説明

テレビインターホンシステム

【課題】 SIP仕様のインターホン用プロトコルを使用して、電話端末からでもインターホン子機からの呼び出しに応答でき、而も応答操作前に映像を見ることができるテレビインターホンシステムを提供する。
【解決手段】 IP変換アダプタ3は、電話番号を記憶する電話番号記憶部3aと、インターホン用SIPとインターホンコマンドを相互変換するコマンド変換手段3bを有し、インターホン親機2とはインターホンコマンドで通信すると共に、ホームゲートウェイ5との間でインターホン用SIPで通信を実施する。ホームゲートウェイ5は、モニタ付電話端末4との通信を電話用SIPかインターホン用SIPで行うが、インターホン子機1とモニタ付電話端末との通信はインターホン用SIPで行い、モニタ付電話端末4には電話用SIPとインターホン用SIPとの双方の通信機能を具備させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、来訪者を映像で確認しながら通話できるテレビインターホンシステムに関し、詳しくは住戸内に設置したインターホン親機以外に、モニタ付電話端末からでも来訪者映像を見ながら応答できるテレビインターホンシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のテレビインターホンシステムにおいて、携帯電話等他の通信機器と通話を可能として、インターホン親機以外の機器を使用してインターホン子機からの呼び出しに対して来訪者映像を見ながら応答を可能としたシステムがある。例えば、特許文献1のシステムは、インターホン子機にインターネットを介して外部親機、或いは電話回線を介して携帯電話を接続可能とし、インターホン子機からの呼び出しに対して外部機器を使用して映像付通話を実施する構成が開示されている。
【特許文献1】特開2006−157650号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1のシステムの場合、応答操作して通話に入らなければ来客者の映像を確認することができなかった。また、通信網に接続するためのネットワーク接続装置の構成が複雑であったし、独自のプロトコルにより通信する必要があるため、外部親機の設定に汎用性がなく、通常の電話用SIPにより通信可能な電話端末を接続しても対応できなかった。
【0004】
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、SIP仕様のインターホン用プロトコルを使用して、電話端末からでもインターホン子機からの呼び出しに応答でき、而も応答操作前に映像を見ることができるテレビインターホンシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、居住者を呼び出して通話する機能及び来訪者を撮像するカメラを備えたインターホン子機と、インターホン子機からの呼び出しに応答する機能及びカメラの撮像映像を表示するモニタを備えたインターホン親機と、インターホン親機に接続されて通信信号をIP変換するIP変換アダプタと、映像を表示可能なモニタを備えて公衆電話網を介して他の電話端末と通信が可能なモニタ付電話端末と、IP変換アダプタにモニタ付電話端末を接続するためのホームゲートウェイとを備え、IP変換アダプタは、モニタ付電話端末を選択するための電話番号を記憶する電話番号記憶部と、インターホン親機とインターホンコマンドで通信する一方、ホームゲートウェイとはインターホン用SIPで通信して、インターホンコマンドとインターホン用SIPを相互変換するコマンド変換手段を有し、ホームゲートウェイは、モニタ付電話端末の通信プロトコルが電話用SIPかインターホン用SIPかをモニタ付電話端末に対して通知する機能を有すると共に、モニタ付電話端末は、通信プロトコルが電話用SIPとインターホン用SIPとの双方の通信機能を有する一方、モニタ付電話端末は、通話路形成制御及び映像出画制御を行う応答制御手段を有し、インターホン子機から送信された呼出信号は、インターホン用SIPの呼出信号に変換されてモニタ付電話端末へ送信され、呼出信号を受信したモニタ付電話端末から返信された受信信号は、インターホン用SIPでIP変換アダプタに返信され、受信信号を受けたIP変換アダプタは、インターホン親機から送信されている呼出音、映像信号をモニタ付電話端末に送信し、呼出信号を受けたモニタ付電話端末の応答制御手段は、呼出音を鳴動させると共にモニタに映像を表示させることを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、インターホン用SIPで通信が可能な電話端末を用いれば、インターホン子機からの呼び出しに対して電話端末から応答することができる。そして、モニタ付電話端末を使用すればインターホン子機からの呼び出しに対して、応答操作を待たず呼出音に合わせて映像を表示させることができ、居住者はインターホン親機と同様に電話端末からでも誰が来ているのか応答前に把握することができる。
【0007】
尚、インターホン用SIPとは、インターホン機器間での通信専用に使用されるSIP(Session Initiation Protocol)であり、電話用SIPとは電話において通常使用されている周知のSIPを言う。
双方の違いは、電話用SIPでは呼出時に呼出元情報(電話番号等)が表示され、応答操作されると初めて映像を出画させるのであるのに対し、インターホン用SIPでは、インターホン動作に対応できるように独自に策定したSIPであり、具体的には、玄関子機からの呼出時に玄関子機カメラで撮像した映像をいきなり呼出先の端末に表示させるようにしたものである。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の構成において、ホームゲートウェイは、モニタ付電話端末から他のモニタ付電話端末に対して呼出信号が送信されたら、送信先のモニタ付電話端末に対して電話用SIPを用いることを通知した後に呼出信号を送信し、送信先のモニタ付電話端末の応答制御手段は、呼出信号を受信したら呼出音を鳴動させると共に、呼出元のモニタ付電話端末の電話番号等の相手先情報を前記モニタに表示し、呼出信号に付随して映像信号が有る場合は、応答操作がなされた後に映像をモニタに表示する制御を行い、モニタ付電話端末同士は電話用SIPで通信が成されることを特徴とする。
この構成によれば、電話端末同士の通話の場合は、呼出時に相手先情報が表示されるので、居住者は映像が表示されなくても誰からの呼び出しであるかを把握することができる。また、応答前に映像が表示されないのでインターホンによる呼び出しではないことを認識できる。更に、応答操作後に映像が表示されるので、通話相手のプライバシーを保護できる。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の構成において、モニタ付電話端末は、携帯電話であることを特徴とする。
この構成によれば、外出先からでも映像を見ながら来訪者と通話できるので、便利である。また、不審者に対しては、不在であると認識させずに済むので、防犯に有効となる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、インターホン用SIPで通信が可能な電話端末を用いれば、インターホン子機からの呼び出しに対して電話端末から応答することができる。そして、モニタ付電話端末を使用すればインターホン子機からの呼び出しに対して、応答操作を待たず呼出音に合わせて映像を表示させることができ、居住者は電話端末からでも誰が来ているのか応答前に把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るテレビインターホンシステムの一例を示し、1(1a,1b)は玄関等の建物外部に設置され、居住者を呼び出して通話するためのインターホン子機、2はインターホン子機1からの呼び出しに応答するためのインターホン親機、3はインターホンコマンドをIP変換するIP変換アダプタ、4(4a,4b)は公衆電話網(図示せず)を介して他の電話端末と通信が可能なモニタ付電話端末、5はIP変換アダプタ3にモニタ付電話端末4を接続するためのホームゲートウェイ、6はIPネットワークNを介して他の電話端末と通信を行うためのSIPサーバ、7は携帯電話8と通信するための基地局である。
【0012】
インターホン子機1は、来訪者を撮像するためのカメラ11、来訪者が居住者を呼び出すための呼出ボタン12、通話するためのマイク13及びスピーカ14を備えている。インターホン親機2は、インターホン子機1からの呼び出しに応答するための通話ボタン21、マイク22及びスピーカ23、カメラ11が撮像した映像を表示するモニタ24を備え、インターホン子機1とインターホン親機2は伝送線L1で接続されている。そして、インターホン親機2は通信線L2でIP変換アダプタ3に接続され、インターホンコマンドによる呼出信号や映像信号等が伝送される。尚、インターホンコマンドとは機器に応じて専用に設定された汎用性のないコマンドとなっている。
【0013】
一方、IP変換アダプタ3は、インターホン親機2を介してインターホン子機1が呼出操作されたら、その呼出信号を所定のモニタ付電話端末4に送信するための電話番号記憶部3aと、その際インターホン親機2から送信されたインターホンコマンドによる呼出信号を電話端末が受信可能なインターホン用SIPに変換するコマンド変換手段としてのIP変換アダプタCPU3bを備えている。
また、ホームゲートウェイ5は、モニタ付電話端末4との通信プロトコルが電話用SIPかインターホン用SIPかをモニタ付電話端末4に対して通知する機能を有し、インターホン親機2から送信された呼出信号である場合は、インターホン用SIPを使用することを先ず通知し、その後インターホン用SIPによる呼出信号等を送信する。
【0014】
そして、モニタ付電話端末4は、送信された映像情報を出画するためのモニタ16、電話端末同士の通信で使用する電話用SIPに加えて、インターホン用SIPによる通信を可能とする応答制御手段としての電話端末CPU17を備えている。この電話端末CPUは、インターホン用SIPによる呼び出しを受けた場合は、呼出音の鳴動に合わせてモニタ16に映像を表示させ、電話用SIPによる呼び出しを受けた場合は、呼出音の鳴動に合わせて呼出元の電話番号を表示し、応答操作後に映像をモニタに表示させる。
【0015】
そして、IP変換アダプタ3はLAN等の通信線L3によりホームゲートウェイ5に接続されている。ホームゲートウェイ5は、住戸内のモニタ付電話端末4に通信線L4で接続され、更に携帯電話8等の外部電話端末とIPネットワークNを介して通信するためのSIPサーバ6に接続されている。
【0016】
このように構成されたテレビインターホンシステムは以下のように動作する。先ず、インターホン子機1とインターホン親機2の間の動作を簡単に説明する。インターホン子機1の呼出ボタン12が押下されると呼び出しが成され、インターホン親機2において呼出音が鳴動する。同時に、カメラ11が撮像を開始し、撮像した来訪者映像がインターホン親機2に送信されてモニタ24に表示される。こうして、呼出音に合わせて映像が表示され、呼出音を認識した居住者は、来訪者をモニタ24により確認でき、通話ボタン21を押下すれば、引き続き来訪者映像を見ながら応答することができる。
【0017】
次に、インターホン子機1からの呼出に対して、モニタ付電話端末4で応答する場合の動作を説明する。図2は、この場合のシーケンス図を示し、この図2に基づいて説明する。
図2に示すように、インターホン子機1の呼出ボタン12が押下されるとインターホン子機1からインターホン親機2に呼出信号(S1)が送信され、この信号を受けたインターホン親機2からIP変換アダプタ3にインターホン専用のインターホンコマンドから成る呼出信号(S2)が送られる。
IP変換アダプタ3に送られたこの呼出信号は、IP変換アダプタCPU3bが電話番号記憶部3aから呼出先の電話番号を読み取って電話端末を選択し、インターホン用SIPの呼出信号に変換してホームゲートウェイ5に送信(S3)される。尚、ここでは、接続されている2台のモニタ付電話端末4a,4b、更にはIPネットワークNを介して通信が可能な携帯端末8のうち、一方のモニタ付電話端末4aに対して呼出信号が送信されるとする。
【0018】
呼出信号を受けたホームゲートウェイ5は、インターホン用SIPで通信する旨を選択された一方のモニタ付電話端末4aに通知した後、受信したインターホン用SIPの呼出信号(S4)を送信する。この信号を受信した一方のモニタ付電話端末4aは、ホームゲートウェイ5を介してIP変換アダプタ3にインターホン用SIPによる受信信号を返信(S5,S6)する。
【0019】
この受信信号を受けたIP変換アダプタ3は、インターホン親機2を介してインターホン子機1から送信されている映像信号を、呼出音(呼出信号)と合わせてホームゲートウェイ5を介して一方のモニタ付電話端末4aへ送信(S7)する。こうして、片方向通話路及び映像路が形成され、モニタ付電話端末4aは電話端末CPU17の制御で、呼出状態となると共に、モニタ16にカメラ11が撮像した来訪者映像が表示される。
【0020】
この呼び出しを受けて、一方のモニタ付電話端末4aが居住者等により応答操作されると、モニタ付電話端末4aからインターホン用SIPの応答信号がホームゲートウェイ5を介してIP変換アダプタ3に送られる(S8,S9)。この応答信号は、IP変換アダプタ3からインターホン親機2が受信可能なインターホンコマンドの応答信号に変換されて送信(S10)され、インターホン親機2は通話路を形成する。こうして、インターホン子機1とモニタ付電話端末4a間で双方向通話路が形成され、通話状態となる(S11)。
【0021】
その後、通話状態を終了させる為にモニタ付電話端末4aが終話操作されると、モニタ付電話端末4aからインターホン用SIPの切断信号が送出され、ホームゲートウェイ5を介してIP変換アダプタ3に送られる(S12,S13)。この切断信号はIP変換アダプタCPU3bによって、インターホン親機2で受信可能なインターホンコマンドの切断信号に変換して送られ(S14)る。同時にインターホン用SIPの完了信号が生成され、ホームゲートウェイ5を介してモニタ付電話端末4aに送られ(S15,S16)、インターホン子機1とモニタ付電話端末4a間の通話路、映像路が切断される。こうして待受け状態に戻る。
【0022】
このように、インターホン用SIPで通信が可能な電話端末を用いれば、インターホン子機からの呼び出しに対して電話端末から応答することができる。そして、モニタ付電話端末を使用すればインターホン子機からの呼び出しに対して、応答操作を待たず呼出音に合わせて映像を表示させることができ、居住者は電話端末からでも誰が来ているのか応答前に把握することができる。
【0023】
尚、インターホン子機1と一方の電話端末4aとの間の呼出・通話について説明したが、インターホン子機1と他方の電話端末4bとの間の呼出、通話についても同様の制御で実施される。また、インターホン親機2の制御により、通話状態であっても所定時間t1が経過したら、或いは呼出状態が継続して所定時間t2が経過した場合は、終話制御が実施され、上記電話端末4aによる終話操作と同様の動作を経てインターホン子機1及びインターホン親機2は待受け状態となる。
【0024】
次にモニタ付電話端末4同士で呼出・通話する場合の操作を説明する。図3はこのシーケンス図を示し、この図に基づいてモニタ付電話端末4同士の呼出・通話を説明する。
一方のモニタ付電話端末4aで他方のモニタ付電話端末4bの呼出操作を行なうと、電話用SIPの呼出信号がホームゲートウェイ5に送信される(S101)。ホームゲートウェイ5では、電話用SIPが使用されていることを認識し、この電話用SIPの呼出信号を変更することなく、他方のモニタ付電話端末4bに送信する(S102)。
【0025】
他方の電話端末4bの電話端末CPU17は、この電話用SIPの呼出信号を受信すると、電話用SIPの受信信号をホームゲートウェイ5を介して一方のモニタ付電話端末に送信する(S103,S104)。このとき、ホームゲートウェイ5は、一方のモニタ付電話端末4aからの呼出音を他方の電話端末4bへ送信できるように、片方向通話路/映像路を形成し、他方のモニタ付電話端末4bを呼出状態とする(S105)。尚、図1において、モニタ付電話端末4には図示しないカメラが設けられているものとする。
そして、他方の電話端末4bの電話端末CPU17は、受信した呼出信号から呼出元の電話番号を読み取ってモニタ16に表示する。
【0026】
その後、他方のモニタ付電話端末4bで通話操作が行われると、他方のモニタ付電話端末4bからの電話用SIPの応答信号が送信され、ホームゲートウェイ5を介して一方のモニタ付電話端末4aに送られる(S106,S107)。こうして、一方のモニタ付電話端末4aと他方のモニタ付電話端末4bとの間で、映像の送信及び双方向通話(S108)を行うことができる。但し、映像信号が無い場合は、通話のみ実施される。
【0027】
その後、他方のモニタ付電話端末4bで終話操作されると、電話用SIPの切断信号がホームゲートウェイ5を介して一方のモニタ付電話端末4aに送られ(S109,S110)る。そして、一方のモニタ付電話端末4aから電話用SIPの完了信号が返信され(S111,S112)、通話路、映像路が切断されて待受け状態に戻る。
【0028】
このように、電話端末同士の通話の場合は、呼出時に相手先情報が表示されるので、居住者は映像が表示されなくても誰からの呼び出しであるかを把握することができる。また、応答前に映像が表示されないのでインターホンによる呼び出しではないことを認識できる。更に、応答操作後に映像が表示されるので、通話相手のプライバシーを保護できる。
【0029】
尚、上記実施形態は、同一住戸のインターホン子機1とモニタ付電話端末4と間の通信、及び住戸内の電話端末4a,4b同士の通話について説明したが、IPネットワークNを使用することで外部の電話端末と通話路、映像路を同様に形成でき、モニタ付電話端末4を携帯電話8とすることができる。こうすれば外出先からでも映像を見ながら来訪者と通話でき便利であるし、不審者に対しては不在であると認識させずに済むので、防犯に有効となる。
更に、モニタ付電話端末4を使用した構成を説明したが、通話(応答)のみであればモニタ無し電話端末を上記システムに接続して使用できるのは勿論であるし、上記構成は集合住宅インターホンシステムにおいても容易に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係るテレビインターホンシステムの一例を示す構成図である。
【図2】図1のインターホン子機とモニタ付電話端末の間の呼出・通話に関するシーケンス図である。
【図3】図1のモニタ付電話端末同士の呼出・通話に関するシーケンス図である。
【符号の説明】
【0031】
1・・インターホン子機、2・・インターホン親機、3・・IP変換アダプタ、3a・・電話番号記憶部、3b・・IP変換アダプタCPU(コマンド変換手段)、4(4a,4b)・・モニタ付電話端末、5・・ホームゲートウェイ、8・・携帯電話、16・・・モニタ、17・・電話端末CPU(応答制御手段)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
居住者を呼び出して通話する機能及び来訪者を撮像するカメラを備えたインターホン子機と、前記インターホン子機からの呼び出しに応答する機能及び前記カメラの撮像映像を表示するモニタを備えたインターホン親機と、前記インターホン親機に接続されて通信信号をIP変換するIP変換アダプタと、映像を表示可能なモニタを備えて公衆電話網を介して他の電話端末と通信が可能なモニタ付電話端末と、前記IP変換アダプタに前記モニタ付電話端末を接続するためのホームゲートウェイとを備え、
前記IP変換アダプタは、前記モニタ付電話端末を選択するための電話番号を記憶する電話番号記憶部と、前記インターホン親機とインターホンコマンドで通信する一方、前記ホームゲートウェイとはインターホン用SIPで通信して、前記インターホンコマンドと前記インターホン用SIPを相互変換するコマンド変換手段を有し、
前記ホームゲートウェイは、前記モニタ付電話端末の通信プロトコルが電話用SIPか前記インターホン用SIPかを前記モニタ付電話端末に対して通知する機能を有すると共に、前記モニタ付電話端末は、通信プロトコルが電話用SIPと前記インターホン用SIPとの双方の通信機能を有する一方、前記モニタ付電話端末は、通話路形成制御及び映像出画制御を行う応答制御手段を有し、
前記インターホン子機から送信された呼出信号は、インターホン用SIPの呼出信号に変換されて前記モニタ付電話端末へ送信され、前記呼出信号を受信した前記モニタ付電話端末から返信された受信信号は、インターホン用SIPで前記IP変換アダプタに返信され、
前記受信信号を受けた前記IP変換アダプタは、前記インターホン親機から送信されている呼出音、映像信号を前記モニタ付電話端末に送信し、前記呼出信号を受けた前記モニタ付電話端末の前記応答制御手段は、前記呼出音を鳴動させると共に前記モニタに映像を表示させることを特徴とするテレビインターホンシステム。
【請求項2】
前記ホームゲートウェイは、前記モニタ付電話端末から他のモニタ付電話端末に対して呼出信号が送信されたら、送信先の前記モニタ付電話端末に対して電話用SIPを用いることを通知した後に呼出信号を送信し、
送信先の前記モニタ付電話端末の前記応答制御手段は、呼出信号を受信したら呼出音を鳴動させると共に、呼出元の前記モニタ付電話端末の電話番号等の相手先情報を前記モニタに表示し、前記呼出信号に付随して映像信号が有る場合は、応答操作がなされた後に映像をモニタに表示する制御を行い、前記モニタ付電話端末同士は電話用SIPで通信が成されることを特徴とする請求項1記載のテレビインターホンシステム。
【請求項3】
前記モニタ付電話端末は、携帯電話であることを特徴とする請求項1又は2記載のテレビインターホンシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−182842(P2009−182842A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−21374(P2008−21374)
【出願日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(000100908)アイホン株式会社 (777)
【Fターム(参考)】