説明

タンパク質キナーゼC−θとしての[1H−ピラゾロ[3,4−B]ピリジン−4−イル]−フェニレンまたは−ピリジン−2−イル誘導体

本発明は、タンパク質キナーゼ(1a)の阻害剤として有用な式(I)および(IA)の化合物に関する。本発明はまた、該化合物を含む、薬剤として許容可能な組成物、および様々な疾患、状態、または疾病の治療において該組成物を使用する方法も提供する。本発明はまた、本発明の化合物を調製するためのプロセスも提供する。(a):特に、タンパク質キナーゼC−θであり、式中、AおよびA’は独立して、−N−または−C(R+)−である。環Bは、5員または6員の飽和炭素環式環または複素環式環である。R、R、R、R、R、R、R、x、およびyは、本明細書に記載されるとおりである。



Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造式IまたはIAにより表わされる化合物:
【化140】


またはその薬剤として許容可能な塩。(式中、
AおよびA’は独立して、−N−または−C(R)−であり、
環Bは、5員または6員の飽和炭素環式環または複素環式環であり、
は、ハロゲン、−CN、−NO、または−T1−Q1であり、
T1は、不在またはC1−10脂肪族であり、式中、T1の1個以上のメチレン単位は、任意にかつ独立して、Gに置き換えられ、式中、Gは、−O−、−S(O)−、−N(R’)−、または−C(O)−であり、T1は、任意にかつ独立して、1つ以上のJT1で置換され、
Q1は、不在、またはO、N、およびSからなる群から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜8員の飽和、部分的に飽和、もしくは完全に不飽和な単環式環、またはO、N、およびSからなる群から独立して選択される0〜5個のヘテロ原子を有する8〜12員の飽和、部分的に飽和、もしくは完全に不飽和な二環式環であり、式中、Q1は、任意にかつ独立して、1つ以上のJQ1で置換され、式中、RがT1−Q1である場合、T1およびQ1は共に不在であることはなく、
は、−H、−(CR++CN、−(CR++N(R)、−(CR++OR、−(CR++C(O)N(R)、または1個以上のハロゲン、フェニル、OR、もしくはN(Rで任意に置換されるC1−10脂肪族であり、
各RおよびRは独立して、−H、ハロゲン、C1−10脂肪族、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、またはアラルキルであり、式中、RおよびRは、任意にかつ独立して、C1−10アルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−N(R、−S(O)、−S(O)NR、−C(O)N(R、−NRC(O)、−OC(O)N(R、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)N(R、および−ORからなる群から選択される1個以上で置換され、
およびRは、それらが結合する炭素と共に、C=O、またはO、N、およびSからなる群から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜8員の飽和、部分的に飽和、もしくは完全に不飽和な単環式環を形成し、式中、前記環は、任意にかつ独立して、=O、=S、=N−R、C1−10脂肪族、C1−10ハロ脂肪族、ハロゲン、−CN、−NO、−N(R、−S(O)、−S(O)NR、−C(O)N(R、−NRC(O)、−OC(O)N(R、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)N(R、および−ORからなる群から選択される1個以上で置換され、
各RおよびRは独立して、−H、ハロゲン、C1−10ハロ脂肪族、またはC1−10脂肪族であり、
各Rは独立して、C1−10ハロ脂肪族、C1−10脂肪族、ハロゲン、−NO、−(CR++CN、−(CR++N(R**、−(CR++OR**、または−(CR++C(O)N(R**であるか、または2つのR基は、それらが結合する炭素と共に、C=Oを形成し、
各JT1は独立して、ハロゲン、−OR、−N(R、または−CNであり、
各JQ1は独立して、ハロゲン、C1−10アルキル、C1−10ハロアルキル、−OR’’、−N(R’’)、−CN、−NO、−S(O)’’、−S(O)NR’’、アシル、カルバルコキシアルキル、またはアセトキシアルキルであり、
各Rは独立して、−H、ハロゲン、または5個までのハロゲン基で任意にかつ独立して置換されるC1−10アルキルであり、
各R++は独立して、−Hまたはハロゲンであり、
各R’は独立して、−H、または5個までのハロゲン基で任意にかつ独立して置換されるC1−10アルキルであり、
各Rは独立して、−H、C1−10アルキル、またはアラルキルであり、式中、各Rは、5個までのハロゲン基で任意にかつ独立して置換され、
各R’’は独立して、−H、または5個までのハロゲン基で任意にかつ独立して置換されるC1−10アルキルであり、
各Rは独立して、−H、または5個までのハロゲン基で任意にかつ独立して置換されるC1−10アルキルであり、
各Rは独立して、−H、または5個までのハロゲン基で任意にかつ独立して置換されるC1−10アルキルであり、
各R**は独立して、−H、または5個までのハロゲン基で任意にかつ独立して置換されるC1−10アルキルであり、
xは、0または1であり、
yは、0、1、または2であり、
各nは独立して、0、1、2、または3であり、
各pは、独立して、0、1、または2である。)
【請求項2】
は、−H、−(CR++CN、−(CR++N(R)、−(CR++OR、−(CR++C(O)N(R)、または1個以上のハロゲン、OR、もしくはN(Rで任意に置換されるC1−10脂肪族である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
構造式IまたはIA:
【化141】


により表わされる、請求項2に記載の化合物、
またはその薬剤として許容可能な塩。(式中、
AおよびA’は独立して、−N−または−C(R)−であり、
環Bは、5員または6員の飽和炭素環式環または複素環式環であり、
は、ハロゲン、−CN、−NO、または−T1−Q1であり、
T1は、不在またはC1−10脂肪族であり、式中、T1の3個までのメチレン単位は、任意にかつ独立して、Gに置き換えられ、式中、Gは、−O−、−S(O)−、−N(R’)−、または−C(O)−であり、T1は、任意にかつ独立して、1つ以上のJT1で置換され、
Q1は、不在、またはO、N、およびSからなる群から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜8員の飽和、部分的に飽和、もしくは完全に不飽和な単環式環、またはO、N、およびSからなる群から独立して選択される0〜5個のヘテロ原子を有する8〜12員の飽和、部分的に飽和、もしくは完全に不飽和な二環式環であり、式中、Q1は、任意にかつ独立して、1つ以上のJQ1で置換され、式中、RがT1−Q1である場合、T1およびQ1は共に不在であることはなく、
は、−H、C1−10脂肪族、−(CR++CN、−(CR++N(R)、−(CR++OR、または−(CR++C(O)N(R)であり、
各RおよびRは独立して、−H、ハロゲン、C1−10脂肪族、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、またはアラルキルであり、式中、RおよびRは、任意にかつ独立して、C1−10アルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−N(R、−S(O)、−S(O)NR、−C(O)N(R、−NRC(O)、−OC(O)N(R、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)N(R、および−ORからなる群から選択される1個以上で置換され、
およびRは、それらが結合する炭素と共に、C=O、またはO、N、およびSからなる群から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜8員の飽和、部分的に飽和、もしくは完全に不飽和な単環式環を形成し、式中、前記環は、任意にかつ独立して、C1−10脂肪族、C1−10ハロ脂肪族、ハロゲン、−CN、−NO、−N(R、−S(O)、−S(O)NR、−C(O)N(R、−NRC(O)、−OC(O)N(R、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(O)N(R、および−ORからなる群から選択される1個以上で置換され、
各RおよびRは独立して、−H、ハロゲン、C1−10ハロ脂肪族、またはC1−10脂肪族であり、
各Rは独立して、C1−10ハロ脂肪族、C1−10脂肪族、ハロゲン、−NO、−(CR++CN、−(CR++N(R**、−(CR++OR**、または−(CR++C(O)N(R**であるか、または2つのR基は、それらが結合する炭素と共に、C=Oを形成し、
各JT1は独立して、ハロゲン、−OR、−N(R、または−CNであり、
各JQ1は独立して、ハロゲン、C1−10アルキル、C1−10ハロアルキル、−OR’’、−N(R’’、−CN、−NO、−S(O)’’、−S(O)NR’’、アシル、カルバルコキシアルキル、またはアセトキシアルキルであり、
各Rは独立して、−H、ハロゲン、または5個までのハロゲン基で任意にかつ独立して置換されるC1−10アルキルであり、
各R++は独立して、−Hまたはハロゲンであり、
各R’は独立して、−H、または5個までのハロゲン基で任意にかつ独立して置換されるC1−10アルキルであり、
各Rは独立して、−H、または5個までのハロゲン基で任意にかつ独立して置換されるC1−10アルキルであり、
各R’’は独立して、−H、または5個までのハロゲン基で任意にかつ独立して置換されるC1−10アルキルであり、
各Rは独立して、−H、または5個までのハロゲン基で任意にかつ独立して置換されるC1−10アルキルであり、
各Rは独立して、−H、または5個までのハロゲン基で任意にかつ独立して置換されるC1−10アルキルであり、
各R**は独立して、−H、または5個までのハロゲン基で任意にかつ独立して置換されるC1−10アルキルであり、
xは、0または1であり、
yは、0、1、または2であり、
各nは独立して、0、1、2、または3であり、
各pは、独立して、0、1、または2である。)
【請求項4】
前記構造式が、式Iにより表わされる、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
Aは、−N−または−C(R)−であり、A’は、−C(R)−である、請求項1、2、3、または4のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
は、−Hである、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
は、ハロゲン、または−T1−Q1である、請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
T1は、不在またはC1−10脂肪族であり、式中、T1の3個までのメチレン単位は、任意にかつ独立して、Gに置き換えられ、式中、Gは、−O−、−N(R’)−、または−C(O)−であり、T1は、任意にかつ独立して、1つ以上のJT1で置換される、請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
Q1は、不在、またはO、N、およびSからなる群から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜8員の飽和、部分的に飽和、もしくは完全に不飽和な単環式環であり、式中、Q1は、任意にかつ独立して、1個以上のJQ1で置換される、請求項1〜8のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
各JT1は、独立して、−OR、−N(R、または−CNである、請求項1〜9のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
各JQ1は独立して、C1−10アルキル、−OR’’、−N(R’’)、またはアシルである、請求項1〜10のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
は、C1−10脂肪族、−(CR++CN、−(CR++N(R)、−(CR++OR、または−(CR++C(O)N(R)である、請求項1〜11のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
各RおよびRは独立して、−H、C1−10脂肪族、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、またはアラルキルであり、式中、RおよびRは、任意にかつ独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−N(R、および−ORからなる群から選択される1個以上で置換されるか、または
およびRは、それらが結合する炭素と共に、C=O、またはO、N、およびSからなる群から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜8員の飽和、部分的に飽和、もしくは完全に不飽和な単環式環を形成し、式中、前記環は、任意にかつ独立して、=O、=S、C1−10脂肪族、C1−10ハロ脂肪族、ハロゲン、−CN、−N(R、および−ORからなる群から選択される1個以上で置換される、請求項1〜12のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
各RおよびRは独立して、−H、C1−10脂肪族、シクロアルキルアルキルであり、式中、RおよびRは、任意にかつ独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−N(R、および−ORからなる群から選択される1個以上で置換されるか、または
およびRは、それらが結合する炭素と共に、C=O、またはO、N、およびSからなる群から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜8員の飽和、部分的に飽和、もしくは完全に不飽和な単環式環を形成し、式中、前記環は、任意にかつ独立して、C1−10脂肪族、C1−10ハロ脂肪族、ハロゲン、−CN、−N(R、および−ORからなる群から選択される1個以上で置換される、請求項1〜12のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
Aは、−C(R)−である、請求項1〜14のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項16】
T1は、−ORである、請求項1〜15のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項17】
は、−H、C1−10脂肪族、−(CR++CN、−(CR++N(R)、または−(CR++ORである、請求項1〜10、または12〜16のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
前記化合物は、構造式IB:
【化142】


により表わされる、請求項1〜4、7〜14、または16〜17のうちのいずれか1項に記載の化合物、
またはその薬剤として許容可能な塩。
【請求項19】
およびRは、それらが結合する炭素と共に、O、N、およびSからなる群から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜8員の飽和、もしくは部分的に飽和の単環式環を形成し、式中、前記環は、任意にかつ独立して、=O、=S、C1−10脂肪族、C1−10ハロ脂肪族、ハロゲン、−CN、−N(R、および−ORからなる群から選択される1個以上で置換される、請求項1〜13、または15〜18のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項20】
およびRは、それらが結合する炭素と共に、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼパニル、ジアゼパニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、オキセタニル、イミダゾリニル、チアゾリジニル、またはオキサゾリジニルからなる群から選択される単環式環を形成し、式中、前記環は、任意にかつ独立して、=O、=S、C1−10脂肪族、C1−10ハロ脂肪族、ハロゲン、−CN、−N(R、および−ORからなる群から選択される1個以上で置換される、請求項1〜13、または15〜18のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項21】
は、−H、またはC1−10脂肪族であり、
およびRは、それらが結合する炭素と共に、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼパニル、ジアゼパニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、オキセタニル、イミダゾリニル、チアゾリジニル、またはオキサゾリジニルからなる群から選択される単環式環を形成し、式中、前記環は、任意にかつ独立して、=O、=S、C1−10脂肪族、C1−10ハロ脂肪族、ハロゲン、−CN、−N(R、および−ORからなる群から選択される1個以上で置換される、請求項1〜10、12〜13、または15〜20のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項22】
は、−(CR++CN、−(CR++N(R)、または−(CR++ORであり、
およびRは、それらが結合する炭素と共に、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、またはシクロペンチルからなる群から選択される単環式環を形成し、式中、前記環は、任意にかつ独立して、=O、=S、C1−10脂肪族、C1−10ハロ脂肪族、ハロゲン、−CN、−N(R、および−ORからなる群から選択される1個以上で置換される、請求項1〜13、または15〜20のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項23】
は、−H、C1−10脂肪族、−(CR++CN、−(CR++N(R)、−(CR++OR、または−(CR++C(O)N(R)であり、
各RおよびRは独立して、−H、C1−10脂肪族、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、またはアラルキルであり、式中、RおよびRは、任意にかつ独立して、ハロゲン、−CN、−NO、−N(R、および−ORからなる群から選択される1個以上で置換される、請求項1〜10、12〜13、または15〜19のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項24】
は、−H、Cl、C1−4ハロアルキル、またはC1−4アルキルであり、
は、−HまたはC1−4アルキルである、請求項1〜23のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項25】
は、−H、Cl、トリフルオロメチル、メチル、エチル、またはシクロプロピルであり、
は、−Hである、請求項1〜24のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項26】
前記化合物は、構造式IC:
【化143】


により表わされる、請求項1〜4、7〜14、または16〜25のうちのいずれか1項に記載の化合物、
またはその薬剤として許容可能な塩。
【請求項27】
前記構造式は、式IAにより表わされる、請求項1、2、または3のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項28】
Aは、−N−または−C(R)−であり、A’は、−C(R)−である、請求項1、または27のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項29】
は、−Hである、請求項1〜3、または27〜28のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項30】
は、ハロゲン、または−T1−Q1である、請求項1〜3、または27〜29のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項31】
T1は、不在またはC1−10脂肪族であり、式中、T1の3個までのメチレン単位は、任意にかつ独立して、Gに置き換えられ、式中、Gは、−O−、−N(R’)−、または−C(O)−であり、T1は、任意にかつ独立して、1つ以上のJT1で置換される、請求項1〜3、または27〜30のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項32】
Q1は、不在、またはO、N、およびSからなる群から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する3〜8員の飽和、部分的に飽和、もしくは完全に不飽和な単環式環であり、式中、Q1は、任意にかつ独立して、1個以上のJQ1で置換される、請求項1〜3、または27〜31のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項33】
各JT1は独立して、−OR、−N(R、または−CNである、請求項1〜3、または27〜32のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項34】
各JQ1は独立して、C1−10アルキル、−OR’’、−N(R’’)、またはアシルである、請求項1〜3、または27〜33のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項35】
環Bは、5員または6員の飽和炭素環式環である、請求項1〜3、または27〜34のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項36】
各Rは独立して、C1−10脂肪族、C1−10ハロ脂肪族、ハロゲン、−CN、−N(R**、または−OR**であるか、または2つのR基は、それらが結合する炭素と共に、C=Oを形成する、請求項1〜3、または27〜35のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項37】
Aは、−C(R)−である、請求項1〜3、または27〜36のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項38】
T1は、−ORである、請求項1〜3、または27〜37のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項39】
各JQ1は独立して、C1−10アルキル、−OR’’、−N(R’’)、またはアシルである、請求項1〜3、または27〜38のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項40】
環Bは、5員の飽和炭素環式環である、請求項1〜3、または27〜39のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項41】
表1から選択される構造式により表わされる化合物、またはその薬剤として許容可能な塩。
【請求項42】
請求項1〜41のうちのいずれか1項に記載の化合物またはその薬剤として許容可能な塩、および薬剤として許容可能な担体、アジュバント、またはビヒクルを含む組成物。
【請求項43】
請求項1〜41のうちのいずれか1項に記載の化合物を調製するためのプロセスであって、
a)以下からなる群から選択される構造式:
【化144】


により表わされる化合物を、
ホウ酸化剤および溶媒の存在下でホウ酸化して、以下からなる群から選択される構造式:
【化145】


により表わされる化合物を得るステップであって、
式中、
各Rは、−Hであるか、または2つのRが共に、
【化146】


を形成する、ステップと、
b)以下の構造式:
【化147】


により表わされる化合物を、
ヒドラジンおよび溶媒の存在下で環化して、以下の構造式:
【化148】


により表わされる化合物を得るステップと、
c)溶媒、触媒錯体、または塩基の存在下で、式ivにより表わされる化合物との式iiまたはiiaにより表わされる前記化合物のSuzukiカップリングを行って、請求項1〜41のうちのいずれか1項に記載の化合物を得るステップと、を含む、プロセス。
【請求項44】
ステップa)における前記ホウ酸化剤は、ビス(ピナコラト)ジボロン、ピナコール、または2−メトキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランである、請求項43に記載のプロセス。
【請求項45】
ステップa)において使用される前記溶媒は、テトラヒドロフラン、ジメチルエーテル、ジオキサン、ジメチルスルホキシド、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項43に記載のプロセス。
【請求項46】
ステップa)において触媒錯体の使用をさらに含む、請求項45に記載のプロセス。
【請求項47】
前記触媒錯体は、少なくとも1個の金属および1個以上のリガンドを含む、請求項46に記載のプロセス。
【請求項48】
前記触媒錯体は、Pd(dppf)Cl.DCM、Pd(PPh、または塩化イソプロピルマグネシウム塩化リチウム錯体である、請求項47に記載のプロセス。
【請求項49】
ステップb)における前記溶媒は、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロメタン、トルエン、エタノール、メタノール、エチレングリコール、ブタノール、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項43に記載のプロセス。
【請求項50】
ステップc)における前記溶媒は、ジオキサン、ジメチルエーテル、トルエン、エタノール、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ベンゼン、水、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項43に記載のプロセス。
【請求項51】
ステップc)において使用される前記触媒錯体は、少なくとも1個の金属および1個以上のリガンドを含む、請求項43に記載のプロセス。
【請求項52】
前記金属は、Pdである、請求項51に記載のプロセス。
【請求項53】
各リガンドは独立して、P(tBu)、P(Cyc)、PPh、PPhBu、BINAP、dppf、dba、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項52に記載のプロセス。
【請求項54】
前記触媒錯体は、Pd(PPh、PdCl(PPh2、Pd(dppf)Cl、Pd(dba)、およびPd(PBuからなる群から選択される、請求項53に記載のプロセス。
【請求項55】
ステップc)における前記塩基は、NaCO、NaHCO、CsCO、CsF、KF、KCO、KOAc、KPO、NaOEt、KOH、およびCsOHからなる群から選択される、請求項43に記載のプロセス。
【請求項56】
請求項1〜41のうちのいずれか1項に記載の化合物を調製するためのプロセスであって、
a)以下の構造式:
【化149】


により表わされる化合物を、
ヒドラジンおよび溶媒の存在下で環化して、以下の構造式:
【化150】


により表わされる化合物を得るステップと、
b)ivにより表わされる化合物を保護して、以下の構造式:
【化151】


により表わされる化合物を得るステップと、
c)vにより表わされる化合物を、ホウ酸化剤および溶媒の存在下でホウ酸化して、以下の構造式:
【化152】


により表わされる化合物を得るステップであって、
式中、
各Rは、−Hであるか、または2つのRが共に、
【化153】


を形成する、ステップと、
d)溶媒、触媒錯体、または塩基の存在下で、以下からなる群から選択される構造式:
【化154】


に表わされる化合物との式viにより表わされる前記化合物のSuzukiカップリングを行って、
以下からなる群から選択される構造式:
【化155】


により表わされる化合物を得るステップと、
e)ヒドラジンの存在下で、viiまたはviiaにより表わされる化合物を脱保護し、請求項1〜41のうちのいずれか1項に記載の化合物を得るステップと、を含む、プロセス。
【請求項57】
ステップa)における前記溶媒は、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロメタン、トルエン、エタノール、メタノール、エチレングリコール、ブタノール、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項56に記載のプロセス。
【請求項58】
ステップc)における前記ホウ酸化剤は、ビス(ピナコラト)ジボロン、ピナコール、または2−メトキシ−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランである、請求項56に記載のプロセス。
【請求項59】
ステップc)において使用される前記溶媒は、テトラヒドロフラン、ジメチルエーテル、ジオキサン、ジメチルスルホキシド、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項56に記載のプロセス。
【請求項60】
ステップa)において触媒錯体の使用をさらに含む、請求項56に記載のプロセス。
【請求項61】
前記触媒錯体は、少なくとも1個の金属および1個以上のリガンドを含む、請求項60に記載のプロセス。
【請求項62】
前記触媒錯体は、Pd(dppf)Cl.DCM、Pd(PPh、または塩化イソプロピルマグネシウム塩化リチウム錯体である、請求項61に記載のプロセス。
【請求項63】
ステップd)における前記溶媒は、ジオキサン、ジメチルエーテル、トルエン、エタノール、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ベンゼン、水、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項56に記載のプロセス。
【請求項64】
ステップd)において使用される前記触媒錯体は、少なくとも1個の金属および1個以上のリガンドを含む、請求項56に記載のプロセス。
【請求項65】
前記金属は、Pdである、請求項64に記載のプロセス。
【請求項66】
各リガンドは独立して、P(tBu)、P(Cyc)、PPh、PPhBu、BINAP、dppf、dba、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項64に記載のプロセス。
【請求項67】
前記触媒錯体は、Pd(PPh、PdCl(PPh2、Pd(dppf)Cl、Pd(dba)、およびPd(PBuからなる群から選択される、請求項64に記載のプロセス。
【請求項68】
ステップd)における前記塩基は、NaCO、NaHCO、CsCO、CsF、KF、KCO、KOAc、KPO、NaOEt、KOH、およびCsOHからなる群から選択される、請求項56に記載のプロセス。
【請求項69】
それらを必要とする対象において、タンパク質キナーゼ媒介性状態を治療する、または予防する方法であって、有効量の請求項1〜42のうちのいずれか1項に記載の化合物、もしくはその薬剤として許容可能な塩、または組成物を、前記対象に投与するステップを含む、方法。
【請求項70】
前記タンパク質キナーゼ媒介性状態は、PKC媒介性状態である、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
前記PKC媒介性状態は、PKC−θ媒介性状態である、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記PKC−θ媒介性状態は、自己免疫疾患、炎症性疾患、または増殖性もしくは過剰増殖性疾患である、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記PKC−θ媒介性状態は、喘息、乾癬、関節炎、関節リウマチ、関節の炎症、多発性硬化症、糖尿病、炎症性腸疾患、T細胞白血病、リンパ腫、および狼瘡からなる群から選択される、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記PKC−θ媒介性状態は、自己免疫疾患である、請求項71に記載の方法。
【請求項75】
前記自己免疫疾患は、多発性硬化症、関節リウマチ、および過敏性腸疾患からなる群から選択される、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記自己免疫疾患は、多発性硬化症である、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記自己免疫疾患は、関節リウマチである、請求項75に記載の方法。
【請求項78】
前記自己免疫疾患は、過敏性腸疾患である、請求項75に記載の方法。
【請求項79】
前記PKC−θ媒介性状態は、T細胞白血病およびリンパ腫からなる群から選択される、請求項72に記載の方法。

【公表番号】特表2011−502994(P2011−502994A)
【公表日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−532265(P2010−532265)
【出願日】平成20年10月31日(2008.10.31)
【国際出願番号】PCT/US2008/081933
【国際公開番号】WO2009/073300
【国際公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【出願人】(598032106)バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (414)
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】130 Waverly Street, Camridge, Massachusetts 02139−4242, U.S.A.
【Fターム(参考)】