説明

チロナミン誘導体およびチロナミンアナログならびにこれらを使用する方法

チロナミン誘導体およびチロナミンアナログ、このような化合物を使用する方法、ならびにこれらを含有する薬学的組成物が、開示される。このような化合物を調製する方法もまた、開示される。1つの実施形態において、本発明は、薬学的組成物を提供し、この薬学的組成物は、少なくとも1種の薬学的に受容可能なキャリアまたは賦形剤と上記化合物の有効量とを含有する。別の詳細な実施形態において、本発明は、抗体を提供し、この抗体は、上記化合物に特異的に結合する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物、またはそれらの立体異性体、プロドラッグ、薬学的に受容可能な塩、水和物、溶媒和物、酸塩水和物、N−オキシドもしくは同型結晶形状であって:
【化1】

ここで、別個に、
およびRは、以下である:H、低級アルキル、環状アルキルまたはベンジル;
YおよびZは、以下である:−[C(R)−、CHOR、O、S、NR、CONHまたはNHCO、但し、YおよびZは、両方共にO、両方共にS、両方共にNR、両方共にCONH、両方共にNHCO、またはCONHおよびNHCOになることはない;
、R、RおよびRは、以下である:H、I、Br、Cl、F、CH、CF、CN、SR、OCH、CHCHまたはCH(CH
は、以下である:OR、H、SH、F、CF、低級アルキルまたはN(R)
Xは、以下である:O、S、SO、SO、NR、C(R)、−低級アルキル−O−、−O−低級アルキル−、COCHOまたはOCHCO;そして
Rは、H、低級アルキル、アリールであって、該アリールは、必要に応じて、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、低級アルキル、ハロ、ヒドロキシおよびアルコキシからなる群から選択される、アリール;またはベンジルであって、ここで、該フェニル部分は、必要に応じて、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、低級アルキル、ハロ、ヒドロキシおよびアルコキシからなる群から選択される;
nは、1〜6である;そして
但し、該化合物は、チロナミン、3,5−ジヨードチロナミン、3,5,3’−トリヨードチロナミン、チロキサミン、3,5,3’,5’−テトラヨードチロエタノールアミン、3,5,3’−トリヨードチロエタノールアミンまたは3,5−ジヨードチロエタノールアミンではない、
化合物。
【請求項2】
およびRが、H、CH、CF、CN、OCH、CHCHまたはCH(CHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
およびRが、Hであり、Rが、Iであり、R、RおよびRが、Hであり、Rが、OHであり、Xが、Oであり、YおよびZが、それぞれ、CHである、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
が、H、CH、CF、CN、OCH、CHCHまたはCH(CHであり;そしてRが、I、Br、ClまたはFである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
およびRが、Hであり、RおよびRが、Hであり、RおよびRが、Iであり、Rが、OHであり、Xが、Oであり、YおよびZが、それぞれ、CHである、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
およびRが、Hであり、Rが、Hであり、R、RおよびRが、Iであり、Rが、OHであり、Xが、Oであり、YおよびZが、それぞれ、CHである、請求項4に記載の化合物。
【請求項7】
が、低級アルキルであり、Rが、OHまたはORであり、そしてXが、Oである、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
が、ハロゲンであり、Rが、Hであり、そしてXが、Oである、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
Xが、アルコキシである、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
およびRが、Hまたは低級アルキルであり、Rが、HまたはCFであり、そしてXが、アルコキシである、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
が、Hまたは低級アルキルであり、そしてYが、C(R)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
およびRが、Hまたは低級アルキルであり、Rが、Hであり、Xが、Oであり、Yが、Oであり、そしてZが、アルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
Yが、−[C(R)−であり、ここで、Rが、アリールであり、そしてnが、1である、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
式IIの化合物、またはそれらの立体異性体、プロドラッグ、薬学的に受容可能な塩、水和物、溶媒和物、酸塩水和物、N−オキシドもしくは同型結晶形状であって:
【化2】

ここで、別個に、
およびRは、以下である:H、低級アルキル、環状アルキルまたはベンジル;
YおよびZは、以下である:−[C(R)−、CHOR、O、S、NR、CONHまたはNHCO、但し、YおよびZは、両方共にO、両方共にS、両方共にNR、両方共にCONH、両方共にNHCO、またはCONHおよびNHCOになることはない;
、R、RおよびRは、以下である:H、I、Br、Cl、F、CH、CF、CN、SR、OCH、CHCHまたはCH(CH
は、以下である:OR、H、SH、F、CF、低級アルキルまたはN(R)
は、以下である:OR、R、CHOR、CHNR、CH、SR、CHSR;
Xは、以下である:O、S、SO、SO、NR、C(R)、−低級アルキル−O−、−O−低級アルキル−、COCHOまたはOCHCO;
Rは、H、低級アルキル、アリールであって、該アリールは、必要に応じて、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、低級アルキル、ハロ、ヒドロキシおよびアルコキシからなる群から選択される、アリール;またはベンジルであって、ここで、該フェニル部分は、必要に応じて、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、低級アルキル、ハロ、ヒドロキシおよびアルコキシからなる群から選択される;そして
nは、1〜6である;そして
但し、該化合物は、チロナミン、3,5−ジヨードチロナミン、3,5,3’−トリヨードチロナミン、チロキサミン、3,5,3’,5’−テトラヨードチロエタノールアミン、3,5,3’−トリヨードチロエタノールアミンまたは3,5−ジヨードチロエタノールアミンではない、
化合物。
【請求項15】
が、HまたはOCHであり、Yが、CONHであり、そしてZが、アルキルである、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
式IIIの化合物、またはそれらの立体異性体、プロドラッグ、薬学的に受容可能な塩、水和物、溶媒和物、酸塩水和物、N−オキシドもしくは同型結晶形状であって:
【化3】

ここで、別個に、
およびRは、以下である:H、低級アルキル、環状アルキルまたはベンジル;
YおよびZは、以下である:−[C(R)−、CHOR、O、S、NR、CONHまたはNHCO、但し、YおよびZは、両方共にO、両方共にS、両方共にNR、両方共にCONH、両方共にNHCO、またはCONHおよびNHCOになることはない;
、RおよびRは、以下である:I、Br、Cl、F、H、CH、CF、CN、SR、OCH、CHCHまたはCH(CH
は、以下である:OH、H、SH、F、CF、低級アルキルまたはN(R)
は、以下である:OR、R、CHOR、CHNR、CH、SRまたはCHSR;
Xは、以下である:O、S、SO、SO、NR、C(R)、−低級アルキル−O−、−O−低級アルキル−、COCHOまたはOCHCO;
Rは、H、低級アルキル、アリールであって、該アリールは、必要に応じて、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、低級アルキル、ハロ、ヒドロキシおよびアルコキシからなる群から選択される、アリール;またはベンジルであって、ここで、該フェニル部分は、必要に応じて、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、低級アルキル、ハロ、ヒドロキシおよびアルコキシからなる群から選択される;そして
nは、1〜6である、
化合物。
【請求項17】
Xが、Oである、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
式IVの化合物、またはそれらの立体異性体、プロドラッグ、薬学的に受容可能な塩、水和物、溶媒和物、酸塩水和物、N−オキシドもしくは同型結晶形状であって:
【化4】

ここで、別個に、
およびRは、以下である:H、低級アルキル、環状アルキルまたはベンジル;
YおよびZは、以下である:−[C(R)−、CHOR、O、S、NR、CONHまたはNHCO、但し、YおよびZは、両方共にO、両方共にS、両方共にNR、両方共にCONH、両方共にNHCO、またはCONHおよびNHCOになることはない;
、R、RおよびRは、以下である:I、Br、Cl、F、H、CH、CF、CN、SR、OCH、CHCHまたはCH(CH
は、以下である:OH、H、SH、F、CF、低級アルキルまたはN(R)
は、以下である:OR、R、CHOR、CHNR、CH、SRまたはCHSR;
Xは、以下である:O、S、SO、SO、NR、C(R)、−低級アルキル−O−、−O−低級アルキル−、COCHOまたはOCHCO;そして
Rは、H、低級アルキル、アリールであって、該アリールは、必要に応じて、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、低級アルキル、ハロ、ヒドロキシおよびアルコキシからなる群から選択される、アリール;またはベンジルであって、ここで、該フェニル部分は、必要に応じて、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、低級アルキル、ハロ、ヒドロキシおよびアルコキシからなる群から選択される;そして
nは、1〜6である、
化合物。
【請求項19】
およびRが、Hまたは低級アルキルであり、Rが、Hであり、Xが、Oであり、Yが、Oであり、そしてZが、アルキルである、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
Yが、−CHR−であり、ここで、Rが、アリールである、請求項18に記載の化合物。
【請求項21】
式Vの化合物、またはそれらの立体異性体、プロドラッグ、薬学的に受容可能な塩、水和物、溶媒和物、酸塩水和物、N−オキシドもしくは同型結晶形状であって:
【化5】

ここで、別個に、
およびRは、以下である:H、低級アルキル、環状アルキルまたはベンジル;
YおよびZは、以下である:−[C(R)−、CHOR、O、S、NR、CONHまたはNHCO、但し、YおよびZは、両方共にO、両方共にS、両方共にNR、両方共にCONH、両方共にNHCO、またはCONHおよびNHCOになることはない;
、R、RおよびRは、以下である:H、I、Br、Cl、F、CH、CF、CN、SR、OCH、CHCHまたはCH(CH
は、以下である:OR、H、SH、F、CF、低級アルキルまたはN(R)
Xは、以下である:O、S、SO、SO、NR、C(R)、−低級アルキル−O−、−O−低級アルキル−、COCHOまたはOCHCO;
Rは、H、低級アルキル、アリールであって、該アリールは、必要に応じて、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、低級アルキル、ハロ、ヒドロキシおよびアルコキシからなる群から選択される、アリール;またはベンジルであって、ここで、該フェニル部分は、必要に応じて、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、低級アルキル、ハロ、ヒドロキシおよびアルコキシからなる群から選択される;そして
nは、1〜6である、
化合物。
【請求項22】
被験体に対して、少なくとも1種の薬学的に受容可能なキャリアまたは賦形剤と、請求項1、請求項14、請求項16、請求項18もしくは請求項21に記載の少なくとも1種の化合物、またはチロナミン、3,5−ジヨードチロナミン、3,5,3’−トリヨードチロナミン、チロキサミン、3,5,3’,5’−テトラヨードチロエタノールアミン、3,5,3’−トリヨードチロエタノールアミンまたは3,5−ジヨードチロエタノールアミンとを含有する、薬学的組成物。
【請求項23】
哺乳動物被験体の心拍数に影響を及ぼすことなく心臓に対して陽性変力効果を与える方法であって、該被験体に、請求項1、請求項14、請求項16、請求項18もしくは請求項21に記載の化合物、またはチロナミン、3,5−ジヨードチロナミン、3,5,3’−トリヨードチロナミン、チロキサミン、3,5,3’,5’−テトラヨードチロエタノールアミン、3,5,3’−トリヨードチロエタノールアミンまたは3,5−ジヨードチロエタノールアミンの有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項24】
哺乳動物被験体の心拍数に影響を及ぼすことなく心臓に対して陰性変力効果を与える方法であって、該被験体に、請求項1、請求項14、請求項16、請求項18もしくは請求項21に記載の化合物のアンタゴニスト、またはチロナミン、3,5−ジヨードチロナミン、3,5,3’−トリヨードチロナミン、チロキサミン、3,5,3’,5’−テトラヨードチロエタノールアミン、3,5,3’−トリヨードチロエタノールアミンまたは3,5−ジヨードチロエタノールアミンの有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項25】
哺乳動物被験体のコア体温を低くする方法であって、該被験体に、請求項1、請求項14、請求項16、請求項18もしくは請求項21に記載の化合物、またはチロナミン、3,5−ジヨードチロナミン、3,5,3’−トリヨードチロナミン、チロキサミン、3,5,3’,5’−テトラヨードチロエタノールアミン、3,5,3’−トリヨードチロエタノールアミンまたは3,5−ジヨードチロエタノールアミンの有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項26】
前記請求項1に記載の化合物を投与する工程が、前記被験体における鈍麻または冬眠状態を誘発する、請求項9に記載の方法。
【請求項27】
手術中に哺乳動物被験体を処置する方法であって、該被験体に、請求項1、請求項14、請求項16、請求項18もしくは請求項21に記載の化合物、またはチロナミン、3,5−ジヨードチロナミン、3,5,3’−トリヨードチロナミン、チロキサミン、3,5,3’,5’−テトラヨードチロエタノールアミン、3,5,3’−トリヨードチロエタノールアミンまたは3,5−ジヨードチロエタノールアミン、またはそれらの立体異性体、プロドラッグ、薬学的に受容可能な塩、水和物、溶媒和物、酸塩水和物、N−オキシドもしくは同型結晶形状の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項28】
前記方法が、前記コア体温を低下させ、そして前記被験体において麻酔を誘発する、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記方法が、前記被験体の血液損失を少なくする、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
チロナミンアゴニストによる処置に応答性であると考えられている哺乳動物における疾患状態を緩和する方法であって、該哺乳動物に、請求項1、請求項14、請求項16、請求項18もしくは請求項21に記載の化合物、またはチロナミン、3,5−ジヨードチロナミン、3,5,3’−トリヨードチロナミン、チロキサミン、3,5,3’,5’−テトラヨードチロエタノールアミン、3,5,3’−トリヨードチロエタノールアミンまたは3,5−ジヨードチロエタノールアミン、またはそれらの立体異性体、プロドラッグ、薬学的に受容可能な塩、水和物、溶媒和物、酸塩水和物、N−オキシドもしくは同型結晶形状の治療量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項31】
前記組成物が、Gタンパク質共役レセプターのアゴニストである、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記組成物が、トレースアミンレセプターのアゴニストである、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記疾患状態が、鬱血性心不全である、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
前記疾患状態が、発熱または日射病である、請求項30に記載の方法。
【請求項35】
前記疾患状態が、双極性障害、鬱病、精神分裂病、摂食障害、不安、発作、癲癇、不眠および睡眠障害、胃食道逆流病、胃腸運動が関与している疾患または喘息である、請求項30に記載の方法。
【請求項36】
前記疾患状態が、糖尿病、高血糖症、低血糖症、心不整脈、脳卒中、骨粗鬆症、肥満、アテローム性動脈硬化症、高血圧症、甲状腺機能亢進症または甲状腺機能低下症である、請求項30に記載の方法。
【請求項37】
チロナミンアンタゴニストによる処置に応答性であると考えられている哺乳動物における疾患状態を緩和する方法であって、該哺乳動物に、請求項1、請求項14、請求項16、請求項18もしくは請求項21に記載の化合物、またはチロナミン、3,5−ジヨードチロナミン、3,5,3’−トリヨードチロナミン、チロキサミン、3,5,3’,5’−テトラヨードチロエタノールアミン、3,5,3’−トリヨードチロエタノールアミンまたは3,5−ジヨードチロエタノールアミン、またはそれらの立体異性体、プロドラッグ、薬学的に受容可能な塩、水和物、溶媒和物、酸塩水和物、N−オキシドもしくは同型結晶形状の治療量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項38】
前記組成物が、Gタンパク質共役レセプターのアンタゴニストである、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記組成物が、トレースアミンレセプターのアンタゴニストである、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記疾患状態が、鬱血性心不全である、請求項37に記載の方法。
【請求項41】
前記疾患状態が、発熱または日射病である、請求項37に記載の方法。
【請求項42】
前記疾患状態が、双極性障害、鬱病、精神分裂病、摂食障害、不安、発作、癲癇、不眠および睡眠障害、胃食道逆流病、胃腸運動が関与している疾患または喘息である、請求項37に記載の方法。
【請求項43】
前記疾患状態が、糖尿病、高血糖症、低血糖症、心不整脈、脳卒中、骨粗鬆症、肥満、アテローム性動脈硬化症、高血圧症、甲状腺機能亢進症または甲状腺機能低下症である、請求項37に記載の方法。
【請求項44】
心臓切開手術中にチロナミンアンタゴニストによる処置に応答性であると考えられている哺乳動物被験体を処置する方法であって、該被験体に、請求項1、請求項14、請求項16、請求項18もしくは請求項21に記載の化合物、またはチロナミン、3,5−ジヨードチロナミン、3,5,3’−トリヨードチロナミン、チロキサミン、3,5,3’,5’−テトラヨードチロエタノールアミン、3,5,3’−トリヨードチロエタノールアミンまたは3,5−ジヨードチロエタノールアミン、またはそれらの立体異性体、プロドラッグ、薬学的に受容可能な塩、水和物、溶媒和物、酸塩水和物、N−オキシドもしくは同型結晶形状の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項45】
外傷または血液損失中にチロナミンアンタゴニストによる処置に応答性であると考えられている哺乳動物被験体を処置する方法であって、該被験体に、請求項1、請求項14、請求項16、請求項18もしくは請求項21に記載の化合物、またはチロナミン、3,5−ジヨードチロナミン、3,5,3’−トリヨードチロナミン、チロキサミン、3,5,3’,5’−テトラヨードチロエタノールアミン、3,5,3’−トリヨードチロエタノールアミンまたは3,5−ジヨードチロエタノールアミン、またはそれらの立体異性体、プロドラッグ、薬学的に受容可能な塩、水和物、溶媒和物、酸塩水和物、N−オキシドもしくは同型結晶形状の治療有効量を投与する工程を包含する、方法。
【請求項46】
請求項1、請求項14、請求項16、請求項18または請求項21に記載の同位体標識化合物。
【請求項47】
H、Hまたは125Iで同位体標識した、請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
請求項1、請求項14、請求項16、請求項18または請求項21に記載の化合物に特異的に結合する抗体。
【請求項49】
保護フェニルボロン酸を調製する方法であって、該方法は、以下の工程を包含する:
保護p−ブロモフェノールを提供する工程;そして
該保護p−ブロモフェノールをアルキルリチウムおよびB(OR)と反応させる工程;そして
該反応工程の生成物を加水分解して、保護フェニルボロン酸を形成する工程であって、ここで、Rは、メチル、エチルまたはプロピルである、
方法。
【請求項50】
前記保護p−ブロモフェノールが、トリメチルシリル、第三級ブチルジメチルシリル、トリイソプロピルシリルおよびメトキシメチルエーテルからなる群から選択される部分で保護されている、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
チロナミン誘導体を調製する方法であって、該方法は、以下の工程を包含する:
銅の存在下にて、次式のアミノ保護チラミンを:
【化6】

次式のヒドロキシ保護またはチオール保護フェニルボロン酸と接触させて:
【化7】

次式の構造、またはそれらの立体異性体、プロドラッグ、薬学的に受容可能な塩、水和物、溶媒和物、酸塩水和物、N−オキシドもしくは同型結晶形状を形成する工程:
【化8】

該水酸基またはチオール基を脱保護する工程;および
該アミノ基を脱保護する工程;ここで、
(PG)は、アミノ保護基である;
(PG)OH/SHは、ヒドロキシル−保護基またはチオール−保護基である;
Qは、以下である:OまたはS;
YおよびZは、以下である:−[C(R)−、CHOR、O、S、NR、CONHまたはNHCO、但し、YおよびZは、両方共にO、両方共にS、両方共にNR、両方共にCONH、両方共にNHCO、またはCONHおよびNHCOになることはない;
、R、RおよびRは、以下である:H、I、Br、Cl、F、CH、CF、CN、SR、OCH、CHCHまたはCH(CH
は、以下である:OR、H、SH、F、CF、低級アルキルまたはN(R)
Xは、以下である:O、S、SO、SO、NR、C(R)、−低級アルキル−O−、−O−低級アルキル−、COCHOまたはOCHCO;そして
Rは、H、低級アルキル、アリールであって、該アリールは、必要に応じて、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、低級アルキル、ハロ、ヒドロキシおよびアルコキシからなる群から選択される、アリール;またはベンジルであって、ここで、該フェニル部分は、必要に応じて、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、低級アルキル、ハロ、ヒドロキシおよびアルコキシからなる群から選択される;
nは、1〜6である、
方法。
【請求項52】
さらに、3’位置、5’位置または3’位置と5’位置の両方で、I、Br、ClまたはFを別個に置換する工程を包含する、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
さらに、前記化合物のヒドロキシルまたはチオール官能性をO−アルキル化またはS−アルキル化する工程を包含する、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
さらに、前記化合物のアミノ官能性をN−アルキル化する工程を包含する、請求項51に記載の方法。
【請求項55】
チロナミン誘導体を調製する方法であって、該方法は、以下の工程を包含する:
銅の存在下にて、次式のアミノ保護チラミンを:
【化9】

次式のヒドロキシ保護またはチオール保護フェニルボロン酸と接触させて:
【化10】

次式の構造、またはそれらの立体異性体、プロドラッグ、薬学的に受容可能な塩、水和物、溶媒和物、酸塩水和物、N−オキシドもしくは同型結晶形状を形成する工程:
【化11】

該水酸基またはチオール基を脱保護する工程;および
該アミノ基を脱保護する工程;ここで、
(PG)は、アミノ保護基である;
(PG)OH/SHは、ヒドロキシル−保護基またはチオール−保護基である;
Qは、以下である:OまたはS;
YおよびZは、以下である:−[C(R)−、CHOR、O、S、NR、CONHまたはNHCO、但し、YおよびZは、両方共にO、両方共にS、両方共にNR、両方共にCONH、両方共にNHCO、またはCONHおよびNHCOになることはない;
、R、RおよびRは、以下である:H、I、Br、Cl、F、CH、CF、CN、SR、OCH、CHCHまたはCH(CH
は、以下である:OR、H、SH、F、CF、低級アルキルまたはN(R)
は、以下である:OR、R、CHOR、CHNR、CH、SR、CHSR;
Xは、以下である:O、S、SO、SO、NR、C(R)、−低級アルキル−O−、−O−低級アルキル−、COCHOまたはOCHCO;
Rは、H、低級アルキル、アリールであって、該アリールは、必要に応じて、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、低級アルキル、ハロ、ヒドロキシおよびアルコキシからなる群から選択される、アリール;またはベンジルであって、ここで、該フェニル部分は、必要に応じて、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、低級アルキル、ハロ、ヒドロキシおよびアルコキシからなる群から選択される;そして
nは、1〜6である、
方法。
【請求項56】
チロナミン誘導体を調製する方法であって、該方法は、以下の工程を包含する:
銅の存在下にて、次式のアミノ保護チラミンを:
【化12】

次式のヒドロキシ保護またはチオール保護フェニルボロン酸と接触させて:
【化13】

次式の構造、またはそれらの立体異性体、プロドラッグ、薬学的に受容可能な塩、水和物、溶媒和物、酸塩水和物、N−オキシドもしくは同型結晶形状を形成する工程:
【化14】

該水酸基またはチオール基を脱保護する工程;および
該アミノ基を脱保護する工程;ここで、
(PG)は、アミノ保護基である;
(PG)OH/SHは、ヒドロキシル−保護基またはチオール−保護基である;
Qは、以下である:OまたはS;
YおよびZは、以下である:−[C(R)−、CHOR、O、S、NR、CONHまたはNHCO、但し、YおよびZは、両方共にO、両方共にS、両方共にNR、両方共にCONH、両方共にNHCO、またはCONHおよびNHCOになることはない;
、RおよびRは、以下である:I、Br、Cl、F、H、CH、CF、CN、SR、OCH、CHCHまたはCH(CH
は、以下である:OH、H、SH、F、CF、低級アルキルまたはN(R)
は、以下である:OR、R、CHOR、CHNR、CH、SRまたはCHSR;
Xは、以下である:O、S、SO、SO、NR、C(R)、−低級アルキル−O−、−O−低級アルキル−、COCHOまたはOCHCO;
Rは、H、低級アルキル、アリールであって、該アリールは、必要に応じて、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、低級アルキル、ハロ、ヒドロキシおよびアルコキシからなる群から選択される、アリール;またはベンジルであって、ここで、該フェニル部分は、必要に応じて、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、低級アルキル、ハロ、ヒドロキシおよびアルコキシからなる群から選択される;そして
nは、1〜6である、
方法。
【請求項57】
チロナミン誘導体を調製する方法であって、該方法は、以下の工程を包含する:
銅の存在下にて、次式のアミノ保護チラミンを:
【化15】

次式のヒドロキシ保護またはチオール保護フェニルボロン酸と接触させて:
【化16】

次式の構造、またはそれらの立体異性体、プロドラッグ、薬学的に受容可能な塩、水和物、溶媒和物、酸塩水和物、N−オキシドもしくは同型結晶形状を形成する工程:
【化17】

該水酸基またはチオール基を脱保護する工程;および
該アミノ基を脱保護する工程;ここで、
(PG)は、アミノ保護基である;
(PG)OH/SHは、ヒドロキシル−保護基またはチオール−保護基である;
Qは、以下である:OまたはS;
YおよびZは、以下である:−[C(R)−、CHOR、O、S、NR、CONHまたはNHCO、但し、YおよびZは、両方共にO、両方共にS、両方共にNR、両方共にCONH、両方共にNHCO、またはCONHおよびNHCOになることはない;
、R、RおよびRは、以下である:I、Br、Cl、F、CH、CF、CN、SR、OCH、CHCHまたはCH(CH
は、以下である:OH、H、SH、F、CF、低級アルキルまたはN(R)
は、以下である:OR、R、CHOR、CHNR、CH、SR、CHSR;
Xは、以下である:O、S、SO、SO、NR、C(R)、−低級アルキル−O−、−O−低級アルキル−、COCHOまたはOCHCO;
Rは、H、低級アルキル、アリールであって、該アリールは、必要に応じて、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、低級アルキル、ハロ、ヒドロキシおよびアルコキシからなる群から選択される、アリール;またはベンジルであって、ここで、該フェニル部分は、必要に応じて、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、低級アルキル、ハロ、ヒドロキシおよびアルコキシからなる群から選択される;そして
nは、1〜6である、
方法。
【請求項58】
チロナミン誘導体を調製する方法であって、該方法は、以下の工程を包含する:
銅の存在下にて、次式のアミノ保護チラミンを:
【化18】

次式のヒドロキシ保護またはチオール保護フェニルボロン酸と接触させて:
【化19】

次式の構造、またはそれらの立体異性体、プロドラッグ、薬学的に受容可能な塩、水和物、溶媒和物、酸塩水和物、N−オキシドもしくは同型結晶形状を形成する工程:
【化20】

該水酸基またはチオール基を脱保護する工程;および
該アミノ基を脱保護する工程;ここで、
(PG)は、アミノ保護基である;
(PG)OH/SHは、ヒドロキシル−保護基またはチオール−保護基である;
Qは、以下である:OまたはS;
YおよびZは、以下である:−[C(R)−、CHOR、O、S、NR、CONHまたはNHCO、但し、YおよびZは、両方共にO、両方共にS、両方共にNR、両方共にCONH、両方共にNHCO、またはCONHおよびNHCOになることはない;
、R、RおよびRは、以下である:H、I、Br、Cl、F、CH、CF、CN、SR、OCH、CHCHまたはCH(CH
は、以下である:OR、H、SH、F、CF、低級アルキルまたはN(R)
Xは、以下である:O、S、SO、SO、NR、C(R)、−低級アルキル−O−、−O−低級アルキル−、COCHOまたはOCHCO;
Rは、H、低級アルキル、アリールであって、該アリールは、必要に応じて、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、低級アルキル、ハロ、ヒドロキシおよびアルコキシからなる群から選択される、アリール;またはベンジルであって、ここで、該フェニル部分は、必要に応じて、1個〜3個の置換基で置換されており、該置換基は、低級アルキル、ハロ、ヒドロキシおよびアルコキシからなる群から選択される;そして
nは、1〜6である、
方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2006−523718(P2006−523718A)
【公表日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−513092(P2006−513092)
【出願日】平成16年4月19日(2004.4.19)
【国際出願番号】PCT/US2004/011893
【国際公開番号】WO2004/093800
【国際公開日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【出願人】(398051143)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア (21)
【出願人】(503061809)オレゴン ヘルス アンド サイエンス ユニバーシティ (7)
【Fターム(参考)】