネクタ86とユニットケーブル85とを備えている。コネクタ86は、コネクタ72と結合して、センサケーブル73とユニットケーブル85とを電気的に接続する。ユニットケーブル85は、電気を導通する電線から形成され、データ回収ターミナル63とコネクタ86とを電気的に接続している。
【0061】
データ回収ターミナル63は、さらに、ボードコンピュータ81と発振器82とアンプ83と電池84とを備えている。ボードコンピュータ81は、CPUと入出力装置と記憶装置とを備えた情報処理装置であり、発振器82を制御する。発振器82は、ボードコンピュータ81により制御されて、探触子71から発振される超音波の周波数を示す電気信号を生成する。アンプ83は、発振器82により生成された電気信号を増幅して、探触子71に印加される電気信号を生成する。その電気信号は、コネクタ72とコネクタ86とが結合されているときに、センサケーブル73とユニットケーブル85とを介して探触子71に出力される。探触子71から伝送される電気信号は、コネクタ72とコネクタ86とが結合されているときに、センサケーブル73とユニットケーブル85とを介してアンプ83に出力される。アンプ83は、さらに、探触子71から伝送される電気信号を増幅して、探触子71により検出された反射波を示す電気信号をボードコンピュータ81に出力する。電池84は、ボードコンピュータ81と発振器82とアンプ83とに電力を供給する。
【0062】
本発明によるタンク検査方法の実施の形態は、タンク検査装置60を用いてタンク1の内槽アニュラー板4に発生する亀裂27を探傷する方法であり、内槽アニュラー板4に発生する亀裂27を探傷する動作と探触子71を点検・交換する動作とを備えている。
【0063】
内槽アニュラー板4に発生する亀裂27を探傷する動作は、間欠的に定期的に繰り返して実行される。まず、複数のセンサユニット62−1〜62−nのうちから1つのセンサユニット62−iが選択される。タンク1からLNGを抜き取らないで、データ回収ターミナル63のコネクタ86とセンサユニット62−iのコネクタ72とが接続される。作業員は、データ回収ターミナル63を操作して、センサユニット62−iの探触子71から内槽アニュラー板4に超音波を照射する。その超音波は、内槽アニュラー板4に入射すると、内槽アニュラー板4に発生している亀裂27により反射する。探触子71は、内槽アニュラー板4からその反射波を検出し、その反射波を示す電気信号をデータ回収ターミナル63に出力する。データ回収ターミナル63は、その電気信号が示す反射波に関する情報を記憶装置に記録する。
【0064】
タンク検査装置60に記録されたその反射波に関する情報は、パーソナルコンピュータに転送されて、パーソナルコンピュータを用いてその反射波が分析される。その分析により、内槽アニュラー板4に亀裂27が発生しているかどうかが判別される。亀裂27が検出されたときに、その反射波を分析することにより亀裂27の存在位置と亀裂27の大きさがさらに算出される。
【0065】
さらに、作業者は、センサユニット62−iの扉74を開放して、センサ交換検査口75にCCDカメラを挿入して、内槽側板3の探触子71が固定されている部位の画像を撮影する。作業者は、その画像を参照して、その部位を目視検査することができる。このような動作は、センサユニット62−1〜62−nの全てに関して順に実行される。
【0066】
探触子71を点検・交換する動作では、まず、作業者は、扉74を開放し、探触子71を内槽アニュラー板4から外して、センサ点検交換口75を介してタンク1の断熱槽の外に取り出す。探触子71は、取り出された後に、正常に動作するかどうか点検される。探触子71は、正常に動作しないときに、修理され、または、正常に動作する探触子に交換される。正常に動作する探触子71は、センサ点検交換口75を介して内槽アニュラー板4に取り付けられる。このような動作により取り付けられた探触子71は、再度、内槽アニュラー板4を探傷する動作で用いられる。
【0067】
このようなタンク検査方法によれば、内槽アニュラー板4を検査するために断熱材が取り除かれることがなく、タンク1に貯留されるLNGの蒸発をごく少量に抑えることができる。このため、このようなタンク検査方法によれば、タンク1からLNGを抜き取らないで内槽アニュラー板4に発生する亀裂27を容易に探傷することができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】図1は、本発明によるタンクの実施の形態を示す断面図である。
【図2】図2は、本発明によるタンクの実施の形態を示す断面図である。
【図3】図3は、溶接部を示す断面図である。
【図4】図4は、測定ユニットを示すブロック図である。
【図5】図5は、本発明によるタンクの実施の他の形態を示す断面図である。
【図6】図6は、本発明によるタンクの実施の他の形態を示す断面図である。
【図7】図7は、センサユニットを示すブロック図である。
【図8】図8は、制御ユニットを示すブロック図である。
【図9】図9は、本発明によるタンクの実施のさらに他の形態を示す断面図である。
【図10】図10は、本発明によるタンクの実施のさらに他の形態を示す断面図である。
【図11】図11は、データ回収ターミナルを示すブロック図である。
【図12】図12は、公知のタンクを示す断面図である。
【図13】図13は、公知のタンクの内槽側板が内槽アニュラー板に接合される溶接部を示す断面図である。
【符号の説明】
【0069】
1 :タンク
2 :外槽側板
3 :内槽側板
4 :内槽アニュラー板
5 :底部保冷部
6 :パーライト
7 :グラスウール
10:タンク検査装置
12−1〜12−n:センサユニット
13:測定ユニット
21:探触子
22:コネクタ
23:センサケーブル
26:すみ肉
27:亀裂
31:ボードコンピュータ
32:発振器
33:アンプ
34:電池
35:コネクタ
36:ユニットケーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を貯留する貯留槽を形成する内槽板と、
断熱材が配置される断熱層を前記内槽板との隙間に形成する外槽板とを備えるタンクで、前記内槽板に発生する亀裂を探傷するときに利用されるタンク検査装置であり、
前記内槽板の前記断熱層の側の表面に固定され、前記内槽板の探傷結果を示す電気信号を生成するセンサと、
前記センサから前記タンクの外部に配置される外部装置に前記電気信号を伝送するケーブル
とを具備するタンク検査装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記センサは、複数のセンサから形成され、
前記ケーブルは、
前記複数のセンサによりそれぞれ生成された複数探傷結果を前記複数のセンサのうちの1つのセンサに伝送するネットワークケーブルと、
前記1つのセンサから前記複数探傷結果を前記外部装置に伝送するユニットケーブルとを含む
タンク検査装置。
【請求項3】
請求項1において、
前記外層板に配置される複数のコネクタを更に具備し、
前記センサは、複数のセンサから形成され、
前記ケーブルは、前記複数のセンサを前記複数のコネクタにそれぞれ接続する複数のセンサケーブルと、
前記複数のコネクタのうちの1つのコネクタと前記外部装置とを接続するユニットケーブルとを含む
タンク検査装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記内層板の前記複数のセンサが配置される部位と前記外槽板に形成された複数の扉とをそれぞれ繋げる複数のセンサ点検交換口
を更に具備するタンク検査装置。
【請求項5】
液体を貯留する貯留槽を形成する内槽板と、
断熱材が配置される断熱層を前記内槽板との隙間に形成する外槽板と、
前記内槽板の前記断熱層の側の表面に固定され、前記内槽板の探傷結果を示す電気信号を生成するセンサと、
前記センサから前記タンクの外部に配置される外部装置に前記電気信号を伝送するケーブル
とを具備するタンク。
【請求項6】
請求項5において、
前記センサは、複数のセンサから形成され、
前記ケーブルは、
前記複数のセンサによりそれぞれ生成された複数探傷結果を前記複数のセンサのうちの1つのセンサに伝送するネットワークケーブルと、
前記1つのセンサから前記複数探傷結果を前記外部装置に伝送するユニットケーブルとを含む
タンク。
【請求項7】
請求項5において、
前記外層板に配置される複数のコネクタを更に具備し、
前記センサは、複数のセンサから形成され、
前記ケーブルは、前記複数のセンサを前記複数のコネクタにそれぞれ接続する複数のセンサケーブルと、
前記複数のコネクタのうちの1つのコネクタと前記外部装置とを接続するユニットケーブルとを含む
タンク。
【請求項8】
請求項7において、
前記内層板の前記複数のセンサが配置される部位と前記外槽板に形成された複数の扉とをそれぞれ繋げる複数のセンサ点検交換口
を更に具備するタンク。
【請求項9】
請求項8に記載されるタンクの内槽板を探傷するタンク検査方法であり、
前記センサを用いて探傷するステップと、
前記センサ点検交換口を介して前記センサを他のセンサに交換するステップ
とを具備するタンク検査方法。
【請求項10】
請求項9において、
前記センサ点検交換口にカメラを挿入して前記部位の画像を撮影するステップと、
前記画像に基づいて前記部位を検査するステップ
とを更に具備するタンク検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−177705(P2006−177705A)
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−369255(P2004−369255)
【出願日】平成16年12月21日(2004.12.21)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】