説明

チアゾリルジヒドロインダゾール

本発明は、下記一般式(I)
【化1】


(式中、基R1、R2及びR3は、特許請求の範囲及び明細書の定義通りである)の新規チアゾリルジヒドロインダゾール、その互変異性体、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及びその混合物、並びに妥当な場合、その薬理学的に安全な酸付加塩、溶媒和物及び水和物、並びにこれらのチアゾリルジヒドロインダゾールの調製方法及びその薬物としての使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(I):
【化1】

(式中、
R1は、水素、CO-CH3、CO-CH2-R4、CO-CHMe-R4、CO-OR4、CO-SR4、CO-NH2又はCO-NHR4を表し;
R2は、C3-6-シクロアルキル、C1-4-アルキル-C3-6-シクロアルキル、C2-4-アルケニル-C3-6-シクロアルキル、C2-4-アルキニル-C3-6-シクロアルキル、C5-6-シクロアルケニル、C1-6-アルキル-C5-6-シクロアルケニル、C2-4-アルケニル-C5-6-シクロアルケニル、C2-4-アルキニル-C5-6-シクロアルケニル、C5-6-シクロアルキニル、C1-6-アルキル-C5-6-シクロアルキニル、C2-4-アルケニル-C5-6-シクロアルキニル-及びC2-4-アルキニル-C5-6-シクロアルキニルの中から選択される基(任意に1若しくは2個の基CH3、F、OCH3、OH又はNH2で置換されていてもよい)を表し;
R3は、C6-C14-アリール、C1-6-アルキル-C6-C14-アリール、C2-6-アルケニル-C6-C14-アリール、C2-6-アルキニル-C6-C14-アリール、C5-C10-ヘテロアリール、C1-12-アルキル-C5-C10-ヘテロアリール、C3-12-アルケニル-C5-C10-ヘテロアリール、C3-12-アルキニル-C5-C10-ヘテロアリール、C3-6-シクロアルキル、C1-6-アルキル-C3-6-シクロアルキル、C2-4-アルケニル-C3-6-シクロアルキル、C2-4-アルキニル-C3-6-シクロアルキル、C5-6-シクロアルケニル、C1-6-アルキル-C5-6-シクロアルケニル、C2-4-アルケニル-C5-6-シクロアルケニル、C2-4-アルキニル-C5-6-シクロアルケニル、C5-6-シクロアルキニル、C1-6-アルキル-C5-6-シクロアルキニル、C2-4-アルケニル-C5-6-シクロアルキニル-及びC2-4-アルキニル-C5-6-シクロアルキニルの中から選択される基(任意に基R5及び3個までの基R6で置換されていてもよい);
又は任意に置換されていてもよい下記基
【化2】

(式中、
n、mは相互独立に1又は2を表す)
を表し;
R4は、C1-4-アルキル、C2-10-アルケニル、C2-10-アルキニル、C3-6-シクロアルキル-C1-4-アルキル、C3-6-シクロアルキル-C3-10-アルケニル、C3-6-シクロアルキル-C3-10-アルキニル、C6-C14-アリール、C6-C14-アリール-C1-4-アルキル、C5-C10-ヘテロアリール、C5-C10-ヘテロアリール-C1-4-アルキル-及びハロアルキルの中から選択される任意に置換されていてもよい基を表し;
R5は、CONR8R9、NR8COR9、NR8R9、OR9及び-C1-4-アルキル-CONR8R9を表し;
R6は、同一又は異なってよく、F、Cl、Br、OH、CN、CF3、CHF2
又はO-C1-3-アルキル、O-C3-4-アルケニル、O-C3-4-アルキニル、C1-3-アルキル、C2-6-アルケニル及びC2-3-アルキニル、C3-6-シクロアルキル-C1-4-アルキル、C3-6-シクロアルキル-C2-4-アルケニル、C3-6-シクロアルキル-C2-4-アルキニル、C5-6-シクロアルケニル-C1-4-アルキル、C5-6-シクロアルケニル-C3-10-アルケニル、C5-6-シクロアルケニル-C2-4-アルキニル、C6-C14-アリール-C1-4-アルキル、C6-C14-アリール-C2-4-アルケニル、C6-C14-アリール-C2-4-アルキニル、C5-C10-ヘテロアリール-C1-4-アルキル、C5-C10-ヘテロアリール-C2-4-アルケニル-及びC5-C10-ヘテロアリール-C2-4-アルキニルの中から選択される任意に置換されていてもよい基を表し、
R7は、水素、COR9、CONR8R9、又は
C1-10-アルキル、C3-10-アルケニル、C3-10-アルキニル、C3-6-シクロアルキル-C1-4-アルキル、C3-6-シクロアルキル-C3-10-アルケニル、C3-6-シクロアルキル-C3-10-アルキニル、C5-6-シクロアルケニル-C1-4-アルキル、C5-6-シクロアルケニル-C3-10-アルケニル、C5-6-シクロアルケニル-C3-10-アルキニル、C6-C14-アリール、C1-10-アルキル-C6-C14-アリール、C2-10-アルケニル-C6-C14-アリール-、C2-10-アルキニル-C6-C14-アリール、C5-C10-ヘテロアリール、C1-12-アルキル-C5-C10-ヘテロアリール、C3-12-アルケニル-C5-C10-ヘテロアリール-及びC3-12-アルキニル-C5-C10-ヘテロアリールの中から選択される基(任意に基R14及び基R13で置換されていてもよい)を表し;
R8は、水素、又は
C1-10-アルキル、C3-10-アルケニル、C3-10-アルキニル、C3-6-シクロアルキル-C1-4-アルキル、C3-6-シクロアルキル-C3-10-アルケニル、C3-6-シクロアルキル-C3-10-アルキニル、C5-6-シクロアルケニル-C1-4-アルキル、C5-6-シクロアルケニル-C3-10-アルケニル、C5-6-シクロアルケニル-C3-10-アルキニル、C6-C14-アリール-C1-4-アルキル、C6-C14-アリール-C3-10-アルケニル-及びC6-C14-アリール-C3-10-アルキニル、C5-C10-ヘテロアリール、C5-C10-ヘテロアリール-C1-4-アルキル、C5-C10-ヘテロアリール-C1-4-アルケニル、C5-C10-ヘテロアリール-C1-4-アルキニル、C1-4-アルキル-O-C2-4-アルキル、C1-4-アルキル-O-C4-6-アルケニル-及びC1-4-アルキル-O-C4-6-アルキニル-の中から選択される任意に置換されていてもよい基を表し;
R9は、水素、又は
C1-12-アルキル、C3-12-アルケニル、C3-12-アルキニル、C3-6-シクロアルキル-C1-12-アルキル、C3-6-シクロアルキル-C3-12-アルケニル、C3-6-シクロアルキル-C3-12-アルキニル、C5-6-シクロアルケニル-C1-4-アルキル、C5-6-シクロアルケニル-C3-10-アルケニル、C5-6-シクロアルケニル-C3-10-アルキニル、C6-C14-アリール-C1-12-アルキル、C6-C14-アリール-C3-12-アルケニル、C6-C14-アリール-C3-12-アルキニル、C6-C14-アリール、C1-12-アルキル-C6-C14-アリール、C2-12-アルケニル-C6-C14-アリール、C2-12-アルキニル-C6-C14-アリール、C5-C10-ヘテロアリール、C5-C10-ヘテロアリール-C1-12-アルキル、C5-C10-ヘテロアリール-C3-12-アルケニル、C5-C10-ヘテロアリール-C3-12-アルキニル、C3-8-シクロアルキル、C5-8-シクロアルケニル、NR11R12-C3-8-シクロアルキル、NR11R12-C5-8-シクロアルケニル-及びNR11R12-C5-8-シクロアルキニルの中から選択される任意に置換されていてもよい基、又は
任意に置換されていてもよいC3-8-ヘテロシクロアルキル-(CH2)q基(該3員〜8員ヘテロ環式基中に少なくとも1個のNR10基を含む)を表し、
或いは
R8とR9が一緒に飽和若しくは不飽和の4員〜7員アルキルブリッジ(任意にO原子又はS(O)p基を含んでよい)を形成し(ここで、p、qは、相互独立に0、1又は2を表す);
或いは
NR8R9が、5員〜6員ヘテロ環式基(任意に、さらにN原子を含んでよく、かつ任意にR10、NR11R12及びNR11R12C1-4-アルキルの中から選択される基で置換されていてもよい)、又は
下記基
【化3】

(式中、
z、q、g、dは、相互独立に1、2又は3を表す)
を表し;
R10は、水素、又は
C1-10-アルキル、C3-10-アルケニル、C3-10-アルキニル、C3-7-シクロアルキル-C1-10-アルキル、C3-7-シクロアルキル-C3-10-アルケニル、C3-7-シクロアルキル-C3-10-アルキニル、C3-7-シクロアルキル、C1-6-アルキル-C3-7-シクロアルキル、C2-4-アルケニル-C3-7-シクロアルキル、C2-4-アルキニル-C3-7-シクロアルキル、テトラヒドロピラニル及び(NR4)2CH-C1-10-アルキルの中から選択される任意に置換されていてもよい基を表し、
R11、R12は、同一又は異なってよく、水素、又は
C1-10-アルキル、C3-10-アルケニル、C3-10-アルキニル、C3-6-シクロアルキル-C1-4-アルキル-及びC3-6-シクロアルキルの中から選択される任意に置換されていてもよい基を表し、
或いは
R11とR12が一緒に4員〜7員アルキル鎖(任意にへテロ原子を含んでよい)を形成し;
R13は、F、Cl、Br、OH、CN、CF3、CHF2又はC1-4-アルキル-Oを表し、
R14は、NR11R12、又は任意に置換されていてもよいC3-8-ヘテロシクロアルキル-(CH2)q基(該3員〜8員ヘテロ環式基中に少なくとも1個のNR10基を含む)を表し、或いは
R13とR14が一緒に飽和若しくは不飽和の4員〜7員アルキルブリッジ(任意にO原子又はS(O)p基を含んでよい)を形成している)
の化合物であって、任意にその互変異性体、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及び混合物の形態でよく、並びに任意にその薬理学的に許容しうる酸付加塩、溶媒和物及び水和物でよい、前記化合物。
【請求項2】
式中、
R1及びR3〜R14が前記意味を有し、かつ
R2が、任意に1若しくは2個の基CH3、F、OCH3、OH又はNH2で置換されていてもよい、C3-6-シクロアルキル、C1-6-アルキル-C3-6-シクロアルキル-及びC2-4-アルケニル-C3-6-シクロアルキルの中から選択される基を表す、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式中、
R1、R2及びR4〜R14が前記意味を有し、かつ
R3が、フェニル及びC5-6-シクロアルキルの中から選択される基(任意に基R5及び3個までの基R6で置換されていてもよい)、
又は任意に置換されていてもよい下記基
【化4】

(式中、
n、mは、相互独立に1又は2を表す)
を表す、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
式中、
R1〜R7及びR10〜R14が前記意味を有し、かつ
R8が、水素、又は
C1-10-アルキル、C3-10-アルケニル、C3-10-アルキニル及びC1-4-アルキル-O-C2-4-アルキルの中から選択される任意に置換されていてもよい基を表し;
R9が、水素、又は
C1-12-アルキル、C3-12-アルケニル、C3-12-アルキニル、C3-6-シクロアルキル-C1-12-アルキル、C6-C14-アリール、C1-12-アルキル-C6-C14-アリール、C2-12-アルケニル-C6-C14-アリール、C2-12-アルキニル-C6-C14-アリール、C5-C10-ヘテロアリール、C5-C10-ヘテロアリール-C1-12-アルキル、C5-C10-ヘテロアリール-C3-12-アルケニル、C5-C10-ヘテロアリール-C3-12-アルキニル、C3-8-シクロアルキル、C5-8-シクロアルケニル及びNR11R12-C3-8-シクロアルキルの中から選択される任意に置換されていてもよい基、
又は
任意に置換されていてもよいC3-8-ヘテロシクロアルキル-(CH2)q-(該3員〜8員ヘテロ環式基中に少なくとも1個のNR10基を含む)を表し、
或いは
R8とR9が一緒に飽和若しくは不飽和の4員〜7員アルキルブリッジ(任意にO原子又はS(O)p基を含んでよい)を形成し(ここで、p、qは、相互独立に0、1又は2を表す);
或いは
NR8R9が、5員〜6員ヘテロ環式基(任意にさらにN原子を含んでよく、かつ任意に、R10、NR11R12及びNR11R12C1-4-アルキルの中から選択される基で置換されていてもよい)、又は
下記基
【化5】

(式中、
z、q、g、dは、相互独立に1、2又は3を表す)
を表す、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
式中、
R1〜R7及びR10〜R14が前記意味を有し、かつ
R8が、水素、又は
C1-10-アルキル、C3-10-アルケニル、C3-10-アルキニル及びC1-4-アルキル-O-C1-4-アルキルの中から選択される任意に置換されていてもよい基を表し、
R9が、水素、又は
C1-12-アルキル、C3-12-アルケニル、C3-12-アルキニル、C3-6-シクロアルキル-C1-12-アルキル、C6-C14-アリール、C1-12-アルキル-C6-C14-アリール、C2-12-アルケニル-C6-C14-アリール、C2-12-アルキニル-C6-C14-アリール、C5-C10-ヘテロアリール、C5-C10-ヘテロアリール-C1-12-アルキル、C5-C10-ヘテロアリール-C3-12-アルケニル、C5-C10-ヘテロアリール-C3-12-アルキニル、C3-8-シクロアルキル、C5-8-シクロアルケニル及びNR11R12-C3-8-シクロアルキルの中から選択される任意に置換されていてもよい基、
又は下記一般式(A1)〜(A12)
【化6】

の中から選択される任意に置換されていてもよい基を表し、
或いは
R8とR9が一緒に飽和若しくは不飽和の4員〜7員アルキルブリッジ(任意にO原子又はS(O)p基を含んでよい)を形成し(ここで、p、qは、相互独立に0、1又は2を表す);
或いは
NR8R9が、下記一般式(B1)〜(B8)
【化7】

(式中、
z、q、g、dは、相互独立に1、2又は3を表す)
の中から選択される任意に置換されていてもよい基を表す、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
式中、
R1〜R8及びR10〜R12が前記意味を有し、かつ
R7がCOR9又はCONR8R9を表す、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
式中、
R1〜R5及びR7〜R14が前記意味を有し、かつ
R6が、同一又は異なってよく、F、Cl、CF3、又は
任意に置換されていてもよい基O-C1-3-アルキル若しくはC1-3-アルキルを表す、
請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
式中、
R4〜R6及びR10〜R12が前記意味を有し、かつ
R1がCO-CH3、CO-CH2-R4を表し、
R2が、任意に1若しくは2個の基CH3、F、OCH3、OH又はNH2で置換されていてもよいシクロプロピルを表し、
R3が、任意に置換されていてもよい下記式
【化8】

(式中、
n、mは、相互独立に1又は2を表す)
の基を表し、
R7が水素、COR9、又はCONR8R9を表し、
R8が水素又はC1-10-アルキルを表し、
R9が水素、又は
C3-8-シクロアルキル及びNR11R12-C3-8-シクロアルキルの中から選択される任意に置換されていてもよい基、
又は下記一般式(A1)〜(A12)
【化9】

の中から選択される任意に置換されていてもよい基を表し、
或いは
NR8R9が、1〜3個のN原子を含有する5員〜6員ヘテロ環式基(任意に、R10、NR11R12及びNR11R12C1-4-アルキルの中から選択される基で置換されていてもよい)を表す、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
式中、
R4〜R6及びR10〜R12が前記意味を有し、かつ
R1が、CO-CH3、CO-CH2-R4を表し;
R2が、任意に1若しくは2個の基CH3、F、OCH3、OH又はNH2で置換されていてもよいC3-6-シクロアルキルを表し;
R3が、フェニル及びC5-6-シクロアルキルの中から選択される基(任意にR5及び3個までのR6で置換されていてもよい)を表し;
R5が、NR8R9、CONR8R9、NR8COR9又は-C1-4-アルキル-CONR8R9を表し;
R6が、同一又は異なってよく、F、Cl、Br、CF3、又はO-C1-3-アルキル、C1-3-アルキル、C3-6-シクロアルキル-C1-4-アルキル及びC6-C14-アリール-C1-4-アルキルの中から選択される任意に置換されていてもよい基を表し;
R8が、水素、又は
任意に置換されていてもよいC1-10-アルキルを表し;
R9が水素、又は
C1-12-アルキル、C3-6-シクロアルキル-C1-12-アルキル、C6-C14-アリール、C1-12-アルキル-C6-C14-アリール、C5-C10-ヘテロアリール、C5-C10-ヘテロアリール-C1-12-アルキル、C3-8-シクロアルキル、C5-8-シクロアルケニル及びNR11R12-C3-8-シクロアルキルの中から選択される任意に置換されていてもよい基、
又は
下記一般式(A1)〜(A12)
【化10】

の中から選択される任意に置換されていてもよい基を表し、
或いは
R8とR9が一緒に飽和若しくは不飽和の4員〜7員アルキルブリッジ(任意にO原子又はS(O)p基を含んでよい)を形成し(ここで、p、qは相互独立に0、1又は2を表す);
或いは
NR8R9が、下記一般式(B1)〜(B8)
【化11】

(式中、
z、q、g、dは相互独立に1、2又は3を表す)
の中から選択される任意に置換されていてもよい基を表し、
R10が、水素、又は
C1-10-アルキル、C3-7-シクロアルキル-C1-10-アルキル、C3-7-シクロアルキル、C1-6-アルキル-C3-7-シクロアルキル、テトラヒドロピラニル及び(NR4)2CH-C1-10-アルキルの中から選択される任意に置換されていてもよい基を表す、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
医薬組成物として使うための請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
その病理がPI3-キナーゼの活性に関係する疾患の治療用医薬組成物を調製するための請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物の使用であって、治療的に有効な用量の式(I)の化合物が治療的利益を与えうる、前記使用。
【請求項12】
前記疾患が、気道の炎症性及びアレルギー性疾患であることを特徴とする請求項11に記載の使用。
【請求項13】
前記疾患が、慢性気管支炎、急性気管支炎、細菌若しくはウイルス感染又は真菌若しくは蠕虫に起因する気管支炎、アレルギー性気管支炎、毒性気管支炎、慢性閉塞性気管支炎(COPD)、喘息(内因性又はアレルギー性)、小児喘息、気管支拡張症、アレルギー性肺胞炎、アレルギー性又は非アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎、嚢胞性線維症又はムコビシドーシス、α-1-抗トリプシン欠損症、咳嗽、肺気腫、間質性肺疾患、肺胞炎、反応性亢進気道、鼻ポリープ、肺水腫、種々の原因の間質性肺炎(例えば放射線誘発若しくは吸引起因又は感染性間質性肺炎)、膠原病(例えばエリテマトーデス)、全身性強皮症、サルコイドーシス及びベック病の中から選択されることを特徴とする請求項11又は12に記載の使用。
【請求項14】
前記疾患が、皮膚の炎症性及びアレルギー性疾患に関することを特徴とする請求項11に記載の使用。
【請求項15】
前記疾患が、乾癬、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症(円形毛髪損失)、多形滲出性紅斑(スティーヴェンズ-ジョンソン症候群)、疱疹状皮膚炎、強皮症、白斑、発疹(じんま疹)、エリテマトーデス、濾胞性及び表面膿皮症、内因性及び外因性ざ瘡、酒さ性ざ瘡並びに他の炎症性及びアレルギー性又は増殖性皮膚疾患の中から選択される疾患に関することを特徴とする請求項11又は14に記載の使用。
【請求項16】
前記疾患が、眼の炎症に関することを特徴とする請求項11に記載の使用。
【請求項17】
前記疾患が、例えば真菌又は細菌感染に起因する等の種々の結膜の炎症(結膜炎)、アレルギー性結膜炎、過敏性結膜炎、薬物誘発結膜炎、角膜炎及びブドウ膜炎の中から選択される疾患に関することを特徴とする請求項11又は16に記載の使用。
【請求項18】
前記疾患が、鼻粘膜の疾患に関することを特徴とする請求項11に記載の使用。
【請求項19】
前記疾患が、アレルギー性鼻炎、アレルギー性副鼻腔炎及び鼻ポリープの中から選択される疾患に関することを特徴とする請求項11又は18に記載の使用。
【請求項20】
前記疾患が、自己免疫反応に関係する炎症性又はアレルギー性状態に関することを特徴とする請求項11に記載の使用。
【請求項21】
前記疾患が、クローン病、潰瘍性結腸炎、全身性エリテマトーデス、慢性肝炎、多発性硬化症、リウマチ性関節炎、乾癬性関節炎、骨関節炎、リウマチ性脊椎炎の中から選択される疾患に関することを特徴とする請求項11又は20に記載の使用。
【請求項22】
前記疾患が、腎臓の炎症に関することを特徴とする請求項11に記載の使用。
【請求項23】
前記疾患が、糸球体腎炎、間質性腎炎及び特発性ネフローゼ症候群の中から選択される疾患に関することを特徴とする請求項11又は22に記載の使用。
【請求項24】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物を含有する医薬製剤。
【請求項25】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物を含有する請求項24に記載の吸入によって投与される医薬製剤。
【請求項26】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物を含有する請求項24に記載の経口投与される医薬製剤。
【請求項27】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の1つ以上の化合物に加え、さらなる活性物質として、ベータミメティック、抗コリン薬、コルチコステロイド、他のPDE4-インヒビター、LTD4-アンタゴニスト、EGFR-インヒビター、ドーパミンアゴニスト、H1-抗ヒスタミン薬、PAF-アンタゴニスト及びPI3-キナーゼインヒビターの分類から選択される1つ以上の化合物又はその二種若しくは三種の組合せを含有する組み合せ薬物。
【請求項28】
下記一般式(I)
【化12】

(式中、
基R2は前記意味を有し、
R3'は、4-PhCOOMe、4-PhNO2、4-ピペリジル、シス/トランス-4-アルコキシカルボニルシクロヘキシル及び4-メトキシカルボニル-メチル-フェニルの中から選択される任意に置換されていてもよい基を表し、
かつ
Y=C1-C4-アルキル又は-S-C1-C4-アルキル)
の化合物の調製方法であって、
(a)下記式(II)
【化13】

の化合物を下記式(III)
【化14】

(式中、R2は前記意味を有する)
の化合物と反応させること、
及び
(b)工程(a)の結果生じる下記式(IV)
【化15】

の化合物を下記式(V)
【化16】

(式中、
R3'は前記意味を有する)
の化合物と反応させ、かつ環化させて式(VI)の化合物を得ること
を特徴とする前記方法。
【請求項29】
下記一般式(Ib)
【化17】

(式中、
R2、R6、R8及びR9は前記意味を有し、
Gはフェニル又はシクロヘキシルを表し、かつ
Xは0又は1を表す)
の化合物の調製方法であって、
(a)下記式(VIa)
【化18】

(式中、
R2、R6及びYは前記意味を有する)
の化合物をアルカリ金属水酸化物と反応させて下記式(VII)
【化19】

の化合物を形成すること
及び
(b)工程(a)の結果生じる式(VII)の化合物を下記式(VIII)
【化20】

(式中、R8及びR9は前記意味を有する)
の化合物と反応させて式(Ib)の化合物を形成すること
を特徴とする前記方法。
【請求項30】
下記一般式(Ic)又は(Id)
【化21】

(式中、
R2、R6、R8、R9及びYは前記意味を有する)
の化合物の調製方法であって、
(a)下記式(VIb)
【化22】

の化合物を還元して下記式(IX)
【化23】

の化合物を形成すること
及び
工程(a)の結果生じる式(IX)の化合物を還元的アミノ化によって反応させて式(Ic)又は(Id)の化合物を形成することを特徴とする前記方法。
【請求項31】
下記一般式(Ie)、(If)又は(Ig)
【化24】

(式中、
R2、R7、R8、R9及びYは前記意味を有する)
の化合物の調製方法であって、
下記式(VIc)
【化25】

の化合物を還元的アミノ化によって反応させて式(Ie)、(If)又は(Ig)の化合物を形成することを特徴とする前記方法。
【請求項32】
下記一般式(VI)
【化26】

(式中、R2、R3'及びYは前記意味を有する)
の化合物であって、任意にその互変異性体、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及び混合物の形態でよく、並びに任意にその薬理学的に許容しうる酸付加塩でよい、前記化合物。
【請求項33】
下記一般式(IX)
【化27】

(式中、R2、R6及びYは前記意味を有する)
の化合物であって、任意にその互変異性体、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及び混合物の形態でよく、並びに任意にその薬理学的に許容しうる酸付加塩でよい、前記化合物。
【請求項34】
一般式(VII)
【化28】

(式中、R2、R6及びYは前記意味を有する)
の化合物であって、任意にその互変異性体、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー及び混合物の形態でよく、並びに任意にその薬理学的に許容しうる酸付加塩でよい、前記化合物。

【公表番号】特表2009−532417(P2009−532417A)
【公表日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−503536(P2009−503536)
【出願日】平成19年3月27日(2007.3.27)
【国際出願番号】PCT/EP2007/052916
【国際公開番号】WO2007/115933
【国際公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【出願人】(503385923)ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (976)
【Fターム(参考)】