説明

テスト回路

【課題】正電圧専用のテスタにより、高電圧生成回路、負電圧生成回路の出力をテストすること。
【解決手段】本発明のテスト回路10は、第1分圧回路11と、第2分圧回路12とを具備している。第1分圧回路11は、接地又は基準電圧生成回路1と高電圧生成回路2間に直列接続され、接地電圧又は基準電圧Vrefと高電圧Vp間の電圧を分圧して、正電圧専用のテスタにより測定可能な第1正電圧V1を生成する第1、2の抵抗素子R1、R2と、第1正電圧V1を出力するバッファBFとを備えている。第2分圧回路12は、負電圧生成回路3と基準電圧生成回路1間に直列接続され、負電圧Vnと基準電圧Vref間の電圧を分圧して、正電圧専用のテスタにより測定可能な第2正電圧V2を生成する第1、2の抵抗素子R1、R2と、第2正電圧V2を出力するバッファBFとを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高い電圧を生成する回路の出力をテストするテスト回路に関する。
【背景技術】
【0002】
高電圧を用いる装置では、基準電圧生成回路が、正電圧である基準電圧を生成し、高電圧生成回路が、基準電圧を昇圧して高電圧を生成する。この高電圧生成回路の出力をテスタによりテストするときに、高電圧をそのまま測定するには高耐圧のトランジスタが必要になる。高耐圧のトランジスタを必要としないようにするためには、例えば特開2006−294123号公報に記載されているように、一般的な技術として、接地電圧と高電圧間を分圧させる。高電圧生成回路の出力については、このときの分圧電圧(正電圧)を正電圧専用のテスタで測定すればよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−294123号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えばフラッシュメモリや液晶ディスプレイのように高電圧や負電圧(負極性の高電圧)の両方の電圧を用いる装置では、基準電圧生成回路が、正電圧である基準電圧を生成し、高電圧生成回路が、基準電圧を昇圧して高電圧を生成し、負電圧生成回路は、基準電圧を昇圧して負極性の高電圧である負電圧を生成する。この高電圧生成回路、負電圧生成回路の出力をテスタによりテストするときに、負電圧生成回路の出力については、負電圧と接地電圧間を単に分圧させただけでは、その分圧電圧が負の電圧であるため、負電圧専用のテスタが必要になる。負電圧専用のテスタを用いずに、正電圧専用のテスタにより高電圧生成回路、負電圧生成回路の出力をテストできることが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下に、発明を実施するための形態で使用される符号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を記載する。この符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0006】
本発明のテスト回路(10)は、正電圧である基準電圧(Vref)を生成する基準電圧生成回路(1)と、基準電圧(Vref)を昇圧して高電圧(Vp)を生成する高電圧生成回路(2)と、基準電圧(Vref)を昇圧して負極性の高電圧である負電圧(Vn)を生成する負電圧生成回路(3)とを具備する装置に搭載又は接続されている。本発明のテスト回路(10)は、第1分圧回路(11)と、第2分圧回路(12)とを具備している。第1分圧回路(11)は、接地又は基準電圧生成回路(1)と高電圧生成回路(2)間に直列接続され、接地電圧又は基準電圧(Vref)と高電圧(Vp)間の電圧を分圧して、正電圧専用のテスタにより測定可能な第1正電圧(V1)を生成する第1、2の抵抗素子(R1、R2)と、第1正電圧(V1)を出力するバッファ(BF)とを備えている。第2分圧回路(12)は、負電圧生成回路(3)と基準電圧生成回路(1)間に直列接続され、負電圧(Vn)と基準電圧(Vref)間の電圧を分圧して、正電圧専用のテスタにより測定可能な第2正電圧(V2)を生成する第1、2の抵抗素子(R1、R2)と、第2正電圧(V2)を出力するバッファ(BF)とを備えている。
【発明の効果】
【0007】
本発明のテスト回路(10)では、第1分圧回路(11)が、接地と高電圧生成回路2間に直列接続された第1、2の抵抗素子(R1、R2)により、接地電圧と高電圧(Vp)間の電圧を分圧して第1正電圧(V1)を生成し、第2分圧回路(12)が、負電圧生成回路(3)と基準電圧生成回路(1)間に直列接続された第1、2の抵抗素子(R1、R2)により、負電圧(Vn)と基準電圧(Vref)間の電圧を分圧して第2正電圧(V2)を生成している。このため、本発明のテスト回路(10)では、正電圧専用のテスタにより、高電圧生成回路(2)、負電圧生成回路(3)の出力をテストすることができる。
【0008】
本発明のテスト回路(10)では、第2分圧回路(12)の第1、2の抵抗素子(R1、R2)により負電圧(Vn)と基準電圧(Vref)間の電圧を分圧する際、その分圧電圧が正電圧になるように、その第1、2の抵抗素子(R1、R2)の抵抗値と、基準電圧(Vref)とを決定しておくだけでよい。このため、本発明のテスト回路(10)では、負電圧専用のテスタを必要としないで、高電圧生成回路(2)、負電圧生成回路(3)の出力をテストすることができる。
【0009】
負電圧(Vn)と接地電圧間の電圧を分圧した場合、その分圧電圧は負の電圧となり、負電圧専用のテスタが必要になる。例えば、負電圧(Vn)と高電圧(Vp)間の電圧を分圧した場合、負電圧(Vn)と基準電圧(Vref)間の電圧を分圧する場合と同様に、その分圧電圧が正電圧になる。しかし、高電圧生成回路(2)、負電圧生成回路(3)は、基準電圧(Vref)をチャージポンプ式に昇圧しているため、その昇圧電圧(高電圧(Vp)、負電圧(Vn))は安定していない。このため、本発明のテスト回路(10)では、第2分圧回路(12)が、負電圧生成回路(3)と基準電圧生成回路(1)間に直列接続された第1、2の抵抗素子(R1、R2)により、負電圧(Vn)と基準電圧(Vref)間の電圧を分圧して第2正電圧(V2)を生成することが好ましい。
【0010】
本発明のテスト回路(10)では、第1分圧回路(11)が、基準電圧生成回路(1)と高電圧生成回路(2)間に直列接続された第1、2の抵抗素子(R1、R2)により、基準電圧(Vref)と高電圧(Vp)間の電圧を分圧して第1正電圧(V1)を生成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、本発明が適用される電子機器の構成を示している。
【図2】図2は、本発明の第1実施形態によるテスト回路10の構成を示している。
【図3】図3は、本発明の第1実施形態によるテスト回路10の構成を示している。
【図4】図4は、本発明の第1実施形態によるテスト回路10の動作を示すタイミングチャートである。
【図5】図5は、本発明の第2実施形態によるテスト回路10の構成を示している。
【図6】図6は、本発明の第2実施形態によるテスト回路10の動作を示すタイミングチャートである。
【図7】図7は、本発明の第3実施形態によるテスト回路10の構成を示している。
【図8】図8は、本発明の第3実施形態によるテスト回路10の構成を示している。
【図9】図9は、本発明の第3実施形態によるテスト回路10の動作を示すタイミングチャートである。
【図10】図10は、本発明の第4実施形態によるテスト回路10の構成を示している。
【図11】図11は、本発明の第4実施形態によるテスト回路10の動作を示すタイミングチャートである。
【図12】図12は、本発明の第3、4実施形態によるテスト回路10の電流供給回路14の動作を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照して、本発明の実施形態によるテスト回路について詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明が適用される電子機器の構成を示している。その電子機器は、本発明の実施形態によるテスト回路10と、テスト回路10が搭載又は接続された装置とを具備している。
【0014】
その装置は、例えばフラッシュメモリや液晶ディスプレイのように高電圧や負電圧(負極性の高電圧)の両方の電圧を用いるものであり、基準電圧生成回路1と、高電圧生成回路2と、負電圧生成回路3と、選択部4と、処理部5と、制御部6とを具備している。
【0015】
基準電圧生成回路1は、正電圧である基準電圧Vrefを生成する。高電圧生成回路2は、基準電圧Vrefを昇圧して高電圧Vpを生成する。負電圧生成回路3は、基準電圧Vrefを昇圧して負極性の高電圧である負電圧Vnを生成する。
【0016】
例えば、制御部6は、基準電圧Vref、高電圧Vp、負電圧Vnのうちの少なくとも1つの電圧を選択するための選択指示を出力する。選択部4は、選択指示に応じて少なくとも1つの電圧を選択電圧として選択する。このとき、処理部5は、選択電圧に応じて所定の処理を行う。
【0017】
(第1実施形態)
図2は、本発明の第1実施形態によるテスト回路10の構成を示している。
【0018】
本発明の第1実施形態によるテスト回路10は、第1分圧回路11と、第2分圧回路12と、スイッチ回路13と、電流供給回路14とを具備している。
【0019】
第1分圧回路11は、第1、2の抵抗素子R1、R2と、バッファBFと、MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタである第2のスイッチSW2とを備えている。
【0020】
第2分圧回路12は、第1、2の抵抗素子R1、R2と、バッファBFと、MOSトランジスタである第1、2のスイッチSW1、SW2とを備えている。
【0021】
第1分圧回路11において、第1の抵抗素子R1は接地されている。第2のスイッチSW2は、高電圧生成回路2と第2の抵抗素子R2間に接続され、第1制御信号CTR11に応じてオンする。第1、2の抵抗素子R1、R2は、接地と高電圧生成回路2間に直列接続されている。第2のスイッチSW2がオンしているとき、第1、2の抵抗素子R1、R2は、接地電圧と高電圧Vp間の電圧を分圧して、正電圧専用のテスタにより測定可能な第1正電圧V1を生成する。バッファBFは、その第1正電圧V1を出力する。
【0022】
第2分圧回路12において、第1のスイッチSW1は、第1抵抗素子R1と負電圧生成回路3間に接続され、第2制御信号CTR12に応じてオンする。第2のスイッチSW2は、第2抵抗素子R2と基準電圧生成回路1間に接続され、第2制御信号CTR12に応じてオンする。第1、2の抵抗素子R1、R2は、負電圧生成回路3と基準電圧生成回路1間に直列接続されている。第1、2のスイッチSW1、SW2がオンしているとき、第1、2の抵抗素子R1、R2は、負電圧Vnと基準電圧Vref間の電圧を分圧して、正電圧専用のテスタにより測定可能な第2正電圧V2を生成する。バッファBFは、その第2正電圧V2を出力する。
【0023】
スイッチ回路13は、MOSトランジスタである第1、2入力スイッチ、第1〜3出力スイッチSW11〜SW13を備えている。
【0024】
第1入力スイッチは、上述の装置の内部回路と第1テスト用ノードN1間に接続されている。第2入力スイッチは、内部回路と第2テスト用ノードN2間に接続されている。第1、2入力スイッチは、内部回路をテストするときにオンするものであり、第1〜3出力スイッチSW11〜SW13と同時にオンしない。このため、第1、2入力スイッチの説明については省略する。
【0025】
第1出力スイッチSW11は、第1分圧回路11のバッファBFの出力と第1テスト用ノードN1間に接続され、第1制御信号CTR11に応じてオンする。第2出力スイッチSW12は、第2分圧回路12のバッファBFの出力と第1テスト用ノードN1間に接続され、第2制御信号CTR12に応じてオンする。第3出力スイッチSW13は、電流供給回路14と第2テスト用ノードN2間に接続され、第3制御信号CTR13に応じてオンする。
【0026】
電流供給回路14は、供給される電流ICTRと同じ電流を負電圧生成回路3に供給する。この電流供給回路14は、MOSトランジスタである第1、2のN型トランジスタQN1、QN2、第1、2のP型トランジスタQP1、QP2を備えている。
【0027】
第1のN型トランジスタQN1は、第3出力スイッチSW13と接地間に接続され、そのゲートに第3出力スイッチSW13が接続されている。第2のN型トランジスタQN2は、電源VDと接地間に接続され、そのゲートに第3出力スイッチSW13が接続されている。第1のP型トランジスタQP1は、電源VDと第2のN型トランジスタQN2間に接続され、そのゲートに第2のN型トランジスタQN2が接続されている。第2のP型トランジスタQP2は、電源VDと負電圧生成回路3間に接続され、そのゲートに第2のN型トランジスタQN2が接続され、第1のP型トランジスタQP1と共にカレントミラー回路を構成する。
【0028】
なお、第1分圧回路11において、第1、2の抵抗素子R1、R2は、接地と高電圧生成回路2間に直列接続されているが、図3に示されるように、基準電圧生成回路1と高電圧生成回路2間に直列接続されていてもよい。この場合、第1分圧回路11は、更に、MOSトランジスタである第1のスイッチSW1を備えている。第1のスイッチSW1は、第1の抵抗素子R1と基準電圧生成回路1間に接続され、第1制御信号CTR11に応じてオンする。
【0029】
図4は、本発明の第1実施形態によるテスト回路10の動作を示すタイミングチャートである。本発明の第1実施形態によるテスト回路10では、その動作として、高電圧測定処理、負電圧測定処理、電圧−電流特性測定処理が行われる。
【0030】
<高電圧測定処理>
第1テスト用ノードN1に接続された他のスイッチ(第1出力スイッチSW11以外のスイッチである第1入力スイッチ、第2出力スイッチSW12)がオンしていない状態で、第1テスト用ノードN1に正電圧専用のテスタを接続することにより高電圧生成回路2の出力をテストする。この場合、第1分圧回路11の第2のスイッチSW2と第1出力スイッチSW11とに第1制御信号CTR11が供給される。第1制御信号CTR11の信号レベルはハイレベル“H”である。
【0031】
このとき、第1分圧回路11の第2のスイッチSW2は、第1制御信号CTR11“H”に応じてオンして、高電圧生成回路2と第2の抵抗素子R2とを接続する。同時に、第1出力スイッチSW11は、第1制御信号CTR11“H”に応じてオンして、第1分圧回路11のバッファBFの出力と第1テスト用ノードN1とを接続する。
【0032】
また、第1分圧回路11の第1、2の抵抗素子R1、R2が基準電圧生成回路1と高電圧生成回路2間に直列接続されている場合、第1分圧回路11の第1のスイッチSW1にも第1制御信号CTR11が供給される。このとき、第1分圧回路11の第1のスイッチSW1は、第1制御信号CTR11“H”に応じてオンして、第1の抵抗素子R1と基準電圧生成回路1とを接続する。
【0033】
この場合、第1分圧回路11は、接地電圧又は基準電圧Vrefと高電圧Vp間の電圧を分圧して、正電圧専用のテスタにより測定可能な第1正電圧V1を生成し、第1出力スイッチSW11を介して第1テスト用ノードN1に出力する。
【0034】
<負電圧測定処理>
第1テスト用ノードN1に接続された他のスイッチ(第2出力スイッチSW12以外のスイッチである第1入力スイッチ、第1出力スイッチSW11)がオンしていない状態で、第1テスト用ノードN1に正電圧専用のテスタを接続することにより負電圧生成回路3の出力をテストする。この場合、第2分圧回路12の第1、2のスイッチSW1、SW2と第2出力スイッチSW12とに第2制御信号CTR12が供給される。第2制御信号CTR12の信号レベルはハイレベル“H”である。
【0035】
このとき、第2分圧回路12の第1のスイッチSW1は、第2制御信号CTR12“H”に応じてオンして、第1抵抗素子R1と負電圧生成回路3とを接続し、第2分圧回路12の第2のスイッチSW2は、第2制御信号CTR12“H”に応じてオンして、第2抵抗素子R2と基準電圧生成回路1とを接続する。同時に、第2出力スイッチSW12は、第2制御信号CTR12“H”に応じてオンして、第2分圧回路12のバッファBFの出力と第1テスト用ノードN1とを接続する。
【0036】
この場合、第2分圧回路12は、負電圧Vnと基準電圧Vref間の電圧を分圧して、正電圧専用のテスタにより測定可能な第2正電圧V2を生成し、第2出力スイッチSW12を介して第1テスト用ノードN1に出力する。
【0037】
<電圧−電流特性測定処理>
負電圧測定処理において、第2テスト用ノードN2に接続された他のスイッチ(第3出力スイッチSW13以外のスイッチである第2入力スイッチ)がオンしていない状態で、第2テスト用ノードN2から電流供給回路14を介して負電圧生成回路3に電流を供給する。この場合、第3出力スイッチSW13に第3制御信号CTR13が供給される。第3制御信号CTR13の信号レベルはハイレベル“H”である。
【0038】
このとき、第3出力スイッチSW13は、第3制御信号CTR13“H”に応じてオンして、電流供給回路14と第2テスト用ノードN2とを接続する。この場合、電流供給回路14は、第2テスト用ノードN2に供給される電流ICTRと同じ電流を負電圧生成回路3に供給する。
【0039】
本発明の第1実施形態によるテスト回路10の効果について説明する。
【0040】
例えばフラッシュメモリや液晶ディスプレイのように高電圧や負電圧(負極性の高電圧)の両方の電圧を用いる装置では、基準電圧生成回路1が、正電圧である基準電圧Vrefを生成し、高電圧生成回路2が、基準電圧Vrefを昇圧して高電圧Vpを生成し、負電圧生成回路3は、基準電圧Vrefを昇圧して負極性の高電圧である負電圧Vnを生成する。この高電圧生成回路2、負電圧生成回路3の出力をテスタによりテストするときに、高電圧Vp、Vnをそのまま測定するには高耐圧のトランジスタが必要になる。高耐圧のトランジスタを必要としないようにするためには、高電圧生成回路2の出力については、従来のように接地電圧と高電圧Vp間を分圧させて、その分圧電圧(正電圧)を正電圧専用のテスタで測定すればよい。一方、負電圧生成回路3の出力については、負電圧Vnと接地電圧間を単に分圧させただけでは、その分圧電圧が負の電圧であるため、負電圧専用のテスタが必要になる。負電圧専用のテスタを用いずに、正電圧専用のテスタにより高電圧生成回路2、負電圧生成回路3の出力をテストできることが望まれる。
【0041】
[第1の効果]
そこで、本発明の第1実施形態によるテスト回路10では、第1分圧回路11が、接地と高電圧生成回路2間に直列接続された第1、2の抵抗素子R1、R2により、接地電圧と高電圧Vp間の電圧を分圧して第1正電圧V1を生成し、第2分圧回路12が、負電圧生成回路3と基準電圧生成回路1間に直列接続された第1、2の抵抗素子R1、R2により、負電圧Vnと基準電圧Vref間の電圧を分圧して第2正電圧V2を生成している。このため、本発明の第1実施形態によるテスト回路10では、正電圧専用のテスタにより、高電圧生成回路2、負電圧生成回路3の出力をテストすることができる。
【0042】
本発明の第1実施形態によるテスト回路10では、第2分圧回路12の第1、2の抵抗素子R1、R2により負電圧Vnと基準電圧Vref間の電圧を分圧する際、その分圧電圧が正電圧になるように、その第1、2の抵抗素子R1、R2の抵抗値と、基準電圧Vrefとを決定しておくだけでよい。このため、本発明の第1実施形態によるテスト回路10では、負電圧専用のテスタを必要としないで、高電圧生成回路2、負電圧生成回路3の出力をテストすることができる。
【0043】
ここで、負電圧Vnと基準電圧Vref間の電圧を分圧する理由について説明する。負電圧Vnと接地電圧間の電圧を分圧した場合、上述のように、その分圧電圧は負の電圧となり、負電圧専用のテスタが必要になる。例えば、負電圧Vnと高電圧Vp間の電圧を分圧した場合、負電圧Vnと基準電圧Vref間の電圧を分圧する場合と同様に、その分圧電圧が正電圧になる。しかし、高電圧生成回路2、負電圧生成回路3は、基準電圧Vrefをチャージポンプ式に昇圧しているため、その昇圧電圧(高電圧Vp、負電圧Vn)は安定していない。このため、本発明の第1実施形態によるテスト回路10では、第2分圧回路12が、負電圧生成回路3と基準電圧生成回路1間に直列接続された第1、2の抵抗素子R1、R2により、負電圧Vnと基準電圧Vref間の電圧を分圧して第2正電圧V2を生成することが好ましい。
【0044】
本発明の第1実施形態によるテスト回路10では、上述のように、第1分圧回路11が、基準電圧生成回路1と高電圧生成回路2間に直列接続された第1、2の抵抗素子R1、R2により、基準電圧Vrefと高電圧Vp間の電圧を分圧して第1正電圧V1を生成してもよい。
【0045】
[第2の効果]
本発明の第1実施形態によるテスト回路10では、負電圧生成回路3に電流を供給しながら、第1テスト用ノードN1に正電圧専用のテスタを接続することにより負電圧生成回路3の出力をテストした場合、負電圧生成回路3の電圧−電流特性測定を測定することができる。
【0046】
ここで、電流供給回路14を設けている理由について説明する。通常、経路上に抵抗素子が存在する場合、その経路の電流は抵抗素子により電圧降下の影響を受けてしまう。この場合、正確な電圧−電流特性測定を測定することができない。そこで、本発明の第1実施形態によるテスト回路10では、負電圧生成回路3に電流を供給する経路として、電流供給回路14を設けている。これにより、正確な電圧−電流特性測定を測定することができる。
【0047】
[第3の効果]
本発明の第1実施形態によるテスト回路10では、スイッチ回路13(第1、2入力スイッチ、第1〜3出力スイッチSW11〜SW13)を設けていることにより、上述の装置に対して入出力テストを行うことができる。
【0048】
[第4の効果]
本発明の第1実施形態によるテスト回路10では、第1、2分圧回路11、12の構成により(第1、2スイッチSW1、SW2を設けていることにより)、テスト以外では高電圧生成回路2、負電圧生成回路3の出力を妨げないようにすることができる。
【0049】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態によるテスト回路10では、第1実施形態における第1分圧回路11、第2分圧回路12の役割を同じ分圧回路で切り換えることにより、第1実施形態に対して、分圧回路の数や出力スイッチの数を削減することができる。第2実施形態では第1実施形態と重複する説明を省略する。
【0050】
図5は、本発明の第2実施形態によるテスト回路10の構成を示している。
【0051】
本発明の第2実施形態によるテスト回路10は、第2分圧回路12と、スイッチ回路13と、電流供給回路14と、MOSトランジスタである第1、2切り換えスイッチSW31、SW32とを具備している。第2実施形態では、第1、2切り換えスイッチSW31、SW32により、第1実施形態における第1分圧回路11、第2分圧回路12の役割を同じ分圧回路で切り換える。以下、第2実施形態における第2分圧回路12を単に分圧回路12と称する。
【0052】
分圧回路12は、第1、2の抵抗素子R1、R2と、バッファBFと、MOSトランジスタである第1、2のスイッチSW1、SW2とを備えている。第1、2の抵抗素子R1、R2、バッファBFについては第1実施形態と同じである。
【0053】
第1のスイッチSW1は、第1抵抗素子R1と高電圧生成回路2又は負電圧生成回路3間に接続され、第1制御信号CTR21に応じてオンする。第2のスイッチSW2は、第2抵抗素子R2と基準電圧生成回路1間に接続され、第1制御信号CTR21に応じてオンする。
【0054】
第1切り換えスイッチSW31は、高電圧生成回路2と分圧回路12の第1のスイッチSW1間に接続され、第1切り換え制御信号CTRV1に応じてオンする。第2切り換えスイッチSW32は、負電圧生成回路3と分圧回路12の第1のスイッチSW1間に接続され、第2切り換え制御信号CTRV2に応じてオンする。
【0055】
スイッチ回路13は、MOSトランジスタである第1、2入力スイッチ、第1、2出力スイッチSW21、SW22を備えている。第1、2入力スイッチについては第1実施形態と同じである。
【0056】
第1出力スイッチSW21は、分圧回路12のバッファBFの出力と第1テスト用ノードN1間に接続され、第1制御信号CTR21に応じてオンする。第2出力スイッチSW22は、電流供給回路14と第2テスト用ノードN2間に接続され、第2制御信号CTR22に応じてオンする。
【0057】
電流供給回路14は、供給される電流ICTRと同じ電流を高電圧生成回路2又は負電圧生成回路3に供給する。この電流供給回路14は、MOSトランジスタである第1〜3のN型トランジスタQN1〜QN3、第1、2のP型トランジスタQP1、QP2を備えている。第1、2のN型トランジスタQN1、QN2、第1、2のP型トランジスタQP1、QP2については、第1実施形態における第3出力スイッチSW13を第2出力スイッチSW22に代えた以外は第1実施形態と同じである。
【0058】
第3のN型トランジスタQN3は、高電圧生成回路2と接地間に接続され、そのゲートに第1のN型トランジスタQN1が接続されている。
【0059】
図6は、本発明の第2実施形態によるテスト回路10の動作を示すタイミングチャートである。本発明の第2実施形態によるテスト回路10では、その動作として、高電圧測定処理、負電圧測定処理、電圧−電流特性測定処理が行われる。
【0060】
<高電圧測定処理>
第1テスト用ノードN1に接続された他のスイッチ(第1出力スイッチSW21以外のスイッチである第1入力スイッチ)がオンしていない状態で、第1テスト用ノードN1に正電圧専用のテスタを接続することにより高電圧生成回路2の出力をテストする。この場合、分圧回路12の第1、2のスイッチSW1、SW2と第1出力スイッチSW21とに第1制御信号CTR21が供給され、第1切り換えスイッチSW31に第1切り換え制御信号CTRV1が供給される。第1制御信号CTR21、第1切り換え制御信号CTRV1の信号レベルはハイレベル“H”である。
【0061】
このとき、分圧回路12の第1のスイッチSW1は、第1制御信号CTR21“H”に応じてオンして、第1抵抗素子R1と高電圧生成回路2とを接続する。分圧回路12の第2のスイッチSW2は、第1制御信号CTR21“H”に応じてオンして、第2抵抗素子R2と基準電圧生成回路1とを接続する。同時に、第1出力スイッチSW21は、第1制御信号CTR21“H”に応じてオンする。また、第1切り換えスイッチSW31は、第1切り換え制御信号CTRV1“H”に応じてオンして、高電圧生成回路2と分圧回路12の第1のスイッチSW1とを接続する。
【0062】
この場合、分圧回路12は、基準電圧Vrefと高電圧Vp間の電圧を分圧して、正電圧専用のテスタにより測定可能な第1正電圧V1を生成し、第1出力スイッチSW21を介して第1テスト用ノードN1に出力する。
【0063】
<負電圧測定処理>
第1テスト用ノードN1に接続された他のスイッチ(第1出力スイッチSW21以外のスイッチである第1入力スイッチ)がオンしていない状態で、第1テスト用ノードN1に正電圧専用のテスタを接続することにより負電圧生成回路3の出力をテストする。この場合、分圧回路12の第1、2のスイッチSW1、SW2と第1出力スイッチSW21とに第1制御信号CTR21が供給され、第2切り換えスイッチSW32に第2切り換え制御信号CTRV2が供給される。第1制御信号CTR21、第2切り換え制御信号CTRV2の信号レベルはハイレベル“H”である。
【0064】
このとき、分圧回路12の第1のスイッチSW1は、第1制御信号CTR21“H”に応じてオンして、第1抵抗素子R1と負電圧生成回路3とを接続する。分圧回路12の第2のスイッチSW2は、第1制御信号CTR21“H”に応じてオンして、第2抵抗素子R2と基準電圧生成回路1とを接続する。同時に、第1出力スイッチSW21は、第1制御信号CTR21“H”に応じてオンする。また、第2切り換えスイッチSW32は、第2切り換え制御信号CTRV2“H”に応じてオンして、負電圧生成回路3と分圧回路12の第1のスイッチSW1とを接続する。
【0065】
この場合、分圧回路12は、負電圧Vnと基準電圧Vref間の電圧を分圧して、正電圧専用のテスタにより測定可能な第2正電圧V2を生成し、第1出力スイッチSW21を介して第1テスト用ノードN1に出力する。
【0066】
<電圧−電流特性測定処理>
高電圧測定処理において、第2テスト用ノードN2に接続された他のスイッチ(第2出力スイッチSW22以外のスイッチである第2入力スイッチ)がオンしていない状態で、第2テスト用ノードN2から電流供給回路14を介して高電圧生成回路2に電流を供給する。この場合、第2出力スイッチSW22に第2制御信号CTR22が供給される。第2制御信号CTR22の信号レベルはハイレベル“H”である。
【0067】
このとき、第2出力スイッチSW22は、第2制御信号CTR22“H”に応じてオンして、電流供給回路14と第2テスト用ノードN2とを接続する。この場合、電流供給回路14は、第2テスト用ノードN2に供給される電流ICTRと同じ電流を高電圧生成回路2に供給する。
【0068】
負電圧測定処理において、第2テスト用ノードN2に接続された他のスイッチ(第2出力スイッチSW22以外のスイッチである第2入力スイッチ)がオンしていない状態で、第2テスト用ノードN2から電流供給回路14を介して負電圧生成回路3に電流を供給する。この場合、第2出力スイッチSW22に第2制御信号CTR22が供給される。第2制御信号CTR22の信号レベルはハイレベル“H”である。
【0069】
このとき、第2出力スイッチSW22は、第2制御信号CTR22“H”に応じてオンして、電流供給回路14と第2テスト用ノードN2とを接続する。この場合、電流供給回路14は、第2テスト用ノードN2に供給される電流ICTRと同じ電流を負電圧生成回路3に供給する。
【0070】
本発明の第2実施形態によるテスト回路10の効果について説明する。
【0071】
[第1の効果]
本発明の第2実施形態によるテスト回路10では、第1切り換えスイッチSW31がオンしたときに、分圧回路12が、接地又は基準電圧生成回路1と高電圧生成回路2間に直列接続された第1、2の抵抗素子R1、R2により、接地電圧又は基準電圧Vrefと高電圧Vp間の電圧を分圧して第1正電圧V1を生成し、第2切り換えスイッチSW32がオンしたときに、分圧回路12が、負電圧生成回路3と基準電圧生成回路1間に直列接続された第1、2の抵抗素子R1、R2により、負電圧Vnと基準電圧Vref間の電圧を分圧して第2正電圧V2を生成している。このため、本発明の第2実施形態によるテスト回路10では、正電圧専用のテスタにより、高電圧生成回路2、負電圧生成回路3の出力をテストすることができる。
【0072】
更に、本発明の第2実施形態によるテスト回路10では、第1、2切り換えスイッチSW31、SW32により、第1実施形態における第1分圧回路11、第2分圧回路12の役割を同じ分圧回路で切り換えることにより、第1実施形態に対して、分圧回路の数や出力スイッチの数を削減することができる。
【0073】
[第2の効果]
本発明の第2実施形態によるテスト回路10では、高電圧生成回路2に電流を供給しながら、第1テスト用ノードN1により高電圧生成回路2の出力をテストすることにより、高電圧生成回路2の電圧−電流特性測定を測定することができる。また、本発明の第2実施形態によるテスト回路10では、負電圧生成回路3に電流を供給しながら、第1テスト用ノードN1により負電圧生成回路3の出力をテストすることにより、負電圧生成回路3の電圧−電流特性測定を測定することができる。
【0074】
[第3の効果]
本発明の第2実施形態によるテスト回路10では、スイッチ回路13(第1、2入力スイッチ、第1、2出力スイッチSW21、SW22)を設けていることにより、上述の装置に対して入出力テストを行うことができる。
【0075】
[第4の効果]
本発明の第2実施形態によるテスト回路10では、分圧回路12の構成により(第1、2スイッチSW1、SW2を設けていることにより)、テスト以外では高電圧生成回路2、負電圧生成回路3の出力を妨げないようにすることができる。
【0076】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態によるテスト回路10では、電流供給回路14が内部で電流を発生することにより、第1実施形態に対して、テスト用ノードの数を削減することができる。第3実施形態では第1実施形態と重複する説明を省略する。
【0077】
図7は、本発明の第3実施形態によるテスト回路10の構成を示している。
【0078】
本発明の第3実施形態によるテスト回路10は、第1分圧回路11と、第2分圧回路12と、スイッチ回路13と、電流供給回路14とを具備している。第1分圧回路11、第2分圧回路12については第1実施形態と同じである。
【0079】
スイッチ回路13は、MOSトランジスタである入力スイッチ、第1〜3出力スイッチSW11〜SW13を備えている。入力スイッチについては第1実施形態における入力スイッチと同じである。
【0080】
第1出力スイッチSW11は、第1分圧回路11のバッファBFの出力とテスト用ノードN1間に接続され、第1制御信号CTR11に応じてオンする。第2出力スイッチSW12は、第2分圧回路12のバッファBFの出力とテスト用ノードN間に接続され、第2制御信号CTR12に応じてオンする。第3出力スイッチSW13は、電流供給回路14とテスト用ノードN間に接続され、第3制御信号CTR13に応じてオンする。
【0081】
電流供給回路14は、内部で発生した電流ICTRを定数倍に可変して高電圧生成回路2又は負電圧生成回路3に供給する。この電流供給回路14は、電流源15と、MOSトランジスタである第1、2のN型トランジスタQN1、QN2、第1、2のP型トランジスタQP1、QP2と、高電圧用電流供給回路16と、負電圧用電流供給回路17とを備えている。
【0082】
電流源15は、電源VDと第3出力スイッチSW13間に接続され、電流ICTRを発生(出力)する。第1のN型トランジスタQN1は、第3出力スイッチSW13、電流源15と接地間に接続され、そのゲートに電流源15が接続されている。第2のN型トランジスタQN2は、電源VDと接地間に接続され、そのゲートに電流源15が接続されている。第1のP型トランジスタQP1は、電源VDと第2のN型トランジスタQN2間に接続され、そのゲートに第2のN型トランジスタQN2が接続されている。
【0083】
高電圧用電流供給回路16は、高電圧生成回路2と第1のN型トランジスタQN1とに接続され、高電圧用制御信号(例えば、第2実施形態における第1切り換え制御信号CTRV1)に応じて、内部で発生した電流ICTRに対して定数倍の電流を生成して高電圧生成回路2に供給する。
【0084】
高電圧用電流供給回路16は、MOSトランジスタである1段目からm段目(mは2以上の整数)までのm段の高電圧用N型トランジスタQNN1〜QNNmと、MOSトランジスタである1段目からm段目までのm段の高電圧用スイッチSWN1〜SWNmとを備えている。
【0085】
m段の高電圧用N型トランジスタQNN1〜QNNmは、高電圧生成回路2と接地間に接続され、そのゲートに電流源15が接続されている。m段の高電圧用スイッチSWN1〜SWNmは、m段のN型トランジスタQNN1〜QNNmと接地間にそれぞれ接続されている。
【0086】
負電圧用電流供給回路17は、負電圧生成回路3と第1のP型トランジスタQP1間に接続され、負電圧用制御信号(例えば、第2実施形態における第2切り換え制御信号CTRV2の反転信号CTRV2_B)(図7では符号“CTRV2”上に線が表記されている。)に応じて、内部で発生した電流ICTRに対して定数倍の電流を生成して負電圧生成回路3に供給する。
【0087】
負電圧用電流供給回路17は、MOSトランジスタである1段目からn段目(nは2以上の整数)までのn段の負電圧用P型トランジスタQPP1〜QPPnと、MOSトランジスタである1段目からn段目までのn段の負電圧用スイッチSWP1〜SWPnとを備えている。
【0088】
n段の負電圧用P型トランジスタQPP1〜QPPnは、電源VDと負電圧生成回路3間に接続され、そのゲートに第2のN型トランジスタQN2が接続されている。n段の負電圧用スイッチSWP1〜SWPnは、電源VDとn段のP型トランジスタQPP1〜QPPn間にそれぞれ接続されている。
【0089】
なお、第1分圧回路11において、第1、2の抵抗素子R1、R2は、接地と高電圧生成回路2間に直列接続されているが、図8に示されるように、基準電圧生成回路1と高電圧生成回路2間に直列接続されていてもよい。この場合、第1分圧回路11は、更に、第1のスイッチSW1を備えている。第1のスイッチSW1は、第1の抵抗素子R1と基準電圧生成回路1間に接続されている。この第1のスイッチSW1は、高電圧生成回路2の出力をテストするときに、第1制御信号CTR11に応じてオンする。
【0090】
図9は、本発明の第3実施形態によるテスト回路10の動作を示すタイミングチャートである。本発明の第3実施形態によるテスト回路10では、その動作として、高電圧測定処理、負電圧測定処理、電圧−電流特性測定処理が行われる。
【0091】
<高電圧測定処理>
テスト用ノードNに接続された他のスイッチ(第1出力スイッチSW11以外のスイッチである入力スイッチ、第2出力スイッチSW12、第3出力スイッチSW13)がオンしていない状態で、第1テスト用ノードN1により高電圧生成回路2の出力をテストする。この場合、第1分圧回路11の第2のスイッチSW2と第1出力スイッチSW11とに第1制御信号CTR11が供給される。第1制御信号CTR11の信号レベルはハイレベル“H”である。
【0092】
このとき、第1分圧回路11の第2のスイッチSW2は、第1制御信号CTR11“H”に応じてオンして、高電圧生成回路2と第2の抵抗素子R2とを接続する。同時に、第1出力スイッチSW11は、第1制御信号CTR11“H”に応じてオンして、第1分圧回路11のバッファBFの出力とテスト用ノードNとを接続する。
【0093】
また、第1分圧回路11の第1、2の抵抗素子R1、R2が基準電圧生成回路1と高電圧生成回路2間に直列接続されている場合、第1分圧回路11の第1のスイッチSW1にも第1制御信号CTR11が供給される。このとき、第1分圧回路11の第1のスイッチSW1は、第1制御信号CTR11“H”に応じてオンして、第1の抵抗素子R1と基準電圧生成回路1とを接続する。
【0094】
この場合、第1分圧回路11は、接地電圧又は基準電圧Vrefと高電圧Vp間の電圧を分圧して、正電圧専用のテスタにより測定可能な第1正電圧V1を生成し、第1出力スイッチSW11を介してテスト用ノードNに出力する。
【0095】
<負電圧測定処理>
テスト用ノードNに接続された他のスイッチ(第2出力スイッチSW12以外のスイッチである第1入力スイッチ、第1出力スイッチSW11)がオンしていない状態で、第1テスト用ノードN1により負電圧生成回路3の出力をテストする。この場合、第2分圧回路12の第1、2のスイッチSW1、SW2と第2出力スイッチSW12とに第2制御信号CTR12が供給される。第2制御信号CTR12の信号レベルはハイレベル“H”である。
【0096】
このとき、第2分圧回路12の第1のスイッチSW1は、第2制御信号CTR12“H”に応じてオンして、第1抵抗素子R1と負電圧生成回路3とを接続する。第2分圧回路12の第2のスイッチSW2は、第2制御信号CTR12“H”に応じてオンして、第2抵抗素子R2と基準電圧生成回路1とを接続する。同時に、第2出力スイッチSW12は、第2制御信号CTR12“H”に応じてオンして、第2分圧回路12のバッファBFの出力とテスト用ノードNとを接続する。
【0097】
この場合、第2分圧回路12は、負電圧Vnと基準電圧Vref間の電圧を分圧して、正電圧専用のテスタにより測定可能な第2正電圧V2を生成し、第2出力スイッチSW12を介してテスト用ノードNに出力する。
【0098】
<電圧−電流特性測定処理>
高電圧測定処理において、電流供給回路14から高電圧生成回路2に電流ICTRに対してi倍の電流を供給する。iは、1≦i≦mを満たす整数であり、この範囲で可変可能である。この場合、図12に示されるように、電流供給回路14の高電圧用電流供給回路16のm段の高電圧用スイッチSWN1〜SWNmのうちの、1段目からi段目までのi段の高電圧用スイッチSWN1〜SWNiに高電圧用制御信号(第1切り換え制御信号CTRV1)が供給される。高電圧用制御信号CTRV1の信号レベルはハイレベル“H”である。
【0099】
このとき、i段の高電圧用スイッチSWN1〜SWNiは、高電圧用制御信号CTRV1“H”に応じてオンして、電流源15からの電流(電流用制御信号ICTR)に対してi倍の電流を高電圧生成回路2に供給する。
【0100】
ここで、電流供給回路14の電流源15の電流をテスト用ノードNにより測定する場合、テスト用ノードNに接続された他の出力スイッチ(第3出力スイッチSW13以外のスイッチである入力スイッチ、第1、2出力スイッチSW11、SW12)がオンしていない状態で、第3出力スイッチSW13に第3制御信号CTR13が供給される。第3制御信号CTR13の信号レベルはハイレベル“H”である。このとき、第3出力スイッチSW13は、第3制御信号CTR13“H”に応じてオンして、電流供給回路14とテスト用ノードNとを接続する。
【0101】
負電圧測定処理において、電流供給回路14から負電圧生成回路3に電流ICTRに対してj倍の電流を供給する。jは、1≦j≦nを満たす整数であり、この範囲で可変可能である。この場合、図12に示されるように、電流供給回路14の負電圧用電流供給回路17のn段の負電圧用スイッチSWP1〜SWPnのうちの、1段目からj段目までのj段の負電圧用スイッチSWP1〜SWPjに負電圧用制御信号(第2切り換え制御信号CTRV2の反転信号CTRV2_B)が供給される。負電圧用制御信号CTRV2_Bの信号レベルはロウレベル“L”である。
【0102】
このとき、j段の負電圧用スイッチSWP1〜SWPjは、負電圧用制御信号CTRV2_B“L”に応じてオンして、電流源15からの電流(電流用制御信号ICTR)に対してj倍の電流を負電圧生成回路3に供給する。
【0103】
ここで、電流供給回路14の電流源15の電流をテスト用ノードNにより測定する場合、テスト用ノードNに接続された他の出力スイッチ(第3出力スイッチSW13以外のスイッチである入力スイッチ、第1、2出力スイッチSW11、SW12)がオンしていない状態で、第3出力スイッチSW13に第3制御信号CTR13が供給される。第3制御信号CTR13の信号レベルはハイレベル“H”である。このとき、第3出力スイッチSW13は、第3制御信号CTR13“H”に応じてオンして、電流供給回路14とテスト用ノードNとを接続する。
【0104】
本発明の第3実施形態によるテスト回路10の効果について説明する。
【0105】
[第1の効果]
本発明の第3実施形態によるテスト回路10では、第1、2分圧回路11、12の構成が第1実施形態と同じであるため、第1実施形態における第1の効果を実現する。
【0106】
[第2の効果]
本発明の第3実施形態によるテスト回路10では、電流供給回路14が高電圧生成回路2に電流を供給しながら、テスト用ノードNにより高電圧生成回路2の出力をテストすることにより、高電圧生成回路2の電圧−電流特性測定を測定することができる。また、本発明の第3実施形態によるテスト回路10では、電流供給回路14が負電圧生成回路3に電流を供給しながら、テスト用ノードNにより負電圧生成回路3の出力をテストすることにより、負電圧生成回路3の電圧−電流特性測定を測定することができる。
【0107】
更に、本発明の第3実施形態によるテスト回路10では、電流供給回路14が内部で電流を発生して、その電流を定数倍に可変することにより、第1実施形態に対して、テスト用ノードの数を削減することができる。
【0108】
[第3の効果]
本発明の第3実施形態によるテスト回路10では、スイッチ回路13の構成が第1実施形態と同じであるため、第1実施形態における第3の効果を実現する。
【0109】
[第4の効果]
本発明の第3実施形態によるテスト回路10では、第1、2分圧回路11、12の構成が第1実施形態と同じであるため、第1実施形態における第4の効果を実現する。
【0110】
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態によるテスト回路10では、第2実施形態における電流供給回路14に代えて、第3実施形態における電流供給回路14を適用する。これにより、第2実施形態に対して、テスト用ノードの数を削減することができる。第4実施形態では第2、3実施形態と重複する説明を省略する。
【0111】
図10は、本発明の第4実施形態によるテスト回路10の構成を示している。
【0112】
本発明の第4実施形態によるテスト回路10は、分圧回路12と、スイッチ回路13と、電流供給回路14と、第1切り換えスイッチSW31と、第2切り換えスイッチSW32とを具備している。分圧回路12、第1切り換えスイッチSW31、第2切り換えスイッチSW32については第2実施形態と同じである。電流供給回路14については第3実施形態と同じである。
【0113】
スイッチ回路13は、第1、2出力スイッチSW21、SW22を備えている。第1、2出力スイッチSW21、SW22については、第2実施形態における第1テスト用ノードN1を第3実施形態におけるテスト用ノードNに代えたこと以外は第2実施形態と同じである。
【0114】
図11は、本発明の第4実施形態によるテスト回路10の動作を示すタイミングチャートである。本発明の第4実施形態によるテスト回路10では、その動作として、高電圧測定処理、負電圧測定処理、電圧−電流特性測定処理が行われる。
【0115】
高電圧測定処理、負電圧測定処理については、第2実施形態における第1テスト用ノードN1を第3実施形態におけるテスト用ノードNに置き換えれば、第2実施形態と同じである。
【0116】
電圧−電流特性測定処理については、第3実施形態における第3出力スイッチSW13を第2実施形態における第2出力スイッチSW22に置き換えれば、第3実施形態と同じである。
【0117】
本発明の第4実施形態によるテスト回路10の効果について説明する。
【0118】
[第1の効果]
本発明の第4実施形態によるテスト回路10では、分圧回路12の構成が第2実施形態と同じであるため、第2実施形態における第1の効果を実現する。
【0119】
[第2の効果]
本発明の第4実施形態によるテスト回路10では、電流供給回路14の構成が第3実施形態と同じであるため、第3実施形態における第2の効果を実現する。
【0120】
[第3の効果]
本発明の第4実施形態によるテスト回路10では、スイッチ回路13が第2実施形態と同じであるため、第2実施形態における第3の効果を実現する。
【0121】
[第4の効果]
本発明の第4実施形態によるテスト回路10では、分圧回路12が第2実施形態と同じであるため、第2実施形態における第4の効果を実現する。
【符号の説明】
【0122】
1 基準電圧生成回路、
2 高電圧生成回路、
3 負電圧生成回路、
4 選択部、
5 処理部、
6 制御部、
10 テスト回路、
11 第1分圧回路、
12 第2分圧回路(分圧回路)、
13 スイッチ回路、
14 電流供給回路、
15 電流源、
16 高電圧用電流供給回路、
17 負電圧用電流供給回路、
BF バッファ、
CTR11 第1制御信号、
CTR12 第2制御信号、
CTR13 第3制御信号、
CTR21 第1制御信号、
CTR22 第2制御信号、
CTRV1 第1切り換え制御信号、
CTRV2 第2切り換え制御信号、
ICTR 電流、
N テスト用ノード、
N1 第1テスト用ノード、
N2 第2テスト用ノード、
QN1 第1のN型トランジスタ、
QN2 第2のN型トランジスタ、
QN3 第3のN型トランジスタ、
QNN1〜QNNm 高電圧用N型トランジスタ、
QPP1〜QPPn 負電圧用P型トランジスタ、
QP1 第1のP型トランジスタ、
QP2 第2のP型トランジスタ、
R1 第1の抵抗素子、
R2 第2の抵抗素子、
SW1 第1のスイッチ、
SW2 第2のスイッチ、
SW11 第1出力スイッチ、
SW12 第2出力スイッチ、
SW13 第3出力スイッチ、
SW21 第1出力スイッチ、
SW22 第2出力スイッチ、
SW31 第1切り換えスイッチ、
SW32 第2切り換えスイッチ、
SWN1〜SWNm 高電圧用スイッチ、
SWP1〜SWPn 負電圧用スイッチ、
V1 第1正電圧、
V2 第2正電圧、
VD 電源、
Vn 負電圧、
Vp 高電圧、
Vref 基準電圧

【特許請求の範囲】
【請求項1】
正電圧である基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、前記基準電圧を昇圧して高電圧を生成する高電圧生成回路と、前記基準電圧を昇圧して負極性の高電圧である負電圧を生成する負電圧生成回路とを具備する装置に搭載又は接続されたテスト回路であって、
接地又は前記基準電圧生成回路と前記高電圧生成回路間に直列接続され、接地電圧又は前記基準電圧と前記高電圧間の電圧を分圧して、正電圧専用のテスタにより測定可能な第1正電圧を生成する第1、2の抵抗素子と、前記第1正電圧を出力するバッファとを備えた第1分圧回路と、
前記負電圧生成回路と前記基準電圧生成回路間に直列接続され、前記負電圧と前記基準電圧間の電圧を分圧して、前記正電圧専用のテスタにより測定可能な第2正電圧を生成する第1、2の抵抗素子と、前記第2正電圧を出力するバッファとを備えた第2分圧回路と
を具備するテスト回路。
【請求項2】
前記負電圧生成回路の出力をテストするときに、供給される電流と同じ電流を前記負電圧生成回路に供給する電流供給回路
を更に具備する請求項1に記載のテスト回路。
【請求項3】
前記装置の内部回路と第1、2テスト用ノード間に接続され、前記内部回路をテストするときにオンする第1、2入力スイッチと、
前記第1分圧回路のバッファの出力と前記第1テスト用ノード間に接続され、前記第1テスト用ノードに接続された他のスイッチがオンしていない状態で、前記第1テスト用ノードに前記正電圧専用のテスタを接続することにより前記高電圧生成回路の出力をテストするときに、第1制御信号に応じてオンする第1出力スイッチと、
前記第2分圧回路のバッファの出力と前記第1テスト用ノード間に接続され、前記第1テスト用ノードに接続された他のスイッチがオンしていない状態で、前記第1テスト用ノードに前記正電圧専用のテスタを接続することにより前記負電圧生成回路の出力をテストするときに、第2制御信号に応じてオンする第2出力スイッチと、
前記電流供給回路と前記第2テスト用ノード間に接続され、前記第1テスト用ノードに前記正電圧専用のテスタを接続することにより前記負電圧生成回路の出力をテストする場合、前記第2テスト用ノードに接続された他のスイッチがオンしていない状態で、前記第2テスト用ノードから前記電流供給回路を介して前記負電圧生成回路に電流を供給するときに、第3制御信号に応じてオンする第3出力スイッチと
を更に具備する請求項2に記載のテスト回路。
【請求項4】
内部で電流を発生する電流供給回路
を更に具備し、
前記電流供給回路は、
前記高電圧生成回路の出力をテストするときに、高電圧用制御信号に応じて、内部で発生した電流に対して定数倍の電流を生成して前記高電圧生成回路に供給する高電圧用電流供給回路と、
前記負電圧生成回路の出力をテストするときに、負電圧用制御信号に応じて、内部で発生した電流に対して定数倍の電流を生成して前記負電圧生成回路に供給する負電圧用電流供給回路と
を備えた請求項1に記載のテスト回路。
【請求項5】
前記装置の内部回路とテスト用ノード間に接続され、前記内部回路をテストするときにオンする入力スイッチと、
前記第1分圧回路のバッファの出力と前記テスト用ノード間に接続され、前記テスト用ノードに接続された他のスイッチがオンしていない状態で、前記テスト用ノードに前記正電圧専用のテスタを接続することにより前記高電圧生成回路の出力をテストするときに、第1制御信号に応じてオンする第1出力スイッチと、
前記第2分圧回路のバッファの出力と前記テスト用ノード間に接続され、前記テスト用ノードに接続された他のスイッチがオンしていない状態で、前記テスト用ノードに前記正電圧専用のテスタを接続することにより前記負電圧生成回路の出力をテストするときに、第2制御信号に応じてオンする第2出力スイッチと
を更に具備する請求項4に記載のテスト回路。
【請求項6】
前記第1分圧回路は、
その第1、2の抵抗素子が前記基準電圧生成回路と前記高電圧生成回路間に直列接続されている場合、その第1の抵抗素子と前記基準電圧生成回路間に接続され、前記高電圧生成回路の出力をテストするときに、前記第1制御信号に応じてオンする第1のスイッチと、
前記高電圧生成回路とその第2の抵抗素子間に接続され、前記高電圧生成回路の出力をテストするときに、前記第1制御信号に応じてオンする第2のスイッチと
を更に備え、
前記第2分圧回路は、
その第1抵抗素子と前記負電圧生成回路間に接続され、前記負電圧生成回路の出力をテストするときに、前記第2制御信号に応じてオンする第1のスイッチと、
その第2抵抗素子と前記基準電圧生成回路間に接続され、前記負電圧生成回路の出力をテストするときに、前記第2制御信号に応じてオンする第2のスイッチと
を更に備えた請求項3又は5に記載のテスト回路。
【請求項7】
前記第1、2分圧回路は同じ分圧回路であり、
前記高電圧生成回路と前記分圧回路の第1のスイッチ間に接続され、前記高電圧生成回路の出力をテストするときに、第1切り換え制御信号に応じてオンする第1切り換えスイッチと、
前記負電圧生成回路と前記分圧回路の第1のスイッチ間に接続され、前記負電圧生成回路の出力をテストするときに、第2切り換え制御信号に応じてオンする第2切り換えスイッチと
を更に具備する請求項1に記載のテスト回路。
【請求項8】
前記高電圧生成回路又は前記負電圧生成回路の出力をテストするときに、供給される電流と同じ電流を前記高電圧生成回路又は前記負電圧生成回路に供給する電流供給回路
を更に具備する請求項7に記載のテスト回路。
【請求項9】
前記装置の内部回路と第1、2テスト用ノード間に接続され、前記内部回路をテストするときにオンする第1、2入力スイッチと、
前記分圧回路のバッファの出力と前記第1テスト用ノード間に接続され、前記第1テスト用ノードに接続された他のスイッチがオンしていない状態で、前記第1テスト用ノードに前記正電圧専用のテスタを接続することにより前記高電圧生成回路又は前記負電圧生成回路の出力をテストするときに、第1制御信号に応じてオンする第1出力スイッチと、
前記電流供給回路と前記第2テスト用ノード間に接続され、前記第1テスト用ノードに前記正電圧専用のテスタを接続することにより前記負電圧生成回路の出力をテストする場合、前記第2テスト用ノードに接続された他のスイッチがオンしていない状態で、前記第2テスト用ノードから前記電流供給回路を介して前記高電圧生成回路又は前記負電圧生成回路に電流を供給するときに、第2制御信号に応じてオンする第2出力スイッチと
を更に具備する請求項8に記載のテスト回路。
【請求項10】
内部で電流を発生する電流供給回路
を更に具備し、
前記電流供給回路は、
前記高電圧生成回路の出力をテストするときに、高電圧用制御信号に応じて、内部で発生した電流に対して定数倍の電流を生成して前記高電圧生成回路に供給する高電圧用電流供給回路と、
前記負電圧生成回路の出力をテストするときに、負電圧用制御信号に応じて、内部で発生した電流に対して定数倍の電流を生成して前記負電圧生成回路に供給する負電圧用電流供給回路と
を備えた請求項7に記載のテスト回路。
【請求項11】
前記装置の内部回路とテスト用ノード間に接続され、前記内部回路をテストするときにオンする入力スイッチと、
前記分圧回路のバッファの出力と前記テスト用ノード間に接続され、前記テスト用ノードに接続された他のスイッチがオンしていない状態で、前記テスト用ノードに前記正電圧専用のテスタを接続することにより前記高電圧生成回路の出力をテストするときに、第1制御信号に応じてオンする第1出力スイッチ
を更に具備する請求項10に記載のテスト回路。
【請求項12】
前記分圧回路は、
その第1の抵抗素子と第1、2切り換えスイッチ間に接続され、前記高電圧生成回路又は前記負電圧生成回路の出力をテストするときに、前記第1制御信号に応じてオンする第1のスイッチと、
第1、2切り換えスイッチとその第2の抵抗素子間に接続され、前記高電圧生成回路又は前記負電圧生成回路の出力をテストするときに、前記第1制御信号に応じてオンする第2のスイッチと
を更に備えた請求項9又は11に記載のテスト回路。
【請求項13】
前記電流供給回路は、
電流が供給されるノードと接地間に接続され、そのゲートに前記ノードが接続された第1のN型トランジスタと、
電源と接地間に接続され、そのゲートに前記ノードが接続された第2のN型トランジスタと、
前記電源と前記第2のN型トランジスタ間に接続され、そのゲートに前記第2のN型トランジスタが接続された第1のP型トランジスタと、
前記電源と前記負電圧生成回路間に接続され、そのゲートに前記第2のN型トランジスタが接続され、前記第1のP型トランジスタと共にカレントミラー回路を構成する第2のP型トランジスタと
を備えた請求項2に記載のテスト回路。
【請求項14】
前記電流供給回路は、
電流が供給されるノードと接地間に接続され、そのゲートに前記ノードが接続された第1のN型トランジスタと、
電源と接地間に接続され、そのゲートに前記第2出力スイッチが接続された第2のN型トランジスタと、
前記電源と前記第2のN型トランジスタ間に接続され、そのゲートに前記第2のN型トランジスタが接続された第1のP型トランジスタと、
前記電源と前記負電圧生成回路間に接続され、そのゲートに前記第2のN型トランジスタが接続され、前記第1のP型トランジスタと共にカレントミラー回路を構成する第2のP型トランジスタと、
前記高電圧生成回路と接地間に接続され、そのゲートに前記第1のN型トランジスタが接続された第3のN型トランジスタと
を備えた請求項8に記載のテスト回路。
【請求項15】
前記電流供給回路は、
電源に接続され、電流を発生する電流源と、
前記電流源と接地間に接続され、そのゲートに前記電流源が接続された第1のN型トランジスタと、
前記電源と接地間に接続され、そのゲートに前記電流源が接続された第2のN型トランジスタと、
前記電源と前記第2のN型トランジスタ間に接続され、そのゲートに前記第2のN型トランジスタが接続された第1のP型トランジスタと
を更に備え、
前記高電圧用電流供給回路は、
前記高電圧生成回路と接地間に接続され、そのゲートに前記電流源が接続された1段目からm段目(mは2以上の整数)までのm段の高電圧用N型トランジスタと、
前記m段のN型トランジスタと接地間にそれぞれ接続され、前記高電圧用制御信号に応じてオンする1段目からm段目までのm段の高電圧用スイッチと
を備え、
前記m段の高電圧用スイッチのうちの、1段目からi段目(iは、1≦i≦mを満たす整数)までのi段の高電圧用スイッチに前記高電圧用制御信号が供給された場合、前記電流源からの電流に対してi倍の電流を前記高電圧生成回路に供給し、
前記負電圧用電流供給回路は、
前記電源と前記負電圧生成回路間に接続され、そのゲートに前記第2のN型トランジスタが接続された1段目からn段目(nは2以上の整数)までのn段の負電圧用P型トランジスタと、
前記電源と前記n段のP型トランジスタ間にそれぞれ接続され、前記負電圧用制御信号に応じてオンする1段目からn段目までのn段の負電圧用スイッチと
を備え、
前記n段の負電圧用スイッチのうちの、1段目からj段目(jは、1≦j≦nを満たす整数)までのj段の負電圧用スイッチに前記負電圧用制御信号が供給された場合、前記電流源からの電流に対してj倍の電流を前記負電圧生成回路に供給する
請求項4又は10に記載のテスト回路。
【請求項16】
正電圧である基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、前記基準電圧を昇圧して高電圧を生成する高電圧生成回路と、前記基準電圧を昇圧して負極性の高電圧である負電圧を生成する負電圧生成回路とを備えた装置
前記装置に搭載又は接続され、請求項1〜15のいずれかに記載のテスト回路と
を具備する電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−179847(P2011−179847A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−41919(P2010−41919)
【出願日】平成22年2月26日(2010.2.26)
【出願人】(302062931)ルネサスエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】