説明

チロシンキナーゼ阻害剤およびその使用方法

本明細書において、特定のチロシンキナーゼの活性を阻害する化合物を開示する。かかる化合物の調製方法を開示する。また、前記化合物を含む医薬組成物も開示する。開示した化合物を、単独または他の治療用薬剤との組み合わせで、チロシンキナーゼ媒介性の疾患または病状またはチロシンキナーゼ依存性の疾患または病状の治療のために使用する方法を提供する。一実施形態では、本明細書において提供される化合物は、ブルトン型チロシンキナーゼ(Btk)を阻害するために使用され、したがって、Btkの阻害剤である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(III)の化合物:
【化1】

(式中、
およびRは各々、独立して、H、ハロゲン、CN、NO、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、およびC〜Cアルコキシの中から選択され;
Tは、1,6−ジメチル−9−オキソ−8,9−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−h]イソキノリン−2,7−イレン、または1,7−ジメチル−9−オキソ−8,9−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−h]イソキノリン−2,6−イレンであり;
Lは、−X250a−Y250−または−Y250−X250aであり、式中、
250aは、置換または非置換C〜Cアルキル、置換または非置換C〜Cハロアルキル、置換または非置換C〜Cシクロアルキル、置換または非置換C〜Cシクロアルケニル、置換または非置換C〜Cアルケニル、置換または非置換C〜Cハロアルケニル、置換または非置換C〜Cアルキニル、または置換または非置換C〜Cハロアルキニルであり;
250は、結合、−O−、−S(=O)−、−S(=O)−、−C(=O)−、−NR45−、−NH−、−NHC(=O)−、−NR45C(=O)−、−NR45C(=O)NR45−、−C(=O)NH−、−C(=O)NR45−、−OC(=O)−、−C(=O)O−、−NHSO−、−NR45SO−、−SONH−、−SONR45−、−C(R45)=NO−−CH=NO−、−ON=CH−、ヘテロアリール、アリール、−NHC(=O)O−、−OC(=O)NH−、−NR45C(=O)O−または−OC(=O)NR45−であり;
式中、各R45は、独立して、水素、置換または非置換C〜Cアルキル、置換または非置換C〜Cシクロアルキル、置換または非置換C〜Cアルケニル、置換または非置換C〜Cアルキニルの中から選択され;
Mは、NまたはCHであり;
Wは、
【化2】

であり;
Eは、酸素またはイオウであり;
100は、ハロゲン、−OH、またはC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、フェニル、C〜Cアルキル(フェニル)、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルキル(C〜Cシクロアルキル)、C〜Cヘテロシクロアルキル、C〜Cアルキル(C〜Cヘテロシクロアルキル)、ヘテロアリール、C〜Cアルキル(ヘテロアリール)、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルケニルオキシ、C〜Cアルキニルオキシ、または−NR102a102bの中から選択される任意選択的に置換された基であり;
l02aおよびRl02bは、独立して、水素、またはC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルキル(C〜Cシクロアルキル)、C〜Cヘテロシクロアルキル、およびC〜Cアルキル(C〜Cヘテロシクロアルキル)の中から選択される任意選択的に置換された基であり;
200は、C〜C10アシル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルキル(C〜Cシクロアルキル)、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cアルケニルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、C〜C10アルコキシカルボニル、アミノスルホニル、C〜Cアルキルアミノスルホニル、ジ(C〜Cアルキル)アミノスルホニルおよびC〜Cアルキルスルホニルアミノの中から選択される任意選択的に置換された基であり;
350aは、水素、置換または非置換C〜Cアルキル、置換または非置換C〜Cアルケニル、置換または非置換C〜Cアルキニル、置換または非置換C〜Cハロアルキル、置換または非置換C〜Cハロアルケニル、または置換または非置換C〜Cハロアルキニルであり;
nは、0、1または2である)
、およびその医薬として活性な代謝産物、薬学的に許容され得る溶媒和物、薬学的に許容され得る塩、または
薬学的に許容され得るプロドラッグ。
【請求項2】
式中、
Tが、2位が
【化3】

で置換され、7位が
【化4】

で置換された1,6−ジメチル−9−オキソ−8,9−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−h]イソキノリン−2,7−イレンである、
請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式中、
250が、結合、−O−、−S(=O)−、−S(=O)−、−C(=O)−、−NH−、−NHC(=O)−、−NHC(=O)NH−、−C(=O)NH−、−OC(=O)−、−C(=O)O−、−NHSO−、−SONH−、−NHC(=O)O−または−OC(=O)NH−であり;
EがOであり;および
350aが、水素、置換または非置換C〜Cアルキル、または置換または非置換C〜Cハロアルキルである、
請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
式中、
250aが、置換または非置換C〜Cアルキル、置換または非置換C〜Cハロアルキル、置換または非置換C〜Cアルケニル、置換または非置換C〜Cハロアルケニル、置換または非置換C〜Cアルキニル、または置換または非置換C〜Cハロアルキニルであり;および
nが1である、
請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
【化5】

の中から選択される構造を有する、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
式中、
100が、ハロゲン、またはC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、フェニル、C〜Cアルキル(フェニル)、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルキル(C〜Cシクロアルキル)、C〜Cヘテロシクロアルキル、C〜Cアルキル(C〜Cヘテロシクロアルキル)、ヘテロアリール、およびC〜Cアルキル(ヘテロアリール)の中から選択される任意選択的に置換された基であり;
200が、C〜C10アシル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルキル(C〜Cシクロアルキル)、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cアルケニルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、C〜C10アルコキシカルボニル、アミノスルホニル、C〜Cアルキルアミノスルホニル、およびジ(C〜Cアルキル)アミノスルホニルの中から選択される任意選択的に置換された基である、
請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
式中、
350aは水素であり;
250が、結合、−C(=O)−、−NHC(=O)−、−C(=O)NH−である、
請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
式中、Lが、C〜Cアルキル、
【化6】

の中から選択される、
請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
式(IIIc)の構造を有する、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
式中、
Lが、C〜Cアルキルまたは
【化7】

であり;および
200が、C〜C10アシル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cアルケニルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、C〜C10アルコキシカルボニル、アミノスルホニル、C〜Cアルキルアミノスルホニル、およびジ(C〜Cアルキル)アミノスルホニルの中から選択される任意選択的に置換された基である、
請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
式中、
Tが、
2位が
【化8】

で置換され、6位が
【化9】

で置換された1,7−ジメチル−9−オキソ−8,9−ジヒドロ−1H−イミダゾ[4,5−h]イソキノリン−2,6−イレンである、
請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
式中、
250が、結合、−O−、−S(=O)−、−S(=O)−、−C(=O)−、−NH−、−NHC(=O)−、−NHC(=O)NH−、−C(=O)NH−、−OC(=O)−、−C(=O)O−、−NHSO−、−SONH−、−NHC(=O)O−または−OC(=O)NH−であり;
EがOであり;および
350aは、水素、または置換または非置換C〜Cアルキルである
、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
式中、
250aが、置換または非置換C〜Cアルキル、置換または非置換C〜Cハロアルキル、置換または非置換C〜Cアルケニル、置換または非置換C〜Cハロアルケニル、置換または非置換C〜Cアルキニル、または置換または非置換C〜Cハロアルキニルであり;および
nが1である、
請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
【化10】

の中から選択される構造を有する、
請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
式中、
100が、ハロゲン、またはC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、フェニル、C〜Cアルキル(フェニル)、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルキル(C〜Cシクロアルキル)、C〜Cヘテロシクロアルキル、C〜Cアルキル(C〜Cヘテロシクロアルキル)、ヘテロアリール、およびC〜Cアルキル(ヘテロアリール)の中から選択される任意選択的に置換された基であり;
200が、C〜C10アシル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルキル(C〜Cシクロアルキル)、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cアルケニルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、C〜C10アルコキシカルボニル、アミノスルホニル、C〜Cアルキルアミノスルホニル、およびジ(C〜Cアルキル)アミノスルホニルの中から選択される任意選択的に置換された基である、
請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
式中、
350aは水素であり;
250が、−C(=O)−であり;および
250aは、置換または非置換C〜Cアルキルである
、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
式中、Lが、
【化11】

である、
請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
式(IIIb)の構造を有する、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
治療有効量の請求項1に記載の化合物および薬学的に許容され得る賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項20】
経口投与のために製剤化される、請求項19に記載の医薬組成物。
【請求項21】
自己免疫疾患の治療方法であって、前記治療を必要とする被験体に治療有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項22】
異種免疫の病状または疾患の治療方法であって、前記治療を必要とする被験体に治療有効量の請求項1に記載のいずれかの化合物を投与することを含む方法。
【請求項23】
炎症性疾患の治療方法であって、前記治療を必要とする被験体に治療有効量の請求項1に記載のいずれかの化合物を投与することを含む方法。
【請求項24】
癌の治療方法であって、前記治療を必要とする被験体に治療有効量の請求項1に記載のいずれかの化合物を投与することを含む方法。
【請求項25】
前記癌がB細胞増殖性障害である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記B細胞増殖性障害が、慢性リンパ球性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫または慢性リンパ性白血病である、請求項25に記載の方法。

【公表番号】特表2009−523724(P2009−523724A)
【公表日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−550323(P2008−550323)
【出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際出願番号】PCT/US2006/049489
【国際公開番号】WO2007/087068
【国際公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【出願人】(399031229)ファーマサイクリクス,インコーポレイテッド (9)
【Fターム(参考)】